引きこもり「中学で引きこもるとはこりゃ困ったやつだおwww」
引きこもり「もう今更二週間も休んじゃったし行けないおwww」
引きこもり「ぬこぬこ動画の新着動画チェーックwww」
引きこもり「お!今日はマイクラ実況者が上げてるwww」
~引きこもり動画堪能中~
引きこもり「ん?wwもう夕方かwwもうちょい見るww」
呼び鈴「ピンポーンww」
引きこもり「」ビクッッッッ
引きこもり「だ、誰だよ…」
元スレ
引きこもり「ネット楽しいおwww」カタカタ
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1459767922/
引きこもり「2階の窓からドアの前覗いてみよう…」ゴソゴソ
引きこもり「なんだ郵便か…居留守確定…」
引きこもり「さて動画動画www」
ガタッ…
アッハイタツデスー。ハイ、ハンコウオシテモラエマスカー
引きこもり「」ビクッッッッ
引きこもり「やっべ!!!」デンゲンオフ
引きこもり「」ダダダダダダ
引きこもり「っセーフ…」
引きこもり「母親が帰って来やがった…」
引きこもり「まだ学校行ってることになってんだよな…見られたら即死だっての」
ドン、ドン、ドン、ドン
引きこもり「やっべ、階段上がってくる!」
ドン、ドン、ドン、ドン
引きこもり「(やばいやばい)」バクバクバクバク
ガチャッ
母親「あら?学校はもう終わったの?」
引きこもり「あ、、あ、うん…今日は音楽祭の練習で…」
母親「ふーん、そう」ガチャッ
引きこもり「(やっべーバレなかった…)」
引きこもり「精神を安定させるためにゲームでもするお…」
母親「ご飯できたよー!」
引きこもり「あー!」
引きこもり「腹減ったおww」ドタドタ
母親「………」
引きこもり「(……?)」
母親「ねえ、さっき学校から電話があったんだけど」
引きこもり「」
母親「おい、どういう事だよ」
引きこもり「あ、いやあの…」
引きこもり「あし…たは行きます」
引きこもり「…………」ダッダッダッ
~引きこもり自室~
引きこもり「やばいな…どうするか…やっぱり行こうかな…」
引きこもり「…とりあえず深夜までネットして現実逃避しよう」
次の日
引きこもり「やっぱり行きたくない!同級生に何言われるかわからない…なんて説明すればいいのかわからない…」
引きこもり「いってきまー」ガチャッ
引きこもり「…………」ゴソゴソ
引きこもり「物置に隠れて親が出勤するまで待とう、共働きで良かった」
ブーン
引きこもり「車出たか…」
引きこもり「うはwwネットするはwwwwww」
引きこもり「まずはアニメ徘徊wwww次は動画徘徊wwwwたのしいいいいwwwww」
~夜~
引きこもり「ごちそうさまでした」ドタドタ
引きこもり「やっぱり自室が落ち着くお」
引きこもり「~♪」
ガチャッ
引きこもり「~♪」
母親「ねぇ」
母親「今日休んだでしょう」
母親「電話来たんだけど」
引きこもり「あ…あ…」
母親「……………」
母親「ああああっ!ああああ!!!!!!!」ガチャンガチャン
母親「なんで行かねえんだよ!!」バキッドンドン
引きこもり「(俺の部屋を荒らしてやがる…)」
母親「おい、行かないんだったら仕事やめてずっと家に居るぞ」
引きこもり「はぁ!?!?ふざけんなよ!!」
引きこもり「これからの費用はどうすんだよ!!!!」
母親「だったら明日行け」
引きこもり「わかりました…」
引きこもり「もう嫌だお…」
引きこもり「思えば中1で部活を辞めたのが発端だった」
引きこもり「辞めてから部活の仲間に会うのが嫌で休んでたら休みグセがついてしまってもう行けなくなってしまった」
引きこもり「なんで俺だけこんな目に会うんだよ…」
引きこもり「もう死にたい…」グスッ
引きこもり「…………」
引きこもり「まぁそんな勇気もないんだけどな…」
引きこもり「うちの学校にはスクールカウンセラーとかいうのが居るらしいな」
引きこもり「明日行ってみよう…」
ガチャッ
引きこもり「うっ…眩しい…」
引きこもり「…………」クビブンブン
引きこもり「知り合いは居ないか?同級生は居ないか?」ビクビク
引きこもり「よし、行こう」ビクビク
引きこもり「正門からは行きたくない…」
引きこもり「………」ソロソロ
スクールカウンセラー子「あ、引きこもり君ですかー?」
引きこもり「あっ…はぃ…」
引きこもり「(喋らなすぎて声が出ない…)」
スク子「じゃあこっちの裏口から相談室に行きましょうかー」
引きこもり「は、はひ…」
スク子「それで、どうされたんですかー?」
カクカクシカジカ
スク子「あーなるほどね…行きたくても行く気持ちが出てこないと…」
スク子「それなら、少しずつでいいので先生とお話するだけでも学校に来てみるのはどうかな?」
引きこもり「あ、はい、それなら、だいじょぶでひゅっ…」
スク子「はーいじゃあまた明日ね♪」
引きこもり「はい…」
引きこもり「先生喋りやすかったな…」
引きこもり「これなら行けるかも…」
~自宅~
引きこもり「お母さん帰ってくるの早いな…」
引きこもり「………」ソロソロ
引きこもり「なんとか顔合わせずにすんだ…」
引きこもり「この時間が至福の一時ですなww」カタカタッターン
引きこもり「朝か…」
母親「学校行ったのか?」
引きこもり「あっ…はい…」
母親「嘘ついたら手首切るぞ」
引きこもり「いいえ嘘などついていません」
母親「そう…」
引きこもり「情緒不安定なの嫌だお…もうお母さんのいう事は全て聞こう…これ以上怒らせたくない…」
引きこもり「学校行こ…」
引きこもり「………」クビブンブン
引きこもり「知り合いは居ないか?同級生は居ないか?」
引きこもり「よし行こう…」
引きこもり「あ、先生、今から行きます」ピポパ
スク子「はーい近くに来たらもっかい電話ちょうだいね~」
引きこもり「ふぅ…」
~学校~
引きこもり「こんにちは…」
スク子「はーいこんにちは~」
引きこもり「(ここでの先生との会話は他愛もないものであったかもしれない)」
引きこもり「(しかしその他愛もない会話が他との交流を断ち切っていた中では必要であったのかもしれない)」
スク子「わたし臨床心理士の資格取るのに北海道の国立大学落ちちゃってさーwww」
引きこもり「そ、そうなんですか?」
スク子「私立で親に迷惑かけちゃったよねー」
引きこもり「なるほど…」
スク子「それでさ、急なんだけど一つ提案してみてもいい?」
引きこもり「はい、なんでしょうか」
スク子「この近くに不登校の子が行くイチョウ教室って言うところがあるんだけど、見学だけでも言ってみない?」
引きこもり「え、ええ?」
スク子「うん、すぐにじゃなくてもいいんだ、ゆっくり考えてみない?」
引きこもり「わかりました…」
引きこもり「イチョウ教室…か…」
引きこもり「どうしようか…」
~数日後~
引きこもり「先生、行ってみます」
スク子「本当~!?じゃあすぐ近くだからいこいこ!」
引きこもり「わかりました!」
~イチョウ教室~
引きこもり「………」バクバクバクバク
引きこもり「やばい、心臓が!」
スク子「じゃ、入るよー!」
ガチャッ
教室長「ああ、君が引きこもり君か、見学希望で良かったかな?」
引きこもり「は、はい、そうです」
教室長「じゃあ様子を見てみようか」
引きこもり「(何人か勉強しているみたいだな…)」
教室長「ここの窓はマジックミラーになっているから安心していいよ」
引きこもり「はぁ、なるほど、良かったです…」
教室長「今の時間は英語をやっているみたいだね」
引きこもり「先生がいっぱい居ますね…」
教室長「うん、みんな教師の経験がある人たちで、ボランティアでやってくれているんだ」
教室長「それと、ここにくれば出席扱いになるかんだよ」
教室長「勉強が終わったら自由時間があって、お昼を食べたら午後は市民体育館に行っていろんな遊びをするんだ」
教室長「全て終わったら、学校の皆が下校する時間の1時間前に帰ってもらう」
教室長「みんな優しい子達だ」
教室長「どうかな、来てみる気持ちは湧いたかな?」
引きこもり「………わかりました、行ってみます」
スク子「本当?良かった!本当に…!」
スク子「私も今度様子を見に行くからね♪」
引きこもり「わかりました」
引きこもり「(引き受けてしまった…)」
引きこもり「(はたしてどうなるやら…)」
~次の日~
引きこもり「アバババババババ」ガクガクガクガク
引きこもり「緊張がああああああ」
引きこもり「でも、行くしかない、よな…」
ガチャッ
教室長「お!来たね!」
教室長「皆、この子が今日からくる引きこもり君だ」
引きこもり「引きこもりです、よろしくお願いします…」
皆「よろー!」
ガヤガヤ
引きこもり「あはは、よろしく…」
引きこもり「(先生との話、そして自分と同じ年代の同じ境遇の人達と段階を踏んで行ったことで、段々と会話にも未だにどもりなどはありながらも慣れていった)」
ポニテ「ねぇ、卓球しよ?卓球卓球!」
引きこもり「やったこと無いけど…」
ポニテ「ダイジョブダイジョブ!ほら、ラケット持って?」
引きこもり「う、うん…」
ポニテ「先生達も一緒にやろ!ほら皆も!」
引きこもり「(この教室にも7.8人の生徒がいたが、とりわけこの子は活発だった)」
引きこもり「(どうしてこんな娘がここにいるのだろうとさえ思った)」
引きこもり「(しかし、時折暗い顔をしている事があり、やはり何かを抱えているのだろうと思った)」
~~~~~~~~~~~~~
引きこもり「勉強がやばい」
引きこもり「(当然である。授業を受けていないのだから)」
引きこもり「(しかし2ヶ月程をこの教室で過ごすうちに勉強の意欲も少しずつだが出つあった、そんな時)」
母親「星空学園っていうところがあるらしいけど、転校してみたらどうだ?」
引きこもり「え、え?転校?」
母親「不登校の人も受け入れてくれるみたいだよ?」
母親「頑張って、みなよ」
母親「私立だけど、お金は私達で出すからさ」
引きこもり「………う、うん」
引きこもり「(こうして教室で先生に教えてもらいながら塾に通った)」
~一ヶ月後~
父「ん?電話が」
父「はい、父でございます」
父「はい、はい、わかりました!」
父「受かったってよ!よかったな………」
引きこもり「…う、うん!」
引きこもり「…………」
引きこもり「(意味もなくベランダに寝転がった)」
引きこもり「(その夜は星空が綺麗な夜だった)」
引きこもり「受かったんだな…」
引きこもり「(これまでの様々なことを思い出した)」
引きこもり「(不登校になったこと、自殺願望があったこと、母親に死なれそうになったこと、教室の皆…)」
引きこもり「(あの頃はいつになったらこの長い苦しい日々を神様は無くしてくれるのだろうかと思っていた)」
引きこもり「(しかし、やはり我慢をすればいつか報われる事も有るのだとも感じた)」
引きこもり「教室のみんなとも別れる、のか…」
~転校前日~
教室長「みんなで写真を取りましょう!メッセージを書いた髪も引きこもりへ皆から書いてきましたよ!」
引きこもり「本当ですか?ありがとうございます!」
ポニテ「ね、引きこもり君」
ポニテ「手紙書いてきたんだ、帰ったら読んでくれる?」
引きこもり「わかった、ありがとう!(ラブレターキタコレ!)」
教室長「ハイ、チーズ!」カシャッ
ポニテ「(合格おめでとう、こんなに直ぐに離れるとは思いませんでしたがとても嬉しく思います。引きこもり君なら他の学校に行っても絶対大丈夫!引きこもり君をいじめる人なんかぜーったい居ないから!だから安心して学校に行ってね?)」
~数年後~
教室長「あの引きこもり君が大学生か…時間が経つのは速いね…」
引きこもり「ええ、本当に」
引きこもり「ポニテ達はあの後どうしたんですか?」
教室長「ポニテは近くの高校に行ったよ、そのあとは専門に行ったそうだ」
引きこもり「そうですか…良かった…」
引きこもり「(スク子先生は既に別の学校に行ってしまったようだ)」
引きこもり「(彼女にもいつかお礼を言いたいものだ)」
~fin~
70 : 以下、\... - 2016/04/04 22:02:25.662 0lIdwpWaa 35/39体験談?俺も1年ぐらい引きこもってたから他人の目が怖いのは分かる
誰も俺のことなんて気にしてないのにね
71 : 以下、\... - 2016/04/04 22:04:01.954 YdvHRxoF0 36/39>>70
それは激しく同意ですね
他人は自分のことを少しも意識していないものです
73 : 以下、\... - 2016/04/04 22:05:42.574 YdvHRxoF0 37/3985%ぐらい実話です、性別や特徴、地名などはフィクションです
実際は一年ちょっと学校に行きませんでした
77 : 以下、\... - 2016/04/04 22:20:09.578 cWrcz031a 38/39サバサバ口調でメンヘラ気味なかーちゃんこわい
79 : 以下、\... - 2016/04/04 22:23:24.285 YdvHRxoF0 39/39>>77
多分女子中学生監禁も、最初にビビらせてこれ以上悪い状況にさせないように、怒らせないようにという心理が働いたのでしょう