1 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:33:45.93 xWjhSQt20 1/17

~事務所~

奈緒「なんでだ……なんで私ばかりイジられるんだ……」

奈緒「TPでは一番年上なのに凛にまでイジられるし……」

奈緒「……そうだよ、凛の奴がだいたい悪いんだ。ニュージェネでイジられるストレスを私で解消してるんだ!」

奈緒「こうなったら、私も誰かをイジってストレス解消してやる!」

ちひろ(ダメな匂いしかしないなぁ)

元スレ
奈緒「イジられるのはもう嫌だ……
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447943625/

2 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:34:56.66 xWjhSQt20 2/17

奈緒「というわけで森久保ォ!」

乃々「ひっ!?」ガンッ

奈緒「あっ、ごめん……」

乃々「びっくりしたせいで机に頭ぶつけたんですけど……いぢめですか」

乃々「もりくぼは、机の下で静かに暮らしたいだけなんですけど……」

奈緒「いぢめじゃないから。ごめんごめん」

乃々「そ、それで何か用ですか?」

奈緒「あー、そうだな」

6 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:42:41.43 xWjhSQt20 3/17

すまない…乃々の字を間違えて覚えてすまない…


奈緒(凛と加蓮が私をイジる時は、可愛い可愛い言ってくるよな)

奈緒(そういう感じでいけばいいんだな)

奈緒「い、いやその、乃々って可愛いよなって……」

乃々「え、ええ……? きゅ、急になんですか……」

奈緒「ほ、ほら! 前に着たリスとかドレスとかさ! 小動物的で可愛かったぞ!」

奈緒(恥ずかしいけど、本気で言ってる感じ出さないとからかってるのがバレるから……)

奈緒(つっても、やっぱり恥ずかしいな……)

乃々「そんなこと言われても、もりくぼは困ってしまいます……」

乃々「ああ、もりくぼは小動物だからいぢめられるんですね……」ドヨドヨ

奈緒「自分で言って落ち込むのはやめろよ!」

7 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:46:24.57 xWjhSQt20 4/17

奈緒「もっと自信持てって! 乃々は可愛いぞ!」ガシッ

乃々「ひゃっ、い、いきなり肩を掴まないで欲しいんですけど……」

奈緒「それに、乃々のことをいぢめたくなるって奴もいるけど、私は守ってやりたいと思うぞ」

奈緒「嫌だって言ってても、ちゃんと最後までやり遂げてるだろ? そういうのさ、偉いと思うし」

乃々「ぷ、プロデューサーさんが無理矢理引っ張るからですし……もりくぼは偉くないですし……」

奈緒「それでも、最後には自分の意志で決めてるんだろ? だから、ファンの人も応援するし、私も応援してるんだって」

奈緒「だから、もうちょっとだけ自分に自信もってみな?」

乃々「……ううっ」

奈緒(顔赤い……ってことは照れてる……やった、私でもイジれてる!)

8 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:51:00.70 xWjhSQt20 5/17

乃々「……奈緒さんは、もりくぼのことを守ってくれるんですか」

奈緒「うん? まあ、いぢめるよりかは守りたいぞ」

乃々「……可愛い衣装も一緒に着てくれますか」

奈緒「お、おう! か、可愛い乃々がみみ見たいからな!」

奈緒(『可愛い』って言われるのも照れるけど……他人に言うのも恥ずかしいな……)

乃々「じゃ、じゃあ……ちょっとだけ……自信持ちます……明日から」

奈緒「いや、今から持とう?」

乃々「今からは、うう……むーりぃー」

奈緒「あっ、おーい」

奈緒(それっきり、乃々は体育座りのまま顔を上げなかった)

奈緒(けど、かなり照れてたみたいだし、イジれたってことでいいよな?)

9 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:53:39.10 xWjhSQt20 6/17

~プロダクション廊下~


奈緒「乃々はイジれたし、次は……」

幸子「奈緒さん、お疲れ様です! カワイイボクですよ!」

奈緒「おっ、ちょうどいいのが」

幸子「……? 何がです?」

奈緒「いや、こっちの話。お疲れ様」

幸子「お疲れ様です! カワイイボクに会えて幸せですね!」

奈緒「お、おう」

10 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:56:07.30 xWjhSQt20 7/17

奈緒(幸子と言えばイジられ役だし、私でもイジれるよな?)

奈緒「幸子はカワイイよな」

幸子「なんですか急に?」

奈緒「いや、ふと思ってさ。ちょっと憧れるかも……な、なんて」

奈緒(まあ、これは少し本当だし。自分でカワイイと言い切れる自信は憧れる)

幸子「本当のことでも急に言われると照れますね!」

11 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/19 23:59:55.75 xWjhSQt20 8/17

奈緒(とりあえず、乃々の時と同じく褒め殺してみよう)

奈緒「いや、本当にカワイイ。私が男だったら放っておかないな!」

幸子「……」

奈緒「あ、あれ……?」

奈緒(どうして落ち込んだ顔になるんだ……?)

幸子「プロデューサーさんも、男ですよね」

奈緒「う、うん? そうだな」

幸子「プロデューサーさんは、ボクのことをどう思ってるんでしょうか」

奈緒「あー……」

12 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:03:05.15 MZQf2qyq0 9/17

奈緒(幸子はプロデューサーさんにべったりだもんなー)

奈緒(自分とプロデューサーさんで、気持ちに温度差あるかも、って不安なんだろうな)

奈緒(私もわからなくは……いやいや! 私は別にプロデューサーさんのことは!)

幸子「奈緒さん? 顔赤いですけどどうしたんです?」

奈緒「えっ!? い、いやこれは……さ、幸子に見とれてたんだよ!」

幸子「ボ、ボクに見とれて……?」

奈緒「そ、そう! 幸子はカワイイからな! こんなカワイイ娘と話してると思うとつい!}

奈緒(うおー!? 何言ってるんだ私!? ええい、言ってしまったからには突っ切るしか無い!

13 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:05:46.31 MZQf2qyq0 10/17

幸子「そ、そうですね! ボクはカワイイから仕方ないですよね!」

奈緒「そうそう! 仕方ない!」

奈緒「ほ、ほら! プロデューサーさんもいっつも言ってるし!『幸子はカワイイ』って!」

幸子「えっ?」

奈緒「毎日うるさいくらい皆に言ってるぞ! まあ、本当のことだししょうがないよな!」

幸子「へ、へえ……。そうなんですか……」

奈緒「え、ええと……じゃ、じゃあな! 私は行く所があるから!」ダッ

幸子「プロデューサーさんが……」

幸子「…………えへへ」

15 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:09:14.77 MZQf2qyq0 11/17

~レッスンルーム前~

奈緒「逃げ出すような形になったけど、あの二人は肩慣らしみたいなもんだ……」

奈緒「私がイジらないといけない相手……それは」

ガチャ

「奈緒? 何してるの?」

奈緒「凛……お前だ!」

「えっ、何の話? 」

16 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:11:26.15 MZQf2qyq0 12/17

奈緒「お前は、いっつも私のことをイジって遊んでるよな?」

「まあ、そうだね。奈緒って可愛いから」フフッ

奈緒「ぐっ……またお前はそうやって!」

「顔、赤いよ。そういうところが可愛いよね」

奈緒「……ふふふ」

「……奈緒?」

17 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:13:53.23 MZQf2qyq0 13/17

奈緒「私がいつまでも気づかないと思ってるのか?」

「何を……」

奈緒「私をからかうのは、自分がイジられないための防衛手段だということに!」

「っ!」

奈緒「その証拠に、ニュージェネだと二人から散々イジられてるよな?」

「そ、それは……」

奈緒「『今日はキュンキュンハートで、皆の心を鷲掴みにしちゃうぞ☆しーぶりんっ☆』」

「なっ! あれはラジオでやれって言われたから……!」

18 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:16:29.08 MZQf2qyq0 14/17

奈緒「凛って髪綺麗だよなー。本当に羨ましいなぁ」

「な、何言って……」

奈緒「おおっと! 逃げようたってそうはいかないぞ!」カベドン

「な、奈緒。顔近いよ……」

奈緒「ち、近づけてるんだから当たり前だろ? こうしないと凛のか、可愛い顔が見れないからな」

奈緒(め、めっちゃ恥ずかしい……! けど、凛の奴も顔真っ赤だし、ここで退くわけには……!)

「奈緒……」

奈緒(うああああ! 照れてる凛可愛い! 私もドキドキしてきた!)

奈緒「り、凛……」

パシャ

19 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:21:11.07 MZQf2qyq0 15/17

奈緒「……パシャ?」

加蓮「いやー、奈緒がこんなに積極的とは思わなかった」パシャパシャ

奈緒「か、加蓮!? 何してんだよ!?」

加蓮「私がそう言いたいんだけど。乃々と幸子も口説いてたんでしょ?」

奈緒「んなっ!? だ、誰がそんなことを!?」

加蓮「ちひろさんが言ってた。乃々も、机の下から出れなくなってたよ?」

奈緒「あ、あれは別にそういう意図はないんだって!」

「ふーん、奈緒って私以外も口説いてたんだ」

奈緒「ちがっ! というか、私は別に凛のことを口説いたわけじゃ!?」

20 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:23:38.60 MZQf2qyq0 16/17

「じゃあ、私の髪を褒めたのは嘘だったの?」

加蓮「あー、奈緒が凛を泣かしたー」

奈緒「ご、ごめん……って! どう見ても嘘泣きだろ!」

「そんな……ひどいよ奈緒。私のことを信じられないの?」

奈緒「そういうことじゃなくて!」

加蓮「奈緒ってプロデューサー一筋だと思ってたんだけど、プレイガールだったんだね」

奈緒「だから違うんだってー!」


おわり

21 : ◆QbMLM0d8YE - 2015/11/20 00:26:21.73 MZQf2qyq0 17/17

~その後~

「奈緒ってば、急に変なこと言い出すんだから……」

「……ちょっとドキドキしたな」

未央「しーぶりんっ」ニコニコ

卯月「凛ちゃんっ」ニコニコ

「な、何? なんでそんなニコニコしてるの?」

未央「ちょっと寸劇するから見てくれない?」

「いいけど……」

未央「よしっ、じゃあしまむー!」

卯月「頑張ります!」スッ

(壁まで移動した?)

未央「凛って綺麗な髪してるよな、羨ましいよ」カベドン

卯月「な、奈緒……恥ずかしいよ……」

「~~~~っ!? み、見てたの!?」

未央「いやー、やっぱりしぶりんって可愛いよね!」

卯月「はい! すっごく可愛いです!」

「わ、忘れて……! お願いだから……!」


おわる

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