P「だからさっきから謝ってるじゃん」
貴音「謝れば良いという問題じゃありません!」
P「じゃあどうすれば……」
貴音「私は深く傷つきました……私というものがありながらあなた様は……しかもなんでよりによって……響と……」
P「し、仕方ないだろ。そういう雰囲気だったんだし……」
貴音「雰囲気……です……と?」
貴音「私は失望しました……あなた様は普段は優柔不断でもそういうところはしっかりしてると思っていましたのに……」
P「俺だってたまには違うのをさ……」
貴音「そんな言い訳聞きたくありません!」
貴音「私は生涯を共にしよう。決して裏切らないと誓っていたつもりでしたのに……」
貴音「あなた様……いえ、プロデューサーは違ったのですね……」
元スレ
P「浮気したら貴音に号泣された」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1353950693/
P「そんな大げさな……1回だけのつもりだったし……な?許してくれよ」
貴音「一回だけのつもりだった?」
貴音「そう言ってあなた様は先月美希と……」
P「いや、あれは美希に誘われて仕方なく」
貴音「はい、その言い訳はちゃんと聞きました」
貴音「その時は初犯でしたから寛大な処置ということで私も許すつもりでした」
P「許すって俺のこと2週間も拘束しただろ」
貴音「それくらいの罰は受けてもいいと、むしろ軽い気がしてるくらいです」
P「じゃあ今回はどうしたら許してくれる訳さ……」
貴音「『許してくれる』ですと?」
貴音「これは許す許さないの問題ではございません!」
貴音「私を裏切ったということをもっと考えて頂きたいのです!!」
P「(めんどくせぇ……)」
貴音「あなた様は私と契りを結びました」
貴音「あの契りは私にとってようやく心許せる人生の『ぱーとなー』を手に入れこれからの毎日を明るくしてくれるものだと思っていました」
P「いや、そんな大げさな……」
貴音「大げさ……ですって?」
P「そりゃそうだろ。確かに付き合おうって俺から言ったけどさ。けど毎日毎日同じってのは飽きるだろ?」
貴音「飽き……る?ひどい……です……」
P「酷い?酷いのはどっちだよ。そんだけ縛られたら俺だって逃げたくなるわ」
貴音「そんな!!私はただ……!」
P「ただ?なんだよ?」
貴音「うっ……」
貴音「……私は……ただ……あなた様と……一緒に……」
P「一緒に一緒にって。そうやってまた俺を拘束するのかよ」
貴音「拘束なんてっ!ただ私はあなた様と共に一時を過ごしたいから……」
P「あのなぁ貴音。この際だから言わせて貰うぞ」
P「最近ずーーーーっとだがお前のこと見てるとなんかムカムカするんだよ」
貴音「!?!?」
P「もうストレスで胃の中が逆流して戻しそうになるんだよ」
P「……もう俺には無理だ」
貴音「そんな……」
P「毎日お前と……ラーメン食べるなんて……」
P「毎日ラーメンはまだ良いさ……でもお前は俺に……」
P「こってり豚骨醤油系統のラーメンしか食わせてくれないじゃないか!!」
貴音「それの……何がいけないと言うのですか!」
貴音「私はこってりとしたらぁめん以外はらぁめんとは認めません!あんなのただのすーぷに浸かった麺です!」
P「お前……塩ラーメンさんに謝れ!だから先月俺は美希とサッパリヘルシー塩サンマー麺をだな……!」
貴音「またあなた様は……!」
貴音「過去の女(ラーメン)の話を……」
P「まだ醤油だけなら良いさ!なんであっさり系を認めてくれないんだ!」
貴音「あんな邪道、私の胃が受け付けません」
P「邪道……だと?お前の味覚が世界の常識だと思ってんのか?あ?」
貴音「誰になんと言われようが私は認めません。これが私の定めです!」
P「貴音、お前は世界を知らないだけだ。豚骨じゃなくても魚の骨だって良い味出すんだぞ」
貴音「魚の骨……ハッ」
P「鼻で笑った!?今コイツ鼻で笑ったぞ!?」
貴音「兎に角!私は断固として認めません」
P「……何を言ってもお前は理解してくれないんだな」
貴音「えぇ。理解するつもりなど毛頭もございません」
P「じゃあ好きにするといいさ。俺は明日からは好きにさせてもらうからな」
貴音「……何故私から離れようとするのですか?まだ話は終わってません」
P「なんだよ。まだなんかあるのか」
貴音「今日、あなた様はめぇるでこう私に連絡をくれました」
貴音「今日は営業が忙しいから昼メシ抜くわ、と」
貴音「しかしあなた様は響と食事して帰ってきました」
貴音「しかもです。あなた様と響は洋服からキュウリに卵、焼豚……いえハムですかね。そして麺つゆと中華そばの匂いがしました」
P「それがなんだって言うんだ」
貴音「私は言いました。お昼を私と取れない場合は正直に連絡しろと」
P「う、嘘ついたのは謝る。だけど響と偶然会ってお昼まだってアイツ言うから……」
貴音「……あなた様は響と食事をするだけじゃなく」
貴音「冷やし中華にも浮気をしたみたいですね」
P「日頃こってりしてるんだから冷やし中華くらい良いだろ!?」
貴音「あんな冷たい麺……邪道です」
P「テメェ……!冷麺さんに謝れ!!」
貴音「中華麺は温かく、そして熱を帯びてこそ!その役割を果たすと私はなんどもあなた様に語ったはずです」
P「あぁ何度も聞いたさ。美希とサンマーメン食った後の拘束期間に何度も何度もな!」
P「だが言わせてもらうぞ。良いか貴音良く聞け。俺は……」
P「俺は……」
P「俺は……あっさり系も冷やし中華も冷麺も大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
P「愛してると言っても良いねっ!!」
P「元来あっさり好きが冷やし中華を食べて何が悪いっ!」
P「響だって許してくれたぞっ!」
P「冷やし中華を食べれなかったこの数ヶ月、俺が俺じゃなくなる気がして狂いそうだった!!」
P「これからはもう好きにさせて貰うぜっ!!」
P「分かったかぁぁぁぁぁぁぁ 貴音「ぎるてぃ」ドガッ
P「」
貴音「あなた様は理解してませんね」
貴音「本当にいけずで……鈍感です」
貴音「私はただ、あなた様と一緒の食べ物……いえ、私好みの食べ物を一緒に食べてこのお腹に満たしたいだけなのですよ?」
貴音「毎日毎日あなた様と同じ麺を啜り同じ出汁を飲み同じとっぴんぐを食べる」
貴音「ふふっ……ろまんちっくじゃないですか」
貴音「だから今日の行為は本当に許せませんでした……」
貴音「私以外の女……いえ響と同じ物を同じ時に食した事が本当に許せませんでした」
貴音「まぁこれからは気を付けてください。あなた様は私の……ふふっ」
貴音「……そろそろお昼の時間ですね」
貴音「大丈夫ですよ。私が食べさせてあげますから……口移しで」
おわり