1 : VIPに... - 2013/04/07 11:43:44.99 aKPT36cB0 1/20


麗らかな日差しと、暖かい風の吹く春の午後。

Pさんのお家にお邪魔して、紅茶をごちそうしています。

今日のために練習したクッキーも、たくさん持って来ました。

彼の部屋は殺風景で、仕事の書類や作業机、予定で真っ黒なカレンダーしかありません。

いつもお世話になっているPさんに労いができるのは、大変嬉しいですね。


元スレ
モバP「あちゃー。藍子はゆるふわじゃなくてぬるふわガールだったかー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365302624/

2 : VIPに... - 2013/04/07 11:45:24.81 aKPT36cB0 2/20


紅茶を一口ずつ美味しそうに飲んでいる彼を見ていると、こっちまで和んでしまいます。

Pさんにはゆるふわガールなんて言われますが、あなたもそうですよ。

私はPさんといると、とても落ち着くんです。

ずっと、こうしていたいくらいに。

4 : VIPに... - 2013/04/07 11:51:16.10 aKPT36cB0 3/20


確かに、春は素晴らしい季節です。

お茶のあと、肌寒いからと言って、Pさんにくっつく口実ができるから。

穏やかな昼下がり、お菓子の食べさせ合いっこだってできるから。

仕事も学校もお休みで、どれだけPさんが私を求めてきても、私がPさんを求めても大丈夫だから。

最後のクッキーは口移ししながら、二人はベッドに倒れ込みました。

5 : VIPに... - 2013/04/07 11:58:25.95 aKPT36cB0 4/20


横向きに抱き合って、上着を鬱陶しそうに跳ね除けて。

脱ぎながらぐいぐい、クッキーと舌を押し込んできます。

咀嚼の間も、口周りに付いた残り粒を舐め取る彼の舌がくすぐったい。

食べ終わってもう一度舌を絡め合うと、とても甘い香りと味が、体の奥まで流れ込んできました。

もっと、この刺激を味わいたい。

6 : VIPに... - 2013/04/07 12:03:41.51 aKPT36cB0 5/20


膝立ちに姿勢を変えて、要らない服をすべて脱ぎ捨てます。

私がスカートと下着を脱ぐ時間、彼がズボンを脱ぐ時間に、激しく舌と舌で交わります。

ショーツを中途半端に脱いだまま、我慢できなくなって、彼の首に腕を回してしまいました。

少し勢いが良すぎたみたいで、彼はよろけながら私を支えて、キスで出迎えてくれます。

気付かぬ内に、脱ぎかけのショーツはするすると膝を降りていました。

7 : VIPに... - 2013/04/07 12:10:48.85 aKPT36cB0 6/20


キスの息継ぎ、糸を引く唾液を視線で追えば、彼のズボンはベルトすら外れていません。

たぶん、わざとです。

私が脱がすのを待っているんです。

……仕方のない人ですね。

ベルトに手を掛けると、藍子が求めてくるから仕方ない、という風に頭を撫でてきました。

むっときたから、下着ごと乱暴に引き下ろして、いきりたつ彼の性器をぎゅっと握り締めます。

彼がおかしな声をあげ、腰が引くのが面白くて、思わず笑ってしまいます。

8 : VIPに... - 2013/04/07 12:16:21.27 aKPT36cB0 7/20


濃厚なキスの感覚を、今度はこっちに教えてあげますね。

膝立ちの股間に顔を埋めて、愛しい人のそれに、ちゅっと挨拶。

びくりと震えて、返事をしてくれる。

キスの果て、溜まりに溜まった唾液を垂らして、淫靡なシャワーを浴びせます。

11 : VIPに... - 2013/04/07 12:45:36.93 aKPT36cB0 8/20


亀頭を手のひらで包み、撫で回せば。

愛液の泥濘に嵌った雛のように、いやらしい音をたてます。

マイクみたいに優しく握って、緩やかに上下させると、勃起は最高潮に上り詰めました。

どれもこれも、二人だけのレッスンで教えてもらった、私だけのテクニックです。

そして彼もまた私の秘部に手を伸ばし、好きなように愛し合います。

13 : VIPに... - 2013/04/07 12:55:21.56 aKPT36cB0 9/20


ふたりの情欲がシンクロして、ただ繋がる事だけに耽り始めた時。

Pさんがキスをねだりました。

私はフェラを中止して、枕元にある、水の入ったペットボトルに手を伸ばします。

さすがに、そのままキスをするのはダメだと思って、口をすすごうとしました。

その前に、彼が正面から覆い被さってきて、驚く暇もなく押し倒されます。

14 : VIPに... - 2013/04/07 13:01:46.48 aKPT36cB0 10/20


そのまま唇があわさり、ベッドがへこむほど強引にキスをされました。

フタを取ったペットボトルが隣に転がって、ベッドには小さな水溜り。

慌てて謝りましたが彼は、どうせすぐ藍子が水溜りを作るから問題ないよ、って言ってきます。

わ……私、そこまでいやらしくありません!

異論を物ともせずに、Pさんの熱が、体の中に押し込まれます。

心地よい圧迫感と、胸に置かれた彼の手が、私の性欲をいっそう駆り立てました。

15 : VIPに... - 2013/04/07 13:09:57.00 aKPT36cB0 11/20


燃えるように滾ったそれを、Pさんは勢い良く叩き付けてきます。

以前は違和感しか覚えなかったこの動きも、今では大好きなダンスのひとつです。

私の体を抱きしめて、私も彼の体を抱きしめて。

絡まる吐息と熱量は、汗と愛液に変わって迸りました。

16 : VIPに... - 2013/04/07 13:18:04.99 aKPT36cB0 12/20


私が声を我慢すると、彼はすぐにストロークを止めます。

おねだりしても、ゆっくりとしか動いてくれません。

それはそれで悦びたいのですけれど、私はもっとPさんを感じたいんです。

しません、我慢しません。

あなたが欲しい。

……だから、激しくしてください!

17 : VIPに... - 2013/04/07 13:23:56.66 aKPT36cB0 13/20


彼は一度吹っ切れると、私と同じく、止まりません。

ただ獣みたいに腰を押し付けあって、互いを求めることだけを考えます。

私が最初の絶頂を迎えようとしているのに気付くと、胸を押さえて、先端の部分を玩びます。

加速した愛撫に煽られて、私だけが、恥ずかしい嬌声をあげて達しました。

Pさんはその様子を、嬉しそうに眺めています。

18 : VIPに... - 2013/04/07 13:31:30.82 aKPT36cB0 14/20


私が落ち着く前に、激しいセッ○スが続けられました。

今度は俺の番だと、彼は最後の瞬間を目指します。

肌と肌のぶつかる音と、聞いている方が恥ずかしくなる声と、壊れそうなくらいベッドの軋む音。

不意にPさんが体を起こして、おもむろに窓を開けました。

私は本当にびっくりして、すぐに窓を閉めようと体を起こします。

残念ながらその試みは、彼の男性らしい体に阻まれて、再びベッドに押し付けられました。

19 : VIPに... - 2013/04/07 13:38:18.15 aKPT36cB0 15/20


両手は彼を押し退けようと、肩を懸命に掴みます。

足は閉じようと健気に力が入りますが、今は、彼の体が挟まる正常位。

力が入れば入るほど、Pさんの快感を高めるだけ。

だらしなく開く唇は、艶を帯びた声を奏でるばかり。

ぱんっぱんっと下半身を打つ彼の腰は、より激しさを増していきます。

20 : VIPに... - 2013/04/07 13:46:26.96 aKPT36cB0 16/20


窓が開いて、声が漏れてます。

ぜったい誰かに聞かれます。

アイドルなのに、こんなはしたないコトしてるの、ばれちゃいます。

そう考えたらもう止まらなくなって、背徳と快感だけが、私の目の前に現れては消えていきました。

21 : VIPに... - 2013/04/07 13:48:58.19 aKPT36cB0 17/20


そしてとうとう、大きな何かが、全身を飲み込んでいくのが感じられました。

一方的に、大胆に。

どうにかなってしまいそうな悦楽の中で、ただ彼の射精を受け止めることだけを考えます。

ふたりは固く抱きしめ合って、何が何でも放さないつもりでした。

22 : VIPに... - 2013/04/07 13:53:16.87 aKPT36cB0 18/20


永い永い時間が終わります。

脱力した二人は息荒く、じっと動きません。

Pさん、私の愛する人。

こんな時間が、ずっと続けば良いのに……なんて、ぜいたくですね。

23 : VIPに... - 2013/04/07 14:02:20.34 aKPT36cB0 19/20


ちひろ「『でも、まずはお互いの火照りを満足させないといけませんね……』」

「おい」

ちひろ「はい」

「またですか?」

ちひろ「ええ、最新作です」

「……ちなみに、タイトルは」

ちひろ「『彼だけのアイドル・高森藍子 ~ゆるふわとぬるふわの虜~』」

「次回作も前払いで」

27 : VIPに... - 2013/04/07 14:09:47.90 aKPT36cB0 20/20

おしまい
画像ありがとう
藍子SR台詞が思ってたより結婚直前でわろた

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