結衣「ねえ!ヒッキーどうしよぅ・・・」
八幡「いや、知らねえよ。自分で壊したんだろ」
結衣「でもヒッキーだってさっき触ってたじゃん!」
八幡「うっ・・・」
結衣「私だけの責任にするつもりなんだ!」
八幡「仕方ないなぁ・・・で、何で壊れたんだ?」
結衣「わかんない・・・インターネット見てたら急にパソコンが重くなったみたいで・・・」
八幡「とりあえず一回再起動してみるか」
結衣「うん」
八幡「・・・」
結衣「直った?」
八幡「いや、再起動しても重いままだな・・・」カチカチ
元スレ
結衣「うわーん!ゆきのんのノーパソ壊しちゃったよぉ!!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1422415700/
結衣「うーん・・・」
八幡「どうしたもんかなぁ、俺も雪ノ下が怒ってる姿なんて見たくねえし・・・」
結衣「・・・っ」バンッバンッ
八幡「ちょ、由比ケ浜さん!?なにしてんの!!」
結衣「テレビとかみたいに叩いたら直るかなて」
八幡「こういうのは叩いても直らないから!!」
結衣「そうなの?」
八幡「それにしても急にどうしたのかねえ」
結衣「ウイルスとか入っちゃったのかなぁ・・・」
八幡「でも雪ノ下のことだからウイルスバスターとかそういうのはしっかり入れてるだろ」
結衣「だよね。でもパソコンこのままじゃまずいよね・・・」
八幡「まあな。再インストールしたとしても雪ノ下お気に入りの猫フォルダは消えちゃうからな。間違いなくキレると思う」
結衣「うーん・・・あ、ちょっと待ってて!」
八幡「おう」
八幡「はーっ・・・やっぱ直らねえな」カタカタ
結衣「このパソコンなんですけど急に重くなったみたいで・・・」
静「んー?比企谷、ちょっと見せてみろ」
八幡「はい」
静「あー、由比ケ浜これなんかしただろ?」
結衣「何もしてないですよ!私はただインターネット見てただけで。とりあえず先生、お願いしますね!」
静「え?」
八幡「これでなんとか大丈夫そうだな!」
結衣「うん!一時はどうなることかと思ったね」
静「・・・」カタカタ カチカチ
結衣「それにしてもヒッキーってパソコン強そうなのに案外だめなんだねー」
八幡「俺だって基本ネットサーフィンしかしねえよ。まあパソコンをバンバン叩いて直そうとしてたお前よりは詳しいけどな」
結衣「でも家のテレビはそれで直ったしー」
八幡「全然別ものだから」
結衣「へー、そうなんだー」
静「・・・」カチカチ
八幡「今日部活終わったらラーメン食べに行かねえか?旨いとこ見つけたんだが」
結衣「あ、あの電気屋の近くの?」
八幡「いや、そこよりも旨いとこ見つけたんだ」
結衣「本当にー?」
八幡「こないだ戸塚も旨いって言ってたから味は保証付きだ。あ、先生直りましたか?」
静「・・・いや、まだだが」
八幡「そうですか、じゃあ引き続きお願いします。それでそこの餃子が絶品なんだよなー」
静「君たち」
八幡「はい?」
静「手伝ってもらえる?」
八幡「・・・え?」
静「協力してやった方が早いだろ」
八幡「あー、そうですね。」
静「そうだろ?」
八幡「で、何をすれば?」
静「は?」
八幡「いや、どうすればいいんですか?」
静「じゃあ、パソコンが重くなった時のことを教えてくれたまえ」
八幡「えっと・・・教える?具体的に何を教えれば?」
静「重くなった時の状況とかの説明だよ」
八幡「状況・・・?状況って?」
静「いやだからパソコンが重くなる直前にどんな作業とかしてたの?」
八幡「作業とか?とかって言うのは?」
静「何してたのかを聞いてるんだ!!」
八幡「由比ケ浜がインターネット見てただけですよ・・・」
結衣「あの、先生。ゆきのんが来たらヤバいんで早めにお願いできますか?お願いします」
静「は?いや君もだよ」
結衣「え・・・・?」
静「こっち来て!手伝いたまえ!』
結衣「私もですか・・・?えっと、何かできることあります・・・?」
静「いや私にだって分からない事もあるから横で色々アドバイスとか・・・」
結衣「アドバイスってどういうアドバイスをすればいいんですか?」
静「どういうって言われても」
八幡「すみません、大体あとどれくらいで終わりますか?」
静「はぁ!?」
八幡「いや、そろそろ雪ノ下がくるかも知れないんで」
静「いや、そんなこと言われてもだね」
結衣「先生、アドバイスって言われても私あんまりパソコンのことは」
静「いや、だから」
八幡「大体でいいんでどれくらいで終わるかだけ」
静「だから」
結衣「わたしパソコンなんて普段触らないからどうしても」
静「うん、うん」
八幡「時間がかかるなら何とか雪ノ下を食い止めることも」
静「うん」
結衣「私が口を挟んでもややこしくなるだけかもだし」
静「うるさいな君たち!!少し黙りたまえ!!!」
静「えっ何で全部委ねてくるんだ!?」
八幡「え・・・?」
静「先生の事をなんだと思ってるんだ?」
結衣「いや・・・困ってる生徒の味方・・・?」
静「なんだねその漠然としたイメージは!?」
八幡「でもそういうイメージはあるよな」
静「いや物によるよ!』
八幡「物による・・・?」
静「物による!!悪いけどパソコンに関しては君たちと同じレベルだから!!」
結衣「えっ・・・じゃあこれ直せないんですか!?」
静「だから分からないって!!」
八幡 結衣「いやいやいやいやーっ!!!」
静「いやいやいや!!逆に!!逆にいやいや!!逆にいやいや!!」
八幡「そりゃないですよーっ!」
静「私が来た時に感じたんだが、あっもう大丈夫だみたいな、これで安心だみたいな、そういう空気になってたんだが!!」
八幡「はい」
静「いや無理だろ!!なんでも知ってるわけじゃないから!!」
八幡「・・・じゃあ先生は何しに来たんですか?
静「いや呼ばれたからー!!由比ケ浜に呼ばれたから!とりあえず来てくれってー!!」
結衣「だってなんとかしてくれると思うから」
静「いや物によるって言ってるだろ!』
結衣「じゃあ何だったらできるんですか?」
静「・・・生徒の相談に乗ったりとかだよ」
結衣「ふふっw」
静「何で笑うんだ!?笑われる筋合いはないだろ!!立派な職務なんだから!!」
結衣「・・・すみません」
八幡「じゃあどうするんですかこのパソコン!雪ノ下にバレたら殺されますよ」
静「だから分からないって言ってるだろ!私に委ねるな!みんなで考えよう?なぁ?みんな困ってるよ!みんな今おなじ立場!!なっ?みんなで考えよう!!」
八幡「・・・じゃあもういいですよ。向こう戻っててください。由比ケ浜と二人でやるんで」
静「いや別に手伝うは手伝うんだけどさ」
結衣「いや、もう大丈夫です本当に。ヒッキーとやるんで。すみませでした先生」
八幡「さてと・・・」カチカチ
静「いや手伝うから」
八幡「本当にもう大丈夫です先生。だって出来ないんですよね?だったら同じだから。それなら二人でやっちゃうんで。悪かったですねわざわざ来てもらって」
静「・・・」
八幡「えっと・・・だめだなぁ、メモリがないわけじゃないし・・・」カチカチ
結衣「ちょっと携帯で調べてみるね」
八幡「おう、頼む。うーん・・・」カタカタ
静「・・・・・・・」ガラッ
八幡「あ、帰るんだ?」
静「えっなに?駄目なの?」
結衣「フツーは帰りませんよ・・・」
静「えっじゃあもう・・・えぇっ!?どうすればいいんだ!?じゃあどうすればいいんだっ!?」
八幡「いやいや・・・」
静「えっだってもういいって言ったじゃないか!!いいって言ったから!!」
結衣「まあそうですけど」
静「じゃあ手伝うから手伝う!!」
八幡 結衣「いや、いいっ!!いいっ!!」
静「なんなんだよ!!」
八幡「先生、口調変わってますよ」
静「手伝うって言ってんだろうがよ!!」
八幡 結衣「いや、いいっ!!いいっ!!」
静「それやめろよ!!ふざけんなよ!!」
静「どうすればいいんだね!?じゃあ!?」
結衣「知りませんよもう・・・」
静「どうすればいいんだね!?帰ってもダメ手伝ってもダメ!!ここにいればいいのかね!?ここにずっと立ってればいいのかね!?こうやって!!こうやってずっと!!こうやってしてればいいのかね!?」
八幡「とりあえずもう二人でやりますから!!」大丈夫ですから!!・・・由比ケ浜、やろうぜ」
結衣「ふーっ・・・」カチカチ
静「・・・」
八幡「・・・」スッスッ
結衣「・・・」カチカチ
静「・・・」
静「・・・あるからな私にだって・・・罪悪感みたいなもの・・・」
八幡 結衣「・・・・・・」カチカチ
静「呼ばれて・・・なんにも出来なかったなって・・・虚無感みたいなものあるからな?・・・」
八幡「はぁー・・・」スッスッ
結衣「知りませんよ・・・」カチカチ
静「傷ついてるからな?・・・自尊心」
八幡「うるせえなぁ・・・」スッスッ
静「あるからな私にだって自尊心は!!あるぞ!!傷ついてるぞ自尊心!!」
結衣「はぁー・・・」カチカチ
静「教師としての自尊心!!傷ついてるからな!!あるからな!!自尊心!!教師としての自尊心!!傷ついてるから!!私の自尊心!!」
八幡「うるさいですよ!!自尊心!!」
八幡「おい!!自尊心!!!」
静「別に私が自尊心な訳じゃないから。別に自尊心が教師をやってるわけじゃないから!」
八幡「もーっみんなイライラしてるんですよ!!邪魔だけはしないで貰えますか!!由比ケ浜、早くやろ!!」
結衣「もうなんなのこれー!!」ガンガンッ
八幡「ちょっと何やってんだ!これ雪ノ下のパソコンだぞ!!」
結衣「直らないんだから仕方ないでしょ!!」
八幡「だからって叩いても直らないだろ!!」
結衣「ヒッキーだって直せて無いじゃん!!」
静「まあまあ、君たち喧嘩はやめたまえ」
八幡「そういうのはやるんですね」
静「はぁ!?何だその言い方は!喧嘩してたら止めるだろうが!!」
八幡「まあまあ、君たち喧嘩はやめたまえ」
静「やめろ!!それくらいはするだろ!教師なんだから一番するだろ!!教師として一番それをやるだろ!!」
結衣「どういうことですか・・・」
静「じゃあどうすればいいんだ!?喧嘩止めるのもダメか!!何もできないじゃないか!帰っても手伝ってもダメ!!まあまあもダメか!!」
八幡「うるさいなぁ・・・一旦落ち着いてくださいよ」
静「じゃあ正解を教えてくれ正解を!!どうすればいいんだね?正解を教えたまえ!!」
結衣「知りませんよもう!!黙っててくださいよ!!」
八幡「本当にうるさいですよ先生!!」
静「ちょちょちょ、本当に」
八幡「はぁ?」
静「あんまり騒ぐと職員室に聞こえちゃうから」
結衣「・・・・」
静「あんまりうるさいと来るから携帯に。現場の平塚です、ってなっちゃうから。騒ぐのはやめたまえ」
八幡「なんですか現場の平塚って。言うんですか本当に?現場の平塚ですって?宝刀に言うんですか?」
静「べつに言ってもいいだろそれぐらいは!!」
結衣「いちいち笑い取ろうとするのやめてくださいよ」
静「ちょやめたまえ!!あんまり先生の事をいじるな!!そういうキャラじゃないんだから!!」
八幡「なんだよもう・・・」
静「現場の平塚ですもダメか!?帰ってもダメ手伝ってもダメ、まあまあもダメで現場の平塚ですもダメか!?なにも出来ないじゃないか!!』
八幡「動きがうるさいわぁ・・・」
静「なにも出来ないだろ!!」
結衣「なんか時々口調崩れてるし・・・」
静「別にわざと崩してるわけじゃないから!!自然とこうなっただけだから!!口調崩れるのもダメか!!帰ってもダメ手伝ってもダメまあまあもダメ現場の平塚もダメ口調がずれるのもダメか!!何もできないじゃないか!!正解を教えたまえ!正解を!!」
八幡「さっきから動きがデカいですって!分かりましたから!!」
静「手伝うから・・・手伝うからぁ!!!」
八幡「直せないでしょだって!!』
静「直せるもん!直せるもーんっ!!」
八幡「本当に直せるんですかっ!?」
静「直すよ!!しんどいもんずっと立ってんのここに!ただただ!!ただただずっと立ってんの!!」
静「帰ってもダメ手伝ってもダメまあまあもダメ現場の平塚ですもダメ口調が崩れるのもダメでずっと立ってるの・・・」
結衣「またそれですか・・・」
静「結果!!結果ただ立ってるだけ!!結果!!」
八幡「結果はいいですよっ!!本当に直せるんですね!?」
静「直すよ!!」
八幡「じゃあ直してくださいよ!!」
静「・・・ありがと。ありがとね」
八幡「ありがとうって何ですか?」
静「今度はなんだねもう!!手伝わせてくれてありがとうのありがとうだろ!?」
八幡「ありがとうはこっちが言うんですよ!!」
静「なんなんだよ・・・もう・・・はぁ・・・あぁっ・・・」シクシク
八幡「ちょ、泣かないでくださいよ」
結衣「子供じゃないんですから」
静「はぁーっ・・・あーっ・・・」ワシワシ
結衣「ちょ!どさぐさに紛れて何してるんですか!!」
静「教え子二人が・・・教え子二人が・・・」
八幡「ちょ!なにしてんすか!!」
静「はぁー・・・あぁーっ・・・」ワシワシ
八幡「なにしてんですか!!怖いですよ先生!!」
静「手伝うからぁ・・・」
八幡「分かりましたから!!」
静「しんどいんだもん・・・全部ダメで・・・」
静 八幡 結衣「帰ってもダメ、手伝ってもダメ、まあまあもダメ、現場の平塚ですもダメ、口調崩れるのもダメ・・・」
八幡「もう覚えちゃいましたよそれ・・・」
結衣「とりあえず早く直してくださいよ!」
八幡「直してくださいよ先生!!」
静「あぁっー・・・あぁっー・・・!!」シクシク
八幡「もう分かりましたって・・・号泣じゃないですか・・・」
静「直すから・・・」
八幡「分かりましたんで、早く直してもらえますか?」
静「直す・・・」チラ
結衣「!ちょちょちょ待って待って!おかしいおかしい!!」
八幡「どうしたんだ?」
結衣「先生が今私のことを一瞥した!!冷たい目で急に!!」
八幡「一瞥・・・?いやまあいいから直してもらおうぜ?な?」
静「・・・」ワシッ
結衣「あうっ!!それやめてくださいってば!!」
八幡「ワシワシは良くないですよ?先生?ねっ早く直しましょ?」
静「直す・・・」
八幡「じゃあお願いしますね?」
静「・・・」チラ
結衣「ちょちょちょ現行犯!!現行犯!!今一瞥したよ!!確実にやったよこの人!!」
静「・・・」ワシワシワシワシ
結衣「あっやめっやめてください!!もう言わないですから!!」
静「直すから・・・直すから・・・」
八幡「まあまあ由比ケ浜も多めに見てやってくれ。頼みますよ先生!」
静「うん・・・」カチカチ
雪乃「なんの騒ぎかしら?」ガラッ
八幡「げっ!雪ノ下!!」
雪乃「なによ人の顔を見てその反応は失礼じゃないかしら?」
雪乃「平塚先生、それ私のパソコンなんですが」
静「直す・・・」カチカチ
結衣「ダメだ!!平塚先生が完全に何かに取り憑かれてる!!」
雪乃「それに今そのパソコン故障中だから修理に出さないと重くて使い物になりませんよ」
八幡 結衣 静「もともと壊れてたんかい!!!」
おわり