伊織「ちゃんとお風呂に入ってるの!?」
響「えっ!? もちろん入ってるゾ! みんなと一緒に!」
伊織「みんなってアンタ……犬美たちと入ってるんじゃないでしょうね……」
響「当たり前だぞ! みんなと入ると楽しいし!」
伊織「だからよ! だから獣っぽい匂いがするの! アンタちゃんとしたシャンプーとか使ってるの?」
響「ちゃ、ちゃんと使ってるぞ!」
伊織「それ、動物用とかのじゃないでしょうね……」
響「失礼だな! ちゃんと人が使うやつだぞ!」
元スレ
水瀬伊織「ちょっと響! 臭うわよ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1534255328/
伊織「じゃあなんなのよ、このひどい匂いは……」
響「クンクン……そんな、ひどいかな? 自分はいい匂いだと思うなー」
伊織「周りに聞けばわかるわよ、どんなに強烈な匂いか……」
響「うぅ……ひどいぞー伊織! おーい、春香ー!」
春香「どうしたの? 響ちゃん」
響「春香ー伊織が自分のこと、くさいって言うんだぞー! 自分、そんな変な匂いなのかー!?」
春香「え? クンクン……うーん、いつもの響ちゃんの匂いだと思うけど……?」
響「だろー! ほらっ自分はくさくないんだぞ!」
伊織「ちょっと、春香! 風邪でもひいてるの!? 熱帯の獣っぽいジトジトしたいや~な匂いかするじゃないの!」
春香「ええっ!? クンクン……い、いや……いつも通りだけど……」
伊織「もう、春香じゃ話にならないわ! どっか行って!」
春香「うぅ……ごめん……」
伊織「たくっ……春香は全然だめね」
響「いい加減にしてほしいさー、伊織の鼻がおかしいんじゃないんか?」
伊織「なによ! この伊織ちゃんの嗅覚がアテにならないっていうの!?」
やよい「おっはよーございまーす!!」
伊織「おはようやよい……そうだ! やよい! 響の匂いかぎなさい!」
やよい「えっ、なんでですかー?」
伊織「いいから!」
やよい「えー、よくわかんないけど、響さん失礼しまーす!」
響「どうだ、やよい……?」
やよい「んっ……!」
伊織「! どう!?」
やよい「すごーく、いい匂いです!」
伊織「へ?」
やよい「響さんの匂いはいつもお日様みたいです!」
響「あははっ……照れるぞ……」
伊織「……」
___
響「それでハム蔵がな……!」
あずさ「ふふっ、そんなことがあったのー?」
やよい「ええー! すごいですー!」
貴音「なんとも奇天烈な……」
伊織「……」
真「おはよう伊織!」
伊織「うん」
真「? なんか元気ないなー」
伊織「別に……」
真「そう……ていうか、なんで伊織はあそこに加わらないんだ?」
伊織「よくあんなトコロに一緒にいれるなーって……」
真「あんな所? 伊織……誰かと喧嘩でもしたの……?」
伊織「喧嘩じゃないわよ、匂いよ匂い」
真「におい?」
伊織「ええ、真は、響の匂いどう思うの?」
真「えっ? 響の匂いは、響の匂いがするなー」
伊織「……」
真「あっ、でも、動物の匂いがするときがあるね」
伊織「! そうそう! それよ! なんか獣くさい嫌ーな匂いしない!?」
真「えっ、たしかに動物の匂いはするけど……そんな嫌ってほどじゃないかな」
伊織「はぁ……真も鼻がムズムズでつまり詰まってるのね……」
真「?」
○ダンスレッスン
トレーナー「うん、オッケー、それじゃ15分ほど休憩してから再開するわね」
雪歩「はぁはぁ……疲れますぅ……」
響「でも雪歩スゴい上達してるぞ!」
雪歩「えっ、そうかなっ? えへへ、ありがとぉ響ちゃん」
伊織「……」
伊織(運動して汗かくとよりいっそう響の匂いが際立って集中できない……!!)
伊織「響!」
響「ん? なに?」
伊織「シャワー行ってきて……」
響「? シャワーはレッスン後に行くぞ」
伊織「匂いがキツイのよ! アンタの! ダンスに集中できないの!」
響「だーからー、気にしすぎだって! いい加減怒るぞ!」
伊織「はぁ……とりあえず、これでもかけなさい!」プシュー
響「うわっ! なにするんだ!」
伊織「いいからとりあえず、この匂い消しで少しでも抑えるの!」プシュー
響「うがぁぁ! かけすぎだぞ!」
雪歩「伊織ちゃん、やりすぎだよ!」
伊織「雪歩は黙ってて!」プシュー
雪歩「はぅ……」
___
律子「ちょっと二人とも、なんでそんな喧嘩してるの」
響「伊織が悪いんだぞ! 自分のことくさいって言って! 全然そんなことないんだぞ!」
伊織「ひどいものはひどいの! なんでみんな耐えられんのよ!」
響「伊織の鼻がおかしいんだぞ!」
伊織「なに! 私のせいだって言いたいの!?」
律子「はいはい、落ち着きなさい!」
響・伊織「ふんっ!」
律子「伊織……響がいつからその匂いがするようになったの?」
伊織「知らないわよ、最初は何ともなかったけど、意識し始めたら匂いが強烈になってたの!」
律子「じゃ、徐々に響の匂いがきつくなってきたのね?」
伊織「そうよ!」
響「……」
律子「いい、今回はどっちが悪いわけでもないしどっちが正しいわけでもない、だからどっちも互いを尊重しないと駄目なの」
伊織「じゃ、響とは今後一緒に練習をさせないで、ダンスレッスン中なんて一番匂いがひどいもの」
響「うがぁー! それだったらこっちも伊織となんか……!」
律子「あーんたーたちー!!」ゴゴゴゴ
伊織・響「はい……」
律子「とりあえず、二人は一緒にシャワールームに行ってきなさい」
伊織・響「え?」
律子「伊織が響の身体を洗ってあげるの、そして伊織が言う、その響の匂いが取れるまで……それなら文句ないでしょ?」
伊織「なんで私が……」
律子「もし、やらないならそのまま一生同じダンスレッスンをさせるわ」
伊織「ぐっ! わかったわよ!」
律子「響もいいわね?」
響「……わかった」
○シャワー室
____
伊織「はぁ……。元はと言えばアンタのせいなのになんで私が……」
響「伊織は気にしすぎだぞ……」
伊織「本当にキツイんだから仕方ないじゃない……」
響「そんなに言うなら、具体的にどこらへんくさいのか教えてくれさ!」
伊織「えっ」
響「髪か!? 身体か!? どれなんだー!」
伊織「うぅ……そうね、匂いを嗅がないとどこが原因がわからないし……ここは我慢して……クンクン」
響「うぅ……」
伊織(うっ……やっぱりくさい……どこが原因なのよ……髪もからもするし……)クンクン
響「い、いおりー! 顔が近いぞー!///」
伊織「ふぇっ……あ、が、我慢しなさいよ! 私だって我慢して嗅いでるんだから!///」
響「うぁ……///」
伊織(顔からも……全体的に同じ匂いが……ダメだ……どこ嗅いでも……)
伊織「服を脱いで」
響「え……?」
伊織「いいから、はやく服を脱ぎなさいよ」
響「え、え、な、なんでだ!///
伊織「匂いの原因を探すために決まってるでしょ! 服を着てたら服からか身体からかわからないじゃない!」
響「わ、わかった……///」
スルリスルリ
伊織「……」
響「ど、どうだ……?///」
伊織「下着もよ……」
響「ええっ!?」
伊織「下着にも染み付いてたら意味がないでしょ! それに、どうせシャワー浴びるんだから裸になるでしょ!」
響「せ、せめて水着に……」
伊織「だめ」
響「うがぁ……」
伊織「……」
響「///」
伊織「クンクン」
響「うっ……///」
響(伊織の顔が自分のお腹に……///)
伊織「クンクン……ちょっと! 胸の手をどけなさいよ!」
響「え、い、いやこれはだっ……///」
伊織「いいから、手なのか胸なのかわからないでしょ!」ガシッ
響「あぁっ……///」
伊織「クンクン」
伊織(ダメだ……どこが原因かわからない……そ、それにしても大きいわね……///)
伊織「スーハースーハー……」
響(い、伊織の息が……///)
伊織(あーもう……なんてひどいにおいなの……もう……最悪……頭がクラクラしてくるわ……)スーハースーハー
響「ちょ、ちょっと伊織! も、もうそこはいいだろ!///」
伊織「え? あ、ああ、そ、そうね! じゃあ次は……」ジー
響「……! し、下はダメだ! 流石に!///」
伊織「でも! 匂いの原因を探らないとわからないでしょ!」
響「い、いや、ダメだぞ! ここは! と、とりあえず早くシャワー浴びたいぞ!///」
伊織「えっ……そうね、とりあえず身体をくまなく洗ってみて再度確認してみましょ」
響(ほっ……)
シャアア
響「ちょっと伊織! 乱暴だぞー!」
伊織「これくらいやらないと匂いなんて落ちないわよ!」ゴシッゴシッ
響「いたっ! そのブラシやめてほしいぞ! 痛すぎるぞ!」
伊織「じゃあ、どうすればいいのよ! 綺麗にするには繊維まで行き届くようにしないと!」
響「せめてもっと柔らかいもので擦ってほしいぞ!」
伊織「ぞぞぞぞうるさいわね!、事務所にあるのは、このトイレ用のブラシしかないのよ!」
響「そんなもので洗ってたのか!?」
伊織「無いんだから仕方ないじゃない」
響「じゃあ手で洗ってほしいぞ!」
伊織「たくっ、もうしょうがないわね……なんで、私がこんなことやらないといけないのよ……」ブツブツ
伊織「……」ヌルー
響「んっ……」
伊織「ちょ、ちょっと……! 変な声出さないでよね!///」
響「だ、だって……! あっ……んんっ……!///」
伊織「私が変なことしてるみたいじゃない!」
響「変なとこ触るからだゾ!」
伊織「脇しか触ってないじゃないの!」
小鳥「ふぅ……疲れた……すごい汗……」
小鳥(あーやっと夏コミの新刊が終わった……長かった……)
小鳥(でも、会社の仕事がまだ大量に残ってる……私に休息をください、うぅ……)
小鳥「あら……? もうすでに誰か入ってるのかしら、中から音が……」
響「あぁ……うがぁ……」
伊織「もう少し声を抑えなさいよ……」
小鳥「響ちゃんと伊織ちゃん?」
響「い、伊織……やさしくして……///」
伊織「何言ってるの、アンタも気持ちいいでしょ……♡」
小鳥「ピ、ピヨ!!?」
響「あっ……ぅぐぅ……んっ……!」
伊織「ちょっと声を抑えて……」
響「うぐっぅ……」
小鳥(ま、まさかぁ……!? 二人がそんな……! こ、これは……いいですわぁ……!!)
響「伊織……はぁはぁ……もう行っていいか……?」
小鳥(ピ、ピヨヨヨヨ!!!? も、もうイッちゃうの!? もっと楽しませて!!)ドキドキ
伊織「何言ってるのよ、まだ我慢しなさい」
小鳥(そ、そうよ、伊織ちゃんナイス! 伊織ちゃんが責めで響ちゃんが受けなのね……いいわ! それ!)
響「そんなこと言っても……もう十分すみずみまでやったぞ」
伊織「何言ってるのよ、響が抵抗するから完璧にはできてないでしょ」
小鳥(伊織ちゃんは相当なSなようね……どんなハードプレイを……スマホ持ってくればよかった!)ワクワク
千早「あの、音無さん……?」
小鳥「ピ、ピヨオォ!!?」
千早「シャワー室入らないんですか?」
小鳥「ピ、ピヨヨヨ……そ、そのぉ……千早ちゃんはなんで……?」
千早「私はレッスンが終わったので汗を流そうと……」
小鳥「い、今、シャワー室点検中で、使えないみたいなの……」
千早「そうなんですか……音無さんはそこでなにを?」
小鳥「あ、あーえーっと、ちょうど点検の準備ができたから……張り紙貼る準備をしないとなーって!」
千早「そうですね。張り紙が無かったので普通に入れるかと勘違いしてしまいましたし……」
小鳥「そ、そうねー……じゃ、じゃあここを出て、張り紙でも貼りますかーっと……」
小鳥(二人の濃厚な絡みをこれ以上見れないのは辛いけど……二人の為に、ここは二人だけの世界にしてあげないと……うぅ……)シクシク
千早「泣いてるんですか?」
小鳥「泣いてないわ……これは、潮よ……」シクシク
千早「しお?」
響「うぅ……なんか、色々と変な気分……」
伊織「……」クンクン
伊織「うーん、なんかちょっとはマシになったのかしら……」
響「これだけ洗ってちょっとだけなのか!?」
伊織「もういったい何なのよ……これだけ洗っても残るニオイって……」
響「伊織……もう勘弁してほしいぞ……」
律子「で、どうだったの?」
伊織「ダメね」
響「……」
律子「……伊織は我慢できるの?」
伊織「まぁ、これくらい洗ってからなら……我慢できない事もないけど……」
伊織「毎日、これだけ洗わないとってなるときついわよ」
律子「はぁ……。だったら、伊織と響はなるべく近づかないほうがいいわね」
伊織「え」
律子「なるべく、二人の仕事を減らして、事務所でも二人一緒にならないように調整して……」
伊織「ちょ、ちょっと――」
響「そんなの嫌だぞ!」
伊織「!」
響「伊織と一緒の仕事無くしたり……遊べなくなったりするのは……自分嫌だぞ……」
伊織「響……」
律子「だって、伊織? 伊織はどうなの?」
伊織「……わ、私も……響と一緒にいられないのは……嫌……かも……」
響「伊織……」
律子「……じゃ、二人共、歩み寄るしか無いわね」
伊織「どういうこと?」
律子「伊織は響の環境になれること、響はなるべく伊織の好きなニオイを纏うこと」
伊織「はい……」
響「で、でも、伊織の好きなニオイってなんだ……?」
律子「伊織が普段使ってるシャンプーを響も使えばいいの、そうすれば普段慣れてる匂いになるでしょ?」
響「なるほど! 伊織! シャンプー貸してくれ!」
伊織「はぁ、仕方無いわね……」
律子「これからは二人三脚で頑張りなさい」
______
響「そういえば、伊織の家に行くの初めてだぞ」
伊織「あら、そうだったかしら」
響「ジャン・バルジャンには会ったことあるけど、家は無いぞ」
伊織「そういえば私も事務所の人間を家に招待するなんて、はじめて……」
響「伊織……」
伊織「なに?」
響「ごめんな、自分の匂いのせいで伊織に迷惑かけて……」
伊織「な、何よ急に……」
響「我慢してくれてるんだろ? 今も……」
伊織「べ、別にどうって事無いわよこんなの!」
響「……」
伊織「私も悪かったわよ、あんな騒いで……別に響の事、嫌いであんな事言ったわけじゃないんだから……」
響「伊織……」
伊織「……」
____
響「うわー! すごい大きいぞ!」
伊織「まあ、これくらい普通よ」
響「あ、ジャンバルジャン! 久しぶりだなー!」
ジャンバルジャン「ハゥハゥ‼」
響「あはは、くすぐったいぞー!」
伊織「妙に懐いてるじゃない」
響「まあな! 私も会いたかったぞー!」
伊織「ほら早く、お風呂場行くわよシャンプー使うんでしょう」
響「伊織……」
伊織「なによ?」
響「お風呂場って……ここ、銭湯じゃないのか……?」
伊織「ここは、私専用のお風呂場よ、あっちはパパ専用、そっちはママ専用、使用人用、ジャンバルジャン用……」
響「なんかスゴすぎて、開いた口が塞がらないぞ」
伊織「シャンプーは……はい、ここから選んで」
響「え、伊織……これ、全部伊織のか?」
伊織「そうよ、日によって変えたりしてるわ。そっちのはボディ用と洗顔の――」
響「うがあああー!! 伊織ー! 多すぎて選べないぞ!」
伊織「じゃあ、全部持ってく? 一応予備は呼べば持ってくるけど」
響「全部なんて持ってけるわけ無いだろ! 1つどれかこれを使ってるのは無いのか、多すぎるぞ!」
伊織「なによ、全部使ってるんだから仕方ないじゃない」
響「うぅ……ジャンバルジャン……。私の気持ちわかってくれるか……?」
ジャンバルジャン「ワンワン‼」
響「そうだろー、多すぎるよなー……」
伊織「もうなんなのよ、文句ばっか言って」
響「伊織が一番好きなニオイのやつはどれなんだー……?」
伊織「全部」
響「だから1つだけ!」
伊織「全部だって言えば全部なの! どれか一つ好きな匂いなんて……。 !」
伊織「そうだ……一ついいのがあったわ……」ニヤニヤ
伊織「にひひ☆ これなんてどうかしら?」
響「これもシャンプーなのか?」
伊織「そうよ、ジャンバルジャン用の」
響「ジャンバルジャンの!? 伊織ー、いぬ美のシャンプーはいらないぞ!」
伊織「何言ってるのよ、響のシャンプーよ」
響「へ?」
伊織「響用のシャンプーとして使うのよ」
響「言ってる意味がわからないぞ! 犬用のは使えないぞ伊織!」
伊織「使えるわよ、何の問題も無いわ」
響「使えないぞ!」
伊織「使えるの! さぁ、モノは試しよ」
響「いやだー! 普通のシャンプーにしてくれー!」
伊織「いいから! どうせ犬美と同じシャンプー使ってるんでしょう」
響「つ、使ってるわけ無いだろ!」
伊織「ふーん、じゃ、私のシャンプー全部か、このジャンバルジャン専用のシャンプー1つどっちか選んで」
響「そんな……卑怯だぞー!」
伊織「この条件が飲めないんじゃ、お預けね」
響「うぅ……わかったぞ……。じゃあ……ジャンバルジャンのシャンプーにするぞ……」
伊織「にひひっ! 決まりね! じゃ、早速試してみましょ!」
響「うぅ……」
響「伊織ーなんで、あっちのお風呂使わないんだ?」
伊織「なんでって、あっちは伊織ちゃん専用、ここはジャンバルジャン専用だから」
響「うがー! 自分は犬じゃないって言ってるだろー!」
伊織「いいえ、今は犬よ、犬に徹しなさい」
響「なんで犬になる必要があるんだ……」
伊織「雰囲気よ、私もジャンバルジャン洗うときみたいにするから」
響「人を洗うときみたいにしてほしいぞ……」
伊織「私は犬はあるけど、人を洗ったことなんて無いのよ」
響「うぅ……さっき洗ってただろ……」
伊織「さぁ、ジッとしてなさい」
響「はい……」
伊織「はいじゃないくて、ワンって言いなさいよ」
響「なんでだ!?」
伊織「だから雰囲気だって言ってるのよ!」
響「う、うぅ……ワ、ワン……///」
伊織「いいわよー響ー、犬っぽいわよー」
響「恥ずかしいぞ……///」
伊織「やっぱりすごい泡立ちやすい、アンタやっぱり犬基質なのよ」
響「なんだそれ……でも、確かに気持ちいいぞ……」
伊織「にひひ♪ ほら見なさい、これが伊織ちゃんのテクよ!」
響(なんだか、眠くなってきたぞ……)
伊織(……本当にジャンバルジャン洗ってるみたいな感じね)
響「zZZ……」
伊織「? 響?」
響「zZZ……」
伊織「もう、何寝てるのよ、そんなに伊織ちゃんのシャンプーテクが良かった?」
_____
響「……」
響「んっ……ここは……?」
伊織「あら、起きたの?」
響「あれ? 伊織、シャンプーは……?」
伊織「何言ってるのよ、もう終わってるわよ、起こさないで運び出すの大変だったんだから」
響「そうだったのか……自分……寝て……。 !」ギュッ
響「な、なんだこれはー!?」
伊織「ん? にひひ♪ 似合ってるでしょ?」
響「なんで首輪なんか着けてるんだー!」
伊織「だって、犬には首輪が必要でしょう?」
響「誰が犬だー! 自分は伊織のペットじゃないぞー!」
伊織「あら、とっても似合っててかわいいじゃない」
響「え、かわいいのか?」
伊織「うん、それにとっても良い匂いがするわよ」クンクン
響「ほんとか!? 嬉しいぞ!」
伊織「やっぱり、相性が良かったのねあのシャンプーは……さっきのニオイが嘘みたい……」クンクン
響「あはは、嗅ぎ過ぎだぞー伊織ー!」
伊織「ほんとに、ニオイがないか確かめてるんじゃないの……ふぅぅ……」クンクン
響「い、伊織……?」
伊織(あぁ……なんていい匂いなの……あのニオイとは大違い……)スンスン
響「い、伊織……ちょっと……」
伊織「なによ……はぁはぁ……」スンスン
響「こ、怖いぞ……」
伊織「もう……! たまらないのよ! この匂いが!」ギュー
響「伊織! な、なにすんだ!///」
伊織「響ぃ……///」スンスン
響「は、離れろー伊織ー!///」
伊織「……ごめん、無理!」スンスン
響「なんでこんな……///」
伊織「ね、ねぇ、響ぃ……もっと、生で嗅がせてくれないかしら……はぁはぁ……///」
響「い、伊織……目が怖いぞ……」
伊織「そ、それから……このチェーンも着けて……///」
響「そ、そこまでいったらもう違うことになるぞー!!」
伊織「ご主人様の命令は絶対でしょうー!」
響「絶対イヤだー!!」
______
○後日
律子(二人とも、うまくやれてるかしら……)
律子「小鳥さん、仕事してください」
小鳥「ピ、ピヨ! はい……!」
小鳥(昨日の一件で、また新しく描き始めてしまったせいで……仕事に手がつかない……この際、この新刊は諦めて……)
伊織「おはようー」
律子「あ、おはよう、どう二人ともなかよく……し……?」
響「……」ジャラジャラ
伊織「ほら、響ーよーしよーし」ナデナデ
響「ぅぅ……///」
律子(一体何があった)
小鳥(ピヨヨヨヨ!!! 調教プレイはたまりませんぞおおおおおおお!!!! ピヨフッフォォーーー!! 仕事なんて後回しで今から描きあげて間に合わせるぞおおお!!!!!)
いおり