1 : 1 - 2017/01/04 11:59:21.75 aaKDhMFn0 1/111 スピアー♀「ご主人様、朝です」 男「んー・・・」
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2 ゴースト♀「主さま!」 友人B「あぶね!」
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3 ロコン♂・ウインディ♀「マスター!/姉ちゃん」ユキメノコ♀「・・・」
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4 サーナイト♂「マスター・・・何だか、体がダルいのですが」友人「え?何?生理?」
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5 スピアー♀「ご主人様、朝です」 男「んー・・・」 2
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6 スピアー♀「ご主人様、今日はポッキーの日です」 男「え?う、うん?」
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7 スピアー♀「そろそろ換え時ですね」スポンッ 男「え?」
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8 スピアー♀「ご主人様、メリークリスマス」 男「おう、メリークリスマス」
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9 スピアー♀「スピッ!」 男「・・・え?」
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R-18
サーナイト♂の精受難
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ミロカロス♂の聖精夜
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元スレ
スピアー♀「ご主人様、お誕生日おめでとうございます」 ご主人「ありがとな」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483498761/
男「グゥ・・・グゥ・・・」
スピアー♀・ミロカロス♂・マニューラ♀「「「・・・」」」コソコソ
男「んぐぅ・・・」
ミロカロス♂「・・・よし、寝とるな」ヒソヒソ
マニューラ♀「行こう」コソコソ
男「ぐぅ・・・ぐぅ・・・」
スピアー♀「・・・」>クラッカー
パーンッ!パーンッ!パーンッ!
男「グガッ!?」ムクリッ
スピアー♀「ご・・・マスター」
ミロカロス♂「誕生日!」
マニューラ♀「おめでとぉ~~~~!!」
男「・・・あぁ、そうか。今日、そうか・・・あぁ・・・」ポリポリ
ミロカロス♂「マスター、肩凝っとるなぁ」モミモミ
男「ん~・・・別にマッサージするほどじゃないんだけどな・・・」
マニューラ♀「ダメだよぅ。いつもお世話になってるんだから、これくらいはさせてよ」パチッ
男「・・・マッサージまではいいとして、お前は何で爪切ってるんだよ」
マニューラ♀「これくらいしかなかったから」
男「あっそ・・・」ハァ
スピアー♀「ご主人様、朝食です」
男「おう・・・餅だよな」
スピアー♀「今日はお雑煮です」
男「そうか。まぁ、お前が作るのは美味しいから、いいか」
スピアー♀「・・・ありがとうございます」
スピアー♀「(きゃあぁあああああ!///ほ、褒められちゃったぁ・・・///)」キュンキュン
男「うん、んまい」モッチャモッチャ
スピアー♀「・・・ご主人様。今日は夕方まで外で遊んでいただけませんか?」
男「え?夕方まで?」
スピアー♀「はい」
男「・・・わ、わかった」
スピアー♀「ありがとうございます」ペコリ
男「朝の散歩は気持ちいいなぁ」トコトコ
友人「あ、男。おはよう」
男「おう、友人。おはよ」
友人「はい、これ」スッ
男「ん?これは?」
友人「誕生日プレゼントだよ。Bと女からのもあるから」
男「ああ、ありがとな」
友人「帰ってから開けてみてね」
男「ああ」
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男「ただいまー」
ミロカロス♂「おかえりー!」パーンッ!
男「うあっ」ビクッ
マニューラ♀「ささ、どうぞどうぞ」グイグイ、チクチク
男「おい、押すなって。爪が背中に刺さって痛いんだって!」
スピアー♀「あ、お帰りなさいませ」
男「おう、ただいま」ズキズキ
スピアー♀「お夕食の用意は出来ていますが・・・お風呂からにしますか?」
男「そうだな。じゃあそうする」
スピアー♀「かしこましました」ペコリ
カポーン
男「あぁ~~~・・・」チャプン
男「良い湯だなぁ~・・・」
ガチャッ
スピアー♀「失礼します」
男「ん?どうしえぇぁあぁええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?」ザバァッ
男「お、お、お前バカ!!な、何入って来てんだよ!?///」
スピアー♀「・・・お背中をお流ししようかと」
男「い、いいいい、いいよ!早く出てけ!///」
スピアー♀「・・・はい」ガチャン
男「あぁ~~~・・・ったく、あいつは何考えてんだ・・・」
マニューラ♀「マスター!」ガチャ!
男「どぁああああああ!!!お前まで!」
マニューラ♀「『こおりのつぶて』!」キラキラ、ヒュンヒュンヒュン!
男「あてたたたたたたっ!!」ビチビチビチビチ!
マニューラ♀「マスターのばぁ~~か!」アッカンベー
マニューラ♀「ふんっ!」バタン!
男「あぁあああ~~~!!冷てぇ~~~~!!」ブルブルブル
男「お、おーい、出たぞー」
ミロカロス♂「お、やっと出たかいな」
男「おう・・・(この真冬に氷風呂は洒落になってない)」
スピアー♀「・・・御夕食の用意はできていますので」ブーン
男「お、おう・・・」
マニューラ♀「ぷんすか!」フイッ
男「(コイツは一体何をそんなに怒ってんだ・・・)」タラー
スピアー♀「どうぞ・・・」
男「おっ、コイル焼きか~」
ミロカロス♂「スーちゃんが一生懸命作ってくれたんやで?」ニヤニヤ
スピアー♀「ミ、ミロカロスさん・・・//」アセアセ
男「そうなのか・・・ありがとな」ニコリ
スピアー♀「っ///・・・どう、いたしまして///」
スピアー♀「(マスターに褒めてもらえた///・・・えへへ///)」
マニューラ♀「・・・(スピアーが喜んでるみたいだし・・・許してあげよっか)」
男「じゃあ食べよう!いただきまーす!」
スピアー♀・ミロカロス♂・マニューラ「「「いただきまーす」」」
男「うん、んまいな」モグモグ
ミロカロス♂「にしてもマスターが二十歳過ぎてもう結構経つんかぁ~」パクパク
男「まぁ、別にたいしたことじゃないけどな」
ミロカロス♂「阿呆やなぁ~~。重要やんか!」
男「何で」
マニューラ♀「マスター・・・結婚とか考えてないの?」
スピアー♀「」ピクッ
男「まっっっっっっったくをもって」
ミロカロス♂・マニューラ♀「「えぇ~~~~」」
男「つーかさ、俺弟居るんだしさ。問題ないだろ」モグモグ
ミロカロス♂「おいおい・・・」
マニューラ♀「そんな風に考えてたの・・・」
スピアー♀「・・・」
男「まぁさ・・・今、俺がこうして楽しく暮らせてるのもお前らのおかげだし、まだ結婚とかは考えないよ」
ミロカロス♂「・・・」
マニューラ♀「・・・」
スピアー♀「・・・マスター・・・」
男「ありがとな。スピアー、ミロカロス、マニューラ」ニコリ
ミロカロス♂・マニューラ♀・スピアー♀「「「・・・」」」
男「・・・ん?どした?」
ミロカロス♂・マニューラ♀「「」」ブワッッ
男「え!?(何故に泣く!?)」
ミロカロス♂・マニューラ♀「「マスタ~~~~!!」」バッ!ギュゥゥ!
男「ギャァ~~~~~~~~~!!く、ぐるしぃ~~~!!」バタバタ
ミロカロス♂「礼を言うんはこっちやで!」ポロポロ、ギュゥ
マニューラ♀「さっきは氷風呂にしてごめんなざいぃ~~~!」ポロポロ、ギュゥ
男「わ、わかったから!離せ~~~~!!」バタバタ
男「(こ、こうなったら!)ス、スピアー!ヘルプユー!」
男「って居ねぇ~~~~!?」
スピアー♀「・・・」ポロポロ
スピアー♀「・・・マスター、ありがとうございます///」ニコリ、ポロポロ
ミロカロス♂「ほんじゃ、おやすみなさい!マスター!」
マニューラ♀「良い夢見てね~~」
男「ああ・・・」グデー
スピアー♀「・・・おやすみなさいませ」ペコリ
男「お~・・・」
男「・・・寝るか・・・」
男「・・・ん・・・?」
スピアー♀「・・・」
男「うぉおおお~~~!?びっくしたぁ~~~!?」バサッ
スピアー♀「あ・・・申し訳ございません。起こしてしまいましたか」
男「いやそんな至近距離で見られてたら誰でも起きるって・・・」
スピアー♀「・・・」
男「・・・えっと、どうしたんだ?」
スピアー♀「・・・」
男「・・・ん?」
スピアー♀「・・・マスター」ブーン
男「お、おう?」
スピアー♀「・・・私は・・・あなたの一番最初にパートナーですね」
男「え?あ、ああ。そうだぞ」
スピアー♀「私をタマゴから孵して、共に苦難を乗り越えて来ました」
スピアー♀「チャンピオンズリーグは優勝を逃しましたけど、生まれ故郷のホウエン地方のジムを全て制覇しましたね」
男「う、うん・・・」
スピアー♀「あなたはトレーナーを引退して、ここへ来てから忙しい日々を送っていますね」
スピアー♀「私もポケモンバトルをしなくなってからは、家事をしています。最初の頃はひどいものでしたけど今は大丈夫ですよね?」
男「あ、ああ。問題ないぞ?」
スピアー♀「マスターは・・・いつも疲れて帰って来ても・・・愚痴を言わず、真面目に働いていて本当に感謝仕切れません」
男「お、おう、ありがと・・・?」
スピアー♀「いつも起きるのが遅くて、針をぶっ刺したりしますけど・・・あれはマスターが悪いんですからね?」
男「あ、はい」
スピアー♀「でも・・・それも忙しくて疲れてるから・・・なんですよね」
男「ま、まぁ・・・」
スピアー♀「私は家事だけしかできませんけど・・・たった一つ、これだけはミロカロスさんにもマニュちゃんにも・・・負けないんだよ?」
男「あ、う、うん・・・?」
スピアー♀「・・・マスターへの、気持ちだよ?」
男「・・・」
スピアー♀「マスターと一緒に生きてきたから、どんな困難も苦悩も打ち砕いてこれた・・・だから・・・」
男「・・・」
スピアー♀「・・・今、ここで・・・あなたに、この想いを伝えるね?」
男「・・・なん、だ?」
スピアー♀「・・・私、マスターのことが好きなの」
スピアー♀「一人の、ニンゲンとして・・・マスターが好きなの。愛してるんだよ」
男「・・・」
スピアー♀「・・・ポケモンとニンゲンは結婚できない世の中だけど・・・私はどんな罰でも受け入れる覚悟はできてる」
男「・・・スピアー・・・」
スピアー♀「マスター・・・あなたの意思は絶対。だから・・・正直に答えてほしいな・・・」
男「・・・」
スピアー♀「・・・」
男「・・・」
スピアー♀「・・・」
男「・・・。・・・」
スピアー♀「・・・」
スピアー♀「(はわわわわわわわわわど、どどどどど、どうしよぉ~~~!!///)」バクバク
スピアー♀「(マスター何も言わないし、ただ見つめてくるだけだし~~///そんなに見つめられたら恥ずかしいよぉ///)」バクバク
男「・・・」
スピアー♀「(や、やっぱり・・・言わなきゃよかったのかなぁ・・・///)」ドックンドックン
スピアー♀「(い、いっその事、嘘ですよって言えばこの状況を打破できるかな?)」
スピアー♀「(あぁ~~~でもでも、どうしよう~~///)」ドキドキ
男「・・・スピアー」
スピアー♀「っ、な、なな、何?マスター?」
男「・・・」
男のその薄い灰色がカーテンの隙間から覗く淡い光を放っている月の光で輝く。
スピアーの赤い瞳も照らされて小さく平頭に並べられた複眼もはっきりと見えるようになっている。
スピアーは呼ばれてから数秒自分を見つめる男に少し首を傾げる。男は首を傾げているスピアーを気に留めることもなくただ見つめていた。
「や、やっぱり怒ってるのかなぁ」とスピアーはヒーンと心の中で泣く。
だが、男が次にとった行動によってスピアーの脳内回路が凍り付く。
「・・・え・・・」
男はスピアーの二の腕部分に手を伸ばして軽く握るとスピアーを自分の方へ寄せた。
スピアーは突然のことで思考が働かず、されるがまま男の方へ引き寄せられる。男はスピアーを引き寄せると、そのクリーム色の淡黄色の体を自身にしっかりと当てるようにして抱きしめた。
スピアーは抱きしめられたと言う行動に、少ししてから顔を目よりも真っ赤に染めて桃色の煙が頭から吹き出した。
「マ、マシュタ~?なにやっひぇ~?//////」
「・・・」
男はスピアーの言葉に返答せずただスピアーを抱きしめる。男の体温がスピアーに渡っていき、スピアーの冷え切っていた無機質な体を温める。
その体温を感じるにつれて段々とスピアーの鼓動が不思議と収まっていく。それによってスピアーは停止していた脳内回路を回らせて再び問い掛ける。
「マ、マスター・・・そ、その、何で・・・抱きしめて・・・?/////」
「・・・口じゃ・・・上手く伝えられないから、さ・・・」
男は少し腕の力を弱めてスピアーを見つめる。スピアーはその男の目を見つめたまま話を聞いてくれていた。
「・・・俺も・・・お前のこと・・・好きだった」
「・・・。・・・。・・・。・・・ぇ・・・」
「だけどさ・・・怖かったんだ。お前が・・・傷つくと思って・・・」
男の目には涙が浮かんでいた。
それは男として情けを見せてしまう悔しさから出てくる涙なのか、相棒が自分のことを好きでいてくれた嬉しさから出た涙なのか・・・
それはスピアーにも、男自身にもわからなかった。段々と男の目には涙が溜まっていって目尻から頬、顎を伝って布団に雫となって落ちる。
落ちた透明の雫は布団に落ちてシミをつくる。その後にも一滴、また一滴と雫が落ちてきてシミが広がっていく。
「・・・ありがとう、スピアー。・・・ありがとう・・・」
「・・・ますたぁ・・・」
スピアーも自分の頬に伝う熱い何かを感じていた。涙だ。これは悲しくてないてるんじゃない、嬉しくて泣いていると自分自身でもわかった
男がまたスピアーを抱きしめると今度はスピアーも自ら抱きしめる。
これから、彼らにどんな事が起るのかは私にもわからない。この命が続く限り、私はこのスピアー♀SSを書き続けていくつもりだ。
私は思う
サン=テグジュペリ「人間の土地」で「愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向をみることだ」と
言われている。
だが、私の愛するとは「お互いに見つめ合って、抱きしめ合い、キスをするのではなくて表面積の広い頬を触れさせ合う」ことだと
-fin-