響「ちんすこう!!」
貴音「はい、ちんこすうというものを食してみたいと思っているのです」
P「ち……えと……」
貴音「沖縄県の名物を聞いております。故、響にお願いしてみようかと存じます」
P「お、落ち着け! ち、ちんすこうの間違いだぞ!」
貴音「……まことですか?」
P「まこともまことだ!」
貴音「なんと! わたくし、また間違いをおかしてしまいました」
P「まぁ気にするな貴音。とつぜんだから驚きはしたが」
貴音「そうですね。聞いたことのない食べ物の名では、驚くというのも」
P「いやいや、ちんこすうなんて別の意味になるじゃないか、あっはっは!」
貴音「え?」
P「え?」
貴音「その、あなた様……ちんこすう、というのはどういった」
ここまでは妄想した
あとは任せた
P「いや、それはその」
貴音「わたくしもまだまだ未熟者ゆえ、見聞や知識を広げとうございます」
P「だからって別に、な?」
貴音「ちんこすう、なんとも面妖な言葉の響き。はて、どのような意味合いがあるのや」
P「落ち着け貴音! そ、そういうのは知らなくてもいい知識だからな?」
貴音「知らなくてもよい知識ですか? しかし、あいどるたるもの、知らぬでは通じない道もあるかと」
P「ないないない!!! と、とにかく俺は何も教えられない!」
貴音「……貴方様はいけずです」
P「うっ、そういう顔をするな」
貴音「貴方さま……」
P「ど、どうすれば……」
貴音「……わかりました。己が手段で調べるといたしましょう」
P「お、おい?」
貴音「そうですね。まずは、やよいに聞いてみるのも手の一つかと」
P「それはやめてくれ!」
貴音「何故なのでしょうか?」
P「や、やよいにはあまりにも早すぎる気が……」
貴音「なるほど、ちんこすうには年齢が関係しているのですね」
P「ま、まぁ……」
貴音「なるほど。まるであるこーると似たような物ではないのでしょうか?」
P「え? あー、うーん……」
貴音「似て非なるもの、ということですね」
P「いやいや、そんなに推理しなくてもいいじゃないのか?」
貴音「知らぬものがあると気になってしまう性分ゆえ、お許しを」
P「どうしたものか……はぁ」
貴音「ではまず、広辞苑からも引用してみましょう」
貴音「ええと、広辞苑はこれですね」
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ちんこ
①体の非常に小さいひと。
②幼児語でいう陰茎のこと。ちんちん。
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貴音「……」
P「だ、大丈夫か貴音?」
貴音「……」フルフル
P「お、おーい?」
貴音「あ、貴方様……まさかちんこすうとは」
P「……」
貴音「辞書に載らぬ造語、もしくは暗号のようなものなのですね……っ!」
P「(あれ、貴音ってこんなにバカだっけ?)」
貴音「貴方様、ちんこすうとはどういう意味なのでしょうか?」
P「それは……ち、近いぞ貴音!」
貴音「せ、せめて名詞なのか動詞なのかだけでも!」
P「えっと、動名詞になるんじゃない……かな?」
貴音「動名詞!! そんな、まさかどちらの意味もあるとは……」
P「そこまでショック受けることないんじゃないか?」
貴音「……ちんこすう、それはわたくしにもできることなのでしょうか?」
P「はぁ!?」
貴音「あいどるたるもの、できることは多い方がよろしいかと」
P「お前はアイドルをなんだと思っているんだ」
貴音「ふふ、それはトップシークレットです」
P「そのドヤ顔をやめろ」
貴音「貴方様はいけずです。もう知りません、響に問いかけてみましょう」
P「お、おーい?」
貴音「そして、”プロデューサー殿は、ちんこすうをさせてくれないいけずな方”だと律子にそっと」
P「お前、本当は意味わかってるだろ?」
貴音「なんと! 解らないからこそ、恥を忍んで貴方様にこうして訊ねているというのに!」
P「その問いかけ自体が恥ずかしいものであると気付けよ!」
貴音「はて、どういう?」
P「……わかったよ。教えてやるから、他の連中には何も言わないでくれ」
貴音「それはまことですか!?」パァ
P「(くっ、笑顔がまぶしい……)」
P「まず、”ちんこ”と”すう”に分けるんだ」
貴音「え?」
P「もうわかっただろ?」
貴音「や、やはり小さきものを」
P「そういうのいいです」
貴音「……貴方様?」
P「これはだな? あれだからな? セクハラとかじゃなくて、お前自身のために教えることだからな!?」
貴音「えっと」
P「もう簡単に言うよ! フェラのことだよフェラ!!」
貴音「な、なんと!?」
P「あーもう……すまん、貴音」
貴音「ふぇらとはどういう意味なのでしょうか!」
P「やっぱりそう返してきたか!!」
P「もはやどうすれば……」
貴音「申し訳ありません……」
P「いやいや。むしろお前が純粋無垢な少女であることを改めて知ったさ」
貴音「なぜ?」
P「……AVなんて事務所に無いしな……」
貴音「ええと……」
P「貴音、ちんこのもう一つの意味はなんだ?」
貴音「――っ!? あ、貴方様!?」
P「そうだ、陰茎だ。おち○ちんだ」
貴音「そ、それ以上はセクハラで訴えるのも辞さないというもの!!」
P「それを吸うんだ」
貴音「面妖な!?」
貴音「ああああ、あな、貴方様!?」
P「そりゃあ普通はそうなるわな」
貴音「も、もしかしてちん……は、まことにそのような意味合いが?」
P「まぁ造語に近しいものがあるが、大抵はそう受け止められるな」
貴音「――っ!!!!」
P「そうとは知らずに、吸うなんて言い続けて恥ずかしくなってきたか……はぁ、やれやれ」
貴音「……あ、貴方様」
P「わかってるって。誰にも言わないさ」
貴音「そ、そうではなく……わたくし、その……」
P「ん? なんだ?」
貴音「……しても、よろしいかと思うのです」
P「なにをだ?」
貴音「わ、わたくし……ち…すう……いたします」
P「お、お前!? いやいや、フェラの単語も知らないくせに」
貴音「口淫のこと、ですね。わたくしとて、知らぬわけでは……」
P「嘘だろおい!」
貴音「ち、ち……こ、のことを知らなかっただけ……ゆえに、行為自体はその……小鳥嬢の本で」
P「こういうときだけ万能なおい!!」
貴音「は、初めてゆえに至らぬ点も多いかと……し、しかしその……貴方様のであれば……」
P「……俺のためにそういうのはしなくてもいいんだ」
貴音「………」
貴音「いえ、はしたない娘かと思われてもいかし方ありませんが、わたしくしが……してさしあげとう存じます」
P「貴音?」
貴音「………」
P「……だめだ。そういうのはな? 好きなひとにしてやるものなんだぞ?」
貴音「……お慕いしております、貴方様」
P「……まじか」
貴音「……もう、高ぶる気持ちを抑えられそうにありませぬ……」
P「た、貴音?」
貴音「お許しを……貴方様」
P「うわぁ!」
ソファへとどーんがらがっしゃーん
P「っつぅ……」
貴音「……」
P「おい、やめろ!」
貴音「どうか、そのまま座位のままで……」
P「ベルトから手を離せ」
貴音「……」
P「やめろ」
貴音「……申し訳ありません」
P「……」
貴音「本気で嫌と申すなら、ここでわたくしを突き放してくださいませ」
P「……俺は、止めたからな」
貴音「……はい。これはわたくしが勝手にしている行為ゆえ、貴方様はどうかお気になさらず」
貴音「こ、これが貴方様の……」
P「すまん」
貴音「どうして?」
P「なんていうか、体は正直っていうのか……」
貴音「ふふ。存じております。殿方は、興奮するとここがその……」
P「ああそうだ。あれだけお前がちんこすうなんて言い続けるから」
貴音「あ、貴方様! それは言わない約束です……」
P「顔が真っ赤だ」
貴音「……もう、いけず」
P「さて、本当に止めるなら今の内だぞ」
貴音「……いいえ。あの、これからどうすれば」
P「音無さんの本で読んだことをすればいいんだ」
貴音「………」
P「貴音?」
貴音「じ、実は……そのような本を小鳥嬢から拝借したことなど、ありません……」
P「お、おい?」
貴音「実は、クニの実家にある書庫で……口淫、という存在のみを知っていて」
P「……」
貴音「で、でも貴方様をお慕いする気持ちはまことなもので!」
P「……」
貴音「ああ、気持ちばかり先走ってしまいましたね……。はした女で厭らしいと思われるでしょう」
P「……まずは、根元から先にかけて舌で舐めるんだ」
貴音「……え?」
P「俺も、恥ずかしながら女性の経験はないけど。まぁその……いっしょにな?」
貴音「貴方様!! 大好きです!!」チュ
P「んむ!?……ぷはぁ! い、いきなりキスをする奴が……」
貴音「ふふ。ですが、せめてふぁあすときすだけは先に済ましたかったのですよ」
P「ムードのかけらもなかったな。俺も初めてだったけどさ……」
貴音「その……それでは、さっそく…」
P「あ、ああ」
貴音「……れろ」
P「……」
貴音「ど、どうでしょうか?」
P「好きなようにしてくれていいぞ。噛まない限りでは」
貴音「ふふ。まるで肉棒……」
P「お、おい」
貴音「きゃっ。と、突然びくっとしました!」
P「ワザとじゃないのが怖いな……」
貴音「痛くはありませんでしたか?」
P「ああ、気持ちがいいとそうなるんだ」
貴音「……なるほど……面妖な」
貴音「……れろ、えろれろ……にゅる」
P「……」
貴音「れろぉ……はぁはぁ……にゅちゃ……れろれろ」
貴音「……じゅぷ」
P「貴音!?」
貴音「ふぁなふぁさふぁ、ふぉういうのはふぉうでふぉうか?(貴方様、こういうのはどうでしょうか?)」
P「いきなりそんな、咥えなくても……くっ」
貴音「っぷはぁ! ふふ、びくっとされましたね。それは気持ちがよいということ……」
P「貴音……」
貴音「可笑しいものです。恥ずかしくて死にそうなのに、幸せな気持ちになれるなんて……」
P「……そうか。俺もその、嬉しいぞ?」
貴音「ふふ。……それでは、続きを……」
貴音「じゅぷ……れろえろ、にゅぱ……じゅぷちゅぷ……」
P「いい感じだ。そのまま、舌を這わせて」
貴音「にゅる、ちゅぱ……じゅぱじゅぷ……ちゅ……」
P「……」ナデナデ
貴音「――!? ちゅぷ、じゅぷぷぷ!」
P「くっ、いきなりそんなに吸い上げるとか…!」
貴音「はぁはぁ……貴方様、貴方様ぁ……れろぉ、ちゅっぷ……」
P「いきなり激しくなってきたな、貴音」
P「……ちょっとすまん」
ぽろん
貴音「!? ぷはぁ、あ、貴方様!?」
P「貴音の胸、綺麗だ」
貴音「~~~~~っ!!?」
貴音「いけずっ!」
貴音「あむ……にゅぱ、ちゅっぱ……れろれろれろ」
P「くっ……ほら、貴音」
貴音「ひぁん!! こ、この感触は……?」
P「それが、気持ちいいってことだ」
貴音「これが……」
P「本当に何も知らなかったんだな」
貴音「……うぅ」
P「どうしてさっき、音無さんのことで嘘をついたんだ?」
貴音「……小鳥嬢が、厭らしい本を持ってきているのは周知の事実。ですので、わたくしはその……」
P「……何も知らない小娘と思われたくなかったと?」
貴音「……はい」
P「貴音はかわいいなぁ」
貴音「し、知りません! あむぅ、れろれろ……」
貴音「じゅっぷじゅっぷ、にゅぷちゅぱ…」
P「た、貴音……そろそろ、離せ」
貴音「はぁはぁ……なにゆえ? これほどまでに、貴方様のは膨張して」
P「その、あれだ。そろそろ出そうなんだ」
貴音「もしや……」
P「そのもしやだ。せーえきだな」
貴音「……ぱく、にゅっぽ、じゅぷぷぷぷ」
P「た、貴音!? やめ、おい!!」
貴音「わ、わたくしの口へと……はぁはぁ……れろ、えろぉ……」
P「やめろ、本当に出るから!」
貴音「はぁはぁ……じゅぽ、にゅちゅえろれろ……」
P「た、貴音! すまん!!!」
貴音「―――っ!?」
P「くっ、はぁはぁ……」
貴音「~~~!!!」
P「……ふぅ。だ、大丈夫か?」
貴音「……」
P「てぃ、ティッシュ!」
貴音「……んく、んく」
P「お、おい。まさか飲んでいるのか?」
貴音「ごく……けほ、けほけほ! ごほ!」
P「だ、大丈夫か貴音!!」
貴音「……けほ……はぁはぁ、なんと喉に絡みつく」
P「す、すまん」
貴音「いいえ。貴方様のお情けを頂いて、嬉しゅう思うのはわたくしの方というもの…」
P「……」
貴音「……で、では」
P「待て貴音。これ以上先は、少し待ってくれないか?」
貴音「え? も、もしやわたくしが失礼なことを!?」
P「……そうじゃない」
貴音「……」
P「これ以上先は、俺がお前をちゃんと好きになってからしたいんだ」
貴音「……貴方様?」
P「お前をトップアイドルにするまでに答えを出す」
貴音「わたくしを?」
P「そうだ。その……お前がトップに立って、それから引退したときに……笑顔でいっしょにいたいから」
貴音「……」
P「臭いな、俺。悪い、さっきのは忘れてくれ!」
P「でもその、あれだ! お前をしっかりと好きになったとき、この続きを……な?」
貴音「……ふふ。貴方様は本当にいけずな方。これではわたくしがとっぷに立つまで、お預けというもの」
P「……すまん」
貴音「……いいえ。ですが、そうですね。月の満ち欠けよりも早く、とっぷに立てるよう、努めていきとう思います」
P「……ああ」
貴音「それまでは、このままで」
P「そうだな。これからもよろしくな」
貴音「……いやらしいお方、ふふ。わたくしももっと上手くできるよう、精進します」
P「え? あ、あー! そういう意味じゃない!! パートナーてしてでの意味ってことでだなぁ!? お、おい聴いてるのか!?」
終わり