真奈美「おはよう、P」
P「あ、おはようございます真奈美さん」
真奈美「他の子たちは?」
P「今日はみんなオフですよ、仕事が入っているのは真奈美さんだけです」
真奈美「そうか。それで、今日の予定は?」
P「今日は午前中はスタジオでレッスン、その後昼から駅前の書店でサイン・握手会、でその後暇があればですが…」
真奈美「なんだ?」
P「次のイベントの衣装合わせも今日中にやってしまおうかと」
真奈美「なるほど、いいだろう。私も今日は特に予定は入っていない協力する」
P「ありがとうございます」
元スレ
モバP「真奈美さんを女の子として扱ってみよう」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359337946/
真奈美「ふむ、それではまずはレッスンか、P、行ってくる」
P「あっ、ちょっと待っててください、今日は俺が送りますよ」
――――
真奈美「いつもは私一人で行かせているというのに……一体どういう風の吹き回しだ?」
P「たまにはいいじゃないですか、真奈美さんにはいつも一人で任せっきりですからね」
P「それに、俺もプロデューサーですから、真奈美さんの仕事振りを直に見ておきたいと」
真奈美「なるほどな、しかし私のことは心配ない。君の期待には出来る限り応えさせてもらうつもりだ」
P「それでも心配ですよ。仕事は完璧でも事故に遭ったり、暴漢に襲われたりしたら」
真奈美「取るに足らない話だな。私がどういう人間かは知っているだろう?」
P「でも、真奈美さんも女の子ですからね」
真奈美「ふっ、面白いことを言う。なら精々頑張ってもらおうか、王子様?」ニヤリ
レッスン終了後
P「お疲れ様です、真奈美さん。これ、どうぞ」
真奈美「ん、ありがとう」
P「いやあ、凄かったですね、やっぱり真奈美さんは歌だけじゃないですね」
真奈美「ふふ、今日は君が見ているということもあって少しばかり緊張したのだがね」
P「そうなんですか、そんなふうには見えなかったなぁ」
真奈美「動揺を隠すのもプロの務めだ。わからなくて当然だろう」
P「本当によく頑張りましたね」ナデナデ
真奈美「んっ?」
ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
ワシャワシャモフモフワシャワシャモフモフ
真奈美「おい」
P「なんですか?」
真奈美「何をしている」
P「いえ、よく頑張ったから褒めてあげようかと」
真奈美「それで?」
P「ですから、ご褒美に頭を撫でてあげようかと」
真奈美「ほう?」
P「もしかしてお気に召しませんでしたか?おっかしーな、みりあにやってあげたときは嬉しそうだったんですけど」
真奈美「私と彼女を同列に並べて語って良いものなのか?」
P「いやあ、真奈美さんだって女の子ですからね。頭を撫でてあげたら喜ぶんじゃないかって思いまして」
真奈美「気持ちは嬉しいが、少しは年齢を考えたらどうだ?それにここは共用のスタジオだ、皆見ている」
P「はあ、すいません」
真奈美「それと、こういうのは薫や舞たちにやってあげたほうがいい。私よりも喜んでくれるぞ」
真奈美「次の予定はサイン会だったな?」
P「ええ、ですが時間もありますので食事をとってからでも大丈夫ですよ」
真奈美「そうか、では何を食べようか?」
P「先日いいお店を見つけまして、そこに行ってみませんか?」
真奈美「Pに希望があるなら私はそれで構わんぞ」
――――
真奈美「なかなかのコース料理だったな。私も学ぶべきところがいくつかあったよ」
P「真奈美さんらしいですね、誘ったかいがありましたよ」
真奈美「この後、もう一品デザートがくるのか」
P「ええ、ここのデザートが特におすすめだとかな子たちから聞いて今日一緒に行こうかと思いまして」
P「どうですか?」
真奈美「ほう、これはなんとも可愛らしい……味も悪くない」
P「盛り付けといい、味といい女の子が喜びそうなデザートですね」
真奈美「そうだな」
P「真奈美さんはこういう風な盛り付けとかやったりするんですか?」
真奈美「当然だろう。見て楽しむのも料理だ、特に人に出すときにはな」
P「ぜひ見てみたいですね」
真奈美「ふふっ、今度これと同じものを作ってやろうか?」
P「作れるんですか?」
真奈美「大体材料や味付けは把握した。ほぼ同じものを作れなくはない」
P「さすがですね、それじゃかな子たちと作ってみてどうでしょうか?きっと喜びますよ」
真奈美「ふむ、それもいいな」
P「そろそろ時間ですね、お勘定を済ませましょう」
真奈美「む、そうだな、待ってくれ今財布を出すから」
P「俺が払っておきますよ」
真奈美「なら、後で出そう」
P「いえ俺がおごりますよ」
真奈美「馬鹿なことを言うな、結構高いだろう」
P「俺が無理言って連れてきたんですから、それにこれくらいなら大した額じゃありません」
真奈美「値段の問題じゃないだろう!それに無理を言って、だと?いつ私が一緒に食事をすることを嫌がった!?」
P「ちょ、真奈美さん、声が大きいですって!」
真奈美「あ、ああ、済まない。だが私の分は払わせてもらうぞ。それだけは譲らないつもりだ」
P「わかりました、すみません、こんなことで意地張って」
真奈美「意地になったのは私とて同じだ。周りに迷惑もかけた、済まない」
サイン会終了後
P「新しい写真集の発売記念とあって大盛況でしたね」
真奈美「そうだな、ふむ……」
P「どうしましたか?」
真奈美「いや、大したことでは無いのだがな……」
P「悩みがあるなら、聞きますよ?」
真奈美「常々疑問に思っていたのだが、私は女としての魅力に欠けるのだろうか?」
P「そんなことないですよ!今日だってあんなにたくさんのファンが集まっていたじゃないですか!」
真奈美「だが、その大半は女性ではなかったか?」
P「確かに、そうですね……」
真奈美「私も女として男を惹きつける自信はあったのだが、もしかして男として見らているのではないか?」
P「それは……」
真奈美「私も馬鹿じゃない。自分が他の女に比べて、下手をすればそこらの男よりも男勝りに見られていることくらいわかる」
真奈美「だが、私とて女だ、まずは男を魅了することがアイドルとして大事なのではないかと考えている」
P「真奈美さんは今のままでも十分魅力的ですよ、男からみても」
真奈美「気休めだな、今日の状況を見ればわかる」
P「一般にアイドルってのはそれが男であろうと女であろうと女性のファンができやすいものですから」
P「確かに真奈美さんはファンが偏っているところもありますが、これからもっと有名になれば違ってきますよ」
真奈美「そういうものなのか?」
P「そういうものですよ、それに、ほら――」クイッ
真奈美「なんだ?私の手に何かついているか?」
P「白魚、とはいきませんが、ガッチリしていながらも優しい手をしています、暖かく包み込むような」サワサワ
P「女性としての強さも感じられます。ある種の母性と言えますね。」
真奈美「なるほど、そういう考え方もあるか」
P「ええ、それに、こう思わず――」チュッ
真奈美「――っ!」
真奈美「おいっ!」
P「はいっ?」
真奈美「何をしている!?」
P「す、すみません、あまりに綺麗だったので、こう、思わず……」
真奈美「君は我を失って人の手に口付けをするような男だったのか?」
P「そんなことありません!真奈美さんだけですって!」
真奈美「言っておくが、これはセクハラだぞ?」
P「もう二度としませんから、許してください!」
真奈美「まったく……私だから良かったものを……他の子ならどう思ったか……」
P「やっぱりまずいですかね?」
真奈美「当たり前だろ!本当ならここで殴り倒しても構わないんだぞ?」
P「そ、それだけは勘弁して下さい……」
真奈美「他の子なら、何も言えずに怯えて、心に傷を残すことだって有り得るんだ、私で良かったと思え」
真奈美「何だか、今日の君はおかしいな、いや、私をスカウトするような人間だからだからこの程度のこと想定しておくべきだったか」
P「すみません……」
真奈美「それで、次は衣装合わせだったか?」
P「そうですね、でもその前に……」
真奈美「なんだ?行くところがあるのか?」
――――
真奈美「雑貨屋か……君はこういうところにも来るのか?見たところ女の子向けのもの多いみたいだが」
P「まあ、アイドルのプロデュースをやっている以上、少しくらいは。ここは美嘉に教えてもらったのですがね」
真奈美「確かに彼女が気に入りそうなものが扱ってあるな」
P「ここでいつも頑張ってくれてる真奈美さんに何かプレゼントをしようかと」
真奈美「私にか?しかしこの店のものでは私だと……」
P「そんなことないですよ、――ほら、こういうのとかどうですか?」
真奈美「熊の、ピアスか?」
P「ええ、熊の力強いイメージと可愛らしいデザインが真奈美さんに合っているのではないかと」
真奈美「ふむ、そうか。ならば一つ貰おうか」
P「ここは俺に払わせてくださいね、プレゼントなんですから」
真奈美「ああ、わかったよ」
事務所
P「それじゃ衣装合わせを始めましょうか、といっても、もうすでに決めてあるのですが」
真奈美「ほう」
P「とりあえず、これを着てもらってもよろしいでしょうか?」
真奈美「待て」
P「どうしましたか?」
真奈美「私の着る衣装はこれで間違いないんだな?」
P「ええ、俺が選び抜いた一品です、気に入っていただけましたか?」
真奈美「あのな、Pよ」
P「はい?」
真奈美「こういうフリルのワンピースは少なくとも私より十歳は若い娘が着るようなものに見えるが……」
P「お気に召しませんでしたか?」
真奈美「そうじゃない、もっと着る人間のことを考えて選んではどうかといっているんだ」
P「俺は似合うと思って選んだんですけど」
真奈美「まあ、君がそこまで言うなら一応着てみるぞ、変な格好でも後悔するなよ?」
真奈美「ど、どうだ……?」
P「いいです!実にいい!」
真奈美「う、布が纏わり付いて動きにくいったらないな……」
P「いやあ、可愛いですよ、真奈美さん!」
真奈美「か、可愛い……だと?」
P「ええ!もちろん!それじゃあ、ここで一枚!」カシャ
真奈美「っ!ま、待てっ!撮るなんて一言も聞いてないぞ私は!」
P「撮るって言ったら断られそうだったので!さ、もう一枚いいですか?」
真奈美「き、貴様……っ!」ギリッ
P「はいはい、文句は後で聞きますからっ、それじゃ、両腕を曲げて拳を顔の高さに持っていって」
真奈美「こ、こうか……?」クイッ
P「はい、片足をあげて――、はいっ、『えへっ♪』って感じでっ!」
真奈美「え……えへっ……」
カシャッカシャッ
P「いいですね~非常にいいです、とても可愛く写ってますよ!」カシャッカシャッ
P「何か表情が堅くなってきてますねぇ……」
真奈美「あ、当たり前だろ……」ギリギリ
P「ポーズ変えましょうか!内股で前かがみになって片手はは膝の上に乗せて!」
P「そうそう!いいねぇ!セクシーだね~!投げキッスしながら『うっふ~ん』って感じで!」
真奈美「うっ……うっふ~ん……」
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャッ
P「素晴らしい!思わず連射しちゃいましたよ!いやあ、この撮影会のためだけに衣装用意した甲斐があった!」
真奈美(なに……?)
P「はい、も一回お願いします!はい『うっふ~ん』って!」
真奈美「なるほど、そういうことだったか……」
P「?、どうしましたか?ポーズ決めて!」
真奈美「うっ、ふふふふふふふふふふふふふふふふ…………」
P(あっ、やばい)
真奈美「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……」
P「あ、あははははははははははははははははは……」
P「あ、そ、そうだ!こここここれからててっテレビ局の人とうううううう打ち合わせがあるんだった!」
P「きっ、ききききき今日はもうあがっていいいいいいですよ真奈美さんっ!着替えてそのまま帰って!」
P「そそ、それじゃまたっ!」ダダッ
ガシィッ
真奈美「まてっ……どこに行く……?」ギリギリ
P「え、で、ですからテレビ局に……(い、いつの間にか近づかれてた……!?)」
真奈美「事務所の予定表にはそんなことどこにも書いてないがなぁ……?」
P「い、いやぁ今朝急に入りまして……」
真奈美「それで私が納得すると思ったかぁ……?」ニィッ
P「で、ですよねぇ~、えへへっ」
真奈美「それよりどうだぁ?私は今日の『撮影会』のことについて聞きたいのだがねえ?」
真奈美「なぁに、素直に話してくれれば五分とかからない話だ、テレビ局も間に合う、私は心が広いからなぁ……?」
P「と、とりあえず、一旦落ち着いてから……ご、後日というわけには……?」
真奈美「ほぉう、私は構わないぞ?君が全治二ヶ月で退院してからでも……」ググッ
P「わかりました!わかりましたからっ!手ぇ離して!頭が割れるぅっ!」
真奈美「なるほどな、普段から男勝りに見える私を女として扱ったらどうなるか、ということか……」
P「はい……」シクシク
真奈美「そんなに私は女らしくなかったか?」
P「いえ、そんなつもりは」
真奈美「だが現にそう言っているのではないか?今日の握手会の後で話したことも嘘だったのか?」
P「そんな!そんなわけないじゃないですか!あれは本当ですっ!ただっ……」
真奈美「ただ……?」
P「真奈美さんって……何でも一人でやれるって感じで他人に頼ろうとしないじゃないですか……」
P「でもそれは、プロデューサーとしては寂しかったり、心配だったりで……」
P「だから、こう、もっと俺に頼ってくれないかなって思ったんですけど……そういうのって真奈美さんの方からは難しいんじゃないかなぁって」
真奈美「それで君の方から、というわけか?」
P「はい、俺の方からか弱い乙女として扱ってみたらもしかしたら真奈美さんも少しは甘えてくれるんじゃないかなと」
真奈美「それで朝から送迎してみたり、撫でてみたり、奢りだと言ってみたり、セクハラかましたりしたわけだ」
P「すみませんでした……」
真奈美「ではあの『撮影会』も?」
P「あっ、あれは俺の趣味ですっ!いやあ似合ってましたよ!」
真奈美「そうか、君は頭に残念な障害を抱えているみたいだな」ポキポキ
P「ごめんなさい!反省しています!写真も捨てますからゆるして!」
真奈美「いや、それは別に構わんが」
P「え、いいんですか?」
真奈美「ばら撒くなよ?」
P「は、はい……」
真奈美「君は……私が心配か……?」
P「はい」
真奈美「私は……そんなに頼りないか……?」
P「そ、そんなことないですっ、俺に代わって他の子の面倒を見てくれたり、とても頼れる存在です」
真奈美「それでも私が心配か?」
P「はい、真奈美さんも女の子ですから」
P「一人じゃどうしようも無いことがあったらいつでも相談してほしいです、俺はプロデューサーですから」
真奈美「私の考えとは違うな」
P「えっ?」
真奈美「私はプロデューサーとアイドルは対等なものだと思っている」
真奈美「それぞれの領分関してはなるべく自分たちで解決する」
真奈美「その代わり互いの仕事には干渉しない。それがアメリカで私が学んだことだ」
P「はあ」
真奈美「だからなるべく君に対して負担をかけさせないつもりで仕事をしてきた」
真奈美「年長組の自覚として年下の子の世話をすることも義務だと考え行動してきた」
真奈美「だからプロデューサーである君に頼ることは恥ずべきことだと考えている」
P「ですが……」
真奈美「まあ、聞け。だから私は出来る限り自分の問題は自分で解決する」
真奈美「だが、一人ではどうしようもない時がきたら君に相談する、プロデューサーではない君に対してだ」
真奈美「男して見られているのではないかと聞いたな?あれも私はアイドルとプロデューサーの関係の中で出た言葉じゃない」
真奈美「男である君から見て、私は魅力的な女性に見えるかを聞いたつもりだったんだ」
真奈美「同じ男に聞くならなら君にとって魅力的かどうかを一番に選ぶだろう」
真奈美「何しろ君は……」
P「?」
真奈美「私が女として人生で唯一認めた男になるんだからな」
真奈美「意味がわからないか?私もこういうことははっきり述べるべきだと思うが……」
P「いえ、それを真奈美さんの方から言わせれば、俺の恥になります、男として」
真奈美「そうか……ならば今この場で聞かせてもらおうか?」
P「この場で、ですか……?」
真奈美「当たり前だ。今の言葉の意味がわかったのなら、それはもう言ったのと同じだ。ここで保留にするのは君の恥になるぞ」
P「わかりました」
P「俺は真奈美さんのことが好きです、だからこそ、もっと俺に頼ってほしい、そう思います」
真奈美「ふっ、そうか。ならば私も言おう」
真奈美「私もPのことが好きだ、男として私を支えてほしいと思っている」
P「真奈美さん……」
真奈美「なんだ……?」ポロポロ
P「泣いているんですか……?」
真奈美「っ!何、大したことではない……本当に……大した……ことでは……」
P「真奈美さん……」ギュッ
真奈美「P……」ギュッ
P「落ち着きましたか……?」
真奈美「ああ……」
真奈美「しかし、こうまでしないと君のことを振り向かせることができないとはな……私も女性失格かもしれん」
P「いや、多分それは俺が鈍感なだけですよ」
真奈美「全くだ、君ときたら私の手料理を振舞っても子供の様にがっつくだけで、少しもその気にならないのだからな」
P「すみません……」
真奈美「まあ、もっともそういうところに惚れたのかもしれないがな」
P「そんなもんですかね……」
真奈美「だが、こうなった以上、私も大きな悩みが一つ解決した。これからは全力でいかせてもらう」
真奈美「私をトップアイドルにするのだろう?今まで以上に働かせてもらう、ついてこれるか?」
P「無理でもついていきますよ、それに――」
真奈美「なんだ?」
P「過労で寝込んだら今度からは真奈美さんの手料理を毎日味わえますからね!」
真奈美「ふん、調子の良い奴め!」
とりあえずおわり
画像と支援の方、ありがとうございました
おまけ
真奈美「ところでPよ」
P「どうしましたか?」
真奈美「私が女らしいことをもっと君に伝えなくてはならないと私は思っている」
P「いえ、それはもう十分――」
真奈美「駄目だ。私の婿になる男なのだから、体で徹底的に納得させなくてはならないと思っている」
P「それって――」
真奈美「もちろん、>>70(くらいまで)だ」
1.性的な意味で
2.性的じゃない意味で
P宅前
真奈美「何を期待していた?」
P「あ、いえ、その……体でというものですから……」
真奈美「ふっ、私も紛らわしいことを言ったな、だが常識的に考えて現役アイドルだぞ?」
P「はあ、すいません」
真奈美「……まあ、君次第でそこは融通を効かせるつもりだが……」ボソッ
P「なにか?」
真奈美「な、なんでもない!とりあえず入らせてもらうぞ」ガチャ
真奈美「ひどいな、これは……」
P「いや、真奈美さんが来るってわかっていたらもっと綺麗にしていましたが……」
真奈美「あのな、私が来るからとかそういう問題じゃないだろう……今すぐ掃除だ」
P「は、はい……」
真奈美「冷蔵庫は……やはり思った通りか……私は買い物に行ってくる、それまでに済ませておけ」
P「無事終わりました」
真奈美「あの短時間にしては上出来じゃないか、食事を作る、それまで待っておけ」
P「俺も手伝いますよ」
真奈美「構わん、料理は女の仕事だ。男は黙って座っていろ」
P「じゃあ、風呂でも沸かしてきます」
真奈美「そうしてくれ」
真奈美「待たせたな、できたぞ」
P「これは……確か昼に食べた……」
真奈美「ああ、そうだ。今日は記念すべき日だからな、私とPにとっての思い出の料理だ」
P「すごいですね、見た目だけならそっくりだ……」
真奈美「見た目だけじゃないはずだ、昼と夜とで被ってしまって申し訳ないが」
P「いや、これは……うまいです!昼の食べたのよりも断ぜっ……あうっ!」
真奈美「こら、いただきますを言っていないだろ!」
P「えっ、でも今までそんなこと……」
真奈美「馬鹿者、私と君の子供が出来た時に君のなっていない礼儀を見せたらどうなる?これから厳しくいくぞ」
P「ううっ……なんかお袋が家に来た時みたいだ……」
P「ふう、ごちそうさまでした」
真奈美「ふふっ、気に入ってもらえたか?」
P「もちろん」
真奈美「私は片付けてくる、君は風呂に入っててくれ」
P「手伝いますよ」
真奈美「さっきも言っただろう、これは妻の仕事だ」
P「夫と一緒に風呂に入るのも妻の仕事です」
真奈美「屁理屈を言うな。わかった、手早く終わらせるから先に体でも洗っておけ」
P「ヒャッホウ!やったぜ!」
真奈美「調子に乗るなよ?」
P「はい……」
浴室
P「本当に……真奈美さんとなれたんだよな……恋人に……」ゴシゴシ
P「思い出してみると……まるで嘘みたいだ……あんなこと言ったなんて……」ゴシゴシ
P「くわああああああああ!思い出しただけでも恥ずかしいぞ!面と向かって好きだと言ったなんて!ぐわあ!」ガシガシガシガシガシガシガシガシガシガシ
「馬鹿者、それは私も同じだ」ガチャ
P「あっ、真奈美さん、ってうわっ!何で裸!」
真奈美「風呂に入るからに決まっているだろう、何をそんなに驚いている」
真奈美「ほら、背中を向けろ、洗ってやるから」
P「よろしくお願いします」
ゴシゴシ
真奈美「こうして見ると意外だな、いい体をしている」
P「鍛えている真奈美さんには負けますよ」
真奈美「この背中で私たちのために走り回っていたんだな……」
P「これからもそうしていくつもりです」
真奈美「だがくれぐれも無茶はするな、料理を振る舞う相手がいなくなると困る」
P「わかっています、代わりますよ」
ゴシゴシ
P「綺麗だな」
真奈美「そうか?」
P「実際に触ってみると、確かに女性の肌なのに、逞しさを感じる……何だか触っていると落ち着きます……」
真奈美「……」
P「強くて、優しくて、綺麗で……この体が俺のものになると思うと……」
真奈美「……」
P「ごめんなさい、馬鹿なこと言って……湯船に浸かりましょうか」
真奈美「……」コクッ
ザブン
P「さすがに……狭いですね……」
真奈美「一人暮らし用の風呂だからな」
P「すみません、一緒に入ろうなんてわがまま言っちゃって……」
真奈美「別に構わんよ、私も断らなかったのだから……」
P「……」
真奈美「……」
P「狭いですね……」
真奈美「ああ……」
P「もうちょっと離れられないですか……?」
真奈美「無茶いうな……」
P「こんなにくっついていると、もう……」
真奈美「仕方ないな……ほらっ……んっ……」
P「いやあ、真奈美さんもやっぱり女の子だったんですねぇ」
真奈美「うるさい、あんまり言うとその減らず口叩き潰すぞ」
P「普段あんなに男を寄せ付けないオーラを放っているのに」
P「それを自分から求めてくるなんて……いてっ!何するんですか!事実でしょうが!」
真奈美「『私に抱かれて折れそうだ』と風呂場で言ってたな?本当に折ってやってもいいんだが?」
P「ごめんなさい、私が悪うございました。」
真奈美「全く、思い出させるんじゃない」
P「あの、真奈美さん?」
真奈美「なんだ?」
P「もし良かったら抱きしめてもらえませんか?そうしたら落ち着いて眠れそうです」
真奈美「いいのか?寝てる私は加減を知らんぞ?」
P「覚悟の上です」ギュッ
真奈美「ふっ……君は本当に馬鹿な男だな……」ギュッ
真奈美「本当に馬鹿で……愛おしい……」
お粗末さまでした。もう書けんです。
菊地「…がんばりましょう…ボクも頑張りますから…!」