麗らかな日差しと、暖かい風の吹く春の午後。
Pさんのお家にお邪魔して、紅茶をごちそうしています。
今日のために練習したクッキーも、たくさん持って来ました。
彼の部屋は殺風景で、仕事の書類や作業机、予定で真っ黒なカレンダーしかありません。
いつもお世話になっているPさんに労いができるのは、大変嬉しいですね。
元スレ
モバP「あちゃー。藍子はゆるふわじゃなくてぬるふわガールだったかー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365302624/
紅茶を一口ずつ美味しそうに飲んでいる彼を見ていると、こっちまで和んでしまいます。
Pさんにはゆるふわガールなんて言われますが、あなたもそうですよ。
私はPさんといると、とても落ち着くんです。
ずっと、こうしていたいくらいに。
確かに、春は素晴らしい季節です。
お茶のあと、肌寒いからと言って、Pさんにくっつく口実ができるから。
穏やかな昼下がり、お菓子の食べさせ合いっこだってできるから。
仕事も学校もお休みで、どれだけPさんが私を求めてきても、私がPさんを求めても大丈夫だから。
最後のクッキーは口移ししながら、二人はベッドに倒れ込みました。
横向きに抱き合って、上着を鬱陶しそうに跳ね除けて。
脱ぎながらぐいぐい、クッキーと舌を押し込んできます。
咀嚼の間も、口周りに付いた残り粒を舐め取る彼の舌がくすぐったい。
食べ終わってもう一度舌を絡め合うと、とても甘い香りと味が、体の奥まで流れ込んできました。
もっと、この刺激を味わいたい。
膝立ちに姿勢を変えて、要らない服をすべて脱ぎ捨てます。
私がスカートと下着を脱ぐ時間、彼がズボンを脱ぐ時間に、激しく舌と舌で交わります。
ショーツを中途半端に脱いだまま、我慢できなくなって、彼の首に腕を回してしまいました。
少し勢いが良すぎたみたいで、彼はよろけながら私を支えて、キスで出迎えてくれます。
気付かぬ内に、脱ぎかけのショーツはするすると膝を降りていました。
キスの息継ぎ、糸を引く唾液を視線で追えば、彼のズボンはベルトすら外れていません。
たぶん、わざとです。
私が脱がすのを待っているんです。
……仕方のない人ですね。
ベルトに手を掛けると、藍子が求めてくるから仕方ない、という風に頭を撫でてきました。
むっときたから、下着ごと乱暴に引き下ろして、いきりたつ彼の性器をぎゅっと握り締めます。
彼がおかしな声をあげ、腰が引くのが面白くて、思わず笑ってしまいます。
濃厚なキスの感覚を、今度はこっちに教えてあげますね。
膝立ちの股間に顔を埋めて、愛しい人のそれに、ちゅっと挨拶。
びくりと震えて、返事をしてくれる。
キスの果て、溜まりに溜まった唾液を垂らして、淫靡なシャワーを浴びせます。
亀頭を手のひらで包み、撫で回せば。
愛液の泥濘に嵌った雛のように、いやらしい音をたてます。
マイクみたいに優しく握って、緩やかに上下させると、勃起は最高潮に上り詰めました。
どれもこれも、二人だけのレッスンで教えてもらった、私だけのテクニックです。
そして彼もまた私の秘部に手を伸ばし、好きなように愛し合います。
ふたりの情欲がシンクロして、ただ繋がる事だけに耽り始めた時。
Pさんがキスをねだりました。
私はフェラを中止して、枕元にある、水の入ったペットボトルに手を伸ばします。
さすがに、そのままキスをするのはダメだと思って、口をすすごうとしました。
その前に、彼が正面から覆い被さってきて、驚く暇もなく押し倒されます。
そのまま唇があわさり、ベッドがへこむほど強引にキスをされました。
フタを取ったペットボトルが隣に転がって、ベッドには小さな水溜り。
慌てて謝りましたが彼は、どうせすぐ藍子が水溜りを作るから問題ないよ、って言ってきます。
わ……私、そこまでいやらしくありません!
異論を物ともせずに、Pさんの熱が、体の中に押し込まれます。
心地よい圧迫感と、胸に置かれた彼の手が、私の性欲をいっそう駆り立てました。
燃えるように滾ったそれを、Pさんは勢い良く叩き付けてきます。
以前は違和感しか覚えなかったこの動きも、今では大好きなダンスのひとつです。
私の体を抱きしめて、私も彼の体を抱きしめて。
絡まる吐息と熱量は、汗と愛液に変わって迸りました。
私が声を我慢すると、彼はすぐにストロークを止めます。
おねだりしても、ゆっくりとしか動いてくれません。
それはそれで悦びたいのですけれど、私はもっとPさんを感じたいんです。
しません、我慢しません。
あなたが欲しい。
……だから、激しくしてください!
彼は一度吹っ切れると、私と同じく、止まりません。
ただ獣みたいに腰を押し付けあって、互いを求めることだけを考えます。
私が最初の絶頂を迎えようとしているのに気付くと、胸を押さえて、先端の部分を玩びます。
加速した愛撫に煽られて、私だけが、恥ずかしい嬌声をあげて達しました。
Pさんはその様子を、嬉しそうに眺めています。
私が落ち着く前に、激しいセッ○スが続けられました。
今度は俺の番だと、彼は最後の瞬間を目指します。
肌と肌のぶつかる音と、聞いている方が恥ずかしくなる声と、壊れそうなくらいベッドの軋む音。
不意にPさんが体を起こして、おもむろに窓を開けました。
私は本当にびっくりして、すぐに窓を閉めようと体を起こします。
残念ながらその試みは、彼の男性らしい体に阻まれて、再びベッドに押し付けられました。
両手は彼を押し退けようと、肩を懸命に掴みます。
足は閉じようと健気に力が入りますが、今は、彼の体が挟まる正常位。
力が入れば入るほど、Pさんの快感を高めるだけ。
だらしなく開く唇は、艶を帯びた声を奏でるばかり。
ぱんっぱんっと下半身を打つ彼の腰は、より激しさを増していきます。
窓が開いて、声が漏れてます。
ぜったい誰かに聞かれます。
アイドルなのに、こんなはしたないコトしてるの、ばれちゃいます。
そう考えたらもう止まらなくなって、背徳と快感だけが、私の目の前に現れては消えていきました。
そしてとうとう、大きな何かが、全身を飲み込んでいくのが感じられました。
一方的に、大胆に。
どうにかなってしまいそうな悦楽の中で、ただ彼の射精を受け止めることだけを考えます。
ふたりは固く抱きしめ合って、何が何でも放さないつもりでした。
永い永い時間が終わります。
脱力した二人は息荒く、じっと動きません。
Pさん、私の愛する人。
こんな時間が、ずっと続けば良いのに……なんて、ぜいたくですね。
ちひろ「『でも、まずはお互いの火照りを満足させないといけませんね……』」
P「おい」
ちひろ「はい」
P「またですか?」
ちひろ「ええ、最新作です」
P「……ちなみに、タイトルは」
ちひろ「『彼だけのアイドル・高森藍子 ~ゆるふわとぬるふわの虜~』」
P「次回作も前払いで」
27 : VIPに... - 2013/04/07 14:09:47.90 aKPT36cB0 20/20おしまい
画像ありがとう
藍子SR台詞が思ってたより結婚直前でわろた