モバP「枕営業だ」
凛「…え?」
モバP「枕営業だ……すまん」
凛「…………」
モバP「ほんとうはこんな仕事……とってきたくはなかったんだが」
モバP「ほんとうにごめん……」
元スレ
凛「今日の仕事はなに?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1360086338/
凛「…い…て」
モバP「凛…?」
凛「最低っ!」
パチンッ!
モバP「うん…………」
凛「最低!最低最低最低最低最低っ!」
パチンッ!パチンッ!パチンッ!
モバP「……ごめん」
モバP「ごめん……ごめん」
凛「ねぇ……プロデューサー」
モバP「…ん?」
凛「この仕事断ってもいいよね?」
凛「だって、私、そんな、の…ぐすっ…」
モバP「それは無理だよ」
モバP「営業先の会社の社長はウチのアイドルグループのスポンサーだし……」
凛「…………」
モバP「な、なぁ?案外いいんじゃないか?少し我慢すればいいだけだしさ」
モバP「これだけで人気が増えるなら安いもんじゃないか?ははは!」
凛「…………」
モバP「…は…はは……」
凛「……その仕事受けなかったら、プロデューサーは困るの?」
モバP「もちろん、大手のスポンサーの機嫌を損ねるのはやばいしな……」
凛「……少し考えさせて」
モバP「……あぁ」
凛「(わたしがこの仕事を受けなかったらスポンサーが離れて)」
凛「(この事務所はきっと潰れてプロデューサーは困って…それから私…はでも…)」
モバP「考えは、決まったか?」
凛「うん……わたし」
凛「その……仕事受けるよ」
モバP「いいのか…?その俺から言っておいてなんだけど……」
凛「いいよ、もう決めたんだから」
モバP「凛……」
凛「さぁっ!プロデューサー!私はなにか準備とかしなきゃいけないのかな?」
凛「わたしこういうの初めてだから…さ…!」
凛「ぐすっ…なにか準備…とかしなきゃいけないのかわからないから……さ」
モバP「……まずは写真撮影だ」
モバP「撮影スタジオに移動するぞ」
凛「そっか…わかった」
凛「(私を慰めてくれないんだね……プロデューサー)」
モバP「それじゃあ、いこうか?」
凛「(私……もう一人なのかな)」
凛「うん……」
撮影スタジオにて
凛「ねぇ、プロデューサーお願いがあるんだけど」
モバP「なんだ?」
凛「写真……プロデューサーが撮ってくれない?」
モバP「え、でも」
凛「お願い、プロデューサー……私を一人だと思わせないで」
モバP「わかった……スタッフとなんとか相談してみるよ」
凛「ありがと……」
凛「どうだった?」
モバP「簡単な撮影だけだからおれが撮影しても構わないってさ」
モバP「だけど指示は向こうがするって」
凛「そっか……よかった」
スタッフ「準備お願いしまーす!」
モバP「じゃ……いこうか」
凛「うん、いこ」
スタッフ「はい、ではこのシーツの上に横になってください」
凛「……」
スタッフ「はい、では次にスカートと胸元を少し乱してください」
凛「………」
シュルルルッバサバサッ
スタッフ「はい、ではここから撮影お願いします」
モバP「はい…!」
パシャッ!パシャッ!
凛「……ねぇ、プロデューサー」
モバP「ん?」
凛「……見えてないよね?」
モバP「なにがだ?」
パシャッ!パシャッ!
凛「いや、なんでもない……」
凛「(バカらしいよね、こんな仕事している途中に)」
凛「(下着が見えていないか、なんてこと気にするなんて……)」
パシャッ!パシャッ!
スタッフ「お疲れ様でしたー」
モバP「よし、これであとは写真をスポンサー会社に持って行くだけだな」
凛「それ、やっぱり私が行ったほうがいい?」
モバP「まぁ……そうだな」
モバP「でも、いいさ凛は事務所で休んでな」
凛「いいよ、休憩なんか」
凛「仕事は頑張らなくちゃね」
モバP「そうか……なら一緒に行くか」
凛「…!うん」
スポンサー会社にて
社長「いや、どうもどうも」
モバP「これは社長みずから、わざわざありがとうございます、写真です、どうぞ」
社長「ふむ……おぉ……なかなか、かわいく撮れてるじゃないか」
凛「ありがとうございます」
ペコリッ
社長「はははっ、よしよし、いやぁ今から楽しみだなぁ」
社長「それではわたしは仕事があるのでそろそろ……それじゃあ、また明日ね凛ちゃん」
モバP「それでは、失礼します」
凛「……」
スタスタスタスタ
凛「明日、なんだ……今日じゃないんだね」
モバP「あぁ、いろいろ忙しいみたいだし、準備もあるだろうしな」
凛「ふぅん……」
凛「ねぇ、今日はもう私の仕事終わりなの?」
モバP「あぁ」
凛「そっか、それじゃ私このまま家に帰るね」
モバP「送ろうか?」
凛「……うん、お願い」
スタスタスタスタスタ
モバP「そうだ!なにかご褒美にアイスでも……」
凛「まだ営業は終わってないんだから」
凛「ご褒美をもらうならそのあと、でしょ?」
モバP「あぁ、そうだよな」
凛「……ご褒美はもっとイイものがいいな」
モバP「よし、任しとけ」
凛「ふふっ……」
スタスタスタスタスタピタッ
凛「……着いたね、それじゃまたね、プロデューサー」
モバP「あぁ、また明日な」
スタスタガチャ…バタンッ
凛「(明日、か)」
凛「………うっ…」
凛「…ぐすっ……ふぇ…」
凛「うぇ…っ…ぐすっ…」
凛「ずずっ…ぐすっ…」
凛「(泣いちゃダメだ、泣いちゃ……)」
凛「…ふぇ…うっ……」
凛「…ぐすっ…プロデュー…サぁ…うぇ……」
翌日事務所にて
ガチャ…バタンッ
凛「おはよう、プロデューサー」
モバP「あぁ、おはよう」
モバP「相手側はもう準備が出来ているみたいだ」
モバP「事務所に着いてさっそくだが、いこうか」
凛「こんな朝から、その、するんだね」
モバP「そうか?でも早いほうがいいと思うぞ」
凛「そう、かもね……」
スタスタスタスタ
凛「ねぇ、プロデューサー」
モバP「なんだ?」
凛「昨日、ずっと考えていたんだけど」
モバP「あぁ」
凛「ご褒美は、少しぐらいワガママ言ってもいいよね?」
モバP「もちろん、なんせご褒美だからな」
凛「よかった……ふふっ」
社長「いやぁ、いらっしゃい」
モバP「どうも、おはようございます」
凛「…………」
ペコリ
社長「それじゃあ、二人とも、さっそくこちらの部屋にきてください」
モバP「はい」
スタスタスタスタスタ
凛「え…?プロデューサーも一緒に、その…するの?」
モバP「え、当たり前だろ?」
凛「そ、そうなんだ……ごめんね」
凛「私、こういうの初めてだから…よくわからなくて…」
モバP「あぁわかってるよ、さぁ、行こう」
凛「うん」
社長「どうだね、この自信作は」
モバP「流石の出来栄えですね、この渋谷凛抱きまくらは」
凛「…………」
社長「この抱きまくらにプリントされた等身大の写真」
社長「実に、魅力的だと思わんかね?わははは!」
モバP「まったくです、はははは!」
凛「……どういうこと?プロデューサー」
モバP「なにって……渋谷凛抱きまくらのことがどうかしたのか?」
凛「……はぁ?」
凛「……ちょっとこっちにきて」
グイッ!
モバP「うおっ!な、なんだよ、社長の前だぞ?」ヒソヒソヒソ
凛「どういうことなのか説明してよ、その枕営業…って言ってたじゃない!」
モバP「だから枕営業じゃないか」
モバP「凛の写真がプリントされた抱きまくらの販売営業なんだから」
凛「…………」
モバP「あれ……?もしかして俺……抱きまくらのこと言ってなかったっけ…?」
凛「この……ばかっ!」
パチンッ!
モバP「へぶっ!」
凛「あの昨日の深刻な感じはなんだったのよ!ばかばかっ!」
ペチンッ!ペチンッ!
モバP「いたっ!だって凛、この仕事が嫌そうだったし……いてっ」
凛「ばかっ!ばかっ!ばかばかばかっ!」
ペチンッ!ペチンッ!
社長「(……この二人仲がいいんだなぁ)」
モバP「あ、それでご褒美はなにがいいんだ?」
凛「もういいよ!ばかっ!」
ドガッ!
モバP「ぐはっ!」
おしまい
41 : 以下、名... - 2013/02/06(水) 04:30:10.69 XafP4q9nO 22/22まゆちゃんSSの予定だったのになぁ……
おやすみなさい支援ありがとまゆちゃんもおやすみ