1 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:24:24.17 jV0fW3ij0 1/47

このssは

DIO「これが765の爆発力、あなどれんッ!」【第三部】
https://ayamevip.com/archives/57057210.html

の続きになります

よろしくどぅぇぇぇす

元スレ
DIO「961PRO...貴様はこのDIOを怒らせた」【第四部】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400243054/

2 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:26:33.09 jV0fW3ij0 2/47

ザァァァ…


ザァァァァァァァ


ファン…ファン…


ファン ファン ファン ファン キキィー


ガチャ バタン


「うわ!」
「こいつはひどいな…」
「この黄色い破片は……?」
「被害者は一体どこだ!?」

3 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:28:10.38 jV0fW3ij0 3/47

ザァァァ

ガチャ

「プロデューサー!大丈夫か!?」

春香「わっ!粉々…」

「無事なのかね君たち!?」

「ん?自分達は大丈夫だぞ!」


DIO「…………」


「き、君は一体……」


ザァァァァー………


………………………………


4 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:34:03.56 jV0fW3ij0 4/47

一本の電話が鳴った。

地元の人間からだった。

「土砂崩れで車が巻き込まれた」と。

駆けつけたが乗車人はおろか、車にも異常はなし。

多少泥が付いていただけだった。

山の中部にロード―ローラーの爆発跡が残っていたが、

どう調査しても爆発の原因が掴めなかった。

それに伴い765は土砂崩れから逃れた、

『Luck(幸運)な女神たち』とあだ名され、報道された。

それは瞬く間に世間に広まり、有名になった。

時は事件から四日後の事である。

6 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:37:18.18 jV0fW3ij0 5/47

律子「『この事件…ツいてるネ、のってるネ』、『答え④ 現実は有情である』…」バササ

律子「四日も経ったのに、新聞や雑誌はまだネタにしてるわね……」

小鳥「でも、思いもよらない宣伝なんじゃないですか?地元新聞に載るかもしれないーっていう話が、ほぼ全国の新聞ですよ?」

律子「喜んでいいのか悪いのか…」

DIO「しかし仕事は増えた」

律子「そうなんですよね~」


7 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:40:08.78 jV0fW3ij0 6/47

小鳥「最初は事件に遭遇した雪歩ちゃん、真ちゃん、春香ちゃん、響ちゃん、貴音ちゃん、やよいちゃんの6人だけ番組出演でしたけどね」

DIO「そのおかげで他のモンキーの存在に気付いた奴が多くいたな」

春香「小鳥さん…ちゃんと私の名前を……」グス

伊織「あれタルカスじゃないの?にひひ♪」

春香「もう!伊織までっ!千早ちゃ~ん、伊織がイジめる~」ダキッ

千早「よしよし、大丈夫よ春…タルカス」

春香「UROWOOOOOOOOOーーッ!!!!」


9 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:43:16.57 jV0fW3ij0 7/47

「亜美たちは何してるんさ?」

亜美「ポーカーだよ!」

亜美「さぁ真美!コールか!ドロップか!ハッキリ言葉に出して言ってもらおうッ!」

真美「うぅぅ…………コ……コッ………コ…………」

「ヒィィィ白目を向いている…立ったまんま気を失っていうゥゥゥ」

あずさ「あらあら~、雪歩ちゃん強いわね~」

雪歩「あずささんだって…えい!」

「二人はなにしてるんさ?」

あずさ「Fメガよ~」

雪歩「あぁ!私の28番が~!」

美希「」スピー スピー

貴音「平和ですね」ズズッ

やよい「平和が一番!ですよねー!」

10 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:45:57.90 jV0fW3ij0 8/47

961PRO


黒井「チィッ、またか!また『Luckな女神たち』のネタかァ!」バシィィン

翔太「あらら、黒ちゃんお怒りだねー」

北斗「レディ達に人気が出てきたからかな?」

冬馬「嫉妬か?」

黒井「戯言を!」

黒井「この私が高木の弱小プロダクションを相手に嫉妬だとォ?ふざけるな!」

12 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:49:05.40 jV0fW3ij0 9/47

翔太「どうして怒ってるのさー」

黒井「フン!生意気なのだ!弱小のクセに!」

北斗「んー、とりあえずチャオ☆」

黒井「…………そういえば」

冬馬「?」

黒井「確か、新しいプロデューサーを雇ったと小耳に挟んだな」

冬馬「!!!」ガタガタガタガタガタガタ

翔太「ど、どうしたの冬馬くん!?ものスゴイ汗だよ!?」

黒井「何かあったようだな」

黒井「(新しいプロデューサーか…これはネタになるかもしれんな)」

黒井「URYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!!!」

13 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:51:29.08 jV0fW3ij0 10/47

765PRO

TV
『そしたらドカーン!って!』

SPW『本当かい?響ちゃんよぉ!』

『ホントさー!すごくビックリしたんだからね!』

SPW『そうかいそうかい!そいつぁ災難なこったぜ!じゃ続いてはゲロチンのコーナー!』

『うぎゃー!!またソレやるんさー!?』



14 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:55:07.32 jV0fW3ij0 11/47

やよい「………でも本当に怖かったですよねー」

美希「そんなに怖かったの?」

「怖いなんてもんじゃないよ!車が揺れたんだよ!?」

春香「ホントだよね!」

貴音「はい」

美希「じゃあ小鳥がやよいの真似しながらオーディション受けるのとどっちが怖いの?」

「それは…」

春香「小鳥さん……」

小鳥「HEEEEYYYYあァァァんまりだァァァ!!!!!!!」

DIO「仕事の時間だ。遊んでないで行くぞ」

美希「「はーい」」

小鳥「フー、スっとしたぜ」

小鳥「オレはちと荒っぽって、あれ...?」

15 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 21:58:03.73 jV0fW3ij0 12/47

収録

SPW『いや~!杜王町のライヴ!見させてもらったが、ありゃあ最高だったぜ!』

春香『え!?来てくれてたんですか!?』

SPW『あぁ!オレぁ、アンタ達のファンになっちまってよぉ!』

美希『全然気が付かなかったの』

SPW『後ろの席で一緒に歌ってたら連れて行かれちまってなぁ!』

春香『アハ、アハハ……』


16 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:02:13.66 jV0fW3ij0 13/47

『で、でもファンが増えて嬉しいです!』

SPW『おう!これからも頑張ってくれよ!』

『『ハイ!』』

SPW『よし!続いてはゲロチンのコーナー!』

『えぇ!?』

美希『き、聞いてないの!』

春香『ダメよ、七時半に空手の稽古があるの、付き合えないわ』

SPW『今日は休め』


17 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:03:49.05 jV0fW3ij0 14/47

収録後

「プ、プロデューサー!春香がくさやのせいで戻んなくなっちゃいました!」

春香「MUOHHHH!!!!!!!」

美希「春香怖いの…」

DIO「適当に寝かせておけ」

「わっかりました!」

春香「MUOOOOHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!!!!」

「当て身」ドスッ

春香「」

美希「一瞬なの」

DIO「貴様らの仕事はこれで終わりだ。ここで解散とする」

「了解です!」

美希「わかったの」

春香「」



19 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:36:12.78 jV0fW3ij0 15/47

その夜 961PRO



黒井「今日お前に来てもらったのは他でもない」

「久しぶりだなぁ、ボス」

黒井「あぁ」

「それで、今回はどうするんだ?」

黒井「765PROが『Luckな女神たち』と呼ばれているのは知っているな?」

「あぁ、何でもロードローラーだっけか?あれが爆発したとかで」

黒井「ウィ」

20 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:40:55.00 jV0fW3ij0 16/47

「それがどうした?」

黒井「それに関して、お前が画像を加工して、あのプロデューサーがロードローラーを爆破させたことにしてほしい」

「何故また…まぁいい、ボスは昔から何考えてるかわからないからな。ま、お安い御用だ」

「しかしそのプロデューサーの写真はあるか?それがないと少々厳しい」

黒井「心配ご無用!事前に用意してある!」

「ベネ(良し)」

黒井「頼んだぞ、芽浪根よ」

メローネ「『組み替える』ことに関しちゃあ、オレはピカイチだからなぁ。頼まれたッ」



21 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:47:16.79 jV0fW3ij0 17/47

翌日


律子「何ィィィィィーーーーッ!!!???」

小鳥「どどどうしたんですか律子さん!?」

律子「こ、これぇ!」バン

小鳥「これって……え!?」

小鳥「『29歳まで結婚できなかったら今後の確率は0に近い』だとォォォ!!」

律子「いや、そこじゃなくて!問題はこれですよ!!」

小鳥「……何だッてぇぇーーーッ!!『ロードローラーを爆破させたのは765のプロデューサーだった!』だとォォォォ!!?」

22 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:49:36.00 jV0fW3ij0 18/47

小鳥「こんなのデタラメです!あのプロデューサーさんがそんなこと………」

「「……いや、やりかねんッ!」」

律子「でもさすがにそれは人間じゃあないわ!」

小鳥「そそそうですよね!?出来ませんよね!?」

律子「でもこの写真が偽物とはあまり思えない……」

ガチャ

DIO「戻った」

「「あ!プロデューサーさん(殿!!」」

DIO「一体なんだ」

律子「…それが」





23 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:50:44.53 jV0fW3ij0 19/47

961PRO


黒井「でかしたぞ!芽浪根よ!」

メローネ「ディ・モールトだろ?」

黒井「あぁ!実にご苦労であった!この先も頼むぞ!」

メローネ「了解」

黒井「ハーハッハッハッハッ!この私に楯突こうとするからこうなるのだァー!!」

黒井「我が961PROは世界一ィィィィィィ!!!!!!」



24 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:53:09.61 jV0fW3ij0 20/47

765PRO 夜


DIO「酒ッ!飲まずにはいられないッ!」

DIO「クソがァ!」パリーン

DIO「あれは偽物だ」

DIO「このDIOの目を欺けると思うなよ」

DIO「………一体どこのモンキーが…」

DIO「…許せん」


DIOの話は瞬く間に知れ渡ったッ!
世間一般は「そんなのは嘘に決まってる」「写真を見るからに本物」と意見は分かれていた!
だがしかし!アイドル達も巻き込まれていった!
何故ならば『組み換え』のメローネが765アイドルの加工画像し、961がメディアに次々と売ったからであるッ!765に批判が高まったッ!
今や世間では765は危ない集団だと誤解されているのだッ!
どうする765!どうするDIOッ!




25 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:57:13.51 jV0fW3ij0 21/47

美希「本当になーんにもないの」

春香「うん……」

雪歩「プロデューサーは?」

律子「朝から営業に周ってるわ…片っ端からね」

全員「「「…………」」」

伊織「もう!なんなのよ!あの嘘八百の記事!」

「そうだぞ!自分臭くて半径5kmの人間はカビが生えて死ぬとかひどすぎだぞ!」

真美「タトゥーユー!の片方ってわけわかんないし!」

春香「私だって『天海タルカス、名前偽装の疑い』だよ!?」

全員「「「え?タルカスじゃないの?」」」

春香「ANGYAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!」

26 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 22:59:15.66 jV0fW3ij0 22/47

貴音「わたくしも、ラーメン屋を潰しまわってるだとか…」

美希「ホントはどーなの?」

貴音「4店舗ほどしか」

律子「ほとんど実話じゃないの!」

千早「みんなひどいわね…」

「……でも、一番の問題はプロデューサーだよね…」

やよい「WRYY……」

「でも、あのロードーローラーだっけ?あれを爆発させたのはプロデューサーだって…」

「うん……ボクもあの状況にいたから、それを聞いてもあんまり否定できないし......」

「でも!そしたら人間じゃないぞ!」

美希「………」


27 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:07:44.42 jV0fW3ij0 23/47

ガチャ

DIO「戻った」

全員「「「プ、プロデューサー!!」」」

DIO「貴様らに迷惑をかけたな」

「い、いえ!それよりプロデューサー…」

DIO「何だ」

「記事の事は本当なんですか?」

DIO「………」

DIO「そんなワケないだろう」

やよい「そうですよね!」

伊織「決まってるじゃない!」

美希「そうなの!」

亜美「面白そうだけどね!」

あずさ「あ、亜美ちゃん」

貴音「………」

28 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:10:25.09 jV0fW3ij0 24/47

DIO「貴様ら気付いたか?」

千早「…何をですか?」

DIO「事務所に手紙が大量に届いていることに」

「当ったり前さー!毎日毎日『765は最低だ!』とか『失望しました、765のファンやめます』とかの手紙ばっかさー!」

律子「『貴様らクズに名誉などあるものかァーッ!』、『おれはファンをやめるぞ!765ォー!』とかひどいものばかりですよ!」

モーヤナノ!ビチクソガー!ダホガ!

29 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:11:47.90 jV0fW3ij0 25/47

DIO「違う」

雪歩「え?」

DIO「さては貴様ら、途中でもう読むのをやめたな?」

全員「「「………」」」

DIO「やはりそうか」

春香「もう…途中から読むのが辛くて……」

千早「味方がいないものね…」

DIO「チッ…」

DIO「手紙はどこにある」

小鳥「は、はいこっちの段ボールに…」サッ

DIO シュババババババババ

雪歩「は、早いィ!」

「猛スピードで仕分けしてる!?」

30 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:13:31.45 jV0fW3ij0 26/47

DIO「これだ、読め」ドサッ

真美「こんな、たいりょ→に…」

春香「読まなくちゃ…いけないんですか?」

DIO「そうだ」

律子「辛いだけですよ!」

DIO「いいから読め」

伊織「フン!これを読んで耐えて次に進めってこと!?冗談じゃないわ!!!」

伊織「そんなんで進歩するなら、いくらでも読んであげるわよ!」パシッ

伊織「今度は何て言われるのかしらね!なになに……」

伊織「『君たちはそんな娘じゃないとわかっている』…?」

全員「「「え!?」」」

伊織「……そんな!もう一枚!」パシッ

伊織「『今は辛いけどきっと大丈夫!応援してるわ!』」

全員「「「!!」」」パシ

31 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:14:48.63 jV0fW3ij0 27/47

春香「こっちも!『大好き!大ファンです!頑張って!』」

「『信じてます!俺は765が大好きです!』」

雪歩「これも…これも…」

「なんでさ…?」

DIO「これは全部……」







DIO「杜王町からの手紙だ」







全員「「「!!!!」」」

DIO「貴様らを本当に愛した奴らからの、だ」

美希「………」

32 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:16:57.42 jV0fW3ij0 28/47

「うぅ…」ウル

DIO「全員が全員、敵じゃあない」

春香「みんな……」ウルウル

DIO「陰陽太極と同じだ。悪の中に善があるように、必ず味方、理解者はいる」

伊織「なによ………」

伊織「こんなの………こんなグスッ….」

DIO「わかったか?」

DIO「今、何をすればいいか」

千早「この人たちを、裏切らないために….」

美希「練習するのっ…」

DIO「そうだ、コイツらにとっての悲しみは、貴様らがこのまま消滅することだ」

DIO「そして一番の幸福は、貴様らが明るく、成長していることだ」

33 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:18:31.57 jV0fW3ij0 29/47

伊織「や、」グス

DIO「…」

伊織「やってやろうじゃない!次会う時はライヴよりも成長した姿を見せてやろうじゃない!」

「うぅぅ…そうさぁ!頑張るさみんな!」

春香「うん!」

雪歩「そうだね!」

「み、みんなが応援してくれてる!」

やよい「頑張りましょー!」

あずさ「嬉しいわね~」

亜美「やっちゃいましょう!真美隊員!」

真美「そう…ですなぁ!」

亜美「ちょ!真美~泣いてんの~?」ニヤニヤ

真美「な!泣いてないし!」

貴音「ふふっ、ばればれですよ真美」

DIO「フン、今までの死んでいた瞳とは大違いだな」

DIO「輝いている」


34 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:20:46.30 jV0fW3ij0 30/47

DIO「貴様ら!」

全員「「「!!」」」

DIO「画像加工の件は、このDIOに任せろッ!」

春香「大丈夫なんですか!?」

DIO「あぁ、心配いらん」

DIO「貴様らはレッスンに励め!進歩しろ!いいな!」

全員「「「ハイ!!!」」」

美希「みんなー!SPWから10通も来てるの!」

春香「ふふっ、SPWさん、よっぽど好きになってくれたんだね!」

「でも送りすぎさー!」

アハハハハ ワ!ユキホナキスギー マコトチャンダッテー ワムウ!



35 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:22:35.32 jV0fW3ij0 31/47

その夜


酒屋『トラサルディー』
@カウンター


DIO「酒を頼む、戸弐夫」

トニオ「はい、何に致します?」

DIO「そうだな…『オーバードライブ』をくれ」

トニオ「かしこまりました」

DIO「………」

「アンタがDIO…だな?」

DIO「そういう君は亜場 時雄」クルッ

アバッキオ「あぁ、そうだ」

36 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:24:17.93 jV0fW3ij0 32/47

DIO「君は…推理力が優れているそうだな…ひとつ、私に協力して欲しいのだが」

アバッキオ「(……コイツ、何て妖気だ…逃げ出したくなるほど邪悪な…)」

アバッキオ「(いや、その中に微かな光を感じる……)」

DIO「アバッキオ?」

アバッキオ「…ハッ!い、いや、なんでもない」

アバッキオ「…そうだ。オレは、その人物の『過去の出来事』を録画したビデオのように正確に推理し、原因を突き止められる」

DIO「そうか。そいつは頼もしい」

トニオ「オーバードライブです」スッ

DIO「あぁ」グビッ

DIO「フー…余計な事を聞くが貴様はこれが仕事なのか?」

アバッキオ「……あぁ、一応警察だからな…」

37 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:25:44.70 jV0fW3ij0 33/47

DIO「そうか」

DIO「あぁ、今回の要件だが…」

アバッキオ「画像加工の犯人…だろ?」

DIO「ほう…推理が早いな」

アバッキオ「いや、おおかた予想はついていた」

DIO「では頼もう」

アバッキオ「任せな」

アバッキオ「見つけたら連絡をいれる。それまで待っていてくれ」

DIO「わかった」

DIO「では」スッ スタスタ

アバッキオ「……ん?なんだこの紙は」

アバッキオ「『つけの領収証だ』……!」

アバッキオ「あの野郎…」


38 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:27:00.47 jV0fW3ij0 34/47

翌日

美希「犯人はわかりそうなの?」

DIO「心配いらん」

あずさ「早く見つかってほしいわね~」

やよい「もっと家族を養いたいですー!」

DIO「あぁ、十分に養わせてやる」

やよい「はい!お願いしまーす!あっそういえば」

やよい「春香さんからお金が増えるおまじないを教えてもらったんですー!」

DIO「ほう、それは何だ?」

やよい「バクシーシ!」

DIO「やめろ」

ピリリリリリリリ

DIO「む」スチャ

アバッキオ『俺だ』


39 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:27:59.55 jV0fW3ij0 35/47

DIO「早いな」

アバッキオ『突き止めた。犯人は芽浪根という画像加工技術を得意とする男だ』

DIO「どこにいる」

アバッキオ『部音地亜、東京の外れだ。そこに奴の家がある』

DIO「ヴェネチアか、了解した。すぐに向かう」

40 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:29:20.88 jV0fW3ij0 36/47

一時間後

DIO「待たせたな」

アバッキオ「いや、それよりもこの家だ」

DIO「そうか、ここから先は俺が行く。礼を言うアバッキオ」

アバッキオ「あぁ、それじゃあ、また後で」

DIO「あぁ」

DIO「………」

DIO「さて、このDIOを怒らせた罪は重いぞ」

DIO「」ググ

扉 ドカーン!!!!

メローネ「うぉぉ!!??何だ何だ!?」

メローネ「ゲホッ!ゲホッ!砂煙が!」

DIO「貴様がメローネか」


41 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:34:58.88 jV0fW3ij0 37/47

メローネ「ん!?その声はボスか!?何でこんな……ッ!」

メローネ「……誰だ、アンタ…」

DIOは首を締め上げた!

メローネ「グェェ!!!」

DIO「貴様が我が765の画像を加工し、売り出したな?」

メローネ「え…エグ…が…」

DIO「おっと、首を絞めていては話も出来んか!」パッ

メローネ「ぐはぇ!ハァ…ハァ…ハァ…」

DIO「貴様が全てやったのかッ!」

メローネ「ち、違う!俺は画像を組み替えただけだ!俺の提案じゃあないッ!」

DIO「黒幕は誰だ」

メローネ「それは……」

DIO「誰だと聞いているッ!!」


42 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:36:09.09 jV0fW3ij0 38/47

メローネ「黒井だ…961PROだ」

DIO「961PROだとォ?」

メローネ「そうだ!だから俺は悪くない!」

DIO「フンッ!」バシッ

メローネ「オギ!!?」

DIO「961PRO、確かに聞いた。本来ならば貴様を殺すところだが、見逃してやる」クル

メローネ「………」

DIO「(961PROか…場所は…ここから遠くなさそうだな。勘だが)」

メローネ「(敵に背を向けるとは、愚か者めッ!)」


43 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:37:39.77 jV0fW3ij0 39/47

メローネは近くにあったナイフを掴み、DIOに向かって投げたッ!

ビュン ヒュルルルルルル

メローネ「(くたばれ!!)」

DIO「 『世界』ッ! 」

ドォォーーーン

DIO「このDIOにナイフを投げるとは…愚か者め」

ナイフ ガシッ

DIO「ナイフとはこう投げるのだ」

ビュンッ!!! ピタァ

DIO「安心しろ。当てるのは柄だ」

DIO「さて、一刻も早く961PROに行かなくては」マドカラ ヒョイ

DIO「………一応言っておくか」

DIO「そして時は動き出す」

パッ


44 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:39:08.10 jV0fW3ij0 40/47

<ギャァァァァァァァァ!!!!!!!!

『組み換え』のメローネをこらしめたDIOッ!
そして、黒幕の961PROに向かったDIOであったッ!

扉 ドガァァァァァァン!!!!!!

黒井「何だー!!???URYYYYYYYYY!!!!!!!!!」

DIO「貴様が社長か」

黒井「誰だ貴様はッ!!一体何をッッ!………」

黒井「お、お前は……ッ!」

黒井「765のプロデューサーかッ!」

47 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:42:22.09 jV0fW3ij0 41/47

DIO「いかにも、貴様に散々にされた765だッ!」

黒井「貴様ァッ!」

DIO黒井「((しかし…コイツ…))」

DIO黒井「((…この私と似ているッ!…))」

黒井「(この邪悪な感覚…)」

DIO「(この声質…)」

DIO黒井「((全てがッ!))」

DIO「貴様が全ての元凶だな?」

黒井「クソォ!メローネはどうした!」

DIO「奴は額に穴が開く程の礼をしてやった」

黒井「何ィ!!?」

49 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:44:42.66 jV0fW3ij0 42/47

DIO「一つ尋ねたいが、何故765を敵にする?」

黒井「フン!高木が気に食わんのだ!奴のアイドル育成方法にな!」

DIO「(そういえば前に、ホルホースが意見の食い違いで大喧嘩したと聞いたな。コイツか)」

DIO「くだらん、実にくだらん」

黒井「なんだとォ!?」

DIO「意見など人それぞれだ。違うことなどしょっちゅうだ」

黒井「フン!貴様には到底理解できんだろうな!」

DIO「…まぁいい、765の記事、アレを全て取り消せ」

黒井「ハッ!何を言い出すかと思えば、そんなことか!」

黒井「もう世の中に出回っているぞ!」

DIO「貴様の謝罪文でな」

黒井「この私が?謝罪!?ハーハッハッハッハッ!嫌だね!」


50 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:46:39.07 jV0fW3ij0 43/47

DIO「フッ、そうだろうな」

DIO「だが貴様は、このDIOに会った時から、チェスや将棋で言う『詰み(チェックメイト)』にハマっているのだッ!」

ザザザザザザザザ!!

黒井「何だ!?」

アバッキオ「警察だ」

黒井「なにィィィ!!??」

51 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:50:08.42 jV0fW3ij0 44/47

アバッキオ「先ほどの話、全て聞かせてもらった。録音もさせて貰った。お前を現行犯逮捕する」

黒井「……クソッタレ」

黒井「畜生ォォォォ!!!!URYYYYYY!!!!!!」

黒井が机の引き出しから取り出した!それは拳銃!
それはDIOに向けられッ!そのまま発砲ッ!!

ドン

DIO「!!」

そして放たれた弾丸はDIOにッ!

アバッキオ「貴様ァ!!」

DIO「フン」

全員「「「!!!???」」」

DIO「今朝買った765の写真集を腹に入れてあったから」

DIO「効かんな」

アバッキオ「行け!!そのまま連行しろ!!」

ザザザザザザザ

黒井「クッソォォォォォォ!!!!!!!!!!!」

クッソォォォォォ………

DIO「ま、モロに当たっても効かんがな」




52 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:57:02.14 jV0fW3ij0 45/47

美希「きーろい人スゴイの!」

春香「本当にすごいですよ!!」

DIO「簡単なことだ」

「やっぱプロデューサーはただ者じゃなかったね!」

貴音「私は始めから気付いておりましたよ」クスッ

あずさ「でも本当にすごいわ~」

亜美「兄ちゃんは亜美たちを守ってくれたんだねー!」

真美「初めと比べて、丸くなりましたなぁ~」

やよい「うっWRYYYY!!!!」

雪歩「ライヴもロードローラーも今回も、三回も助けて貰っちゃいました~」

「ボク達より有名になっちゃうんじゃないですか!?」

千早「本当に感謝してます…」

伊織「ふん!私のプロデューサーよ!出来て当然だわ!」

律子「うぅ…一時はどうなるかと…」

小鳥「これで安心ですね!」

DIO「もういい、わかった。とりあえず仕事に行くぞ」

真美「やっぱ丸くなってないっしょー!」


53 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/16 23:59:35.47 jV0fW3ij0 46/47

美希「ハニー!」

DIO「…?俺か?」

美希「そうなの!美希たちを守ってくれたきーろい人、好きになったの!アハ☆」

春香「ちょ!ちょっと美希!?」

美希「これからハニーって呼ぶねっ!」

DIO「やめろ」

美希「ぷー!なんでー!」

DIO「鳥肌が立つ。それにハニーは女に使うものだ」

美希「ん~、じゃあダーリンとハニーで…」

美希「ダニー!」

DIO「やめろ」



こうして今回の一件は幕を閉じた!
765は以前よりも人気を増し、頻繁にライヴも行うようになった!
そして杜王町では手紙のお礼として、何度もライヴを行った!
DIOに悪の心は次第に薄れていった!
765はDIOのおかげでどんどん飛躍していったのだったッ!

54 : 5409 ◆9G12fmecqU - 2014/05/17 00:00:58.05 0KoQcKLF0 47/47

終わったッ!第四部完ッ!

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