1 : ◆6RLd267PvQ - 18/08/14(火) 20:47:13 oj0 1/25pixivに上げてたSSです。
智絵里の話と、もう一つ響子の話をこちらに上げようかと。
ちょっとしたネタです。お目汚し、お付き合いを。
元スレ
智絵里「お父さんもお母さんも家にいることが少なくなりました…」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1534247233/
智絵里「お父さんもお母さんも、家にいることが少なくなりました…」
P「智絵里…」
智絵里「…私がいけないんです、私のせいで…」
P「いや…そんなことは…うん…」
智絵里母「そうよ智絵里、そんな事ないわ…」
智絵里父「そうだとも智絵里…だから悲しい顔をしないでおくれ…」
P「あの、何で保護者同伴?」
智絵里母「何故って、決まってるじゃないですか、智絵里の晴れの舞台なのよ?」
智絵里父「何をおいても駆け付けるのが我々の義務であり責務だろう」
P「いやここ舞台袖!!!!」
智絵里「ひゃあっ」
智絵里母「ちょっと貴方、突然大声で怒鳴らないで下さる?」
智絵里父「そうだぞ、うちの智絵里はデリケートなんだ、もし耳が聴こえなくなったらどうしてくれるのかね」
P「あっ、すみません…俺としたことが配慮が足りず…」
智絵里父「わかれば良いのだよわかれば」
智絵里母「そう、失敗することは恥ずかしくないの、反省しないことが恥ずかしいのよ、わかるわね智絵里?」
智絵里「う、うん…それは、わかったけど…その」
智絵里父「なんだい智絵里」
智絵里「あの…アイドルになるずっと前からなんですけど、お父さんもお母さんもおうちにいることが少なくなって…」
智絵里「学校の授業にも、友達と遊びにいくときも、いつも二人ともついてきちゃうから…」
P「過保護か!!!」
智絵里母「違うの智絵里、あなたのためを思えばこそなのよこれは」
智絵里父「そうだぞ智絵里、もし智絵里に悪い虫がついてしまったらお父さんは…お父さんはなぁ…うう…」
智絵里「やっぱり私のせいなんです…お父さんもお母さんも、こんなに変わってしまって…昔はこうじゃなかったのに…」
P「いつも言ってたのこういう意味だったの?鍵っ子的なやつじゃなくてこういう意味だったのあれ…」
智絵里「喧嘩だって多くなりましたし…」
智絵里母「だから何度言ったらわかるの、智絵里のチャームポイントはあの風に揺れるツインテールに決まっているじゃないの智絵里かわいい」
智絵里父「だからいつも言ってるだろう、智絵里がかわいいのはツインテールだけでなく挙動から声から表情から一挙手一投足がだな智絵里かわいい」
智絵里母「チャームポイントの話でしょ!」
智絵里父「ひとつに絞れるか馬鹿者!」
智絵里母「やんのか!!!」
智絵里父「ひっ、ゆ、許してください…怒鳴らないで…」
智絵里母「…あっかわいい…」キュン
智絵里「いつも喧嘩ばっかり…うう…」
P「喧嘩って言うか何だろう、何なんだろうこれ」
智絵里父「喧嘩ではない…喧嘩である筈がない」
智絵里母「これはね智絵里…私達の責任なの。この世界に天使を産み出してしまった私達の責任なのよ…」
智絵里「わ、私、天使なんかじゃないよぅ……えへへ」
智絵里父(かわいい)
智絵里母(かわいい)
P(かわいい)
P「…とにかく、こうなった事には何か原因があるはずだ」
P「昔はこうじゃなかったんだろ?」
智絵里「はい…でも私、何かしちゃったのかなあ…」
P「んー…とりあえず開演時間だから、この問題はライブ後に持ち越すことにして」
スイマセーンソロソロジュンビノホウオネガイシマスー
P「ほらお呼びだ、智絵里、頑張ってこい!」
智絵里「は、はい!…よーしっ、私、精一杯やってきますっ。ふぁいとー」
智絵里父「おー!」
智絵里母「おー!」
P「おー…って」
智絵里「み、みんなー!盛り上がってますかー!」
ワアアアアアア
智絵里母「声がちいさーい!もっと大きな声でいくわよー!」
智絵里父「君達ー!智絵里はかわいいだろぉー!声を出しなさい声をー!!」
ウオオオオオオオオオオ
智絵里「みんな、ありがとー!」
智絵里「じゃ、じゃあ最初の一曲は緒方智絵里と」
智絵里母「智絵里ファミリーの演奏による」
智絵里父「風色メロディ、聴いてくれー!!1・2・123」
~♪~♪~♪
P「何で誰もつっこまないの!!!!?」
ライブは盛況のうちに幕を閉じたー。
智絵里「な、なんでやねんっ」
P「智絵里がつっこむんかーい…」
そもそもの発端は、十年前に遡る。
ちえり「おとうさん、おかあさん、いつも、ありがとう、ございますっ」
ちえり「これは、かんしゃのきもちですっ」
智絵里母「まあまあまあ」キュンキュン
智絵里父「まあまあまあまあまあ」キュンキュンキュン
泥だらけの智絵里が小さな手で大事そうに握りしめた、四つ葉のクローバー。
智絵里父「そう、あの日から我々は」
智絵里母「智絵里をいつまでも見守っていくと決めたのよね、あなた」
智絵里父「ああ、誰よりも近くで…いつまでも、ずっと…!」
P「限度」
おわれ。
11 : ◆6RLd267PvQ - 18/08/14(火) 20:51:15 oj0 11/252本立てです。引き続きいきます。
響子「お料理、得意なんです!」
響子「お料理得意なんです」
P「うん」
響子「お洗濯も好きですし」
P「うん」
響子「こんなにかわいいんですよ」
P「うん?」
響子「どうして結婚してくれないんですか!!」
P「急に飛ばすなあ!?」
響子「年齢が何だって言うんですか」
P「あー、一応その辺の認識はあるのね…」
響子「ご飯作るのだってお洗濯だって、毎日してあげてるじゃないですか」
P「唐突な既成事実」
響子「これで何で断れるのか、ちょっとよくわからないんですよね」
P「何でそこまでしてくれるのか、俺にもちょっとわからないわけなんだが」
響子「好きだから!!ですよ!!!!」
P「初耳だからキレられてもね!!??」
響子「普通わかるじゃないですかここまで言ったら…バカなんですか、全く」
P「いや…わかるはずないだろう…」
響子「どうしてそう言い切れるんですか」
P「じゃ言うけど…」
響子「はい、どうぞハッキリおっしゃってください。せーの、はい、それ、いまだ、よいしょ、そーれそれそれ」
P「タイミングいつだよ!?」
響子「そこだぁ!」
P「どこだァ!!!!」
P「で、本題に入るけど」
響子「大体前置きが長すぎなんですよ簡潔にいきましょ簡潔に」
P「誰のせいだよ…まぁいいや、あのな?」
響子「ところで今晩の献立なんですけど」
P「今聞くこと!?」
響子「今聞かないとタイムセールなんですよ!!」
P「そうだとしてもだな!!」
響子「折角美味しいもの食べさせてあげようと思ったのに…」シュン
P「あー…」
響子「そこまで言わなくてもいいじゃないですか…お料理、自信あるのに…」イジイジ
P「……何が得意なんだ?」
響子「ハンバーグとか…オムライス、とか…です」
P「ふむ…」
響子「ケチャップでですね、上手に描けますよ…その…何かよくわかんないやつ」
P「わかんないのかよ」プッ
響子「あ、笑うことないじゃないですか」
P「いや、だってさあ…ははは…」
響子「……作って、いいですかね、晩ごはん」
P「…ひとつ聞きたい」
響子「はい、なんでしょう」
P「君の名は」
響子「はい?」
P「いや、君の名前さ」
響子「嫌だなあ、忘れちゃったんですか?」
P「忘れたってか、あのな?」
響子「あぁ、時間来ちゃう…とりあえず私、タイムセール行ってきますから!名前ならかっこの左に置いてるのチンして先に食べててください」
P「いやどんな名前だよ!!?着脱可能なの?食用なの?」
響子「とにかくいってきまー………した!」シュン
P「!?」
響子「ただいま戻りました…ふう…」
P「ふう…って何、いつ行ってきたの」
響子「今ですけど?…あぁ、ちょっとスピード出しすぎちゃいましたかね、髪の毛、ちょっと焦げちゃいました…」
P「大気圏入った宇宙船かお前は!!」
響子「まぁでも大丈夫ですよ、お買い物ならちゃんとここに卵と…」
ピヨピヨピヨ
響子「暖めすぎましたかね?」
P「何でだ!!!!!」
響子「いやほら、暖めると卵って孵化しちゃうじゃないですか」
P「百歩譲ってパック売りの卵が暖めて孵化するにしても熱すぎるわ」
響子「とりあえずこれでオムライス作りますね」
P「うん、それオムライスと呼ばないね絶対」
響子「じゃあ何て呼べばいいんですか焼きヒヨコですか情操教育によろしくないと思うんですよね流石に」
P「情操教育の意味を調べて出直してこい」
響子「じゃあもういいですよ、オムライスはやめておきます、ハンバーグとかどうです、ちょうど卵もありますから…」
P「どこに卵があるんだどこに」
響子「スーパーにいけばあるじゃないですか」
P「ヒヨコが増えるだけだろ!!!!!」
響子「結局カップ麺だなんて…不健康です」
P「他の食材も軒並みダメになってただろ…あれ食う方が不健康だって」
響子「ダメな食材でいかに美味しく調理するかが腕の見せ所じゃないですか」
P「食材ですらなかっただろ既に!!炭だったろ!!」
響子「好き嫌い言わないの!!」
P「そういう問題!?」
P「大体、さっきのあのスピード、一体どんなトリックなのさ実際…」
響子「ほら、私ってちょっとちっちゃいじゃないですか」
P「身軽だからとか言わないでくれよ…」
響子「ブースター搭載なんですよ」
P「急にメカメカしいな!!!」
響子「というわけでブースターのぶうちゃんです」
ブースター「ぶー!」ボウッ!
P「炎ポケモン!!!!!!どっから連れてきた!!!!」
響子「VC版の赤からですかね」
P「どうやって具現化させたんだよ……意味も違うし…」
P「ってか、炭にしたのもしかしてこいつじゃないだろうな…」
響子「とりあえず食べましょ、麺が伸びちゃいます」
P「あぁ…まあな…うん」
P「」ズズー
響子「……あの」
P「ん?」
響子「…その、ですね…今日、泊まっていっても、いいですか…?」
P「………」
響子「といいますか、その…しばらく置いていただけると助かるっていうか…あの…」
響子「私っ、お掃除もお洗濯も、お料理だって自信ありますから、その、少しだけ、ちょっとの間だけ…」
P「……どんな事情があるのかわからないけど、それは無理な相談だ」
響子「あう…ですよね…」
P「まだ名前も聞いてない女の子を、ひとつ屋根の下預かるなんて無責任な真似、できるわけないだろ」
響子「え…」
P「さっきも聞いたけど、俺は君の口から、君の名前を聞きたいんだ」
響子「…私の…名前は…」
響子「響子」
響子「五十嵐、響子です」
P「…やっと聞けたな、名前」
響子「…その…聞かないんですか、事情とか」
P「話したくないんじゃないのか」
響子「いえ…そんなことはないんですけど」
響子「私、小さい頃からその…オノマトペに憧れてまして」
P「お嫁さんだよな!?一文字しか合ってないな?」
響子「新婚旅行は京都がいいなあ…擬音だけに」ドヤ
P「やかましいわ!!」
おわれ!
25 : ◆6RLd267PvQ - 18/08/14(火) 20:57:42 oj0 25/25ぷちかれ以外もこうしてちょこちょこ上げていければいいなーと思いつつ、過去作漁ったらこんなん出ました的な感じです。
ではでは良ければまたの機会にお付き合いの程。
お目汚し、失礼をば。