(スポ根ドラマ)
永吉昴「行けっ! スーパーミラクルスライダー!」ヒュッ
スパーン ストライーク バッターアウト!
中谷育「やった! 勝った!」
元スレ
永吉昴「この一球に全てを賭ける!」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1651930788/
育「昴さん、ナイスピッチング!」
昴「育もナイスリード。オレたちにかかれば、明日の決勝も余裕だよな」
育「ゆだんしちゃダメだよ。明日は、ここまで全打席ホームランの、徳川さんがいるんだから」
昴「わかってるって。いよいよ、オレが血のにじむ努力の末に会得した魔球のお披露目だぜ」
育「そうだね。がんばろう!」
~決勝戦~
昴「球、走ってるよな」
育「うん、このちょうしだよ」
昴「徳川は……3番か」
育「初回からかくじつに回るようにしたみたいだね……ケースによっては歩かせる?」
昴「するわけないだろ」
育「だよね! そうこなくっちゃ!」
プレイボール!
昴(1、2番は軽く抑えた……いよいよお出ましだな)
徳川まつり「……」
育(まずは、一番とくいな球で)
昴(もちろん!)
昴「行けっ! スーパーミラクルスライダー!」ヒュッ
まつり「ほっ!」カキーン
昴「なにっ!?」
ズドーン! ホームラン!
まつり「なかなかいい球だったのです♪」
育「す、すごい……」
……
まつり「……」
昴(2打席目……ここは今まで見せたことのない魔球でいくぜ)
育(うん)
昴「行けっ! ウルトラカーブシュート!」ヒュッ
育(せつめいしようっ!)
育(ウルトラカーブシュートとは、とちゅうまでカーブで、とちゅうからシュートになる、ゆめのようなまきゅうである!)
育(ちなみに、スーパーミラクルスライダーは、すごくまがりの大きいスライダーである!)
まつり「ほっ!」カキーン
昴「なにっ!?」
ズドーン! ホームラン!
まつり「おもしろい球なのです。ちょっと本気出しちゃったのです♪」
育「す、すごい……」
……
まつり「……」
昴(3打席目……こうなったら奥の手だ。禁断の魔球、いくぜ)
育(うん)
昴「行けっ! ハリケーンセクシーボール!」ヒュッ
育(せつめいしようっ!)
育(ハリケーンセクシーボールとは、よくわからない回転で空気のうずをつくり、相手のユニフォームをきりさく、ちょっとえっちなボールである!)
育(ふしぎである!)
まつり「ほっ!」カキーン
昴「なにっ!?」
ズドーン! ホームラン!
まつり「下に水着を着ていて良かったのです♪」
育「す、すごい……」
……
育(ここまで3打席、徳川さんにぜんぶホームランを打たれちゃった……)
育(しかし! きていの7回をおわって3対3の同点!)
育(そして、えんちょうの8回表)
育「とぉっ!」コンッ
昴「うりゃっ!」ズザザー
セーフ
昴「よしっ! 育、ナイススクイズ!」
育「ついに1点リード! 次の回をおさえたらゆうしょうだね!」
育(7回まで、徳川さん以外はパーフェクトの昴さん)
育(しかし、エラーやフォアボールでツーアウトまんるい)
育(打席には……)
まつり「……」
育「……どうしよう」
昴「心配するなって。やられっぱなしは嫌だったし、リベンジの絶好のチャンスだ」
育「……そうだね!」
昴「でも、普通にやったら打たれるだろうな」
育「……そうだね」
昴「だから、最終奥義を使う」
育「えっ、でも、あれを使ったら昴さんが……」
昴「ああ。オレは反動で、それから1週間ヘロヘロボールしか投げられなくなる。ヘロヘロボールだと、そもそも育のところまで届かないかもしれない」
育「そうだよ。見のがされたら……」
昴「実質、オレたちの負けだろうな。でも、徳川は全部初球を打ってる……勝負するなら、ここしかない」
育「……うん、わかった。昴さんを信じる!」
まつり「いいお話ができたのです?」
育「うん」
まつり「姫は本当に楽しいのですよ。最後はどんな球なのか、ワクワクなのです」
育「……負けないよ」
まつり「ほ? いい目なのです。姫は、強気な子は大好きなのですよ」
プレイ
昴「この一球に全てを賭ける! 行くぜっ!」
まつり「来いっ、なのです!」
昴「うおおお! ハイパーパーフェクトストレート!」ビュンッ
育(せつめいしようっ!)
育(ハイパーパーフェクトストレートとは、昴さんのぜんしんぜんれいをかけた、あつい思いのこもった、全力のストレートである!)
育(すごいストレートである!)
まつり(ど真ん中なのです!)
まつり「ほっ!」カk
まつり(ほ? この球、すごく重いのです!)
グギ
育(きんぞくバットが曲がった!)
育(見のがされたら、わたしのいのちがきけんだった!)
ボテボテ
昴「よしっ、ピッチャーゴロ!」パシッ
まつり(負けたのです……でも、なんだか清々しい気持ちなのです)タッタッ
まつり(敵ながらあっぱれ、なのですよ)タッタッ
昴「オレたちの優勝だ!」ヒュッ
ヘロヘロヘロヘロ ポテッ コロコロ
昴「あ」
育「あ」
まつり「……ほ?」
育(昴さんのいちるいに投げた球は、2m先にポトリ。半分もいってない……)
育(取りに行ってるあいだに、2人のランナーがかえって、サヨナラ負けになっちゃった……)
~1週間後~
昴「なぁ、育。次はエレクトリカルマックスフォークを会得しようと思うんだ。特訓付き合ってくれよ」
育「いいよ……あっ、でも、ひとつだけいい? 昴さんに言いたいことがあるんだ」
昴「なに?」
育「そのネーミングセンスはどうにかならないの?」
昴「……え?」
おわり
30 : 名無しさ... - 22/05/08 11:23:18 bL6r 29/29元ネタは育昴のオファーより。まつりはホワイトデーにスポ根マンガをあげたので友情出演してもらいました。
完結報告してきます。