1 : 以下、\... - 2014/12/31 18:12:51.59 i/0SV/BP0 1/7

「という事で春香、何か欲しいものとか、して欲しい事とかあるか?」

「俺の出来る事なら何でもしてやるよ」

春香「えぇ!?そ、そんなのいいですよ!」

春香「別に何かしたわけでもないですし…」

「今年1年頑張ったじゃないか」

春香「でも…」

「いいからいいから!ほら、3・2・1…」

春香「えぇあ!?あ、じゃ、じゃあ>>4」

元スレ
P「今年もあと少しだし、アイドルを労おう」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1420017171/

4 : 以下、\... - 2014/12/31 18:14:17.71 MAJlDyyd0 2/7

Pとデート

8 : 以下、\... - 2014/12/31 18:29:58.14 i/0SV/BP0 3/7

繁華街

「ホントにいいのか?俺とただ歩くだけなんて」

春香「ふふ、いいんです!」

「こんなのご褒美でもなんでもないぞ?」

春香「そんなことありませんよ、だって…」

「だって?」

春香「っと…えへへ、なんでもありませんよ~ってわっ!?」ドン

「危ないっ!」ギュ

春香「す、すみません…」カァ

「ああ、結構人がいるから気をつけろよ?」

春香「は、はい」

「んじゃ、どこか適当な店でも行くか?このままただ歩くってのもなんだし」

春香「そ、そうですね」

11 : 以下、\... - 2014/12/31 18:40:07.66 i/0SV/BP0 4/7

春香「……」

「ん?どうした春香?」

春香「ぷ、プロデューサーさん」

「?」

春香「さっきみたいにぶつかったらいけないので、手をつないでもらってもいいですか?」

「え?」

春香「え、あ!な、なんでもないです…!えへへ」

「ん…」ギュ

春香「あ…」

「ま、人前で転ばれても困るしな」

春香「……」クス

春香「もー、酷いですよプロデューサーさん!私、何かあるとこでは転ばないんですから!」ギュゥ

「こ、こら、くっつき過ぎだぞ…!」

春香「えへへ、プロデューサーさんが悪いんですからねっ」

15 : 以下、\... - 2014/12/31 18:52:25.48 i/0SV/BP0 5/7

「う~ん…」

春香「あはは…どこも混んでますね」

「日が日だからな…なんかすまんな、こんなことになって」

「今からして欲しい事変えてもいいんだぞ?」

春香「ふふ、なんだか懐かしいですね」

「春香?」

春香「ちょっと前、まだお仕事が全然なかった頃って、こんな感じで空回りしてましたよね」

「あ~、そんな時もあったな」

春香「でもだんだん有名になってきてこうやってプロデューサーさんと歩くことも減っちゃって…」

「……」

春香「だから今、嬉しいんです」

春香「上手くいかなくたって、プロデューサーさんと歩けてるだけで私、嬉しいんです」

春香「何もしてもらわなくてもいい、来年も再来年も、その先だって」

春香「こうやってプロデューサーさんと歩けたらなぁって」

春香「それだけで私は大満足ですよっ!大満足!」

18 : 以下、\... - 2014/12/31 18:59:03.84 i/0SV/BP0 6/7

「春香…」

春香「って何言ってるんだろう私、あ、あの…忘れてください…!」タタ

「春香っ!」

春香「わわっ!」ドンガラガッシャーン

「……」

春香「いたた…」

「…はは」

春香「…ふふ」

「ははははっ、ほら、大丈夫か?」

春香「あはは、す、すみません」

「なんだか春香を労うつもりが、逆に元気をもらっちゃったな」

「ありがとう春香、来年もよろしくな!」

春香「はい!来年もよろしくお願いします!プロデューサーさん」

24 : 以下、\... - 2014/12/31 19:38:53.12 i/0SV/BP0 7/7

「それから近くの公園で、今年あった出来事について語り合った」

「少し肌寒かったせいだろう、二人の距離はいつもよりずっと近かった」

「話の花は散る事を知らず、次から次へと思い出が蘇る」

「あんなに笑ったのはいつ振りだろう」

「無邪気な春香の笑顔にまた癒されて…」

「本当に楽しい時間が過ごせた」

「来年も頑張ろう」


おわり

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