1 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 20:56:58.77 EEmYhLSK0 1/31


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アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

アイドルのプロダクション加入時期など、モバマスに忠実ではないです。

肌に合わないと思われたらそっと画面を閉じてください……

今回は短くはありますが、続きものになります。

1話、2話を受けてのアフターエピソードになっておりますので、前作読んでない方はおいてけぼりかもしれません、ごめんなさい。

ちなみに1話、2話はこちら(めっちゃ長い)

(1話)モバP「花と旅行とそばかすと」
https://ayamevip.com/archives/57901846.html

(2話)芽衣子「犬と笑顔とダンシング!」
https://ayamevip.com/archives/58430546.html


今回出てくるアイドルたちの関係性は、

・主人公はCGプロ所属、新人アイドルの芽衣子
・芽衣子の相方に聖來。凛ちゃんは芽衣子がアイドルになったきっかけ
・芽衣子は間もなくオーディションデビュー
・アニメとは別の世界線

みたいな感じです。

では、しばしの間、お付き合いいただければ幸いです。
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元スレ
凛「ハナコ・メイコ・わんこ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433764608/

2 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 20:58:19.83 EEmYhLSK0 2/31


CGプロ レッスンルーム


聖來「ワン、ツー、スリー、フォー!」

芽衣子「ファイブシックス、セブンエイッ!」

ベテトレ「よし、そこだ、タイミング揃えろ!」

芽衣子聖來「「はいっ!」」



3 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 20:59:04.84 EEmYhLSK0 3/31


ベテトレ「そのタイミングだ! 忘れるなよ、体に覚え込ませるんだ」

芽衣子「はいっ!」

聖來「任せといて!」

ベテトレ「ふふ、良い返事だ。よし、今日はここまで。きちんとクールダウンしておけよ」

芽衣子「はーい!」




4 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 20:59:58.10 EEmYhLSK0 4/31


CGプロ 事務室



芽衣子「ただいまー」

モバP「お、芽衣子、それに聖來も。お疲れさん。レッスンはどうだ?」

聖來「ばっちり。芽衣子ともかなり息が合ってきたし」

芽衣子「ベテトレさんからもお墨付き貰ったしね♪」

モバP「そりゃあ行幸」





5 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:00:57.52 EEmYhLSK0 5/31


モバP(聖來がCGプロに来て、芽衣子とユニットを組むことになって早数日)

モバP(オーディションへの登録は急きょ済ませたものの、正直な話、どこまで完成度が上げられるかは疑問だったんだけれど)



モバP「経緯が経緯とはいえ、急造ユニットだからなぁ。二人のレベルの違いもあっただろうし、上手くいくか不安もあったんだが」

芽衣子「えへへ、そこは私と聖來だもん!」エヘン!

聖來「それですませていいの? ……ま、アタシもそう思うけどね」クスリ

モバP「……色々言いたい気もするけど、上手くいっているならよしとするか」





6 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:01:54.54 EEmYhLSK0 6/31


モバP「そうだ、二人とも、ちょっとこの後時間あるか? オーディションまで日が無いし、打ち合わせしておきたいんだが」

芽衣子「あ、私は大丈夫だよ。聖來は?」

聖來「アタシも予定はないよ。でも、打ち合わせって?」

モバP「当日のスケジュールその他諸々。そう時間はかからないよ」





7 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:03:19.66 EEmYhLSK0 7/31


芽衣子「うーん、いよいよ本格的にアイドルって感じがしてきた! 緊張しちゃうなぁ♪」ルンルン

聖來「……芽衣子、ほんとに緊張してる?」

芽衣子「もっちろん!」エッヘン!

モバP「それ、絶対に緊張じゃないだろ……」





8 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:04:42.16 EEmYhLSK0 8/31


モバP「まあいいや、何か飲み物淹れてくるから、ソファーで待っててくれ」

芽衣子「あ、私はアイスティーで!」

聖來「アイスコーヒーがいいなー、シロップ一つで。モバPさん、お願い!」

モバP「はいはい」




9 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:05:27.98 EEmYhLSK0 9/31


芽衣子「ふふー、ほんとに今からワクワクが止まらないよ! 旅行に出発する前の夜に、気持ちが高ぶって寝付けない感じ?」

聖來「それ、遠足の前夜じゃなくて? まあ、初めてのオーディションでがちがちになっちゃうよりはいいかもしれないけど」

芽衣子「えへへー、褒められてる?」

聖來「ふふ、まあ、褒めてるのかな」





10 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:06:17.73 EEmYhLSK0 10/31



ワン!


のしっ


芽衣子「わっ!? いきなり襲いかかってくるとは卑怯なー! ……って、わんこちゃん?」

ワン! 

聖來「あっ、こら、わんこ! のしかかっちゃ駄目だってば!」

芽衣子「聖來、わんこ連れてきてたんだ?」

聖來「あ、うん。たまにならいいかなーって。家に残しておくと、寂しがっちゃうから……ほら、どいてどいて!」




11 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:07:25.03 EEmYhLSK0 11/31


聖來「もー、わんこったら……芽衣子、大丈夫?」

芽衣子「うん、平気平気。それにしても、ふかふかで可愛いねー」ヨシヨシ

聖來「あ、えへへ、そうでしょ、そうでしょ♪ もー、大きい図体してじゃれついてくるのが可愛いったらなくてさー♪」デレー



芽衣子(わんこにでれでれな聖來可愛い)

ワンッ!

芽衣子(あれ、同意された?)





12 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:08:15.50 EEmYhLSK0 12/31



! ワンッ!


芽衣子「あれ、わんこちゃん、どこいくのー?」

聖來「そっちはドア――」



わしっ!



芽衣子聖來「わしっ?」





13 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:09:32.68 EEmYhLSK0 13/31


聖來「誰かいるのー?」



がちゃ



ワンッ!


わしっ! わしっ!



「ちょ、こら、ハナコ、静かにして……」



芽衣子「あれ? あ、凛ちゃん!」

「あ、う、うん、お疲れ様……」




14 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:10:32.66 EEmYhLSK0 14/31


聖來「あー、その鳴き声、ハナコちゃんか。凛も連れてきてたんだ」

「聖來も?」

聖來「そ! 会わせるのは初めてだよね? ほら、わんこ、御挨拶!」

ワンッ!

「ふふ、はじめまして、わんこ。ハナコも、ほら」

わしっ! わしっ!




15 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:11:22.17 EEmYhLSK0 15/31


芽衣子「凛ちゃんと聖來、顔合わせてたっけ?」ヒョイ

聖來「クールグループの顔合わせでね。芽衣子の事で話は知ってたし」

「そう言えば、卯月がふくれてたっけ。私に聖來盗られたーって」

芽衣子「あ、それなら私も言いたいよー! 同じパッションだったらよかったのにー」

聖來「まあ、プロデューサーたちの総意だから勘弁してよ」

「実際、聖來のダンスのカッコよさはクールだと思うのは、卯月も芽衣子も一緒でしょ?」

芽衣子「まー、それはそうなんだけど」




16 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:12:18.65 EEmYhLSK0 16/31


芽衣子「それはそれとして、そっかー、その子がハナコちゃんなんだ。ほんとに可愛いー」

「え? う、うん、そうでしょ?」

芽衣子「さっすが私みたいに可愛いって凛ちゃんが……」



聖來「ん?」



「……」メソラシー






芽衣子「あ―――――!!」





17 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:13:23.63 EEmYhLSK0 17/31


芽衣子「そうだった、凛ちゃん!! 卯月ちゃんに聞いたよ、誰が犬みたいって!?」

「ご、ごめんって!」

芽衣子「ごめんじゃないよもー!」

聖來「くっ、あはははは! あー、どうりでドアの前で立ち止まっていると思ったら!」




18 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:14:13.82 EEmYhLSK0 18/31


芽衣子「まったくもー!」

聖來「まあまあ、そう怒らない。可愛いんだからいいじゃない」

芽衣子「……そういえばそっか。ハナコちゃん、可愛いもんねー♪」

わしっ! わしっ!

(誤魔化される芽衣子ちょろ可愛い)

芽衣子「あ、凛ちゃん?」

「えっ!? な、なにも思ってないよ?」

芽衣子「? なんのこと? それより、時間あるならちょっと寄って行きなよ、今プロデューサーが飲み物淹れに行ってて……」





19 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:15:28.06 EEmYhLSK0 19/31


モバP『おーい、芽衣子! 悪いけどちょっと来てくれるかー!』

芽衣子「あ、はーい! 凛ちゃんはなに飲む?」

「ええと……コーヒーで。ブルーマウンテンの豆があったと思うんだけど……」

芽衣子「わかった、挽いて淹れてくるね!」

「あ、そこまでしなくても、それ使ってたらでいいんだけど――って」

聖來「いっちゃったね」





20 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:16:36.64 EEmYhLSK0 20/31


聖來「でもまあ、なんていうか……」クスリ

「?」

聖來「芽衣子って確かに犬っぽいかも。今もまさに飼い主の投げたボールを追っかけて行く勢いだったし」

「……凄い勢いで尻尾振ってたものね」クス




21 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:17:54.74 EEmYhLSK0 21/31


聖來「そーそー、芽衣子って、人懐こい大型犬て感じだよね、ね、わんこ♪」

ワンッ!

「いいの? 相方にそんなこと言って……ハナコもそう思う?」

わしっ! わしっ!

「ふふ、じゃあ、多数決で仕方ないね」

聖來「そうそう、仕方ない仕方ない♪」

ワンッ! わしっ!




22 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:19:19.81 EEmYhLSK0 22/31


聖來「で、メイわんこの飼い主は、初オーディションを前にして、緊張してないか心配になって様子見に来たってところ?」

「それは――いやまあ……うん」ポリポリ

聖來「ふふ、やっぱり飼い主と犬だね」

「だから、そんなつもりはないってば!」





23 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:20:41.41 EEmYhLSK0 23/31


「……私も、最初の頃は、オーディションの前、凄く緊張したりしたから」

聖來「あ、凛もなんだ。アタシも最初の頃はそうだったなー、数こなすうちに慣れちゃったけど」

「で、心配して来てみたけど、ね」カタスクメ

聖來「あのふてぶてしさ――じゃない、余裕はどこから来るんだろうね?」






24 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:21:55.52 EEmYhLSK0 24/31


「……全力で楽しんでるから、かな。芽衣子、ほんとにアイドルしてて楽しそうだから」

聖來「納得。ああやって何事も恐れずに楽しめるのって、ちょっと羨ましいよね」

「ふふふ、そうかもね」

聖來「ほんと、わんこみたい。難しく考えずに、遊びまわるところとか。ね、わんこ?」ナデナデ


ワンッ!





25 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:23:12.76 EEmYhLSK0 25/31


芽衣子「おまたせー! コーヒー淹れてきたよー♪」

モバP「転びそうで怖いな、芽衣子は……ああ、凛ちゃん、いらっしゃい」

「お邪魔してます」

芽衣子「はい、聖來にはアイスコーヒーと、凛ちゃんにはブルーマウンテン、私が淹れた特製だよっ!」

モバP「豆から挽いただけだけで、特製っていうのか……?」






26 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:24:00.49 EEmYhLSK0 26/31


「ふふ、ありがと、芽衣子」ナデナデ

芽衣子「えっ? 何で頭なでるの?」

聖來「まあまあ、いいからいいから」ナデナデ

芽衣子「聖來まで? えへへ、もう、どうしたの二人とも」テレテレ




モバP(……御主人様に撫でられてる大型犬みたいだなぁ)

ワンッ!

わしっ!

モバP(あれ、同意された?)





27 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:25:21.15 EEmYhLSK0 27/31


聖來「アタシ達って似た者同士の犬好きかもね、凛」

「ふふ、そうだね」

芽衣子「え? 何の話?」キョトン

聖來「ふふ、何でもないって。これからもよろしく、凛」

「……ん、よろしく」






28 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:26:48.68 EEmYhLSK0 28/31


おわり。

ブルマも眼鏡もバニーもメイドも全力で楽しむ芽衣子が大好きです。

芽衣子は犬っぽいと感じたので、せっかく絡みのある凛ちゃん聖來に可愛がってもらいました。



まだ続きは書くつもりでいますが、さきにもう一本番外編……奥山さんの話の方が先に仕上がるかなぁ。

どちらにせよ完成までしばらくかかりそうですが。

またいつか見かけたら、読んでいただければ嬉しいです。







29 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:27:29.26 EEmYhLSK0 29/31


最後にちょっとだけおまけ



30 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:31:06.50 EEmYhLSK0 30/31


芽衣子「……それはそうと、ハナコの鳴き声、珍しいよね?」

「そう? ヨークシャーテリアとミニチュワダックスのミックスだけど……」



蘭子『我が降り立ちし火の国の隣人、二階堂が地獄の番犬、アンを呼び寄せようぞ!(御近所の二階堂さんのところのアンちゃんを思い出します!)』



「って、蘭子も言っていたし、普通だと思うけど」

芽衣子「……」






31 : ◆gub37fWhE5Dd - 2015/06/08 21:32:06.88 EEmYhLSK0 31/31


動物のお医者さんは名作。

ほんとに終わり。



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