1 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:22:00.53 BPkwUMoq0 1/19

※ご注意です※
キャラ崩壊気味です



---ある日、事務所にて



ガチャッ

モバP(以下P)「ただいま戻りました」

乃々「お、おかえりなさいですけど…」

輝子「おお、親友、おかえり…フヒ」

P「ただいま。机の下で何してるの?」

輝子「ボノノさんが持ってきたカードゲームだ…親友もやるかい?」

P「面白そうだけど、片付けたい仕事があるから後でにしようかな」

輝子「そ、そうか……頑張ってな」

乃々「じゃあ、それまで二人でやってましょうか…」



輝子「そうだな…じゃあ、リスを捧げて、飛行持ちのマンティスゴッドを場に出すぞ…」

乃々「キツいんですけど…次でモールマンさんが来ないと勝ち目ないんですけど…」

P(すげぇのやってんな…)

元スレ
佐久間まゆ「しゃっくりが止まらな…ひっく!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1667636520/

2 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:25:03.64 BPkwUMoq0 2/19

ガチャッ



まゆ「…………」

P「お、まゆ、おはよう。今日はレッスンだけd……まゆ?」

まゆ「………ぐすっ」

P「ど、どうした!? 何で泣いてるんだ!?」

まゆ「プロデューサーさぁん……うっ、ぐすっ」

P「何かあったのか!? 誰にやられた!? 誰だまゆを泣かせたのは! 許さん! 絶対に許さんぞ!!」

まゆ「ちがいます……誰かにやられたわけじゃなくて…ぐすん」



まゆ「ひっく」



まゆ「あぁー! また出ちゃいましたぁ!」



P「…ん?」

3 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:27:14.94 BPkwUMoq0 3/19

P「つまり、朝からしゃっくりが止まらない、と」

まゆ「そうなんです…ぐすん、ひっく!」

P「うん、その、なんて言ったらいいのかな、まゆを否定するつもりはないんだけどさ、その、あの、気を悪くしないでほしいんだが、それって」

乃々「それって泣くほどの事ですかね…」

P「」

輝子「親友が言葉を選んでる最中に横からぶった切る……さすがボノノさん…私達に出来ないことを平然とやってのけるな…」

乃々「そこにシビれたり、憧れたりします?」

輝子「いや、あんまり…」

乃々「悲しいんですけど…」



P「ゴホン、ともかく、今朝からだよな? しゃっくりするのが結構しんどかったりするのか?」

まゆ「別に、しゃっくりする事自体は辛くないんです…」

P「だったら、何をそんなに泣くことがあるんだい?」

まゆ「だって、だってですよぉ」



まゆ「しゃっくりを100回しちゃったら、死んじゃうじゃないですかぁ!」






P「……はい?」

輝子「おぉ……」

乃々「えぇ……」

4 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:29:56.43 BPkwUMoq0 4/19

まゆ「今朝からずっと止まらないので、もう50回はしちゃってますよぉ…」

まゆ「ということは、あと50回で、まゆは天国に旅立たなければなりません…ぐすっ」

P「それが悲しいから泣いてるってこと?」

まゆ「当たり前ですよぉ!」



まゆ「まゆ、まだみんなと…プロデューサーさんとアイドルしていたいのに…!」

まゆ「まだ、居なくなるわけにはいかないのに…っ!」



まゆ「なのに…どうして…?」

まゆ「どうしてこんなに早く、お別れしなくちゃいけないの……?」ポロポロ



輝子「どうしてと申されましても……」

乃々「しゃっくり100回が原因でさえなければ、感動的なセリフなんですけど……」

5 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:31:16.64 BPkwUMoq0 5/19

P「うーむ、分かった」

P「うん、そうだよな、まゆの立場で考えたら、もし死んじゃったら…って思うと怖いよな」



P「よし! 100回しゃっくりしてしまう前に、みんなでまゆのしゃっくりを止めよう!」

まゆ「プロデューサーさん…! ありがとうございます…!」

P「今、正確に何回しちゃったかってわかるか?」

まゆ「正確には分からないです…。数え間違いがあるかもしれないですが、50回くらいです」

P「だとしたら、多めに見積もって今60回だとして、あと40回まゆがしゃっくりをする前に止めるぞ!」

P「輝子も乃々も、協力してくれるか?」

輝子「お、おー……」

乃々「まぁ…乗りかかった船ですから……」

6 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:32:15.58 BPkwUMoq0 6/19

乃々「ちなみにプロデューサーさん、しゃっくりの止め方って知ってるんですか?」

P「大人を舐めるなぃ。しゃっくりなんて息を止めればすぐ止まるでしょ」

まゆ「息を…ですか?」

P「そうだ。しゃっくりってのは、呼吸をするときにいい感じに動いてくれてた横隔膜って筋肉が、テンアゲして好き勝手動く事で起きるものなんだ」

P「だから、一旦息を止めて、横隔膜をガン萎えさせれば元通り動くようになるんだよ」

輝子「フヒ…分かるんだか、分からないんだか、よくわからない説明だな……」

P「理屈なんかどーだっていいんだよ。さぁ、まゆ、できるだけ長く息を止めてごらん」

まゆ「は、はいっ…! では、いきますよぉ…!」



まゆ「むんっ!」ピタッ

まゆ「ぷはぁ!」プハッ

P「はっっっっっっっっっや!!」

7 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:35:07.14 BPkwUMoq0 7/19

まゆ「も、もう限界ですよぉ…ひっく!」

P「え、嘘だろ? 1秒しか経ってないぞ」

まゆ「ほ、ほんとうにもう限界だったんですよぉ!」

輝子「呼吸を~止めて1秒~アナタ♪」

乃々「真剣~な目をしたから~♪」

P「二人共おだまり!」



まゆ「うぅ…ご、ごめんなさい」

P「まゆ、ボーカルレッスンとかですごく息続いてるじゃん。何で息を止めるのはこんな短いんだ?」

まゆ「う、歌ってるときは良いんですけど、いざ止めようとするとなんか、力んじゃうんですよぉ…ひっく!」

P「マジか……」

8 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:36:30.88 BPkwUMoq0 8/19

輝子「フヒ…なら、歌えば良いんじゃないか?」

乃々「息継ぎなしで歌い続ければ……同じことですけど……」

P「そうか、よし、まゆ。エブリデイドリームいってみよう! さんはいっ!」

まゆ「え、えぇ? は、はい…。んんっ!」



まゆ「だいすきーだよー♪ ささやいーてよー♪ ヒック!」

まゆ「ほっぺたーがまーあーっかー♪ ヒック!」

まゆ「きっとーなんかーいいーわれーてもヒック! たーりなーいよー…ヒック!」

輝子「ヨッパライだな…」

乃々「ほっぺたが真っ赤なの、絶対飲み過ぎなんですけど…」

P「しかも一向に止まる気配がないという」

まゆ「びぇぇぇ!!」

9 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:37:41.55 BPkwUMoq0 9/19

乃々「息を止める方法は、むりそうですね…」

輝子「フヒ…あとは、水を奥から飲む、とかあるな…」

P「よし、まゆ、コップに水を注いできたから、まゆから見て奥側から飲むんだ」

まゆ「え、えぇ? そんなことしたことないですよぉ…」



まゆ「えっと、口を奥側の縁につけて…」

まゆ「そのまま傾けて…こうかな?」クイー ダバー

まゆ「つ、つめたい!!」

P「ちょいちょいちょい!! 手前側に傾けてどーすんだ!」

まゆ「えっ? あっ! ま、間違えましたぁ!」

乃々「まぁ、脳がバグりますよね。これ…」

輝子「フヒ…ざんねん……」

まゆ「うぅ…服が濡れちゃいました……ひっく」

10 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:39:11.74 BPkwUMoq0 10/19

---しばらく後



乃々「レモン水を飲むとか、ベロを引っ張るとか、色々試しましたけど」

輝子「全く止まる気配がないな……」

乃々「すっごくがんこなしゃっくりですね……」

まゆ「うぅ……ひっく!」

輝子「これで、90回目だな…」

まゆ「まゆは、まゆはもうだめです……」

P「諦めるな! まだ方法はある!」



ガチャッ

小梅「お、お疲れ様…です」

P「おお、小梅、お疲れ様」

小梅「みんなで集まって、どうしたの…?」

P「まゆのしゃっくりが止まらなくてな。100回行く前に皆で止めようとしてるんだ」

小梅「そ、そうなんだ…大変そうだね…」

まゆ「うぅ…小梅ちゃん……ひっく」

小梅「……うん?」



小梅「……!」

11 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:43:38.27 BPkwUMoq0 11/19

小梅「プ、プロデューサーさん…」

P「どうした?」

小梅「ま、まゆさんに……良くないものが取り憑いてる…」

まゆ「…………?」

輝子「よ、よくないもの……?」

乃々「よくないものっていうと、具体的には…?」

小梅「お、怨霊…みたいな…」

まゆ「おおおおおおおおおおおんりょうぅぅ!?」

輝子「おぉ……まゆさん、今朝より泣きそうな顔してるな…」

乃々「まゆさん、こういうの苦手ですからね……」

P「ってことは、その怨霊のせいでまゆのしゃっくりは止まらないのか?」

小梅「う、ううん…この子は…しゃっくりを止めないようにはしてない……」






小梅「でも……100回しゃっくりした人を、『連れて行く』って、言ってる……」

12 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:45:38.95 BPkwUMoq0 12/19

P「」

輝子「」

乃々「」

まゆ「え、ど、どこに連れて行くんですかぁ? えっ、えっ? ひっく」



P「…乃々、今ので何回目だ」

乃々「…92回目、ですけど」



輝子「あと8回で…まゆさんが本当に……」



乃々「連れて、行かれる……」

13 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:47:30.31 BPkwUMoq0 13/19

P「駄目だ!!」

P「絶対にそんなことはさせない!!」

まゆ「プ、プロデューサーさん…ひっく!」



小梅「だ、だめ…やめてって言っても、言う事…聞いてくれない…」

P「何か! 何か他にしゃっくりを止める方法は無いのか!?」

まゆ「良いんです…プロデューサーさん、まゆはもう……ひっく、もう…」

P「駄目に決まってんだろ!! 諦めるな!!」

乃々「でも、もう打つ手が……」

P「くそーーーーっ!! 何か! 何か他に方法が!!」



P「そうだ! 一番初歩的なヤツがあった!!」

P「驚かすんだ!! びっくりすればしゃっくりは止まる!!」

P「よし! まゆ、驚け!!」

まゆ「そ、そんなこと急に言われても…ひっく!」

P「みんな! なんか衝撃的な事を言ってまゆを驚かすんだ!」

乃々「実はわた、ぼ、ぼく、男の子だったんですけど!!」

まゆ「バレバレな嘘じゃ驚けないですよぉ…ひっく!」

輝子「ヒャッハァーー!! 実は私はよォ……キノコだったんだぜェーーーーッッッ!!」

まゆ「輝子ちゃんに至っては意味が分からないですよぉ! ひっく!」

小梅「じ、実は……たまにまゆさんの後ろに…いるよ……」

まゆ「それ驚くっていうか怖いですよぉ! ひっく!」

乃々「あぁぁあぁ、98回目なんですけど!!」

14 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:49:17.21 BPkwUMoq0 14/19

まゆ「プロデューサーさん…みんな…今までありがとうございました」

まゆ「最期にお別れの言葉が言えてよかったな…」

P「やめろーーーッ!! まだ2回ある!! 何とかなる!!」

まゆ「まゆが居なくなったら、ぽんこつアイドルは凛ちゃんの一人勝ちになっちゃうけど…凛ちゃんなら大丈夫です…」

P「うちの事務所のぽんこツートップはこれからもずっとまゆと凛だ!!」

まゆ「あんまり嬉しくないですよぉ…プロデューサーさん…」



まゆ「ひっく」



P「」



まゆ「それじゃ……皆、さようなら…」



P「まゆ!!」



まゆ「…はい?」

15 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:51:30.98 BPkwUMoq0 15/19




P「アイドルを卒業したら、俺と結婚してくれ!!!」






まゆ「!!!!」

16 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:52:47.61 BPkwUMoq0 16/19

まゆ「」



まゆ「」



輝子「これ…は?」

乃々「驚いてる……んでしょうか……」

小梅「…! つ、憑いてた子が居なくなってる……!」

輝子「お、おぉぉぉ!!! や、やったぞ親友!!!」

P「ま、まゆ……?」

乃々「で、でも…まゆさんの様子がおかしいんですけど……」



まゆ「………………」



まゆ「」バタリ

P「まゆ!? どうした! まゆ!!」

乃々「ま、まゆさんが倒れたんですけど!」

輝子「間に合わなかったのか…!?」

小梅「う、ううん…! 憑いてた子は何もできずに、居なくなってたはず…!」スッ



小梅「こ、これは……!」

17 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:53:30.95 BPkwUMoq0 17/19

まゆ「」チーン



小梅「驚きすぎて、死んでる…」



18 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:54:09.77 BPkwUMoq0 18/19

輝子「その後」

輝子「まゆさんは、親友の人工呼吸によって息を取り戻し」

輝子「目覚めたまゆさんは、倒れる直前の記憶を綺麗さっぱり無くしていましたとさ」

輝子「めでたし、めでたし」



乃々「めでたくはないと思うんですけど……」






おわり。

19 : ◆Z9rYxRK0vI - 2022/11/05 17:55:35.24 BPkwUMoq0 19/19

以上になります。



まゆの新規SSRを引く為に課金して溜まった投票券がまゆに投票できない?
大丈夫、group Bにはしぶりんがいます
もちろんgroup Cでは同じかそれ以上まゆに投票すれば何も問題ありませんね?

ここまで読んで頂いてありがとうございます。
後ほどHTML依頼を出してきます。

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