兄「一度言ってみたかったセリフだ」
妹「…ほら、あーん」
兄「いつもすまないな」
妹「それは言わない約束でしょ…?」
兄「こんな俺に構ってないで、ほら 早く学校行くんだ」
妹「うん、お兄ちゃんもそろそろ学校?」
兄「ああ、そうだよ」
妹「休み長くていいなぁ、それじゃあ行ってきます」
兄「いってらっしゃい」
兄「今更眼が見てるなんて言えないよな……」
元スレ
兄「俺の右目がぁああ!!」妹「お兄ちゃん眼無いじゃん…」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296396216/
妹「ただいまー」
兄「おかえり、今日はどうだった?」
妹「うん、楽しかったよ?友達の、由利がねークラスの男の子にベタ惚れなんだよ~」ペチャクチャ
兄「はは、そいつは愉快だな」
妹「でしょでしょ!?あー、早く付き合っちゃえばいいのになぁ」
兄「お前は居ないのか?そういうの」
妹「んー・・・居ないかな、今はお兄ちゃんの面倒を見ないと!」
兄「は、はは…ありがとう」
妹「点字はもう覚えた?」
兄「ああ、た行まで覚えているよ。今日も頑張ったさ」
妹「そっかぁ、頑張ってね!」
兄「ああ、ありがとう」
兄(本当は一日中ネトゲしてたなんて言えないな……)
兄「…寝たかー?」
妹「スースー…」
兄「よし、寝たな。ふー…」
兄「いつまでも嘘はつけないな…まぁいい、ネトゲやろう」
妹「おはようお兄ちゃん。今日は玉子焼きを作ったよ」
兄「ありがとう、愛しの妹よ」
妹「や、やだ 恥ずかしいよ」
兄「いや、でも感謝しているぞ。こんな状態の俺を見捨てないんだからな」
妹「当たり前じゃん、私のお兄ちゃんだもん」
兄「はは……」
妹「はい、あーん」
兄「むぐむぐ……美味いな」
妹「よかったー」
兄「ああ、いい具合に焼けてるよ。きっと黄色くてきれいな玉子焼きなんだろうな」
妹「えへへ、そうだよ」
兄(見えてるけどな……)
兄「終わりか?」
妹「うん、これで終わり」
兄「ごちそうさま」
妹「はい、お粗末さまでした」
兄「時間がヤバいぞ、ほら学校へ行け」
妹「え、あ、うん…?行ってきます」
兄「ああ、いってらっしゃい」
妹(お兄ちゃんなんで、時間が分かったんだろう?体内時間かな…?そうだよね、きっとそういうふうに心がけるようにしたんだろうなぁ。お兄ちゃん偉いなぁ…)
兄(しまった、ついうっかりしてしまった…バレてないよな…)
兄「今日も今日とてネトゲとな。うは、レア来たわぁ」
prrrrrr
兄「く、狩り途中に電話とな。面倒だ…スルー……は出来ないな。あいつかもしれん」
ガチャッ
兄「はい?どちらさまでしょうか」
『お兄ちゃん?大丈夫?』
兄「なんだ、お前か。ああ、大丈夫だよ。心配するな」
『そっか、よかったぁ。あのね、お願いがあるんだけど、いいかな?』
兄「なんだ?俺の出来る限りの事ならするが」
『うーん…えっとね、トイレットペーパーがなくなったから、買ってきてほしいんだ。私お財布忘れちゃって』
兄「なんだ、そんな事か。大丈夫だ、眼が見えなくなってから買い物には行っていたしな。心配しなくていい、帰ったらちゃんとトイレットペーパーがあるだろう」
『本当?よかったぁ…それじゃあお願いします!』
兄「ああ、勉強がんばれよ」
兄「こうしてはいられない、さっそく出かけるとしよう。すぐに帰ってこなければ、あいつ帰ってくるからな。速さが重要だ」
イラッシャイマセー
兄「……何、トイレットペーパーが無いだと?」
店員「すみません、在庫切らしてしまって…」
兄「仕方がない、となりのスーパーまで行くとしよう」
イラッシャイマセー
兄「何!?スーパーだと言うのに、在庫を切らしているだと!?」
店員「さーせん、発注がうんたらかんたらで…」
兄「くっ……」
――家。
妹「たっだいまー…あれ?お兄ちゃん居ない?鍵鍵っとー」
妹「あ、そっか トイレットペーパー買いに行ってるんだ。うーん…なんか心配だなぁ。まだ帰ってきてないって事は、まだ買い終わってないんだよね。私が自転車で行けば追いつくよね。よし、行こう」
キガエキガエ ヌギヌギ
妹「よし、ごーごー」
――すーぱー
兄「やっと見つけたと思ったら、高いのしか無いだと」
店員「それしかねぇっす」
兄「く・・・今日は諦め…られないよな」
店員「さーせん」
兄「まぁいい、仕方がないからな」
妹「お兄ちゃんどこまで行ったんだろ、なんでここらへんのお店全部トイレットペーパー無いのかなぁ、変なの」
妹「あ、お兄ちゃんだ」
兄「そ、そ、その声はお前か」
妹「うん、歩いてここまで来たの?」
兄「ああ、そうだが…」
妹「大丈夫だった!?怪我とかしてない!?」
兄「大丈夫だ…ぞ?」
妹「そっかぁ……ならよかったけど…」
兄「…心配かけてすまない」
妹「うん、それは言わないお約束だってば」
兄「ここらへん一帯、トイレットペーパーが売ってないみたいだ。今日は諦めるとしよう」
妹「うん、まだストックはあるから私が明日買いに行くよ」
兄「そ、そうか…すまないな」
妹「ただいまー」
兄「ただいま」
妹「あ、不在通知だ。仕送りだねぇ、これ」
兄「母さん達からか?」
妹「そそ、宛先で分かるから。ちょっと電話して、再配達お願いしてくるね」
兄「ああ、頼んだ」
兄「暇だ」
兄(あいつが寝ないと、ゲームも漫画も読めない…そろそろ言うべきなのだろうか…いや、でもこのシチュエーションはもったいない。毎朝あーんをしてくれる妹が可愛くてしょうがない、くそ。どうすればいいんだ)
ピンポーン
妹「ごめーん、お兄ちゃんちょっと出てくれるー?今手離せないからー」
兄「ああ、分かった」
宅配兄貴「しゃーす、お届けに来ました」
兄「ご苦労」
宅配兄貴「ここにはんこお願いしゃす」
兄「はいはい」ポンッ
宅配兄貴「しゃーしたぁ」
兄「よっと…重いな」
妹「お兄ちゃん大丈夫!?私持つよ」
兄「い、いや 任せておけ。家の配置はもう完璧だ」
妹「そ、そう…?ならいいけど…」
妹(すたすた行くなぁ・・・慣れた家だから、すぐに慣れたのかなぁ)
兄「よし、じゃあ開けてみてくれ」
妹「うん、今あけるね」バリバリバリッ
兄「何が入ってる?」(米と、野菜か…)
妹「お米と野菜だねぇ、今日はこれ使おうっと」
兄「それがいい、楽しみにしているよ」
兄「……サングラスも、そろそろ限界か。前は、包帯をしていたから本当に見えなかったが…眼が無いというのも嘘だしな。くっ…どうすれば」
妹「お兄ちゃん?」
兄「お、おお!?な、なんだ妹よ」
妹「何ブツブツ言ってるのー?ほら、ご飯出来たよ」
兄「そ、そうか。すまない、考え事をしていた」
妹「はい、あーん」
兄「あーん」
妹「美味しい?ロールキャベツにしてみたんだけど」
兄「美味しいに決まってるじゃないか。ありがとう」
妹「いえいえ~ どういたしまして」
兄「……なぁ、妹よ」
妹「うん?何?」
兄「もしも、俺が視力回復したと言ったら驚くか?」
妹「……驚く所じゃないかなぁ。眼が無いのにどうして見えるの?ってなるしー……魔法でも使ってるのかな?って思っちゃうかも」
兄「は、はは。そうだよな」
妹「でもね、私夢をみるんだ。お兄ちゃんが夢の中で『実は、俺眼あるんだ』って言って、そのサングラスを取ってくれるの」
兄「……」
妹「でも、そこで眼を覚ましちゃう。とんだイタズラだよねぇ?」
兄「あ、ああ そうだな」
兄「どうすればいい、どうすればいい、どうすればいい。喜んでくれるなら、いいじゃないか…くそくそくそ、俺の意気地なしめ」
兄「いや、でもいつまでも騙しているのは罪悪感に押しつぶされる。明日だ、明日。あいつの言ってた夢の通りにするんだ。よし」
妹「お兄ちゃん、朝だよー」
兄「あ、ああ おはよう」
妹「……あ、あれ?これって夢…かな?」
兄「どうした、急にそん……ナッ…」
兄(そういえば、寝ているところを起こされたのは初めてだったな……」
妹「お、お兄ちゃん眼があ、ある…?」
兄「ああ、そうだ。実はあるんだよ。でも眼は見えない」
兄(俺はバカか、実は視えると言えばいいものの)
妹「そ、そうだったんだ…夢は正夢だったんだねぇ」
兄「そういう事になるな」
妹「でも嬉しいかな、またこうやってお兄ちゃんの眼見れるなんて。凄い嬉しい」
兄「そうか……」
妹「うん、朝御飯出来てるから、ほら 行こう?」
兄「あ、ああ……」
妹「はい、あーん」
兄「うむ、今日は目玉焼きか」
妹「すごーい!よく分かったね!」
兄「実は、俺の右目は失明したが、能力がやどり…」
妹「ふーん……そっかぁ」
兄「信じてないな」
妹「うん」
兄「………」
妹「でも、そういう事を言ってるお兄ちゃんって、楽しそうだよね」
兄「ああ、実際に楽しいぞ」
妹「やっぱりそうなんだ、あはは!」
兄「ふふん」
妹「あ、もう行かないと」
兄「気をつけて行って来い。トイレットペーパー、忘れるんじゃないぞ」
妹「うん、分かってるよー?行ってきます!」
兄「いってらっしゃい………さてと、やるか」
妹「って事があってねぇ」
友「ふーん……なんか怪しいね、事件の香りがするよ」
妹「え、事件?」
友「無いと言われていた、兄の眼…しかし、そこにはしっかりとある眼。そして……何故、それを隠していたのか。ワトソンくん、分かるかね?」
妹「わかりませーん」
友「私にも分からん」
妹「えー…」
友「とにかく、問いただしたほうがいいかもよ」
妹「んー、そうするー」
妹「ただいまー」
兄「むっ、帰りが早いな。すぐに消さなければ…」
妹「あれ?お兄ちゃんー?」
兄「ああ、自室に居たよ」
妹「あ、ただいま」
兄「おかえり」
妹「ほら、ちゃんとトイレットペーパー買ってきたよー」
兄「おお、ナイスだぞ。見えないが」
妹「えへへー、いつもの奴だよ」
兄「ああ、アレか」
妹「はーい、それじゃあ私は晩ご飯の準備をしまーす」
兄「頼んだ」
兄「テレビでも見るふりをするか」
兄「………」
兄「つまらん…自室行くか…」
妹「ふんふふんふふーん…あれ?お兄ちゃんが居ない、どこ行ったんだろ。お兄ちゃーん?」
兄「む、呼ばれた気がする。なんだー?」
妹「ご飯出来たよー?」
兄「そうか、今行く」
妹「はい、いただきます」
兄「いただきます」
妹「あーん」
兄「……いや、大丈夫だ」
妹「え…?」
兄「頑張ってみるよ」
妹「そ、そう・・・?そうだよね、私が居ないと食べられないって事じゃ…困るもんね?」
兄(しまった、妹がしょぼくれてしまった…)
妹「あはは・・・」
兄「た、た、たまには やってもらうことも あるかもしれないし、無いかもしれないし…」
妹「本当?じゃあ、私がやりたいからやるのです」
兄「は、ははは…」
妹「あはははは」
兄(このまま言うつもりだったが、どうやら無理みたいだな…)
おふろ
妹「はー……疲れた……」
妹「お兄ちゃんにあーん出来なかったなぁ…」
妹「………」
妹「嫌われちゃった…?結局友の言ってた事も聞けなかったし…」
妹「うーん……明日の朝はお兄ちゃんの大好きなフレンチトーストにしよっと!」
兄部屋
兄「どうすればいいんだ…このまま見えていると言えば、楽になるのに。くっそ……いつまで俺は逃げ続けるんだ。罪悪感に押しつぶされ、自殺する勢いだぞ…」
兄「あまりにもダメ人間すぎる…」
コンコン
兄「? どうぞ」
妹「あ、お兄ちゃん 起きてた…?」
兄「ああ、起きてたぞ。どうした」
妹「あ、あ、あのね?その…友が言ってた事なんだけどね。私じゃなくてだよ?友がね?」
兄「うん…?落ち着いて話してみろ」
妹「…って言ってたんだ」
兄「……そうか」
妹「あはは、冗談だからさ。ちょっとしたね」
兄「い、妹よ……」
妹「え?」
兄「これから、言う事は事実だ…いいか?驚かないできいてくれ」
妹「……」
兄「じ、実はな……俺は数日前から………
眼が見えているんだ」
妹「………ほ…ほん……とう…に?」
兄「ああ、そうだ…」
妹「え、え、じゃあもしかして、数ヶ月前に私が裸で起こしに来た時も……」
兄「いや、それは知らん。その時は見えてなかった」
妹「よ、よかったぁ…」
兄「というか、そんな事をしていたのかぁ!?」
妹「だ、だって!!」
兄「な、何考えてるんだ…」
妹「だって、だって!!」
兄「な、お前泣いてるのか!?」
妹「嬉しいんだもん……ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんは今私の顔がみえていますか?」
兄「ああ、見えているさ。可愛い妹の顔がな」
妹「お兄ちゃん……」
兄「………」
兄(ま、待て 落ち着け。なんだこの状況は、所謂『これなんてエロゲ?』状態ではないか!?これこそ夢なのだろうか、
いや、夢でもいい。愛しの妹が…やめろ!そんなうるうるとした眼で見てくるんじゃない!俺の理性が吹っ飛ぶじゃないか!!落ち着け、落ち着いて素数を数えろ)
妹「本当に嬉しい……あの時は信じられなくて、あんな事しちゃったけど…」
兄(やめろ、ボタンに手をかけるんじゃない!脱ごうとするんじゃない!!やめろおおおおおおおお)
妹「お兄ちゃんになら……」
兄(俺の息子がヘヴンへ行ってしまう!!やめろ、やめろ!白い肌が見えているじゃないか!!その純白できれいな肌が!俺の妹か!?本当にこいつは俺の妹なのか!?夢なら覚めろおおおおおお、俺はどこでフラグを立てたんだああああああ)
妹「……なーんちゃって」
兄「…へ?」
妹「びっくりした?」
兄「あ、ああ・・・」
妹「はー いつごろ回復してたの?」
兄「一週間前だ。俺が実際に見えていないのは、一ヶ月前だが…正直言おう。俺はお前に介抱されるのが楽しくてしょうがなかった」
妹「むー」
兄「失明する、ってなって俺は諦めていた。だが、お前が介抱してくれたから、一週間前視力を戻したんだと思っている」
妹「……お兄ちゃん」
兄「これは事実だ、俺が言っているのだからな」
妹「そっか、なら私役に立ったんだね」
兄「当たり前だ、どんな奴よりも役に立ったぞ。俺の命の恩人と言ってもおかしくないだろう」
妹「えへへ、嬉しいかも」
兄「ふふん」
妹「いろいろ言いたいことあるけど、本当に嬉しいよ?だって私……お兄ちゃんの事大好きだもん」
兄(な、な、何さらっととんでも無い事言ってるんだ、コイツは)
妹「私が困ってる時は助けてくれてたから、だから私が今度はお兄ちゃんを助ける番だなって思ってたの。必死に介抱の方法とかを調べてね?ご飯の時が一番嬉しかった。美味しいって言ってくれるし……あ、あーんも出来るし」
兄「…べ、別にこれからも…あ、あーんはしてもいいんだからな?」
妹「ほ、本当!?」
兄「ああ…ただし、俺とお前二人の時だけな」
妹「えへへ、ありがとう。さっき言った事は本当だからね」
兄「ああ、分かってる……だがな、いくら俺が眼が見えなかったとはいえ、裸で起こしに来るのはダメだろう」
妹「うう……」
兄「お前は女の子なんだから、恥らいを持てって」
妹「お、お兄ちゃんだから!!」
兄「……?だから、それが…」
妹「わ、私が変態さんだったの!!お兄ちゃんに見られてないのに裸を見られてるって思うと、そ、その 興奮しちゃって…」
兄「………」
妹「………」
兄(またか、今度は冗談じゃないだろう…)
妹「でも、お兄ちゃんはもう…大学生だから、中学生の裸を見てもなんとも思わないよね…」
兄「なっ…!?」
妹「だから、私が自己満足する為に……その見えるようになった眼で…しっかりと見て?」
兄(さっき2個外したから…次はヤバいぞ!?さっきこいつは風呂に入ったから、髪は濡れてるし、それにこいつは一般女子中学生よりも大人びてるんだよ!!見た目は、既に高校生と言っても過言では無いだろう…)
妹「お兄ちゃんは何もしなくていいから、ただ見ているだけでいいから。ね、お願い。お願いします……なんなら、あーんもしなくていいから…一度だけでいいから……ね?」
*
兄「あ、ああ……分かった」
妹「じゃあ、その……脱ぐね」
兄(あ、れ……急に眼が・・・・痛く…)
兄「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
妹「!?」
兄「眼があああああああああああああ」
妹「お、お兄ちゃん!?大丈夫!?」
兄「み、み、み……」
妹「み?」
兄「また……まただ……」
妹「え……?」
兄「ごめん」
妹「え、え!?」
兄「また眼が見えなくなった」
BAD END
クイックセーブへ戻ってください。
*からクイックロード
兄「待て、やっぱりダメだ。嫁入り前のお前の裸なぞ見れん」
妹「そ、そうだよね……うん、それが普通だよ。私がその…変態さんなだけだから」
兄「変態なのは認めよう…」
妹「うう……ぐすっ…」
兄「なっ…!?」
兄(何故泣くんだ!?ここは言い返す所だろうが!?)
兄「な、泣くんじゃない!」
妹「だって、だって……私が変態さんって事お兄ちゃんにバレたから…」
兄「な、何ぃ?別に俺は…変態な妹だろうが、なんだろうが介抱してくれた妹なのにはかわりないだろうが」
妹「ぐすっ…そうだけどぉ…」
兄「だから、ほら。俺がそう言ってるんだから、泣きやめって。お前は昔から泣き虫だな…」
兄(と、撫でてやる)
妹「……えへへ、昔もお兄ちゃんこうやって慰めてくれたよね)
兄「そうだったか?」
妹「うん、よく覚えてるよ?」
兄「…そうか」
妹「ねぇねぇ、じゃあ私の裸を見なくてもいいから。膝枕したいな」
兄「む、それで俺が嘘ついていた事を許してくれるのなら、いくらでもしてやろう」
妹「えへへ、最初から私はお兄ちゃんを許してますよーだ、えーい」
兄「……そうか、すまないな。こんな甲斐性なしの兄で」
妹「ううん、甲斐性なしなんかじゃないよ。私にはたった一人の大切なお兄ちゃんだから」
兄「それは俺もだ、お前は俺の眼を救ってくれた、たった一人の大切な妹だからな」
妹「そう言ってもらえると嬉しいな」
兄(くそ、可愛すぎる。さっきから心臓がバクバクだ。しかも、なんかこっち側に顔向けているせいで、妹のおっぱいが俺の膝に当たってる。
しかも、この状況なので、俺の息子はフィーバーすら出来ない。というか、したら絶対に襲われる!俺の息子食べられる!)
妹「お兄ちゃんの膝温かいなぁ」
兄「そうか?」
妹「昔、こうやって膝枕してたら私寝ちゃって、お兄ちゃん困らせちゃったよね」
兄「そんな事もあったな、今日はこのまま寝るんじゃないぞ?」
妹「…うん」
兄「よしよし」ナデナデ
妹「えへへ、くすぐったいよう」
兄(バカか、俺は。またそんな事したら、俺の息子がああああああああああ)
@
むきゅり
妹「あ」
兄「あ」
妹「………」
兄「こ、これはだな?自然の摂理だから仕方が無いんだ。人の身体っていうのは、こんな風にできている。つまり、そういうことだ。勉強になったなぁ、あはははは」
妹「………」むぎゅ
兄「はう!」
妹「大きい…」
兄「や、やめ!!」
妹「えへ、えへへ…お兄ちゃん、私は変態さんだから、お兄ちゃんがこんな風にしたのがいけないんだよ?えへへ」
兄「やめろ、やめろおおおおおおおお、服を脱ごうとするなああああああ」
妹「家にはお兄ちゃんと二人きりだもんね、大丈夫だよ?」
兄「お前が大丈夫でも、俺がダメだ!断じて、許さん!!」
妹「ダメだよぉ、私をこういう風にしたんだから、後戻りはできませんっ」ヌギヌギ
兄(あ、あれ……)
兄「ギャアアアアアアアアアアアア」
妹「お、お兄ちゃん…?そんなに嫌!?私とするのが嫌なの!?」
兄「そうじゃない、そうじゃない、眼があああああああああ」
妹「え!?」
兄「見えない……また……見えなくなってしまった…」
BAD END
@から!
兄(なん…とか、耐えられた……)
妹「ふああ・・・眠くなってきたかも」
兄「そろそろ寝るか?」(じゃないと俺がもたない)
妹「うーん、まだ寝たくないなぁ」
兄「こら、ワガママを言うな。明日だって学校だろう?」
妹「……お兄ちゃんと一緒に寝たいな」
兄「なっ……」
兄(また、そうやって!!お前は誘惑をするのか!?なんだ、また嫌な予感がする。俺は今まで過ちを犯し、挙句の果てに最悪の結果へ行った記憶があるぞ!?それはどこから来るのかなんて知らないが…)
妹「お兄ちゃんと一緒に寝るんだったら、私はすぐに寝る事にします」
兄「寝ぼけてるんじゃない、まったく。年頃の女の子が兄と寝るなんて…」
妹「お兄ちゃんは嫌なの?」
兄「嫌じゃないが……」
妹「じゃあいいじゃん?ほら、おいでおいで」
兄「そこは俺のベッドだろうが!」
妹「シングルベッドを二人で寝るって、なんだか楽しいねぇ?」
兄「はぁ・・・・・」
兄「今日だけだからな」
妹「うん……あのね、お兄ちゃん」
兄「なんだ?」
妹「手をつないで、寝てもいいかな?」
☆
兄「……好きにしろ」
妹「お兄ちゃんの手って魔法の手なんだよ」
兄(確かに、毎日俺の息子をしごいてくれる魔法の手だが)
兄「そうなのか?」
妹「うん、私がお兄ちゃんの手に触れると、安心するんだ」
兄「……そうか」
妹「それじゃあ、おやすみ」
兄「ああ、おやすみ」
TrueEnd!!
次の日。(所謂エンドロールの後に流れるアレ)
妹「おはよう!」
兄「ああ、おはよう」
妹「今日から大学だっけ?」
兄「ああ、そうだよ」
妹「そっかー 長い休みだったねー」
兄「そうだな、いろんな事があったが」
妹「あ、そうだ。はい、あーん」
兄「………あーん」
妹「美味しい?」
兄「ああ、美味しいぞ」
妹「よかったぁ!!お弁当も作ったから、食べてね!」
兄「ああ、そうするよ。ありがとう」
妹「ああ、後………昨夜はお楽しみでしたね」
兄「………!?」
妹「それじゃあ、行って来まーす!」
兄「な、オイ コラァ!!」
俺は、いつの間にか童貞を無くしていたそうだ。
おわり?
☆から
兄「……ああ、いいぞ」
妹「えへへ、ありがとう」
兄「お前の手は温かいな」
妹「お兄ちゃんの手も温かいよ?」
兄「……はは」
妹「ねぇ、お兄ちゃん」
兄「なんだ?」
妹「本当に見えてるんだよね?」
兄「ああ、そうだが」
妹「私の眼を見て」
兄「………」
兄(吸い込まれそうだ)
妹「ねぇ、ドキドキしてこない?」
兄「……ああ………吸い込まれそうだよ」
妹「私もね…ほら」
兄(なっ!!??手を胸にぃ!?」
妹「ドキドキしてるでしょ?」
兄「あ、あ、ああ・・・」
妹「お兄ちゃんの今まで見れなかった眼を見ているからなんだよ?」
兄「そうか…」
ピトッ
兄「なっ」
妹「あは、本当だお兄ちゃんもドキドキしてる」
兄「……あぁ、するさ。するに決まってるだろう、こんな可愛い妹の…その、なんだ 胸を触ってるんだ。ドキドキするに決まっているだろう」
妹「嬉しいかも」
兄「………」
妹「あのね、私のね大事な所はもう……ね?」
兄「い、い、言わなくて良い!」
妹「そういうお兄ちゃんだって、正直だよね。ここは」
兄「うぐ……」
兄(おさまれ、俺の息子よ………何!?無理だと!?ふざけるな!俺の命令が聞けないのか!?これ以上このままだと、ヤバいって事ぐらい分からないのか!?バカめ!!)
妹「お兄ちゃん、変な顔してる」
兄「なぁ、妹よ…お前はいつから、そんなに淫乱に…」
妹「お兄ちゃんのせいだから」
兄「俺のだと……?」
妹「壁ごしに、聞こえてくるアレを聞いたら、誰だって…」
兄「なん……だとぉおおおお!!」
妹「いつも聞こえてた、いつも手伝ってあげたいなって思ってた。だからお兄ちゃんのせいだよ」
兄「くっ……」
妹「責任とって?」
兄「ならば……仕方ないな」
俺は……覚悟をキメないといけないようだな。
ゆっくりと、妹の髪の毛に手をやる。
その嬉しそうな表情は変わらない。
少し前までは、暗い表情をしていた。
正直、それに俺は罪悪感を持っていたのである。
だから、今は…その嬉しい顔をしている妹を抱きしめるくらいの責任は取らないといけない。
そっと抱きしめる。
甘いシャンプーの香りが鼻をくすぐる。
先ほどから、俺の息子は有頂天。
妹に発情するなんて、思ってもいなかったが、案外単純なモノだと自虐になる。
「ん……」
妹は、俺が髪の毛をくすぐっている事に対し喘ぐ。
それを望んでいた妹。
兄である俺は、その望みを叶えなければならない。
そっと、口と口を重ねる。
初めてのチュウ。君とチュウ。
あの歌が頭の中で流れてきて、俺の息子は萎えてしまっていた。
俺はアホか。
「ん……えー……そんなに私とキスするの嫌だった?萎えちゃうって…」
「誤解だ、お前とのキスで萎えたわけではない」
「本当?……んっ!?」
またキスする。
今度は流れてこない、初めてじゃないから。
妹の唇は柔らかく、とても甘い。
「ぷはぁ…お兄ちゃん強引だよ?」
「すまない、何にせよ、俺は初めてなのだから…許してくれ」
「大丈夫だよ、私も初めてだから」
俺はボタンに手をかける。
さっき、妹は自分でボタンを外そうとしたから、ボタンは2個ほど空いていた。
あと3つあければ…妹はありのままの姿になる。
風呂に入った後だから、下着はつけていない。
揉んでいると、頂上にあるピンク色のアレをつかむ。
「んぁ…!」
妹が大きな声で喘ぐ。
その声に俺は興奮してしまう。
今まで聞いたことも無い、声。
こいつが生まれてきてから、俺はずっと見てきたが…一度も聞いたことの無いような声。
そして、あまりの興奮につい激しくなってしまう。
「ん、ぅ…あ!うぅ…」
夢中で、胸を揉んでいた。
顔を埋めて、なめたりもした。
正直に言うとかなり美味しい。どうだ、お前等羨ましいだろ。
妹は身体をくねらせ、必死に声を殺していた。
そんなに殺さなくてもいいのに、と思う。
もっと聞きたい、その俺が今日初めて聞いた声をもっと、聞きたい。
「お、お兄ちゃ…ん……ま、まっ……」
妹の声など聞かずに、一心不乱で揉み、舐める。
「や、め…お兄ちゃん!」
大きな声を出す。
やめてほしい、と言った。
俺は言われるがままに、やめた。
「私…そんなに激しくされたら…イッちゃうから…ね?」
可愛い顔で、俺を見上げている。
このままイきたくないようだ。
俺も反省する、こいつの事を何も考えてやれていなかった。
「ねぇ、お兄ちゃん。私もう…限界だから……お願い?」
妹はそういうと、長ズボンを脱ぐ。
可愛らしいピンク色のパンツが出てくる。
大事な部分は、既に染みていた。
発情期である、中学生。その中学生には、ちょっと激しすぎたようだ。
そして、パンツも脱ぐ。
すると、妹の大事な所が出てくる。
秘所。秘密の場所。花園。その花園に俺は入ってもいいのだろうか?
血の繋がった兄が入ってもいいのだろうか。
良いに決まっている、こいつが許可を出したのだから。
むしろ、求めてきた。
求められたからには、しっかりと…応えないといけない。
それが俺のするべきこと。
くちゅりっと音をたてる。
その秘密の花園に指を入れる。
生暖かい。まるで、妹に包まれているような感覚。
先程の、妹と手を握っているのとは違う、何か。
説明なんて出来ない、むしろ、説明なんていらない。
「んぁあああ!!」
かき回すと、妹は今までよりも大きな声で喘ぐ。
とうとう殺しきれなかった。
遠慮なんてする事無い、何故ならばこの家には俺と妹しか居ないからである。
仮にお隣さんが聞いていたとしても、まさか俺と妹がこういう行為をしているなんて思わないだろう。
「も、もうダメ……挿れて…?」
また要求してくる。
それを俺は応える。ただ、それだけ。
先ほどから、うねりを上げている俺の息子の出番である。
ギチギチとズボンからでも分かるくらいに、勃っている。
取り出すと、妹は凄い表情で見てきた。
凄い表情、というのは「とてもエロい表情」という意味である。
俺の主観的にはそれはもうとても凄い表情なのだ。
妹は喰らいつこうとしてきたが、花園のほうが疼くのだろうか。
股を開いて、挿れてアピールをしてきた。
そういう事ならば、俺は期待に応えるだけである。
「ん、く……う…ぁああああああ!!」
ゆっくりと、挿入していく。
俺は童貞、妹は処女。
そのヴァージンをGETしたのは、兄である、俺。
妹が望んだから。
それにしても、最高だ。
ここが天国か?と聞かれたら、はいそうですってすぐに言える。
それぐらい最高だ。
ヘヴン状態。
妹の中は、とてもぬるぬるしている。
先ほど指を入れた時よりも、さらに包み込まれているような感覚。
俺の息子は大喜び。
妹はと言うと、必死に顔を隠している。
どうやら、恥ずかしいらしい。
「何故隠している」
「は、ぅ…う…はず…んぁ!!か、しい…か…らぁ!!」
ニヤリと笑ってしまう。
必死に受け答える妹が可愛すぎる。
ここから先は質問攻めだ
「なんで恥ずかしいんだ?」
もちろん、腰を振りながら。
「だ、だってぇ……」
「だってじゃ分からないんだけど」
「うぅぅ……答えられないよう……」
眼からは涙が出ている。
花園からは、薔薇の花を絞りとったような、赤い液。というか血が出ていた。
最初からそう言えば良いのに。
「痛いのか…?」
「痛いよう……」
涙目で答える妹。
ひょっとして、俺は…自分だけ気持よくなっているのでは?
童貞だから仕方ない、とか言い訳にすぎない。
そんな事で、妹が苦しんでいるのを見る…俺はバカだ。最低な兄だ。
「ごめんな」
許してもらえないかもしれないが、謝る。
「ううん、大丈夫…だから、優しく…ね?」
「分かった」
優しく。
それが妹の願いならば、俺はそれを叶えなければならない。
兄だから。
ゆっくりと腰を振る。なるべく、慣れるように。
ちょっとずつ…奥へ、奥へと…進めて行く。
狭い、とてもきつく…小さなトンネル。
その先には……何があるのだろうか?
好奇心がくすぐられる。
だが、理性がすぐに働く。
先ほど優しくすると決めたのに。俺、いや男とはバカな生き物なのかもしれない。
「き、もち……いいよォ……うれしい……な、えへ…へ」
何かが切れる。
さっきの理性だろうか。
「うおおおおおお」
腰の振る速度が早くなる。
「あああう、ああああ!!」
妹は大声で喘ぐ。
パンパンッと、音が部屋に響く。
いやらしい音。それにも興奮する。
そして……何かが込み上がってくる。
「おにい……ちゃ…ん!」
手をつなぐ、そしてまたキスをする。
安心する、安心して…禁断の行為が出来る。
禁断の行為。
そう、俺は……コンドームなんてつけないで挿入していたから。
つまり…
「イくぞ…!!」
「私もぉぉぉ、イクゥゥゥゥゥ!!」
そういう事だ。
「あはは、子供出来たらどうしよっか」
「俺がなんとかするさ……今度は俺が恩を返す番だからな…」
「頼りにしてるよ?」
「ああ、分かってる」
Ero End?