フレデリカ「たぶんだけど」
美嘉「いや、あたしもそう思う」
志希「しきにゃんもさんせ~」
元スレ
フレデリカ「奏ちゃんに恋人ができたっぽい」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1668003275/
凛「確かにそれはあるかもしれないね」
加蓮「最近奏ちゃん雰囲気変わったよねー」
奈緒「まず間違いなく誰かとできてるよね?」
周子「それにしても、誰とかだよねー」
ありす(確かに……気になる)
みんな「誰だろ誰だろ」キャイキャイ
ありす(ここは名探偵橘が推理してみましょう!)
ありす(とはいえ……なんのヒントも無しでは動きようもありませんね)
ありす(文香さんなら頭が良いから、話てみれば何か思いついてくれるかもしれないけど……)
ありす(しかし……)
文香『そうやって他人の秘密を嗅ぎ回っているんですか?最低ですね。見損ないました』
ありす「そ、そんな事言われたら人生500万回は死んでしまいます……」ガクブル
文香「おはようございます」
ありす(!!)
ありす「お、おはようございますっ」
文香「はい。おはようございますありすちゃん」
ありす(とりあえず、遠回しに様子を見てみましょう)
ありす「文香さん。今プロジェクトクローネ組の中で話題になっている話があるんですよ」
文香「クローネで?なんでしょうか?」
ありす「実は、奏さんに恋人ができたのではないか?ということでして」
文香「奏さんにですか?」
ありす「はい。まぁ、プライベートなことですので、あまり詮索するのはどうかとも思うのですが」
ありす「皆さん誰が恋人なのかの話題で夢中なようでして」
ありす「私とても、346事務所のスキャンダルにならないかを心配しています」
ありす(よし!なかなかうまくぼかせているはず!)
文香「そうでしたか……でもこの事務所、恋愛NGは無かったはずですよ」
ありす「えっ!?そうなんですか!?」
文香「はい」
ありす「そうでしたか……。ちなみに、文香さんには誰か心当たりはありますか?」
文香「…………」
文香「……いいえ。存じません」
ありす「そうですか……」
ありす(文香さんでもわからないかぁ……)」」
【暗転】
文香「さて、このSSですが……まるで推理モノかの体をしていますが、『たった一つの真実』を見抜くタイプではありません」
文香「『最も可能性の高いモノ』を憶測するだけのものです」
文香「その上でお付き合いくださるのであれば、続きをどうぞ」
文香「これより少しだけヒントを出します」
文香「ヒントは不要だと言う方は、解答編は数日後です。しばし読み飛ばしを」
文香「ご自身なりの推理を書き込んでいただければ幸いです」
文香「まずは第一のヒント」
文香「奏さんはキスをする、したがるのが大好きなアイドルです」
文香「その相手はプロデューサーさんから他のアイドルも問ません」
文香「次に第二のヒント」
文香「『プロジェクトクローネ』『346事務所』などの単語から、この世界はアニメシンデレラガールズの世界」
文香「ないしはそれに近い世界線と考えられます」
文香「もう少しヒントが必要ですか?」
文香「では第三のヒント」
文香「奏さんはプロデューサーさんにキスをしたがる」
文香「では、プロジェクトクローネのプロデューサーにあたる人は?」
文香「ヒントは以上です」
文香「それでは皆さん、解答編でお会いしましょう」
【明転】
【解答編】
ありす(う~~む。文香さんでわからないとなると、もはや八方ふさがりですね……)
ガチャ
フレデリカ「お。ありすちゃん戻ってきた」
周子「それで、どうやったん?」
ありす「橘です」
ありす「……えっ?どう、とは?」
志希「え~~?だって文香ちゃんのところ行ってたんでしょ?」
ありす「うっ……どうして知ってるんですか……」
美嘉「ありすちゃんならこんな時に絶対探偵ごっこし始めると思ってたし」
ありす「ごっこって……。いえ、私の推理などしょせんは探偵ごっこレベルですよね……」がくーー
アナスタシア「それで、アリスであれば困ったら文香に相談するのではないかと」
加蓮「みんなで話してたんだよ」
ありす「なんで皆さんの方がきっちり私のことを推理してるんですかっ!」
凛「それで、文香はなんて?」
ありす「それが、かくかくしかじかで」
奈緒「まるまるうまうまなわけかぁ……」
美嘉「文香さんでも志希ちゃんでもわかんないならもうお手上げだね~~★」
周子「文香ちゃんへのSOSも空振りかーー」
フレデリカ「フレちゃんたちに推理とか無理だし~~」
加蓮「しれっとアタシたちを巻き込んだな?まぁ、実際わかんないけどさ」
ありす「本当に誰なんでしょうね……?」
ちひろ「橘さーーん?」
ありす「ん?はい、橘こっちです」
ガチャ
ちひろ「あ、ここでしたか。橘さんはそろそろ帰るお時間ですよ」
ありす「もうそんな時間でしたか。それでは皆さん、お先に失礼します」ペコリ
奈緒「そっか。小学生はもう帰る時間か」
美嘉「え~~?ありすちゃんもう帰っちゃうのか~~★」
ありす「橘です。それでは、また明日レッスンで」
みんな「「お疲れさま~~」」
ガチャ
文香「皆さん……お疲れさまです……」
志希「ん~~。来たね」
文香「えっと……この時間だと……」
凛「ありすならもう帰ったよ」
文香「そうでしたか……」ほっ
文香「奏さんがお付き合いしている方は、おそらく美城常務ではないかと思います」
みんな「「やっぱり!!」」
加蓮「やっぱ常務か~~」
奈緒「なんとなくそんな気はしてた」
志希「意外と言えば意外。だろうなと思えばあの人しかない」
美嘉「常務、大人っぽいからね~~。……ってか大人か」
フレデリカ「奏ちゃんクールに見えて意外と甘えん坊だもんね?」
周子「キス好きなのもそこ派生っぽいしね~~」
アナスタシア「でも、こういうのって大丈夫なのでしょうか?」
志希「自由恋愛とは言え、さすがに会社役員との関係はバレたら世間はうるさいだろうね」
フレデリカ「フレちゃんそれはイヤかなーー」
凛「…………まぁ、知らんぷりの方向かな?」
文香「それが良いように思います」
・
・
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奏「ねぇ、美城さん」
美城「どうした速水?」
奏「…………」
美城「……どうした奏」
奏「うん。今日の私のミニライブ、どうだったかな?って」
美城「ああ。良かったよ」
奏「そ。良かった、か……」
美城「……」
奏「…………」
美城「……君がステージで一番輝いていたよ」
奏「フフッ。お世辞でもうれしいわ」
美城「お世辞ではない。やはりクローネを君に任せて良かった」
奏「……………………ふぅん?」
美城「……ただ、一点言いたいことがある」
奏「ん?」
美城「……視線はなるべくファンの皆さまに合わせるようにしなさい」
奏「フフ……考えておくわ」
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文香「と、いうわけで」
文香「奏さんの恋人は美城常務でした」
文香「皆さんおわかりになられたでしょうか?」
文香「わかった方はおめでとうございます」
文香「わからなかった方。始めに言った通り、推理でもなんでもない作品ですので、さしもあらんやです」
文香「ちなみに、お気づきになりましたか?」
文香「私がありすちゃんにこの推論を言わなかったのも隠れたヒントだったんですよ」
文香「上司と部下……」
文香「いえ、この場合は雇用主(プロデューサー)と未成年の被雇用者(アイドル)の秘密の恋愛……」
文香「彼女が知るにはまだ早い」しーー
文香「……えっ?」
文香「これだけでは二人が恋人同士かわからない?」
文香「もう少し様子を見てみないことには確実じゃない…………ですか?」
文香「う~~ん……………………」
文香「『そうやって他人の秘密を嗅ぎ回っているんですか?』」
文香「『最低ですね』……ふふっ」
文香「そんな最低なあなたに、少しだけ二人の関係を覗き見させてあげますね」
文香「もちろん、以下のURLをクリックしたら『見損ない』ますけどね?」にこっ
速水奏「いつかあなたから」
https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1669467766/
おわり