1 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 17:52:16.68 3g4qXoTDO 1/18


「なんだいまの」

さくら「効果音でぇす!」

「効果音か」

さくら「はぁい!」

「さくらは元気だなぁ」

さくら「えっへへー!」

「まあ今日は事務所でお留守番なんだけどね」

さくら「しょーん……」

「なんだいまの」

さくら「効果音でぇす…」

(しょ?)

元スレ
モバP「ニューウェーブ」村松さくら「ざっぱぁん!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380271936/

2 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 17:55:06.33 oRn0rQ6xo 2/18

「ちゃんと留守番できるか?」

さくら「で、できますよぉ?わたしだって、おるすばんくらいしたことありますぅ」

「ほお」

「いいか。事務所を守るんだぞ」

さくら「はぇ?」

「そこに留まり番をする。事務所はうちとは違う。いつどんな難事に襲われるか分からない」

さくら「はわわ」

「さくらはそんな場所を、一人で、本当に守れるのか?」

さくら「無理でぇす!」ウワーン

「こらP、さくらをいじめないの」ガツン

「そのPCの使い方はおかしいよ」イタイ

亜子「あ、ほらいずみ。PもPCも壊したらただじゃ済まんのやから、丁寧に扱わないかんよ」

「あれ?亜子のなかでは俺とPCが同じ扱いなの?」

3 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 17:58:06.55 3g4qXoTDO 3/18


さくら「イズミーン。プロデューサーさんがいじめるんだぁ」

「よしよし」

「お留守番って言っても、そもそもPは一緒なんだから。なにも不安なことなんて…」チラ

「?」

「Pがいること以外には、ないはず」

「矛盾してるぞ。おい」

「論理的な整合性が取れないところにこそ、大事なことがあることもあるよね。最近学んだ」フフ

「あっそ」

さくら「ふわあー…イズミンいい匂いですぅ……」

「ち、ちょっと」

「おいこら変態。二人が仕事に行くのを邪魔しちゃだめだろ」グイ

さくら「うきゅ」

亜子「じゃまたーさくら、Pちゃん。アタシがいない間に無駄遣いしたらあかんよー?」

「またあとでね」

「おう」

さくら「早く帰って来てねぇー…」パタパタ


パタン

4 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:00:33.98 oRn0rQ6xo 4/18

ポスン


さくら「はぷ…」

さくら「……」パタパタ

(さて。昼飯は…もう一仕事してからでいいかな。……)チラ

さくら「……」コロコロ

「…」

「なあ」キュ

さくら「ふにっ…、あ、あんですかぁ?」

「なんでちょっと言葉遣いが荒くなってんの?」

さくら「ぷ、ぷろでゅーさーさんが、はにゃをつまんでるからでぇす!」

「ほう。俺のせいにするのか」プニプニ

さくら「ふぇーん」

5 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:02:33.38 3g4qXoTDO 5/18

パッ


さくら「はふん…」スリスリ

「レッスンはべつに入れてないが、なにかすることはあるだろ?まあ…休養にするのも使い方だが、せっかく事務所に出て来たんだし――」

プイ
さくら「……」コロコロ

「…。」

「まあ、いいけど」

さくら「……」コロコロ

さくら「…あの、プロデューサーさん」

「なんだ?」

さくら「今日はどうして、イズミンとアコちゃんの、二人でお仕事なんですか?」

「……どうしてって」

さくら「むすー」

「効果音?」

さくら「すねてるんでぇす!」

(自分で言うのか)

6 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:05:12.86 oRn0rQ6xo 6/18

「……」ハア

「ちょっと早いけど、一緒に昼飯でも食いに行くか」

さくら「お弁当があるのでけっこーでぇす」

「…あ、そ」

「…留守番はできるんだっけ?」

さくら「で、できますってばぁ!」

「そっか。がんばれ。じゃあな」パタン

さくら「…………」コロコロコロ…

ガチャ

「勝手に事務所の物をピンク色にしたりするなよ」

さくら「そ、そんなことしませんよぉ!もぉお!!」

「それはよかった」パタン

さくら「……もぉー」

さくら「……」コロコロ

7 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:07:30.30 3g4qXoTDO 7/18

・・・・・


「…牛丼でも食おうかな。いや、そういえば近くに新しい定食屋が……」ウーム

「……」

「…コンビニでいいか」



「……さくらのやつ、桃が好きなんだっけ……ピンクならなんでもいいのか?」

8 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:09:18.84 oRn0rQ6xo 8/18

ガチャ


「ただいまー」

さくら「」ビクッ

「うお」ガサ

さくら「あ、う、…あっ……と、その…」サササッ

ポスン

さくら「……」コロコロコロ…

「?トイレにでも行ってたのか」

さくら「ち、ちがいますぅ。お花を摘みに行ってたんでぇす」

「事務所に花が咲いている場所があったとは」

さくら「び、びっくりですよねぇ」

「そうだな」

9 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:11:21.19 3g4qXoTDO 9/18

「やっぱりさくらに留守番は無理だったか」クス

さくら「?プロデューサーさん、いまなんて…」

「ほら」ポイ

さくら「ひん」ゴン

「あ、悪い」

さくら「……いえ。わたしの、運動神経がにぶいのが悪いですから…」サスサス

「さいですか」

さくら「なんですかぁ?…桃のぜりー?」

「やるよ。昼飯のデザートにでも食べろ」

さくら「……えへへ。ありがとうございまぁす!」

「どういたしまして」

10 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:14:51.60 oRn0rQ6xo 10/18

パカ


「頂きます」

さくら「……」

「…」モグモグ

さくら「……」

さくら「あのぉプロデューサーさん」

「ん?」

さくら「わたしはいらない子ですかぁ?」

「……」モグモグ

「さくらはもうご飯食べた?」

さくら「は、話をそらさないでくださ――」

「もう食べたのか早食いだなぁ。太るぞ」

さくら「もぉお!まだでぇす!」

11 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:16:47.09 3g4qXoTDO 11/18

「じゃあ一緒に食べるか」

さくら「…………」

さくら「…むすぅ。はぁい」

「おう」

12 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:18:16.42 oRn0rQ6xo 12/18

パカ


さくら「いただきます」

「どうぞ」

さくら「……作ったのはわたしですぅ。プロデューサーさんじゃないでぇす」

「へえ。自分で作ったのか。すごいな」

さくら「えへへ。わたしすごいですかぁ!」

「からあげ美味そう」ヒョイ

さくら「ああっ!と、取らないでくださぁい!」モー

「美味い」モグモグ

さくら「……あっ…」

さくら「そ、ですかぁ……えへ、へ…もー……」

13 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:20:08.90 3g4qXoTDO 13/18

「ご飯ってさ」

さくら「?はい」

「一人で食べると寂しいだろ」

さくら「……そうですね」

「うん。でも俺はさくらがいるからな。寂しくない」

「ほら。さくらはいる子だろ?」

さくら「……むぅ」

さくら「そういうことじゃないでぇす…」

「そういうことだよ。大体、さくらがいらない子なら、二人と一緒に仕事に行っていない俺までいらない子になっちまう」

さくら「えぇっ。そ、そんなことはないでぇす!」

「うん。だからまあ、俺もさくらも同じことで、いらない子じゃない」

さくら「…………」

さくら「うー……」

さくら「……ふふ」

14 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:21:48.58 oRn0rQ6xo 14/18

さくら「ふふ、ふふふっ」

「なんだよ」

さくら「…いえ、なんでも……えへ、えへへ」

さくら「プロデューサーさん、言ってること、むちゃくちゃです。イズミンやアコちゃんとお話するときは、もっと……??あれ…でも、そのときも、私には難しいから、めちゃくちゃな話だなぁ……?」

さくら「……」プシュゥ

(煙が)

さくら「と、とにかく、今日のプロデューサーさんは、変でぇす」

「そうか?」

さくら「はい」コクン

「そっか」

さくら「はぁい!」

「まあ、いいだろ。ときには変になることも必要だ。泉もそんなようなことを言ってたし」

さくら「そうですねぇ!」

「さくらはいつも変だけどな」

さくら「はぁい!?」

15 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:23:33.32 3g4qXoTDO 15/18

さくら「き、急にひどいでぇす」

「いいんだよ。ニューウェーブは三人だろ?お前一人が変でも、三人なら、たまに変だな、くらいにバランスが取れる」

さくら「??…あぇー…?そうなりますぅ?」

「そうなります」

さくら「そうですかぁ!なら、よかったでぇす!」

「うん」

16 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:26:32.54 oRn0rQ6xo 16/18

「話が逸れた気がするが」

さくら「あ、いえ……もぉ大丈夫でぇす。…えっへへっ」

「そうか。ならよかった」

さくら「はぁい」ニコニコ

「それなら早く、ご飯を食べる作業に戻らないとな。おかずなくなっちまうぞ」パクパク

さくら「ふあぁあ!?ぷ、プロデューサーさんが取るのをやめてくれたらいいと思いまぁす!」

18 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:29:15.67 3g4qXoTDO 17/18


……・・


「お」

「足音がするな。二人とも戻って来たかな」

さくら「!ほんとですかぁ。えへへー」

「うん」

さくら「よぉーし。プロデューサーさん、いろいろありがとうございましたぁ。いる子なさくらはこれからもがんばりまぁす!」

「おう。がんばれ。今日はもう帰るだけだけど」

さくら「行きますよぉ!にゅーうぇーぶ!ざっぱぁん!」

「全部一人で言うのかよ」

さくら「えっへへ♪」


19 : ◆aHZi9fzbc. - 2013/09/27 18:30:39.85 3g4qXoTDO 18/18

終わりです。短い。さくらが可愛くて生きるのがつらくないでぇす
お付き合い感謝でしたー

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