あやめ速報-SSまとめ-

　男「じゃあ、行ってくるぞ」

　スピアー♀「ご主人様、これを」＞弁当

　男「おう・・・ってまさかカレー入れてないだろうな」ｸﾝｸﾝ

　スピアー♀「ご冗談を」ｸｽﾘ

　男「ならいいけどよ」

　スピアー♀「朝方皆さんが全部食べてくださいましたから、入れてはいませんよ」

　男「入れる気だったんだな、食べれ切れてなかったら」

　スピアー♀「はい」

　男「はいって・・・まぁいいや。じゃあ行ってくる」ｶﾞﾁｬｯ

　スピアー♀「行ってらっしゃいませ・・・あ、今日は」

　バタン

　スピアー♀「・・・行っちゃった」ｼｭﾝ

　友人「ふっふふ～」ｽﾀｽﾀ

　男「よっ」ｽﾀｽﾀ

　友人「やぁ、男君。今日は何時になく早いね」

　男「当たり前だろ。今日は会議があって、報告書書いてから出して、それで先輩の残業だ・・・はぁ、キツイよなぁ。まぁ、残業代出るからいいんだけどよ」

　友人「そっか。それにしても今日は良い天気だねぇ～」

　男「上機嫌だな・・・何か良い事あったのか？」

　友人「やだなぁ、何言ってるんだい？今日は白い日だろう？」

　男「白い日？」

　友人「ホワイトデーだよ。ホワイトデー」

　男「あぁ、そうだったな」

　友人「男君は誰からか、貰った？」

　男「ああ。スピアーから・・・」

　男「・・・」

　男「」ﾋﾟﾀｯ

　友人「？。どうかしたの？」

　男「・・・や゛っち゛ま゛った゛」

　リオル♀「ますたー早く帰ってこないかな～」ﾙﾝﾙﾝ　

　サーナイト♂「会社へ行ったばかりだから、まだまだ時間はかかるよ」

　リオル♀「そっかぁ～・・・。あ、スピアーお姉ちゃんだ！」ﾌﾘﾌﾘ

　スピアー♀「あ、こんにちは」ﾍﾟｺﾘ

　サーナイト♂「どこかへお出かけですか？」

　スピアー♀「うん。お買い物に」

　リオル♀「ねぇねぇ、今日は何の日かわかる～？」

　スピアー♀「もちろん、ホワイトデーだよね」ﾆｺﾘ､ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

　リオル♀「せいかーい！はい、あめちゃんあげる！」ｽｯ

　スピアー♀「ありがとう。サーナイト君はお返しはしたの？」

　サーナイト♂「一応、リオルとガブリアスさん・・・あとマスターに」

　スピアー♀「そうなの」

　リオル♀「スピアーお姉ちゃんは？」

　スピアー♀「あ・・・え、えっと、マスターにはあげたから・・・返してくれると思う//」

　リオル♀「そうなんだぁ～！楽しみだね！」

　スピアー♀「・・・うん」ﾆｺｯ


　男「やべぇよやべぇよ・・・」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

　友人「残業は明日でもいいんじゃないのかい？」ｶﾀｶﾀ

　男「いや、無理だ。今日中に頼むって言われてるんだ・・・」

　友人「お昼休みに買いに行けないの？」

　男「！。それだ！」

　ビリリダマ♂「男。今日の会議はここじゃなくてホテルになったから、そこでお昼ご飯食べるんだってよ」　

　男「」

　友人「どうする？」ｶﾀｶﾀ

　男「・・・今考え中」ｶﾀｶﾀ　
　
　友人「・・・僕が買っておいて」

　男「いや、それじゃダメだろ。俺自身が買わないと・・・」

　友人「そっか」

　男「・・・」


　
　スピアー♀「ふっふ～ん♪」

　マニューラ♀「スーちゃん、今日のご飯は何～？」

　スピアー♀「マスターの好きな、もののオンパレードだよ」

　ミロカロス♂「はぁ～～、豪勢やなぁ。貰う側なのに、またあげるんかいな」

　スピアー♀「いいじゃないですか。これは私の気持ちですから」

　ミロカロス♂「そっかそっか」

　マニューラ♀「そろそろマスターは帰ってくる時間かな？」

　スピアー♀「そ、そうですね・・・」ﾜｸﾜｸﾄﾞｷﾄﾞｷ

　スピアー♀「・・・」

　ミロカロス♂「・・・すまん、もう無理やわ。寝る」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

　マニューラ♀「私も・・・おやすみ、スーちゃん」ﾄﾃﾄﾃ

　スピアー♀「あ、うん・・・おやすみなさい」

　ゴーン・・・ゴーン・・・

　スピアー♀「もう１２時・・・どうしたのかな・・・」

　ガチャ、バタン

　スピアー♀「！(帰って来た！)」

　スピアー♀「んっんん・・・お帰りなさいませ」ﾌﾞｰﾝ

　男「おう・・・」ﾊｧ

　スピアー♀「・・・お疲れですね」

　男「まぁな・・・」ﾌﾗﾌﾗ

　スピアー♀「お風呂にしますか？晩ご飯にしますか？」

　男「あぁ・・・先、風呂・・・」ﾌﾗﾌﾗ

　スピアー♀「ぬるくなってしまっていると思いますので、沸かしてくださいね」

　男「ん・・・」

　スピアー♀「(マスター、本当に疲れてるみたい・・・)」

　男「はぁ・・・」ﾎｶﾎｶ､ﾌｷﾌｷ

　スピアー♀「お食事の用意が出来ておりますので」

　男「おう、ありがと」ﾌｷﾌｷ

　スピアー♀「・・・(マスター、いつもより元気ないなぁ・・・)」

　男「お、美味そうだな。いただきます」

　スピアー♀「どうぞ」

　男「・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

　スピアー♀「・・・(あ、そう言えば・・・マスター、袋か何か持っていなかったけど・・・)」

　スピアー♀「(・・・もしかして、買ってないのかな・・・)」

　男「・・・」

　スピアー♀「・・・(マスタァ・・・)」ｼﾞﾜ

　スピアー♀「っ！」ｸﾞｼｸﾞｼ

　男「？、どした？」ｽﾞｽﾞ

　スピアー♀「っ、いえ。目が少し痒みを感じたので」ｸﾞｼｸﾞｼ

　男「・・・そうか。ごそさん」

　スピアー♀「(あっ・・・)・・・はい」ｶﾁｬｶﾁｬ

　男「・・・あぁ、スピアー」

　スピアー♀「えっ、ぁ、はい、何でしょうか？」

　男「家事終わったら、後で俺の部屋に来てくれ」

　スピアー♀「は、はい。かしこまりました」

　男「ん・・・」ｽﾀｽﾀ

　スピアー♀「何だろ・・・？」

　スピアー♀「(とりあえず、食器洗って洗濯物を洗って・・・)」

　スピアー♀「お待たせしました。ご主人様」

　男「あぁ・・・」

　スピアー♀「それで、ご用件は・・・？」

　男「ん～っとだな・・・」

　スピアー♀「はい・・・」

　男「・・・すまん」

　スピアー♀「・・・はい？」

　男「ホワイトデーのお返し・・・これで勘弁してくれ」ｽｯ

　スピアー♀「！！・・・何、ですか？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

　スピアー♀「(うそぉお～～～！？ま、ますたー、忘れてなかったんだ・・・！どうしよどうしよ、心臓がバックバクする・・・)」ﾊﾞｸﾊﾞｸｯ

　スピアー♀「・・・開けてよろしいですか？」

　男「い、いいぞ・・・」

　スピアー♀「(なんだろなんだろ)」ﾜｸﾜｸ

　スピアー♀「・・・え・・・」

　男「・・・」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

　スピアー♀「・・・これは・・・」＞指輪

　男「・・・」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

　スピアー♀「・・・あの・・・ご主人様？これは・・・飴、ですよね？」

　男「いや、あの、ホントごめんなさい」orz

　スピアー♀「・・・(びっくりした・・・本物かと思っちゃった・・・)」

　スピアー♀「・・・何のイタズラでしょうかね？」＞

　男「あ、あの、説明しますので、喉に当ててる針をどかしてくれはりますかね？なんつて」

　スピアー♀「(ぷっ、ふふふ・・・)・・・納得いくご説明をお願いします」ｽｯ

　男「へ、へへぇ～・・・時は遡ること１０年前・・・」

　
　～１０年前～

　男(１０)「おいで～！」

　ビートル♀「ましゅた～」ﾖﾁﾖﾁ　
　　
　男「ぎゅ～～～！」ｷﾞｭｩ　ビートル♀「むきゅ～」

　ビードル♀「ましゅたー、しゅきー！」ｼｭﾙﾙﾙ

　男「わわわっ！？あははっ、もお～糸吐いちゃダメだってば～」ﾈﾊﾞﾈﾊﾞ

　ビードル♀「あぅ、ごめんにゃしゃい・・・」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

　男「いいよ、ほら脱皮した～」ｼﾞｬｰﾝ

　ビードル♀「やたー」

　男「とべるぞ～～！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

　ビードル♀「あーん、ましゅた～！」ﾖﾁﾖﾁ

　男「あ、ごめんごめん」ｷﾞｭｯ

　ビードル♀「んにゅ～」


　男「ユウキリンリン ゲンキハツラツ キョウミシンシン イキヨウヨウ♪」ﾄﾃﾄﾃ

　ビードル♀「あっ！」

　男「ん？どうしたの？」ﾋﾟﾀ

　ビードル♀「あそこにキルリア君がいましゅ！」

　男「え？」


　キルリア♂「おら、何男の足で面踏みつけられて興奮してやがんだ？マゾが！」ｹﾞｼｯ!

　「あぎゃっ・・・！」

　キルリア♂「[ﾊﾞｷｭｰﾝ!]立てらせてんじゃねぇよっ！[ﾋﾟｰｰｰ]で[ﾊﾞｷｭｰﾝ]立たせろ！[ﾋﾟｰｰｰ]が！[ﾋﾟｰｰｰ]が！」ｹﾞｼｹﾞｼｯ

　「うわあぁああ！！ごめんなさいごめんなさいごめんなさい！！」

　キルリア♂「どっか行け！」ｹﾞｼｯ!

　「ひ、ひぃぃい！！」ｶﾞﾊﾞ､ﾀﾀﾀ!

　キルリア♂「一昨日来やがれ、負け犬が・・・」ﾍﾟｯ

　「う、うぅ・・・」ｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞ

　キルリア♂「・・・大丈夫？」

　「うん・・・」ｸﾞｽ

　おとこ「き、キルリア君・・・？」

　キルリア♂「あ、こんにちは。男君、ビードルちゃん」

　おとこ「こ、こんにちは・・・」

　ビードル♀「こんちはー！」

　おとこ「さっき、何してたの・・・？」

　キルリア♂「あぁ、あのくｚ・・・あの人この子をイジメてたから助けたの」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

　おとこ「そうなんだ」

　ビードル♀「だいじょうぶ？おにゃまえは？」

　ムウマ♀「む、むうま・・・」

　キルリア♂「あのくｓ・・・あの人がぶつかってきて、怒られてたの」

　おとこ「ん？ムウマちゃんがぶつかったんじゃなくて？」

　キルリア♂「ううん、わざとぶつかってたんだよ。だから半殺し程度でおっぱらったって言うほどのことはしてないけど、ムウマちゃんを助けたの」

　おとこ「そっか・・・」

　ムウマ♀「え、えっと、あり、がとう・・・」ﾍﾟｺﾘ

　キルリア♂「いいよ。あのやｒ・・・あの人が悪いんだから」ﾆｺﾆｺ

　ムウマ♀「・・・///」　

　
　～現在～

　スピアー♀「ありましたね、そんなこと」

　男「へいっ・・・んで・・・」

　～10年前～

　おとこ「あ、女ちゃん」

　おんな「あ、こんにちは。二人とも」

　ビードル♀「にちはー」

　おとこ「あれ？そのタマゴは？」

　おんな「えへへ、お隣のおじいちゃんから貰ったの。キュウコンのタマゴよ」

　おとこ「へぇ～、タマゴってこんなのなんだ・・・理科の教科書でしか見たこと無いけど、結構大きいね」ﾏｼﾞﾏｼﾞ7

　ビードル♀「ビードルくらいありましゅ！」

　おんな「早く生まれないかな～」

　おとこ「楽しみだね」

　おんな「うん！」

　ビードル♀「おんなしゃん、おんにゃしゃん」ﾂﾝﾂﾝ

　おんな「ん？どうしたの？」

　ビードル♀「ゆびにつけてる、そのキラキラしたのはなんでしゅか？」

　おんな「あ、これ？アメよ」

　ビードル♀「アメって・・・食べ続けるとれべるあっぷできるアメでしゅか！？」

　おんな「あ、あはは・・・それとは違うわよ。人間用のアメだから」
　
　ビードル♀「しょうなんでしゅか・・・」

　おとこ「あぁ、今流行ってるあれか。リングキャンディー」

　おんな「そうそう。今日駄菓子屋で買ったの」

　おとこ「よく買えたね。すぐに売り切れちゃうのに」

　おんな「えっへへ～、最後の一個をおばあちゃんがとっておいてくれてたの。私ってやっぱツイてるな～」

　おとこ「よかったね」

　おんな「うん！じゃあ、私行くね。ばいばい」

　おとこ「またね」

　ビードル♀「ばいばいでしゅ！」

　おとこ「キュウコンのタマゴってことはロコンが生まれるのかな・・・」

　ビードル♀「ましゅたー、ビードルもあのアメほしいでしゅ！」

　おとこ「えﾞっ・・・きゅ、急にどうしたの？」ﾀﾗｰ

　ビードル♀「ビードルもゆびにはみぇてみたいでしゅ！」

　おとこ「(いや指って・・・)」ﾀﾗｰ

　ビードル♀「だめでしゅか・・・？」ｼｭﾝ

　おとこ「いや、ダメじゃないんだけど・・・(どうしよう、ビードルにゆびはないし・・・足はあるけど・・・)」

　おとこ「(あ、あの角・・・はダメだ、戦闘中に砕けるか食べられる。てかよくよく考えればあれって食べるものだし、ビードルのことだから食べずにつけっぱにするだろうなぁ・・・)」　
　
　おとこ「・・・あっ、じゃあビードル。おやくそくしよ？」

　ビードル♀「おやくしょくでしゅか？」ｺﾃﾝ

　おとこ「うん。ビードルは最終進化すれば、スピアーになるよね？」

　ビードル♀「はい」ｺｸｺｸ

　おとこ「ビードルがスピアーにまで進化したら買ってあげるよ」

　ビードル♀「ほんとでしゅか！？」ｼｭﾙﾙ

　おとこ「うん、だから糸は吐かないでね」ﾈﾊﾞﾈﾊﾞ

　ビードル♀「あ、はい・・・」ｼｭﾝ

　おとこ「よいしょ、じゃ、つのきりしよ」

　ビードル♀「はーい」ｸｲ

　おとこ・ビードル♀「つのきりげんまんうそついたらミサイルばりのーます！つのきった！」



　～現在～

　スピアー♀「・・・忘れてました。そんなこと・・・」

　男「まぁ、そりゃあな。俺も帰ってるときに、ふと思い出してさ」　

　スピアー♀「でもこれってもう売られてない様な気が・・・」

　男「駄菓子屋さんで買った」

　スピアー♀「え？でも、あそのおばあちゃ・・・おばあさんは・・・」

　男「お孫さんが後継いでてしてて、まだやってたんだよ」

　スピアー♀「そうなんですか・・・」

　
　スピアー♀「・・・あの、填めてよろしいでしょうか？」

　男「ん？ああ、いいよ？」

　スピアー♀「・・・」＞飴指輪

　男「・・・どうかしたか？」

　スピアー♀「・・・一つ、忘れていたと言う罰則で追加させていただきます」

　男「えﾞっ！？あぁ・・・はい。何でしょうか・・・？」

　スピアー♀「・・・ご、ご主人・・・マスターが填めてください・・・//」

　男「え・・・？」

　スピアー♀「ほ、ほら、早く・・・//」＞飴指輪

　男「い、今、マスターって」

　スピアー♀「いいから早くっ！//ミサイルばり飲ましますよ！？//」＞＞飴指輪

　男「はいはいはいはい」ｱｾｱｾ､ｷｭｯ

　スピアー♀「・・・」＞飴指輪

　男「・・・」

　スピアー♀「・・・」

　男「あのぉ、スピアーさん？」

　スピアー♀「・・・ぃ・・・/」ﾎﾞｿ

　男「はい？」

　スピアー♀「っ！？な、なんでもないです」

　男「さ、さいですか・・・」

　スピアー♀「・・・さて、もう遅いですので寝ますね」

　男「お、おう・・・おやすみ」

　スピアー♀「・・・マスター」

　男「おっ、えっ、な、なんだ・・・？」

　スピアー♀「・・・今度はクリスマスプレゼント、期待してますよ♡」ｳｲﾝｸ

　男「ぇ」

　スピアー♀「おやすみなさいませ」

　男「・・・」ﾎﾟｶﾝ

　スピアー♀「見て見て！これめがっさキラキラしてるよ！」

　ミロカロス♂「・・・うん」

　マニューラ♀「わかったから・・・寝させて」

　スピアー♀「ちゃんと見てよぉ！ほら！」ｸﾞｲｸﾞｲ

　ミロカロス♂「んぁﾞ～～～ベタベタになるさかい、やめてねぇなぁ」ｲﾔｲﾔ

　マニューラ♀「嬉しいのはわかったから、明日聞かせて・・・」


　～翌日～

　男「ふぁ・・・おはよう」

　スピアー♀「おはようございます、ご主人様」

　男「あれ？もうマスターって呼ばないのかよ」

　スピアー♀「この方が良いと言ったのはどこの誰でしたっけ？」

　男「あ、あれぇ俺だっけ・・・？」

　スピアー♀「ふふ・・・ほら、早く食べないと冷めてしまいますよ」

　男「お、おうっ」

　男「じゃあ行ってくる」

　スピアー♀「はい、行ってらっしゃいませ」

　男「・・・なんか、嬉しそうだな」

　スピアー♀「え？・・・そ、んなこと、ないですよ？」

　男「なんだ～？昨日アレ貰って喜んでくれたのか？」

　スピアー♀「なっ・・・//」

　男「いやぁ、そうだったら俺は嬉しいなぁ～」ﾆﾔﾆﾔ

　スピアー♀「とっとと仕事に行ってください！//」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ!!

　男「ミサイルばりはやめろぉ～～～！！」ﾀﾞﾀﾞｯ

　スピアー♀「はぁ、はぁっ・・・」

　マニューラ♀「ま～たやっちゃった」

　ミロカロス♂「懲りへんなぁ、君も」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

　スピアー♀「うぅ・・・///」

　
　男「ったく・・・素直じゃねーんだから」

　男「・・・クリスマスか・・・」


　男「・・・今度は、本物でも買ってやるか」