1 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:05:36.96 1u2+yo6Y0 1/57

「なんでそんなものを事務所に…」

小鳥「いや、私も社長に命令されて設置してるだけなんです…なにが中に入っているのかもわかりません」

「中が見えないように透明の部分は黒く塗りつぶされてますもんね…」

小鳥「これなんなんでしょう…」

「さぁ?」

高木「それについては私がご説明しよう」

「社長!」

高木「人には目標、目的が必要だと思うのだよ」

小鳥「は、はぁ…」

高木「もちろん、彼女たちにはトップアイドルになるという大きな目標もあるが…」

高木「日々、小さな目標、目的、小さな喜びなどがあってもいいと思ったのだ」

「つまり?」

高木「仕事をするとメダルがもらえる、そのメダルでしかこのガチャポンはまわせない」

高木「そう、一つ一つに仕事にもお金だけではない、なにか喜び、いやご褒美をあげようということだよ」

小鳥「な…なるほど」



元スレ
P「ガチャポンですか?」小鳥「ええ、ガチャガチャです」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1360663536/

5 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:08:08.21 1u2+yo6Y0 2/57

「ちなみに中には何が?」

高木「それは、とっぷしぃーくれっとと言うものだ」

小鳥「…私はそのメダル、もらえるんですかねぇ…」

高木「ちゃんと働けばアイドル以外にも進呈するつもりだ」

小鳥「しっかり仕事しよう、うん」

「普段からしてくださいお願いします」

高木「ふふ…これで彼女たちがより仕事に励んでくれるとうれしいねぇ…」

「で、ですけどね…やっかいなことにならないといいですが」


7 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:11:33.35 1u2+yo6Y0 3/57

翌日

春香「おはようございまーす!」

「ああ、おはよう春香」

春香「今日も寒いですねぇ…ガチャガチャ?」

「はい、メダル」

春香「ありがとうございます…え?」

「いやそれがだね…」


春香「なるほど、つまりお仕事をすればこれを回せると」

「そういうことだな、ただ中になにが入っているかどうかは俺も知らないんだ」

春香「…じゃあ、さっそく私がまわして見ますよ!」

「お、頼めるか!俺はどうやらメダルもらえないらしいんだ…」

春香「ふふ、じゃあさっそく…」

ガシャコン!

春香「真っ黒なカプセルですねて…」

「ちょっとわくわくしてきた」


10 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:16:35.12 1u2+yo6Y0 4/57

パカッ

「これは?」

春香「わぁ!これフィギュアですかね?」

「みたいだな…幾つかに分割されてるけど」

春香「じゃあ早速組み立てて…っていっても差し込むだけですけどね、はいできた!」

「うわぁ…」

春香「すごーい!これプロデューサーさんですよ!プロデューサーさん!」

「うん…やけにクオリティ高いね」

春香「まるでプロデューサーさんをそのままちっちゃくしたみたいですね!」

「そ、そうだねうん…いらねぇ…」

春香「えー!?かわいいですよぉ!」

「かわいいって言われても」

春香「ならかっこいいです!」

「そういうもんだいじゃない」

<ガチャ


15 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:20:35.14 1u2+yo6Y0 5/57

伊織「おはよう二人とも」

春香「あ、伊織おはよう!」

「おはよう伊織、はいこれ」

伊織「なにこれ…メダル?」

春香「うん、このガチャポンのメダルだって!」

伊織「ガチャポン?なにそれ」

「あー…そこからか」

春香「んとね、ようするにお金を入れるとランダムで景品がでてくるくじ引きみたいなものだよ!」

伊織「ふ~ん、いいものがでてくるんでしょうね?」

春香「ふふふ~、ほら!」

伊織「それは!?」

春香「これからでました!」

伊織「………私、やるわ」

「えぇ!?」

伊織「うっさいわね!やるったらやるのよ!!」


19 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:23:48.77 1u2+yo6Y0 6/57

ガシャコン!

伊織「…真っ黒ね」

春香「早く空けてみてよ!」

伊織「わかってるわ…よっ……!」

春香「…伊織?」

伊織「………空けられない、アンタ空けて」

「お、おう…やけに硬いもんなこれ」

伊織「ふ…ふんっ!!そうよ!」

パカッ

「…またフィギュアか」

伊織「~♪」カチャカチャ

春香「あ!私のとポーズが違う!」

伊織「あんたのは…普通の立ち姿ね」

春香「伊織のは手を上げて挨拶してるね!」

「なにこれ絶対いらない」


24 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:28:37.79 1u2+yo6Y0 7/57

伊織「この様子だと幾つか種類がありそうね」

春香「だねぇ…ガチャガチャも2段3列…6機もあるよ」

「…ちなみに社長が言っていたが随時補充するそうだ」

春香「事務所のみんなで回したらすぐなくなっちゃいそうですもんね!」

「みんな回すのかなぁ…こんなものしかでないのに」

伊織「…ねぇあんた、このメダル1枚いくらなの?」

「へ?」

伊織「…買い占めるわ、言い値で買うわよ?」

「は?」

伊織「(なにこれこの馬鹿面を小さくしたみたいな可愛さ)」

伊織「(なんなのこれおかしいんじゃないこのクオリティ!!)」

伊織「(ほかの奴になんか絶対に渡せないわ…これは買い占めるしかないわね)」

伊織「それで、いくら?今あんまり手持ちは無いのだけれども」

「その…これお金じゃ買えません」

伊織「はぁ!?」


31 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:33:06.61 1u2+yo6Y0 8/57

「社長いわく」


高木『このメダルは玄関口にあるほら』

『両替機?ですか』

高木『うむ、そこについているボタンを押すと仕事をした度合いに正しい量だけメダルが排出されるのだよ』

『また無駄なものを…』

高木『お金でこれが買えると人によっては差がでてしまうからね、アイドル活動でもらえるようにしたのだよ』


「ということだ」

伊織「ぐぬぬ」

春香「まぁまぁ!毎日チョットずつ回していこうよ伊織!」

「そういうことだ、まぁ頑張って仕事してくれ」

伊織「…わかったわよ、仕事すればいいんでしょ?」

<ガヤガヤ

「お、みんな来たようだな…どれみんなに渡すメダルを…」

春香「(これ何種類あるのかなぁ…)」


40 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:38:24.70 1u2+yo6Y0 9/57

律子「また無駄なものを…あの人は…はぁ」

「じゃあ入らないよな?な?」

律子「それとこれとは別です、メダルください」

「…はい」

美希「えへへ!ちっちゃなハニーなの!」

「けどみんな種類被らなかったね」

亜美「へへ…四つんばいになってる兄ちゃん…毎日お尻ぺんぺんしてやるぜ」

真美「大の字に寝てる兄ちゃん…うりうり、うりうり」

「初回はみんな1枚か…これから頑張らないといけないな!」

貴音「らぁめんを食べるぷろでゅーさー…ふふ、これはまた…よきものですね」

やよい「うっうー!土下座するプロデューサーがあたりましたー!」

あずさ「ふふ、わたしはなにかしら♪」

「…楽しんでもらえているならなによりですはい」


45 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:42:45.26 1u2+yo6Y0 10/57

「はいはい!そろそろお仕事ですよ!お仕事!」パンパンッ

雪歩「はぁ~い…もうちょっと眺めていたかったですぅ…」

「雪歩はどんなのがあたったの?」

雪歩「カツアゲされるプロデューサー」

「そ…そう…いろんなポーズがあるんだね」

小鳥「律子さん律子さん、なに当たりました?」

律子「…内緒です」

小鳥「えー、教えてくださいよ~!」

律子「(照れるプロデューサー殿…これは…レアだわっ!!)」

「家族のみんなに食べられないようにしないと…」

美希「大切に保管するの!」

千早「…私は…ストラップにしようかしら?」

春香「頭にネジさしてチェーンつけないとね」

「やめてくださいなまじ精密なので本当にやめてください」

やよい「でもでも!これでもーっとお仕事頑張れますね!」


50 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:46:50.05 1u2+yo6Y0 11/57

<ガチャ

「はぁ…みんなあんなので嬉しいのかなぁ…」

高木「ふふふ…なかなか滑り出しは好調のようだね」

「なんですかねぇ…」

小鳥「これ、何種類あるんですか?」

高木「そうだねぇ…100はあるよ?」

「100!?」

高木「いや…ぱっと思いついたものは全部採用したからね…」

「なにをしてるんですかあなたは…」

小鳥「(100種類はあるのか…シークレットはどのくらいなのかしら、そもそも規則性を見つけないと被りそうね)」

「まぁ…これが彼女たちによく働けばいいんですけど」

高木「なに!心配することはないさ!はっはっはー!!」

「…はぁ」


58 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:52:03.62 1u2+yo6Y0 12/57

1週間後

春香「おはようございま~す!ぽちっとな!」

春香「ふふ、昨日はライブだったから…わ!3枚もでた!」

「おはよう春香」

春香「おはようございます!プロデューサーさん!」ガチャコン!ガチャコン!ガチャコン!

「…ずいぶんと楽しそうだな」

春香「えへへ…それはあれですよ!毎日こういうご褒美があると日々のお仕事も励みがでるなぁって!」

「そ、そうか…」

春香「あ、コーヒーを飲むプロデューサーさんですね、かっこいー!」

「…照れるな、はは」

春香「…あ、シャドーボクシングのポーズ被っちゃった…ちっ!」

「!?」

春香「?なにを驚いてるんですか?」

「い…いや…」

「(今舌打ちした?舌打ちしたよね?)」


62 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 19:57:09.76 1u2+yo6Y0 13/57

<ガチャ

千早「おはようございます」

「ああ、みんなおはよう」

「はいさーい!あ、春香さっそくやってるな!」

春香「うん!毎日の楽しみだからね!」

「なら自分も」ポチットナ

「春香ー、被った?」

春香「うん、シャドーボクシング被っちゃった…」

雪歩「なら私と交換しましょう!猫と戯れるプロデューサー二つありますから!」

あずさ「わたしも被っちゃったのよねぇ…」

律子「あ、ならわたしのと…」

「(早朝アイドルが出勤すると同時にメダルを手に入れ)」

「(ガシャポンに群がる姿…)」

「(これでいいのか765プロ)」


66 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:02:18.33 1u2+yo6Y0 14/57

高木「君たちやっているねぇ…」

小鳥「社長!」

高木「ふふ、これを見たまえ!」

真美「あ…あれは!」

亜美「デイリープロデューサーコレクション 第一弾カタログ?」

高木「ああ、ようやく全種類そろったからね、そのカタログだよ」

貴音「少々拝借」パッ

高木「ぬおっ!!」

千早「レア!レアには何があるのっ!!」

美希「全部で何種類あるんだろう…」

「151種類だって…」

「結構あるなぁ…」

律子「(やっぱり照れるのはレアだったのね…ふふふ)」

小鳥「(シークレットは全5種、それはここにもかいてないのね…)」

「カタログにアイドルが群がってる…なにこれこわい」


71 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:07:29.57 1u2+yo6Y0 15/57

やよい「えへへ…じゃあ私も今日の分を…えいっ!」ガチャコン!

やよい「…う?なにか金色のカプセルがでてきましたー!」

高木「お!ついに出たか!」

伊織「金色?…なにやら嫌な予感がするわね」

やよい「えーっと!じゃああけますねっ!…?」

あずさ「フィギュアが入ってるのはいいとして…チケット?」

亜美「…ほいっ!うわぁ…これは」

真美「き…キス顔の兄ちゃん…」

「なんでそんなものがあるんですかっ!!」

高木「はっはっはー!シークレットだからね!」

やよい「はわっ!そ…それは…その…うれしいです…えへへ」

「そ…そうか…」

春香「それで、そのチケットっていうのは?」

美希「えーっと…!?ハニーの膝に座る!?」

「「「「「!?」」」」」


83 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:13:11.52 1u2+yo6Y0 16/57

高木「そう!シークレットにはもちろん素晴らしポーズのフィギュアが入っているが…」

高木「そのほかに、一枚なにか君たちにとっていいことが書いてあるチケットが入っているぞ!」

「…これ拒否権はあるんですかね?」

高木「拒否してもいいがしたら減給だよ?ちなみに有給もなしだ」

「………はい」

高木「ちなみに…やよい君には残念だが、このシークレットはそのなかで一番小規模なものだ」

高木「…ほかのものには…さらにすばらしいものが入っているとだけ言っておこう」

「「「「「!?」」」」」

伊織「(これは…)」

春香「(絶対に…)」

美希「(手に入れるの!!)」

律子「亜美!伊織!あずささん!!仕事にいきますよ!!」

亜美「合点承知!!」

あずさ「なによりもまず資金ねぇ~」

伊織「死ぬ気よみんな!死ぬ気で仕事をしなさいっ!!」


89 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:17:07.35 1u2+yo6Y0 17/57

「い、いってらっしゃーい…」

美希「ハニー!美希もっと頑張るからお仕事いっぱいまわしてね!」

春香「わ、私ももっと頑張りますよ!」

千早「プロデューサーの太ももプロデューサーのだっこプロデューサーのはあああああああああ」

「…これは、戦争だね」

雪歩「はいぃ…お仕事頑張りますぅ!!」

真美「兄ちゃん!はやくお仕事行こうよ!!」

「貴音!さっそくいくぞ!」

貴音「承知!!いきますよ響!!」

「あ…あはは…みんなやる気がでていいこと…」

やよい「あ…あのプロデューサー!」

「なんだやよい?」

やよい「えーっと…その…はい!」

「…まさか」

やよい「このチケット!今使います!」


92 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:20:22.32 1u2+yo6Y0 18/57

「へ?」

やよい「お、お願いします!」

「…お、おう…じゃあ…乗れ?」

やよい「はい!」

ポスンッ

「…か、軽いなやよい」

やよい「そうですか?えへへ…重たいと足が辛いですから!よかったです!」

「重たくても大丈夫だけどな!」ナデナデ

やよい「あ…えへへ…ぷろでゅ~さ~♪」

春香「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」

美希「幸せそうだけど…だけどっ!!」

小鳥「●REC」

高木「はっはっは!君たちも頑張りたまえ!!」


102 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:25:52.48 1u2+yo6Y0 19/57

それからの毎日、アイドルは日々精力的に仕事をこなした

春香「ごまえー!!ごまえー!!」

「春香…気合いが入ってるな!」

千早「この愛邪魔するもの~」

雪歩「たとえあなたでも~」

千早雪歩「ゆるさない~♪」

「なんだか二人ともいつもより気迫が…すごい」

美希「あは☆こういうポーズのほうがいいかな?」

「じゃあ僕はこうやって…」シャキーン

「二人とも…あんなに自分から考えて仕事を…」

「あ…また被っちゃったぞ…」

貴音「私もです、これで4度目です、あらぶる鷹のぽぉず」

真美「うーん…やっぱり数引いてくると一度はみたことがあるのが増えるね」

「とりあえずロッカーに被ったのは入れておこう」


112 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:31:55.72 1u2+yo6Y0 20/57

やよい「えへへ…被ったものをもらったりしていっぱい集まってきましたー!」

律子「っち!またただのレア!もうテレ顔なんて見飽きたわよ!」

伊織「なかなか出ないわね…もう50個は空けてるはずよ…」

あずさ「そうねぇ…あら?」ガチャコン!

亜美「シークレットキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!」

伊織「きー!!なんてこと!!私があとに引いていれば!!」

律子「くぅ…で、でも…私たちは恨みっこなしですから…どうぞ!」

あずさ「うふふ…うれしいわぁ…じゃあしつれいして…」

パカッ

あずさ「…あら…着替え中のプロデューサーさん…」

亜美「ぱ…パンツいっちょでズボンに足を通すところだね…」

伊織「なななな!なんて破廉恥なものいれてんのよ!!」

あずさ「ふふふ…チケットは…あら♪」

あずさ「お姫様だっこで30分♪」

律子「なんてことなの…」フラッ


125 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:36:13.56 1u2+yo6Y0 21/57

「…それで、ですか…」

あずさ「ええ、よろしくおねがいしますね♪」

「30分って長くないですか?」

あずさ「だ・か・ら・ソファーに座ってください♪」

「こうですか?」

あずさ「では失礼して…えいっ!」

「わぁ!」

あずさ「こうやって、座ったままやってもらえれば…辛くないですよね?」

あずさ「ちょっと重たいかもしれないですけど…」

「ぜ、ぜんぜん重たくないですよ!いえまったく!」

「(重たいってかなんだかやわらかいしいいにおいだしなんだかもうすごい)」

あずさ「きゃ!も~どこ触ってるんですか?プロデューサーさん?」

「あ!いえけっしてそんなつもりでは!」

あずさ「ふふ…プロデューサーさんの~…えっち」

伊織「ぐぬぬぬうぬぬぬぬうぬぬぬうぬんうぬぬんうぬ」


135 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:40:50.51 1u2+yo6Y0 22/57

小鳥「………」ズババババババババババババババ

「お…音無さん…すごい仕事の速さですね」

小鳥「ちょっと話しかけないでください」ズババババババババババババババ

「は、はい…」

小鳥「(こういうものはちまちま1回1回やったってどうのしようもないわ)」

小鳥「(ある程度溜め込んでシクレが出てこない期間が続いたら一気に回すのよっ!!)」

小鳥「おほほほほほほっ」ズババババババババババババババ

「こ…こわい…」


さらに数週間後

千早「で…でたわ…ついにでたわ!!」

春香「まっ!まさか!!」

千早「この世の春がきたああああああああああああああ!!」

美希「くっ!先を越されたの!」

「いいなぁ…千早」

雪歩「私はまた被りました~」ポイッ


158 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:49:28.89 1u2+yo6Y0 23/57

「もう被ったのロッカーに入らないぞ…」

貴音「私は本国…いえ、知り合いに譲っております」

「さすがにこれだけ被るとねー…もう大体のノーマルとレアは見たし…」

亜美「うんうん、ぶっちゃけシークレット以外はあんまり嬉しくないよね」

真美「うん、シークレットがよすぎるよぉ!!」

あずさ「ふふ、でも被ったのは被ったのでおもしろいわよ?」

伊織「四つんばいの馬鹿が10個も被ったから組体操させてやったわ」

やよい「えへへ…わたしはちゃーんとコレクションしてますよ?あとシークレットだけですー!」

「今やちゃんとフィギュアを集めてくれてるのはやよいだけだよ…うう」

千早「ぷ、プロデューシャー!!」

「はい」

千早「これ、お願いします!!」

「チケットか…なんだろうこれ」

「肩車…」

千早「お願いしますっ!!」


165 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:54:04.47 1u2+yo6Y0 24/57

春香「うう…シャワー中のプロデューサーとかフィギュアもあたりなのに…」

美希「大事なところは霧っぽく隠されてたの☆残念」

「じゃ…じゃあいくぞ」

千早「ひゃい!!」

「よっこらせっと!」

千早「…た…高い…」

「(千早の足が俺の頭を挟んでなんだかあったかいしつか細い細いとはおもってたけどあんがいちゃんと肉つきは…)」

千早「…えい!」

「ぐお!屈むな!髪の毛で前が見えない!」

千早「それでいいんです…ふふ、二人だけの世界ですね」

「いいなー千早」

貴音「…与えられた者だけが得られる幸福です…がちゃがちゃを…まわしましょう」

「ち!千早!顔も近いから!」

千早「ふふ、顔も?ですか?」

律子「ぐぬぬぬぬ…仕事!仕事よー!!!」


175 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 20:58:07.58 1u2+yo6Y0 25/57

高木「…やっているねぇ君たち」

「社長!」

高木「君たちに朗報だよ!」

春香「朗報?」

高木「プレミアムガチャガチャというのを導入してみた」

「「「「「!?!?」」」」

高木「うん、これは総数が151ではなくなんと全50種まで減っているのだよ」

高木「その分シークレットやレアが出やすいということだね…しかし」

高木「1回1枚が今までだったが…こちらは1回10枚だ」

伊織「暴利ね…」

高木「しかし、確立はあがるよ?」

律子「…なるほど、溜め込んでからやるのもよし、1回1回にチャンスをかけるのもよしと」

高木「そういうことだ、飲み込みが早くて助かるよ」

小鳥「(勝ったわね…この瞬間を待ってたわ)」


190 : 訂正 50分の1 ×  全50種 ○ - 2013/02/12(火) 21:03:54.42 1u2+yo6Y0 26/57

高木「ああ、ちなみにプレミアムのほうには今まで出たシークレットも補充しておいた」

高木「ふふ、頑張りたまえ!」

小鳥「私、早速回すわ、プレミアム」

律子「え!?1回10枚ですよ!?」

小鳥「ふふふ…最初に10回ほど引いただけで私はあとずっと…ずううううううっと貯めておいたのよ…」

小鳥「ほらっ!!」

ジャラジャラー

「す…すごい量ですね」

小鳥「全部で270枚ほどあります」

律子「大体私たちが引いてきたのが300前後だから…たしかに貯めていればそうね…ありえなくないわ」

伊織「…勝負をかけるきね」

小鳥「ふふふ…いざ!!」

ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!
ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!ガシャコン!


198 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:08:00.15 1u2+yo6Y0 27/57

「………」

小鳥「………」

「あの、音無さん」

小鳥「言わないでっ!!何も言わないでくださいぃ!!!!」

美希「まさか…1個もシークレットが出ないなんて…」

「しかも27回やって被りが10個って…どういうこと」

貴音「…これもまた、運命というものでしょうか…」

「…こんなのって酷い!ひどすぎるぞ!!」

小鳥「いいのよ響ちゃん…これもまた…ガチャガチャというものよ…」

亜美「怖い…亜美こわいよ…」

真美「次は出る、次はでるっておもいながら…出ないなんて…」

律子「音無さん…あ、1枚後ろに」

小鳥「ふふ…ふふふふふ…じゃあ記念にノーマルを1回だけ…それしか回せないんですけどね」

ガシャコン!


208 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:12:22.48 1u2+yo6Y0 28/57

伊織「あ」

やよい「わ!」

雪歩「シークレットですぅ!!」

小鳥「あ…ああ…あああっ…」

「…音無さん、開けてください」

小鳥「…ぐすっ…はいっ!!」

パカッ

小鳥「うう…やっとでた…シークレット…やったわー!!!」

亜美「………ねぇ、ねぇ真美?」

真美「な、なにかな亜美?」

亜美「あ…亜美にはフィギュアは二つ入ってるんだけど…チケットが入って無いように見えるんだけど…」

真美「あ、あはは…奇遇だね亜美…真美もそう見えるよ…」

小鳥「やったわー!!やったわよー!!!」

高木「はずれシークレットって奴だね、また来たまえ」

「あんたってひとはー!!!!!!!!」


224 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:17:14.92 1u2+yo6Y0 29/57

また地獄の日々が始まった

春香「ち…千早ちゃん?ちょっと休んだほうが…」

千早「いえ、その必要はないわ春香、次の仕事に向かいましょう」

春香「千早ちゃん!!そんなにシークレットが欲しいの!!」

千早「………一度味わった者は、逃げられないわ、あの当たったときの喜び、歓喜の瞬間…ご褒美」

千早「私は…もう一度当てるっ!!」


美希「………」ガチャコン!

「またはずれだね、はいゴミ箱」

美希「はいなの」ポイッ

雪歩「本当に入ってるんでしょうか…シークレット」

美希「もう入ってるとか入って無いとか関係ないの」

美希「美希は…回すよ」

「僕も、回さなきゃ可能性は0だしね」

雪歩「…そ、そうだよね!じゃあ私も!」ガチャコン!


236 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:21:33.32 1u2+yo6Y0 30/57

真美「…ひびきん、元気だしなよ」

貴音「そうですよ響、気を落としてはなりません」

「うるさいぞっ!!自分の気持ちなんてわかるもんか!!」

「プレミアム…50回回したんだぞ…50枚だぞ!!」

「なのになんで貴音が横でお膝に乗るシークレット当ててるんだ!!」

「こんなのって無いぞ…うわぁぁぁん!!」

貴音「響…」

真美「…悲しいけどこれ…運なのよね…」


律子「…今日はあそこでライブよ」

あずさ「ふぅ…そうですね、ふふ、そろそろなんも感じなくなってきましたよ」

亜美「ね、メダルって簡単に溜まるね!」

伊織「ワタシ ハタラク メダル モラウ」

律子「じゃあ、今日も行くわよ、そしてプレミアムを回すわ…」

「「おー!」」「オー」


255 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:26:37.12 1u2+yo6Y0 31/57

やよい「…最近みなさんおかしいですぅ…なんだか目が…怖いっていうか…」

「ああ、なんだか充血してる子が増えたな」

「音無さんも…」

小鳥「シークレットだ…いくつもの金カプセル…あれ?またシークレットかな?」

小鳥「違うなぁ…シークレットはもっとバーン!って輝くもんな…」ガチャコン!

「…どこか宙を見て回してる…」

やよい「…な…なんだか怖いです…」ガチャコン!

やよい「あ…シークレットでちゃいました」

小鳥「UUURRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!」

「あ…あはは…そ、それはよかったな…」

「これ…どうするんだろう社長」


273 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:32:48.05 1u2+yo6Y0 32/57

数日後

高木「みんなに集まってもらったのはほかでもない、ついに第1弾のストックが切れた」

「ついに…終わるのか…」

高木「中を確認したところ、残り全員分、一人一つ分しかないことがわかった」

高木「そして…シークレットの中でも最高のシークレット…ピンクカプセルもまだ残っている」

高木「…都合のいいようにみなの手には1枚ずつ、メダルがあるようだね」

春香「つまり…」

美希「このなかの誰かが確実に…」

「シークレットを引けるってことだね…」

「…今度は絶対に当てるぞ…絶対にだ」

伊織「言い値でメダルを買うわ!!よこしなさい!!早く!!100万!?1000万!?1億!?早くよこしなさいよぉ!!」

律子「伊織…これは…お金で買えない…そういうメダルよ」

あずさ「うふふふふふふ…ふふふふふうふふふふふ」

亜美「はやくまわそーよーねーねー」

真美「亜美…ガチャガチャはこっちだよ…」 


287 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:36:49.89 1u2+yo6Y0 33/57

「じゃ…じゃあその…みんな…回すか?」

「「「「「もちろん!!!」」」」」

「じゃあ…その、どうぞ」

春香「順番はどうする!?」

美希「…じゃんけんなの」

「だね…後腐れなく、公平に」

雪歩「後だしなんてしたら…」

やよい「キラメキラリしちゃいますよー!」

「うちの家族の餌にするぞ」

貴音「ふふ、あまり酷いことはしたくはないのですが…」

千早「いくわよ!!!!!!」

律子「ジャ嗚呼嗚呼嗚呼あんんんんんんけええええええええんんんん」

ポイッ!!!


308 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:41:15.80 1u2+yo6Y0 34/57

「じゃ…じゃあ春香から…」

春香「うう…なんで私いつも最初なんだろう…ぐすっ…これ絶対あとのほうがいいのに…」

「まぁまぁ…じゃあ」

春香「はい…お願い!届いて私の想い!!」

ガチャコン!

「………」

春香「あ、あはは…黒…カプセルですね…えへへ…」

パカッ

春香「…普通の…立ち姿…えへへ、なんだか私らしいですね!」

「春香…」

春香「…大丈夫です!なんだかシークレットが当たらなくて逆に安心しました!」

春香「安心しました…ぐす…」ダッ

「春香ぁ!!」

高木「これもまた…運命だねぇ…」


319 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:46:19.52 1u2+yo6Y0 35/57

千早「…次は、私です」

「千早…」

千早「私は、初めてシークレットを当ててから、その魅力…いえ、魔力に引かれていました」

千早「来る日も来る日も、仕事をして、メダルをもらい、ガチャガチャをして、また仕事をして…その繰り返しです」

千早「あれ以来、まともに寝れたためしがありません、明くる日もすべてつぎ込みました」

千早「そろそろ…当たってもいいかと思います」

千早「それでは」

ガチャコン!

千早「…ふふ、黒いですね」パカッ

「あ、ああ…黒いな…」

千早「…居眠りするプロデューサー…ふふふ」フラッ

「千早!!」

千早「…なんでしょう、すこし…眠たくなってきました…これを抱いて…プロデューサーと一緒に…」

「ち…千早ああああああああああああああ!!」

高木「…ふふ、穏やかな眠りだ」


327 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:51:36.64 1u2+yo6Y0 36/57

美希「…次は…美希なの」

「美希…」

美希「美希ね、たぶん一番回してるの、プレミアムなんて一回も回さなかったけど…その分ずっと、ずっと…」

美希「でもね、1度もでないの、シークレット、ハニーとイチャイチャしたい、ただそれだけなのに…」

美希「もうね、指先の感覚がないの…たぶん、あと回せるのも…1回かな、メダルもこれだけだし」

美希「だから…神様…お願い…美希に…シークレットを…頂戴」

ガチャコン!

美希「…あは、やっぱりでなかったの」

美希「はにー…キラキラできなかった…ごめんね」バタッ

「美希ー!!!」ダッ

美希「あっ…はにー…だめだよ?シークレットでてないのに美希を抱きしめちゃ…」

「いいんだ…もういいんだ…」

美希「えへへ…あったかい…はにー…あったかい…」

高木「人のぬくもりはなんともいいものだねぇ…うんうん」


338 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 21:56:40.55 1u2+yo6Y0 37/57

「次は僕です!」

「真か…」

「うーんと、実は僕あんまりシークレットでなくてもいいかなって!」

「え?」

「ノーマルのコレクションもそろいましたし…そりゃシークレットでプロデューサーとイチャイチャしたいですけど…」

「あ…あはは…」

「なんだか、そういうのじゃないかなって!ノーマル一つでも…嬉しいじゃないですか!」

「だって、こんなに精巧にできてるんですから!こんなの手に入りませんよ!」

「ってことで!回しますね!」

ガチャコン!

「………黒かぁ…」バタリ

「ま、真!?」

「へへ…やっぱりくやしいなぁ…当てたかったなぁ…グスッ…う…うぇぇぇん」

「真…」

高木「人には、強がりたいときもあるのだよ君」


351 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:01:27.59 1u2+yo6Y0 38/57

雪歩「………」

「次は…雪歩か」

雪歩「はい、その前にひとつ謝りたいことが」

雪歩「…6個あるうちの一番左下のがちゃがちゃ、傷だらけですよね?」

雪歩「実はあれ、私がスコップでやっちゃったんです、あけられないかなーって」

雪歩「まぁ、無理だったんですけどね、えへ」

雪歩「…どうしても…どうしても欲しいんです…シークレット…でて…お願い…」

ガチャコン!

雪歩「………」

「黒カプセひぃ!!」ドスッ

「(ゆ…雪歩が…カプセルにスコップを突き立てて…)」

雪歩「社長?」

高木「なんだね?」

雪歩「…感謝、してます、カプセル作ってくれて、このお礼はいつか返しますね?」

高木「あ…ああ、気にしなくていいよ」


367 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:06:27.04 1u2+yo6Y0 39/57

亜美「えへへーつぎはあみだよー」

「亜美…大丈夫か?」

亜美「なにがー?よくわかんないけど、がちゃがちゃまわせばいいんでしょー?」

高木「ああ、そうだ」

「社長!!」

亜美「だよねー!じゃあまわすね!」

ガチャコン!

亜美「わーい!黒いカプセルだー!…えへへ、あけて?にいちゃん!」

「…ああ、ああっ」

亜美「んっふっふ~…ひざをかかえてすわるにいちゃん…なんだかおもしろそうだね!」

亜美「あみもまねしよう!」

「亜美…」

亜美「たのしいなー!どんぶぶどんぶぶー!」

社長「…人とは、簡単に壊れるものだよ、かんたんにね」

「あなたが…そうさせたんでしょう!!」


375 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:10:15.48 1u2+yo6Y0 40/57

真美「…亜美、敵は取るよ」

「真美…」

真美「亜美…もっと子供のときみたいになっちゃった…知ってる?家だと兄ちゃんのフィギュアでおままごとだよ?」

真美「昨日もね、真美に」

亜美『明日は家族が増えるよ真美!やったね!』

真美「…って言ってたんだ…許せないよ…こんなの…」

真美「…真美が、シークレットを当てるんだ!!そして…亜美に…チケットを…」

ガチャコン!

真美「…黒…カプセル…そんな…」

「真美、気を確かに持つんだ!!」

真美「………えへへーあみー!まみもいっしょにあそぶー!」

亜美真美「ぶんどどー!ぶんどどー!」

「そんなことって…あるのかよっ!!」

高木「これが…現実というものだ」


392 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:16:04.55 1u2+yo6Y0 41/57

「………自分だぞ、次」

「響…」

「…自分、横でシークレット出されたんだ」

「自分が…プレミアムを引いたときに…限って…横で出すんだ」

「自分の持ってないレアもそう!持って無いポーズもそう!!いつもいつもいつもいつも!!」

「自分が引いたあとにほかの人が引くんだ!!もうやだ!!こんなのいやさー!!!」

「次は自分が…今度は自分の番さ…えへへ…そろそろ自分のばんでもなんくるないよね?」

ガチャコン!

「………ねぇにぃに…黒カプセルでちゃった」

「にぃ…に…?」

「にぃに…ね?これはずれ?自分はずれちゃったの?もっと頑張らなくちゃだめかな?だめかな?」

「響…それは…あたりだ…1等賞だっ」

「だよね!だって…自分完璧だからな!えへへ…にぃに…ありが…とう…」

「響…くそっ!!」

高木「…故郷を思い出してその思い出に逃げる…人間とは儚く脆いものだね…」


411 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:23:31.60 1u2+yo6Y0 42/57

貴音「…私の番ですか…」

「貴音…」

貴音「私が、響を追い詰めてしまいました、私が回すときは常に響が横にいましたから」

貴音「初めて、れあを当てたときも、響が横で笑ってくれていました、しかし…回を重ねるごとに…」

貴音「しぃくれっとを出したときに、響は壊れてしまいました…チケットは、その場で破り捨てました」

貴音「…私は…どうすれば…いいのでしょうか…いえ、今は…目の前のことをやるだけです」

ガチャコン!

貴音「…ふふ、黒いかぷせる…ですね…」フラッ

「貴音!!」

貴音「…なぜでしょう、私はしぃくれっとが欲しかったのに、今外れたのに…安心してしまいました…」

貴音「響…すみません…ごめんなさい…ごめんっ…なさい…ぐすっ…」

「貴音…」

貴音「私が…っ響を…」

高木「…欲とは、あんなにも固く結ばれた絆をこうも簡単に破壊してしまうものだね」

「っ!!!」


428 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:29:23.38 1u2+yo6Y0 43/57

あずさ「うふふふふ…」

「あずさ…さん?」

あずさ「あははははっ!なにを不思議そうな目でみてるんですかぁ~?ぷろでゅ~さ~さ~ん?」

あずさ「わたしねぇ~もうなにがなんだわわからなくなっちゃって~…うふふふふおかしいですよねぇ~」

あずさ「なんでもないのに楽しいんですよ~あはははは~がちゃがちゃを回すってっとてもたのしいことですよねぇ~」

あずさ「うふふ、あら?手にメダルが…また楽しいことができますねぇ…えい♪」

ガチャコン!

あずさ「黒いカプセル、うふふふふ」

あずさ「…あれ?私はなんのためにこれを回してたのでしょうか………あは」

あずさ「そんなの関係ないですよねぇ~だって楽しいんですもの~うふふふふふ」

あずさ「うふふふふふふふふふふ」

「あずささんっ…」

高木「…人の心を何も感じなくさせてしまう…欲とは恐ろしい…」

「そんなの!これはすべてあんたの!」

高木「しかし、回したのは…彼女たちだ」


448 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:36:40.01 1u2+yo6Y0 44/57

律子「………」

「律子…」

律子「………私の理論的にはir2の公式ですべての事象が証明されるはず」

律子「だから次のガチャにはそうシークレットが入ってないとおかしいのよおかしいおかしいおかしい!!」

律子「そうよ私の今までのガチャはこの一回に集約されるんだわだってそうでしょうこれだけまわしたもので無いなんておかしいわ」

律子「そうよそうよそうよそうよ!!すべでの事象事柄なにもかもが今このときのためにあったんだわ!!」

律子「わかったわ!!それが世界の総意ね!!あはは!!勝ったわ!!私はわかったのよ!!」

ガチャコン!

律子「…そ、そんな…黒い…かぷ…せる…」

「り…律子?」

律子「いや…いやあああああああああああああああ!!そんなのおかしいわよ!!!!!!!!!!!!」

律子「どうして!!ねぇどうしてシークレットがでないの!!おかしいじゃない!!おかしいじゃないのおおおおおおおおおおおお!!!」

「律子!!落ち着け!!頼む!!」

律子「いやあああああああああああ!!いやよ!!!!!!!いやああああああああああああ!!!」

高木「…狂った人間ほど…醜く…恐ろしいものは…無いのかもしれないな…」


468 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:43:43.16 1u2+yo6Y0 45/57

伊織「…律子、逝ってしまったのね、円環の理に導かれて・・・」

「伊織?も…戻ったのか?」

伊織「…戻った?なにを言ってるの?私は最初からまともよ」

伊織「ふふ、私ね、素直になることにしたの」

伊織「ガチャガチャ、回したいわ、シークレットを当てて、チケットを手に入れて…アンタとイチャイチャしたい」

伊織「だって…普段の私じゃ…意地を張っちゃって…上手く…甘えられないから…」

伊織「いいわよね?そのくらい…させてくれても…だって…こんなにも…頑張ったんだもの…」

ガチャコン!

伊織「ふふ…黒いカプセル…」カパッ

伊織「…あはは、レアね、これ。頭をなでなでするあんた…」

伊織「あはは…意地っ張りな私には…お似合いかもね、こういうのも」

伊織「ねぇ、なでなでしてくれる?えへへ…くすぐったいわよ…あはは…」

「い…伊織…フィギュアを頭にこすり付けて…」

伊織「もっと優しくなでなさいよっ馬鹿ね!あははっあはははは!」

高木「…彼女は、どこか遠いところに天国を見つけたようだ」


489 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:50:10.94 1u2+yo6Y0 46/57

やよい「えっと…その、最後は私です…」

「やよい…」

やよい「いいん…ですかね…私が引いちゃっても…」

やよい「わたし…これまでに…3回…シークレットを…引きました…」

やよい「嬉しくて…ほんとうに嬉しくて…なんだか頑張ってきた甲斐があったかなーって思って…チケットも使ったんですけど…」

やよい「今おもうと…」

「うふふふふ」「ぶんどどー!」「こら!もっと女の子はやさしくあつかいなさい!」
「ごめん…なさい…ごめんなさいっ…」「いやぁぁ…いやぁ………」「はに~…どこ…さむいよ…」

やよい「…本当に…よかったのか…うう…私がみんなにチケットをあげれば…」

「やよい…」

高木「それはちがうよ、やよい君」

高木「君は仕事をして、メダルをもらって、そして回す、結果勝ち取ったチケットだ、使用してなにも悪くない」

高木「むしろ、君がチケットを使用したおかげで…こうやってみんなが本気で仕事をしてくれたというものだ」

高木「…感謝?してるよ」

やよい「うう…じゃあやっぱりみなさんはわたしのせいで…ぐすっ」

「しゃ、社長!!!!!」


505 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 22:56:19.30 1u2+yo6Y0 47/57

高木「さぁ…回したまえ、ガチャガチャを、さぁ!!」

やよい「…で、でも!!」

高木「さぁはやく!!それがほかのものに対する贖罪だ!!」

やよい「…~~~ごめんなさいっ!!」

ガチャコン!

やよい「………黒…い…カプセル…」

「なんだと!?」

やよい「え…えへへ…よかったです…」バタッ

「やよい!!」

やよい「私…今シークレット出したら…自分が許せなかったかもしれません、回した自分が」

やよい「なんででしょう、なんででなかったんでしょうね?…きっと、神様が私を助けてくれたんですね?」

やよい「…よかった…本当によかったですぅ…みなさん…私は…シークレット…でませんでしたよ…」

やよい「だから…ほかの…人に…シークレット…お…」

「やよい…やよい…っ…」

高木「…彼女の贖罪はすんだ…眠るがいい」


536 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:02:02.75 1u2+yo6Y0 48/57

「もしかして…あなたは嘘をついたんですか!?」

高木「嘘なんてついてないよ、ちゃんと人数分カプセルは存在する」

「でも!最後のやよいだって!!」

高木「…あそこを見たまえ」

小鳥「なんだかここ暑っ苦しいなぁ…そとにでようかなぁ…ね、プロデューサーさん?だしてくださいよ~」

「…音無さんの手に…メダルがっ!!」

高木「そのとおりだ…しかし残念ながら…彼女は今ガチャガチャを回せる精神状態ではない」

高木「それにだ…私は中を確認した際、確かに人数分のカプセルを確認したが…」

高木「その順番を弄っていないと、いつ言ったかな?私は」

「もしかして…あなた…最後に出るように順番を…」

高木「もちろん、弄ったとも言わないよ、すべて確立の世界だ」

高木「そう、ガチャなんてそんなものだよ…君ぃ…」

「なんて人だ!!あんたってひとは!!」


554 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:06:53.94 1u2+yo6Y0 49/57

高木「ざんねんだなぁ…最高のシークレットが残っていたというのに…」

高木「引ける人がいないのなら…片付けるしかないねぇ…」

高木「また、第2弾で…よろしく頼むよきみぃ…」

「………」

高木「ふふ…これもトップアイドルになるための…」

「まってください」

高木「ん?なにかな?」

「音無さん…メダル、もらいます」

高木「…まさか」

「ええ、そうです…あなたが…いえ」

「アンタがそうやって屁理屈をこねるなら!!こっちだってやらせてもらいます!!」

「アンタは言った!!俺はメダルをもらえないと!!だけどこうは一度も言っていない!!」

「プロデューサーはガチャガチャを回せないと!!!一度も言ってない!!」

「俺は…俺は!!このメダルで…ガチャを…回します」


573 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:11:28.71 1u2+yo6Y0 50/57

「俺が…俺がシークレットを出して…音無さんにあけてもらうんだ!!」

高木「…よかろう、回したまえ」

「………」

ガチャコン!

「…ピンクの…カプセル…」

「音無さん…音無さん」

小鳥「えへ、どうしました?プロデューサーさん…まだ朝ごはんには早いですよ~♪」

「…これ、シークレットです…開けてください…」

小鳥「………」

「出したんです、音無さんは…シークレットを出したんですよ!!」

小鳥「…ほんとう…ですか?」

「音無さん!!」

小鳥「本当に…わたしは…シークレット…だしたんですか?」

「ええ…ええ…!!」

小鳥「………嬉しい」パカッ


588 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:16:16.73 1u2+yo6Y0 51/57

小鳥「…チケット、ですね」

「…フィギュアは入って無いですね」

高木「そう、そのピンクカプセルにはフィギュアは入っていない」

高木「…チケットが1枚、その内容は…」

高木「…プロデューサー君にしてもらいたいこと、何でも一つ叶える…だ」

小鳥「社長…」

高木「私だって鬼じゃない、ちゃんと真の…レアくらい入れるさ」

「音無さん、いいです、何でも言ってください、手を握りましょうか?」

「キスでもいいです、なんなら結婚だってかまいません、こんなことになったんです…責任は、すべてとります」

「…好きなことを、言ってください、俺は、何でもします、やってみせます」

小鳥「…プロデューサーさん…」

高木「よかったねぇ…これで一人身もようやく終わりだ…うんうん」

小鳥「じゃ…じゃあ…私の願い事は…」


611 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:22:27.94 1u2+yo6Y0 52/57

小鳥「…みんな、集まって…」

亜美「えー、どうしたの~?あみつかれちゃったからねたいよー」

律子「ま…またガチャですか!いやぁ!!もういやなのぉ!!!」

美希「さむい…さむいよ…はにぃ…」

小鳥「…プロデューサーさん、みんなに…言ってあげてください」

小鳥「一人ひとり…抱きしめて…お願いします…終わったんだって」

小鳥「ガチャガチャは…人の欲は…とどまることを知りません…」

小鳥「私もそれで…随分と壊れてしまいました…」

小鳥「みんなも…そうなんです、だから…誰かが止めてあげないといけないんです」

小鳥「…ですから…みんなにを、止めてあげてください、これ以上…みんなを壊さないで…ください…」

「…音無さん…」

小鳥「それが、私の…おねがいです」

「…わかりました」

高木「それで…いいのかね?結婚…したかったのじゃなかったのかい?」

小鳥「いえ…結婚はもちろんしたいですけど…幸せは、自分の手でつかむものですから、くじ引きで手に入った幸せなんて…いりません!」


643 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:31:02.10 1u2+yo6Y0 53/57

「春香…おわったよ、全部おわったんだ…」ギュ

春香「プロデューサーさん………プロデューサーさんに抱きしめてもらえたから…今回は…万事おっけーです!」

「千早、起きてくれ…もう、終わったんだ、全部」ギュ

千早「…っ!…おはよう…ございます…なんだか…不思議な気分です…起きたらあなたがいるなんて…ふふ」

「美希…もう大丈夫だ、俺はここにいる…チケットなんて無くたって…いつもいる」ギュ

美希「はにぃ…えへへ…じゃあもう回さなくていいんだね………あったかい…本当にあったかいよ…はにぃ…」

「真…もう泣くな、大丈夫、大丈夫だ」ギュ

「ひぐぅ…え?プロデューサー?わわ!ちょちょっと!急に抱きしめるなんて…ははっ…困ったな…照れちゃいますよぉ…」

「雪歩…落ち着け、全部終わったんだ…」ギュ

雪歩「東京湾にコンクリで足固めて沈…ほぇ?私は今まで何を…ってはわあああああああ!!ぷぷぷぷぷろ…はぅ…」

「亜美、おままごとなんてもうしなくていい、今度は俺と一緒に遊ぼう」ギュ

亜美「えへ…へ?ににに兄ちゃん!急にどうしたのさ!…それに…ううん、さっきの約束だよ?絶対だかんね!」

「真美、終わった、亜美ももう大丈夫だ…」ギュ

真美「…はっ!亜美は!!…大丈夫そうだね…よかった……っ!!兄ちゃんなに真美を抱きしめてるのさ!恥ずかしいよっ!!」


661 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:39:50.33 1u2+yo6Y0 54/57

「響…響はいつも頑張ってる…俺が一番よく知ってるんだ…だから…不安にならなくてもいいんだ…」ギュ

「にぃ…プロデューサー!?…うう…そのなんだ…よくわからないけど…自分…自分…その…ありがと…」

「貴音…響は貴音のことをうらんでなんかいない…大丈夫だ…」ギュ

貴音「…あ、あなた様…ですが………ふふ、今、響が私にうなずいてくれました…そういう…ことなのですね…よかった…」

「あずささん、戻って来て下さい…もう、終わったんです、これからは…ほかの楽しいことを…一緒に探しましょう」ギュ

あずさ「…ぷ…プロデューサーさん?あ、あら!ど…どうしましょう…これ…うふふ…それに…さっきの言葉…本気にしちゃいますよ?」

「律子…全部、終わったんだ、ガチャなんてもういいんだ…俺がここにいる」ギュ

律子「いやぁ…い……プロデューサー殿………ふふ、なに真顔で馬鹿なこといってるんですか…そんなの…当たり前ですよ…」

「伊織…お前がもとめてたのは…そんなんじゃないだろ?戻って来い…」ギュ

伊織「…ふぇ?!!!………素直に…素直に…………あ、あんた…私がまたああならないように…その…頭…なでなさいよ」

「えっと…その、なんだ、やよい!こい!」

やよい「はーい!!えへへ!プロデューサーとギュ!ですよ!」

小鳥「これで…よかったわ…本当に…」

「音無さん」ギュ

小鳥「ふえぇ!?私も!?もう私は大丈夫ですよ!?」


674 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:44:26.54 1u2+yo6Y0 55/57

「…おかえりなさい、音無さん」

小鳥「…ただいまです、プロデューサーさん」

高木「うんうん…仲良きことは美しきかな…これが私の狙い通りだよ…うんうん」

高木「これは…第2弾もかんがえなければいけないねぇ…」

律子「…それはさせません」

高木「なに!?」

律子「今回のカプセルやその中身の費用…どこからでたんですか?」

高木「それは…私のポケットマニーから…」

律子「…ならこの、会計の不自然なお金の動きは…なんですかね」

律子「それに…今回のことは個人で用意できるレベルを越えています」

律子「…横流し、しましたね」

高木「!?!?」

律子「しかるべきところに報告させてもらいます」


686 : 以下、名... - 2013/02/12(火) 23:49:10.71 1u2+yo6Y0 56/57

高木「まま待ちたまえ!!それはよすんだ!!」

高木「それに!君たちだって楽しんだだろう!?」

高木「わ、私がこうやって準備をしなければ君たちがこうやって抱きしめられることもなかったのだよ!」

高木「か、感謝はされど非難される覚えはまったくな」

「だまれ!!!!!!!!」

高木「!!!」

「………たしかに、楽しんだかもしれない、俺も…最後の最後までみることしかしなかった」

「このことがなければ…また別のなにかでこういうゆがみが、欲が、出てきたとおもう…」

「でも、でも!!」

「あんたが彼女たちの心をもてあそんだのは絶対にゆるさない!!!!!」

「たとえ国が、法律が、彼女たちが!誰が許したとしても!!俺が絶対に許さない!!」

「アンタには…相応の場所に…入ってもらう」

高木「…き、君ぃ…」

「…これで、全部…おしまいだ」

小鳥「ええ…そうですね…」


697 : みんな変なのは黙ってあぼーんしてくれると嬉しい… - 2013/02/12(火) 23:54:34.49 1u2+yo6Y0 57/57

3ヵ月後
あれから、いろんなことが起こりました

社長の横領での逮捕、それによるアイドルたちへの影響、それはとてもとても、大きな騒動になりました

765プロも…いえ、みんなもアイドルを辞めようか…そんな事態にもなったんですけど…

『こんな騒動になったのも…元はといえば俺のせいだ…だから!』

『俺が今度は!みんなを引っ張っていく!!みんな!俺について着てくれ!!』

プロデューサーさんが社長兼プロデューサーとして、新たな765プロを立ち上げました 

私は今も、そこで事務員をしています

「?なにを書いてるんですか?音無さん」

小鳥「あ、社長さ~ん!」

「その呼び方、やめてください、まだそんな立派じゃないんですから」

小鳥「ふふ、なにを言ってるんですか!」

「それで…何を書いてたんですか?」

小鳥「これは…その…ふふ、内緒です!」

訂正…私は今も、好きな人の隣で、事務員をしています

終わり


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