1 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:33:01.71 +hFvzqSA 1/266

ガサガサ・・・

絵里「・・・うーん、あんまり良いのが無いわ・・・」

カラン

絵里「あら、貝柱の缶詰!ラッキーね」

絵里「・・・じゃ、有難く貰っていきますね」チラッ



ゾンビ「ウガアアアアッ!!」ジタバタ

絵里「・・・死なない人」

元スレ
絵里「壊れた世界で、ただ1人」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1577547181/

3 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:33:42.24 +hFvzqSA 2/266

ーーー3ヶ月前ーーー


亜里沙「お姉ちゃん、買い忘れは無い?」

ガサッ

絵里「勿論、貴女の誕生日よ?忘れる訳ないじゃない」

亜里沙「えへへ、そうだったね」


ガヤガヤ・・・


亜里沙「人が沢山いるねぇ」

絵里「年の瀬ですもの・・・」

「ーーー新型のウイルスは変異をーーー」

絵里「・・・?」

亜里沙「お姉ちゃん?」

「感染した動物は攻撃的、暴力的になりーーー」

絵里「・・・ん、何でもないわ、行きましょ」

亜里沙「?・・・うん」

「政府は戒厳令を検討ーーー」




ゴホッゴホッ・・・

4 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:34:25.00 +hFvzqSA 3/266

ーーー現在ーーー


ゾンビ「グウゥゥゥ・・・!!」

絵里「もうちょいきつく締めときましょうか・・・ねっ!」グッ

ゾンビ「グゥッ!」

絵里「・・・さて、そろそろ行こうかしら」

絵里「ありがとうございました」ペコッ

ゾンビ「ウガァッ!!」ガタガタ

キィ・・・

パタン

絵里「マスクマスク・・・っと」グイッ

絵里「次はどこにしようかな・・・あら」ペラッ



絵里「和菓子屋 穂むら、か・・・」

絵里「・・・あの子も和菓子が好きだったわね」

絵里「・・・」

5 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:34:39.58 +hFvzqSA 4/266

絵里「亜里沙っ・・・!亜里沙ぁ!!」

亜里沙「お姉ちゃん・・・」

絵里「亜里沙ダメっ!!いかないでっ・・・!」



亜里沙「・・・またね、お姉ちゃん」タンッ

絵里「亜里沙ああああッ!!」

6 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:35:24.01 +hFvzqSA 5/266

絵里「・・・っ」

絵里「切り替えないと・・・」

絵里「穂むらは・・・こっちね」


スタスタ・・・


ゾンビ「ア゛ァァァァ・・・」

絵里「おはようございます、いい天気ですね」スタコラ

ゾンビ「ア゛ゥ・・・」

絵里「基本的に動きは遅いから有難いわ・・・」

絵里「っと、ここね」

絵里「和菓子屋、穂むらさん」

絵里「・・・和菓子、残ってたりしないかしら・・・」

絵里「お邪魔しまーす・・・」ガラガラ

7 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:36:23.63 +hFvzqSA 6/266

「・・・い」

絵里「・・・え?」

「いらっしゃいませぇ!!」

ブゥン!!

絵里「おわああああっ!?」

「ふぅっ!ふぅっ・・・すばしっこいな・・・"二型"さんかな・・・っ!?」

絵里「ま、待って!貴女普通の人間でしょ?!」

「いらっ・・・ええっ!?」

絵里「私も普通よ!死なない人じゃない!!」

「・・・良かった、生き残りはまだいたんだ・・・」

「ごめんね、怪我はない?」

絵里「ええ、そっちこそ大丈夫?」

8 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:37:09.97 +hFvzqSA 7/266

ソーッ・・・

「うん、大丈・・・ちょっ待った海未ちゃんっ!!」

絵里「えっ?」

海未「スキありッ!!」

パシーン・・・

絵里「あがっ!?」

バタァン

海未「これも私達の為、御免ッ!」

「カッコつけてるとこ悪いけどこの人正常だよ!?」

海未「え、えぇっ!?ま、まさか人を殺めてしまったのですか!?」



絵里「あ~・・・ありさ~・・・」ピヨピヨ

9 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:37:31.35 +hFvzqSA 8/266

海未「・・・生きてはいます!」グッ

「そりゃ良かった!!早く中に!!」

海未「穂乃果っ、そっちを持って下さい!」

穂乃果「合点!」

ガラガラ・・・

ピシャッ

10 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:38:03.93 +hFvzqSA 9/266

ワー!! ガシャァン!

キャー!!!

イテテテカムナヨッ! ウワアアアッ!

絵里「な、なんなの・・・!?」

亜里沙「に、逃げようお姉ちゃんっ!」

絵里「え、ええっ!」



「ァ゛ヴァッ!!」ガブッ

「ぁいってぇ!!クソッ、どけよっ!!」ドガッ



絵里「あの人・・・」

絵里「・・・」ウデドケイチラッ

11 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:38:30.49 +hFvzqSA 10/266

「くっそぉ・・・血が止まらねぇ・・・!」ボタボタ


1秒・・・2秒・・・3秒・・・


男2「おい、あんた大丈夫か?!」


・・・7秒・・・8秒・・・


「ああ・・・あ゛ぁ・・・大ジョウぶだ・・・!」


男2「おい、ほんとに大丈夫なのか!?」


9秒!!


「・・・ア゛アア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!」ガブッ

男2「う、うわああああっ!!」

12 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:38:45.30 +hFvzqSA 11/266

絵里「・・・なんなのよもう・・・っ!?」

亜里沙「お姉ちゃんっ!早くっ!!」

絵里「ええ・・・っ!?亜里沙っ!!後ろっ!」



凶暴化した男「ウガァッ!!」

亜里沙「えーーー」



絵里「亜里沙ァッ!!」

13 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:39:19.62 +hFvzqSA 12/266

ーーー穂むらーーー


絵里「・・・亜里沙ぁ!!」ガバッ

穂乃果「うわあお!!」ガシャァン!

海未「ああ、良かった・・・目が覚めたようですね・・・」

穂乃果「いてて、そりゃ良かった、頭から本棚に頭ぶつけた甲斐があったってもんだよ」

絵里「私・・・気絶して・・・」

絵里「あなたが介抱してくれたのね?ありがとう」

14 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:39:43.68 +hFvzqSA 13/266

海未「そんな、元はと言えば私達のせいで・・・」

穂乃果「海未ちゃん、さらっと穂乃果巻き込んでるよね」

海未「アナタも殴りかかったでしょう!」

穂乃果「穂乃果殴ってないもん!スキありっ!とか言いながら面決めてないもん!」

海未「言い掛かりですよ!」

ワーギャー

絵里「ええと・・・仲良いのね?」

海未「腐れ縁と言うやつです、幼馴染なもので」

穂乃果「ぷー、酷い言い草、私達"3人の"友情を蔑ろにしてさぁ」

15 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:40:01.03 +hFvzqSA 14/266

絵里「3人・・・?貴女達幼馴染は3人いるの?」

穂乃果「うん、南ことりちゃんって子がいるんだ!」

海未「彼女は今、"ドクター"の手伝いに行っています」

絵里「ど、ドクター?このご時世に?」

穂乃果「年下なんだけどね、すっごい頭いい子なんだよ」

16 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:40:50.55 +hFvzqSA 15/266

ーーー西木野診療所ーーー


「・・・ことり、注射器を」

ことり「はぁい、真姫ちゃん♡」

真姫「わざわざ呼ばないでよ・・・っと」チュー・・・

真姫「・・・さて、鬼と出るか、蛇と出るか・・・」

ことり「じゃ、穂むら帰ろっか?」

真姫「ええ、お腹減ったわ」

ことり「先にBlue Berry号、準備しとくね♡」

真姫「ほんと、名前どうにかならないのかしら・・・」

17 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:41:40.14 +hFvzqSA 16/266

ーーー穂むらーーー


絵里「へえ、親御さんの病院の設備をそのままワクチン作りに充ててるのね」

海未「時間だけはあるからと、やった事も無い生物学やウイルス学を勉強し、今日に至るそうです」

穂乃果「頭良過ぎて天然なんだけどね」

海未「穂乃果は頭は良くないですが天然ですものね」

穂乃果「酷いよ海未ちゃんっ!?」

絵里「ふふ、ほんと仲良いのね・・・」

穂乃果「17時か・・・もうそろそろ帰ってくるかな・・・」


ブルゥン!!ブゥゥゥゥン・・・!!


絵里「・・・な、何?」

穂乃果「そら来たっ!」ガラガラ

18 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:42:29.92 +hFvzqSA 17/266

ブゥゥゥゥゥゥン!!

ことり「ほらぁどいてぇっ!!」ガシャァン!

真姫「ヴェェ・・・」

ゾンビ「アウア・・・」

ことり「吹き飛べぇッ!!」ガツンッ!!

ゾンビ「ヴェッ!!」

真姫「ことりってホントバイク乗ると性格変わるわよね・・・何か学術的な根拠があるのかしら」

ことり「何か言ったぁ!?おりゃあっ!!」ブシャッ

ゾンビ「ガバァッ!!」

真姫「・・・何でもないわ・・・」

19 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:42:52.84 +hFvzqSA 18/266

絵里「」

海未「ことりーっ!あまり散らかさないでくださいねーっ!!」

リョーカーイ・・・

穂乃果「あの天使の様な笑顔で通行人達をもれなく天国まで送り返してるのが、我らが幼馴染のことりちゃんだよ」

海未「街がこんなふうになる前は、甘い物が大好きで、服飾が大好きなごく普通の女の子だったんですが・・・」

絵里「抑圧されてた何かが出てきたのかしらね・・・」

キキィ・・・!

ことり「ふう・・・おまたせ真姫ちゃん!♡」

真姫「ヴェァ・・・」

ガラガラ

穂乃果「おかえりー、今日も一段とやる事が派手だねぇ」

海未「さ、どうぞ、今日はお客様もいらっしゃってますよ」

ことり「え、ほんと?!」

真姫「まさか生き残りの人がいたの!?」

穂乃果「取り敢えず2階に来て、ね?」

21 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:44:07.17 +hFvzqSA 19/266

穂乃果「という事で、改めて自己紹介だよ!」

穂乃果「私は高坂穂乃果!今はもうやってないけど、穂むらの看板娘だったんだぁ」

海未「園田海未と申します、先程は申し訳ありません・・・」

絵里「い、良いのよ・・・それで、私は絢瀬絵里。よろしくね」

穂乃果「宜しくね!ぅ絵里ちゃん!」

ことり「南ことりです♡ねぇ絵里ちゃん、この服着てみない?絶対似合うと思うんだけど・・・」

真姫「後にしなさいよ・・・私は西木野真姫、一応医者よ」

絵里「えぇ宜しく・・・医者というからには、この現状について何か考えはお持ちかしら?」

真姫「ん・・・まあね」

絵里「聞かせて欲しいな、その、二型?についてとか」

真姫「分かったわ・・・」

22 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:44:31.46 +hFvzqSA 20/266

「そもそもの発端は、西木野動物研究センターでの事故が原因なのよ」

「私のパ・・・父の同僚がそこで獣医として働いてたんだけど、ある時狂犬病の変異型ウイルスを発見したの」

「廃棄しようにも超危険物だから処理方法を決めあぐねていた時・・・」

「・・・時?」

「・・・過激派動物愛護団体が施設を襲い、収容されていた動物たちを強制的に解放したの」

「全く、最悪なタイミングですね・・・」

「そこには実験的に新種のウイルスを投与された動物たちも勿論居たわ・・・」

「ゴタゴタに巻き込まれてウイルスは漏洩、凶暴化した動物と人とが大暴れ」

「それが施設だけでは対処しきれずに外へ・・・」

「・・・それが、この惨状の真相?」

「父から直接口伝てで聞いたから、間違いは無いと思う」

「・・・誰も悪くないってのがねぇ」

23 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:45:16.68 +hFvzqSA 21/266

真姫「・・・これが事の顛末よ」

絵里「・・・ただの事故が、こんな事に・・・」

穂乃果「・・・」

絵里「・・・それで、二型って言うのは?さっき穂乃果が言ってたけど」

真姫「・・・父が作ったワクチンを接種した感染者の事よ」

絵里「それは、どう言う事?」

真姫「父は、悔やんでた・・・中途半端なワクチンを作ってしまったことを」

真姫「そのワクチンを接種しても感染は治らない、寧ろ・・・」

24 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:45:34.56 +hFvzqSA 22/266

真姫「感染はそのままで、知性を少し、取り戻してしまうの」

25 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:45:56.44 +hFvzqSA 23/266

真姫パパ「これで、きっと・・・っ!!」

ゾンビ「ウ゛ゥ・・・」

真姫「・・・」

プシュ・・・

ゾンビ「・・・ゥ・・・」

真姫パパ「・・・やったか?」

ゾンビ「・・・」キョロキョロ

真姫「視覚が、正常に働いてるみたいよ・・・!」

真姫パパ「良かった・・・良かった・・・」

真姫パパ「真姫、手枷を外してやれ・・・」

真姫「うん・・・!」

ガチャッ

ゾンビ「・・・」

26 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:47:07.61 +hFvzqSA 24/266

真姫パパ「おかえり・・・ママ」

真姫ママ「・・・ア゛ナタ・・・?」

真姫パパ「・・・っ!ああ、俺だ・・・っ!俺だよ・・・!」ギュッ

真姫ママ「・・・ア゛ア・・・アァッ!!」

ガシッ

真姫パパ「!?」

真姫「メスをーーーっ!?」

ザクッ

27 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:47:41.41 +hFvzqSA 25/266

真姫ママ「ア゛ガァ!!」

真姫パパ「・・・メスの使い方を思い出したか・・・進歩だな・・・ゴフッ」

真姫「パーーー」

真姫パパ「ーーー逃げろッ!!真姫ッ!」

真姫「ッ!!」

真姫ママ「オ゛アァッ!!」

真姫「パパっ!!」

真姫パパ「これが、第一世代のワクチンだ・・・これを持って逃げろっ!!」グググ・・・

真姫「そんな、パパは!?」

真姫パパ「私は、ママといないといけない・・・」

真姫「パパ・・・!」

真姫パパ「それは、お前に託した、道半ばだがな・・・」

真姫「~っ!!」

真姫パパ「・・・行けっ!!」

真姫「っ!」

タッタッタッ・・・

真姫パパ「・・・それで、いいんだ・・・」

28 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:48:26.36 +hFvzqSA 26/266

ツーッ・・・



真姫ママ「ア゛ア・・・アァッ・・・!」ポロポロ

真姫パパ「ほら泣くなよママ、見ろ、俺たちの子があんなに大きくなって、なぁ?」ギュッ

真姫ママ「マ゛・・・キ・・・」

真姫パパ「・・・2人で先に行って、あの子を見守ろう・・・」チャキッ

真姫ママ「・・・」



パァン・・・

29 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:48:49.66 +hFvzqSA 27/266

真姫「・・・」グスッ

ことり「・・・真姫ちゃん・・・」ギュッ

絵里「・・・辛い事を、思い出させてしまった様ね・・・ごめんなさい」

真姫「いいの絵里、ことり、ありがとう」グスッ

真姫「・・・道半ばでパパが託してくれた最後の希望」

真姫「このワクチンを発展させて、感染者を完全に治すワクチンを私は作る、作らないといけない」

真姫「・・・それがパパとママの為でもあるから」

海未「・・・頑張り過ぎは体に毒ですよ、真姫」

真姫「え?」

30 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:49:36.50 +hFvzqSA 28/266

海未「酷いクマです、少し休みなさい」

真姫「え、そんなに・・・?」

穂乃果「穂乃果も昔はよく夜更かししてそんな感じになってたよ」

ことり「あはは、確かに!」

海未「こうなっては、御両親に顔向け出来ませんよ」ユビサシ

穂乃果「こうって何さこうって!」

真姫「・・・ふふ」

海未「・・・頑張るのもいいですが、たまには休んだって御両親は許して下さいますよ」

海未「貴女は御両親にとって、何より大事な娘なんですから」

真姫「・・・もう泣かせないで」グスッ

ことり「真姫ちゃぁん!」ギュー

真姫「ダキツカナイデ!」

絵里「ふふ、あなた達って、本当に仲が良いのね」

31 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:50:12.74 +hFvzqSA 29/266

真姫「・・・」グイッ

真姫「・・・さて、絵里」

絵里「ん?」



真姫「・・・」ミギテヒラヒラ

絵里「・・・?」アクシュ



真姫「いや違うわよっ!情報料!」パァン

絵里「ええっ!?お金取るの!?」

真姫「当たり前デッショー?こんなご時世なんだからギブアンドテイクよ!」

真姫「私は医者でもあり、情報屋でもあるんだから!」フフン

ことり「真姫ちゃん、昨日裏社会物の映画見てて・・・」ヒソヒソ

絵里「ああ・・・影響されやすい子なのね・・・」ヒソヒソ

真姫「聞こえてるわよっ!」

32 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:53:03.95 +hFvzqSA 30/266

絵里「ま、確かに貰いっぱなしも気まずいし・・・」

穂乃果「ぅ絵里ちゃん、そんな真面目に受け取らなくても・・・」

絵里「・・・」ウツムキ

ことり「・・・っ」

絵里「・・・実は私、明日"オトノキモール"にお買い物へ行こうかと思っててね、そこから皆が入用のものを持って来るってのはどう?」

穂乃果「え゛」

真姫「オトノキモール・・・?」

絵里「え?何?」

真姫「行ってくれるのは嬉しいけど、貴女知らないの?」

絵里「(ほんと素直な子ね・・・)何かあるの?」

海未「あのオトノキモールには今・・・」

33 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:53:35.38 +hFvzqSA 31/266

ーーーオトノキモールーーー


「希、準備は?」



「おっけーよ、にこっち」



にこ「よっし、今日は特売よっ!」



https://youtu.be/2C0OEVWKZv0

34 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:54:19.35 +hFvzqSA 32/266

ウィーン

ゾンビ「アガァ・・・」



にこ「にっこにっこ・・・」



ゾンビ「ア?」



にこ「にぃ!!」ブンッ!

ガツン!!

ゾンビ「ゴアァッ!?」

ドガシャァッ!



にこ「はぁいにこっ♡特大ホームランにこ!」

35 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:54:46.02 +hFvzqSA 33/266

「希パワーた~っぷり注入・・・」シャキン



ゾンビ「アァ・・・」



「は~い・・・ぷしゅっ!」

パシュンッ!

ゾンビ「ガッ」



「いただきました~?にしし」

36 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:55:04.98 +hFvzqSA 34/266

にこ「釘打ち機なんて、あんたホントいいの手に入れたわよ・・・ねっ!!」ドガッ!!

ゾンビ「ゴオッ!!」

「にこっちの釘バットもねっ!!」パシュンッ!パシュンッ!

ゾンビ「ア゛ッ!!」 「グゥッ!」

37 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:56:32.56 +hFvzqSA 35/266

にこ「にこにーのお手製だもの!!さあ今日はどれ行っとく!?」

「ウチお魚の缶詰食べたぁい!」

にこ「おっけーあっちよぉ!!」バキィッ!



ゾンビの群れ「オオオアァァァ・・・」



にこ「ああっもうっ!」グッ

「いける?にこっち!」

にこ「当たり前デッショー!うちではこころたちがお腹空かして待ってんのよ!!」

「やね!!」

38 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:57:08.04 +hFvzqSA 36/266

ゾンビの群れ「ア゛アァァァァッ!!」

のぞにこ「「そこをどけえぇぇぇぇぇっ!!!」」

ガッシャーン・・・!!

39 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:58:29.21 +hFvzqSA 37/266

海未「今、オトノキモールを占拠している荒くれ者の2人組がいるそうです」

海未「酷く荒っぽい性格だそうで・・・捕まえた者は縛り付けて、死なない人達の群れに叩き込むとか」

海未「い、生きたまま火を放つとか・・・」ガクブル

海未「」バタッ

穂乃果「海未ちゃんが自分から説明しといて倒れちゃったァ!」

ことり「海未てやぁん!!」

絵里「・・・治せそう?」

真姫「水でも掛ければ治るデッショー」カミノケクルクル

40 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 00:59:10.79 +hFvzqSA 38/266

絵里「でも、そんな2人がいるなんて怖いわね・・・」

ことり「だよねぇ・・・」

絵里「まあ行くけど」

ことり「だよねぇ・・・えぇっ!?」

絵里「だって情報のお礼も兼ねて・・・」

ことり「で、でも危険だよっ!?」

絵里「まあ、死んだら死んだでいいわ」

ことり「っ!!」

41 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 01:00:49.93 +hFvzqSA 39/266

真姫「・・・ちょっと、貴女命を粗末にする気?」

真姫「初対面とはいえ、遠慮無く引っぱたくわよ」

穂乃果「お、落ち着いてよ真姫ちゃん!」

絵里「ふふ、自殺願望があるわけじゃないのよ?」

42 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 01:01:19.75 +hFvzqSA 40/266

絵里「・・・妹が待ってるから、ね?」



~Episode 1 End~

43 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 01:01:53.10 +hFvzqSA 41/266

一旦終わり
用語はこんな感じ

・死なない人
総じて感染者を指す言葉

・凶暴化ウイルス
感染者に咬まれたり、感染者の血液が目や口に入ったりすると9秒後に発症し、知性は失われ、眼球が真っ赤に染まる
人を食うと言うよりは、見つけ次第殺そうとしてくる
暗闇では視界が効かなくなる

・二型感染者
主に真姫が呼称
真姫パパが作ったワクチンを接種した感染者は少しだけ知性が戻り、物を振り回したりして攻撃してくる
二型感染者は瞳孔が開ききり、角膜を覆うため眼球が真っ黒に見える(見えるだけで白目部分はしっかりある)
真姫パパが真姫ママに接種する前に世に出してしまった為、二型感染者は一定数いる
二型感染者は割と本気で走ってくる

他、御質問等ありましたら

45 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 01:02:30.95 +hFvzqSA 42/266

いつもはこんな感じなの書いてます


絵里「雨の日のコーヒー」
https://ayamevip.com/archives/57059559.html

穂乃果「第一次音ノ木坂抗争」
https://ayamevip.com/archives/57059562.html

絵里 「ゲームセンターに行きましょう!」 にこ 「拒否」 希 「話を聞こう」
https://ayamevip.com/archives/57062822.html

にこ 「絵里って」 希 「映画の影響」 ことり 「受け過ぎだよね」
https://ayamevip.com/archives/57062820.html

絵里 「真夜中に」 にこ 「愚痴を肴に」 希「姦しく」
https://ayamevip.com/archives/57064806.html

穂乃果&ツバサ「聖♥おねえさん」
https://ayamevip.com/archives/57064798.html

絵里「ノッキン・オン」 にこ「ヘブンズ・ドア」
https://ayamevip.com/archives/57064769.html

絵里「青き」 海未「サムライ」
https://ayamevip.com/archives/57078827.html

孤独のエレナ
https://ayamevip.com/archives/57087640.html

海未「ふぁ~あ・・・眠いな・・・」 ことほの「「!?」」
https://ayamevip.com/archives/57090457.html

絵里「ただ、ありふれた夜」
https://ayamevip.com/archives/57097416.html

穂乃果「今日も今日とて」 英玲奈「いつものあの店」 ダイヤ「BAR Aqua Vitaeへ」
https://ayamevip.com/archives/57102872.html

聖良「夜も更けて」 ダイヤ「姉会ですわ」
https://ayamevip.com/archives/57105107.html

56 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:14:35.49 +hFvzqSA 43/266

~Episode 2~


海未「妹が・・・」

穂乃果「待ってるって?」

絵里「・・・」

ことり「どういう意味?」

絵里「そのままの意味よ」

絵里「あの日、私達は・・・」

57 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:15:00.66 +hFvzqSA 44/266

ーーーオトノキモールーーー


凶暴化した男「ガウッ!!」

ガブッ

亜里沙「いーーーっ!?」

絵里「亜里沙ァッ!!」

絵里「こんの、離れろっ!!」バキィッ!

「オガァッ!」

亜里沙「いった・・・」

ボタボタ

絵里「そんな、亜里沙、亜里沙」

58 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:15:26.49 +hFvzqSA 45/266

「くっそぉ・・・血が止まらねぇ・・・!」ボタボタ


1秒・・・2秒・・・3秒・・・


「おい、あんた大丈夫か?!」


・・・7秒・・・8秒・・・


「ああ・・・あ゛ぁ・・・大ジョウぶだ・・・!」


「おい、ほんとに大丈夫なのか!?」


9秒!!


「・・・ア゛アア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!」ガブッ

「う、うわああああっ!!」

59 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:15:45.13 +hFvzqSA 46/266

亜里沙「・・・今まで、ありがとう、お姉ちゃん」

絵里「イヤっ!イヤよっ!別れの言葉なんて聞きたくない・・・っ!!」

亜里沙「・・・っ!」

タタタッ

絵里「待って!亜里沙っ!!」

タタタッ

60 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:16:07.02 +hFvzqSA 47/266

ーーーオトノキモール、屋上ーーー

亜里沙「ハーっ・・・ハーっ・・・!!」

絵里「お願い待って!きっと治るからぁ!!」

亜里沙「お姉ちゃん・・・」

絵里「亜里沙っ・・・!亜里沙ぁ!!」

絵里「亜里沙ダメっ!!いかないでっ・・・!」



亜里沙「・・・またね、お姉ちゃん」タンッ

絵里「亜里沙ああああ・・・っ!!」

ガッシャーン・・・!!

61 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:16:43.24 +hFvzqSA 48/266

ーーー穂むらーーー

真姫「そんな事が・・・」

絵里「だから、もう一度しっかり亜里沙と会って、別れを言わないとって思ってたのよ」

ことり「・・・ごめん、絵里ちゃん」

絵里「ことりが謝ることないのよ、誰も悪くないんだから」

絵里「・・・だから、私には行く理由がある。これで納得かしら?」

海未「・・・私も行きます」

絵里「海未・・・?」

海未「どの道生き延びるには誰かが行かなければなりません」

海未「私なら多少なり、心得もあります」

62 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:17:14.52 +hFvzqSA 49/266

真姫「で、でも危ないって・・・」

海未「先程はお恥ずかしい所をお見せしましたが、そんな不届き者は私が成敗致しますよ」

絵里「・・・まあ、来てくれるなら心強いけど」

真姫「じゃあ、私達は穂むらで待ってるわ、ここに野盗がこない保証もないし」

絵里「アナタで大丈夫かしら・・・」

真姫「失礼ね・・・安心して、いざとなったら」

チャキッ

真姫「これがあるから」

63 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:17:47.68 +hFvzqSA 50/266

穂乃果「ひょえっ!銃ぅ!?」

海未「そんなものがあったのですね・・・」

真姫「パパのよ、持ってきた」

ことり「銃を持った真姫ちゃんも可愛い♡」

真姫「当然デッショー?」

絵里「・・・じゃ、明朝に準備出来次第、海未と私は行ってくるわ」

海未「留守を頼みます、皆」

穂乃果「任せて!」グッ

ことり「はぁい!」

真姫「頼むわ、二人共」

真姫「・・・生きて帰って来てね」

絵里「・・・ええ」

海未「勿論です」

64 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:18:16.88 +hFvzqSA 51/266

ーーーオトノキモールーーー


にこ「ぜぇ、ぜぇ・・・これでひとまずは大丈夫かしら・・・」

「何とか・・・大丈夫そやね・・・はぁ」

にこ「あ、あった・・・鯖の缶詰」

「やった!」


テクテク


にこ「・・・希、こっち」ヒソヒソ

「え?」

にこ「いいから」グイッ

「やん!///」

にこ「この棚の裏、まだいるわ」ヒソヒソ

65 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:18:42.55 +hFvzqSA 52/266

「まじか・・・もう疲れたんやけど」

にこ「分かってる、取るもん取ったら静かに行くわよ」

「合点・・・」



「あのー・・・」



にこのぞ「「どわぁっ!!?」」

ガッシャーン

「あ、ごめんなさい、驚かしちゃって」

にこ「あ、あんた・・・普通の人?」

「見た感じは普通やん・・・?」

66 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:19:18.86 +hFvzqSA 53/266

「普通、だと思います・・・多分」

にこ「いつからここにいたの?」

「うーん・・・覚えてないんです」

「訳ありやんな・・・」

にこ「・・・ま、普通の人なら良いわ・・・良かったらウチくる?」

「ほんとですか?嬉しい!」

「久しぶりの生き残りやんね」

にこ「全くよ・・・」

にこ「あ、そうだ、あんた名前は?」

「自分の名前、覚えてる?」

67 : 名無しで... - 2019/12/29(日) 16:19:41.53 +hFvzqSA 54/266

「あ、えーと確か・・・」



「アリサ・・・アリサです!」

70 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:51:46.92 2sVC0SNW 55/266

ーーーオトノキモールーーー


絵里「到着っと」

海未「・・・尋常じゃない程の死体ですね」

絵里「これがさっき言ってた荒くれ者2人組の仕業かしら」

海未「あらかた片付けてくれているので、襲われる心配は無さそうです」

絵里「じゃ貰うもの貰って・・・」

海未「亜里沙さんに会わないと、ですね」

絵里「ええ・・・」


バババ・・・


海未「・・・この音は?」

絵里「ヘリよ、ヘリの音だわ」

ダダッ

絵里「・・・行っちゃった」

海未「救助でしょうか・・・」

絵里「私達も助けて欲しいわね」

海未「ですね」

71 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:52:15.12 2sVC0SNW 56/266

ーーー穂むらーーー


穂乃果「さて、二人は行っちゃったし、どうしよっか」

真姫「特にすることもないけど・・・私としては新しいワクチンを試したいかな」

ことり「そういえば出来てたね、自信は?」

真姫「・・・少しは」


コンコン


穂乃果「・・・え?」

ことり「お、お客さん・・・?」

真姫「・・・」チャキッ

72 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:52:45.93 2sVC0SNW 57/266

「おーい、誰かいるー?」

「怪しいものじゃありませんよー」


真姫「どうだか・・・」

ガラッ

「お、いたいた」

「こんにちは、生存者の方ですね?」

穂乃果「あ、あなた達は?」

「申し遅れました、陸上自衛隊 桜内士長と」

「同じく松浦3曹です」

ことり「じ、自衛隊・・・救助の人!?」

果南「そ、えーと・・・3人さえよかったらヘリが待ってるから、安全地帯へ送るよ」

梨子「この3人で生存者は全員ですか?」

穂乃果「えーと実は今・・・」

73 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:53:37.15 2sVC0SNW 58/266

梨子「成程、オトノキモールに・・・」

果南「じゃあ梨子、先に皆さんだけお連れして。あとの二人が帰ってきたら私が送るよ」

ことり「そうして貰えると嬉しいな」

果南「ん、じゃあここで私は待たして貰うかなん」

真姫「・・・ねえ」

梨子「ん?」

真姫「今、政府はどこまで特効薬について進んでるの?」

梨子「うーん、一応部外者の人に情報を言う訳には・・・」

真姫「私は医者よ、試作型だけどワクチンも作ってある」

74 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:54:21.70 2sVC0SNW 59/266

梨子「え?」

果南「わあ、すっごいね。ウチらより進んでんじゃないの?」

梨子「ち、ちょっと果南さん・・・」

真姫「どうなの?」

梨子「・・・正直、有効な手立ては見つかってません」

真姫「・・・そ」

果南「・・・さ、行った行った、この辺はまだ危ないからね」

穂乃果「じゃあ・・・」

ことり「行こうかな」

真姫「安全地帯に着いたら私もワクチン作りに協力させて、少しは手伝えると思うから」

梨子「勿論、人手はいつでも募集中だからね」

梨子「では果南さん、お先に行きます」

果南「了解、あとは頼んだよ」

75 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:55:02.27 2sVC0SNW 60/266

ーーーオトノキモールーーー


バババ・・・

絵里「行っちゃった・・・」

海未「まあ救助は気長に待ちましょう、今は食料の調達ですよ」

絵里「そうね・・・」

ガサッ

絵里「!?」

海未「そこにいるのは誰ですか?」


「ふ、普通の人かにゃ?」

「ぴゃあ・・・」


絵里「普通の人よ、あなた達は?」

「凛・・・です」

花陽「花陽と言います・・・」

76 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:55:44.04 2sVC0SNW 61/266

海未「凛、花陽、ここに立てこもっていたのですか?」

「うん、誰か助けてくれそうな人が来たら、かよちんと一緒に助けてもらおうって・・・」

花陽「こほっ、こほっ・・・」

海未「花陽?もしかして風邪を・・・?」

「かよちんがこんな感じだからどうしても動けなくて・・・でもここにずっといるのも危険だから」

絵里「どうして危険なの?」

「いつもここで大暴れする二人組がいて、怖くて・・・」

海未「・・・例の二人組ですね」

77 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:56:20.06 2sVC0SNW 62/266

「お呼びかしら?」

「そんな怖がられてたんやね・・・」


花陽「ひぃっ!」

「ふしゃー!かよちんは渡さないにゃぁ!!」

絵里「・・・こんにちは、あなた達が例の二人組?」

海未「・・・っ!」グッ

にこ「怖っ・・・構えないでよ、一応普通の人なんだから・・・」

「あなた達も普通の人やろ?」

絵里「まあね・・・私達はあなた達について良い噂は聞かないけど」

にこ「どんな噂が広がってるか知らないけど、私達は至って普通よ」

「せやでー」

78 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:57:12.40 2sVC0SNW 63/266

花陽「・・・ぅ、ゴホッゴホッ!」

「かよちん!」

にこ「んー?風邪ひいてんの?」

花陽「ごほっ・・・」

「にこっち、家に確か風邪薬あったよね?」

にこ「うん、良かったらウチくる?」

「え、でも」

絵里「随分面倒見がいいのね?」

にこ「なーんかほっとけないのよねぇ・・・困ってる子見ると」

海未「・・・絵里、そろそろ日暮れですし、一旦帰りませんか?」ヒソヒソ

絵里「貰う物貰ったしね・・・」ヒソヒソ

にこ「どうする?取り敢えずあんた達二人は来なさい」

「にゃ・・・ありがとう」

花陽「ありがとうございます・・・こほっ」

絵里「有難いけど、私と海未は一旦帰るわ」

絵里「食料を届けないといけないから」

79 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:57:51.54 2sVC0SNW 64/266

「あ、よかったら付いてってええ?」

海未「え?」

「そっちの生存者さんグループにも御挨拶しときたいやん?」

海未「私は、まあ構いませんが・・・」

「あと、何故かそっち行ったらいい事ありそうな気がするんよ」

にこ「またあんたお得意の勘?」

「まねー」

にこ「・・・じゃ、決まりね、凛と花陽?はついてきなさい」

「はいにゃ」

花陽「了解です・・・」

絵里「・・・じゃ、行きましょうか、希?」

海未「今なら死なない人達も動きが鈍くなってくる頃です、急ぎましょう」

「おっけー!れっつごーやん!」

80 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:58:24.57 2sVC0SNW 65/266

ーーー帰り道ーーー


スタスタ・・・

海未「やはり大型ショッピングモールはいい物ですね、これだけで1週間分は賄えそうです」

「あそこはウチらが見つける前から沢山あったからねぇ」

絵里「・・・どうして良い噂を聞かなかったのかしら、あなた達結構いい人そうだけど」

絵里「面倒見も良いし、食料を独占したりもしないし」

「悪い噂って、縛り上げた人を死なない人の群れに叩き込むとか?」

海未「そ、それですよ・・・」

「まあほんとやし」

海未「!?」

絵里「どういう事?」

「・・・にこっちはさ、下の子達が3人もおるんやけどな」

「ある時、いつも通り調達から帰ってきたら、不審者の男がにこっちの妹達を誘拐しようとしてたんよ」

「このご時世やからね、連れてかれた後は考えたくない」

「ぷっつんいっちゃったにこっちは手元の釘バットでフルボッコ、1人は縛り上げて群れに叩き込んだ」

「もう1人は逃げようとしたからガソリン投げて火つけたって感じ」

81 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 18:59:09.03 2sVC0SNW 66/266

海未「」

絵里「・・・まあちょっとやり過ぎだとは思うけど・・・仕方の無い事なのかしら」

「本人も一時の怒りに身を任せちゃった事後悔してて・・・そこから償いというか、罪滅ぼしなのか、面倒見の良さが出てきちゃったって感じかな」

「オトノキモールで会ったウチのことを、有無も言わさず家に連れてってくれたし・・・」

海未「・・・根はとてもいい人なのですね・・・ちょっと荒っぽいですが・・・」

「今日だって凛ちゃん花陽ちゃんを連れ帰ってたもんね・・・」

絵里「いい子ね、ほんと・・・」


スタスタ・・・

ピタッ


海未「・・・絵里?」

「どしたん?」

絵里「・・・亜里沙に会うの忘れてた」ウツムキ

82 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 19:00:07.34 2sVC0SNW 67/266

海未「・・・ま、まあ、忘れてしまった事は仕方ありません・・・また明日会いに行きましょう?」

絵里「私とした事が妹の事を忘れるなんて・・・」

「妹さんの名前、アリサちゃんって言うん?」

絵里「ええ、色々あって会えてないの・・・」



「良かったやん!昨日にこっちが連れ帰って来た女の子もアリサって言うてたで?」

「明日、ウチに来て会いなよ!喜ぶよ?」

83 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 19:00:42.43 2sVC0SNW 68/266

海未「・・・え?」

絵里「・・・嘘でしょ?」

「え?」

ガシッ

「やん!?」

絵里「亜里沙に・・・亜里沙に会ったの!?」

「き、昨日会った子は自分の事アリサって言ってたけど・・・!」

海未「どういう事なんですか・・・?」

絵里「分からないわよ・・・でも亜里沙は確かに私の目の前で・・・」

84 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 19:01:02.39 2sVC0SNW 69/266

絵里「飛び降りて、死んだ筈よ・・・!?」

85 : 名無しで... - 2019/12/30(月) 19:01:24.23 2sVC0SNW 70/266

~Episode 2 End~

94 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:01:29.79 +XKdcMjX 71/266

~Episode 3~


「・・・え?」

海未「絵里の言った通りです」

絵里「あの子は、確かに死んだ、私の目の前で」

「・・・なんか、写真とかある?」

絵里「・・・」スッ

「・・・なんなん、ほんま・・・」

海未「どうですか?」

「・・・この子や、昨日会ったの」

絵里「生きてたの・・・?亜里沙・・・」

絵里「どういう事なのッ!?」バァン!

海未「絵里、落ち着いて、今は穂むらに帰りましょう」

海未「私達は一旦頭を冷やして、状況を整理しなければなりません」

「うちが言うのもなんだけど、一旦落ち着こ・・・うちも訳わかんないけど・・・」

絵里「・・・ええ、ええ、落ち着きましょう」


「うん、落ち着いてくれると嬉しいかな」

95 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:01:58.49 +XKdcMjX 72/266

海未「っ!!」バッ

「誰や!」チャキッ

果南「待った待った、味方だよ私は」

絵里「・・・自衛隊?」

果南「そ、松浦3曹です、よろしく」

海未「ちょっと待って下さい、アナタ今穂むらから出てきましたよね?」

海未「他の皆はどうしたのですか!?」

果南「えーとね・・・」

96 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:02:24.00 +XKdcMjX 73/266

「先に救助されたんやね・・・」

絵里「じゃああの時見たヘリコプターは・・・」

海未「そういう事でしょうね・・・疑ってしまいすいません」

果南「しょうがないよ、こんな状況だし」

果南「信じるものがすくわれるのは足元、ついでに運が悪けりゃ食われるし」

「んふふ」

絵里「何笑ってんのよ・・・」

果南「さて、じゃヘリを・・・」

海未「待って下さい、実は」

97 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:03:17.82 +XKdcMjX 74/266

果南「まだ生存者と子供がいるのかなん?」

「うん、出来ればそっちを優先して欲しいな」

果南「もち、子供は宝だよ」

海未「取り敢えず、穂むらの中へどうぞ」

果南「あ、お邪魔しまーす、まあさっきまでいたけど」

98 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:03:37.10 +XKdcMjX 75/266

海未「穂乃果の机の上に謎の機械が・・・」

絵里「無線機ね」

果南「そゆこと、ちょっと借りてるよ」

「穂乃果ちゃんマンガの向きは揃えよや・・・」

海未「お恥ずかしい限りで・・・」

果南「ふふ、じゃ、ちょっと待っててね」

ザーッ・・・

99 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:03:58.84 +XKdcMjX 76/266

果南「Cherry こちらDeep Seaどうぞ」

「Deep sea こちらCherry、どうぞ」

果南「CherryこちらDeep Sea、一個ヘリ小隊を今から送る座標に明朝送れ」

「了解、座標を送れ」

果南「了解、座標を送る・・・」


果南「・・・了解か、どうぞ」

「了解、直ちに送る・・・それと果南さん、1個情報です」

果南「ん?」

「実はヘリはもう足りなくて、そっちに救助を送れそうにありません」

果南「げっ、マジ?」

「そこで、明朝近辺の味方駐屯地に輸送機が飛ぶそうです。便乗させてLAVを送らせます」

果南「お、了解、そりゃいいね」

「では、そういう手筈で」

果南「了解、アウト」

100 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:04:35.57 +XKdcMjX 77/266

果南「・・・明朝、輸送機から車が送られてくるから、それに乗って駐屯地まで行こうか」

「ヘリやないん?」

果南「今ヘリが全然足らなくてね、にこちゃん家の方に送ったヘリが現状ラストだったんだ」

海未「良いではありませんか、私達は陸路で」

果南「そういう事になる」

絵里「亜里沙・・・大丈夫かしら」

果南「・・・きっと良くなるよ、気休めだけどさ」

絵里「そう、思いたいわ」

果南「・・・さて、この中で銃使える人ー」

絵里「急ね・・・」

101 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:05:24.65 +XKdcMjX 78/266

海未「私は・・・無理です。弓道はやっていましたが・・・」

果南「筋はいいね、他は?」

絵里「昔、祖国で・・・」キョシュ

果南「お、イイじゃん、希は?」

「今使ってる武器が釘打ち機だけど・・・」

果南「んー、じゃ絵里、持っていてくれるかなん」


ー9mm拳銃ー


「えーウチが持ちたかったなー」

果南「つべこべ言わない、撃った事があるなら大分強みだよ」

果南「いざって時は使って、私が動けない時とか」

102 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:05:55.89 +XKdcMjX 79/266

絵里「・・・分かったわ」

シャキン

シャコッ

ガチャン!

絵里「久し振りだわ」

果南「いいねぇ、似合うよ」

絵里「・・・嬉しくは無いわね」

「かっこいいよえりち」

海未「とても似合いますよ」

絵里「・・・///」

果南「さて、じゃあ明日に備えて寝よ寝よ、もう疲れちゃったよ私」

103 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:06:54.33 +XKdcMjX 80/266

絵里「ええ・・・待って、お腹は減ってる?」

果南「え、あるの?」

海未「オトノキモールに行ったのは、その為ですよ」

「沢山あるで、どれからいく?」

果南「じゃー・・・缶詰と、希のリュックの中のお酒で」

「ぎっくぅ!!?」

絵里「なぁに希、貴女年は?」

「もう年とか言ってる場合ちゃうやろ・・・てかなんで分かったん!?え、匂い?!」

果南「いや、見えてるから」

「え、あっ」

海未「もう・・・」

果南「そのビールちょーだい」

「はいはい・・・折角だし皆で飲もや」

104 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:07:25.43 +XKdcMjX 81/266

絵里「久し振りだわ、ウォッカはある?」

「あーえっと・・・スミノフでええ?」

絵里「充分よ、ありがとう」

海未「ちょ、ちょっと3人とも!この状況で飲んでる場合ですか!?」

果南「この状況だからだよー、飲まなきゃやってられないよ」カシュッ

絵里「一理あるわ、賛成する」プシュッ

かなえり「かんぱーい!」

海未「ほんとにもう・・・」

「ウチらは静かに飲ってよや」

海未「・・・私、お酒を飲んだことはありませんよ」

「弱い奴もあるから、な?」

海未「・・・ちょっとだけですよ」

「うしし、そうこな」

のぞうみ「乾杯」

105 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:08:02.45 +XKdcMjX 82/266

ー朝ー


「グオオォォォォ・・・」

海未「どんな寝方ですか・・・」

絵里「なんで彼女は頭を本棚に突っ込んでいて尚且つ半裸なのかしら」

果南「すぴー・・・」

海未「それでこっちはいなくなったと思ったら水もない湯船で寝てますし・・・」

絵里「100%先行き不安ね・・・」

海未「・・・これ、起きるんでしょうか」

果南「すぴー・・・」

106 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:08:41.75 +XKdcMjX 83/266

絵里「・・・」ピッ

海未「絵里?なぜ携帯を?」

絵里「確か昔、この音を携帯に入れてたんだけど・・・あ、あったあった」

ピッ


https://youtu.be/rMtGpt2uac4


果南「・・・のわああぁぁぁぁっ!!?!?」

ガタァン!!

海未「成程・・・よく聞きますね、自衛隊員がラッパの音に弱いと言うのは」

絵里「おはようございます松浦3曹、起床のお時間であります」

果南「・・・もう、やられたなぁ」

絵里「申し訳ありませんが、希二等兵を叩き起すお手伝いを願えませんでしょうか」

果南「はいはい、了解・・・」

107 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:09:00.18 +XKdcMjX 84/266

「グオオォォォォッ・・・」

果南「敵襲にでもあったの?この寝方は」

海未「全く、奇怪ですよね」

絵里「どうする?」

果南「・・・こうすりゃいいでしょ」

シャキン

絵里「えちょっ」

パァン!!

「わああああっ!?!?」ガバァッ

海未「」

絵里「1人は起きたけど1人は死んだわね」

果南「後先考えないでやるとこうなるんだよ、分かった?」

「え何が!?」

108 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:09:26.37 +XKdcMjX 85/266

果南「じゃ、私は屋根に上がって信号弾を撃つからさ、後頼んだよ」

絵里「了解、取り敢えずアナタは服を着なさい、海未ー朝よー起きてー」

「え何で海未ちゃん気絶してうわああああ何でウチ半裸なの!?」

絵里「朝っぱらからうるさいわよ・・・」

109 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:09:56.01 +XKdcMjX 86/266

ーーー屋根上ーーー


果南「元気だねぇ・・・よっこいしょ」


ー双眼鏡ー


果南「・・・来てるね」

スチャッ

パシュウゥゥン・・・

果南「ここだよー」

110 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:10:14.50 +XKdcMjX 87/266

ー輸送機ー


「全く、梨子さんの頼みじゃなきゃ車なんか運ばないずら・・・」

「・・・ん、あそこずらね」

カチッ

111 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:10:42.22 +XKdcMjX 88/266

果南「・・・」

ヒュウゥゥゥゥゥ・・・

ガッシャァァアン!!

果南「ナイス、被害は些少だね」

ザーッ・・・

果南「FlowerこちらDeep Sea、貴殿の援護に感謝する、どうぞ」

「朝の仕事は堪えるずら、もう頼まないでよ」

果南「でもいい腕だよ、ありがとね」

「はいはい、果南さんも頑張ってねずら」

果南「うん、またね」

プツン

112 : 名無しで... - 2020/01/02(木) 02:11:04.80 +XKdcMjX 89/266

ガラッ

絵里「何だか凄い音がしたけど・・・大丈夫?」

「あ、あった!あれが車?」

果南「そ、さあ準備して!向かうよ!」

海未「分かりました!」

124 : 名無しで... - 2020/01/04(土) 21:30:28.61 nDtiY62O 90/266

https://youtu.be/bW-OLcZ4tGY


ガチャ

バタン!

果南「さあ行こっか!」

ブゥン!!

絵里「前方二人組の死なない人!」

果南「関係なぁし!!」


グシャアッ!!


ゾンビ「ゴアアッ!!」

海未「ひいっ」

「うわっ飛び込んできたぁ!!」

ゾンビ「グオオォォォォッ!!」ダッダッダッ

絵里「窓開けて!!」

「了解ぃ!!」ガラッ

絵里「おりゃあっ!!」ゲシッ

ゾンビ「オウっ!!」

果南「ナイスシュート!!」

海未「」

「海未ちゃんそのまま寝てなっ、刺激が強いからァ!!」

パシュンッパシュンッ

「アガッ」 「ゴアッ」

果南「突っ走れぇ!!」

ブゥゥゥゥン・・・!!

128 : 名無しで... - 2020/01/06(月) 11:35:29.30 yt5RVl4J 91/266

ブーン・・・

果南「・・・一息だね」

絵里「ちょっと攻撃的な人ばっかりね」

「あぁー疲れた・・・」

海未「」

「起きてー海未ちゃーん、もう安心やでー」ペシペシ

海未「ぬあっ!」

絵里「おはよう海未、よく眠れた?」

海未「悪夢を見ました・・・」

果南「多分正夢だねぇ」

ザーッ・・・

果南「ん、無線かなん」

ピッ

「Deep Sea こちらCherry、どうぞ」

果南「CherryこちらDeep Sea、どうぞ」

「パッケージ Alpha、回収完了、部隊に帰投します、どうぞ」

果南「了解、あとは任せた、ありがとう梨子」

「果南さんもお気をつけて、アウト」

ピッ

果南「・・・にこちゃん達は回収完了、後は私達だけだね」

「良かった・・・みんな無事なんやな」

絵里「亜里沙も無事そうね・・・良かったわ」

海未「あ、あのヘリは・・・」

果南「・・・ウチらのだね、おーい梨子ー!ありがとねー!!」

「ちょちょハンドル離したらあかんて!」

絵里「ふふ、また後でねー!!」

129 : 名無しで... - 2020/01/06(月) 11:38:01.75 yt5RVl4J 92/266

ブーン・・・

果南「・・・ん?」

キキーッ!

絵里「うわっ、どうしたの?」

果南「ほらあれ」

海未「使用感の無い車ですね・・・」

「そこのスーパーに誰かおるんかな」

果南「生存者はいて損は無い、行ってみようか」

絵里「了解」

ガチャ

バタン!

130 : 名無しで... - 2020/01/06(月) 11:46:20.54 yt5RVl4J 93/266

ーーースーパーマーケットーーー


キィ・・・

絵里「2人を置いてきて大丈夫?」

果南「あんまり居てもしょうがないから、危険だしね」

絵里「そうね・・・さて、先客はいるかしら?」

果南「絵里、バット貸して」

絵里「ん」

果南「ありがと、よっと」

カンカン!!

かなえり「・・・」

ドッドッドッ

ゾンビ「ゴフゥ・・・!!」

絵里「あーら、不摂生ねぇ」

果南「もう少し、痩せた方がかっこいい、よっ!!!」ブンッ!!

バキィッ!!

ゾンビ「フゴォッ!」

131 : 名無しで... - 2020/01/06(月) 11:46:35.65 yt5RVl4J 94/266

ドスドスドス・・・

ゾンビ「ガァッ!!」

絵里「あなたもちょっと太り過ぎ、ねっ!!」ブンッ!!

ゴキッ!!

ゾンビ「ヘボオッ!!」

ドサッ

果南「あとはいないかな・・・」

ドス・・・ドス・・・

絵里「・・・果南」

タンクゾンビ「ゴフゥ・・・!」

果南「うわ人一倍デカいねぇ、絵里、ハサミ」

絵里「はいどうぞ」

果南「トップを切って差し上げますよ」チョキチョキ

ドスドスドス!!

タンクゾンビ「ゴオォッ!!」


チョキッ! ザクッ! ザクザクッ!!


ドシャァッ!

132 : 名無しで... - 2020/01/06(月) 11:50:43.80 yt5RVl4J 95/266

果南「さっぱりしたね」

絵里「いい髪型よ、イカしてるわ」

果南「さてと、色々探そうか、道中必要な食料もね」

絵里「了解よ」

カラン・・・

かなえり「!」

絵里「・・・」

果南「・・・行こうか」

絵里「ええ」


ーーー倉庫ーーー


果南「先に行くね」

絵里「気を付けて・・・」

コツコツ・・・

絵里「・・・」

絵里「・・・よいしょ」ガチャ


この世界を生き残るルールその32

ー出口は確保ー


絵里「これでよし」

エリー!

絵里「はーい?」

キテー!

絵里「了解よー!」

133 : 名無しで... - 2020/01/06(月) 11:56:35.43 yt5RVl4J 96/266

コツコツ・・・

絵里「かなーん・・・?」

果南「・・・」

絵里「いたいた、どうしたの・・・」

「うっ、うっ・・・」グスッ

「大丈夫、大丈夫よ」

果南「・・・彼女は咬まれてる、普通にしてな」

絵里「え、ええ・・・」

果南「・・・妹さん?、気の毒だけど」

「ルビィ、もう死んじゃうの・・・?」

「ゾンビになんかならないわ、このヨハネがいるんだから」

果南「・・・」

ルビィ「ルビィがっ、人間のうちに・・・」グスッ

善子「・・・そんな事言わないでよ・・・」グスッ

果南「・・・ヨハネ・・・ちゃん?」

善子「言いたい事は分かってる・・・アナタは?自衛隊?」

果南「ん、まあね」

善子「それ・・・貸してくれない?」

果南「これを?」

善子「私がっ・・・妹を人である内に・・・っ!」グスッ

善子「それが、姉の役目よ・・・っ!」

果南「・・・」チラッ

絵里「・・・貸してあげましょう」

139 : 名無しで... - 2020/01/09(木) 22:23:17.55 esNlcokE 97/266

果南「・・・あんた達に人を死なせる重みは、背負わせたくないな」

チャキッ

善子「え」

絵里「果南・・・」

ルビィ「・・・っ」プルプル

果南「・・・っふぅ・・・また会おうね、ルビィちゃん」

グッ・・・


善子「待って!!」

果南「・・・」

スッ

善子「私に・・・やらせて・・・っ!」プルプル

果南「でも・・・」

善子「責任は持つ!!私の妹なんだからッ!!」

果南「・・・はぁ・・・」

果南「分かったよ、ほら」スッ

善子「ごめん・・・ありがとうっ・・・!」

ルビィ「お姉ちゃん・・・!」

善子「・・・また、会いましょう、ルビィ」チャキッ

絵里「・・・っ」

140 : 名無しで... - 2020/01/09(木) 22:23:50.74 esNlcokE 98/266

善子「・・・さて、ルビィ、出番よ」

ルビィ「はーい!」

タタッ

チャキッ

絵里「え?」

果南「は?」

141 : 名無しで... - 2020/01/09(木) 22:25:39.17 esNlcokE 99/266

善子「はーい手上げてー、じゃないとあなた達のお揃いポニーテールが、神の御許まで吹き飛ぶわよ」チャキッ

ルビィ「うゆ!動いちゃダメだよ!」チャキッ

果南「・・・っはぁ~~っ!!(怒)」テアゲ

絵里「完全にしてやられたわね・・・最悪」テアゲ

善子「はいそのまま後ろ向いて、車まで案内してもらおうかしら」

果南「」プルプル

絵里「(果南が怒りで物凄い形相に・・・)」

善子「クックックッ・・・安寧の地はすぐそこね!祝福せよ我がリトルデーモン!」

ルビィ「わーい!」

果南「ぶん殴りたい」

絵里「果南、口調」

142 : 名無しで... - 2020/01/09(木) 22:29:36.97 esNlcokE 100/266

海未「遅いですね・・・」

「ねー・・・あ、きたきた!おー・・・い・・・?」

海未「何で両手を上げてるんですか・・・?」

「・・・最悪やん」

善子「御機嫌よう、運命に抗いし申し子達よ。その神の馬車から降りて貰おうかしら」チャキッ

海未「・・・はい?何ですって?」

ルビィ「こんにちは、生き残りさん!車から降りてもらってもいい?」

ルビィ「だよ、うちの善子ちゃんが小難しく話してごめんね」

善子「善子言うな!ヨハネ!」

143 : 名無しで... - 2020/01/09(木) 22:32:32.46 esNlcokE 101/266

果南「・・・ご覧の有様だよ、お陰で手ぶらさ」

絵里「小さなネズミさんに騙されちゃった、ごめんなさい」

海未「・・・あなた達、ひとついいですか?」

善子「何よ」

海未「いくら2人に銃を向けてるとは言え、4対2ですよ。私達二人が飛びかかれば多少の怪我はあるでしょうが、抑え込めるでしょう」

ルビィ「ピギィ・・・」

絵里「それもそうね、どうするの?」

果南「ほら動いてみなよ、怖くて動けないのかなん?」

海未「来るなら来なさい!」

果南「なんなら腕吹っ飛んででも殴りたいんだけど」ゴキゴキ

「・・・っ」カマエ

「そのご心配には及ばないでありますよ」チャキッ

144 : 名無しで... - 2020/01/09(木) 22:33:07.95 esNlcokE 102/266

「うわわっ!」

果南「・・・んまだいたんかいっ!!」ダァン!!

海未「・・・はあ、銃を持った3人と素手4人では流石に太刀打ち出来そうにないですね、少なくとも無傷では」

善子「そういう事、ありがとね曜」

「いいのいいの、はーい手上げて!」

果南「・・・よくもまあショットガンなんてあったね、日本だよここ」

「お父さんのコレクションなんだけど、何か本物だったみたい」

海未「どうなってるのです日本の銃刀法は!」

果南「私に言わないでよ!」

145 : 名無しで... - 2020/01/09(木) 22:34:26.23 esNlcokE 103/266

ブルルンッ!

絵里「あ」

ルビィ「エンジンスタート!いつでもどうぞ!」

善子「では私達はこれにて、またいつか会いましょう、このラグナロクが終わるまでに」

「二度とごめんやん!」

「まあまあ、ありがとね!」

絵里「礼なんていらないわよ・・・もう」

ガチャ

バタン!

「じゃ、全速前進ー!?」

よしルビ「ヨーソロー!!」



ブゥゥゥゥン・・・



のぞえりかなうみ「・・・」


のぞえりかなうみ「・・・はぁ」

149 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 08:39:35.98 G6NIRfT8 104/266

ピッ

ザーッ・・・

「Deep SeaこちらCherry」

果南「車無くなっちゃった」

「Deep Sea 冗談だと言ってくださいどうぞ」

果南「ホントもホント、どうしよう」

「・・・はぁ、少し待っててください、代替案を模索します」

「帰ってきたらお説教ですよ」

果南「ごめん、ありがとう」

「Cherry アウト」

プツン

「・・・どうしよっか」

果南「梨子が代替案を考えてくれてる、それまでそこのスーパーにでもいようか」

海未「分かりました、今は待ちましょう」

150 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 08:46:27.43 G6NIRfT8 105/266

ーーー音ノ木百貨店ーーー


「・・・海未ちゃん、めっちゃいい匂いの香水あったで」

海未「香水なんて、付けたことありませんね」

「えい」シュッ

海未「みっ!?」

「・・・ふんふん、柑橘系のええ匂いや」

海未「急に吹きかけるのは辞めてください!///」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

果南「・・・はぁ・・・ごめんね絵里、こんな事になってさ」

絵里「あなただけが謝る事じゃないわ、私だって油断した」

果南「ありがと・・・はぁ」

絵里「・・・」


ー香水 装備ー


シュッ

果南「ひゃっ!?///」

絵里「・・・うん、オリエンタルでワイルドな香り」

果南「え~り~っ!?///」ドカドカ

絵里「わわっ!」ドンッ

パリン

151 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:07:50.91 G6NIRfT8 106/266

絵里「やっば、なんか高そうなツボ割っちゃった」

果南「・・・」

絵里「果南・・・?」

果南「もっと割りなよ」

絵里「・・・え?」

果南「・・・」ニヤッ

絵里「・・・そうね」

パリン、パリン・・・

果南「みみっちいよ、ほらっ!!」

ガタァン、バリィン・・・!!

絵里「・・・あははっ!」

バリィン!!


https://youtu.be/Lrle0x_DHBM

152 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:08:11.18 G6NIRfT8 107/266

海未「・・・何を遊んでるんですか全く・・・」

海未「希もそう思うでブッ」

「にしし、ナイスシュート?」

海未「・・・希、この私に枕を投げるとはどういう了見ですか」

「やっば、お怒りやーん!」タタッ

海未「待ちなさい希ィ!!良い度胸ですねぇ!!」ダダダッ

153 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:08:25.59 G6NIRfT8 108/266

果南「見て絵里、インディアンの帽子」

絵里「絶望的に似合わないわね、こっちの方がいいわよ」

果南「・・・インディアンの槍じゃん」

絵里「ワイルドね」

果南「・・・」ドスドスッ

絵里「いたっいたっ、偽物とはいえ刺さないでっw」

154 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:08:44.35 G6NIRfT8 109/266

海未「ぬぅえいりゃああああっ!!!」

ブンッ!!

バリィン!!

「ちょいちょい海未ちゃーーん!?およそ女の子が発する雄叫びじゃないよねっ!?」

「あと何で海未ちゃんが投げた枕でガラスが割れるの!?」

海未「やかましいッ!!待ちなさいいぃっ!!」ブンッ!!

「いぃやあああああっ!!あんなん当たったら頭吹き飛ぶやんなぁぁぁぁぁ!!!」


ガシャーンパリーン・・・

155 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:15:20.52 G6NIRfT8 110/266

ーーー音ノ木坂駐屯地ーーー


梨子「はい、転ばないように気をつけてね」

虎太郎「ぐんじんー」

梨子「あながち間違いじゃないけど間違いよ、こっち」

穂乃果「おお・・・ここが自衛隊・・・」

ことり「みんな走り回ってるねぇ・・・」

亜里沙「えきぞちっくじゃぱん・・・」

にこ「はしゃいじゃって、ほらこころ、ここあ、虎太郎、はぐれないで」

こころ「何時もお傍を離れません!」

ここあ「かっこいいー!」

梨子「ふふ・・・」


ツカツカ・・・


梨子「あっ・・・!」バッ!!

「かっこいい人だにゃ・・・」

花陽「た、確か軍人さんに対しての敬礼は・・・こうかな」バッ

「ふふ、楽にして、あなた達が音ノ木坂からの生存者ですの?」

梨子「はい、彼女達が音ノ木坂の生存者です、黒澤師団長」

ダイヤ「了解です、すぐに安全な場所へ、幸か不幸か部屋は空きまくってますから」

156 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:19:49.15 G6NIRfT8 111/266

真姫「こんにちは、あなたが1番上の人?」

ダイヤ「まあ、実質はそうですわね」

真姫「小難しいことは言わないわ、率直に言って私たち全員を入れる容量ってあるの?」

ダイヤ「・・・早速痛い所を・・・」

穂乃果「え、でも部屋は空いてるって」

梨子「部屋はあっても皆実働体制だから、つまりは・・・」

「働かないと、居場所は無いの?」

にこ「・・・ま、そうなるわよね・・・」

花陽「・・・」

真姫「そこで、私は医者なんだけど、あなた達のお役に立てると思うわ」

157 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:24:14.92 G6NIRfT8 112/266

ダイヤ「あなたが?本当に?」

真姫「西木野総合病院の娘よ」

ダイヤ「ああ、あの。私の母もよく利用していましたわ」

真姫「信用は得られたかしら」

ダイヤ「・・・猫の手も借りたい位です、少しでも心得のある人は歓迎ですわ」

ダイヤ「では・・・」チラッ

穂乃果「ひいいい!!穂乃果は役立つよ!?お饅頭とか作れるから!!」

「り、凛もラーメンくらいなら作れるにゃ!!だからかよちんだけはぁ!!」

ことり「わ、わたしもお裁縫とかなら・・・」

花陽「私もです・・・こほっ」

ダイヤ「そ、そんな怯えないで下さいな・・・大丈夫ですわ」

ダイヤ「勿論皆さんをこの駐屯地に置きます、人助けは当たり前ですから」

158 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:31:39.34 G6NIRfT8 113/266

にこ「・・・良かった、捨てられるかと」

ダイヤ「そんな非人道的な行為は死んでも致しません」

ダイヤ「今、日本はまともに機能してませんが、それならば今は私がここのルールですわ」

虎太郎「ありがとー」

ダイヤ「ふふ、礼はいりませんわ、仕事ですから」ナデナデ

ダイヤ「ではまた、何か仕事があれば桜内士長を通じてお伝えしますわ」

ダイヤ「今日はしっかりお休みなさい、小泉さんと真姫さんは医務室へ行って下さいね」

真姫「分かったわ、花陽、行くわよ」

花陽「う、うん、ありがとう」

159 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:34:27.37 G6NIRfT8 114/266

梨子「・・・では、私は果南さんの支援に入ります」

ダイヤ「ありがとう、果南3曹も今生存者を連れてきているのですよね?」

梨子「はい、トラブルでLAVを紛失したようですが」

ダイヤ「・・・何やってるんですのあのおバカは・・・」

梨子「返す言葉もございません・・・」

ダイヤ「・・・ならば、確かあの近辺にはこの駐屯地に最寄りの駅があったはずですわ、そこに行く様伝えて」

梨子「了解しました」

ダイヤ「あそこは鹿角姉妹の中隊が駅を確保している筈です、私から連絡を入れておきますわ」

梨子「では、その旨果南さんへ伝えます」

ダイヤ「お願いしますわ」

160 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:38:32.66 G6NIRfT8 115/266

ザーッ・・・

ピッ

梨子「Deep Sea こちらCherry」

「CherryこちらDeepSea どうぞ」

梨子「果南さん、移動の目処が経ちました、神田駅へ向かって下さい」

梨子「終点の音ノ木坂駅で、駅を確保した鹿角中隊長が待機しています」

「なる程ね、電車か、了解」

梨子「そういう手筈で、お願いしますね」

「了解、Deep Seaアウト」

161 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:46:51.51 G6NIRfT8 116/266

海未「どういう手筈になりましたか?」

「」

絵里「ねえ、希がピクリともしないんだけど、生きてる?」

果南「電車で音ノ木坂駅まで行くよ、そこに私達の部隊が待機してる」

果南「そこで君達を引き渡すよ、駐屯地は安全地帯だから、今の所は」

絵里「電車か・・・危険じゃないかしら」

海未「確かに、中に死なない人がいたら袋小路です」

果南「作戦としては、1車両を何とかして占拠、その後他の車両に繋がるドアに目張りをする」

絵里「目張り?何か紙とかを貼るとか?」

果南「うん、私達の研究で分かったんだけど、奴ら目が見えるんだよ」

果南「つまり視界を効かなくすれば居ることもバレないってこと」

海未「成程・・・」

絵里「不安点は、ひとつの車両を占拠できるかどうかね、しかも無傷で」

果南「運転席の一つ手前の車両を占拠出来れば、仕事はかなり楽になるね」

絵里「・・・よし、大筋は決まったわね、早速行きましょう」

果南「おけ、海未、責任もって希を運んでね」

海未「・・・う、分かりました」ズルズル

「」

絵里「引き摺らなくても・・・」

果南「よーし、れっつごーだよ!」

かなえりうみ「おー!!」

「・・・やーん・・・」


ーEpisode 3 Endー

162 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:50:21.65 G6NIRfT8 117/266

ーExtra Episodeー


プスッ

亜里沙「・・・っ」

真姫「ごめんね、少し我慢して」

花陽「・・・採血ですか?」

真姫「うん、にこちゃんから聞いたんだけど・・・彼女、普通じゃないみたい」

花陽「・・・どういう事?」

真姫「これから分かるわ・・・」


ー感染体 No.1ー

ネズミ「ヂュゥゥゥッ!!」

ー感染体 No.2ー

ネズミ「・・・」

163 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:56:12.20 G6NIRfT8 118/266

真姫「ここに2体のネズミがいる、1匹は感染体、1匹は死んでる」

真姫「今は時間が惜しいわ、直接、彼女の血を・・・」

プスッ

感染ネズミ「ヂュゥッ!?」

プスッ

ネズミ(死) 「・・・」

真姫「私の予想だけど・・・もしかしたら彼女は普通の人じゃないのかもしれない」

花陽「つ、つまり死なない人?」

真姫「にこちゃんが言うには、背中にある生きてるのが不思議な程の大きな傷、彼女が立っていた場所の上は吹き抜けのガラス、そして彼女の周りに散らばったガラス片」

真姫「彼女は、アリサは恐らく1度、死んでる」

花陽「!?」

真姫「最初のウイルスから感染した一型、私の父が作ったワクチンを接種した二型」

真姫「そして、彼女は・・・」

チュウ、チュウ・・・

164 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:59:05.84 G6NIRfT8 119/266

ネズミ1、2「チュウ!」



花陽「そ、そんな、ネズミさんがどっちも普通に・・・!?」



真姫「彼女は・・・死と共に、ウイルスに適合した」



真姫「新たな種、三型の感染者なのよ・・・っ!!」

亜里沙「・・・?」

165 : 名無しで... - 2020/01/11(土) 09:59:22.93 G6NIRfT8 120/266

ーExtra Episode Endー

172 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:36:56.06 Glo30e+/ 121/266

~Episode 4~


果南「じゃ、駅行こっか、神田駅はと」

「・・・そーいえばさ、この辺って大女優のマリ・オハラが住んでる家があるんだってね」

海未「だから何ですか・・・行くつもりですか?」

「彼女は宝だよ、生きてたら連れていかなきゃ」

果南「・・・希」ツカツカ

海未「果南さんも何とか言ってやってください」

ガシッ

果南「行こう、彼女のいないスクリーンに価値なんかない」

海未「」

絵里「・・・ま、生存者は多い方が良いから・・・ね?」

173 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:37:13.46 Glo30e+/ 122/266

ーーーマリ・オハラの邸宅ーーー


絵里「大きいわね・・・」

海未「流石は高級住宅地の一等地ですね・・・」

「お邪魔しマース!!」

果南「マリーあんたをスクリーンから出しに来たよぉ!!」

絵里「アホ2人・・・」

174 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:37:33.53 Glo30e+/ 123/266

海未「・・・それで、どうでした?」

果南「・・・残念、彼女らしいのはいなかったよ・・・」

「やーん・・・」

絵里「・・・じゃ、一旦今日はここを使わせてもらって、明朝駅に向かうとしましょう」

海未「良い考えです、せっかく広いのですし、遠慮無く使わせて頂きましょう」

果南「そういやこんな物を見つけたよ」

ガシャッ

絵里「・・・ショットガン一丁、ハンドガン一丁・・・」

海未「だからどうなってるんですか日本の銃刀法はぁっ!?」

絵里「・・・海未、はい」

海未「んだぁっ!?何故私に散弾銃を?!」

絵里「向こうに室内映画舘があったわ、護身用でそれを持って行きましょ」

海未「な、何故今!?」

絵里「あなたにもマリ・オハラの素晴らしさを伝えようかと」

のぞかな「・・・」ニヤニヤ

海未「・・・あなたも手先ですね!?」

絵里「私は純粋なファンよ、ほれほれ」

アアァァァ・・・

果南「じゃ、私達はここにあった酒でも飲んでよっか」

「そうこな・・・あ、もう飲みすぎんよ」

果南「頼むよほんと」

175 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:37:49.35 Glo30e+/ 124/266

ーーー音ノ木坂駐屯地ーーー


ー食堂ー

穂乃果「おつかれ隊員さん!今日は何にする?」

隊員「じゃあ、日替わりランチにしようかな」

穂乃果「まいどっ!にこちゃーん!日替わり一丁!!」

ハイヨー!

ことり「何に致しますか?」

隊員「じ、じゃあこのAセットで・・・」

ことり「・・・実はいつもお疲れの隊員さんに、サービスでいちごプリンがあるんですが・・・」

隊員「あ、じ、じゃあそれも!!」

ことり「ありがとうございます!♡にこちゃん、Aセットといちごプリン1つです!」

ー厨房ー

にこ「・・・あの子の才能、やばいわね・・・」

「全くにゃ・・・あれ?そう言えばかよちんは?」

にこ「忘れたの?花陽は医務室の勤務よ」

「あ、そうだったにゃ」

176 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:38:19.44 Glo30e+/ 125/266

ー医務室ー

真姫「・・・はい、次は三日後ね」

隊員「ありがとうございます」

花陽「替えの包帯です、痛むようなら痛み止めも飲んで下さいね」

隊員「はい!」

ガラッ

パタン

真姫「・・・ふう」

花陽「真姫ちゃんお疲れさま、お茶だよ」

真姫「ありがとう、花陽」

花陽「・・・ワクチンの進みはどう?」

真姫「・・・悪いニュース聞きたい?」

花陽「普通こういうのって良いニュースも用意されてる物じゃないの?」

真姫「残念ながらそうはならないわ」

真姫「・・・このままワクチンの研究を進めていけば・・・」

真姫「・・・彼女は死ぬわ」

花陽「!?」

177 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:38:38.82 Glo30e+/ 126/266

真姫「良いニュースと言えば、ワクチン作りを辞めたら彼女は生きていく事になるわね」

真姫「1人だけ、この荒廃した世界で、簡単に死ぬ事もままならないまま・・・」

花陽「・・・どうにかならないのかな・・・」

真姫「分かったことは、この位よ」

178 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:38:56.71 Glo30e+/ 127/266

・彼女は死なない人と言うより、私達人間より死ににくい

・銃弾くらいなら、死にはしないけど暫く動けない。彼女はその特異性以外は普通の人間だもの

・後は、感染者に噛まれたら、彼女の中のウイルスと感染者のウイルスが衝突し、体を蝕み、確実に死ぬ

・彼女の血液から精製したワクチンで、確実に感染者、そして感染してから死んだ動物も蘇生することが分かった
死体に残った微量のウイルスが活性化するのね

・しかし死ににくいだけで、このまま血液からワクチンを作り続ければ彼女は死ぬ

179 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:39:16.96 Glo30e+/ 128/266

真姫「・・・世界を取るか、彼女を取るか」

真姫「こんな大き過ぎる問題、どうしろってのよ・・・!!」

花陽「真姫ちゃん・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

亜里沙「・・・」

タタッ

180 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:39:33.46 Glo30e+/ 129/266

ーーー梨子の部屋ーーー


こころ「お姉様はスーパーアイドルなんですよ?」

ここあ「お姉ちゃん、いつも私達にちょー美味いご飯作ってくれるからさ!」

虎太郎「りょうりにんー」

梨子「アイドルで料理人って、すごい才能よね・・・」

梨子「・・・さて、急に来た時はびっくりしたけど、どうしたの?アリサちゃん」

亜里沙「・・・おしるこ、美味しいです」

梨子「ほんと?良かった♪」

亜里沙「・・・ねぇ、梨子さん」

梨子「ん?」

亜里沙「亜里沙、普通の人じゃないの?」

梨子「・・・それは」

亜里沙「さっき、聞いたんです、亜里沙が死ねば、世界は救われるって」

181 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:39:50.42 Glo30e+/ 130/266

亜里沙「でも、私は・・・」

梨子「・・・」

亜里沙「・・・名前を覚えてるんです、他は何も覚えてないのに」

梨子「名前?」

亜里沙「・・・エリ、エリって名前を」

亜里沙「その人が、私の事を何度も呼ぶんです、頭の中で」

梨子「エリって・・・確か果南さんと・・・!」

亜里沙「知ってるんですか?」

梨子「知ってるも何も、これから来るわよ、安心して」

梨子「絵里さんは・・・エリは」

梨子「あなたのお姉さんよ、アリサちゃん」

亜里沙「お姉・・・ちゃん」

182 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:40:05.62 Glo30e+/ 131/266

ーーーマリ・オハラの邸宅ーーー


ー室内映画館ー

~♪

「あんなチャチなロシアンマフィア、纏めて潰してペリメニにしてやるわ」

「さあ戦争よ、私達Bloody Maryの力を見せる時が来たわ!!」


海未「・・・」ボー

絵里「・・・何だかんだしっかり見てるわね・・・」

183 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:53:21.00 Glo30e+/ 132/266

果南「希、そこの布巾取ってくれる?」

「あいよー」

果南「ありがと、こんなもんかなん」

「銃のお手入れも大変なんやな」ゴクッ

果南「ウチなんか特にね・・・」ゴクッ

ザッ・・・

「・・・?」

果南「誰かいるの?」

ザッ・・・ザッ!

「ア゛ァァァ・・・」

「どわぁっ!!」ガタァン

果南「そんな・・・マリーが・・・」

「ゾンビになっちゃった!!」

184 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:53:44.08 Glo30e+/ 133/266

鞠莉「ウガァァァ・・・」

果南「・・・私の手でっ!こんなマリーは見てられないっ!」チャキッ

「ウチだって、見たくなかったよ・・・っ!」チャキッ

鞠莉「Noooo!!待って待ってWait Wait!!!」

のぞかな「え?」

鞠莉「これ特殊メイク!あいつらに紛れたら襲われないかなって思ったのよ!」

「よ、良かったぁ・・・」

果南「・・・」プルプル

「果南ちゃん?」

鞠莉「感激で声も出ないかしら?」

果南「うん、うん、握手して貰っていい?」

「あははっ」

鞠莉「勿論、ようこそオハラ家へ」ギュッ

果南「は、ハグしてもいい?」

鞠莉「かもんなっ!」バッ

果南「本物のマリー・オハラだぁっ!」ギュッ

「微笑ましいやんな・・・」ゴクッ

185 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:54:01.37 Glo30e+/ 134/266

果南「そう、スタジオから命からがらここへ」

鞠莉「丁度次の映画がゾンビ映画だったの、お陰でメイクしっぱなしよ」

「ラッキーもラッキーやんなぁ」

果南「そう言えば伝説のあの映画、「仁義なきマリー」共演者の、ユウキ・アンジュは?」

鞠莉「スタジオにいるわよ」

「彼女もおるんや!」

鞠莉「前の彼女じゃなくなったけど」ゴクッ

「あっ・・・」

果南「と、所でそこに飾ってあるのってさ!「仁義なきマリー」で使われた日本刀だよねぇ!?」

鞠莉「そうよ、持ってみる?」

果南「是非っ!希もほらっ!」

「わっ、ウチも!?」

果南「当たり前じゃん!ほらほら!」

186 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:54:23.75 Glo30e+/ 135/266

「親分・・・」

「マリー、それでヤクザになったつもりか?」

「お前の様な外から来たやつが、刀なんぞぶら下げて・・・」

「これも、アンジュの為なんです、御免ッ!!」

~♪

海未「・・・彼女は仇討ちの為に・・・」ホロリ

絵里「感激しちゃってるわ・・・」

187 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:54:41.03 Glo30e+/ 136/266

果南「姉妹(きょうだい)っ!!死ぬなぁッ!!」

「マリー・・・あんたなら・・・きっとこの日本でのし上がれるわ・・・」

「これを・・・」ガチャッ

果南「これは、アンジュの家に伝わる・・・」

「あんたが護ら無ければならない物の為に、振るのよ・・・」ガクッ

果南「・・・アンジュ?アンジュッ!!起きてっ・・・!!」


鞠莉「・・・いやー・・・よく見てるわね・・・」パチパチ

果南「てへ、ご本家からお褒めを貰っちゃった」

「ね、光栄やんな」

鞠莉「そう言えば、今映画見てる2人はどんな人なの?」

果南「1人は逞しい奴だよ、絵里っての」

「海未ちゃんは・・・怖がりやんな」

鞠莉「ほーん・・・」ニヤッ

果南「・・・やる気だね?」ニヤッ

「面白くなってきたやん・・・」ニヤッ

188 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 21:56:14.10 Glo30e+/ 137/266

「・・・君が今日から私達の親だ、これから淡島組を、よろしく頼む」

「統堂さん・・・」


海未「なんて義理堅いヤクザ親子の関係性なんでしょうか・・・」グスッ

絵里「すっかりハマったわね、良かった」


ソーッ・・・


絵里「次の作品の「鞠莉が如く」も見る?かなり攻めた作品だけど」

海未「是非みたいです、私もマリー・オハラのファンになりました・・・」

鞠莉「・・・ウガァァァッ!!」

絵里「きゃあああああっ!?」

海未「イヤアアアッ!!」


バァンッ・・・!!


のぞかな「・・・!?」

鞠莉「・・・Oh・・・」

海未「はあっ、はあっ、絵里、怪我はありませんかっ!?」

絵里「ええ、大丈夫よ、ありがとう」


ドタドタ・・・


果南「マリーっ!!」

「ああ、なんてことや・・・マリー・オハラを撃ってしもた!!」

海未「2人ともご安心下さい、彼女は・・・既に感染s」

鞠莉「No、してないわ・・・ゴフッ」

海未「!?!?!?」

果南「マリーごめん、私があなたを担ぎ上げたばっかりに・・・!!」

鞠莉「いいの、私が脅かしたせいよ・・・ふふ」

絵里「え?え?彼女のこれ・・・」ピトッ

絵里「・・・特殊メイクじゃない・・・」

海未「」

189 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 22:19:49.24 Glo30e+/ 138/266

絵里「マリー、本当に御免・・・私達のせいで・・・」

鞠莉「良いの、きっと私だけ遊んだバチが当たったのね・・・」

鞠莉「・・・」

果南「マリー・・・?マリー!!」

鞠莉「・・・」

「・・・んふふっ」

果南「・・・」ジーッ

「・・・ン゛ンッ、ごめん、この人ほんとツボで・・・」

絵里「・・・」ジーッ

「・・・悲しさのあまりなんよ、うん」

海未「マリー・・・あなたの事は一生忘れません・・・こんな世界でなければ、もっと早くに出会いたかった・・・」

鞠莉「・・・ありがとう」

鞠莉「」

果南「・・・っ」グスッ

絵里「・・・また会いましょう、マリー」

190 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 22:20:08.84 Glo30e+/ 139/266

絵里「・・・ちゃんと布巻いた?」

海未「はい・・・グスッ、準備良しです」

果南「じゃ、埋めるよ・・・せーのっ!」


ドサッ


ザッ ザッ・・・


「・・・こんなもんかな」

果南「よし、構えー・・・!銃(つつ)!!」

ガチャッ

「ウチだけ釘打ち機・・・」チャキッ

絵里「贅沢言わないの、ここは日本よ」チャキッ

海未「マリー・・・」チャキッ

果南「ふぅ・・・撃てっ!!」


パァン、パァンパァンパァン・・・!!

191 : 名無しで... - 2020/01/14(火) 22:20:26.58 Glo30e+/ 140/266

ーーー明朝ーーー


果南「・・・ん、ふぁーあ・・・よく寝た」

「・・・すぅ」

果南「ん、意外と普通、昨日呑んだのに」

海未「慣れたのでしょう、朝ごはんですよ」

果南「おー海未ちゃん、おはよー」

海未「おはようございます、朝食を食べたら出発ですよ、二人を起こして来て下さい」

果南「あーいよ」

絵里「・・・亜里沙・・・」

果南「絵里、朝だよ、亜里沙ちゃんに会いに行こう」

絵里「・・・ん、おはよ」

果南「おはよ、朝ごはん出来てるよ」

絵里「ありがとう・・・ふぁ~・・・」

果南「希、朝ごはんだよ、ベーコンエッグ」

「んーおにくー・・・」ムクッ

果南「よーしおはよう、さあ食べよっ」

200 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/18(土) 12:08:15.32 SmVWJN4B 141/266

ーーー神田駅ーーー


「着いたやんね」

果南「うーん、酷い有様」

海未「電車はひっくり返り、所々から火が・・・」

絵里「電気は通ってるんでしょ?動かすことさえ出来れば何とかなるわ」

果南「絵里、電車運転出来る?」

絵里「ええ、無理よ」

「なんで一回肯定したん」

海未「どうしたものでしょう・・・」

果南「まあいいや、私が運転するさ」

海未「出来るのですか?」

果南「車掌やってたから、地元で」

「意外やんな」

絵里「運転の問題はこれでOK、あとはどこまで運転席の方へ近づけるかね」

201 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/18(土) 12:08:34.64 SmVWJN4B 142/266

果南「・・・歩き回ってやっとこさ、見つけたこの車両なら何とか行けそうだね」

絵里「問題は・・・」


ウガァァァ・・・ アォォォォ・・・


海未「もれなく満員電車であるという事です」

果南「・・・じゃあ、作戦ね」

202 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/18(土) 12:09:02.08 SmVWJN4B 143/266

「私はこのまま運転席に入って、音ノ木坂駅に向けて前進する」

「その時、運転席のある車両の奴らは確実にこっちに気付く」

「私の方に来ている間、後ろから奇襲して」

「・・・」

「海未、君は2人のバックアップ、それともうひとつ」

「はい」

「2人がやっつけてる間、海未は後続車両の連結部分をぶっ壊して」

「無駄に連れていく必要は無いからね」

「この散弾銃が、役に立つ時ですね」

203 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/18(土) 12:09:32.40 SmVWJN4B 144/266

「絵里も、拳銃は最後の手段として使って、奴らは音に寄ってくるから」

「分かったわ、最後の為に残しておく」

「希の釘打ち機は音も無いし、誤射だけ気を付けてくれれば、バンバン使っていいよ」

「了解、BANG BANG使うやん」

「・・・よし、各自準備にかかって」

「雑誌とか腕に巻いとくといいわよ、少しは咬まれないでしょうし」

「分かりました、ではこの雑誌を・・・」

バタッ

「海未!?どうしたの?!」

「・・・えりち、安心して」

「ああ・・・そういう事」


ースケベ本ー


「」

「純粋も良いとこね・・・」

207 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:23:18.64 vcdXYzQx 145/266

ーーー車内ーーー


感染者「アウゥゥゥ・・・」

チョンチョン

感染者「アイ?」

ドカァッ!!

感染者「オアアアッ!!」ズサー

絵里「ちょっと失礼、そこは私の席よ」

海未「絵里が道を開きました!!今ですよ!!」

「おおうりゃぁ!!」ドカァッ

海未「てえりゃぁ!!」バキィッ

感染者「ア゛オッ!!」

感染者「ゲェッ!!」

208 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:23:35.73 vcdXYzQx 146/266

ー運転席ー


感染者「ウゥゥゥ・・・」

果南「あのー、交代の時間です」

感染者「オオ?」

ドカァッ

バリィン・・・

果南「少しは休んでねっと」

ガチャッ

ウィィィィン・・・

209 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:24:27.09 vcdXYzQx 147/266

ー車内ー


絵里「動き出したわ!!」

海未「この車両は制圧しました!」

「よしっ、今や!海未ちゃん!」

海未「・・・っ、はいっ!!」ガシャコン

絵里「撃って!!」

海未「っ!!」

バァンッ!!

バキィッ・・・!!

「やった!!これで後続の人達はこっちに来れない!!」

海未「ふう・・・」

絵里「お疲れさま、海未。少し休んでて」

ガチャ

「えー、車内のお客様にお知らせ致します」

「果南ちゃんや」

「当車両はこのまま進み続け、終点の音ノ木坂駅まで特急で向かいます」

「大きく揺れるかと思われます、吊革や座席に座ってお待ちください」

絵里「ふふ、了解」

ガタンゴトン・・・

210 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:25:06.27 vcdXYzQx 148/266

「また1つ、駅を通過したな」

海未「もう少しですね、音ノ木坂駅まで」

ガタン・・・

絵里「おっと、よく揺れるわね」

ガタン・・・

海未「やはり線路に何かしら障害物があるのでしょうか」

ー運転席ー

果南「・・・線路には何も無いね・・・」

果南「聖良さんの部隊が片付けてくれたのかな」

果南「・・・しっかし何でスピード落ちてるんだ?」

果南「どうしてこんな遅いんだろ・・・」

果南「窓から、外見てみるか」

ガラッ

果南「・・・嘘でしょ」


感染者の群れ「グオォォォッ・・・!!」

211 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:25:29.92 vcdXYzQx 149/266

果南「・・・あんな数が車両に引き摺られてたら、そりゃ遅くもなるか・・・」


・・・ノゾミ?ソッチニハ・・・


果南「ーーっダメだ!!希っ!!」

212 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:25:51.32 vcdXYzQx 150/266

ー車内ー

「・・・やっぱ揺れ過ぎやん?」

絵里「壊れかけなのかしら」

海未「・・・」

「海未ちゃん、ちょっと銃貸してな」

海未「は、はい」

スタスタ

絵里「希?そっちにはもう車両も無いのよ?」

「・・・何となくね」

ガラッ

感染者「ガァッ!!」

「ーーーっ!!!?」

ガブッ・・・

213 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:53:31.20 vcdXYzQx 151/266

ーーー音ノ木坂駐屯地ーーー


ダイヤ「容認出来ませんわ」

真姫「あなたの言いたい事は分かるわ、倫理的にも道徳的にも最悪だもの」

真姫「でも、彼女はこの荒廃した世界の、最後の福音なのよ」

梨子「・・・」

ダイヤ「しかし、彼女は絵里さんの妹なのでしょう?勝手な事をして、許されるとでも?」

真姫「こうしてる間にも、世界は少しずつ終わっていってる、もう一度人間の世界を再興させる為に、彼女は必要な犠牲なの」

ダイヤ「・・・」

梨子「亜里沙ちゃん・・・」

真姫「・・・じゃなかったら、私の両親は、何で死んだのよ・・・っ!!浮かばれないじゃないっ!!」

梨子「真姫ちゃん、両親を・・・?」

真姫「・・・母は感染、父は母と心中よ」

梨子「・・・ごめん」

真姫「誰も悪くないわ、私達が恨むべきは・・・」

梨子「・・・恨むべきは?」



真姫「・・・ねえ」



真姫「・・・私は何を、恨めばいいの?」

214 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:54:08.59 vcdXYzQx 152/266

ーーー車内ーーー


絵里「・・・っ!!希ぃ!!」

「いっーーた・・・!」

絵里「・・・っこンのッ!!」スチャッ

パァンパァン!!

感染者「グホォッ!!」

海未「な、何なのですか・・・あれは・・・!!」

絵里「あれだけの数の死なない人達が、車両にしがみついてたなんて・・・」

「いったぁ・・・」

絵里「希ッ!!大丈夫なの!?」

「・・・」スッ

海未「ああ、そんな・・・」

「ウチのすらっとした自慢の指が、1本無くなっちゃったよ・・・」

絵里「希・・・そんな・・・」

215 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:54:34.42 vcdXYzQx 153/266

「うーわ、凄い数・・・」

グオォォォォッ・・・!!

「・・・よっこいせ」スクッ

絵里「・・・希?」

海未「何をする気ですか!?希!?」

「ウチごとあの群れに飛び込めば、皆どいてくれるかなーって」

絵里「馬鹿っ!!そんな馬鹿なことしないで!!」

「でも、このままなら確実に車両は止まるだろうし、そしたら四方八方から死なない人達に囲まれてゲームオーバーやん?」

216 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:55:07.52 vcdXYzQx 154/266

ガラッ

果南「希っ!!・・・あぁ、クソっ!!」

「やっほ果南ちゃん、あそうだ」

果南「え?」

「果南ちゃん、何か爆弾か何か持ってへん?」

果南「ーーっ!!」

絵里「希ぃ!!」

果南「・・・あるにはあるよ、1個だけ、手榴弾」

「貸して」

海未「希っ!ダメですっ!!」

果南「っ・・・」

「貸して」

果南「・・・」スッ

絵里「果南・・・」

217 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:55:26.89 vcdXYzQx 155/266

「どうやって使うの?」

果南「ピンを抜いて、3秒後に・・・」

「了解!」

海未「どうしてあなたが行く必要があるのです!?投げて使えば・・・っ!!」

「だって、ウチもう感染してるし」

絵里「真姫が言ってたわ、ワクチンがあるって!それを使えば・・・」

「遅すぎるんよ、感染の速さは分かっとるはずやろ?」

絵里「でも、発症までは9秒よ!?今確実に一分以上経ってる・・・!」

218 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:55:58.54 vcdXYzQx 156/266

「こんなんでも助かるの?」スッ


希の目は、赤黒く充血していた

希の手は、黒い血を垂れ流していた


絵里「・・・っ!」

「たまたま、神様が猶予をくれたんよ、皆への別れの為に」

海未「別れだなんて・・・っ!!」

果南「希・・・今まで、ありがとう」

「うん、果南ちゃんもありがとな」

絵里「果南っ!!」

219 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:56:39.50 vcdXYzQx 157/266

果南「・・・仕方無いんだよ、こんな世界なんだからッ!!」

果南「私だって部下を1人、この手で殺した、感染したから!!」

果南「でも割り切らないと、生きれないんだよっ・・・」

果南「死んだ千歌の為にも、私は生きなきゃいけないんだっ!!」

海未「果南さん・・・」

「向こうで会ったら言っとく、いい先輩だったよって」

果南「希ぃ・・・!!」

海未「希・・・行ってしまうんですか?」

「うん、もう時間もなさそう、やしっ・・・!ゴホッ!」

ビシャッ

海未「・・・っ、希・・・」

220 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:56:59.99 vcdXYzQx 158/266

「奴らも、すぐ入ってくるだろうし、はよやらなな」

絵里「・・・希、また会いましょうね」

「すぐには会いたくないね、60年後くらいに、また」

絵里「ふふ・・・天寿を全うしていくわ」

「うん、またね」

ピンッ・・・

221 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:58:14.71 vcdXYzQx 159/266

海未「希っ!!」

ガラッ

ピシャッ

ーノゾミッ!!ノゾミィ!!
バンバン!!



感染者「グオォォォッ!!」


「・・・1人は寂しいし、一緒に来てや」


ガシッ

感染者「ガアッ!!」



ドカァァァァァン・・・!!

222 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/20(月) 22:59:05.30 vcdXYzQx 160/266

ーEpisode 4 Endー

229 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:27:11.86 oialGAlm 161/266

ーEpisode 5ー


果南「っ!!」ピッ

「Deep sea こちらチェ」

果南「こちら果南!!梨子、1人やられた!!」

「・・・そんな、なんて事・・・」

果南「聖良の部隊は音ノ木トンネルの向こうだろ!?安全なんだよね!?」

「壊滅の報告もありません、絶対に安全です」

「到着次第すぐにこちらへ合流する様伝えます、今はとにかく身を守って!!」

果南「ああ分かった、また後で!」



「どうか、生きて下さい、果南さん」

ピッ

230 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:28:02.42 oialGAlm 162/266

絵里「海未・・・」

海未「うっ・・・希・・・」

絵里「今は希が繋いでくれた命を守るのよ、海未」

海未「はい・・・」


「こちら運転席!前方に感染者の大群!!」


絵里「・・・一難去ってまた一難ね」

海未「大丈夫なのでしょうか・・・?」


「止まってる暇はない、このまま突撃する!!」

「何かに捕まってて!!」

231 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:28:17.84 oialGAlm 163/266

絵里「よし、海未、こっちよ!」ギュッ

海未「は、はい!」


果南「行くぞオオオオッ!!!」

感染者の群れ「ウオ゛オォォォォッ!!」

ドガガガガガ・・・


ドカァァン!!

絵里「くっ!!離れないで海未っ!!」

海未「・・・っ!!」

果南「うぉおおおあぁぁぁぁっ!!!」


ドカァァァァァン・・・!!

232 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:28:34.60 oialGAlm 164/266

ーーー音ノ木坂駅ーーー


理亞「・・・聞こえた?」

雪穂「しっかり、火が電線に回って爆発したのかな」

理亞「・・・注意しておかないと、ね」チャキッ

233 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:29:20.44 oialGAlm 165/266

絵里「・・・いったた・・・派手に横転したわね・・・」

絵里「海未、大丈夫?」

海未「は、はい・・・何とか・・・」

絵里「もうトンネルの目の前よ、果南を起こして行きましょう」

海未「はい、果南さん?」

果南「・・・やあ」

海未「・・・こんな事って・・・!!」

絵里「海未?どうしたの・・・っ!?」


果南「・・・ゴホッ、いやあ、派手に行き過ぎたね」

絵里「列車の破片が・・・お腹に・・・っ!!」


果南「いったた・・・こりゃ思ったより早く、希と千歌に会えそうだね」

234 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:29:41.52 oialGAlm 166/266

絵里「・・・果南」

果南「悪いけど、自分の事はよく分かってる」

果南「無駄に引き留めないでね、後は頼んだ」

海未「・・・ううっ」

果南「・・・行って、早く行かないと・・・」


感染者の群れ「アア゛ァァァァァ・・・!!」


絵里「・・・別れの時まで邪魔するのね」

235 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:30:03.85 oialGAlm 167/266

果南「アイツらはいつもそうでしょっ、ほら行った行った」

絵里「・・・ごめんなさい、また会いましょう、果南」

果南「もちろん、海未ちゃんも元気でね」

海未「このご恩は死んでも忘れません、ゆっくり休んで下さい、果南さん」

果南「うん、ありがとね、また会おう」


タッタッタッ・・・

236 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:30:16.23 oialGAlm 168/266

果南「・・・あー痛っ」

果南「・・・ゴホッ、まだ、歩けるかなん」

果南「とりあえず、上に行こう」

ザッ、ザッ、ザッ・・・

237 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:31:11.90 oialGAlm 169/266

果南「・・・おー、見晴らしのいい所だね、しかも高い」

果南「・・・よっと」


バリィン!!


果南「あの子達に迷惑はかけないよ、っと」チャキッ

パァンパァンパァン!!


感染者「ガァアァッ!!」

感染者「グウゥゥッ!!」

感染者「グオォォォッ!!」


果南「そうそう、こっちに昇ってきなー」

238 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:33:29.91 oialGAlm 170/266

ドドドドドド・・・!!


果南「最後の1本・・・」シュボッ

果南「・・・ふぅー・・・」チラ

ピッ、ピッ、ピッ・・・


ーC4爆弾ー


果南「持ってて良かった、これで皆一掃だ」


感染者「グオォォォォォォォォッ!!」


果南「よく来たね、さあ行こうか」

ピンッ・・・

ボッ

果南「・・・っ!!」


ドカァァァァァン・・・!!!!

バリィン!!バリィン!!

感染者達「ゴアァァァァァッ・・・!!」

ドシャッ、ドサッ、ドサッ・・・



ドカッ

果南「」

239 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:34:11.94 oialGAlm 171/266

ーーァァァァン・・・!!


海未「い、一体何が・・・!?」

絵里「・・・果南・・・」

絵里「・・・行くわよ、海未っ!!」

タッタッタッ・・・

240 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:34:44.08 oialGAlm 172/266

理亞「・・・雪穂」

雪穂「分かってる・・・」チャキッ

ザッザッザッ・・・

理亞「鹿角中隊長、生存者と思しき2人組がこちらへ向かってくる、指示を乞う」


ザーッ・・・


雪穂「・・・どっちなの・・・?」

241 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:34:59.89 oialGAlm 173/266

理亞「鹿角中隊長、雑音が多い、今一度指示を乞う」


ザーッ・・・ピーッ・・・


理亞「・・・ダメだ、構えて」

雪穂「生存者だったらどうするのさ」

理亞「感染者だったらどうするの?」

雪穂「・・・もうっ!」チャキッ

242 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:35:46.20 oialGAlm 174/266

海未「・・・」

絵里「・・・恐ろしい数の死体ね・・・この先にいるのは間違いなさそう」

海未「・・・ううっ・・・果南さん・・・希・・・」

絵里「・・・海未、我慢しなくたっていいの、思い切り泣いていいわ」

海未「・・・絵里っ・・・うわぁぁぁん・・・!!」

絵里「・・・」ギュッ

243 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:36:17.64 oialGAlm 175/266

絵里「・・・愛してる、ばんざーい」

絵里「ここで良かったー、私達の今が、ここにある」

海未「・・・絵里・・・」

絵里「・・・愛してる、ばんざーい」

絵里「始まったばかり・・・」

244 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:36:48.74 oialGAlm 176/266

理亞「撃って、雪穂」

雪穂「・・・っ!」グッ

理亞「・・・雪穂ッ!」


ーーザーイ・・・


雪穂「っ!?」

ザザーッ・・・

理亞「・・・歌・・・!?」

245 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/22(水) 23:37:44.18 oialGAlm 177/266

ーーーアシタモヨロシクネ・・・


ピッ


「やっと繋がった・・・こちら中隊長っ!!その人達は撃たないで下さいっ!!」

「彼女達は生存者です!!繰り返します、撃たないで下さい!!」


絵里「・・・まだ、ゴールじゃない・・・」

ザッザッザッ・・・


雪穂「り、理亞っ!!」

理亞「っ、行って!!」

251 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/24(金) 22:08:20.62 F54J3R0d 178/266

ーーー鹿角中隊 前線基地ーーー


理亞「あなた達2人が生存者の絢瀬絵里、園田海未ね?」

絵里「そうよ、とりあえず彼女を休ませてあげて、酷く疲れきってる」

理亞「ええ、こっちへ来て、暖かいお茶もあるわよ」

海未「ありがとうございます・・・」

雪穂「・・・すみません、あと少しで撃ってしまうところでした」

絵里「貴女達は貴女達の職務を全うしようとしただけよ、気に病むことはないわ」

雪穂「それで・・・」

「あ、いたいた、大丈夫ですか?」

252 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/24(金) 22:08:47.49 F54J3R0d 179/266

雪穂「あっ、鹿角中隊長!」

聖良「お疲れ様です、こちらが?」

雪穂「絢瀬絵里さんと、向こうのテントに園田海未さんがいます」

聖良「成程、了解です」

聖良「じ後、高坂士長はテントで鹿角士長と共に、園田さんのケアをお願いします」

雪穂「了解しました!」タタッ

253 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/24(金) 22:09:08.04 F54J3R0d 180/266

聖良「・・・改めて初めまして。私がこの中隊の隊長、鹿角聖良1等陸尉です」

絵里「・・・私達を助けて頂き感謝しています、鹿角1尉」

聖良「礼はいりませんよ、仕事ですから」

聖良「・・・それで、松浦3曹は・・・」

絵里「・・・私達2人を、命を賭して救ってくれました」

聖良「そう、ですか・・・そう言って頂けて、彼女も浮かばれるでしょう・・・」

絵里「・・・」

聖良「・・・では、お二人を音ノ木坂駐屯地までお送りします、連絡を入れてくるので海未さんとお待ちください」

絵里「はい、ありがとうございます・・・」

254 : 名無しで叶える物語(奈良漬け) - 2020/01/24(金) 22:09:34.45 F54J3R0d 181/266

聖良「・・・」ピッ

ザーッ・・・

聖良「・・・しかし、繋がらないですね・・・」

聖良「こんな状況ですし、電波も悪くなってるんでしょうか」

聖良「・・・でもさっきまで繋がってた様な・・・?」

ザーッ・・・



ーーーウ゛ァァァァァ・・・

259 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/26(日) 23:28:55.33 MtVNGrhs 182/266

ーーー少し遡った、音ノ木坂駐屯地ーーー


梨子「報告します」

ダイヤ「お願いしますわ」

梨子「依然駐屯地の人員は足らず、一般の方々、高坂さんや矢澤さん、西木野さんの手を貸して頂いてる状況です」

ダイヤ「有難いことです、心苦しいですが」

梨子「それと突貫で完成させた、駐屯地を覆う壁ですが」

ダイヤ「通称"鳥籠"ですわね?」

梨子「こういう状況を想定されてないからか、些か強度に不安が残るかと思われます」

ダイヤ「仕方ない事です、本来は"人間"による外敵侵略に対抗する為の手段ですからーーー」

260 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/26(日) 23:29:48.00 MtVNGrhs 183/266

ーーー駐屯地 中庭ーーー


穂乃果「はぁ、息が詰まるね」

花陽「しょうがないよ、居させてもらうだけでも有難いし」

「でも・・・久し振りに外で走り回りたいなぁ」

にこ「・・・そう言えば、ことりは?」

穂乃果「今日の医務室当番だよ」

にこ「そうだったわね・・・はあ」

こころ「にこにー、なぜ気落ちしてるのですか?」

にこ「ん、ずっと壁の中にいるのもね・・・疲れちゃうのよ」

ここあ「鳥さんのカゴの中みたいだね?」

花陽「鳥籠・・・」

261 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/26(日) 23:30:43.51 MtVNGrhs 184/266

虎太郎「おうたー」

にこ「え?」

「歌・・・」

穂乃果「・・・歌おうか、せめて」

花陽「き、急に?」


「良いんじゃない?」


「梨子さん!」

梨子「パーッと歌って、ストレス発散になるなら儲けものよ」

にこ「・・・あんた達、久し振りににこにーの歌が聞けるわよ、楽しみにしてなさい」

こころあこたろう「「わーい!」」

262 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/26(日) 23:31:00.21 MtVNGrhs 185/266

穂乃果「・・・心にFanfare」

「鳴り響く出会いー♪」

花陽「いつまでもー」

にこ「熱い、ままの、君だとー♡」

梨子「・・・僕は信じてーるーよー」

穂乃果「・・・っ!」ダダッ

花陽「穂乃果ちゃん!?」

263 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/26(日) 23:32:01.07 MtVNGrhs 186/266

ザワザワ・・・

「はーいハッチャけ過ぎない様にねー!!押さないでー!」


バッ!

穂乃果「すみませんマイク借りますっ!!」

「うぇっ、そんな急にぃ!?・・・でもいいね、ハッチャけてるじゃーん!!」

にこ「安心より、冒険だと」

「笑いながら Jumping High!」

花陽「止まらない、時間の中」

梨子「輝きを、求め続けてる・・・!」

穂乃果「・・・ーーーすぅっ」

264 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/26(日) 23:32:54.12 MtVNGrhs 187/266

「頑張って頑張ってその先で!!」

ーーーウタッテルゾ ワタシタチモウタオウ!

「素敵な事が起こるよ!」

ハイッ!!

「I’m ok I'm ok 諦めない!」

「明日も、Happy Maker・・・!」

265 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/26(日) 23:33:14.76 MtVNGrhs 188/266

ーーー壁外ーーー


感染者「ヴゥゥ・・・」

ーーーステーキナコトガオーコルヨ!

感染者「ア゛ァ・・・!!」ダッダッダッ

ーーーアイムオーケーアイムオーケーアキラーメナイ・・・!!

感染者達「「ア゛ァァァァッ!!!」」

ドドドド・・・!!

270 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:14:58.59 IMY4fnXN 189/266

ーーー音ノ木坂駐屯地へ向かう道ーーー


ブーン・・・

聖良「何かがおかしいです、無線定期連絡すらつかなくなりました」

絵里「電波の影響とかじゃなくて?」

聖良「・・・悪い予感がします、覚悟が必要になるかもしれません」

海未「・・・もうこれ以上の仕打ちは、耐えられそうにありません」

絵里「・・・今は、耐えるしかないのよ、海未」

271 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:15:21.08 IMY4fnXN 190/266

穂乃果「頑張って頑張ってやってみて!」

穂乃果「素敵な事が起こるよ!」

りんぱな「はい!」


ーーー師団長室ーーー


真姫「・・・何してんのかしら・・・」

ダイヤ「ふふ、いいじゃありませんか、こういうのも」

ことり「穂乃果ちゃん達楽しそう♪」

亜里沙「亜里沙も歌いたいなぁ・・・」

272 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:15:40.12 IMY4fnXN 191/266

ドドドドドド・・・!!

ズオォォォォォ・・・

感染者「ガァッ!!」

ガシッ

ヒュウー・・・

感染者「ガウッ!!」ピョン

273 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:15:58.25 IMY4fnXN 192/266

ーーー師団長室ーーー


ダイヤ「まあ、少し音量を下げて欲しいとは思いますわね」

真姫「全く、奴らは音にも反応するのよ、危機感を持って欲しいわ」

ダイヤ「大丈夫だとは思いますわよ、あそこまで高い壁を超えるなんて・・・」チラッ

真姫「・・・師団長さん?どうしたの?」

ダイヤ「・・・は?」

ダイヤ「奴ら・・・壁を超えて・・・っ!!?」

真姫「嘘でしょ・・・!?」

ことり「そんなぁ!!」

274 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:16:13.36 IMY4fnXN 193/266

ピッ

ダイヤ「こちら師団長!!駐屯地内全部隊に告ぐ!!」

ダイヤ「感染者が壁を越えて来た!!早急に対処せよ!!」

ダイヤ「繰り返します!!感染者が壁を越えました!!早急に対処せよ!!」

275 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:16:33.10 IMY4fnXN 194/266

ーーー中庭ーーー


ーーーソウキュウニタイショセヨ・・・!!

穂乃果「・・・え?」

「う、嘘にゃ、あそこまで高い壁を越えるなんて・・・」

花陽「う、嘘じゃないみたいだよ・・・」プルプル


ーーー壁ーーー

ドッ

ドドドドドドッ!!

感染者「ウガアッ!!」ピョン

276 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:16:48.39 IMY4fnXN 195/266

ガシャァン!!

感染者「・・・ヴヴゥゥゥゥ・・・!!!」ムクッ

にこ「・・・んなんて事よ、全く!!」

にこ「こころ、ここあ、虎太郎!!走るわよ!!」

穂乃果「こりゃほんとにヤバいっ!!」

「かよちん、走るにゃ!!」

花陽「ぴゃあ!!」

梨子「とりあえず、B棟出口に走って!!私が先導するから!!!」

277 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:17:10.24 IMY4fnXN 196/266

感染者「ガウッ!!」ガブッ

隊員「ぎゃあっ!!クソっ、離せっ!」ブンッ

隊員「うわあああっ!!来るなぁッ!!」パパパパパ・・・!!

梨子「っ!」パァン!!

感染者「ゴアッ!!」バタッ

隊員「あ、ありがとうございます!!」

梨子「丁度いいわ、あなた名前は!?」

ヒデコ「ひ、ヒデコ1等陸士です!」

梨子「ヒデコ1士ね、アナタは高坂さん、星空さん小泉さんの先導をお願いするわ!B棟出口で落ち合いましょう!」

278 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:17:26.03 IMY4fnXN 197/266

梨子「私は子供達のためにLAVを取ってくる、3人は頼んだわよ!!」

にこ「梨子・・・」

ヒデコ「了解しましたっ!!さあこっちへ!!」

穂乃果「ま、また後でっ!」

「生きて会うにゃ!!」

花陽「幸運をです!」

梨子「ええ、貴女達もね」

にこ「ありがとう、梨子、3人の為に」

梨子「1人抜けてるわよ、にこちゃんもでしょ」

にこ「・・・ありがとう」

虎太郎「ひーろー・・・」

279 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:17:50.10 IMY4fnXN 198/266

ーーー師団長室ーーー

ウワー! グアァァァッ!!

バリィン!! ドカァン!!

ダイヤ「これではこの駐屯地も捨てざるを得ませんわね・・・」

ことり「どうすればいいの・・・?」

ザーッ・・・ ピッ

「こちらCherry!Diamond、聞こえますか!?」パァン パァン・・・

ダイヤ「梨子さん!!無事ですか!?」

「こちらは何とか!今ヒデコ1士が高坂さん3人を先導して出口の方に向かわせてます!」

「私と矢澤さん家はLAVを掌握して脱出、後に高坂さん達を拾います」

280 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:18:15.57 IMY4fnXN 199/266

ダイヤ「了解です、そちらはそちらで対応して下さい」

ダイヤ「こちらの3人は私がお連れします、後で落ち合いましょう」

「了解、Cherryアウト」

ダイヤ「他の方々は何とか脱出に向かっています、私達も行きますよ」

真姫「了解・・・それより、次の場所では、ここよりしっかりした医療設備はあるのかしら」

ことり「そんな、今話すことじゃ・・・」

281 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:18:35.05 IMY4fnXN 200/266

真姫「今だからこそよ、ことり」

真姫「医療設備の整った場所で、亜里沙からワクチンを精製する」

ことり「でも、そしたら亜里沙ちゃんが・・・」

亜里沙「・・・」

真姫「確実に死ぬ、でもそれが世界と皆のためなのよ」

真姫「亜里沙、分かってくれないかしら」

亜里沙「・・・アリサは、分かりません」

282 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:20:20.43 IMY4fnXN 201/266

亜里沙「でも、私は・・・お姉ちゃんに会わなきゃ」


真姫「・・・来るのかも分からない姉を思ってるのね」


ダイヤ「真姫さん!!」


真姫「ダイヤさん、私はもう既に、どこかおかしくなってるのよ」


真姫「両親をこのウイルスのせいで亡くした時から」


真姫「もう、私は決めたのよ。世界と、両親の為なら」


真姫「・・・私は悪魔にだってなってやる」


ダイヤ「・・・」チャキッ

真姫「・・・自分のやってる事が分かってるのかしら」

283 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:21:05.19 IMY4fnXN 202/266

ダイヤ「人権を無視して人の命なぞ救えませんわ」

真姫「いいの?私は今この国で、人類を救える唯一の医者なのよ」

ダイヤ「・・・っ」

真姫「私が死んだら、もう確実にこの荒廃した世界で人類が栄えることは無いでしょうね」

真姫「それでもアナタは、私を撃つの?」

ダイヤ「・・・ーーーっ!!!」

カラン・・・

ことり「師団長さん・・・」

ダイヤ「・・・今はとにかく、ここから脱する事が先決ですわ」

真姫「名案だと思うわよ」

亜里沙「・・・」

タタタッ・・・

284 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:21:26.25 IMY4fnXN 203/266

ーーー聖良達一行ーーー

絵里「・・・もうすぐ?」

聖良「はい、もうすぐ駐屯地・・・で・・・」

海未「・・・最悪の予感が、大当たりですね」

聖良「何て事・・・もう火の海じゃないですか!!」

聖良「あの壁を越えてまで中に入って来たなんて・・・っ!!」

絵里「・・・亜里沙・・・無事よね・・・?」

海未「・・・」

285 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:21:41.95 IMY4fnXN 204/266

~Episode 4 End~

286 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 20:21:55.11 IMY4fnXN 205/266

~LAST EPISODE~

291 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:35:49.36 IMY4fnXN 206/266

ーーー音ノ木坂駐屯地ーーー


ガチャッ

バタン

聖良「ここまでの被害とは・・・」

絵里「・・・私は亜里沙に会いに来ただけ、達成したら帰るわ」

聖良「絵里さん、私は一旦部隊に帰り、隊を編成して部隊の援護に来ます」

聖良「どうかそれまで、生きていてください」

絵里「・・・約束は出来ませんね」

聖良「・・・絶対ですよ」

ガチャッ

ブーン・・・

絵里「・・・海未、アナタは皆と合流しないとね」

海未「はい・・・」

絵里「この先は、今まで以上にもっと地獄よ、ついてこれる?」

海未「・・・はい」

絵里「・・・分かった、行くわよ」

ダダダッ

292 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:36:25.56 IMY4fnXN 207/266

梨子「見つけた・・・LAV!」

にこ「あれ、運転出来るの?」

梨子「勿論!さあ行くわよっ!」

パァンパァン!!

「ガアッ!」「ゴオッ!!」

梨子「姿勢を低くして!」パァン!!

にこ「あんた達、大丈夫!?」

こころ「勿論です!」

ここあ「梨子ちゃん頑張れぇ!!」

虎太郎「がんばれー」

梨子「・・・っ!よしっ、さあ入って!!」ガチャッ

にこ「合点!」

タタタッ・・・

梨子「乗ったわね!?じゃあ私も・・・」

感染者「っ!!」ダダッ

ガブッ

293 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:38:21.55 IMY4fnXN 208/266

梨子「いっーーー!!」

にこ「ーーーっ!!!梨ーーー」

梨子「っ、うおりゃあっ!!」セオイナゲ

ドスンッ!

感染者「ア゛ァッ・・・!!」

梨子「ぜえ、ぜえ・・・」ポタポタ

感染者「撃・・・テ・・・!!」

梨子「喋ってる・・・これが二型・・・真姫ちゃんの言ってた」

二型感染者「ヴァッ!!」

シュッ!!

梨子「なんなのその素早さは・・・っ!!」

にこ「梨子っ!!あんた咬まれてーーっ!」

梨子「行って!!」

にこ「っ!!」

梨子「もう、私は無理よ、せめて貴女達だけでも逃げて!」ポタポタ・・・

にこ「梨子・・・っ!!」

梨子「そこを真っ直ぐ行けばA棟出口、そのまま道路を道沿いに行けば、安全地帯の筈よ」

にこ「・・・梨子」

梨子「良いから、行って・・・!!」

梨子「こいつは、私が、止めるからァ!!」パァンパァン!!

二型感染者「・・・っ!」バッ!

にこ「っ!!また会いましょうね!!」ブルルン!!

こころ「梨子さぁん!!」

ここあ「また遊んでね!梨子お姉ちゃん!」

梨子「・・・ありがとう、またね」

ブーン・・・!!

294 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:38:50.04 IMY4fnXN 209/266

梨子「さてあんたは・・・第2中隊のフミコね・・・」

フミコ「・・・アア・・・」

梨子「前にコソコソ医務室から出入りしてたと思ったら・・・ワクチンを接種してたのね」

フミコ「ヴゥ・・・!!」

梨子「アンタは、格闘が強かったわね・・・だったら」

フミコ「ガアアッ!!」

ガブッ

フミコ「ヴゥ!!ヴゥッ!!」グチャッ

梨子「い・・・っ・・・でも、そう来るのは」

グサッ

フミコ「ゴアッ・・・!!」

梨子「分かってたのよ、フミコ」ズシャッ

フミコ「・・・リ゛・・・ゴ・・・」

ドサッ

295 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:39:03.73 IMY4fnXN 210/266

ブーン・・・

にこ「・・・虎太郎?どうしたの?」

虎太郎「・・・」ユビサシ

にこ「・・・梨子?がどうしたのよ」

虎太郎「・・・ヒーロー」

296 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:39:19.73 IMY4fnXN 211/266

梨子「・・・にこちゃん達・・・逃げれたかな・・・」

梨子「うっ、ゲホッ!」

ドサッ

梨子「・・・もう、体が動かないや・・・死ぬのかな・・・」

梨子「いや、咬まれてるから、感染者になるのか・・・」

梨子「・・・ヤダなぁ・・・ごふっ」ビシャッ


梨子「・・・死にたく、ないなぁ・・・」


梨子「」

297 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:39:41.40 IMY4fnXN 212/266

ヒデコ「皆さん、こっちです!」

穂乃果「ぜえ、穂乃果もう走れないよぉ・・・」

花陽「わ、私も・・・」

「情けないにゃー、もうすぐ出口だよ?」

穂乃果「凛ちゃん、凄いよね・・・てか何かちゃっかり爆弾?持ってるし」

「さっき借りたんだ、もういらないと思って」

ヒデコ「何で手榴弾なんか・・・まあいいか」

ヒデコ「この地下道から向かいます、シャッターを開けるまでもう少し待ってて下さいね」

ガラガラ・・・

「凛いっちばーん!」タタタッ

穂乃果「もう何でこの子あんな元気なのさ・・・」

花陽「いつもあんな感じで・・・」

スタスタ・・・

「く、暗いにゃ・・・」

ヒデコ「待って下さい、確かこの辺りに電源機が・・・」

ガチャッ

パァ・・・

298 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:40:03.91 IMY4fnXN 213/266

穂乃果「・・・そんな」

花陽「・・・い、いやっ」ムグッ

「ダメっかよちん!!大声出したら・・・っ!!」


感染者の群れ「オ゛オォォォォォォ・・・ッ!!」


ヒデコ「・・・そのまま静かに下がって、シャッターから出ましょう」

ガチャッ

ウィーン・・・

穂乃果「し、閉まってるよ!?」

ヒデコ「な、何で・・・!?」

「ヴ・・・ァ・・・」

花陽「し、死なない人が、閉めたの!?」

ヒデコ「・・・ミカ・・・」

ミカ「ヒ・・・デ・・・!!」

299 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:40:26.47 IMY4fnXN 214/266

「・・・こ、こんな事」ガブッ

「・・・にゃ?」ポタッ

感染者「ヴゥ・・・ッ!!」

花陽「り、凛ちゃ・・・っ!!」

穂乃果「ヤバいって、もう何なの!?」

ミカ「ア゛ア・・・!!」

ヒデコ「お願い・・・来ないで・・・っ」チャキッ

ミカ「ゴアッ!!」

ヒデコ「イヤっ!!」

パァン・・・!!

300 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:41:15.63 IMY4fnXN 215/266

ミカ「・・・ヒデ・・・コ・・・」

ドサッ

ヒデコ「・・・っ」

花陽「凛・・・ちゃん・・・」

「・・・ヒデコちゃんが撃てなさそうだったから、凛が代わりに撃ったにゃ・・・」

ヒデコ「・・・ごめん、凛ちゃん」

ヒデコ「・・・ミカも、ワクチンを使ってたんだ」

穂乃果「ミカ"も"?」

ヒデコ「私の同期のフミコが、ウイルスに感染した時二型になってしまうワクチンを使ってた。だからミカも、真姫ちゃんの言っていた二型になってたんだ」


感染者の群れ「ウヴォアアアッ!!」


ヒデコ「・・・くそっ、こっちに気付いたかっ!」

「やっぱり、不味かったかな・・・」

穂乃果「凛ちゃん、早く逃げなきゃ・・・!!」

「うーん、無理、凛はここまでにゃ」ポタポタ

花陽「そんな、凛ちゃぁん!!」

「最後は、みんなの役に立って死にたいにゃ」

タタタッ

「こっちにゃー!!捕まえてみなよっ!!」

花陽「凛ちゃんっ!!ダメぇっ!!」

301 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:41:31.62 IMY4fnXN 216/266

「・・・バイバイ、かよちん」

感染者達「ウガアァァァァァッ!!」

ドドドドドドッ!!

ガブッ グチャッ・・・

302 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:41:51.78 IMY4fnXN 217/266

花陽「うっ、おえっ・・・」

ヒデコ「全員、飛びついた・・・」

穂乃果「凛、ちゃん・・・」

コロコロ・・・

ヒデコ「し、手榴弾・・・?」

ーーー後は頼むにゃー!!

ヒデコ「凛ちゃん・・・」

花陽「ダメっ、死んじゃダメだよ・・・っ」

ヒデコ「っ、ごめん、また会おう!!凛ちゃん!!」

ーーー勿論にゃー!

ピンッ

穂乃果「・・・ごめん、凛ちゃん・・・っ!」

ヒデコ「・・・おりゃぁっ!!」ブンッ


コロコロ・・・

ドカァァァァァァン・・・!!

303 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:42:18.81 IMY4fnXN 218/266

穂乃果「っ・・・ごほっごほっ」

花陽「凛・・・ちゃ・・・」

ヒデコ「・・・ありがとう、凛ちゃん」


・・・コトッ


穂乃果「ん?何これ・・・」

花陽「それ・・・凛ちゃんの髪飾り・・・」

ヒデコ「・・・花陽ちゃん、持っててあげな」

花陽「うん・・・うん・・・うわああああん!!」

ヒデコ「・・・落ち着いたら、行こう」

穂乃果「・・・うん、花陽ちゃん、いっぱい泣いていいんだよ」

花陽「凛ちゃああぁん・・・ぐすっ、うえええん・・・」

304 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:42:37.75 IMY4fnXN 219/266

ダイヤ「キリがありませんわね」パァンパァン!!

真姫「弾は使いすぎない方が良いんじゃ無いの?」パァン!!

ダイヤ「アナタよりかは扱いに慣れてますので」

真姫「手厳しいわね」

ダイヤ「それに、守る物が2人もいれば、自然と撃ちすぎてしまうものですわ」

ことり「亜里沙ちゃん、大丈夫?」

亜里沙「・・・」ガタガタ

ことり「大丈夫だよ、亜里沙ちゃん」ギュッ

真姫「・・・いま亜里沙に傷をつける訳にはいかない、死ぬ気で守らなきゃ」

ダイヤ「・・・」

305 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:43:04.06 IMY4fnXN 220/266

真姫「それにしても、この地下通路複雑過ぎじゃない?」

ダイヤ「対テロ作戦様に、複雑に作っているのです」

真姫「そういう事ね・・・」


ダダダッ・・・


ダイヤ「しっ!!」

真姫「な、何!?」

ダイヤ「前から人間の足音です、味方かもしれません」


バッ!


ヒデコ「うわぁっ!!」

穂乃果「のわあっ!!」

花陽「ぴゃあっ!!」

ダイヤ「・・・はぁ、良かった、貴女達でしたの」

306 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:43:47.54 IMY4fnXN 221/266

ヒデコ「師団長・・・良かった、感染者じゃなくて」

ダイヤ「些か人数が足りない様ですが・・・、星空さんは?」

穂乃果「・・・」

花陽「・・・ぐすっ」

ダイヤ「・・・はあ、こうまで、罪なき人が・・・っ!!」ダァン!!

ことり「ダイヤさん、落ち着いて・・・」

亜里沙「・・・」

ヒデコ「・・・その子って」

真姫「彼女は・・・最重要人物よ、誰よりもね」

307 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:44:16.39 IMY4fnXN 222/266

ヒデコ「・・・そんな事、知ってますよ・・・」

ヒデコ「彼女の血液から作った、ワクチンのせいで・・・っ!!」プルプル

穂乃果「ヒデコ・・・ちゃん?」

ヒデコ「アンタのせいでぇッ!!フミコもミカもっ!!凛ちゃんだって!!」チャキッ!!

ダイヤ「っ!!」

真姫「や、辞めなさいっ!!」

ことり「ひいっ!!」

亜里沙「・・・」プルプル

ヒデコ「全部っ!!アンタのせいだぁっ!!」


パァン・・・!!

308 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:44:37.73 IMY4fnXN 223/266

亜里沙「・・・っ」

ことり「・・・ダイヤ・・・さんっ!?」

ダイヤ「・・・ごふっ」

ヒデコ「・・・し、師団長・・・」

ダイヤ「・・・教えた、筈ですよ、罪なき人を罰してはならないと・・・」

穂乃果「ヒデコちゃん・・・っ」

ダイヤ「真姫さん、亜里沙さん」

真姫「・・・ええ」

ダイヤ「・・・後の世界は、どうなろうとあなた達の思うままです」

ダイヤ「私には、ついぞ答えを出すことができなかった」

ダイヤ「1人の命と、人類の命のどちらを選ぶかを」

ダイヤ「真姫さんが亜里沙さんからワクチンを作り、人類を救ったって」

ダイヤ「それを、しなくたって・・・ゴホッ!」

穂乃果「師団長さん!!」

309 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:45:08.48 IMY4fnXN 224/266

ダイヤ「世界は1度壊れた、だから後はもう、神に委ねるしかありません」

真姫「・・・」

ダイヤ「これからこの、荒廃した世界がどうなるか、私には分かりません」

ダイヤ「でも、せめて、皆がまたもう一度手を取り合うような世界に、して欲しいですわ」

亜里沙「ダイヤさん・・・」

ダイヤ「・・・亜里沙さん、思うままに、生きて下さい」


ドサッ


ダイヤ「」

310 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:45:28.56 IMY4fnXN 225/266

ヒデコ「師団長・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!!」

穂乃果「・・・どうすればいいの・・・?」

真姫「・・・ダイヤさんは、身を呈して彼女を守った」

真姫「それが彼女の意思よ・・・亜里沙」

亜里沙「・・・」

真姫「私と来てもらう、そして世界をもう一度、元の世界に戻すのよ」

亜里沙「アリサは・・・」

ことり「・・・いいの?亜里沙ちゃん」

真姫「・・・ことり?」

ことり「絵里ちゃんに、会わなくていいの?」

亜里沙「・・・お姉・・・ちゃん」

真姫「ことりっ!あなたっ・・・!」チャキッ

花陽「ダメっ!!真姫ちゃんっ!」

311 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:45:48.67 IMY4fnXN 226/266

ことり「今なら、きっと近くにいるよ」

ことり「会いに行ってあげて、亜里沙ちゃん」

亜里沙「・・・っ!!」

タタタッ

真姫「亜里沙ッ!!ダメっ!!」

真姫「・・・ことりぃっ!!」チャキッ

ことり「・・・最後に決めるのは亜里沙ちゃん自身の意思だと思うよ、真姫ちゃん」

真姫「意思とかそういう問題じゃないの!!世界が滅びるのかどうかの瀬戸際なのよ!?」

真姫「彼女がいれば、世界はもう一度再興する!!でもいなくなれば、世界はこのまま滅びるの!!」

ことり「・・・そうだね」

真姫「そこまでっ、分かってて!!何で・・・!!」

ことり「・・・まだ、絵里ちゃんに会ってないから」

真姫「・・・それだけの為に・・・っ!?」

ことり「あの子にとっては、それだけの事じゃない」

真姫「ことり・・・っ!!」

ことり「私たちは、もう行くね」

ことり「世界の事は、真姫ちゃんに託すよ」

真姫「・・・っ!!」ギリッ

312 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:46:05.33 IMY4fnXN 227/266

ことり「行こう、穂乃果ちゃん、花陽ちゃん」

穂乃果「で、でも、ヒデコちゃんも・・・」

ヒデコ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・!!!」

穂乃果「・・・」バチン

ヒデコ「いっ!!」

穂乃果「うじうじすんなっ!!」

穂乃果「辛いのはあなただけじゃないんだよっ!!」

穂乃果「穂乃果世界とか再興だとか難しい事わかんないから1個だけ聞くよ!?」

穂乃果「一緒に来る!?来ない!?」

ヒデコ「わ、私は・・・」

313 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:46:47.75 IMY4fnXN 228/266

ヒデコ「・・・行かない、ごめん」

穂乃果「・・・そっか、分かったよ」

ことり「・・・いいの?」

ヒデコ「こんな状況とはいえ、師団長を撃った私を、あの人は責めなかった」

ヒデコ「・・・ならせめて、この駐屯地を守り抜く事が、師団長への罪滅ぼしになるかなって」

花陽「ヒデコちゃん・・・」

ヒデコ「花陽ちゃん、凛ちゃんに会ったら、言っとく事ある?」

花陽「・・・花陽は元気に暮らすよって、伝えて」

ヒデコ「了解、また会おうね」

穂乃果「また、どこかでね」

花陽「さよなら、ヒデコちゃん」

ことり「生きていてね、また会おうね」

ヒデコ「うん、バイバイ」

314 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:47:03.51 IMY4fnXN 229/266

ヒデコ「さてと、どうするの?」

真姫「どうするも何も、あの子を連れ戻すわよ、それが使命だから」

ヒデコ「そか、まあ手伝いもしないけど」

真姫「・・・世界がどうなってもいいの?」

ヒデコ「ここまで壊れた世界だよ?1度人の手を離れてもいい頃なんじゃない?」

真姫「・・・はぁ、分かったわ」

ヒデコ「またね、私は行くから」

真姫「せいぜい、生き残る事ね・・・」

タタタッ

315 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:47:20.64 IMY4fnXN 230/266

ーーー駐屯地内 隊員居室ーーー


絵里「最悪の状況ね・・・」

海未「・・・」

絵里「命からがら、奴等から逃げて部屋に逃げ込んだけど、八方塞がり」

絵里「・・・亜里沙・・・どこにいるのよ・・・っ!」

海未「・・・」ガチャッ

絵里「・・・海未?」

海未「・・・絵里、ロッカーの中にこんなものが」


ー日本刀ー

316 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:47:36.14 IMY4fnXN 231/266

絵里「・・・居合道の練習でもしてたのかしら」

海未「・・・絵里、これで道を拓きます、アナタは行ってください」

絵里「・・・海未、死ぬ気なの?許さないわよ」

海未「・・・私は、果南さん、希の為に、2人の分まで生きると決めました」

海未「こんな所で、死んでられますか・・・っ!!」

シャキン・・・!!

海未「奴らを斬り、2人の手向けにしてやります」

絵里「急に頼もしいのね・・・じゃあ、お願いするわ」

絵里「・・・絶対、死なないで」

海未「当たり前です」

317 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:47:53.62 IMY4fnXN 232/266

バァンッ!!


感染者「ウガアッ!!」

海未「おりゃぁっ!!」ザシュッ!!

感染者「ヴゥッ・・・!」

海未「邪魔ですっ!!」シャキンッ!! ドシュッ!!

感染者「ガアッ!」 「オ゛オッ・・・!!」

絵里「ナイス過ぎるわ海未っ!!」

海未「さあ、行ってくださいっ!!亜里沙の為にっ!!」

海未「絶対に、生きて会うのですよ!!」

絵里「勿論、当たり前じゃないっ!!」

絵里「・・・また、会いましょうね!!」

タタタッ・・・

318 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:48:08.64 IMY4fnXN 233/266

海未「・・・行きましたね」


ウアァァァ・・・ ガァァァァァ・・・


海未「世界を蝕む悪鬼め・・・」


海未「果南さんと、希の分まで」


海未「この園田が、全て斬ってやります!!」


海未「ーーーうおおおおりゃあああああっ!!」

ザンッ・・・!!

319 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:48:21.12 IMY4fnXN 234/266

ピッ

「もしもし?絵里ちゃん?」

「うん、うん・・・亜里沙ちゃん?」

「・・・ごめん、私達も色々あって・・・はぐれたんだ」

「最後に見たのは、地下道の方だよ」

「・・・うん、そうだよ、私達はもう、出る寸前」

「・・・絵里ちゃん、亜里沙ちゃんと一緒にいてあげられなくてごめん」

「・・・うん、ありがとう。そう言ってくれるだけで嬉しいよ」

「・・・絶対、救ってね」

ピッ

320 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:50:11.59 IMY4fnXN 235/266

テクテク・・・

亜里沙「はあっ・・・はあっ・・・!」

亜里沙「・・・お姉ちゃん・・・どこなの・・・?」

亜里沙「もう、足が動かな・・・」

ドサッ

321 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:50:27.52 IMY4fnXN 236/266

亜里沙「・・・もう、体動かないや・・・」

亜里沙「・・・ねえお姉ちゃん、私、他に何も思い出せないけど、お姉ちゃんだけは覚えてたんだよ?・・・」

亜里沙「アリサ、疲れちゃったよ・・・迎えに、来てくれないかな・・・」

亜里沙「少し、寝るからさ・・・」

亜里沙「・・・」

322 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:50:41.32 IMY4fnXN 237/266

ーーーリサ


ーーーアリサ


アリサ!!


絵里「亜里沙っ!!」

323 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:50:53.59 IMY4fnXN 238/266

亜里沙「お姉・・・ちゃん?」


絵里「亜里沙っ!!あなたなのね!?本当に、あなたなのよね!?」


亜里沙「よく、分かんないけど・・・」


絵里「・・・」


亜里沙「亜里沙は、お姉ちゃんの妹だよ」


絵里「ーーーっ!!!亜里沙ぁッ!!」ギュッ

324 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/27(月) 22:52:25.97 IMY4fnXN 239/266

亜里沙「すー・・・」


絵里「・・・疲れて、寝ちゃったのね」


絵里「もうすぐ、もうすぐで外よ」


絵里「これから、私達はどうなるか分からないけど」


絵里「2人でいれば、何も問題は無いわね」


絵里「亜里沙、私の大事な家族・・・」


チャキッ


絵里「・・・一体、何のつもり?」


コツコツ・・・


絵里「真姫・・・っ!!」


真姫「・・・世界を、救う為に」

328 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:04:20.42 /6HqaEVu 240/266

https://youtu.be/QK-Z1K67uaA


亜里沙「・・・すう」

真姫「亜里沙を渡してくれないかしら、絵里」

絵里「一体、何のつもりよ」

真姫「・・・1から説明する時間も無いから、端的に言うわ」

真姫「彼女は、人類を救えるのよ」

絵里「・・・え?」

真姫「彼女は確実に1度死んでる、アナタも分かってるでしょ?」

絵里「・・・え、ええ、確かに死んでしまったはずよ、私の目の前で」

絵里「希から亜里沙が生きてるって聞いた時は、私の頭がおかしくなったのかと思ったわ」

真姫「そう死んだ、でも生き返ったのよ」

絵里「は・・・?」

329 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:04:38.76 /6HqaEVu 241/266

真姫「死と共にウイルスが覚醒し、体に適応したの」

真姫「それと同時に壊れた細胞をウイルスは修復を始め、亜里沙の体の中に根付いた・・・」

真姫「これに気付いた私は、死んでしまった動物を使って実験をした・・・大成功だったわ」

絵里「・・・生き返ったの?」

真姫「感染したネズミは通常に戻り、ウイルスのせいで死んだネズミは生き返った・・・」

絵里「そんな・・・亜里沙が・・・」

330 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:04:57.90 /6HqaEVu 242/266

真姫「・・・お願い絵里、どうか聞いて」

絵里「・・・」

真姫「彼女は、亜里沙は世界を救えるのよ」

真姫「彼女からワクチンを作れば、亜里沙は確実に死ぬ、その事を隠したりはしない」

真姫「でも、1人の尊い犠牲から、全人類を救う事が出来るのよ」

真姫「絵里、お願いよく考えて。1人の命と、地球の命を・・・」

真姫「どちらに重きを置くか、何より明白でしょ・・・!?」スッ


コトッ・・・

331 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:05:20.10 /6HqaEVu 243/266

絵里「・・・真姫・・・」

真姫「・・・絵里、今からでもいい、正しい事をして」

真姫「こんな世界じゃ、彼女は死ぬだけよ」

絵里「・・・」

真姫「・・・彼女も、世界の為に、そう望んでる」

亜里沙「・・・んう・・・」モゾ

絵里「・・・こら、動かないの亜里沙、お姫様抱っこ、辞めちゃうわよ?」

真姫「絵里・・・お願い」

真姫「亜里沙を苦しめる様には、死んでもしない・・・」

絵里「・・・」

332 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:05:35.54 /6HqaEVu 244/266

ーーー音ノ木坂 郊外ーーー


ブーン・・・

絵里「・・・」

絵里「・・・良い天気ね」

333 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:05:59.00 /6HqaEVu 245/266

ムクッ・・・

亜里沙「・・・ん」

絵里「・・・亜里沙、おはよう」

亜里沙「お姉ちゃん・・・おはよう」

絵里「運転、久々だから、揺れるわよ」

亜里沙「・・・ねえ、お姉ちゃん」

絵里「ん?」

亜里沙「・・・アリサ、ここにいていいの?」

334 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:06:27.02 /6HqaEVu 246/266

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真姫「・・・お願い」


絵里「・・・」


コツ・・・コツ・・・


絵里「・・・っ」


パァン・・・!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

335 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:06:47.17 /6HqaEVu 247/266

ブーン・・・

絵里「当たり前でしょ?アナタは自由なの、どこに行ったって良い」

亜里沙「・・・アリサが死ねば、世界が救われるって、真姫さんが言ってたんだ」

絵里「・・・アナタを迎えに行った時にね」

絵里「アナタの他にもいたのよ、亜里沙みたいな体質になった人達が」

絵里「何十人もね」

絵里「あなたがいなくても、平気よ」

亜里沙「・・・そう」

336 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:07:23.04 /6HqaEVu 248/266

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ガチャッ

絵里「・・・っ、よいしょっ・・・」ドサッ

亜里沙「すう・・・」

絵里「・・・すぐ戻るからね、亜里沙」


バタン


真姫「う・・・っ・・・!」ポタポタ

絵里「・・・」

コツコツ・・・

真姫「・・・ま、待って・・・」

絵里「・・・」

真姫「う、撃たないで・・・私は・・・」

絵里「・・・どうせ追ってくるんでしょ」チャキッ

パァンパァン・・・!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

337 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:07:37.99 /6HqaEVu 249/266

ブーン・・・

絵里「・・・今は、帰り道よ」

亜里沙「・・・」

亜里沙「・・・ねえ、お姉ちゃん」

絵里「なあに?」

亜里沙「・・・私は・・・」

338 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:07:53.37 /6HqaEVu 250/266

ーーー音ノ木坂駅ーーー


ザッザッ・・・

感染者「ウヴァ・・・」

「・・・」

感染者「・・・?」

「・・・ぅ・・・ごほっ」

ムクッ

感染者「・・・ア゛ァ・・・」ザッザッ・・・

「・・・死んだんじゃなかったのか、私」

339 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:08:09.23 /6HqaEVu 251/266

ーーー音ノ木坂駐屯地 中庭ーーー


海未「ぜえ、ぜえ・・・!!どぉりゃあぁぁっ!!」ザシュッ!!

感染者の群れ「オ゛ォォォォォ・・・!!」

海未「・・・これまで、ですか・・・」

感染者「グオオッ!!」グワッ

パァン!!

感染者「ガアッ・・・」ドサッ

海未「・・・どなたですか?」

ヒデコ「・・・訳あって、こいつらに恨みを持つ者。アナタも同じでしょ?」

海未「・・・はい、こいつら全てを殺し尽くすまで、私は死ねないのです」

ヒデコ「・・・私も、同じだよ・・・っ!!」チャキッ

340 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:08:56.05 /6HqaEVu 252/266

ーーー穂むらーーー


穂乃果「・・・」

ことり「・・・何だか、静かだね」

花陽「・・・いつもより、人が少ないからかな」

穂乃果「・・・」


コンコンコン・・・


ことり「っ!」

ーーースミマセーン、ワガシカイタインデスケドー

穂乃果「・・・普通の人?」

花陽「・・・開けますか?」

ことり「開け、よっか」

ガラッ

341 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:09:14.31 /6HqaEVu 253/266

「やってるじゃない、和菓子食べたいんだけど?」

「ここのお菓子は、美味しいと評判なんですよ?」

「私も食べたーい!」

「びみー」



穂乃果「にこ・・・ちゃん・・・っ!!」

ギュッ

にこ「・・・はいはい、分かった分かった・・・」

にこ「じゃ、皆」

にこ「良かったら、うちに来なさい」

342 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:09:37.98 /6HqaEVu 254/266

亜里沙「・・・私は、生きてていいの?」


絵里「当たり前じゃない!」


絵里「あなたのこれから生きる道は、私が命をかけて守ると決めたの」


絵里「自分の為にも、私の為にも」


絵里「どうか生きて、亜里沙」


亜里沙「・・・うん!」

343 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:10:17.72 /6HqaEVu 255/266

亜里沙「お姉ちゃんは・・・」


絵里「んー?」


亜里沙「・・・私のヒーローなんだね!」


絵里「・・・それは、違うわ」


亜里沙「え?」


絵里「・・・私は、1人の為に」


絵里「世界を、捨てた」


絵里「・・・ただの、裏切り者よ」

344 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:10:32.94 /6HqaEVu 256/266

https://youtu.be/IU2wBKoDOzg


ーーー絵里「壊れた世界で、ただ1人」ーーー

345 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:10:51.79 /6HqaEVu 257/266

ー出演ー


絵里:絢瀬絵里


亜里沙:絢瀬亜里沙


穂乃果:高坂穂乃果


海未:園田海未


ことり:南ことり


にこ:矢澤にこ


希:東條希


凛:星空凛


花陽:小泉花陽


真姫:西木野真姫

346 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:11:07.23 /6HqaEVu 258/266

ヒデコ1士:ヒデコ


フミコ1士:フミコ


ミカ1士:ミカ


松浦3曹:松浦果南


マリー・オハラ:小原鞠莉


黒澤師団長:黒澤ダイヤ


輸送機運転手:国木田花丸


強盗1:黒澤ルビィ


強盗2:津島善子


強盗3:渡辺曜


桜内士長:桜内梨子

347 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:11:35.83 /6HqaEVu 259/266

ーーースペシャルサンクスーーー


劇中劇 「ブラッディ・マリー」 ヤクザ役:統堂英玲奈


鹿角中隊長:鹿角聖良


高坂士長:高坂雪穂


鹿角士長:鹿角理亞


真姫パパ、ママのお二人


はっちゃけお姉さん

348 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:12:21.31 /6HqaEVu 260/266

感染者役:優木あんじゅ

349 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:12:35.51 /6HqaEVu 261/266

ここで終わりです
面白かったなら嬉しいです

350 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:12:57.32 /6HqaEVu 262/266

過去作もいくつか宜しければ


絵里「雨の日のコーヒー」
https://ayamevip.com/archives/57059559.html

穂乃果「第一次音ノ木坂抗争」
https://ayamevip.com/archives/57059562.html

絵里 「ゲームセンターに行きましょう!」 にこ 「拒否」 希 「話を聞こう」
https://ayamevip.com/archives/57062822.html

にこ 「絵里って」 希 「映画の影響」 ことり 「受け過ぎだよね」
https://ayamevip.com/archives/57062820.html

絵里 「真夜中に」 にこ 「愚痴を肴に」 希「姦しく」
https://ayamevip.com/archives/57064806.html

花陽「都市伝説!」 絵里「対決よ!」
https://ayamevip.com/archives/57080570.html

穂乃果&ツバサ「聖♥おねえさん」
https://ayamevip.com/archives/57064798.html

絵里「ノッキン・オン」 にこ「ヘブンズ・ドア」
https://ayamevip.com/archives/57064769.html

絵里「青き」 海未「サムライ」
https://ayamevip.com/archives/57078827.html

孤独のエレナ
https://ayamevip.com/archives/57087640.html

海未「ふぁ~あ・・・眠いな・・・」 ことほの「「!?」」
https://ayamevip.com/archives/57090457.html

絵里「ただ、ありふれた夜」
https://ayamevip.com/archives/57097416.html

穂乃果「今日も今日とて」 英玲奈「いつものあの店」 ダイヤ「BAR Aqua Vitaeへ」
https://ayamevip.com/archives/57102872.html

聖良「夜も更けて」 ダイヤ「姉会ですわ」
https://ayamevip.com/archives/57105107.html

聖良「私達の」 ダイヤ「日常」
https://ayamevip.com/archives/57107448.html

351 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:22:52.71 /6HqaEVu 263/266

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


プルルル・・・

ガチャッ

「はい、こちら綺羅連隊長」

「・・・そう、まだ生きてるのね」

「希望がまだ残ってて嬉しいわ」

「・・・世界を救う為に、犠牲になってもらうわ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

352 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 22:23:14.42 /6HqaEVu 264/266

To be continued・・・

354 : 名無しで叶える物語(たこやき) - 2020/01/28(火) 23:18:23.02 jhv/FLCv 265/266

元ネタ?はラストオブアスかな??

355 : 名無しで叶える物語(光) - 2020/01/28(火) 23:27:52.76 /6HqaEVu 266/266

>>354
ベースとなった物は

ワールドウォーZ
28日後
ゾンビランド
新感染
The Last Of Us
アイアムアヒーロー
アイ・アム・レジェンド

です

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