露伴「ふん、会ったことがあろうと無かろうと関係ないことだが」
露伴「僕の名前は岸辺露伴。漫画家だ」
露伴「以前、女性編集者と共にとある村へ行ったんだが、そこで起きた事件により彼女は退社してしまった」
露伴「先日、新しい担当者の紹介と打ち合わせで集英社本社に向かうことになったのだが・・・」
露伴「ああ、言い忘れたが僕は『ピンクダークの少年』という漫画をジャンプで連載している。非常に傑作だよ」
露伴「ま・・・これから語る物語は、その日の帰り道での出来事だ」
元スレ
岸辺露伴は動かない 如月駅
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354382324/
集英社本社
編集長「彼が新しい担当者の大西君だ。彼は今まで金魂やワンパースなどの名作を担当したこともある」
大西「大西です。よろしくお願いします、露伴先生」アクシュ
露伴「ん・・・ああ、よろしくお願いします」アクシュギュッ
大西「じゃあさっそく・・・あちらで次の読み切りの打ち合わせしましょうか」
露伴「・・・・・・・」
大西「露伴先生?」
露伴「ああ・・・行きましょうかね」
大西「・・・・で、次回の読み切りですが・・・」
露伴「あ、少し待って」ゾゾゾ
露伴「天国の扉──────!」ドヒュォ
大西「」
露伴「んー・・・。スタンド使いでもなければ目立った特徴もない・・・」パラパラ
露伴「至ってシンプル。ただの『一般人』だな」パラパラ
大西「・・・んお、露伴先生?」ガバッ
露伴「さて、打ち合わせ。始めましょうかね」
大西「・・・・じゃあ、次の読み切りは『電車モノ』ってことで?」
露伴「そうだ・・・いや、そうですね」
大西「意外だなァー・・・。電車モノね、ふん~・・・あッ!」
露伴「?」
大西「露伴先生さ」ニヤニヤ
露伴「何でしょうか?」
大西「如月駅って知ってるゥ~?」ニヤニヤ
露伴「きさ・・・?」
大西「如月駅、如月駅よ」ニヤニヤ
露伴「なんですか、その、如月駅って」
大西「インターネット上で広まった『都市伝説』なんだけど、ほら」ポチポチ
露伴「ガラケーなんですね」
大西「使いやすいよねェ~?機能性重視だけどォ」ポチポチ
露伴「まぁ僕もそうですけど」
大西「携帯もってるんだ?あとで番号交換しときましょ・・・あったあった。露伴先生、ちょっとここみてよ」
露伴「これって・・・掲示板ですよね」
大西「『如月駅』っていうのはさ、この掲示板に実況で書き込まれていった実話なんだよ」
露伴「実話?実況?」
大西「えっとねェ~(如月駅に関する情報省略)」
露伴「はぁ・・・どうも『釣り』臭い話ですけど・・・。それで、この駅がなにか?」
露伴「次の読み切りに関係あるんですか?」
大西「飲み込み悪いなァ。その如月駅を題材に書けないかなーって話よ。どうかな?」
露伴「・・・・『体験はリアリティを生む』」ボソリ
露伴「実態の無い(しかみ嘘臭い)都市伝説じゃあ傑作は生まれないし描く気にもなれない」
大西「そうか~。よくわからないな・・・」
露伴「・・・ただ、電車モノでいくのに変わりはありません」
露伴「それに・・・その話少し興味が出てきた」ボソ
大西「じゃあ、今日のところがこの辺で」ガタッ
露伴「ええ、それでは」
バタンッ
大西「岸辺露伴先生かー。聞いてたけどよくわからない人だなァ~」
帰り道・駅
ザワザワ・・・・・ザワザワ・・・・・
露伴「やはりこの時間、東京の駅は混むな・・・」
露伴「杜王町にはやく帰りたいが・・・ああ、やっぱ乗り換え多い」
露伴「あー、康一君らにお土産でも買ってくか。この『赤豚塩焼きせんべい』
でいいか」
アリアトアッシタァー
露伴「買ったはいいがこのせんべい・・・」
露伴「『赤い豚』なのか『赤い塩』で焼いた豚なのか微妙だな・・・」
アナウンス「4番線に列車が通ります。危ないですので・・・」
露伴「まあ、あとで感想聞くかな・・・」
列車内
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
露伴「・・・・・・・・」
露伴「・・・・・・・・・・・・・」
露伴「・・・・・・・・・」
露伴「・・・・・・・・・・・・・」
ガタンゴトンガタンゴトンガタ・・・
露伴「・・・・・・はッ!」
露伴「寝てしまっていたか・・・今朝、東京行くのに早く起きたからな」
露伴「時間は・・・んん?」
露伴「11時・・・最後に乗り換えてからだいぶ乗っているがまだつかないのか?」
露伴「なんだかおかしいぞ・・・。乗客が僕以外に4人しかいないなんて」
露伴「なにか奇妙だ・・・全員寝てるし」
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
露伴「この岸辺露伴が乗り間違えるハズがないしな・・・」
露伴「この『独特の雰囲気』はどこかで感じたことがあるぞ・・・」
露伴「車掌室までいくか・・・」
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
車掌室
露伴「いるよな・・・?」チラ
露伴「クソ・・・暗くて見えないぞ・・・」
露伴「しかたない戻るか」
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
露伴「!?」
露伴「おかしいぞ!!さっきまで4人いた『他の乗客』がッ・・・・!」
露伴「『3人』になっているッ!!!」
露伴「誰か起きていなかったのか!?」
露伴「天国のド・・・・ッ」
キィィィィィィイイイ
露伴「おッ?!気がつかなかったがトンネルに入っていたのか」
アナウンス「次は~如月駅~如月駅~お出口は右側でございます・・・」
露伴「如月駅・・・・・・・?」
露伴「いまこいつ、如月駅って言ったのか・・・?」
露伴「まさか・・・」
バシュゥゥウウウ
アナウンス「停車いたします」
露伴「ウソだろう・・・本当にあったのか・・・」
露伴「・・・・・・・・・」
露伴「なぜ誰も起きない?あれだけのブレーキ音も鳴ったのに誰も起きないのか」
露伴「いや・・・」
露伴「気にするべきはそこじゃあ無く・・・」
露伴「如月駅・・・だ」
シ───────ン・・・
アナウンス「発車、イタシマス」
露伴「無人駅か?」
露伴「おかしいな。時刻表すらないぞ・・・あるのは『きさらぎ駅』の看板だけだ・・・」
露伴「いくら無人駅だろうが、時刻表は最低でも・・・というか」
露伴「無人というか完全に『廃駅』じゃないか?」
露伴「・・・・あっ」
露伴「『電車』は出て行った・・・乗っていた乗客も・・・」
露伴「彼らはこの先どこまでいくんだ?」
・・・・・。
露伴「はぁ、考えても仕方ないか。」
露伴「ケータイで地図でも探し・・・エラー?」
露伴「なんだよ、オイ。肝心な時にエラーかァ~?電波や通信だけはいいからガラケーにしたのになァ~」
露伴「とりあえず電話しておこう・・・大西に。この駅の話したのはあいつだしな」
大西「はいはい」ガチャ
露伴「ああ・・電話は繋がるのか」
大西「露伴先生?どうしたんですか?こんな夜中に」
露伴「いや実は・・・・」
大西「・・・は?」
露伴「は?じゃないだろう。如月駅だよ、如月駅」
大西「きさらぎ駅は昼に話したとおり、誰にも見つけられないですからね・・・線路に沿って歩いてみてくださいよ」
大西「ケータイの充電、あります?」
露伴「そこは心配ない・・・予備のバッテリーもある」
大西「よかった。じゃあ警察に連絡と、集英社のほうにも連絡しておきます。」
露伴「悪いですね。ありがとうございます」
大西「いや、これも担当者の仕事ですよ
露伴「・・・とは言っても」
露伴「非常に面白いなァこの駅」
~・・・・。
露伴「・・・・・・・」
露伴「誰かいるなッ!!!」
露伴「どこだ!?」
「あれ!降りてる人他にもいたの!?」
露伴「!」
露伴「・・・さっきの列車から降りたのか?」
「ああ、他の5人は乗っていっちゃったね」
露伴「む・・・?」
露伴「いま・・・5人っつったか?」
「この駅無人駅っぽいね・・・君、名前は?」
露伴「質問に答えろよ。お前いま5人って言ったのか?」
「ああ、私は、はすみって言うんだけど」
露伴「答えろ!ヘヴンズドア─────!!!!」
バサッ
露伴「記憶を読んだ方が早いな・・・」
露伴「ん・・・?」
露伴「1枚目が白紙?」
露伴「そんなこといままで無かったぞ?」
ペラリ
露伴「おいおい」
パラパラパラパラララララララ・・・・
露伴「全部白紙!?」
露伴「『記憶』がないってことか!?いやそんなハズはない!」
露伴「僕と出会ったという記憶さえッここには載ってないぞ!」
露伴「こんなこと、『常に記憶を消されている』ような状態じゃなければ起きないはずだ!」
露伴「しかしそれはない!さっきコイツと僕は『会話』した!!」
露伴「会話・・・」
露伴「いや・・・成り立っていなかったぞ・・・そういえば」
露伴「くそッ!じゃあこいつはッやっぱり!」
露伴「記憶を・・・・」
はすみ「『消され続けている』・・・かな」
露伴「?!」
はすみ「性格には『更新』されているんだよ・・・この『如月駅』によって」
はすみ「その・・・あなたの隣にいる小さい人」
露伴「ヘヴンズドアが・・・見えるのか」
はすみ「本にする能力・・・スタンド・・・」
露伴「・・・能力までか」
はすみ「杜王町・・・スタンド使いが集う・・・町」
露伴「白紙なのは・・・その情報の更新速度にヘヴンズドアがついていけなかった」
露伴「ってことか?」
はすみ「・・・ああそれ、それで大体合ってr・・・エコーズ・・・クレイジーダイヤモンド・・・・」
露伴「・・・いくつかわかったが・・・」
露伴「この『如月駅』はスタンドだ・・・その場を動かない『スタンド駅』なんだ」
露伴「能力はおそらく」
露伴「『駅に降りた者の持つ情報を高速で取り込み、更新していく』能力」
露伴「あの掲示板の書き込みをみるに・・・この『はすみ』が本体だろう」
露伴「あのジャンケン小僧のように・・・自覚が無かったんだ」
露伴「以前承太郎さんから聞いた『エジプト旅行』の話に、巨大な船の形をしたスタンドと戦ったってのがあった」
露伴「似たタイプなんだろう・・・杜王町にスーパーフライとは微妙に違うかな」
露伴「正体はわかった・・・だが!」
露伴「この『如月駅』を倒さなくては、次の犠牲者も出るだろうし」
露伴「なによりこの岸辺露伴が帰れない」
はすみ「ブツブツ・・・・」
露伴「明るく・・・朝になるのを待つのも手かな」
露伴「おい、はすみって言ったっけ?」
露伴「あんた、この駅で朝を迎えたことあるか?」
はすみ「・・・・」
はすみ「朝・・・・」
はすみ「そんなもの・・・ここにはないよ・・・」
露伴「朝が無い?『無い』って言ったのか?」
露伴「そんな分けないだろう。スタンド駅だろうが、朝はくるはずだ」
はすみ「・・・・・・」ドサッ
露伴「おい・・・しゃがみこんでんじゃないぞ答え────」
露伴「!!」クルッ
露伴「消えたッ!?」
はすみ「ガァァ!!!!」
露伴「上か」
露伴「ヘヴンズドア──!!」ドヒュオオオ
露伴「僕の『ヘヴンズドア」はそこそこパワーがあってな」
露伴「クレイジーダイヤモンドやスタープラチナまでとはいかないが」
はすみ「ギッ」バキン
露伴「女性一人くらいボコボコにできるんだぜ」
露伴「・・・気絶しても『駅』は消えないな」
露伴「もしやこの『はすみ』」
露伴「本体じゃないのか?」
はすみ(本)「岸辺露伴を攻撃できない」
露伴「よし」
露伴「勝ったな・・・」
露伴「スタンドとは言え・・・線路は本物だろうな。電車が通ったんだから」
露伴「電車までスタンドというのは無いだろうな」
露伴「さて・・・」
露伴「この如月駅には線路が2つある。
露伴「して進む方向は4パターンだ」
露伴「先に進む気はない。もう一つの線路を戻ってもややこしくなるだけだ」
露伴「来た道を戻ろうかな」
露伴「いちおうこの駅で起きたこと・・・メモしておくか・・・割といい『体験』だったかな?」
露伴「いやほんと」ザッザッ
露伴「なーんにもないなこの辺」ザッザッ
prrrrrrr!
露伴「電話か」
露伴「はい?岸辺露伴ですけど」
大西「あーようやく繋がったよ」
露伴「ああ、どうも」
大西「どうもじゃないよォ~。警察が捜索隊出してくれてるよ。いま周りどんな感じ?」
露伴「周りか・・・草原とか山くらいしか・・・あ」
大西「特徴ないね~。掲示板の書き込みそっくりな状況かァ」
露伴「トンネル見えましたよ」
大西「・・・・・・・」
露伴「どうしました。黙って」
大西「いや、露伴先生も掲示板のログ見たと思うけど」
大西「もしそのトンネルの先に・・・誰かが車で待っていて、送るといってきても」
露伴「・・・断ればいいんでしょう」
大西「ああ・・・うん。わかってるなぁ露伴先生」
露伴「トンネル入ります、電波悪くなりますよ」
大西「じゃぁ切るよ。くれぐれも気をつけてくださいよ」
ブツッ
露伴「・・・次出るとしたら・・・『片足の男』か」
ドンドン・・・ドンドン・・・
露伴「ン」
露伴「太鼓の音か?祭りでもやってるのかな」
露伴「まあぁ・・・電車の中で寝れたのは幸いだったなあ」
露伴「あー、お土産電車の棚の上に忘れてきてしまった」
露伴「おっ」
片足の男「・・・・・・」
露伴「(無視、無視)・・・・」
露伴「・・・・・なんんで片足なんだろう」
片足の男「・・・・・・・・・」
露伴「おじいサン?その~・・・足さ、なんで無いの?」
片足の男「・・・・・・・・・・・・」
露伴「ッチ。天国の扉・・・」
露伴「ン・・・・」ペラ
露伴「白紙かァ~・・・ハァ」ペラペラ
露伴「・・・・・・・白紙ィ!?」
露伴「スルーしかけちまったぞッ!なんでコイツまで『白紙』なんだ───!」
ダッ
露伴「この『トンネル』はまずいぞ!まだあの『駅と同じ雰囲気』だ!」
露伴「スタンドはあの駅だけじゃあないのか?」ダダッ
露伴「まぁ・・・片足じゃあ『はすみ』のように襲ってはこないだろうが・・・!」
露伴「あの男まで『白紙』とは!」
露伴「あの駅に対するこの岸辺露伴の推測・・・少しプライドにくるものがあるなァ」
露伴「ああ、ダメだ」
露伴「本当、トンネルってやつは嫌な記憶しかないな」
露伴「・・・・・・」ピクリ
露伴「さっきの太鼓の音・・・」
ドンドン・・・ドンドン・・・
露伴「近づいてきている・・・ッお!?」
片足の男「・・・・・・・」ガシッ
露伴「馬鹿な・・・!
露伴「なぜ追いつけるんだ!?片足じゃあ・・・いや、杖もない片足の状態で!」
露伴「僕も相当走ったぞ!」
片足の男「・・・グガ・・・」ズブリ
露伴「ぐぉおおぉおおお!!!」
露伴「コイツッ、指を食い込ませてきやがったッ」
露伴「ヘヴンズドアで攻撃しなければ・・・」
露伴「『はすみ』にも効いたのだからこの男にだっていくだろう・・・ヘヴンズ・ドア」
天国の扉「・・・」ドドドドドド
露伴「『攻撃の無効』を書き込まねば・・・」パラパラ
露伴「・・・はぁ」
露伴「何故だ・・・」パラパラ
片足の男(本)「岸部";,伴を攻..:'きな..い」
露伴「なぜこの男に!さっき駅で『はすみ』に書いた『命令』が書き込まれているんだッ!」
露伴「僕の字だが・・・微妙にすり減っているぞ・・・」
露伴「・・・トンネルの出口まで10mほどか」
露伴「書き込んでも『無意味』だろう・・・トンネルを出る方が早いな」
露伴「あぁー、畜生、血が止まらないぞ」
トンネル・外
「片足の男は追ってこない」
露伴「この岸部露伴にはそうと確信する『自信』がある・・・」
露伴「本当に感覚だが、ま、スタンド使いとしての『勘』ということにしよう」
露伴「ん」
露伴「・・・『大西』か?」
大西「・・・あ、露伴先生」
露伴「・・・・・・」
大西「いやぁよかったですよ。見つかって・・・」
露伴「・・・」
大西「あれ?足怪我してますね。大丈夫ですか?」
露伴「ああ・・・ところd」
大西「『近くの駅まで送って行きましょうか?』」
露伴「・・・」
露伴「おい、人の話は最後まで聞けよ、僕が見つかったって警察に連絡を」
大西「『近くの駅まで送って行きましょうか?』」
露伴「・・・隠す気あるのか?」
露伴「大西は電話で・・・決して乗るなと言った」
露伴「まあ、警察よりも、この頼りない男のほうが早く僕を見つけている時点でおかしいのだが」
露伴「・・・」
露伴「掲示板で『はすみ』は・・・車に乗った。そしてその先で消えた・・・」
露伴「この如月駅を題材にして漫画を描くとすればッ!」
露伴「はすみが『体験』したことを最後まで体験しなければなるまいッ」
大西「『近くの駅まで送って行きましょうか?』」
露伴「ああ・・・送ってもらおうか・・・!」
車内
露伴「・・・ここ、どの辺なんだろうな」
大西「さぁ・・・」
露伴「君がここまで来たんだろ」
大西「さあ」
露伴「どうして山に向かってるんだ」
大西「さあ」
露伴「お前も『白紙』なんだろう?」
大西「さあ」
露伴「都合の悪いことは全部それか?」
大西「さあ・・・」
大西「・・・・・・」ブツブツ
露伴「・・・・おい」
大西「・・・・・・」ブツブツ
露伴「目隠ししてやれ」ヒョイッ
大西「・・・」ブツブツ
露伴「目隠しされても運転は乱れないか・・・」
大西「あ・・・グ」
露伴「?」
大西「キサラ、アァ、」ブツブツ
露伴「あ?何ィ?何だって?」
大西「・・・・・」
大西「・・・キサらギ駅Ni戻レ」
露伴「だが断る。」
露伴「体験は大事だ・・・」
露伴「しかしこの岸辺露伴が最も愚かだと考えることの1つは・・・」
露伴「『好奇心で命を落とす』ことだ」
露伴「・・・はすみの体験を全てすることは出来ないな」
大西?「グ・・・この・・・男ノ」
大西?「ダイヤもンどの・・・ような」
大西?「『決意』ハ・・・」
露伴「壊れないぜ───────」
露伴「ヘヴンズ・ドアァァァ!!!」
バリン!
露伴「すこし成長したな・・・『ヘヴンズドア』」
露伴「車の窓をブチ敗れるほどのパワーはいままでなかった。」
キィィィィイイ
大西?「ガぅ・・・」
露伴「あの駅・・・如月駅はやはりスタンドだ」
露伴「一人歩きしているんだろう、本体は『はすみ』・・・」
露伴「自分自身のスタンドに飲み込まれちまったんだろうな・・・。片足の男や車の男も巻き添えで飲み込まれたんだろう」
露伴「お・・・・」
露伴「夢中で気がつかなかったが」
露伴「もう明け方か?明るくなってきたな」
露伴「ケータイの地図のエラーもなおってる・・・大西にはあとで電話しよう」
露伴「・・・・」
露伴「あれ・・・車やトンネル・・・男も消えちまってる」
露伴「・・・」
露伴「はァ~~~~」
露伴「はら減ったな・・・杜王町に帰ったら、億泰が騒いでいたイタリア料理でも食いにいくかなァ・・・」
・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
露伴「これがわたしが如月駅で体験したエピソードの全てです」
露伴「あのあと僕は無事帰ることが出来た」
露伴「ああ、もちろんイタリア料理は食べたよ、なんか内臓が破裂しそうだったがね」
露伴「あのあと如月駅がどうなったかは・・・この岸部露伴は知らないが・・・」
露伴「再び行けるならば、『はすみ』と少し話してみたいなとも思う」
露伴「そう思うのは僕だけかもしれないがね」
岸部露伴は動かない 如月駅
完
114 : 以下、名... - 2012/12/02(日) 10:36:56.31 FWM3XNeu0 43/44如月駅って、オカルト板で有名な異世界の駅?
115 : 以下、名... - 2012/12/02(日) 10:38:15.58 xgaeGi5g0 44/44>>114
それを舞台にしました。見苦しくなければ次は「杉沢村」も書いてみようと思います