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某日 事務所のソファ
アナスタシア(以下アーニャ)「……」スリスリ
アーニャP(以下P)「……」
アーニャ「……」スリスリ
P「……」ツンツン
アーニャ「ッ」ピクッ
アーニャ「……♪」スリスリッ
元スレ
モバP「クールな銀の子猫と」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397481699/
P「……仕事が終わったから、ソファで休憩して10分。あえて聞かないでいたけどさ。アーニャ、その、何してるんだ?」
アーニャ「ニェト……今の私は、アーニャじゃないです。アーニャンです、プロデューサー」
P「お、おう。じゃあ、アーニャン? 一体、何をしているんだ?」
アーニャ「アー……これはマーキング、ですね」
P「……マーキング?」
アーニャ「ダー。みくに、色々と教えて貰いました。猫は、こうして頬を擦りつけて、相手ににおいをつけるそうです」スリスリ
P「そ、そうなの? しかし、なんでまた急に……?」
アーニャ「アー……みくとのあとユニットを組んで、もう少しで1年になります。それはとても、素晴らしい事ですね?」スーリスリ
P「あ、『にゃん・にゃん・にゃん』から、そろそろ1年経つのか。のあPさんもみくPさんも、ノリノリだったなぁ」
アーニャ「ダー、なのでまた、きちんと猫らしくできるよう、アーニャンになってみました、にゃ?」スリスリン
P「な、なるほど。それで猫の仕草であるマーキングをしている、と」
アーニャ「ダー♪ それに私は、プロデューサーのアイドルです。それはつまり、私のプロデューサーでもありますね?」スリスリ
P「まぁ確かに、俺はアーニャの専属プロデューサーだから……間違ってはいない、か?」
アーニャ「Поэтому……あー、だから、プロデューサーは私のもの、という意味でマーキングをしていました。スリスリ……してみると、楽しいです」スリ スリリ
P「……そ、そうか、アーニャが楽しいのなら良かったよ。それは分かった。分かったけど……」
アーニャ「?」スリスリ
P「な、なんで、頬を擦りつける場所を上へ上へとどんどん移動させてるんだ? 別ににおいを付けるなら、手とか腕とかだけでもいいんじゃ……」
アーニャ「においを付けるのは、きっと一部だけじゃ、足りないです。なので、体の半分には、マーキングをしようと思います」スリスリスリスリ
P「過剰だよねそれ!? あ、ちょっと、首はくすぐったいからやめ、あ、顔近い、近いって!」
アーニャ「猫は、相手の顔にも、頬を擦りつけるらしいです。ヤー、ちょっと、恥ずかしいけれど……マーキング、ですから、ね?」スリスリ…フゥー
P「ちょ、首に息を吹きかけるのは反そk……うわ、何かアーニャ凄い良い匂いするなにこれ!?」
アーニャ「アー、プロデューサー、動かないで下さい。顔ににおい、つけられないです……よ?」ギュー
P「え、本当にスリスリするの? ちょっと、心の準備というか心臓バックバクなんだけどちょっと、ちょ」
アーニャ「では……にゃー♪」
スリスリスリ…
P「ほ、ほわぁぁぁぁぁぁ!? あっ……!」
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次の日・同時刻 事務所のソファ
アーニャ「……」スリンスリン
P「……」
アーニャ「……」スリスリッ
P「……」ナデ
アーニャ「っ!」ピクッ
アーニャ「……♪」スリスリスリスリ
P「あのさ、アーニャ……じゃなかった、アーニャン」
アーニャ「ニャー、どうしましたか、プロデューサー?」
P「返事も猫になったのか……。ああいや、また同じ事聞くんだけど……今日のこれも、マーキングなの?」
アーニャ「ニェート、今回は違います。これは……おねだり、ですね」
P「……お、おねだり?」
アーニャ「ニャー、猫のスリスリには種類があると、みくが言っていました。このスリスリは、おねだりのスリスリです」
P「おねだりって言うと……お腹空いたとか、そういうことで良いのか?」
アーニャ「Ой、そういう場合も、あるみたいです。ですが、他にも違う意味のおねだり、あると聞きました」
P「違う意味?」
アーニャ「ニャー、私がしているのは……アー、これは、伝えたら意味がないです」
P「あー……確かに。口で伝えられるのなら、おねだりのスリスリとやらをする必要もないもんなぁ」
アーニャ「ニャー、ヒントはおねだりまで、です。なのでプロデューサー、お願いしますね?」
P「……アーニャンのおねだりを内容を、見抜けばいいってこと?」
アーニャ「ニャー♪」コクン
P「わ、分かった。とりあえずやってみるぞ……!」
P(ニャーと言ってるアーニャが可愛すぎて辛いってのは、心に仕舞っておこう……)
P「……」ジー
アーニャ「……ニャー」スリスリ
P(あー、かわいいな……)ジー
アーニャ「ニャッ、ニャー♪」スリスリスリ
P(くそ可愛いなぁ……ん?)ジッ
アーニャ「……にゃふ?」スリリ
P「…………」ジー
アーニャ「……ニャッ」スリスリ
P「もしかして…………遊びたい、のか?」
アーニャ「……ニャ!」パァァ
P「あっ、当たった……!?」
アーニャ「ニャー、プロデューサー、ハラショー……凄いです。良く、分かりましたね?」
P「いや、確信はなかったんだけど……アーニャンがずっとこっち見てニャーニャー言ってるから、俺と何かしたいのかなーって」
アーニャ「ニャー、さすが私のプロデューサーです。それでは……失礼しますね?」ポフッ
P「!? ……あの、アーニャン? な、なんで俺の腿に寝そべったんですかね?」
アーニャ「猫は遊ぶとき、猫じゃらしを使うそうですが……ヤー、私は、猫じゃらしでは遊べません」
P「まぁ、そうだろうけど……」
アーニャ「なので、ステップを飛ばして、膝の上でотдыхаю……あー、寛ぐ、ですね。その所から始めたいと思います。これなら、私も出来ますから」
P「そ、そうか、そこら辺は徹底してるのな……!」
アーニャ「アー、プロデューサー。私の頭に、手を添えてもらえますか?」
P「あぁ、膝の上に居る猫を撫でる……みたいなことか。アーニャは、平気なのか?」
アーニャ「ニャー、むしろ、撫でて貰いたいくらいです。今もこうしていると、とても、落ち着きます」スリスリ
P「お、おう。それじゃあ遠慮無く……」ポフッ
アーニャ「ニャ……その、そのまま撫でてもらえると……」
P「こうか?」ナデナデ
アーニャ「ハラショー……素晴らしいです。……試しに、ノドも、してくれますか?」
P「のど? ああ、猫の喉元を弄る光景、確かに見たことあるな……くすぐったかったらごめんな?」スッ
アーニャ「……ニャッ。あ……アー……これは、なんだか……」ゴロ…
P「っと、くすぐったかったか?」
アーニャ「ニェト、大丈夫ですプロデューサー。そのまま、続けて下さい」
P「……分かった。猫触ったことあんまり無いから分かんないけど、こんな感じかな……」サスリサスリ
アーニャ「あ、アー…………プリヤートナヴァ(気持ちいい)……♪」
P「…………」サスサス
アーニャ「……♪」ゴロゴロ
P「…………」ナデナデ
アーニャ「……アー♪」トロン
P(……やばい、アーニャがとんでもなく色っぽいんだけどどうしよう。恍惚の表情って言えば良いのかこれ……)
P「あ、アーニャン、そろそろいいかな?」
アーニャ「ニャ……イズヴィニーチェ……ごめんなさい、心地よかったので……」
P「ま、まぁ、アーニャが寛げたのなら成功だと思うぞ? 猫は寛いでなんぼみたいなイメージあるしな、うん」
アーニャ「スパシーバ、プロデューサー。……ニャ、プロデューサー、この後は抱っこですから……準備、しておいて下さいね?」ゴロゴロ
P「へ? ……DAKKO?」
アーニャ「ニャー、プロデューサーに、私を抱っこしてもらいます。Hе любят……嫌がる猫もいるそうですが、私は大丈夫ですから」スリスリ
P「いやいやいや、ちょっと待って! 猫を抱っこする感じってあれだよね、腋抱えて持ち上げたり、後ろから支えるようなあれだよね!?」
アーニャ「シト? そうですが……どうかしましたか?」ゴロ?
P「いや、担当アイドルにそういうことするのは、プロデューサーとしてどうかなって……今更だけどもさ!」
アーニャ「あ……そうですね。確かに、大変です」
P「そ、そうだよな? 良かった、流石にそこは分かってくれt」
アーニャ「私は人間ですから、その抱え方だと、プロデューサーへのБремя……負担が、大きくなってしまいます。……普通の抱っこが良いですね?」
P「分かって無かったよこの子ぉ!? というかそれ、もう猫関係無くなってるよね!?」
アーニャ「アー……一度やった方がいいかもしれないです。プロデューサー、楽にしていて下さいね?」ムクリ スッ
P「へ? ちょっとアーニャ? 何で起き上がってこっち向いて俺に跨って……え、もしかしてこのまま座るの?」
アーニャ「ニャー、抱っこ、ですから。それとプロデューサー、アーニャン、ですよ?」
P「本当に変なところ徹底してるなアーニャン! ま、待ってアーニャン、このまま座って抱っこって、つまり座って抱き合う形になるよね、そうなるよね!?」
アーニャ「ニャー、その後マーキングも兼ねて、スリスリしますね?」
P「もっと凄いことなるね!?」
アーニャ「ではプロデューサー。ヤー、重いかもしれないけど……受け止めてくれると、うれしいです」
P「う、受け止めるけどさ! その、俺ヘタレだからっ、急に抱き合うってなると、心の準備ってものがな!」
アーニャ「……」
P「あ、アーニャン……?」
アーニャ「あー、プロデューサー。知っていますか?」
P「な……なにを、ですかね?」
アーニャ「みくが言っていました。……猫は、とってもきまぐれ、だそうです」ニコッ
P「えっ」
アーニャ「なので、行きますね? にゃー♪」ガバッ ギュー
P「え、あ、ちょっと待っ……うわ、めっちゃ柔らか、あっスリスリもなんて、あっ あっ……!」
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更に次の日 事務所・ソファ
アーニャ「……」スリスリ
P「……」ナデナデ
アーニャ「……♪」スリスリ
P「……」サスサス
アーニャ「……♪」ゴロゴロ
P「……なぁ、アーニャン。俺の腿で寝そべってるところ悪いんだけど、ひとつ聞いていいか?」
アーニャ「シトー? なんですか?」
P「もう3回目だからいい加減覚えろって話なんだけどさ。今回のこれって、マーキングでもおねだりでもないよな?」
アーニャ「ニャー、そうですね。プロデューサー、私の気持ち……見抜いてますか?」
P「うーん、前回前々回とは違うなーと感じただけで、どういう意味かは分かってないんだ。でも、当たってたってのは嬉しいかな」
アーニャ「ニャー、私も、プロデューサーに気付いて貰えてうれしいです。今回は、たくさん気持ち、込めてますから」
P「気持ち? おねだりじゃなくても、伝えたい事があるわけか。猫は奥深いな……」
アーニャ「ニャー、猫のスリスリは色んな意味があると、みくが言ってました。Хвост、しっぽがあれば分かりやすいそうですが……私はしっぽ、ありません」
P「まぁ人間だからなぁ。ああでもしっぽが無くても、マーキングやおねだりとは違うって分かったから、十分猫らしさは出せてるんじゃないか?」
アーニャ「プラーヴダ……本当ですか? それは、とても嬉しいです。ヤー、猫、好きだから……」
P「アーニャン、CDの時にも猫可愛いって言ってたもんなぁ。……それで、今回のスリスリって、一体どんな意味があるんだ?」
アーニャ「ニャー……今回のは、しっぽがないので、見ただけでは伝わりにくいですね」
P「しっぽか……もしも今、アーニャンにしっぽがあったらどんな風になってるんだ?」
アーニャ「プリャーマ……まっすぐ、しっぽをピンと、立てています。それも、ずっとですね」
P「しっぽを立てる……もしかして、威嚇?」
アーニャ「ニ、ニェト、形は似てますが……ふふ、そうじゃないです。実は、昨日も、一昨日も、しっぽがあったら、今と同じ形になっていました」
P「あ、それならマイナスな意味では無さそうだな……良かった。でも、昨日一昨日と同じ形で、しかも意味が違う……?」
アーニャ「ンー、これは、行動にした方が良いですね。一度伝われば、間違い無いです」ムクリ
P「間違いって……アーニャン?」
アーニャ「プロデューサー、ではまた、失礼しますね?」
P「え、またって、昨日の抱っこ!? ちょ、ちょっと、するのは昨日みたいに色々ヤバイから、って座る準備が早いなアーニャン!?」
アーニャ「ニャー、座るだけです。これなら、大丈夫ですか?」ストン
P「お、おう……。まぁ座るだけならそこまで心臓に悪くは……ギリギリ、無いと思う」
アーニャ「アー、でも、心臓に悪いこと……今からするので、頑張って下さいね?」スッ
P「え、なにその宣告!? 何を頑張ればいいの俺!? 一体なにす――」
アーニャ「……ん」
チュッ
P「――るんで、しょう……か……」
アーニャ「……今日のスリスリは、こういうこと、ですね。ヤー アバジャーユ ティビャ……あー、大好きです、プロデューサー♪」
P「っ!? あ、アーニャ……確かにこれは、し、心臓に悪い……なぁ……!」
アーニャ「ヤー、私も、とても、ドキドキしてます。ふぅ……緊張、しました」
P「と、突然で本当にビックリなんだけど……! スリスリにそういう意味もあるとか、猫の世界まじですっごいわ……」
アーニャ「アー、その前にプロデューサー、アーニャン、ですよ?」
P「お、おう、そこは徹底してるのな……ご、ごめんなアーニャン」
アーニャ「ニャー。それと、返事はしなくて大丈夫ですよ? 今のキスは、スリスリの意味を伝えたかっただけです」
P「そ、そうなの? アーニャンの行動力に驚くばかりなんだが……」
アーニャ「私はそう思って、プロデューサーと一緒に居る……それを知ってくれたら、うれしいですね。伝わりましたか、プロデューサー?」
P「…………それはもう、心臓が止まるかと思うくらいにはしっかりと……」
アーニャ「ニャー、それは良かったです♪ なので……」ガシッ
P「……ん?」
P「あの…………アーニャン?」
アーニャ「シト?」
P「あのさ、気持ちはとても伝わったけどさ。その、どうして今、俺の両肩をガッシリ掴んだの?」
アーニャ「ニャー。今からプロデューサーに、抱っこをして貰うから、ですよ? このままだと、バランス悪くて、上手く抱きつけません」
P「結局抱っこすんの!? ついさっきのアーニャンのキ、キスで心臓バックバクなんだけど!?」
アーニャ「アー、それは少しずつ、慣れていきましょう、プロデューサー? ニャー、何度もすれば、きっと大丈夫。猫との生活も、同じです」
P「何度もするって……抱っこを?」
アーニャ「ニャー」コクコク
P「ま、待とう、ちょっと待とうアーニャン! その、アーニャンみたいな子を抱っこするって、こっちとしてはその、心身共に色々大変なの!」
アーニャ「あ……もしかして、ヤー、私を抱っこするの……嫌、でしたか?」
P「ああ違う違う! 嫌とかそういうのじゃなくて、照れるというか、嬉し恥ずかしというかな!?」
アーニャ「シト? ……うれしいですか? ホントですか?」
P「あ、ああ。俺だって男だし、可愛い子が抱きついて来てくれて嬉しくないわけないし…………何言ってんだ俺……」
アーニャ「可愛い……ふふ、バリショイエ スパシーバ、プロデューサー♪ あ、それなら、もっともっと抱きつくと、プロデューサーもうれしい……ですね?」
P「アーニャンも何言ってくれちゃってんの!?」
アーニャ「ニャー、プロデューサーも喜んでくれるなら、こうしているより、抱っこの方が良いと思います。んしょ……」モゾモゾ
P「のわっ、アーニャン!? ちょっとずつこっちに寄って来るのはちょっと、いや、まだ心の準備が出来てないから!」
アーニャ「ふふっ、プロデューサー。ヤー……私、昨日も言いましたね? 猫は、とっても……」
P「……き、きまぐれ?」
アーニャ「ニャー♪ ふふ、たくさんたくさん、『好き』を貴方に伝えますね? ……にゃー♪」ガバッ
P「おわ、ちょっとアーニャン!? あ、そんなに抱きしめちゃ、スリスリされたら、あ、待っ はぅっ!?」
お わ り
34 : ◆qKN1KEFb.k - 2014/04/15 00:56:45.78 nnTDtZuO0 28/28
そろそろシンデレラガールズ総選挙が終わりに近づいているので、つい
「にゃん・にゃん・にゃん」のユニット全員がボイス付きとか素晴らしいと思うので、
総選挙は是非とものあさん(とアーニャン)に入れて頂けると嬉しいです
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました
今後、アーニャのSSが増えることを祈っております
前作:モバP「ネガティブ少女と歩む日々」
https://ayamevip.com/archives/57473627.html