あやめ速報-SSまとめ-

～少し戻って～.

P「というわけで新しく入った」

りあむ「心はガラスのギリギリ10代！ 学校辞めたい人生詰んでる！夢見りあむ！ です！」

あかり「おー………カッコいいんご！」

あきら「………えっと濃いデスね、キャラ」

P「んじゃ、当面は三人で組むだろうから、あきら、任せた」

あきら「えっ、年齢的にりあむさんがリーダーじゃないんデスか？」

りあむ「ちょっと！？ Pサマの力でぼくをのし上げてくれるんじゃないの！？」

P「ユニットとして売れればちょうどいいだろ？ 最近デビューした三人ってことで」

あかり「あは♪ ユニットとしてみんなでがんばるんご！」

りあむ「ん？ あかり、ちゃんだっけ？ それって」

あきら「あ、この子は素でこうなんデスよ。 えっと」

P「こいつには敬語とかいらないと思うぞ」

りあむ「なにそれ酷くない？ やむよ？」

あかり「やむ？」

りあむ「やむ！ 新人には優しく！ 甘やかして！」

あかり「やむ！」

あきら「真似しなくていいデスよ、あかりちゃん」

あかり「えっ？ せっかく三人のユニット考えたのに……」

りあむ「なになに？ ぼくがチヤホヤされるための第一歩！ 教えて！」



あかり「#やむんご！」



あきら「あかりちゃん、いつも思うけど狙ってないデスよね？」

りあむ「え、素なのこの子、こわ」

りあむ「と、言うわけで！ ぼくの人生逆転チャンスのために！ 救って！」

あかり「りんごを広めるために……がんばろうねっ！」

あきら(えっと、これ自分が纏めるの？)

P「そうだぞ」

あきら「読まないでほしいデス、心を」

P「まぁりあむに関してはしばらくレッスンだろうし、ユニット活動はその後だな」

りあむ「レッスン……めっちゃ厳しかったりしない？」

P「そら、慣れてもらわないとな」

りあむ「むり！やむ！」

あかり「大丈夫！ やむちゃんのレッスン、付き合うよっ！」

りあむ「まって、やむじゃない、りあむ！」

あかり「そっか、ごめんねりあむちゃん♪」

あきら「えっと……とりあえずどうしよっか」

P「適当に駄弁ってろよ」

りあむ「ふーん、そっかみんな新人なんだ……」

あきら「そうなんだよね。自分も先月デビューしたばっかりデスし」

あかり「私はもう先輩とユニットも組ませてもらったよっ！」

りあむ「くぅ、ぼくも早く先輩におんぶに抱っこでドームに立ちたい……」

あきら「まぁライブとかやっていればいけるんじゃないかな？」

りあむ「ライブ……オタクのファン達……絶対やむ！」

あきら「そんなことないデスよ、自分も前にライブしましたけどファンもいい人でしたし」

りあむ「DDとか言ってぼくの歌の時にスマホ弄り始めるオタクとかいない？」

P「いるぞ」

りあむ「ネットまとめサイトで『個性だけのクソザコアイドルwww』とか言われたりしない？」

P「言われるぞ」

りあむ「やむ……めっちゃやむ……」

あかり「あは♪ やむちゃん！ファンの皆さんはそんなに酷くないよ！」

りあむ「あ、でもそれはそれで話題になる？」

あきら「いや、炎上しちゃダメデスよ、普通に」

りあむ「いーや！ 炎上してでも！ ワンチャンが欲しい！」

あかり「あきらちゃーん！」

あきら「どうしたんデス？」

あかり「りあむちゃん、あきらちゃんと同じくらいネット詳しいって聞いて、色々教えてもらったんご！」

あきら「………具体的には？」

あかり「山形りんごを……すこれ！ あは♪ どうかな！」

あきら「りあむさん」

りあむ「頼りにされるっていいよねー！ 勧誘以外で！」

あきら「いや、ダメだって、あかりちゃんスポンジみたいなもんなんデスから」

あかり「ふふん、すこなあきらちゃんとやむちゃちゃんの知識で都会でもがんばるんご！」

あきら「ほら、変な感じになってる」

りあむ「え？ ぼくじゃ教えるのもダメ……やむ」

あきら「やまないでくださいよ、というか垢燃えてますよ」

りあむ「へっ！？ なんで！？」

あきら「『現地来ないやつはファンにあらず』とか開幕ブログに書いたらそりゃ炎上しますって」

りあむ「いや、それはチャンス！ Pサマ！ このままライブの告知とか更新しちゃ……ダメ！？……やむ」

あかり「なるほど！ 炎上？ すればみんなに見てもらえるんだねっ！」

あきら「あかりちゃんストップ！ ストップ！ なんで、スマホ取り出したんデスか！？」

P「大変だなぁあきら」

あきら「変わります？」

P「ヤダ」

P「PRの方向を決めようと思う」

あきら「というと、宣伝するんデス？ 動画とか」

りあむ「そんなこと、ぼくにできるわけ……」

P「よし、りあむは外すか！」

りあむ「そこは肯定しないで頑張れって優しい言葉がほしい！」

P「だってあきらなら多分撮影後に合成でそれっぽくできるだろ？」

あきら「欠席した卒業写真みたいになるけどね」

りあむ「卒……業……？ 学校辞めたい……やむ……」

あかり「あは♪ でもそれならすっごい目立ちそうだよやむちゃん！」

りあむ「もうやむちゃでいいよ！ 名前覚えてくれたし！」

あきら「投げちゃうんデスね、名前」

りあむ「あかりちゃん優しい……しゅき……」

あかり「そんなこと……照れるんご！」

P「とはいえ今のとこ、方向性もバラバラだしな、個性を推していこうと思うわけよ」

あきら「確かに、個性は強いデスからね。自分達」

あかり「山形生まれのあかりんご！ 辻野あかり！」

りあむ「アイドルになってみんなのハートを処置しちゃうぞ！ 夢見りあむ！」

あかり「…………今日のコーデも楽しくやろっ！砂塚あきら！」

P「はいオッケー、ま、こんなもんだろー」

あきら「決め台詞なんて考えてない……」

あかり「りあむちゃんのセリフ、かっこいいんご！」

りあむ「ほんと？ これ人気出る！？」

P「出るかはお前の努力次第だよなぉ」

りあむ「そこは出るって言ってよ！めっちゃやむ！」

あきら「まぁ何でもいっか、ユニットの紹介だしね」

あかり「あきらちゃんもコーデ、決まってると思うよっ！」

あきら「ありがと、#今日のあきらコーデ #ユニット結成っと」

りあむ「ぼくもSNSにあげる！ Pサマ！いいよね！」

P「なんて書く気だ？」

りあむ『初衣装！ オタクども！ ぼくをすこれ！』(スマホ画面

りあむ「そうし」

P「させるかアホがぁ！」

P「グッズ展開とかもありだよな、あかりのその……」

あかり「コイツですか？ りんごの精ですけど」

あきら「自分は……缶バッチかな？」

P「そうそう、サメっぽいってファンから言われててな、アリかなと」

りあむ「ぼくはぼくは！？ Pサマ！ ぼくのアイテムって！？」

P「毛の生えた心臓？」

あきら「全く可愛くないデスね」

りあむ「そんなのやですっ！」

あかり「あー！やむちゃんあかりの真似しないでほしいんご！」

P「じゃあカプセルにするか？ 」

あかり「衣装もナースさんだったから似合うかもねっ！」

あきら「そういえば骨格のTシャツにカプセルのイヤリングでナース服って……もしかしてりあむさんの学校って」

りあむ「が、学校ー！？ 知らない……辞めたい……やむ」

P「まぁ、その線はなしかなぁ、りあむの個性……ネガティブ？」

りあむ「いいところなんてないよう……」

あかり「りあむちゃん、すっごいスタイルいいよ？」

あきら「確かに身長のわりに……なんというか一部が」

りあむ「乳がでかいのはちょっとだよ……95とか」

P「よし、グラビアやるぞりあむ、水着を着ない日はないと思え」

りあむ「待って！新人には優しく！優しく！」

P「大丈夫だ、グラビアは拓海が優しく教えてくれるから！」

あきら「拓海さんってあのヤンキーっぽい」

りあむ「やむ！ ザコメンタルでヤンキー相手とか絶対やむ！」

P「そーいやあかり。 りあむに寮まで案内してやってくれな」

あかり「あは♪ 任せてっ！」

りあむ「寮？ し、集団生活！ むり。やむ。 先輩アイドルにマウント取られてめっちゃやむ！」

あきら「大丈夫デスよいい人達ですから、ここのアイドルさんたち」

あかり「みんなと早く馴染めるように一緒にがんばるんご！」

りあむ「優しい……尊い……さすがアイドル」

P「あかりは新人だけどなー？」

りあむ「何言ってるの！アイドルはメンタルに効くんだよ！ ファンとして追うと財布がダメージでかいけど！」

あきら「その理屈だと、寮はメンタルヘルスに最適デスね。みんなアイドルだからさ」

P「よかったな、りあむ。メンタル回復させて今後のアイドル活動頑張ってくれ」

りあむ「そんな！ お家で一人で反省会開催する！」

あかり「行こう、やむちゃん！ まずはみくちゃんを紹介するんご！」

りあむ「心の準備が！ やむ！ あとりあむ！」

あきら「あかりちゃん、りあむさんの手、掴んでいこう」

あかり「仲良しアピールすれば早く馴染めるもんねっ！ さすがあきらちゃん！」

P(どう見ても両腕掴んで引きずってるけどな……)


P「ま、今後も長いんだ。なんとかなるだろ」

P「りあむお前コラァ！」

りあむ「PV増えたし！増えたし！」

P「お前、何が『推し変えるオタクはないわー』だ馬鹿野郎！」

りあむ「だって！ ホントにそう思うし！ Pサマは違うでしょ！？」

あかり「PVすごい伸びてるっ！ りあむちゃんすごいねっ！」

あきら「いや、真似しちゃダメデスよ？」

P「お前のファンだって元々は別のアイドルのファンだってのゴラァ！！！！」

りあむ「でも！ それでも！ ぼくはマシュマロみたいな優しい言葉がほしい！ ちょうだい！」

P「よし、今日は宣材とるぞりあむ、水着もってこい、スク水」

りあむ「待って、なんでランドセルなんて持ってるの！？ やむ！ そんな格好したらやむ！」

あかり「りあむちゃん小さいからあぁいう水着も似合いそうだよねっ！」

あきら「いや、あのスタイルでスク水はないデス」

P「あかり、悪いけどちひろさん呼んできて、俺はカメラマンさんに連絡するから」

あかり「あはっ♪ 任せてほしいんご！」

りあむ「でも……こんなインパクトがある服なら仕事ががっぽがっぽ……」

P「あー、来るかもなー、来ちゃうかもなー」

りあむ「とにかく……売れたい、チヤホヤされたい……」

P「よし、やれるなーりあむー。 んじゃあきら。逃げないように見てて」

あきら「自分には変なのやめてね？……水着とか」

P「ま、今のところはその予定はないから安心しろー、水着の仕事は三人分りあむがやってくれるさ」

あきら「そういえば自分が二人を抑えるんデス？ え？ これからずっと？」

P「そうだぞ」

あきら「ほかの新アイドルさん次第では……」

P「まぁあり得るかもしれんが……」



P「今のとこ未定なんだよな、次」



あきら「………胃薬用意しなきゃ……」