桃太郎「えっ」
犬「ひとつだけでいいんです、お願いします」
桃太郎「でもこの肉団子はおじいさんからもらった大切な肉団子なのに・・・」
犬「くれるのなら仲間になりますよ」
桃太郎「・・・それなら」
ブチン
桃太郎「はい」
犬「ありがとうございます」
ムシャムシャ
元スレ
犬「桃太郎さん、お股に付けた肉団子ひとつ私にくれませんか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391794928/
~桃太郎宅~
おじいさん「でゅああああああああああああああああああああああああ!!」
おばあさん「おじいさん大丈夫ですか!?」
おじいさん「わ、わしの玉が・・・」
おばあさん「ということは桃太郎の役に立ったということですね」ニコッ
おじいさん「・・・かわいい桃太郎のためとはいえこんな・・・」
おばあさん「そんなことより山に芝刈りに行ってくださいな」ニコッ
おじいさん「・・・はい・・・」
~ところかわって桃太郎達~
犬「あ~、おいしかったです」
桃太郎「お粗末さまです」
犬「じゃあ、桃太郎さんについていきますね」
桃太郎「そうしてくれるとこちらとしても助かります」
犬「それでは行きましょうか」
桃太郎「はい」
桃太郎「むかし~、むかし~、浦島は~♪」
犬「それは浦島さんの歌だ、桃太郎」
桃太郎「ん?」
犬「どうした、桃太郎?」
桃太郎「呼び捨てしないでほしいんだけど・・・」
犬「チッ、ウッセエナ」ボソッ
桃太郎「えっ、なんだって?」
犬「なんでもないです、桃太郎さん」
桃太郎「ならいいんだけど」
犬「あそこに何かいますよ、桃太郎」
桃太郎「なんだろう、そして呼び捨てしないでよ」
犬「あの茶色いのは」
桃太郎「もんきー! いや、猿かな?」
犬「とりあえず近づいてみましょう」
桃太郎「え~、バッチくない?」
犬「大丈夫だから、行くぞ桃太郎」
桃太郎「だから呼び捨てすんなって」
桃太郎「こんにち、猿さん」
猿「こんにち、桃太郎さん」
猿「ところで、お股に付けた肉団子ひとつ私にくれませんかウキ」
桃太郎「でも、おじいさんからもらった大切な肉団子・・・」
猿「ひとつだけでいいからくださいウキ」
桃太郎「でも、あとひとつしかないよ・・・」
猿「くれるのなら仲間になるウキ」
桃太郎「それをはやくいいなさいよ、きみ」
猿「ウキ?」
桃太郎「こちらも暇じゃあないんだから」
猿「ごめんなさいウキ・・・」
ブチン
桃太郎「ほれ」
猿「ありがとうウキ」
ムシャムシャ
~桃太郎宅~
おじいさん「あがああああああああああああああああああああああああああ!!」
おばあさん「あれまあ、またですかおじいさん」
おじいさん「・・・わしの玉が二つとも・・・」
おばあさん「そんなことより、次は川に洗濯に行ってくださいな」ニコッ
おじいさん「・・・はい・・・」
~ところかわって桃太郎達~
猿「おいしかったです、ウキ」
桃太郎「じゃあ、これで仲間だね」
猿「どこまでもついていくウキ」
桃太郎「あとそのウキってのやめろよ」
猿「・・・ごめんなさい」
猿「新しく仲間になった猿です、よろしく」
犬「お前、俺より後に入ったから俺の下な」
猿「え?」
犬「なんだよ、文句あんのか」
猿「いや、僕たちは仲間・・・」
桃太郎「ちょっと、ケンカはやめてよ仲間なんだから」
猿「桃太郎さん・・・」ジーン
桃太郎「それはそうとのどが乾いたな~」チラッ
猿「!」
桃太郎「近くに川があるんだけど、そこまで歩くのがしんどいな~」
猿「僕、水汲んできますね!」
タッタッタ
犬「・・・」
桃太郎「どうよ」
犬「あんたも酷い人間だな・・・」
桃太郎「一応、仲間なんだから猿とも仲良くしてよね」
犬「すみませんねぇ、桃太郎」
桃太郎「さんをつけてよ」
犬「さん桃太郎」
桃太郎「・・・もうそれでいいや」
桃太郎「じゃあ、行くか」
犬「猿待たなくていいのか?」
桃太郎「手紙置いとくから」
『先に行ってます』
桃太郎「しゅっぱ~つ!」
犬「・・・」
テクテクテクテク
桃太郎「ん?」
犬「あれは雉だな、こっちに近づいてくる」
桃太郎「うわあ、追っ払ってよ」
犬「なんで?」
桃太郎「病気もらいそうで怖い」
犬「あんたが死んでも誰も悲しまないから心配すんな」
桃太郎「お前、あとで覚えてろよ」
雉「こんにちわ、桃太郎さんと犬さん」
桃太郎「こんにち~」
雉「ところで桃太郎さん、お願いがあるのだけど」
桃太郎「なんですか? 僕に出来ることなら何でもしますよ鳥さん」
雉「お股に付けた肉棒ひとつ私にくれませんか」
桃太郎「・・・見返りは?」
雉「あなたに一生ついていくわ」
桃太郎「おーけーおーけー」
ブチン
桃太郎「ほれ」
雉「ありがとうね桃太郎さん」
ムシャムシャ
~桃太郎宅~
おじいさん「ぴぎゃあああああああああああああああああああああ!!」
おばあさん「・・・」
おじいさん「・・・わしの竿が・・・」
おばあさん「・・・」ニコッ
おじいさん「・・・はい、ご飯の用意します・・・」
~ところかわって桃太郎達~
桃太郎「じゃあ、鳥さんが仲間になったことだし出発するか」
雉「鳥じゃなくて雉ってよんでよ」
犬「猿のヤツ、まだ追いつかねえな」
桃太郎「あいつはいいよ、別に」
犬「なんで?」
桃太郎「僕、チンパンジーとかゴリラ嫌いだから」
犬「あっそ」
雉「仲悪いわねえ」
テクテク
桃太郎「もう歩くの疲れた・・・」
犬「情けないな、さん桃太郎」
桃太郎「もう帰りたい・・・」
雉「見て桃太郎さん!」
犬「あれは・・・」
ドシンドシンドシンドシン
桃太郎「鬼!」
ドシンドシン
犬「大きいな」
雉「なんて大きさ・・・」
桃太郎「・・・」
鬼「・・・」
桃太郎「・・・」
犬「・・・」ゴクリ
雉「・・・」ゴクリ
鬼「こんにち~」
桃太郎「こんにち~」
犬・雉「あるぇ~?」
鬼「桃太郎さん、ひとつ頼みを聞いてくれないか?」
桃太郎「何?」
鬼「桃太郎さんのお股についた豆を食べさせてくれないか?」
桃太郎「でもこれはおばあさんから貰った大切な・・・」
鬼「仲間にでも何でもなるからくれ」
桃太郎「も~、しゃ~ね~な~」
ブチン
桃太郎「ほれ」
鬼「かたじけない」
ムシャムシャ
鬼「あんまりおいしくないな・・・」
~桃太郎宅~
おじいさん「うあああああああああああああああああああああああ!!」
おばあさん「おじいさん、私の豆が!!」
おじいさん「わかった! わかったから!! 早く関節技を解いて!!」バンバンバン
おばあさん「おじいさんも一緒に苦しんでください!」ニコッ
おじいさん「いやだあああああああああああああああああああああ!!」
~ところかわって桃太郎達~
犬「これからどうすんの?」
桃太郎「鬼も仲間になったし、家に帰ろうと思う」
鬼「一生、桃太郎さんについていきますよ」
雉(本当にこの人達について行ってもいいのかしら・・・)
桃太郎「なんやかんやで家の前まで戻ってきました」
猿「ぜえぜえ・・・やっと追い付いた・・・」ハアハア
犬「息くせえからこっち寄んな猿!」
雉「こっち見ないでくれるかしら汚らしいエテ公だこと!」
猿「ひ、ひどい・・・」
鬼「どんまい」
桃太郎「じゃあ、おじいさんとおばあさんに紹介するからちょっと待ってて」
犬「何で?」
桃太郎「いきなり野生の猿とか見ると、2人が驚くから先に説明してくる」
雉「わかったわ」
猿「了解しました」
鬼「おとなしく待ってますね」
ガラガラガラ
桃太郎「ただいま~」
おじいさん「おかえり桃太郎」
おばあさん「えらく時間がかかったねえ」
桃太郎「うん、ちょっと色々あって」
おじいさん「それで上手くいったか?」
桃太郎「うん、今日の晩御飯はちゃんと手に入れてきたよ」
おばあさん「流石は桃太郎ねえ」
桃太郎「でも鬼って食えるかなあ」
おばあさん「大丈夫、大丈夫、鍋にすりゃ何でも食えるさね」
おじいさん「もう準備は出来とるから、あとは鍋に放り込むだけじゃ」
桃太郎「じゃあ、みんなを呼んでくるね」
ガラガラガラ
桃太郎「みんな、もう家にあがってもいいよ」
犬「もういいのか?」
桃太郎「うん、鍋がもうすぐできるからみんな早く入ってよ」
猿「鍋ですか、楽しみです!」
雉「さっき食べたからあんまりお腹は減ってないけど、せっかくだからもらいましょうか」
鬼「それでは、お言葉に甘えさせていただきますか」
このあと桃太郎たちは
おいしい鍋を食べましたとさ
めでたしめでたし
29 : ◆5qhHP5zMMs - 2014/02/08 03:06:42.00 a/roe6V30 29/29終わりです
読んでくれた人はありがとうございました。