1 : 以下、\... - 2015/04/08 01:52:13.505 5T8txQqBM 1/34

「唯先輩、いったいどうしたんですか? 何の話をしているんでしょう」

「聞いてよあずにゃん。私が、何日も何日も、必死に考えて、迷って、そうしてできた歌詞が、4分の曲にしかならない」

「はい。でも”歌”って、そういうものです」

「私の数日間が、他人にとっては4分の出来事でしかないって。そんなの、納得できないよ」

「そうでしょうか」

「そうだよ。曲を作り終えると、歌詞をメロディに乗せると、私は、いつもいつも、空しくなるんだよ。過ぎ去っていった時間を思ってね」

元スレ
唯「たくさん頭を悩ませても、人には理解されないんだよね」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1428425533/

4 : 以下、\... - 2015/04/08 01:55:22.808 5T8txQqBM 2/34

「私はそうは思いません」

「そりゃ、あずにゃんはバンド組んでまだ間もないからね。一番楽しい時期だよ。私もその頃は……」

「私は、このけいおん部に入る前にも、ずっと音楽やってましたよ。お言葉ですけど、唯先輩とは違います」

「そうかも知れないけどさぁ。一人でやるのと、みんなでやるのはやっぱ違うよ。曲作るのも、最初は楽しいかも知れないけど」

「……唯先輩は、いったい何が言いたいんですか」

「私ね、もうやめようと思う」

「は?」

7 : 以下、\... - 2015/04/08 01:57:39.377 5T8txQqBM 3/34

「聞こえなかった? だから」

「聞こえましたよ! なんでですか!? やめるって……!」

「ちょっと待って。あずにゃん、何か勘違いしてない?」

「……何がですか。私、嫌ですよ。唯先輩のいないけいおん部なんて」

「だから、それが勘違いだってば。私はここをやめるつもりはないよ」

「え?」

「やめるって言ったのは、曲作りをってこと。メロディも、歌詞も、書くの飽きちゃったよ」

11 : 以下、\... - 2015/04/08 02:00:45.393 5T8txQqBM 4/34

「……私、唯先輩の作った曲、好きでしたけど」

「ありがとね、あずにゃん。でもさ、私の作った曲って、どこかで聞いたことあるようなのばかりだったでしょ?」

「そんなことありません! みんなで演奏してて……、すごく楽しいし……!」

「あんなのね、誰が作ってもいっしょだよ」

「……どうして、そんなこと言うんですか」

「澪ちゃんが書いた歌詞、よく読み込んでみなよ。ひどいから」

「それは……、そうですけど……」

17 : 以下、\... - 2015/04/08 02:04:50.284 5T8txQqBM 5/34

「でも、あれでもライブになると盛り上がるでしょ。あずにゃんはなんでだと思う?」

「……正直、分かりません。どうしてなのか」

「そっか。それはね、私たちが楽しそうにしてるからだよ。澪ちゃんが作ってくれたんだって思って、私たち一人一人が、一生懸命演奏してるからなの」

「……そうですか。だったら、唯先輩が曲を作る意味もあるんじゃないんですか。唯先輩が作ったものだから、私たちは受け入れられるんですよ」

「だからね、何度も言うようだけど、私は飽きちゃったんだよね」

19 : 以下、\... - 2015/04/08 02:08:02.191 5T8txQqBM 6/34

「でも……!」

「別に、私だって今まで通りに作れるよ。メロディだって、歌詞だって。でもね、私が嫌々作ってたら、一番にそれに気づくのは、あずにゃんを始めとした部活メンバーでしょ?」

「かも……知れませんね」

「お客さんがもし満足してくれたとしても、あずにゃんたちはどう思うかな」

「……」

「お願いだから分かってよ。これは、私個人のわがままじゃない。みんなのことを考えたら、こうすることが最善なんだよ」

23 : 以下、\... - 2015/04/08 02:11:09.525 5T8txQqBM 7/34

「……唯先輩は」

「ん? なぁに、あずにゃん」

「飽きた……、って。それ、曲作りに対してだけですよね……?」

「……」

「最初に言ってた言葉が引っかかるんです。自分の数日間が他人の4分だ、って」

「……ばれちゃった、かな」

「分かりますよ……! だって、演奏も一緒じゃないですか……! 何日も、何か月もかけて練習したものが、ライブではほんの一瞬ですから……」

25 : 以下、\... - 2015/04/08 02:13:47.132 5T8txQqBM 8/34

「……」

「飽きたんですか。バンド」

「……」

「答えてください」

「……嫌だよ」

「どうして……!」

「だって……。この先を言ったら……、私個人のわがままになっちゃうから……。みんなのことは大好きだし、迷惑なんてかけられないよ」

「……お願いします。理由だけでも聞かせてください。そうじゃないと私、納得できませんから」

27 : 以下、\... - 2015/04/08 02:16:02.698 5T8txQqBM 9/34

「……」

「私、唯先輩のこと、好きですよ」

「あずにゃん……」

「だから、唯先輩が苦しんでいるんだとしたら、何とかして力になりたいんです」

「……」

「私じゃ……、頼りないですか……?」

「……ううん。そんなことない。……ありがとね、あずにゃん。私も、あずにゃんのこと、大好きだよ」

「唯先輩……」

31 : 以下、\... - 2015/04/08 02:19:40.247 5T8txQqBM 10/34

「最初はね、みんなで演奏できるだけで満足だったんだ。何もできなかった自分が、人と力を合わせれば何かを生み出せるんだって、それだけですごく楽しかったし、何より充実してた」

「……分かります」

「最初に体育館でライブをしたとき、全身が高揚感で包まれたんだ。まるで本当に空を飛んでいるような、夢の世界にいるみたいだった」

「……」

「それから必死に練習して、新しい曲作って……。こんなに一つのことにのめり込んだの、生まれて初めてのことだったかもしれない」

33 : 以下、\... - 2015/04/08 02:24:43.948 5T8txQqBM 11/34

「それじゃあ……、なんで……」

「私ね、それに慣れちゃった」

「え……」

「新しい曲を演奏した時のオーディエンスの反応、けいおん部のみんなとの一体感。最初は光り輝いて見えたけど、結局それは幻想で、ただ同じことを繰り返してるだけだったんだよ」

「そんなこと……!」

「ううん。その証拠に、私の心はどんどんと冷え切っていってた。楽しくないわけじゃない。単に、求めている刺激と現実がすごいスピードで離れてしまったんだ」

35 : 以下、\... - 2015/04/08 02:29:58.636 5T8txQqBM 12/34

「でも……。でも……」

「あずにゃんが何を言いたいのかもわかる。でもね、私はもううんざりしてるんだよ。刺激のない毎日に。そして、馴れ合いの関係にもね」

「……じゃあ、やめるんですか。けいおん部」

「やめないよ。みんなのことは好きだから」

「……」

「別に今まで通りだよ。みんなでお茶して、申し訳程度のあわせ練習して。それでライブやって『良かったね』って笑い合って、感動して。ループする日々が続いていくだけ」

「やめてください」

「……何?」

「そんな気持ちでいるんだったら、唯先輩、けいおん部をやめてください」

36 : 以下、\... - 2015/04/08 02:33:49.262 5T8txQqBM 13/34

「……あずにゃん」

「嫌です。私、そんな唯先輩の言葉、聞きたくありませんでした」

「お願いだから、泣かないでよ」

「私も思ってました。こんな日々が続いていくだろうな、って」

「……」

「横に唯先輩がいたら、楽しく演奏できません。はっきり言って、迷惑です」

「……そっか」

「……」

「ごめんね、あずにゃん。私、出て行くから。もう泣かないでよ」

37 : 以下、\... - 2015/04/08 02:37:12.930 5T8txQqBM 14/34

「おーっす! って、あれ。梓だけか」

「……はい」

「な、何泣いてんだよ、お前。何かあったのか?」

「唯先輩が……、唯先輩がぁ……」

「お、おい! 唯がどうしたって……?」

「唯先輩が、けいおん部やめる、って……!」

「なんだって!? 唯はどこに行ったんだよ!」

「帰る、って言って……。ついさっき、5分くらい前に、部室から出て行きました……」

「あんにゃろ……。梓! 私ちょっと行ってくるからここで待ってろよ!」

38 : 以下、\... - 2015/04/08 02:39:50.066 5T8txQqBM 15/34

「唯!」

「……? あ、律ちゃーん。どうしたのぉ?」

「どうしたのじゃねぇ! けいおん部やめるって、どういうことだよ!」

「あずにゃんから聞かなかった? 私、飽きたからやめるんだよ」

「ばかやろう! 飽きたって……。そんなの理由になるかよ!」

「だって私がいるとあずにゃんが演奏できないって言うんだもん。飽きちゃってやる気のない私と、頑張り屋さんのあずにゃんだったらどっちが部に必要だと思う?」

「な……! 私が言ってるのは、そういうことじゃねぇ!」

39 : 以下、\... - 2015/04/08 02:41:24.883 5T8txQqBM 16/34

「じゃあ、どういうこと?」

「それは……。い、今までみんなでやってきたじゃねぇか!」

「うん。それに飽きちゃったんだよ」

「ふざけんなっ!」バシッ!

「……痛い」

「お前は……。お前はぁ……」

「何するの。痛いよ、律ちゃん」

「勝手にやめるとか、そんなの許されるわけがないだろ!」

40 : 以下、\... - 2015/04/08 02:44:14.240 5T8txQqBM 17/34

「別に許されなくてもいいよ。じゃあね」

「お、おい!」

「私も、律ちゃんにぶたれたこと、許さないから」

「……っ!」

「楽しく仲良しごっこでもしてなよ。私は、無感動な日々に耐えられないの」

「何を……っ!」

「次ぶったら先生に言うよ」

「……」

41 : 以下、\... - 2015/04/08 02:47:34.921 5T8txQqBM 18/34

「ええっ!? お姉ちゃん、そんなひどいこと言ったの!?」

「う、うん……。なんか色々あって……、頭がいっぱいで……」

「……そう。それじゃあ、仕方ないけど」

「あずにゃんも律ちゃんも怒ってるかなぁ……」

「怒るというより……、悲しんでると思うよ」

「……うん。私も悲しい」

「明日、学校で会ったら謝れる?」

「分かんないよ……。私、どうすればいいの……」

43 : 以下、\... - 2015/04/08 02:52:14.987 5T8txQqBM 19/34

「とりあえず、メールでも電話でもいいから謝っておきなよ。そうしておいたら、明日会うときに気が楽だから」

「……もしさ」

「うん?」

「明日私が謝るってなったら、憂もついて来てくれる?」

「お姉ちゃん」

「うん……」

「これはお姉ちゃんの問題なんだから、自分で解決させなきゃダメだよ」

「……そっかぁ。私、明日になるのが嫌だなぁ」

44 : 以下、\... - 2015/04/08 02:54:50.087 5T8txQqBM 20/34

(昨晩のメールも無視されちゃったし、今日会うのが憂鬱だなぁ)

「あ」

「あ……、あずにゃん……」

「……っ!」

「ま、待ってよ! あずにゃんっ!」

「……っ!」

「待……。行っちゃった……」

(なんだかホッとしてる、自分が嫌だな……)

45 : 以下、\... - 2015/04/08 02:57:08.042 5T8txQqBM 21/34

(あ、律ちゃんだ)

「……唯」

(わわ……。話しかけてきた……。どうしようどうしよう……)

「おいっ! 何か言えよっ!」

「は、はいっ!?」

「……昨日の件だけどな」

(あれ……。もしかして、律ちゃんの方から謝ってくれるのかな。そうだったら気が楽なんだけど)

「出しといたぞ」

「……何を?」

「退部届だよ」

46 : 以下、\... - 2015/04/08 02:59:37.705 5T8txQqBM 22/34

「え……」

「用件はそれだけだ。じゃあな」

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

「……ンだよッ!? 私は忙しいんだ」

「退部届、って。律ちゃん、私を引き留めてくれないの?」

「はぁ? 飽きちゃったんだろ? そんな人間引き止めてどうするよ」

「……」

「ギターは梓がいるからな。パートに欠番が出なくて良かったよ」

「そ、そっかぁ。それは良かったねぇ……」

47 : 以下、\... - 2015/04/08 03:02:54.981 5T8txQqBM 23/34

(本当にやめなきゃいけないんだ……。飽きてたのは事実だけど、みんなと一緒にいれなくなるのは嫌だなぁ……)トボトボ

「唯ちゃんっ!」

「……ムギちゃん」

「唯ちゃんがけいおん部をやめるって聞いて……。本当なの……?」

「うん……。なんかそんな感じみたい……」

「そう……」

「ムギちゃんは、私にやめて欲しくない?」

「そんなの決まってるじゃない! 唯ちゃんと一緒にやりたいわよ!」

48 : 以下、\... - 2015/04/08 03:06:33.748 5T8txQqBM 24/34

「じゃあ……」

「でも、唯ちゃんが飽きちゃったって言うなら、しょうがないわよね」

「え……」

「私、唯ちゃんのこと友達だと思っていたけど、唯ちゃんからしたら、私たちなんて部活が同じっていうそれだけの仲間だったのね」

「違っ……」

「退屈だからやめます、なんて……。私……、すごく悲しいわ……」ダッ

「ムギちゃんっ! ……行っちゃった」

(ムギちゃん……、今泣いてたよね)

49 : 以下、\... - 2015/04/08 03:10:21.343 5T8txQqBM 25/34

(あのあと、澪ちゃんにも似たようなことを言われた)

「……私が悪いの? ただ、私は現状に満足したくないだけなのに」

「おい」

「……律ちゃん」

「昼休みにミーティングしたんだが、お前のせいでガッタガタだぞ、うちの部活は」

「あのね、私」

「……何だよ」

「やっぱり私、けいおん部に戻るよ。私にとってみんなは大切だし、みんなにとっても……」

「ふざけんなッ!」ガッ!

「ひっ……!」

50 : 以下、\... - 2015/04/08 03:12:44.410 5T8txQqBM 26/34

「これだけみんなのこと振り回しておいて、それならじゃあ戻りますだ!? お前いい加減にしておけよ!」

「痛い……。痛いよ、律ちゃん……」

「澪も、梓も、ムギも……。みんな泣いてたんだぞ……ッ! 唯……、お前がいなくなるって……。みんな泣いてたんだぞ……」ポロポロ

「律ちゃん……」

「それをお前……。ふざけるなよ……!」

「……」

53 : 以下、\... - 2015/04/08 03:17:43.804 5T8txQqBM 27/34

「……そう。律さんは、許してくれなかったんだね」

「うん……。ムギちゃんと澪ちゃんは、私に戻ってきて欲しそうだったし、あずにゃんも、私に戻ってきてほしいんだと思う」

「……」

「律ちゃんは、どうしたら許してくれるかなぁ」

「あのね、お姉ちゃん。私の言うこと、落ち着いて聞いてくれる?」

「んー? なぁに?」

「きっと、一番に怒ってるのは律さんじゃないよ。律さんは、お姉ちゃんと他の三人との板挟みに苦しんでて、苛立っているだけだと思うんだ」

「……ほえ?」

54 : 以下、\... - 2015/04/08 03:24:41.992 5T8txQqBM 28/34

「お姉ちゃんがけいおん部に戻るって言ったとき、律さんは歓迎したかったと思うよ」

「そんなことないよぉ。だって、泣くほど怒ってたんだよ?」

「それはね、多分だけど、みんなのことを考えて、そうせざるを得なかったんじゃないかな」

「ええー? だってさぁ、みんなは私に戻って来て欲しかったと」

「だからこそ、だよ。お姉ちゃんと一緒にやりたいはずなのに、他のみんなはお姉ちゃんを遠ざけた」

「……」

「それは何でだと思う? あくまでも私の想像だけど、それって、お姉ちゃんの意見を尊重したわけなんかじゃ決してなくて、他のみんなはお姉ちゃんが許せなくて、あえてそうしたんじゃないかな」

「……違うよ。そんなんじゃ、ないよ」

56 : 以下、\... - 2015/04/08 03:32:11.256 5T8txQqBM 29/34

「だからこそ、律さんは苦しんでる。手放しでお姉ちゃんを歓迎したいのを、ぐっとこらえてみんなの意見を尊重したんだよ」

「……そんなこと」

「私はお姉ちゃんが悩んでたことも知ってるよ。毎日欠かさず練習もして、曲作って、歌詞書いて……。もっと評価されたい、上に行きたいって思ったんでしょう?」

「うん……。学校内だけでやってるのが、なんだかひどく惨めで……」

「お姉ちゃんのその悩みを、どうして言ってくれなかったんだって、けいおん部のみんなはそう思っているんじゃないかな」

「……言えないよ。だってみんなはあれで満足してたんだから」

58 : 以下、\... - 2015/04/08 03:40:12.906 5T8txQqBM 30/34

「お姉ちゃんは、みんなの思っていることが全部分かるの?」

「分かるよ。だって、これだけ長いことずっと一緒にいるんだから」

「みんなもそう思ってたはずだよ。お姉ちゃんのことは全部分かるって」

「……」

「けど、違った。お姉ちゃんは一人だけ先を見てた。みんなはそれが許せないんじゃないかな」

「……でも」

「それは別に悪いことじゃないよ。みんなも責めないと思う。それでも全部打ち明けて欲しかったんだよ、きっと。みんなが許せないのはね、お姉ちゃんが一人で悩んでた、そのことに気付けなかった自分に対してなんだと思う。

59 : 以下、\... - 2015/04/08 03:45:10.846 5T8txQqBM 31/34

「私……。私……!」ポロポロ

「お姉ちゃん……」

「どうしよう……。大好きな人達を……、ひどく傷つけちゃったよ……」

「……」

「憂ぃ……。私……、どうしたらいいのかなぁ……」

「……きっと、大丈夫だよ」

「え……」

「お姉ちゃんがみんなのことを好きなように、みんなもお姉ちゃんのことが好きなはずだから。そのまま自分の思っていることを伝えたらいいと思うよ」

60 : 以下、\... - 2015/04/08 03:55:02.413 5T8txQqBM 32/34

「メール……。唯先輩からです……」

「ん? メール……、唯からか」

「こんな時間に誰かしら……。あら、唯ちゃんからだわ」

「んぅー……。唯から……」

『みなさん、ごめんなさい。一生懸命文章を考えたんだけど、なんて謝っていいのか分からなくて……。だから、今の気持ちを曲にしてみました。みんながもし許してくれるのなら、一緒に演奏できたらいいなって思っています。というより、みんなと演奏したいです。唯より』

「……もう明け方ですよ。こんな時間まで曲作ってたんですか」

「……っ」

「……明日はたくさんマドレーヌ持って行こうかしら」

「曲作ったって、いつも通りベースとドラムパートは無いんだな。……あいつらしいけど」

61 : 以下、\... - 2015/04/08 04:01:20.709 5T8txQqBM 33/34

~数年後~

「この曲はですねえ、私が曲作りに飽きた時にできた曲でぇ」

「言い方考えろよ! スランプで悩んでたときに~、とかさぁ!」

『(笑)』

「でもでも、いい曲なんで聞いてください! 私が作ったんですけど!」

「自画自賛か!」

『(笑)』

「それじゃあ聞いてください! ”そして、みんなにありがとう!”」

『オオオオオオオオオオッ!!!!!!』

終わり

63 : 以下、\... - 2015/04/08 04:03:47.557 5T8txQqBM 34/34

読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。

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