のび太「ドライもーん!!」
ドライもん「何?のび太くン」
のび太「ジャイアンにいじめられたぁぁああ!!」
ドライもん「そっか、それで何かな?」
のび太「懲らしめるための道具出してぇぇ!!」
ドライもん「まったく、しょうがないな君は…」
ドライもん「いいかい?君は本当にダメなヤツだ…」
ドライもん「そうやってすぐに僕に頼ろうとする」
元スレ
ドライもん「まったく、しょうがないな君は」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1460311066/
ドライもん「まずは自ら行動して、ダメだったら僕の所まで来なさい」
のび太「そっか、うん。ダメだよね道具に頼ってちゃ!!」ダッダッダ
のび太ママ「のびちゃん。遊びに行く前に宿題片付けちゃいなさいよ」
のび太「帰ってきてからやるー!!」
のび太ママ「まったく…」
数分後
のび太「ド、ドライもん…道具…貸して…」ボロボロ
ドライもん「…いや、あの、ホラ…もう少し頑張ろうよのび太くン」
のび太「ここまでボロボロなのに!他に何を頑張れって言うのさ!!」
ドライもん「か、簡単に甘えられると思ってんじゃないよ!!」
のび太「ド、ドライもん…?」
ドライもん「これは未来の道具だ。こんな物チートなんだ」
ドライもん「反則なんだよ!チート…それは確かに楽しいかもしれない」
ドライもん「でも、最後に待っているのは破滅だけなんだ…」
ドライもん「だから、あと少し…もう少し頑張るんだ」
ドライもん「それでもダメなら…僕の所へ来なさい…」
のび太「…わ、わかったよ…ドライもん!!」ダッダッダ
のび太「…も、もう…無理…限界…なんとかして…ドライもん」
ドライもん「……君はどうしようもないね」
のび太「…ど、どうして…そんなこと言うの…」
ドライもん「君は本当にダメなヤツだな…」
ドライもん「君がジャイアン負かすまで道具なんて一生貸さないよ…」
のび太「そ、そんなぁ…」
ドライもん「じゃ、僕はミーちゃんと遊んでくるよ」
のび太「もう!!本当に冷たいんだからドライもんは!!道具も貸してくれないし!」
空き地
のび太「はぁ、とは言ったものの…どうしたら」
ジャイアン「おぉ、のび太じゃねぇか」
のび太「ジャイアン!!」
ジャイアン「なんだ?また懲りずに喧嘩か?」
のび太「(こ、怖い…でも!!)」
のび太「あぁ!!そうだよ!!僕が相手になってやるぅぅぅぅ!!」
ジャイアン「へぇ、面白ぇ!相手になってやるよ!」
ボガボガッッ!ドガンッ!!ギャーッ!バガバガ!!
ジャイアン「じゃあなぁ、のび太ー」
のび太「…ぐへぇ…」ボロボロ
ドライもん「さて、のび太くンの様子はっと…」
のび太「…」ボロボロ
ドライもん「あちゃー…あんなに派手にやられてる…」
ドライもん「大丈夫?のび太くン」
のび太「ド、ドライもん…いい加減…僕に…道具…を…」
ドライもん「だから、さっきも言ったけど、ジャイアンに勝てるまではお預け!」
のび太「こ、このままじゃ僕死んじゃうよ!!」
ドライもん「君はバカだなぁ…ジャイアンだって、そこまではしないさ」
のび太「それはどうかな!!」
のび太「僕を見てよ!こんなにボロボロなんだよ?」
のび太「ドライもんに言われたことを実行すれば、絶対に死んじゃうよ!!」
ドライもん「だったら、実行しなきゃ、いいのに」
のび太「だったら、道具貸してよ」
ドライもん「だから、ダメだって」
ドライもん「じゃ、僕は用事があるから」
のび太「あ、待ってよ!!ドライもーん!!」
のび太「くそ…あぁ、わかったよ…復讐してやる…」
のび太「ジャイアンにもドライもんにも…!!」
のび太の家
のび太「…まずはドライもんを倒すために知力を養おう…」
のび太「そのためにも勉強だ…」カキカキ
のび太「あとは…ジャイアンを倒すための力も必要だな…鍛えなきゃ」
数日後
のび太「勝手にタイムマシンに乗って、未来に行って勉強もした…」
のび太「自分で未来道具も作れるようになった…」
のび太「ここまでできればドライもんなんて…あっと言う間だ!」
ドライもん「あ、のび太くン。どうだい?勉強進んでる?」
のび太「あぁ、進んでるよ…それでねドライもん」
ドライもん「?」
のび太「僕は今から、ジャイアンを負かしてくるよ」
ドライもん「そっか、まぁ、死なないようにしてきてね」
のび太「あぁ、もしかしたら、死ぬかもね…」
ドライもん「だから、そこまでしないってジャイアンは」
のび太「…そうだね」
空き地
ジャイアン「なんだよ。のび太。また懲りずに来たのかぁ?」
のび太「…君を倒すためにね」
ジャイアン「はぁ、まったく…仕方ないヤツだな」
のび太「『空気砲』!!」
ドンッ!!
ジャイアン「なっ!?」
ジャイアン「ガハッ!!?」
ジャイアン「な、なぜ…ドライもんの道具を…」
ジャイアン「(なんでだよ。ドライもんにはのび太を鍛えてくれって…)」
ジャイアン「(未来の道具は貸さないから安心してくれって言ってたのによ!)」
のび太「どうしたの?その程度?」
ジャイアン「へっ…ドライもんの力を借りなきゃ俺一人倒せねぇのかよ」
のび太「…はぁ、君は何言ってるの?これは僕のだよ」
のび太「僕が作って改良した。試作品…」
ジャイアン「!!?」
ジャイアン「くそ…のび太お前…」
のび太「どうしたんだ?君達が僕をここまで追い詰めたんだ…」
のび太「だから、責任はしっかりと…」
ジャイアン「よく、そこまで頑張ったな…」
のび太「…?」
ジャイアン「真実を話そう…」
カクカクシカジカ
のび太「…そうだったんだ…」
ジャイアン「あぁ、だからドライもんには怒らないでやってくれ」
のび太「…そっか」
ジャイアン「…わかってくれたか?」
のび太「あぁ、これでも物分りはいい方だよ?」
のび太「そっか…なるほどね…、まんまと二人に踊らされたわけだ」
のび太「これは傑作だね…」
ジャイアン「それにしても、お前なんか変わったな」
のび太「そうかい?僕は変わったかな」
ジャイアン「ああ、良い方にだけどな…」
のび太「ま、いいや。ドライもんに、どら焼きでも買ってってあげるかな…」
終わり