P「ある程度まとまった束で欲しいんだが」
元スレ
P「響、お前の髪を売ってくれないか?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359593588/
響「……」
P「そんな怪訝そうな顔すんなよ」
響「他にどんな表情をすればいいのか分からないぞ」
響「というかそんなもの買って何に使うつもりさ」
P「それは……あんまり言いたくないんだが、俺の頭を見て察してくれると嬉しい」
響「頭?」
P「ほら……この若さでこんなのって、やっぱりおかしいじゃないか?」
響「なーんだ、プロデューサー、頭がPの形してることなんか気にしてたのか?」
P「なんかとはなんだ! 深刻な問題なんだぞ!」
P「やっぱり変だろ! おかしいだろ! だって頭がPなんだぞ!」
響「そうか? そんなことはないと思うぞ?」
P「ならお前はいきなり自分の頭の形がPになったらどう思う?」
響「それは……すごく嫌だぞ」
P「だろう? 某ポンキッキーズのアレとも被っちゃうし……」
P「というわけで、一刻も早く俺はこのPヘッドから脱却したいわけだ」
P「だから後生だ響! 俺にその髪の毛をすこし売ってくれ!」
響「いや、そんな必死に頼みこまれても……」
響「第一、そんなに嫌なら整形かなにかした方がいいんじゃないか? 髪がふさふさになったところでPなのは変わらないぞ?」
P「分からないか響? 先も言ったように俺は一刻も早くこのPヘッドの呪縛から解き放たれたいんだ。今にして思えば、顔がPだなんて恥ずかしくて外も歩けやしない」
響「意外と誰も気にしてなかったと思うけど」
P「そこでだ、響からそのポニーテールを少し買って」
P「それを俺に付けるとする」
P「すると、」
スッ
R「こうなるわけだ」
響「!!」
響「すごい……なんだか一瞬で別人というか、別文字みたいだぞ!」
P「そうだろうそうだろう!」
P「さらにもう少し長めに髪を貰って、こういう風に巻きつければ……」
スッ
B「こんな風にだってなれる」
響「髪型一つでこんなに変わるものなんだな……」
P「ほら、伊織や真美だって髪型弄ってだいぶイメージ変わっただろ? アレと同じようなものだ」
P「というわけでだ響、売ってくれないか?」
響「うーん、たしかにちょっとグラっときたかもだぞ」
響「RやBのプロデューサーも格好良かったし……」ボソッ
P「そうだろうそうだろう! 響もそう思うだろう!」
響「う、うがー! 聞いてたのかプロデューサー! 今のなし、今のなしっ!」
P「えー」
響「ほ、ほら、話を戻すぞ!」
響「たしかにプロデューサーの気持ちは分かったけど、やっぱり自分の髪を切るのってそう簡単には決められないぞ……」
P「でも実際邪魔じゃないか? 降ろしたら関羽雲長とか竜吉公主とかあたりのレベルの長さだろそれ」
響「うう……まあ洗うのなんかは大変だけど」
響「でも、やっぱりここまで伸ばすと愛着もわくものさー」
P「たしかにな。響の髪は見とれるくらい綺麗だし」
響「そ、そう褒められると恥ずかしいぞ……」
P「響かわいいよ響」
響「あ、あうぅ……」
響「そ、それに!」
響「プロデューサーに髪を売るとなると、イメージが変わるのはプロデューサーだけじゃないんだぞ」
P「ショートヘアの響か……」
響「割と深刻に真との外見被りが心配になってくるぞ」
P「いっそ『ひっびひっびきーん!』みたいな路線で売り出してみるか?」
我那覇響「誰がやるか! そもそも語呂が悪いぞ!」
P「うーむ、真と違って普通に似合いそうなだけに残念」
我那覇響「全国の真ファンを敵に回しかねない発言だぞそれは」
P「馬鹿を言うな! 『まっこまっこりーん!』の破壊力というのは予想段階では「いや、似合うわけねーだろJK」と思わせといて実際やったらめっちゃ可愛いという恐るべきギャップにこそ真価があるのであってだな……」
我那覇響「それなおさら自分じゃできないってことじゃないか」
P「オールラウンダ―が響の売りだが、万能すぎるってのも考えものだな。ギャップ萌え路線が使いづらい」
我那覇響「え、えへへ……」
我那覇響「それに、外見的なイメージだけじゃなくってだな……」
P「他にも懸念があるのか?」
我那覇響「ほら、プロデューサーがポニーテールをつけてPからRになれるんだったら」
我那覇響「もし自分からポニーテールを取っちゃったら」
スッ
かなは響「こうなるかもしれない……」
P「GANAHAがCANAHAに……!」
P「じゃあ、ポニテを半分くらい貰ったとしたら?」
くぁなは響「そうすると今度はこうなっちゃうぞ」
P「今度はQか……面妖な」
くぁなは響「『はいさーい! 自分、くぁなは響だぞ!』」
くぁなは響「……ものすごく言いづらいぞ」
P「だろうな……」
響「とりあえず髪の毛元に戻して……と」
響「それに、プロデューサーも自分がPじゃなくなった時のこと考えてるか?」
響「Rヘッドになるととゥルォデューサーになっちゃうんだぞ?」
P「確かに……」
P「そう、そうか……俺は今までPから別の何かになることばかりを考えて、まわりのことなんて一切見えてなかった……」
響「そういうわけだから、残念ながら髪の毛を売るわけにはいかないさー」
P「すまない、響……お前の気持ちも知らないで」
響「いや、考え直してくれただけでも嬉しいぞ」
P「だが、やっぱりPのままって言うのは社会人として……」
響「そんなの気にしなくてもなんくるないさー」
響「だって、自分はPヘッドのプロデューサーが一番好きだぞ!」
P「え?」
響「……あ」
P「……」
響「あの、その……えっと」
P「……」
響「さっきのは、その、あれだ……なかったことに―――」
P「うおおおおおおお! 響いいいいいいいいいいいい!!」ガバッ
響「うがー! 抱きつくな! 抱きつくなって!」
P「こんな俺を認めてくれてありがとうな! 俺Pのままでもお前のために頑張るよ!」スリスリ
響「あ、う、うあぁ……ぁぅ」カァァ
P「ああもう響かわいい! 響もふもふ! 響のふさふさポニテもふもふ!」モフモフ
P「……!!」ピタッ
響「と、止まった……今度はどうしたのさ……」
P「響、もっともふもふしたいからお前の髪を売ってくれないか?」
響「いい加減にしろ!」
おわり
なんというかすまん