ヘ( *´v`*ヘ)))
P(何かいる……)
元スレ
北上麗花「お憑かれデューサーさん!」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1589635627/
北上麗花「あ、起きましたね?」
P「……麗花か?」
麗花「どうもはじめまして。霊花さんです」
P「なんとなくだけど字が違う気がする」
麗花「幽体離脱してプロデューサーさんに憑いちゃいました」
P「え?」
麗花「リアルぷっぷかさんです。お憑かれデューサーさん!」
P「……どうしてこんなことに?」
麗花「そうですねー……」
麗花「昨日、登山してたらピッくんを落として」
P「うん」
麗花「危なそうだったんですけど、いけるかなーって思って手を伸ばしたら」
P「……まさか」
麗花「あーれーって、崖の下に真っ逆さま」
P「どこの山だ!? きっとまだ間に合う!」
麗花「という夢を見ました」
P「夢かよっ!」
P「心臓に悪い……」
麗花「大丈夫ですか? 呪いましょうか?」
P「やめて。というか、本当はどうしたんだ?」
麗花「ええっとー……」
麗花「宇宙船に乗って月に」
P「夢の話はもういいから」
麗花「ええー……じゃあ……」
P「じゃあってなんだよ」
麗花「わーいわーいって飛んでたら」
P「ゆ……いや、もうちょっと聞こうか」
麗花「栗にぶつかって」
P「……栗の木か?」
麗花「テレッテテレッテテ」
P「ゲームの話もいいから」
麗花「すごーい!よくわかりましたね!」
P「なぁ、そろそろ本当の原因を話してくれないか?」
麗花「そうですか? 私もちゃんと覚えてないんですけど、多分……」
麗花「床に置いてたお菓子の袋をふんづけて、滑って頭打ったとかじゃないですか?」
P「部屋片付けとけよ」
P「というか大丈夫なのか?」
麗花「大丈夫です。私、スヤスヤ寝息たててましたから」
P「そうか」
麗花「それに、戻ろうと思えばいつでも戻れそうだし、おもしろそうだから飛び出しちゃいました♪」
P「まぁ、そういうことなら大丈夫……なのか?」
麗花「それより、もう出発しないと遅刻デューサーさんになりません?」
P「やばっ!もうこんな時間か!」
麗花「キャッ……もう、いきなり脱がないでくださいよ、露出デューサーさん」
P「ここ俺の部屋だから! 普通に着替えてるだけだから変質者みたいに呼ぶなって!」
……
(劇場)
P「はぁぁぁ、ようやく着いた……」
麗花「お疲れデューサーさん!」
P「外では話しかけるなって言っただろ? 他の人に見えないからって、好き勝手して……」
麗花「ええー、つまんないんだもん」
P「反応したら本当の変質者みたいになるからな……よく耐えたぞ、俺」
麗花「ほめてあげます。よしよし、いい子いい子」
P「あのなぁ、誰のせいだと……はぁ、まぁいいか」
馬場このみ「おはよう、プロデューサー。どうしたの?挙動不審よ」
P「お、おはようございます。ちょっと、困ってるというか、何というか……」
このみ「何か悩みがあるなら、アダルティな私が聞いてあげるわよ?」
P「……そうですね、聞いてください。実は……」
P「今この辺に、幽体離脱した麗花がいるんです」
このみ「……は?」
麗花「わぁ!このみさんの守護霊さん、すっごく綺麗!」
P「それで今、このみさんの守護霊が綺麗だって、はしゃいでます」
このみ「……まぁ、私をからかってるとしてもいいわ。乗ってあげる」
P「本当なんですけどね」
麗花「こんな綺麗な人、初めて見ました!」
P「こんなに綺麗な人は初めてだそうです」
このみ「へぇ、改めて言われると興味があるわね。どんな感じなのかしら?」
麗花「うーんと……」
麗花「あずさちゃんの次くらいです!」
P「え?」
このみ「なんて?」
P「……あずささんの次くらい、らしいです」
このみ「……プロデューサー」
P「はい」
このみ「あなたの話、信じてもいいわよ」
P「それは良かったです」
P「麗花、俺の守護霊も見えるか?」
麗花「もちろん!」
このみ「聞いてどうするの?」
P「ここまで大病もなく過ごせてるのは、守護霊のお陰と思うんで。お礼を言いたいな、と」
麗花「プロデューサーさんの守護霊さんは、美希ちゃんそっくりです!」
P「へぇ!」
このみ「なんて?」
P「俺の守護霊、美希にそっくりらしいです」
このみ「……へぇー」
P「……なんですか、その目は」
このみ「べっつにー」
P「しかし、かわいいのが憑いてるんだな」
麗花「あ、かわいくはないです」
P「ん?美希に似てるって言わなかったか?」
麗花「ずーっと寝てるってことです」
P「お礼を言いたい気持ちを返して欲しい」
麗花「あ、本体から呼ばれてるので、そろそろ帰ります」
P「唐突だな。でも、良かったな」
このみ「どうしたの?」
P「元に戻れるみたいです」
このみ「それは良かったわね」
麗花「えっと、お憑かれデューサーさん、最後にやりたいことがあるんですけど、協力してくれますか?」
P「いいぞ、俺に出来ることなら」
麗花「それじゃあ、そのまま動かないでくださいね」
P「えっ……ちょっ……」
……
麗花「今のはただの気の迷いですから。夢だと思ってください。多分、私も目覚めたらそう思いますから」
P「……おう」
麗花「今日は恥ずかしくてここには来られないと思いますし、また明日です」
P「……そうだな、また明日、元気な姿を見せてくれよ」
麗花「わかりました。それじゃあ、バイバイ」
P「……戻ったか。なんだったんだろうな」
このみ「不思議なことよね。なんでプロデューサーだけに見えてたのか、ってことも含めて」
P「そういえばそうだな……特別霊感が強いわけでもないのに」
このみ「……ところで、一ついいかしら?」
P「なんでしょう」
このみ「最後、麗花ちゃんに何されたの? 言ってごらんなさい」
P(やばかよ)
……
(翌朝)
P「ふぁぁぁ」
P(昨日は不思議な体験だったな。まるで夢の中の出来事のような……)
P「夢、だったかもな」
麗花「そうかもしれませんねー」
P「……」
ヘ( *´v`*ヘ)))
P「……え?」
P「麗花か?」
麗花「はい、二度目まして。霊花さんです」
P「……なんでいるんだ?」
麗花「多分……」
麗花「床に置いてたクレヨンをふんづけて、滑って頭打ったとかじゃないですか?」
P「だから部屋片付けとけよ」
おわり