女「はっ、なんてこった!!!」
ある昼下がり、女様が悲鳴をあげたのを聞いた
私はすぐに、声の聞こえた先へ駆けつける
金「ど、どうしましたの?」
女「トイレットペーパーが!あと一ロールしかない!」
桃「そそそっそれは大変です!!大変ですよ!」
女「あぁどうしよう、いつもならネットでほいほい買っちゃうのに、今は時間がない!」
トイレットペーパーがないのは非常に重要な問題だ
なぜなら私達女は……まぁ重要なのだ
金「わ、私が買いに行ってきますわよ?」
※前スレ
メイド「だから愛しています”ご主人様”」【前編】
元スレ
メイド「だから愛しています”ご主人様”」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1266890899/
女「本当!? 助かる! さすが金!」
確か今日は、お料理係もお掃除係もとくにない
いってしまえばオフの日だ
もちろん、私のご主人様からご用命があればすぐにでもとんでいきますけど
……こほん
紫「あたしも行くー!」
金「そうね、今日はあなたもオフでしたわね」
私はご主人様から渡されている経費用財布から一万円を抜き出し
自作の手提げカバンを持って、紫とともにこの屋敷をでたのだった
天気は晴れ
季節はもうすぐ春になろうという頃
空はとても綺麗だった
紫「ねーねー金ちゃん、どこに買いにいくのー?」
金「ふふ、山を下りて、少しいったところにある雑貨屋さんですわ」
紫「あー! あそこのおばちゃん、いい人だよね」
金「私もそう思います」
あの店のおばさまはとても素敵な方
何度か女様や黒がパソコンというので買い物を覚えるまではよく通っていたからしっている
行くと良くお話を聞かせてくださるから、とても印象的
紫「るんるん、ぴくにっくみたい!」
金「確かに。お弁当持ってきて、二人で食べても良かったですわね」
紫「それ名案!今度しよう!」
金「えぇ」
金「ごきげんよう……あら?」
店の扉は空いていたが、電気がついていない事に違和感を覚えた
紫「こーんにちはー……いないのかな?」
金「はて、今日は休業日かなにかでしたかしら」
うーんと、首を捻っていると、置くからドタドタと誰かが来る音がいた
みたことのない人だ
?「あぁ、お客さん? すまんねぇ、今日はちょっとやってないんだ。……しまったな、入ってくるとき扉をあけっぱにしてたか」
金「どうしたんですの?」
?「俺は此処の家の息子なんだがね、ばぁさまが体調崩れて倒れたってんで飛んできたんだ。だから、今日は悪いね」
金「! だ、大丈夫なのでしょうか……?」
息「それが弱っててね、一駅隣の病院まで薬を取りに行かなきゃならないんだが、離れられなくてね……どうしようかと困ってたところなんだ」
この辺りはお年寄りの方が多く、自分以外におば様を見ていられる人がいないとのことだった
薬も切らしてしまっていたという事らしい
……
金「私が、いきましょうか?」
息「ほ、ほんとうかい!? いや、見ず知らずの人にたのむのは……」
金「おば様とは良くお話させていただいてますわ……そうですわね、一度おば様とお話させていただいてもよろしいでしょうか」
そうすればおば様の容態も気になるし、自分が知り合いだと言う事も証明できる
案内されて畳の部屋へはいると、いつも元気なあのおば様が苦しそうに寝込んでいた
少し会話をしてみたけれど、離すのもつらそうだったので、私はすぐに切り上げる
金「すぐにでも薬を取りに行かなければ……、場所をおしえてくださいませ」
息子さんは地図を描いて渡してくれた
金「紫、電車はあぶないですわ、先に一人で帰りなさい」
紫「うーん、むしろ金ちゃん一人の方が心配だよ~」
金「私は、大丈夫ですわ」
紫「ううん、行くよ。ね?」
金「……分かりましたわ、行きましょう」
電車に乗るのは二度目だった
愛しきご主人様に連れられてこの地に来たときに乗ったきりだ
だがキップの概念は理解してるし、分からなくなれば聞けば分かるということも知っている
金「はい、キップ。なくしちゃだめですわよ?」
紫「うん!」
私達は駅のホームへ立つ
なんだか少し、心細かった
あの家の周辺以外、私はこの国の事をほとんど知らなかったから。
紫「わくわくするね! 冒険みたい!」
金「そ、そうですわね」
私は年上として、心配させないように、表面だけ取り繕ってそう言った
金「一駅、ここですわ」
紫「電車おもしろかった!」
金「確かに」
内心は、一人で電車に乗れた事をホっとしていた
悟らせまい悟らせまい
改札をでて、地図を開く
まずは、左
金「こっちですわ」
紫「うん!」
全くしらない未知の場所
緊張しながらも、私はおば様のためとその道を進んだ
金「おかしい、ですわね……」
地図に書いてある通りに進んだはずなのに、何故かその場所にあったのはただの林
紫「ねね、地図見せてー?」
金「はい……」
紫が地図をみる
どきどき、間違えてないだろうか
紫「うーん、あってるなぁ」
ほっ
金「もしかしたら、曲がる場所を間違えたのかもしれません。地図を描くときは、道の本数を省いたりするものですから」
紫「うん、そうだね、そうかも! 一旦戻って道変えてすすもう!」
一体どこにあるのかしら、この病院は
どきどきなんてしてないんだから
紫「うーん、ないなぁ。地図が間違ってるのかもしれない?」
金「そんな事あるのかしら……、むぅ」
結構な時間この地を歩いたが、目的の病院は見つからない
紫「もっと奥に進んでみよう、金ちゃん。戻って道変えてってばっかりだったから、ダメだったのかもしれないよ!」
金「一理ありますわね、行ってみましょう」
紫の手を握って歩を進める
いつもと違った匂いが最初は新鮮だったが、もう慣れたものだ
紫「るんるん」
金「楽しそうですわね、急ぎなんですわよ?」
紫「えへへ、だってー、こうやって知らないところを歩くのって、楽しくない?金ちゃん!」
金「……えぇ、楽しいわ」
確かに楽しかった、最初は
でも今は高鳴る胸を紫から隠す事の方が重要だった
いつの間にか夕暮れ
まだ見つからない
紫「ないねぇ~」
金「うーん、ないですわね……」
紫「戻る?」
金「う、うぅ、おめおめと戻るのは、なんだか恥ずかしいですが……、仕方ないですわね」
紫「うんうん、逃げるが勝ちだよ!」
金「それはちょっとどころか全然違いますわ」
紫「えへへ」
……ッ!
紫「どうしたの?」
金「い、いえ……」
帰り道が、分からない……
困った、帰り道が分からないとなると……うぅ
それに気付いたとたん、急激にこの場所が怖くなってきた
紫「どうしたの?」
金「え、えぇ」
だめだ、紫を怖がらせちゃいけない
でも、でも
帰り道が、分からない
どうすれば、いいの……?
私はとにかく紫の手を握り、来た道を真後ろに向かって歩くのだった……
月明かりのみが道を照らす
左右は林、いつのまにこんなところへ入ってきたんだろう……
紫「ね、ねぇ金ちゃん、ここ、どこ……?」
金「か、帰り道ですわ、よ」
紫「ちが、う……みたこと、ない……」
金「だ、大丈夫ですわ、怖くないですの!」
紫「ごめ、ごめんね、あたしもちゃんと、道を覚えておけば……」
金「いえいえ、そんな事無いですわ、貴方はちゃんと帰り道を覚えていました」
紫「それは、さっきの話で……今駅に帰る道は……覚えてないよぉ……」
あぁ、紫は今にも泣きそうだ
私だって泣きたい、こんなどこか分からない場所にいたら、泣きたい
でもだめだ、ないちゃだめ
金「いいですの? 家は陽の沈む方にあるって話知ってます? あちらに沈みましたわよね、ですから、あちらに進めばきっと帰れますわ」
紫「うっ……うっ……」
どうすれば……
紫「ひっ」
金「!」
遠吠えが聞こえた
それがまるで、私達を襲う悪魔の声に聞こえて、私はぐっと体を強張らせる
とうとう紫が泣き出してしまった
紫「ひっく、ひっく……」
でも声を上げないようにと、必死に頑張っていた
私を心配させないようにだろう
そっと紫の頭に手を置いて、なでる
大丈夫、大丈夫。と
ガサッ
すぐ目の前の草の中が揺れた
猪だった
金「!?」
紫「ひゃっ」
猪は獰猛な視線を私達に向ける
怖かった、いますぐ泣き出したいくらい怖かった
金「1、2、3、で逃げますわよ」
紫「ぶんぶんぶん」
金「1……2……」
怖い
金「3」
私達は一気に走り出す
するとそれを見てか、猪も追いかけてきた
このスピード差。すぐに、追いつかれる
このままではダメだ、一か八か……
私は振り返り、猪と対峙する。その差数秒
一瞬判断だった、私は近くにあった片手サイズの石をとると、猪の到着にあわせて上へ飛ぶ
前に飛んではいけない、かち合ってしまったら、その分手痛い怪我をすることになる
だから私は、猪から見て前、自分からみて後ろへととんだ
そして猪が私のしたを通過するようにし、上から石を叩きつける
当たった!
身を守る術は自分しかいなかったから覚えた体術
私は得意な方ではないから本当に賭けだった
紫「金ちゃん、あぶない!」
金「え?」
猪は頭部に打撃をもらいつつも、猛然と私を狙ってきた
金「や、あ、」
声が、でなかった
シュンッ
風を切る音が私の横を通過する
金「……え?」
何かが飛んできたらしい
でも、何?
金「!」
ふわっと、私の上に何かがかぶさる
それはとても、暖かい、優しい……
男「遅くなったな、すまん。大丈夫か」
金「―――!!!!」
私のご主人様だった
金「ご主人、様……っ!」
男「怪我はないみたいだな、よかった。紫は大丈夫か?」
紫「ひっくっひっく、大丈夫、です……」
男「よしよし」
ご主人様は一度私から離れる
男「おー、この麻酔銃すごいな、通販でテキトーに買ったにしては上出来」
猪には針が刺さっていた
ご主人様の撃った麻酔銃で、寝てしまっているらしい
男「お前か、うちのに手をだしたのは……全く」
金「ご主人様、どうして……?」
男「話はあとだ、さ、帰るぞ」
金「は、はい。はいっ……っ!」
男「ただいま」
褐「お、おかえりなさい! 金!紫!大丈夫かっ!?」
金「えぇ、大丈夫ですわ」
紫は疲れたのか、ご主人様におぶられて寝こけていた。
茶「お洋服が……、あぁ、擦り傷までっ」
金「大丈夫ですわ、消毒して絆創膏でもはっておけばなおります」
男「勇ましいな」
金「茶化さないでくださいましっ」
男「わるいわるい」
金「ところで、どうしてあの場所が?」
男「あぁ、それはな……」
私は逆方向の電車に乗っていたようだ
だから一駅でも、場所が違った
ご主人様は襲い私を心配して、探してくれたそうだ
男「あの雑貨屋さんに行き地図をもらってから、どうすれば迷子になって、どこ行くかと考えながら進んだんだ」
駅の方向を間違えたのはすぐに気付いたらしい
男「苦労したぞ、近くで悲鳴が聞こえたから良かったものの……まぁでも、あの場所は駅からそう遠くなかったしな」
私達がいたのは、駅近くの林の中
怖くて気付かなかったけど、実はそこまで遠くに行っていなかったようだ
男「そろそろ皆帰ってくるだろ、全員で探したんだぞ、ちゃんと謝っとけ」
金「は、はいっ」
ご主人様はすごい人
私がどこに居ても助けてくれる
出会いだってそうだっただから、きっと、これからも
だから私はご主人様を支え続ける
それが私の、お役目
帰りの電車で、紫が寝てるのを良い事に、ご主人様の肩によっかっかったのは、私とご主人様だけの秘密なんだから
その日の夜、私はご主人様と二人でお風呂に入らせてもらった
ちょっとずるいかなと思いつつも、二人でなんて……えへへ
金「お背中、お流ししますわ」
男「ん、あ、あぁ」
もう……、タオルなんてつけて無くてもいいのに
金「るんるん」
男「すまんな、今日は疲れてただろ」
金「そんなことありませんわ。それに申し出たのは私からですのよ、喜んでやっております」
男「そ、そうか」
恥ずかしそうにしてこちらをみないご主人様が、なんだか可愛い
金「あ、そういえばおば様っ」
男「あぁ、大丈夫だよ、緑と赤が行ってくれた。念の為、向こうの駅まで送ってから金の所にいったんだ」
そうだったのか……、後で私がいけなかったことを謝りに行こう
タオルでゴシゴシとする音だけが私達を囲んでいた
とても……幸せな時間
金「ごしごし」
男「……」
金「顔、赤いですわね」
男「べ、別に……」
からかうのが、面白い
金「向き、変えてください」
男「な……に?」
金「前も綺麗にするべきですもの」
男「い、いや、いい。自分で、やる。また今度、な」
む~、何時になったらやらせてくれるの~
一緒に湯船に浸かる
でもご主人様は反対方向ばっかりみてるから、私は少しいたずらしてやる事にした
金「えい」
男「!」
後ろから抱き付いてみた
金「こっちむいてくださいませんの?」
少し誘惑的な目でご主人様を見つめる
男「は、はなれて、くれ」
本当に辛そうだったので、私はしぶしぶ離れる
ご主人様はちょっとだけ、こっち側を向いてくれた
本当にちょっとだけ。……でも、うれしい
金「肩とか、凝ってませんか? パソコンというのは肩こりがひどいと良く効きますが……」
男「ん、まぁ凝ってる、な」
金「もみますわ!」
男「それは助かる」
やった、ご主人様が喜んでくれる事、見つけた!
もみもみもみもみ
男「お、いいね」
気持ちよさそうにしてくれる
あぁ、それがこんなに嬉しいことだなんて……
私はひたすら揉み続けた
男「お、おい、もういいぞ、手、つかれただろ?」
ご主人様が気を使ってそういってくれた
金「大丈夫ですわ」
確かにちょっと疲れたけど、ご主人様のためならいくらだって出来る
男「それじゃ、風呂上がってから又頼む。のぼせそうだ」
あ、いけない
上せさせてしまっては本末転倒だ
私は了解し、一緒にお風呂をあがる
服を着せてあげようとしたが、やはり下着だけはだめだった
全部やってあげたいのになと思いつつも、嫌な事はできないと思い、強くいえない
私はしぶしぶ、それ以外を着せるだけで我慢するのだった
今日の夜版も私
お風呂から朝まで、今日はずっと一緒
金「今日はどうなさいますか?」
男「うーん、久しぶりに外でて疲れたから、寝る」
金「も、もうしわけ……」
ご主人様の手で口を塞がれた
心臓が、高鳴る
男「謝るな、何度も言っている」
金「……っ」
ふさがれているから、「はい」の一言すらいえない
でもでもでも
なんだかフワフワしてきた
ちろっと舌をだしてご主人様の手を舐めてみる
男「!?」
驚くほど飛び上がった。可愛い
男「こ、こら……」
金「怒りました?」
男「おこっちゃ、いないけど……」
嫌な顔はしなかった
だから本当は嬉しかったのかな、とか、そんなことを思うと顔が綻ぶ
男「じゃぁな、俺は寝る。今日はゆっくり寝たい、明日の朝係にそう伝えてきてくれ」
金「はいっ」
ゆっくりってことは、私、いっぱいいっしょにいられるっ
今日はなんて幸せなのだろう……
ばちがあたるかも?
でも、いいよね、一日くらい
明日の朝係である黒に、私が起こすと伝えた後、ご主人様の自室へ戻る
ご主人様は既にスヤスヤ夢の中
私はゆっくりご主人様の頭に手をのばす
ごわごわした髪だった
なのになんだか、とても愛らしくて、手が離れない
金「~~~~~っ」
声に出せない喜びが此処にあった
楽しい
今度は唇に手を当ててみる
カサカサしていて、感触の良いものではなかった
でも、これがご主人様のものだと思うとそれはましゅまろのように見えてくる
どうしよう、ご主人様がおきたら……
でも、手が、離れない
なんだか無性にご主人様が愛しくなって、私はぎゅっと抱きついた
男「ん……ん?」
金「っ!」
男「ん~……むにゃ」
ほっ、おきたわけでは無さそうだ
私はもう少し強く、ご主人様を抱きしめる
次第にご主人様のいろんな所に触れたくなって、まずは首から、指を這わせた
びくっと動くご主人様が、かわいくて……もっともっと触りたくなってしまう
さすさすさす
びくびくびく
金「~~~~っ!!」
良い、すごく良い!
どこを触ったらどんな反応をするかなと、私はご主人様の体に、どんどんと夢中になっていった
肩、腕、脇、二の腕、肘……そして手のひら
順番に指を這わせていく。二の腕はなかなか良く反応してくれた
手は、どうだろう
手のひらに「の」の字を書くように、優しく指でなぞる
あ、一番びくっとしたかな?ふふ
わたしはゆっくりと、指を絡ませ、手をつないだ
綺麗な手だった
男「……おい」
金「……!?」
男「さっきからなにしてる」
金「え、えっと、別になにもしてませんわっ」
おきてしまった、どうしよう
でも、手は離さない
男「……」
男「……おれで遊んでたな?」
金「い、いえ、そんなことは……」
男「……まぁ、いいけどな」
あれ? 怒られるかとおもったのに
男「俺なんか触っても面白くないだろうに」
金「そんな事ありませんわ」
男「うーむ。……人に触られるのは得意じゃないが、そろそろ君らにも慣れてきた。これくらいならまぁ、なんとかなる」
慣れてきた、というのは良い意味にも悪い意味にもとれた
どっちだろう
男「こういうのも何だが、慕われてるのも重々承知してる。……だからまぁ、好きにしろ」
やったっ!
もう、おきるかどうかにビクビクしなくていいようだ
思いっきり、ご主人様を堪能できる
私は我慢できなかった
ご主人様の手のひらに、キスをする
金「ちゅ」
男「!?」
これはご主人様も予想外だったようだ。硬直してしまっている
ぺろっとなめてみた
男「!!!!!」
か、かわいい!
ぺろぺろ
男「ちょ、ちょちょちょ!!!」
といいつつ、ご主人様は手をどけようとしない
もっとやっていいのかな?
ぺろぺろ
指先を食んでみた
かぷっとかみ、舌で優しく舐め挙げる
ご主人様が体を捻る
そんなに”感じる”のだろうか
……でも、感じるというのがどういうものなのか、私にはいまいち分からない
ご主人様を見ながら観察することにした
金「ちゅ、ちゅ」
舌が触れると、ご主人様は体をよじる
ふーむ……なんとなく理解した気がした
悪い顔じゃない、たぶんこれは良いもの
あ、直接きけばいいんだ
金「ろ、ろうれすか?」
口にはいってるから上手く喋れない、なんだかはずかしい
男「ど、どうこうも……」
男「 」
金「?」
聞き取れなかった、なんていったのだろう
男「き、気持ちは、良い……」
! 気持ちいいんだ!
私はそれをきき、もっといっぱい舐めていく
ご主人様は顔を真っ赤にしながら、ほとんど無口になっていった
でも、気持ちよさそう
他にはどんな所が気持ち良いんだろう
金「他には、どこを舐めればよろしいですの?」
毅然とした態度で話しかける
ふふ、いまは私が主導権にぎってるの
でもご主人様は答えない
だから私は、指をかんでやった
金「どこがいいんですの?」
頑固にも、ご主人様は答えようとしない
でも私は知っている、男の人がどこを触られると喜ぶのかを
金「ふふふ、手加減しませんわよ」
男「な、に……」
私は口でご主人様の指を舐めながら、右手を胸にあて、少しずつ下方へとおろしていく
早くじゃない、ゆっくり
この時間を楽しみたかった
ゆっくりと、指先で肌を押しながら、少しずつ、下へ
まず私は、Tシャツの中へ手を入れた
おへその部分をくりくりとおしてみる
男「っっ」
中々良いようだ
一度上に手を持っていく、まだ一番良い所は後回し
胸の一部にあるでっぱりに、つめを軽く引っ掛け、はじく
男「ぐっあ」
声がでた。やった!
もういっかい、はじく
男「……あぅ」
又出た、これ、いいんだ
私は左手も入れ、両手ですることにした
でも両手とも中に入れてしまうと上手くバランスがとれない
仕方なく私はご主人様に馬乗りになる形で、続けた
手だけじゃ飽きてしまうかもしれない……
私はTシャツを脱がし……そこへキスをする
大きな声がでた。やっぱり手より口の方がいいらしい
舌をうまく調整しながら、先をとんがらせ、うえから押してみる
これも良いようだ
今度は舌を平たくし、突起全体を覆うように被せて動かす
ん、こっちの方が反応微妙かな
あ、右手を動かすの忘れてた
私は右手の指で摩るのを忘れないようにしながら、口に集中する
あぁ、これこそご奉仕なのだろうか……ご主人様がこんなにも気持ちよさそうにしているなんて……
嬉しかった。私がご主人様に貢献できてることが嬉しかった
私は両腕をご主人様の首元にまわし、抱きつく形で首へキスをした
うん、好調
首を一通り舐めまわして、一度ご主人様から離れる
汗の味がして……ちょっとおいしかった
でもそろそろメインディッシュ
きっとご主人様も耐え切れなくなっているだろう
じらしすぎたかもしれない
金「ふふ、大丈夫かしら?」
男「……」
何も答えなかったが、息が荒い。きっと準備万端
私はご主人様の頭を左手でなでながら、右手をゆっくりと下へと伸ばす
遠目からでも、そこにおおきなソレがあることがわかった
早く、触りたい
突然ぎゅっと抱きしめられた
どきっとする。あ、そうか、私ばっかりやってたから、もしかして……?
金「……?」
でも何もしてこない
触っても舐めても何しても良いのに……、何もしてこない
どうしたんだろう
金「どう、なされましたか?」
男「金……」
金「はい?」
男「もう、やめよ、な」
……え?
金「な、なんでですか? 気持ちよく、なかったですか?」
男「いや、すごい気持ちよかった、ソレは認める。だがだめだ、これ以上は、だめだ」
金「……」
男「抱いてやるから、ぎゅっと抱きしめてやるから、寝よう。な?」
金「…………はい……」
男「そう悲しい顔するな、決して嫌なわけじゃないから」
こうして私達の夜は過ぎていった
とても幸せな時間だった
ご主人様をあんなにも近くに感じられて、そして貢献できて、もう本当に私のとって最高の夜だった
でも心残りなのは、最後までできなかったこと
金「今度は、最後までしますわよ」
男「か、簡便してくれ……」
金「良かったんじゃないんですの?」
男「それは認めるが、ぐう、なんと説明すればいいのやら」
それはきっとご主人様の優しさ
もちろん分かっております
そんなご主人様だって、私、知ってます
だから、愛しています”ご主人様”
金fin
キャラ表
男:本作の主人公で鋼の心の持ち主で現代に蘇った武士と名高い。ひょんなことから11人+1幽霊のメイドと、某小国の王権を持っているすごい人。でも根はニート
女:一応本作序盤のヒロインで最初のタイトルコールキャラ。全ての事の発端で、トリガーとなった。現在メイド長
以下、旅行先にて助けた少女たち
緑:最初に助けた緑髪の少女。日本語はカタコト。常に冷静で、静かに突っ込む事を得意とする
赤:赤髪の少女で、男が始めて名前をつけた。常におどおどしているが、いつでも男の事をおもってます
金:金髪お嬢様で、男を本気で敬愛している。個別ルートが出来るほどの人気を誇り、幼きエロさが魅力的なんだから
褐:褐色肌の元気な少女。登場回数が少ないため未知数だが、おっぱいは中の上で運動神経抜群
銀:銀髪おさげ眼鏡の女の子。当初は文系キャラにするつもりだったが、いつのまにかえろさと大人成分を兼ね備えたキャラに。実は作者のお気に入り
青:青髪で某国王の血筋の娘。その過去の悲惨さから、口数が少ない。今の状態でも相当頑張っているらしい
茶:茶髪お姉さまで、銀と同等のビッグパイパイを持っている。みんなのまとめ役でとてもおっとりしている
黒:黒髪ロングの少女。とても有能で、男の仕事の一端を担えるようになった。全体的に男勝りで神出鬼没
桃:桃髪のハイテンション少女。茶につぐ胸と小ぶりなお尻がチャームポイント。よく言葉をかかかかむ。
紫:最年少の紫髪の少女。皆の事が大好き。年の割りに大人びていて、心配かけないよう努力している。マリア様が好き。
よし、戸締りは完璧だ
空は曇り空だった、星は全く見えない
空、すきなんだけどな
私は全ての窓の確認をし終えると、皆のいる使用人室へ戻る前に、私には行く場所があった
聖堂を通り、マリア像に礼をしてから外へでる
玄関の鍵は……、ポケットの中だ
ぐっと上を見上げても、空は隠れたまま
……仕方ない
私は玄関の淵にある、たぶんだれもしらないであろう梯子をのぼり、
教会の一番上、動かぬ大きな鐘の下で静かに座る
黒「此処が、私の居場所か」
この場所からは、この敷地の一帯を見回す事ができた
この屋敷の全貌を見渡せるのも多分、ここだけだろう
幽「またきてんのかい」
黒「あぁ、うむ。ここは見晴らしが良くてな」
幽「くく、そうだな。私もそう思う。生前は良く登ったものよ……」
この場所に来ると、よくこの幽霊はちょっかいを出しにくる
気付けば、夜の語り相手だ
幽「お前さんはを見てると、なんだか疲れて壊れやしないかといつもヒヤヒヤさせられる」
黒「なんでだ?」
幽「くっく、自覚する気がないならそれでも良い。さぁ、あまり長居をすると心配されるぞ?」
黒「もう少し、此処にいたい」
幽霊はくぐもった笑い声を残してスーッと消えた
私は他の子達と違って、あまり堂々とご主人様に感謝の意を示す事が出来なかった
もちろんご主人様を慕っている気持ちもだ
それは性格上のもので、行ってしまえば自分の所為
だから私は男勝りな口調を続けることにしていた。そうすれば”そういうやつ”と見られるだろうという判断
馬鹿だと思う
でも、それが私の頑固な性格だった
黒(この性格と付き合うのもの疲れたもんだ)
きっとソレが、さっき幽霊が残した言葉の意味
分かってる、自分に反対し続ければいつか壊れる事くらい
でも、ソレが今私にできる精一杯だった
だからあの時、ご主人様の夜係をしているとき
男「なぁ黒、パソコン触ってみるか? こういうのやればうまくなりそうな気がするんだ」
こういわれて、私はどんなに嬉しかった事だろう
黒「む、触った事はないが……、興味はある」
男「お、いいね。俺の唯一の趣味なんだが、皆パソコン得意そうじゃなくてな。ちょっとさびしかったんだ」
私だけ、私だけが、ご主人様の趣味に触れられる
そう思うと、胸が躍った
黒「緑とかはやれそうに見えるが」
男「あぁ、あいつは見向きもしなかった」
黒「くく、そうか」
私だけが……
有能?優秀?
違う、私はそんな褒められた人間なんかじゃない
ただご主人様に頼って欲しくて、でもそれを大っぴらに言えないから、私は皆を抜け駆けしていただけだった
誰かがやってなければすぐに飛びつくし、チャンスがあれば”黒は神出鬼没”というイメージを利用して手を出した
有能なんかじゃない
私は無能だから、ソレを隠すために、頑張っていただけなんだ
パソコンだってちんぷんかんぷんだった
でも、ご主人様が直々に”私だけ”と行って与えてくれたチャンスだった
もちろんあの方は優しいからそんなことまで考えてないだろう。ただ単に、喋れる相手が欲しかっただけのはずだ
だけど私には、それは飛び上がってこの屋敷を駆け回ってしまう程に嬉しい事だった
その日から私は寝る間も惜しんでパソコンを勉強した
ご主人様はその私を見るや、私のために一台のパソコンを買い与えてくださった
いまやソレは私の宝物で、見るたびに胸がドキドキする
そのパソコンに触れているときはまるでご主人様に触れていられるような気持ちになった
褐「うへー、黒パソコンうまいなぁ」
黒「ふふ、意外と面白いんだぞ」
金「はぁ……すごいですわね、なんで下を見ないで文字を打てるんです?」
黒「ブラインドタッチって言ってな、既に覚えてるから見る必要が無いんだ」
金「わ、私にはできなそうですわ……さすが黒ですわね」
私は勉強した知識を自慢げにひけらかした
常の自分ならそんなことしない
心が、体が、嬉しくて、浮いていた
でも、そんなある日
桃「黒ちゃん!? 黒ちゃん!? だだだだかんだっ!大丈夫!?」
黒「あ、あぁ……」
私は倒れた
そりゃそうだ、一日の睡眠時間なんてほとんど無かったし、常にチャンスはないかと気を張っていたのだから
私はいうなれば、常にフル回転のエンジンだった
だからオーバーヒートして壊れてしまうのは時間の問題だったのだ
でもそうだと分かっていも、私は、ブレーキをかける事ができなかった
これが、幽霊の言っていた”壊れる”という意味
赤「どどどどうしようっ!」
紫「ご、ご主人様を!」
黒「だ、だめ、だ……あの方に、心配は……」
だめだ、あの方に心配なんか掛けちゃダメだ
それじゃ、私が頑張った意味が、なくなる、じゃないか……!
だめだったのに……
男「ん、起きたか」
黒「…………申し訳ございません……」
男「どうして謝る?」
黒「私は……、無能だ……自己管理すら、できまなかった……だから……」
男「俺、知ってるぞ?」
――――え?
男「お前、すーっごく頑張ってるんだよな」
――――あ……
男「パソコン……ごめんな、嬉しくて買い与えちゃったけど、逆にムリさせたな」
黒「え、え、そんな、そんなことはない! 私は好きだ、楽しいぞ!」
そっと、ご主人様が私を抱き寄せてくれた
ご主人様のベッドの上で
男「好きか嫌いかでも楽しいかつまらないかでもない。お前は、そんな気持ちの左右を超えて、頑張りすぎなんだ」
黒「頑張ってなんかいない、裁縫は金に勝てない、料理は緑に勝てない、運動神経は褐に勝てない、優しさでは皆に勝てない。性格は男勝りで可愛くない――」
――私は無能だ――
男「あほ」
ご主人様に、頭を叩かれた
黒「~?~?」
男「お前は誰より頑張り屋で気配りができて、その上いつでも俺を助けてくれる。なぁ、これでどこが無能なんだ?」
黒「そ、それは、皆に私が勝てないから、チャンスを探してハイエナのように……」
男「その考えがおかしい」
男「お前は、お前で、良いんだよ」
ご主人様の言葉が胸を打った
私は私でいい? そんな……、そんなじゃ、私は、貴方に甘えてしまう
男「少し、休憩しよう。な? お前ちょっと劣等感感じ過ぎなんだよ。だれもそんな事思ってないんだぞ? 皆、お前の事を尊敬してる」
黒「でも、でも――」
男「俺の言葉が信じられないか」
――あぁ、ご主人様
男「だから、な。もう少し、気を緩めろよ」
――あぁ、ご主人様
黒「私は……ひっく……私で……いいの……か…っ…」
男「あぁそうだ、何度も言っている。……今日は空が綺麗だな、ゆっくり寝れそうだぞ?」
――あぁ。ご主人様
私はぎゅっとご主人様に抱きついた
黒「ご主人様……ご主人様……っ!」
男「………」
ご主人様は無言で私の頭を撫でてくれた。ソレは初めての事。
今まで私はずっと気を張ってたし、ご主人様に甘える事も避け続けていたから……
黒「今日は、少し……、甘えた私になっても……いいだろうか……」
男「俺はいつもお前に甘えてる。お前が俺に甘えちゃいけない道理がない」
黒「ありが、とう」
私はもっといっぱい、ご主人様に、甘えたい
強く強く抱きしめ、そこにご主人様を私は感じる
男「く、くるし」
弱めてなんかあげない
幽「今日の夜係がやってきたぞー……、……oh……、これは……、ふむ。……よかったな、黒」
一瞬扉が開いた気がした。誰かの声が聞こえた気がした。
でも、その人が許してくれたような気がして、私は心の中で謝りつつもご主人様を抱き締める
沢山沢山抱き締めてから、私はゆっくりとご主人様からはなれた
男「あーくるしかった」
黒「くく、すまぬ」
男「いいけどなぁ、もう少しこう、優しくしてくれよ」
黒「いやだ」
男「うお、本当に今日は甘えたさんだな」
黒「ご主人様がそれで言いといったのではないか」
男「そうだな。あぁ、構わん、いくらでも甘えて来い。ただしこんなに甘えていいのは、今夜だけだ」
黒「分かっている」
他のところでこんなことしたら
皆に怒られてしまうからな
黒「少し、横を向いてくれ」
男「こうか?」
黒「ちゅ」
男「っ」
私はご主人様の頬へキスをした
そして、口をつけたまま離さず、両手でご主人様の頭を固定して動かないようにした
男「………」
少しざらざらしたその肌が、気持ちよかった
私は少し口を開き、舌をつける
びくっと反応した
黒「ふふ、青いな」
男「うるせぇ」
本当に青いのは、私だけどな
そのままご主人様の体をベッドへ押し倒す
男「お、おい、まて、まて」
黒「なんだ?」
男「何をする気だ」
黒「いっぱい甘える」
男「なぁなぁなぁ、俺がやられてるのが、甘えた事になれるのか?」
黒「ん……?」
男「俺から、やった方が、黒はうれしいんじゃ、ないか……?」
あぁなんということだ
ご主人様に愛していただけるなんて、考えただけでも震え上がるほどの歓喜
黒「……い、いや、私が、やる」
本当にやられてしまったら、私はたぶん失神してしまう
今ご主人様に触れているだけでも、その、なんだ。あれなんだ。うん。
私はゆっくりと首筋にキスをし、下降する
こういうことをするのは初めてだ、どこが気持ちよくてどこがいやなのかがわからない
私は慎重に、舐めていく
男「……」
黒「どうだ、嫌なら嫌といってくれ」
男「全然、嫌じゃない」
嬉しかった
やっと私は、本当に、ご主人様をそばに感じる事ができた
嬉しくて嬉しくて、目が潤む
それでも私は強い人間というイメージを崩したくなくて、ご主人様と目を合わせないようにした
鎖骨を舐めると、すごく良く反応してくれた
ここがいいのだろうか
不意にご主人様が私の肩に手を置いて、私をその体から放す
黒「?」
男「やっぱ、俺がやる。甘えるって、そういうことな気がする」
黒「……なら、ちょっとだけ」
私は顔も真っ赤だった。ご主人様も真っ赤だった
私はくすっと笑い、この体をご主人様へと預ける
ご主人様は私の顎に親指を置き、下からクイッと上に上げると、私の首筋にキスを―――
黒「~~~~~……バタッ」
男「黒? お、おい、黒!?」
私はあまりの喜びに、本当に失神してしまった
次の日朝起きると、私はご主人様に抱きつく格好で寄り添って寝ていた
黒「ご主人、様……?」
男「ん、起きたか」
黒「昨日は……」
男「すまんな、俺の所為で気絶させてしまった」
黒「い、いえ」
嬉しすぎたんです
男「こういうのはまたにしよう、な」
黒「……はい」
少し残念だったが、気絶した私が悪い……
次はもっと耐性をつけて、いっぱい愛してもらうようにしよう
私はそう決意してご主人様を抱き締める
男「さて、また今日一日が始まる。おれにとってはなんでもない一日だ」
黒「うむ」
男「だが、お前は、少し違った一日になるかもしれないな」
黒「何故だ?」
男「甘える事を覚えた、それだけで、世界ってのは変わるもんだ」
黒「ロマンチストか?」
男「俺も、お前達と会って変わったんでな」
あぁ、ご主人様
私は貴方に出会うことができて本当に良かった
難しい私の性格も理解してくれて、頑張ってる事も認めてくれて、そしてブレーキも掛けてくれた
いいえ、あなた自身が私のブレーキであり私の動く燃料
とっても矛盾
でもそんなご主人様だから私は楽しいし、仕えたいと思うし、これからも一緒にいたいとおもう
だから
だから愛しています”ご主人様”
黒fin
朝目が覚める、夜係に服を着せてもらい、朝係が朝食に呼び来るのを待つ
天気は快晴、清清しい朝だった
俺は朝食の席に着き、みんなで朝ごはんを食べる
わいわいがやがや
うんうん、俺も含め皆明るくなったものだ
朝食が食べ終わると、すぐに誰かが食器を片付けてくれる
ありがたいことだ
だが今日は、そのまま部屋に帰ってはいけないらしい
昨日の夜係である女からそういわれていた
何があるのかと、俺は椅子に腰掛けながら、朝食の片づけをするみんなを見つめる
なんとも、幸せだ
だが
そのすぐあと
俺は椅子ごと後ろにひっくり返った
男「な、なんだって?」
俺はぶつけた頭を摩りながら聞き返す
女「だから、みんなでゲーム大会するの」
男「嫌違う、それは全然構わないし俺も参戦してもいい。だが一つおかしい」
女「なにが?」
男「賞品がおかしい」
女「なんで? いやなの?」
男「いや、いやいや、嫌とかじゃなくて、なんでそうなる?」
女「だってみんな、ソレをもらったらうれしいもん。嬉しいものが賞品の方が、盛り上がるでしょ?」
男「ぐ、だ、だがな……」
女「じーーー」
一同の視線を一斉にあびる
……断れるかよ
男「あぁ、くそ………分かった、分かったよ」
全「「やったー!!」」
こんなに喜んでくれるなら、まぁいいか
賞品がなんだって?
俺を一週間好きにしていい権利 だってよ
幽「実況は私がつとめさせてもらおう! 悲しきかな、誰か則ったらその子が参戦できなくなるでな。私は涙ながら実況にまわる!!」
男「お前幽体の時は干渉できないんじゃなかったか?」
幽「細かい男じゃの」
男「すいませんね」
幽「さてゲームの説明をしてやろう。ここに事前に要望を集めたクジがある。この中には、一人一つ、全11種類のゲームがはいっておる」
俺の前に置かれた四角い箱をさして、幽霊が続ける
幽「そして全てのゲームにおいて一番勝った人間が、このゲームの勝者となる!」
男「あー、なるほど。え、俺は? 俺の要望は?」
幽「お前は参加はするが要望はいらん。頑張って楽しめ」
おれ、不利じゃね……? 言わないけど
幽「その代わり、クジを引く権利をやろう」
男「どうせ全部やるんだから、順番きめるだけだろその権利」
幽「言いえて妙」
男「ストレートだあほ」
むぅ、どうするか、さすがに一週間好き放題されたら、やばいな
勝ちに行こう……頑張ろう……
男「じゃぁ、ひくぞ……よっ」
俺はクジの中に手を突っ込み、一枚の紙を取り出した
男「おに、ごっこ、だぁ……?」
幽「はい!きまり! という事で最初の競技はああああ、鬼ごっこぉぉぉ!!!!」
紫「やった!私のが一番最初だー!」
あぁ、紫か、なるほど
褐「お、紫いいねぇ!」
紫「でしょでしょ?」
黒「ふむ、まぁ無難か」
女「おにごっこ得意~♪」
金「おにごっこですって……、うぐ、走るのはあまり得意じゃ……」
赤「が、がんばります!」
桃「お、赤ちゃん気合はいってるー! 私もがんばばばばっかかかんだっ」
青「むぅ」
緑「苦手」
茶「あはは、私も……」
ルールは、最初に鬼になった奴が全員を捕まえたら最初の鬼が勝ち
時間内に最後の一人として残れたら、残った人の勝ちだ
ちなみに時間が過ぎて二人以上いたら、どっちかがつかまるまで延長とのこと
つまるところ、最初の鬼はとーっても不利だ
幽「よーい!」
男「え、最初の鬼は!?」
幽「お前じゃ」
男「は!?」
幽「どん!」
ばっと皆が食堂から出て行く
男「な……」
幽「ほら、さっさといかんかい」
男「く、くそおおおお」
タッチされたら鬼は増えていく形式だから、まずは一人一人着実に捕まえていけばなんとかなるかもしれない
捕まえれば捕まえるほど、有利になる
男「うーむ」
どうねらおうか、苦手だと言ってた子から……
はっ、目の前に女発見! こっちにきづいてない!いける!
そろりそろり……
男「つかまえた」
女「はっ!?」
男「お前案外鈍感だな」
女「ぐうううううう、なんで私が一番最初なのよおおおおおお」
よし、このペースだ
金「ご、ご主人様、私を捕まえますの……?」
男「ず、ずるくないかそれ!?」
金「じーーー」
男「う、ぐう」
金「ごめんなさい、ずるかったでしたわね。私は追いつかれました、どうぞ、タッチを」
男「わるいな」
幽「九人目がつかまりおった! これで残るは二人、黒と……ななななんと茶!!」
男「茶!? あいつ確か苦手みたいな事を……」
金「あらら、茶は本気で勝ちにきてますわね」
く、黒いっ!
だが
さすがに俺含め十人の包囲網、黒も茶もあっけなく捕まえる事ができた
茶「あう~。ご主人様一週間権……」
男「まだ一競技目だ、チャンスはある」
ってはげましてどうするんだ、俺は勝ちに行かないといけないのに……
幽「おぉ、これはすごい、勝者は男じゃないか」
男「なんとかな」
紫「うぅ、さすが男さま、運動神経も抜群です……」
男「いや、たぶん、俺が捕まえたの女と金だけで……ほとんど女が……」
女「だって権利欲しいもん!」
男「へいへい」
さて、次はなんだ?
カラオケ大会……だと…・…
男「っていつのまにカラオケの設備が整ってるんだよ!」
緑「ネット通販。女様が買った」
女「えっへん、これくらいなら余裕!」
男「お前な……」
カラオケ、だめだ、だめだ
おれは非常に、あぁ……
男「じゅ、順番は……?」
幽「さっきおにごっこでつかまった順である!」
男「てことは俺からか!?」
幽「お前は一番最後じゃ、勝ったんだから」
男「そ、そうか」
女「一番、メイド長!うたいます!」
青「ぱちぱちぱち」
女「こなああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいい」
耳がー!耳がー!
女「どう!」
黒「ひ、非常に、才能ある歌声、だった……」
女「でしょ!」
女:55点
女「なんで!!!!」
赤「赤い~すいーとぴ~」
男「おぉ、上手い、90点台だ」
赤「あ、ありがとうございます……///」
桃「らぶらぶ らぶらぶ ももーい!」
男「何打その歌は」
桃「愛の歌です! ご主人様にむけて! かまない!」
男「そ、そうか」
銀「ロマンティックなあ~のじゅぅす~」
男「まて、なんだその歌」
銀「えへへ」
金「All I worship and adore~」
男「なんていってんだ?」
金「ひ、ひみつですわ……」
男「……」
女「ごめん」
男「いや……」
金「素敵な歌声でしたわ!」
黒「あぁ、ほんとうに、あぁ!」
男:38点
男「うむ……」
銀「かわい~! よしよし」
男「なぐさめるな! 余計かなしくなる!」
幽「勝者、銀!」
くそ、銀の98点ってなんだよ、というか歌詞ひどかっただろ!あれで高得点ってなんだよ!
次だ、次!
バッ
黒「よし!」
トランプ大会、まさかのポーカー
黒「ふふふ、トランプは得意だ、これはおとせない」
褐「す、すごい、ストレートフラッシュ!」
男「ろ。ロイヤルストレートフラッシュ……」
黒「な、なに!?」
幽「勝者、男! すごい運だな」
男「なんでだろう」
幽「まぁ運がなきゃこんな環境つくれないのも確かではあるが……」
男「そうなのかなぁ」
黒「うぅ」
緑「よしよし」
レーシングゲーム
金「きゃあああぶつかるううう」
銀「おらおら~!」
赤「わわわわわおちた!!!」
黒「よっよっ」
青「~♪」
茶(おとせ~♪)
女「クラッシュした!! なにこれこのげーむ!へんなリアルいれなくていい!」
緑「安全運転」
褐「うぅ、細かい作業は苦手だ……」
桃「かまない!タイヤがかまない!」
紫「これどうやったらすすむの~?」
男「なんかゲームちがくねぇか?」
幽「勝者、青! とても堅実なプレイである」
男「テレビゲーム好きなのか?青は」
青「コクコク」
男「そかそか」
料理大会
金「ふ、ふふん、これは、勝ちますわよ……」
緑「負けない。料理得意」
茶「実質あの二人のたたかいねぇ~ がんばりますけど!」
男「おぉ、皆上手い」
金「いえ……男様には……勝てませんわ……」
俺がつくったのは、ただのコロッケ
緑「……うん」
男「え、なんで?」
青「愛」
銀「うむ」
幽「これ、勝者男にしていいのか? ……勝者たぶん男!」
コスプレ大会
銀「金ちゃんのチャイナすごいぃ、すごすぎる~!!」
金「な、なんでこんなにスリット長いんですの……?」
茶「銀ちゃんは警察さん? ふふ、胸の部分がすごいわね」
銀「いやぁ、はちきれそうなもんで。茶の浴衣もすごいいい。胸が」
男「おい」
黒「く……ぷっ……くすくす」
男「おい」
女「wwwwwwww」
男「おい」
紫「か、かわいいです!とっても!」
男「おい」
幽「勝者、男じゃな! ははっはっはっはっは」
男「おい」
とまぁそんなこんなで、お玉運び、じゃんけん大会、大縄跳び、似顔絵大会十種目経過
気付けば、俺の勝利は確定していた
幽「最終種目、村内借り物競争! この競技で勝った物が優勝となる!」
男「なに!?」
女「いえーい!」
黒「うむうむ、まことに正しいルールだ」
銀「ね~。いいねいいね」
茶「ふふ、とーっても誠実です」
金「い、いいのかしら……?」
紫「やった!がんばる!
青「♪」
緑「頑張る」
褐「うん、がんばろう!」
桃「かかかりものですかっしかも村内!うーむ、大変そうです!」
男「異議あり!異議あり!」
幽「却下」
院長幽霊があらかじめ作っておいた借り物クジ
乗り移って書いたために、誰も中身をしらない
それを皆が一つ一つひいていった
全員が決まり、それぞれがこの家を飛び出していく
男「ん、青、お前はいかないのか?」
青「コク」
男「そうか、俺もだ。なぁ幽霊、お前洒落たことするな。最後にこれをもってきたのも、お前の仕業か?」
幽「干渉できないっていってるだろ?」
男「ふむ」
最初に戻ってきたのは、緑
男「お、一番か、何もって来た」
緑「感謝」
男「え?」
緑「私は感謝を持ってきた」
手渡されたのは、手紙
緑「私の感謝」
男「……ありがとう」
緑「うん」
洒落た真似しやがって、くそったれ
赤「も、もどりましたっ」
男「ふむ、なにをもってきたんだ?」
赤「か、感謝、です。村のおば様がたに教えてもらって育てたアジサイの苗です、いつか見せようと思ってました」
男「そう、か」
赤「はい」
男「ありがとう」
赤「はい♪」
くそ、全員、これなのか……
褐「もどりましたご主人様っ!」
男「おかえり、褐。何を持ってきたんだい」
褐「お題は思い出でしたっ。ですので、本ですっ」
男「本?」
褐「私、運動が大好きです、外に出ることが好きです。ですがご主人様は中に良くおられる方でした」
男「……」
褐「ご主人様と正反対な私が、どうすればご主人様に近づけるのか、考えました」
男「……」
褐「それが、本ですっ! 私のイメージなんですけど、本を読んでる人の多くはご主人様みたいな方だと思ってます。よく内に居る方」
男「外ではあまりよまないかもな」
褐「はい、ですので私は、外で本を読む事で、ご主人様と私を両立させたんです。えへへ、思い込みですがっ」
本を俺に例え、自分の好きな外と組み合わせる
そうして、褐は、自分と正反対の俺に、少しでも近づこうとしていた
男「そうか」
褐「だから、思い出です」
そうか
銀「もどりました~!」
男「おい、なんだそれ」
銀「きのこです」
男「お題はなんだ?」
銀「思い出です」
男「よしわかったお前は失格だ」
銀「ええええなんでええええ。ご主人様のきのこをおもいだし」
男「何をいっとるかあほ!」
銀「えへへ、ジョークですジョーク。はい、思い出」
男「これは……?」
水がはいったビンを渡された
銀「銀色に輝いて、綺麗でしょう? そんな話、しましたよね。私の大事な、思い出です」
男「そう、だな」
あの時、銀がそういう話をしたから、鍵を見つける事ができた
男「思い出だな」
銀「はいっ」
茶「もどりました、あら、遅かったですか」
男「おかえり」
茶「はい、ただいまです」
茶が持ってきたのは、一枚のタオル
茶「私が始めてご主人様とちゃんと言葉を交わしたのは、あの夜でした」
男「洗面所のときか」
茶「ふふ、そうです。ご主人様にはたいしたことでなくても、私にとってはとっても重要だったんですよ?」
男「俺も印象的だった」
茶「そういっていただけると光栄です。……このタオルは、私が編んだ物です」
男「え?」
茶「村の人に教えてもらいました。赤ちゃんと一緒に、よくオフの日は行ってたんです。その時に作りました」
男「……」
茶「渡すタイミングなかったですし、その上私器用じゃないので形はあまり良くないですが、思い出にぴったりかなと、思いました。受け取ってくれますか?」
男「あ、あぁ、あぁ」
茶「ありがとうございます」
男「あぁ」
紫「ただいま! あうー、おそかったか」
男「お帰り、何をもってきた?」
紫「お題は感謝でした。ですので~、じゃじゃん! お花の髪飾り!」
男「へぇ、すごいな」
紫「はい、自分でつくったんですよ♪ ご主人様は私にとっての神様です」
男「そりゃいいすぎだよ」
紫「そんなこと、ないんです。私があそこを出るには、本当に、神様が微笑んでくれるしか、方法がなかったんです」
男「ふむ……」
紫「神様はみんな、頭に花の冠をつけます。ですから私の神様に、これを、作ったんです」
男「……」
俺はその小さな飾りを頭へとおく
男「どうだ?」
紫「さすが、神様です!」
男「はは、そうか」
桃「もどりました! かかかんだ!」
男「おかえり、かんでないぞ」
桃「はっ、すいませんっ。えとえと、私、色々考えたんですけど!」
男「ふむ?」
桃「お題は思い出でした。考えた結果です、みててください!」
男「?」
桃「ひっひっふー! ひっひっふー!」
あぁ……そうえいば……
こんな話も、したな……
桃「上手く出来てますか!」
男「あぁ、上手だ」
桃「やった! あ、でもでも、借り物競争なのに、借り手すらいないこの失態! しかも物じゃない! いいんでしょうか!」
男「大丈夫だ、誰一人として”借りてきた”人は居なかった。だが桃、形がないのはお前だけだ」
桃「はっ、そんなっ」
男「だが……、お題は正しい。クリア。だな。いいだろ? 幽霊」
幽「あぁ、かまわん」
黒「ふむ、もうほとんど最後だな」
男「おかえり」
黒「ただいま。……私のお題はこれだ」
差し出されたのは、おはぎ
男「ふむ?」
黒「私のお題は感謝。私は貴方から、甘える事を学んだ。だから私は、それを形として返す」
男「はは、本当に甘味だな」
黒「あぁそうだ。どう形にするか困ったぞ」
男「形じゃなくても良いらしい」
黒「なにっ、むぅ、しまったな。それなら最初っからご主人様に抱きつけば解決だったんだが」
男「こらこら」
甘えは、難しい
大きくてもいけないし、なかったら黒のようになってしまう
だから黒は、その絶妙なバランスを保つ事ができたオハギを、選んだ
男「うん、うまい」
黒「ふふ、村のおばさまと一緒に作ってきたのだ。うまかろう」
金「もどりましたわ……、遅くなりました」
男「おかえり」
金「ただいまですわ。……私のお題は思い出でした。ですので、これです。意外とここから駅まで遠いのですのね」
男「……切符?」
金「はい。切符です」
男「あぁ、そう、か」
切符、か………なるほど
そんなことも、あったな……
金「はっ、手紙ですかそれ!? あう、私もそういうのがよかったですわ……」
男「いや、思い出で切符ってのも……すごく、良い」
金「……はい」
金と二人の時間を、思い出した
女「最後かああああ」
男「おぉ、おかえり」
女「ふん、悩みすぎたせいね……」
男「お題なんだったんだ?」
女「ひどいわよ! お題なんて書いてあったと思う!? 鉄砲よ鉄砲!」
男「て、鉄砲……?」
女「難しすぎるわ……頭をひねったわ……」
男「鉄砲そのままもってくれば良いじゃないか、駄菓子屋さんいけばおもちゃのがあるだろ」
女「あほ! そんなものもってきてもしかたないでしょ! ほら、これ!」
男「これは……ちけっと……?」
女「そう、チケット。まぁあのときのちけっとじゃないけどね。幽霊、これであってるよね?」
幽「あぁ、うむ。あっておる」
女「よし!」
チケット……すべての、発端
放たれた一対の銃が、この結果を作り出した
それはまるで、幻想を作り出す銃で、人を殺すどころか……
人を、救った
男「これで全員か」
青「こく」
男「青は、なんだったんだ?」
青がぺらっと開いた紙に書いてあったのは
男「感謝か」
青「コクコク」
そして青は、俺の方に手を突き
頬へ、キスをした
青「感謝」
男「ありがと」
金「あ、あ、青おおおお!!!!こら!ちょっと!なにしてるの! 私にもさせなさい!」
男「ちょ、ちょ!?」
茶「あ、私も~」
黒「こ、こら、私もだ」
一気に皆がなだれてきた
男「げほっげほっ」
全員にもみくちゃにされて、俺はぼろぼらだった
男「お、お前ら落ち着け……ころすきか……」
皆しょぼんとしてしまった
男「い、いや、まぁ、こういうのも、楽しい」
ぱっと顔が笑顔にかわる。本当にみんな、純粋
男「さて、最後は俺だな」
幽「小僧は何をえらんだのか?」
男「俺のお題は、宝」
ぐっと、紙を握る
男「宝ってのは、色々あると思うんだ、海賊の財宝もそうだし結婚した夫婦なら子供がそうだ。宝ってのは色々と例えられる」
宝ってのは、自分にとって一番大事なもの
男「家族ってのを、俺は嫌いだった。なんでずっと一緒にいるのかとか、世話を焼くのか、とか。そんなことばっか、考えてた」
だから俺は最低の人間で、くずな寄生虫だった
でもな
男「誰にとっても、変化ってのはある。でもそれにはきっかけがなきゃいけない」
皆、そうだ
男「それは、俺にとってとても重要だった。俺にとってそれは宝といえる」
変化を作り出してくれるものは、何時だって輝いている
男「その宝がなきゃ、今の俺はいない」
宝が全てをまわしていった
男「今日一日お前らをみてた。おにごっこやったりカラオケやったり、楽しそうだったよな」
その笑顔は、まぶしくて
男「皆、変わったんだ。それぞれの宝物を持って、変わったんだ」
だから宝物とは、何かを変えるもの
男「だからな、よくきけ、俺の宝物は」
お前ら全員なんだ
全部全部、宝物なんだ
だから、愛してるぜ俺の”家族”
どっと、全員が俺に飛び掛ってきた
そして聞こえる俺の言葉への答え
――だから愛しています”ご主人様――
口々に聞こえるその声を、俺は、どう受け止めて良いのか分からず閉口する
きっとそれは、言葉で答えるようなものじゃない
心で、受け止める
また、宝の価値があがっちまったな
変化という宝は、世界を超えて持つ事ができた
俺は二つの世界において、一つの宝を心に刻む
メビウスの輪としてつながった二つの俺の世界
どちらの世界でも、俺は、心に宝物をもつことができた
向こうの世界の俺は、母に感謝し謝罪し、そうして今までの人生を盛り返すように、心をきめた
そしてこちらの世界を、自分の心象世界と捉える事で、これからも自らを変えていくようにした
こちらの世界の俺は、こいつらと共に変わり、こいつらを守るために、これからも生きていこうと心をきめた
そして向こうの世界を、宝物が眠っていた洞窟と捉える事で、これからの人生の基盤とした
どの世界も正しくて、間違いはない
俺はこれからも、こいつらと一緒に、すごしていくだろう
きっとそれはこの世界の俺にとって
どんな世界よりも
綺麗なんだ
fin
お付き合いいただいた皆さん、本当にありがとうございました!
きづけばもう900超えです、長かったでしょう……
本当にお疲れ様でした、感謝しかできません
こんないっぱいの乙をもらって、僕の胸はもういっぱいです
このスレでは、もうアフターとかはありません
名残惜しいですが完全に終了です
続きについては>>692 や >>699辺りにかいてあるとおり、その他の場所になります
続きをvipでやったら、初見の人はついてこられなくてつまらないとおもうので。
感想指摘質問ありましたらいただけると嬉しいのが物書きの性であります
よろしければ、お書きください
それでは、みなさん、本当に、お疲れ様でした!!
938 : 以下、名無しにかわ... - 2010/02/25 17:00:35 CN4kcskC0 240/244せっかくだから、メビウス関係のことで訊いておきたいんだが、
メビウスの輪自体は表だと思ってたのが何時の間にか裏になってたり、その逆もまた然りな捻れた輪
作中のは、ニートとして過ごしていたのが表側で、
デイトレで成功→少女達を助けて教会に住み陛下になるってとこら辺は、実は何時の間にか来てしまっていた裏側の世界
でも、裏側の世界が偽物なのかと言うとそうではなく、その世界もまた世界の有り様の一つ
裏側からしてみれば表こそが裏側であり、どちらも表であり裏である。
世界を決めるのは主観、男の意志であり今回は裏側の世界、少女達とともに過ごす世界を自分の世界であると決めた為に戻って来られた。
しかし本来男が過ごしていた表が無くなったのかと言うとそうでは無く、裏側の世界としてあり続けている。
この世界達を繋いでいる曖昧なもの、糊代あるいは境界線のようなもの?が白の娘
って感じで解釈してたんだがこれでもいいの?
942 : 以下、名無しにかわ... - 2010/02/25 17:05:28 bInqdXsx0 241/2441おつ
久しぶりに萌えた
もし彼女達の続きを書くときは1のブログで知らせてくれるのか?
943 : 以下、名無しにかわ... - 2010/02/25 17:05:51 eELJV17V0 242/244ブログうp
947 : 以下、名無しにかわ... - 2010/02/25 17:11:37 R7xxTCBY0 243/244で、ブログは?
>>938
すばらしい、その解釈で大正解です
感動した
>>942
ですね、ブログに書き込むと思います
でもその時たぶん、「メイドさんのゲームつくり開始します!」とかそういう風に書くことになるでしょう
つまるところ、VIPのSSで~ みたいな書き方はしないとおもいます
>>943 >>947
空隙のモイラ or 萌あるちめっと
検索していただくと・・・

