1 : VIPに... - 2013/02/28 10:45:46.71 moKnDgLR0 1/117


やよい「それじゃ、今日もありがとうございましたー!」

P「うん、お疲れさま!」

P「やよいはいつも元気だな」

やよい「はい!それに今日は雨の日じゃないですか!」

P「?やよい、雨の日が好きなのか?」


元スレ
やよい「わたしとハクサイ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362015946/

2 : VIPに... - 2013/02/28 10:46:53.49 moKnDgLR0 2/117


やよい「はい!だって雨の日だと、近所のスーパーで雨の日セールが行われるんです!」

やよい「いつもは5%引きなのに、10%引きになるんですよー!」

P「お、おう…そうか」

やよい「はい、それじゃお先に失礼しまーす!」ガルーン

3 : VIPに... - 2013/02/28 10:47:19.61 moKnDgLR0 3/117


P「…やよいは売れてきても変わらんなぁ」

律子「やよいですからね」

P「それで納得できてしまうのがすごい」

律子「やよいですからね」

4 : VIPに... - 2013/02/28 10:48:02.93 moKnDgLR0 4/117




ザァーーーーー…

やよい「あっるっこぉ~、あっるっこぉ~♪」

やよい「わたしっは~げんきぃ~…う?」

ぬこ「…」

5 : VIPに... - 2013/02/28 10:49:07.42 moKnDgLR0 5/117


やよい「はわっ!?ねこさんですー!」

ぬこ「…ナァー」

やよい「ぬ、濡れちゃってる…」

やよい「と、取りあえず一緒に入りましょうか?ねこさん」

ぬこ「ンァー」ゴロゴロ

やよい「えへへ…かわいいですー!」

6 : VIPに... - 2013/02/28 10:49:42.31 moKnDgLR0 6/117


やよい「…でもこれって」

『拾ってください』

やよい「…」

やよい「どうしましょー…」

7 : VIPに... - 2013/02/28 10:51:04.21 moKnDgLR0 7/117


ザァーーーーーー…

やよい「うぅ…早く行かないとセールも終わっちゃうし…ごはんも作らないと…」

やよい「…」チラッ

ぬこ「?」キョトン

やよい「うぅ…」

やよい「…」

9 : VIPに... - 2013/02/28 17:47:35.79 suMMq4En0 8/117

やよい「…よしっ」

やよい「と、取りあえずカサはこのままで…」

やよい「…あ」

やよい「あ、あの!すいません!」

顔にキズのある人「ああん?」

10 : VIPに... - 2013/02/28 17:49:53.01 suMMq4En0 9/117


やよい「ええと…その」

やよい「…お兄さん、ねこおうちで飼えませんかー?」

キズのある人「は?なに言ってん…」

やよい「あの…」

キズの人「…」

キズの人「…あー」

キズの人「…どうした?」

11 : VIPに... - 2013/02/28 17:52:56.44 suMMq4En0 10/117


やよい「そ、それが…あそこのダンボールにですね…」

キズの人「…なるほど」

キズの人「…お嬢ちゃん、すまん。うちでは飼えん」

やよい「そうですかー…すいません、引き止めてしまいまして…」

キズの人「…」

キズの人「…ずぶ濡れじゃねぇか。風邪ひいちまうぞ」

やよい「カサはねこさんに貸してるのでー…大丈夫です!わたし元気ですから」

やよい「それじゃ、ありがとうございましたー!」

キズの人「…」

12 : VIPに... - 2013/02/28 17:54:56.28 suMMq4En0 11/117



やよい「そうですか…いいえ、ありがとうございました」

やよい「…」

やよい「うぅ…あんまり人も通らないですー…」

ぬこ「…ナー…」

ザァーーーーーーー…

やよい「…」

13 : VIPに... - 2013/02/28 17:57:24.67 suMMq4En0 12/117


やよい「…ううん、まだまだです!」

「嬢ちゃん」

やよい「う?」

キズの人「よう…」

やよい「あ、さっきのお兄さん…」

キズの人「…ほら」

14 : VIPに... - 2013/02/28 17:59:53.48 suMMq4En0 13/117


やよい「…?」

やよい「カサとカイロ…とネコ缶?」

キズの人「やるよ」

やよい「ええ!?そんな…悪いですー!」

キズの人「いいんだ」

やよい「でもー…」

キズの人「もらってくれ…飼ってくれる人、見つかるといいな」

15 : VIPに... - 2013/02/28 18:01:49.43 suMMq4En0 14/117


やよい「…ありがとう」

やよい「ありがとうございます!お兄さんはとっても優しい人ですね!」

キズの人「…」

やよい「な、なにかお返しできればいいんですけど…」

キズの人「…いいよ」

16 : VIPに... - 2013/02/28 18:05:48.26 suMMq4En0 15/117


やよい「…あ!わたし765プロっていうところでアイドルしてます、高槻やよいといいます!」

キズの人「765プロ…?」

やよい「はい!なので今度ぜひ事務所に来てください!なにかお礼がしたいです!」

キズの人「アイドルさん…ね…」

やよい「はい!ぜひ!」

17 : VIPに... - 2013/02/28 18:07:36.22 suMMq4En0 16/117


キズの人「…がんばってな」

やよい「本当にありがとうございました!必ず来てくださいね!」

キズの人「ん…気が向いたら」

やよい「ありがとうございました!」ガルーン

やよい「…」

18 : VIPに... - 2013/02/28 18:09:29.73 suMMq4En0 17/117


やよい「えへへ…とってもいい人でしたー」

ぬこ「…ンナ」

やよい「うーん…とりあえずネコ缶を…」パカ

やよい「はい、どうぞ!」

ぬこ「…」パクパク

やよい「えへへ…おいしいですかー?」

やよい「とってもお腹すいてたみたいですー…」

やよい「…おなか…すいた…」

やよい「…む!もうひと頑張り!」

21 : VIPに... - 2013/03/01 06:40:33.74 n/lKrcef0 18/117




「」ガチャン

「765プロ…765…」

「…これか。あー…」

「」ポパピプペ

「…」プルルルルル…

「…ああ、もしもし…」

「あんたんとこのアイドルがな…」

22 : VIPに... - 2013/03/01 06:41:54.93 n/lKrcef0 19/117




やよい「…そうですか…いえ!ありがとうございましたー!」

やよい「…」

ぬこ「…ナァー」

やよい「あ…ごめんね。次…がんばるから…」

ぬこ「ンァー」

やよい「…寒いですー…」

やよい「…」

24 : VIPに... - 2013/03/01 10:40:05.57 n/lKrcef0 20/117


…キィッ!ガチャ!

「やよいっ!」

やよい「う…?」

律子「あんた何やってるの!?」

やよい「あれ…律子さんー…?」

25 : VIPに... - 2013/03/01 10:41:00.76 n/lKrcef0 21/117


律子「くっ…とりあえず車に乗りなさい。事情は後で聞くわ」

やよい「で、でも…ねこさんが…」

ぬこ「…ナァー」

律子「…そういうことね。もう聞かなくてもわかったわ」

律子「一緒でいいから乗りなさい」

やよい「…すいません」

律子「やよいが謝ることじゃないわ」

やよい「…」バタム

26 : VIPに... - 2013/03/01 10:42:10.01 n/lKrcef0 22/117



律子「ふぅ…」ガチャ

P「おかえり、って…なんだそれ?」

律子「ええ…原因はこれでしたよ」

P「…捨て猫か」

律子「はい」

27 : VIPに... - 2013/03/01 10:42:52.97 n/lKrcef0 23/117


P「あー…なるほど」

P「一概には怒れんなぁ、これは」

律子「そうですね…」

P「ちょっとまず律子も座っとけ。今熱いお茶でも入れるから…」

律子「すいません…ふぅ」ストン

28 : VIPに... - 2013/03/01 10:45:54.03 n/lKrcef0 24/117


律子「…」チラ

ぬこ「ンナー」

律子「…ふふ」ウリウリ

ぬこ「…」ゴロゴロ

律子「♪」

P「ほら」

律子「あ、ありがとうございます」

P「…やよいは?」

29 : VIPに... - 2013/03/01 10:47:31.35 n/lKrcef0 25/117


律子「びしょ濡れでしたからね。熱いお風呂入ってあったかくして寝なさいって言っておきました」

律子「風邪、引いてなきゃいいんですけど…」

P「ああ」

P「んで…ずっとそこから離れられなくなってたのか?」

律子「どころか、道行く人に声かけて飼ってくれる人探してたみたいで…」

P「やよいぃ…」

30 : VIPに... - 2013/03/01 10:48:16.98 n/lKrcef0 26/117


律子「おそらくあの電話も」

P「その声をかけられた人の誰か、ってことか」

律子「ええ」

律子「…正直、こればっかりは交通事故みたいなものですからね」

P「?」

31 : VIPに... - 2013/03/01 10:48:55.80 n/lKrcef0 27/117


律子「唐突に出くわして、避けようと思っても避けられず」

P「ああ…なるほどな」

律子「まぁ、一人でなんとかしようとせずすぐ大人に…」

律子「この場合は私たちにでも連絡すべきでしたね。そこだけです」

P「あー、やよいはあんまり頼ることを知らないからな…」

32 : VIPに... - 2013/03/01 10:50:03.94 n/lKrcef0 28/117


ぬこ「ンナー」

P「おっと、それよりこの先どうするかだな」

律子「ですね」

P「うーん…しかし、かわいいなこいつ」

律子「え、ええ、まぁ…」

P「うりうり」

ぬこ「!」ピョン!

律子(かわいい…)

33 : VIPに... - 2013/03/01 10:50:45.99 n/lKrcef0 29/117


P「はは…いいなぁ猫も」

P「ってもずっと置いとくわけにもなぁ」

P「…律子?」

律子「ひゃい!?な、なんでふか!?」

P「…」

34 : VIPに... - 2013/03/01 10:51:49.23 n/lKrcef0 30/117


律子「ひ、引き取り手の事なんですが!」

P「ああ…事務所内だったら響とか可能性高そうだけど…」

律子「…たしかもう猫飼ってましたよね」

P「ああ。ねこ吉」

律子「うーん…微妙ですね」

P「あとアパート組はたぶんダメだろ…あずささんと千早か」

35 : VIPに... - 2013/03/01 10:53:11.84 n/lKrcef0 31/117


P「あ!音無さんとかどうかな!?」

律子「小鳥さんですか」

P「あ、小鳥だから猫はダメかな!?」

律子「…」

P「…ごめんなさい」

律子「…まぁここで話しても進展はなさそうですね」

P「だな。やっぱ明日全員に聞いてみて、それからまた考えるか」

P「誰か引き取ってくれたら一番いいんだがな」

律子「ですね」

36 : VIPに... - 2013/03/01 10:54:10.94 n/lKrcef0 32/117


―翌日

やよい「うぅ~…心配で早く来すぎちゃいましたー…」

やよい「…8時」

やよい「まだカギ…」

ガチャ

やよい「あ、あれ!?」

やよい「あいてる…」

37 : VIPに... - 2013/03/01 10:55:22.20 n/lKrcef0 33/117


やよい「お、おはようございま~す…」

「ンニャー!」

やよい「…!ねこさん!」

やよい「よかった!元気ですー!」

やよい「うっうー!はい、たーっ…」

ぬこ「?」

やよい「…ちは、できませんよねー…あはは」

38 : VIPに... - 2013/03/01 10:56:18.38 n/lKrcef0 34/117


「…んぁ…?」

やよい「わ!」

「ありゃ…寝てた…」

やよい「プ、プロデューサー…?」

P「ん…あれ…やよい…」

39 : VIPに... - 2013/03/01 10:57:14.62 n/lKrcef0 35/117


P「やよい!?い、今何時だ!?」

やよい「えーと、8時すぎくらいですー」

P「8時…か。はぁ~…」

P「みんなの出勤時間まで寝ちまったのかと…」

やよい「大丈夫ですよー!私はねこさんが心配で早く来すぎちゃって…」

P「あ、そうか!猫…!」

40 : VIPに... - 2013/03/01 10:57:59.86 n/lKrcef0 36/117


やよい「ここですー!すっごく元気で安心しましたー!」

ぬこ「ナー」

P「そ、そうか…よかった」

やよい「プロデューサーは朝早くからどうしたんですかー?」

P「ん…ああ実は…」

やよい「?」

P「…猫が心配で早く来すぎたんだ」

41 : VIPに... - 2013/03/01 10:58:57.21 n/lKrcef0 37/117


やよい「プロデューサーもですかー!私とおんなじですね!」

P(猫をほっとくと危ないからって事務所に泊まったなんて言えないYO!)

P「まぁ結局寝ちまったしな…」

やよい「あのー…プロデューサー…」

P「ん…?」

やよい「小鳥さんのデスクがー…」

P「…」

42 : VIPに... - 2013/03/01 10:59:41.96 n/lKrcef0 38/117


P「Oh…」

P(なぜか小鳥さんのデスクの一番下の引き出しだけ重点的に荒らされている…)

やよい「ど、どーしましょー!」

P「う~ん…」

ぬこ「?」

P「…コイツに罪はない」

43 : VIPに... - 2013/03/01 11:01:08.16 n/lKrcef0 39/117



「う~ん…うちにはねこ吉が…あ!で、でもどうしてもの時は面倒見るぞ!」

千早「ごめんなさい…本当にごめんなさい!!うちはマンションだから…!くっ…!」

伊織「まぁ預かるぐらいならいいけど…飼うのはちょっと難しいかも…ごめんねやよい」

小鳥「………ぴよぉ…ぴよぉ…」シクシク

44 : VIPに... - 2013/03/01 11:02:01.70 n/lKrcef0 40/117



P「う~ん…やっぱり難しいよな…」

やよい「ですねー…」

ぬこ「…ファ」

P「とりあえずやよいは仕事行ってくれ。時間だ」

やよい「はいー…」

P「こっちで今後のことは考えとく。あとは世話の注意点とかも…」

「はいさーい!」

P「先生がいるから大丈夫だ」

45 : VIPに... - 2013/03/01 11:03:26.56 n/lKrcef0 41/117


律子「そうよ。ちゃんと考えとくから」

やよい「…はい!よろしくお願いしますー!」ガルーン

やよい「じゃあ、行ってきます!」バタン

P「…ふむ」

P「では今から作戦会議…いや、臨時講習をはじめる」

46 : VIPに... - 2013/03/01 11:04:11.60 n/lKrcef0 42/117


「なんでも聞いてくれさー!」

P「お願いします!先生!」

「ふっふっふっ…メモの用意はいいかね?」

P「はい!」サッ

律子「…内容は真面目にね」

47 : VIPに... - 2013/03/01 11:04:56.48 n/lKrcef0 43/117


「…そうだなぁ…じゃあまず食べ物!」

P「そういえば今朝ネコ缶を与えましたが、大丈夫でしょうか先生?」

「…そのキャラめんどくさいぞ」

P「はい!」

律子「…」

48 : VIPに... - 2013/03/01 11:05:57.69 n/lKrcef0 44/117


「えーと、見たところこの子は多分生後…半年くらいだと思うさー」

「だから基本的には固形物も大丈夫。ネコ缶もOK」

「ただ一応ドライフードはやめといたほうがいいさー」

P「ふむふむ」メモメモ

「あ、あと基本人間の食べ物はあげない方がいいぞ?」

49 : VIPに... - 2013/03/01 11:06:45.61 n/lKrcef0 45/117


P「あー…かわいがってお菓子とかやっちゃいそうだなぁうちのやつら」

「美希はおにぎりとかあげちゃいそうだね」

律子「春香はクッキー?」

P「雪歩はお茶?」

「貴音は…」

P律子「…」

「…」

50 : VIPに... - 2013/03/01 11:08:51.27 n/lKrcef0 46/117


律子「たしかネギとかダメなのよね?」

「うん、たまねぎもね。あとはネコにあげてるイメージ強いけど魚とか」

P「え?ダメなの?」

「魚自体はいいんだけど、結構骨をひっかけちゃうさー」

「だからやるとしてもほぐし身を。あ、塩分も入ってたらダメ。骨はできるだけ取り除く!」

P「」メモメモ

律子「っていうかさすがに魚はメモしなくても…」

51 : VIPに... - 2013/03/01 11:09:54.35 n/lKrcef0 47/117


「あ、あと牛乳はちょっと注意かも。よくあげてるイメージあるからねー」

P「うっそ!?」

「これも結構猫によるんだけど…牛乳で下痢しちゃう子もけっこういるみたい」

「冷蔵庫で冷やされた温度がダメって話もあるけど…」

「この子はまだ子猫だし、やっぱりあげない方が無難さー」

P「食事だけでも大変だな…」

52 : VIPに... - 2013/03/01 11:11:24.50 n/lKrcef0 48/117


「うん。長年飼う場合は栄養とか体重とか考えて食事を出すんだけど…」

「ここに居るうちは食事は缶詰、人間の食べ物は与えない!って徹底すればだいじょぶさー」

「あ、水はいつでも飲めるようにね!」

P「缶詰の種類はなんでもいいのか?」

「まだ成長期だから、高カロリーって書いてあるやつを選ぶといいかも」

律子「食事の回数とかはあるの?」

「この子ぐらいだと3回かな」

律子「人間と同じね」

P「貴音ェ…」

53 : VIPに... - 2013/03/01 11:12:12.37 n/lKrcef0 49/117


P「あ、待った。1食につき1缶でいいんだよな?」

「うん。基本的には1缶で1食分の分量になってるから」

P「ふむ…こんなところか」

「あとは?なんか楽しくなってきたぞ!いつもと立場が違うって感じで!」

P「ぐ…!」

律子「まぁ確かにね…」

54 : VIPに... - 2013/03/01 11:13:05.03 n/lKrcef0 50/117


P「あー…そうだ」

P「さっきちょこっと出てきたが…粗相の問題が」

律子「あー…」

「うーん、正直覚悟しといたほうがいいかも…」

P「予想はしていたが…」

「昨日ここに来たばっかりだし…」

「一回トイレの場所を覚えるとあとはけっこう大丈夫なんだけどね…」

55 : VIPに... - 2013/03/01 11:13:48.37 n/lKrcef0 51/117


「あ、そうだ!あの子って何に入ってたの?」

P「?ダンボールだが…」

「その中になにか入ってなかった?新聞紙とかセーターとか…」

律子「…たしか毛布が入ってたような」

「それ使ったらいいぞ!」

P「?」

56 : VIPに... - 2013/03/01 11:16:31.03 n/lKrcef0 52/117


「その毛布をダンボールに入れて寝床にしてやると、自分の匂いが残ってるからきっと安心するさー!」

律子「なるほど…」

「それで、寝床の近くに猫のトイレ用の砂敷いたダンボールをもう一つ置いとく!」

「そうすればちょっとはトイレって理解するの早くなるかも…」

P「場所はどこでもいいのか?」

「静かなところ。寝てる時もトイレの時も猫にとっては無防備だからね」

「本能的に人目につかない静かなところを好む子が多いさー」

57 : VIPに... - 2013/03/01 11:17:23.16 n/lKrcef0 53/117


「まぁ完全に人に慣れちゃえば別だけど」

P「なるほど…静かなところね…」

P「給湯室とか?」

律子「結構人出入りしますよ」

58 : VIPに... - 2013/03/01 11:18:21.72 n/lKrcef0 54/117


P「…社長室とか」

律子「…怒られますよ」

P「…すまん」

「あ、もちろん猫が自由に行けるとこだぞ!」

律子「社長室消えましたね」

P「いやいっそのこと社長室で飼えば…」

律子「…」

「あ、あと爪とぎは…」



59 : VIPに... - 2013/03/01 11:18:58.36 n/lKrcef0 55/117



P「つ、疲れた…」

律子「多い…」

「じゃあまた何かあったら聞いてくれさー!」

P「響…」

「?」

P「お前…すごいな」

60 : VIPに... - 2013/03/01 11:19:55.99 n/lKrcef0 56/117


「へ?」

P「知識もだが…そんなことをみんなにやってるんだろ?しかも10匹…」

「当然さー!家族だからな!」

律子「本当に…見直したわ」

「へへ…自分完璧だからな!じゃあ仕事行ってくるさー!」

律子「くぅ…」

P「…休憩を所望する」

61 : VIPに... - 2013/03/01 11:20:43.17 n/lKrcef0 57/117


律子「そうですね…」

P「音無さんもご飯でも食べに行きませんか?」

小鳥「………ぴよぉ…」コク

律子「…小鳥さん」

律子「あ、でも三人でちゃうと…」

P「…」

ぬこ「?」

62 : VIPに... - 2013/03/01 11:21:20.03 n/lKrcef0 58/117


P「…」

律子「…」

小鳥「…」

P「しゃちょ~」

高木「な、なんだね!ついにご飯の誘いかね!?いやぁこの時をどれほど…!」

P「すいません、この子みててもらっていいですか?」

高木「…」

63 : VIPに... - 2013/03/01 11:21:58.45 n/lKrcef0 59/117


律子「30分ぐらいで戻りますんで」バタン

高木「…」

ぬこ「ナー?」

高木「…」

高木「…」ナデナデ

ぬこ「…」ゴロゴロ

高木「…」/////

64 : VIPに... - 2013/03/01 11:22:35.61 n/lKrcef0 60/117



P「戻りましたー」

<ドウダドウダ?イクゾ?イッチャウヨキミィ! ナァー!

P「…」

律子「…」

P「…しかし、生き物を飼うってやっぱ大変だな」

律子「ええ…」

65 : VIPに... - 2013/03/01 11:23:29.34 n/lKrcef0 61/117


P「正直ここにいても問題ないかなってちょっと思ってたんだが…」

律子「同じく…」

律子「あ、そういえばあの子名前はないんですか?」

P「ああ…今のところないな」

P「やよいが帰ってきたら聞いてみるか」

66 : VIPに... - 2013/03/01 11:24:16.97 n/lKrcef0 62/117



やよい「じゃあ、ハクサイにします!」

律子「は、はくさい?」

P「白菜ってあれか?あのトム・ハンクスに似てる白菜か?」

律子「何言ってんですか…」

やよい「はい!ちょうどあの子とあった日、絶対に白菜買わなきゃなって思ってたんです!」

やよい「ちくわとちょっと迷ったんですけどー…」

67 : VIPに... - 2013/03/01 11:26:01.08 n/lKrcef0 63/117


律子(これは…)

P(センスがある…のか?)

ぬこ「ンナー」

やよい「えへへ…今日からキミはハクサイですよ、ハクサイ!」

ハクサイ「ニャー!」グリグリ

やよい「気に入りましたかー!よかったですー!えへへ…」

P「まぁかわいいからいいか…」

律子「猫が…ですよね?」

68 : VIPに... - 2013/03/01 11:26:47.69 n/lKrcef0 64/117


―翌日

P「やよい軍曹、本日の任務を与える!」

やよい「は、はい?」

P「返事ははいではない!くっ…!」

P「亜美軍曹!真美軍曹!」

亜美「サー!イェッサー!」シュタッ!

真美「本日の任務はなんでありますか!?」シュタッ!

69 : VIPに... - 2013/03/01 11:28:17.52 n/lKrcef0 65/117


P「これがあるべき軍人の姿だ…見習い給え」

やよい「…さ、さー!いぇっさー!」シタ!

亜美真美P(…これは反則っしょー…)

70 : VIPに... - 2013/03/01 11:29:02.67 n/lKrcef0 66/117



春香「ほら~、ハクサイクッキーだよー」

やよい「ダメです!」

春香「きゃ!や、やよい!?」

やよい「人間の食べ物をハクサイに与えてはいけません!」

春香「そ、そうなの?」

やよい「いいですか!?まずクッキーにはたくさんお砂糖が含まれていますし…」

やよい「間食を続けることで……それに体重も……ひいては将来的に……」

のワの「」

71 : VIPに... - 2013/03/01 11:30:38.97 n/lKrcef0 67/117


P「…任務を忠実に遂行しておる」

律子「…なんですか、任務って」

P「ん?ああ、響から聞いた中で食事とトイレの担当をやよいに命じた」

P「特に、アイドルがハクサイに人間の食べ物を与えることを防ぐことと、」

P「もしそこらへんに粗相をしたとき、すぐトイレに連れて行くこと、及びその掃除を厳命した」

律子「そうなんですね…てっきりプロデューサーが手伝ってあげるのかと」

72 : VIPに... - 2013/03/01 11:31:47.87 n/lKrcef0 68/117


P「拾ってきたのはやよいだ。例えしょうがなかったとしても」

P「…責任は持つべきだろう」

律子「ふふ、結構厳しいんですね」

P「心の中では血涙流してるけどな」

律子「…」

P「あれ!?つっこみ放棄!?」

73 : VIPに... - 2013/03/01 11:32:41.99 n/lKrcef0 69/117


―翌日

千早「かわいいわね」

伊織「かわいいわ」

やよい「ほら~ねこじゃらしですよ~」

ハクサイ「」ソワソワ

やよい「ほ~ら、ほ~ら…」

ハクサイ「!」ハシッ!

やよい「あ~!つかまっちゃいましたー!えへへ」

74 : VIPに... - 2013/03/01 11:33:37.78 n/lKrcef0 70/117


千早「…とってもかわいいわね」

伊織「…とってもかわいいわ」

「猫が…だよね?」





P「例の件、進んでるか?」

律子「はい」

75 : VIPに... - 2013/03/01 11:34:39.09 n/lKrcef0 71/117


―翌日 

やよい「事務所のホームページに飼い主募集って載せるのはどーでしょーか?」

あずさ「あら~いい考えだわ~」

あずさ「特にやよいちゃんと2ショットで映ってたら、かわいさで飼い主さんすぐ見つかるわよ~」

P「それも一度考えたんですが…」

76 : VIPに... - 2013/03/01 11:35:18.61 n/lKrcef0 72/117


律子「…アイドルに会いたさや、興味本位で飼い主になりますって言ってくる人がいないとも限りません」

あずさ「…なるほど」

やよい「うっうー!ちゃんと考えてくれてるんですねー!」

やよい「よかったね、ハクサイ!」

ハクサイ「ファ…」

77 : VIPに... - 2013/03/01 11:36:17.95 n/lKrcef0 73/117


―翌日 

美希「ほら~ハクサイおにぎりなの~」

やよい「美希さんダメです!ハクサイに人間の食べ物は…!」

雪歩「ハクサイちゃん、お茶どうぞ」

やよい「わわ、雪歩さんまでー!ハクサイに食べ物は…」

雪歩「食べ物じゃないよ?」

やよい「与えちゃ…え?」

雪歩「これ飲み物だけど…ダメかなぁ?」

やよい「…えっと…その…」

78 : VIPに... - 2013/03/01 11:37:21.31 n/lKrcef0 74/117


やよい「ちょ、ちょっと待っててください!ぷろでゅーさー…!」

雪歩「ふふふ」

雪歩「ハクサイちゃんの飼い主さんはかわいいねぇ」

ハクサイ「ンナー…」





P「どうだ?」

律子「進捗なし、ですね」

79 : VIPに... - 2013/03/01 11:38:15.01 n/lKrcef0 75/117


―翌日 

やよい「プロデューサー聞いてください!」

P「ん?どうした?」

やよい「ハクサイがトイレをちゃんとできるようになったんです!」

P「おお!すごいじゃないか!」

80 : VIPに... - 2013/03/01 11:39:00.37 n/lKrcef0 76/117


やよい「はい!もうほとんど自分でトイレでですね…!」

P「あっ…」

やよい「えっ?」

ハクサイ「」シャー…

P「…」

やよい「…」

ハクサイ「ファ…」

81 : VIPに... - 2013/03/01 11:39:48.54 n/lKrcef0 77/117


―翌日

「ほら~煮干だよ~」

あずさ「おせんべい、食べますか~」

やよい「もう!二人ともめっ!ですよー!」

貴音「…」チュルチュル

ハクサイ「ンナー」スリスリ

82 : VIPに... - 2013/03/01 11:41:18.90 n/lKrcef0 78/117


貴音「…」チュル…

ハクサイ「ニャー」ゴロゴロ

貴音「…申し訳ありません」

貴音「これだけは分けて差し上げるわけには…」

83 : VIPに... - 2013/03/01 11:43:32.30 n/lKrcef0 79/117


やよい「うっうー!貴音さんは私の言うことをちゃんと聞いて、守ってくれてありがとうございますー!」

貴音「もちろんですよ」ニッコリ

あずさハクサイ「…」





P「そろそろ事務所に泊まるのも限界かなーって…」

律子「やよいのためですよ」

P「そりゃやるしかねぇなぁ!やったるぜ!!」

律子「…」

84 : VIPに... - 2013/03/01 11:44:27.12 n/lKrcef0 80/117


―翌日

美希「ハクサイふわふわでとってもあったかいの!なんだか眠くなってくるの…」

春香「美希!次私だよ、私!」

「春香!次はボクだよ!」

高木「何を言ってるのかね!?次は私だよ君たちぃ!」

春香「…」

やよい「えへへ、ハクサイは人気者ですー!」

85 : VIPに... - 2013/03/01 11:47:08.03 n/lKrcef0 81/117



律子「プロデューサー、見つかりましたよ」

P「!?」

律子「メールでもやり取りしましたし、大丈夫だと思います」

P「でかした!さすがだな律子!」

律子「ええ…なんですが」

P「…ん?」

律子「その…向こうに預ける日なんですが」

律子「…明日にでもと」

87 : VIPに... - 2013/03/01 15:59:26.85 n/lKrcef0 82/117


―夜

P「…」

律子「…」

やよい「もー!べろちょろはダメですよー!あはは!」

P「やよい…ちょっといいか?」

やよい「えへへ…はい!なんですかー?」

88 : VIPに... - 2013/03/01 16:00:17.90 n/lKrcef0 83/117


P「ハクサイの話だが…」

P「…引き取り手が、決まった」

やよい「!?」

やよい「…そう…ですか」

P「ああ…律子」

89 : VIPに... - 2013/03/01 16:01:13.35 n/lKrcef0 84/117


律子「…実は前々から里親募集掲示板に写真と状況を載せていたの」

やよい「…」

律子「そこは引き取り手の情報もある程度公開されていて、」

律子「引き取りたい理由や家族構成などがわかるようになっている」

律子「つまり、イタズラやなりすましなどはほぼない掲示板よ」

90 : VIPに... - 2013/03/01 16:02:39.65 n/lKrcef0 85/117


やよい「…」

律子「こちらも…やよい、実はハクサイは一度ちゃんとした病院に連れて行ったわ」

やよい「…え?」

律子「そこで健康状態を調べてもらったの」

律子「幸いなことに…すごく健康だったわ。猫エイズにもかかっていなかったし」

律子「そういった健康状態、何日か前に拾ってきたこと、現在の状態などを載せて…」

律子「お互い納得した上での今回の話なの」

91 : VIPに... - 2013/03/01 16:03:22.76 n/lKrcef0 86/117


律子「…相手の方は、年配のご婦人よ」

律子「息子さんたちも独立して、旦那さんと老後の二人暮らし」

律子「以前に猫を飼った経験もあるそうよ」

律子「…きっと可愛がってもらえるわ。保証する」

やよい「…」

92 : VIPに... - 2013/03/01 16:04:01.40 n/lKrcef0 87/117


P「…ハクサイは、直接引き取りに来てもらうことになってる」

P「それが…」

P「…急だが、明日なんだ」

やよい「!?」

P「すまん…」

やよい「…」

やよい「よかったね!ハクサイ!!」

93 : VIPに... - 2013/03/01 16:04:47.87 n/lKrcef0 88/117


P「!…」

やよい「プロデューサー、律子さん、本当にありがとうございました!」

やよい「そこまで考えてもらってるなんて…えへへ」

やよい「ハクサイは幸せだね!」

ハクサイ「…ニァ」

律子「やよい…」

94 : VIPに... - 2013/03/01 16:05:32.04 n/lKrcef0 89/117


やよい「じゃあ明日ですね!行こ!ハクサイ!」

P「…」

律子「…プロデューサー殿」

P「…俺もそこまで鈍くないさ」

律子「…」

P「…そりゃ…ショックだよな」

95 : VIPに... - 2013/03/01 16:06:34.71 n/lKrcef0 90/117


―翌日

美希「ミキ、ハクサイのこと気に入ってたのになぁ…ショックなの…」

亜美「くっ…!まだ額に肉って書いてなかったのに…!」

真美「幸せになれよ…あんちくしょう!」

「やよい…」

やよい「はい!なんですか響さん!?」

「…」

P(社長は…?)

律子(社長室で号泣してますよ…)

96 : VIPに... - 2013/03/01 16:07:27.08 n/lKrcef0 91/117


P「…」

P「…みんな」

P「みんな…ハクサイはちゃんとした飼い主さんのところに行く」

P「きっと…幸せになるよ」

春香「…そ、そうですね!」

P「じゃあ、各自仕事に向かってくれ…」

律子(プロデューサー殿…)

P(ああ…)

97 : VIPに... - 2013/03/01 16:08:04.76 n/lKrcef0 92/117


P「…響。ちょっといいか?」

「?」

98 : VIPに... - 2013/03/01 16:08:36.45 n/lKrcef0 93/117




P「…それで、できる限りでいいんだが最後にハクサイの気持ちを…」

「…」

「…そんなことしなくてもだいじょうぶさー」

P「え…」

「へへ…動物はかけた愛情は必ず返してくれるんだぞ!」

「だから…きっとだいじょうぶ!」

99 : VIPに... - 2013/03/01 16:09:13.12 n/lKrcef0 94/117


P「響…」

「じゃあ自分仕事いくさー!」

P「…響!」

「?」

P「いろいろ…ありがとな」

「…へへ」

「なんくるないさー!」

100 : VIPに... - 2013/03/01 16:09:43.46 n/lKrcef0 95/117



やよい「じゃあね…ハクサイ…」

ハクサイ「?」

やよい「えへへ…」

やよい「じゃあ私も仕事…」

P「待ったやよい」

やよい「…はい…?」

101 : VIPに... - 2013/03/01 16:10:18.93 n/lKrcef0 96/117


P「やよいは残れ。仕事の時間は少しずらしてある」

やよい「え…?」

P「…本当はやよいが言い出してきたら、最後まで居させてあげる時間だったんだが…」

P「…プロデューサー命令だ」

P「やよいにはその義務がある」

やよい「…」

102 : VIPに... - 2013/03/01 16:10:52.42 n/lKrcef0 97/117




コンコン

老婦人「失礼します」

律子「わざわざご足労願ってすいません。どうぞこちらへ…」

老婦人「いえいえ、こちらこそご丁寧に…」

103 : VIPに... - 2013/03/01 16:11:53.59 n/lKrcef0 98/117




P「やよい、いいのか?こんな影から見るだけで…」

やよい「えへへ…いいんですー…」

やよい「相手の方を確認したかっただけですから…」

やよい「…とても上品で、優しそうな方ですね…安心しました」

P「…」

やよい「…ねぇプロデューサー?」

104 : VIPに... - 2013/03/01 16:12:35.38 n/lKrcef0 99/117


P「うん?」

やよい「今までありがとうございました」

P「…ハクサイを拾って、育ててきたのはやよいだろ?」

やよい「…私、知ってましたよー」

やよい「プロデューサーが毎日事務所に泊まって、ハクサイの面倒見てくれてること」

P「…それは」

105 : VIPに... - 2013/03/01 16:13:22.58 n/lKrcef0 100/117


やよい「それにハクサイのごはんも、トイレ用の砂も、遊び道具も…病院まで」

やよい「みんなプロデューサーと律子さんが協力してくれてるってこと」

P「…」

やよい「知ってたのに…黙ってましたー」

やよい「わたし…ずるい子なんですー…」

P「…!やよい!それ、は……」

106 : VIPに... - 2013/03/01 16:14:17.00 n/lKrcef0 101/117


P「…やよい」

やよい「…わたしの…うち…ひっ……では…」

やよい「かえ、ませんから…ひっぐ…ぅうん…あずかる…こともぉ…」

やよい「なの、に…ひろ…って…いちばん…えぐ…ハグ、サイと……あそ、んでぇ…」

やよい「…わ、たし…」

P「…やよい。それは違う」

107 : VIPに... - 2013/03/01 16:14:59.12 n/lKrcef0 102/117


やよい「…ぅう…」

P「やよいはハクサイに…きっと一番大事なものをあげたよ」

『それではそろそろ…』

P「…!」

108 : VIPに... - 2013/03/01 16:16:15.60 n/lKrcef0 103/117




老婦人「それではそろそろお暇させていただきます。本当にありがとうございました」

律子「いえ、こちらこそ。可愛がってあげてください」

ハクサイ「…ンナ」

律子(元気でね…ハクサイ)

律子「そちらのケージですね」

老婦人「はい」

律子「!?わ…!」

ハクサイ「…」タタタタタ…

律子「あ、すいません…すぐ!」

109 : VIPに... - 2013/03/01 16:17:04.13 n/lKrcef0 104/117



やよい「うぐ…え………え?」

ハクサイ「ナァー」スリスリ

やよい「ハ…グ…?」

ハクサイ「ニャア」

やよい「…」

やよい「…!うぅ…!」

やよい「…ぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああん!」ギュ

110 : VIPに... - 2013/03/01 16:17:44.23 n/lKrcef0 105/117


P「やよい…」

やよい「うあああああああああああん!!」

ハクサイ「…ニア」

やよい「ぁぁぁぁ…!っ…うぐ…げんき…で!…はぐ…さ…い…ぅうう!」

やよい「げんぎでね!ひっ…げんき、で…ぅぅぅぅぅ…」

111 : VIPに... - 2013/03/01 16:18:14.55 n/lKrcef0 106/117


やよい「…きっ、ど…き……ひっ…ぐ…きっど…しっ…!」

やよい「しあ…わぜに…なっ、て…うぅぅぅぅぅ…」

ハクサイ「…ナァー」スリスリ

やよい「…ぅぁぁぁぁあああああああああん!」

P「…」

112 : VIPに... - 2013/03/01 16:19:29.58 n/lKrcef0 107/117



律子「やよい…」

老婦人「あらあら…これは遠慮したほうが…よろしいですか?」

律子「あ…その…」

やよい「まっ…ぐ……!…まっ、て…ぐださい!」

やよい「まっ…………で…」

113 : VIPに... - 2013/03/01 16:20:09.77 n/lKrcef0 108/117


律子「…すいません、少々お待ちいただいてもよろしいですか?」

老婦人「…もちろんです」

律子「…さ」

律子「立って…やよい」

律子「…」

律子「…あなたの仕事よ」

114 : VIPに... - 2013/03/01 16:20:58.81 n/lKrcef0 109/117


やよい「ぅう…ぐ…は……」

やよい「……は…い…!」

老婦人「…」

やよい「…ひぐ…うぇ…こっ…このご…」

やよい「…この、こ…を…この…!」

やよい「このごを!よろじぐおねがいしますぅ!…うぅ…ぐ…」

老婦人「…ええ、確かに」

老婦人「あなたに負けないくらい、愛情を注ぐからね」

115 : VIPに... - 2013/03/01 16:21:52.10 n/lKrcef0 110/117


やよい「ひっ…は、い…!」

ハクサイ「ニャウ」

やよい「…げん、ぎ…で……………」

やよい(…幸せに…なってね、ハクサイ―)



やよい(こうして、ハクサイと私の10日間の生活は終わりました)

116 : VIPに... - 2013/03/01 16:22:25.81 n/lKrcef0 111/117







―1ヶ月後

やよい「ただいまもどりましたぁ!」バァン

117 : VIPに... - 2013/03/01 16:23:15.59 n/lKrcef0 112/117


P「お、おかえり!うん、まだまだ元気だな!」

やよい「うっうー!まだまだ元気ですよー!」

P「雨なのに元気なのはいいことだ。今日は雨の日セールは行くのか?」

やよい「はい!もちろんですー!」

P「…それ、ちょっと遅らせられないか?」

118 : VIPに... - 2013/03/01 16:24:06.20 n/lKrcef0 113/117


やよい「う?」

P「はは、実はな…」



「ナァー!」トトトト…

やよい「え…!」

119 : VIPに... - 2013/03/01 16:25:32.42 n/lKrcef0 114/117


やよい「ああーーーーー!ハクサイ!?」

ハクサイ「ナァ」

やよい「はわ!?ほんとにハクサイですー!」ギュ

老婦人「ふふ…こんにちは」

やよい「あ!おばさん!遊びに来てくれたんですかー!?」

老婦人「ええ…ふふ、そこでこちらのプロデューサーさんとお会いして」

P「お茶に誘ったんだ。やよいもそろそろ戻ってくる時間だったしな」

120 : VIPに... - 2013/03/01 16:26:40.08 n/lKrcef0 115/117


やよい「はわー!うれしいですー!」

老婦人「こちらこそ」

老婦人「それに聞きたいこともあったんだけれど…もう解決しちゃったわ、ふふ」

やよい「え?」

P「はは…この方のお宅で色々と名前をつけてみたらしいんだけど」

P「呼んでも反応してくれないんだってさ」

老婦人「ええ、だから以前こちらではなんていうお名前だったのかと思ってね」

老婦人「でも…ふふ、さっきのやよいちゃんの元気な声で解決したわ」

121 : VIPに... - 2013/03/01 16:28:27.66 n/lKrcef0 116/117


P「よかったな…名前相当気に入ってたみたいだぞ」

やよい「…!」

やよい「はい!この子の名前は…!」





やよい「ハクサイっていいますー!」ハクサイ「ナァー」



おわり!

122 : VIPに... - 2013/03/01 16:30:47.93 n/lKrcef0 117/117

以上です。読んでくれた人乙でした&ありがとうございました。

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