撫子「うんうん、それじゃ・・・わかってるって・・・」
撫子「私もクリスマス楽しみにしてるから・・・」
撫子「じゃあね」
花子「彼女さんから電話だし?」
撫子「うん、クリスマスの予定・・・花子はクリスマスどうするの?」
花子「楓とこころ達を呼んでパーティーを開催する予定だし」
撫子「それは楽しみだね」
花子「うん、それで今から楓とパーティー用の飾りつけの折り紙を買いに行って来るし」
撫子「いってらっしゃい、車には気をつけてね」
花子「わかったし!行って来ます」
撫子「・・・さて」
元スレ
櫻子「く、クリスマス!?」向日葵「で、デート!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1356442089/
櫻子「向日葵め!一人だけケーキ食べるつもりだな!」
向日葵「これは明日のクリスマス用の新作ケーキですわ!」
向日葵「クリスマスは他の料理で忙しいですから、前日にスポンジだけでも作ろうって思いまして・・・」
向日葵「それにスポンジとスポンジの間にも生クリームを塗っておけば、明日にはちょうど良い感じになるんですのよ」
櫻子「おぉー、それは美味しそう!さっそく味見しよう」キラキラ
向日葵「ダメですわ!あなたの場合、味見だけじゃすまないですもの!」
櫻子「向日葵は食べたくせに!さっき生クリーム舐めてたの見たもん!」
向日葵「そ、それは・・・ちょっと魔がさしたっていうか・・・」
櫻子「そんなことだから向日葵さんはお太りになるんですのよ?」
向日葵「太ってませんわよ!」バチバチ
櫻子「じゃあ食わせろ」バチバチ
向日葵「い・や!ですわ!!」バチバチ
櫻子「ぐぬぬぬぬぬ!」バチバチ
撫子「ねえ、二人はクリスマスはどうするの?」
櫻子「あれ?ねーちゃんいたの?」
向日葵「ずっといらっしゃいましたわよ・・・」
撫子「・・・で、クリスマスは友達と会うの?」
櫻子「それがみんなクリスマスは予定があるんだって」
向日葵「それで本当に不本意ながら櫻子とパーティーをやる予定ですわ」
櫻子「私だって、あかりちゃんと一緒がよかったし!」
向日葵「それにしても、みんな用事なんて何があったのかしら?」
櫻子「本当だよねー、せっかく冬休み始まったばかりなのに」
撫子「・・・普通にデートとかじゃないの?」
櫻子「え?」
向日葵「そ、そういわれれば・・・最近、吉川さんと歳納先輩がやたら仲良しのような・・・」
櫻子「最近、お昼休みにいつも歳納先輩が迎えに来てるしね・・・」
向日葵「杉浦先輩も池田先輩と・・・」
櫻子「私にはプリンくれないのに、池田先輩にはプレゼントしてるし・・・」
櫻子「・・・ハッ!この前、ごらく部に行った時・・・あかりちゃんと船見先輩が二人っきりだったし・・・まさかあれも?」
向日葵「そうなのかもしれませんわね」
櫻子「み、みんな・・・まだ中学生なのに」
向日葵「こ、この年齢で独り身が寂しいと感じることになるなんて・・・」
櫻子「まだ中学生だし!別に寂しくなんかないもんね!」
向日葵「そ、そうですわよね、まだ中学生だし寂しくなんてないですわよね」
向日葵・櫻子「ハハハハハ」
撫子「あれ?二人って付き合ってるんじゃなかったの?」
向日葵「な、なぁ!?//」
櫻子「ね、ねーちゃん?何言ってんの//」
撫子「あれ?違うの?」
向日葵「違います!」クワッ
櫻子「違う!」クワワッ
撫子「でも、いつも二人でいるよね?」
櫻子「そ、それは」
向日葵「近所ですから!」
櫻子「そう!向日葵が近くに住んでるのがいけないんだ!」
向日葵「何ですって!」
櫻子「それに向日葵は私と一生を誓い合った下僕だし?私の面倒を見るのは当たり前なの!」
向日葵「はぁ!?//」
撫子「へぇ~、『一生』・・・ね」
向日葵「な、何を言ってますの!?」
櫻子「だってこの前、『おまえは一生私の下僕だ』って言ったら『わかりましたわ』って言ったじゃん」
向日葵「『死ね』って言ったんですわよ!!」
櫻子「何を赤くなってんの?熱でもあるの?」
向日葵「あ・・・い、いや・・・これはその・・・あなたが一生なんて言うから・・・その・・・//」モジモジ
櫻子「??」
撫子「やっぱり、仲良いじゃん」
向日葵「仲なんて」
櫻子「良くないもん!」
撫子「それに、朝いつも一緒に登校してるよね?」
向日葵「それはさすがに近所ですし、一緒に登校した方が危険も少ないですし」
櫻子「そうそう!別に普通だもんね!」
撫子「でも、櫻子が毎朝ひま子を起こしに行ってるよね?」
向日葵「え?」
櫻子「な、なな何を言ってるの?ねーちゃん!」
撫子「何を焦ってるの?」
櫻子「いや、これはその・・・」
向日葵「私てっきり楓に起こしてもらってると思ってたんですが、櫻子だったのね?」
櫻子「え?あ、その、ほら・・・一緒に登校するわけだから、朝が弱い向日葵が遅刻したら私も遅刻しちゃうし・・・」
向日葵「そう・・・その・・・ありがとう」
櫻子「う、うん・・・」
撫子「照れてる櫻子なんて珍しいねー」
櫻子「なっ!向日葵にお礼を言われるなんて珍しいから、ムズ痒いだけだし!」
撫子「二人とも付き合っちゃえば?」
櫻子「な、なななな//」
向日葵「何でそういう結論になりますの!?」
撫子「だって、休日によく二人で出かけるでしょ?」
向日葵「吉川さ・・・他の友達だっていますわ」
櫻子「そうそう、たまに二人だけどさ」
向日葵「櫻子!余計なことを言わないで下さる!?」
撫子「へぇ~、たまにねぇ~」
向日葵「特に深い意味はありませんわ!櫻子が適当にお店に行きたがって行くだけですし!」
櫻子「この前、たまたま見つけたパスタ屋・・・美味しかった・・・」ジュルリ
向日葵「ああ、あそこは良かったですわよね、雰囲気も最高でしたわ♪」
撫子「パスタ・・・ああ、もしかして、この雑誌の記事に書いてある店?」
櫻子「あ、あああああああ!」
向日葵「ああ、そうですわ、このお店ですわ・・・ってこの雑誌」
撫子「『気になるあの娘と行くならこのお店!!』って、定期的に発売されてる雑誌なんだ」
向日葵「そ、そうなんですの、そういう雑誌に紹介されるくらい有名なんですのね」
撫子「ちなみに櫻子がよく熱心に読んでるんだ」
向日葵「え?」
櫻子「ちがーーーーう!ちげーし!ちがうの!!!!!!!」
向日葵「そ、そういえば、このお店も・・・このお店も最近・・・行きましたわ」
撫子「ね?『適当』って本人は言ってるけど・・・ね?」
向日葵「っ//」カァー
櫻子「ちげーし!たまたま偶然なの!勘違いするな!このおっぱいめ//」
向日葵「な、なんですって//」
櫻子「ぎぎぎぎぎ//」バチバチ
向日葵「ぐぐぐぐぐ//」バチバチ
撫子「顔真っ赤にしてケンカされても」
向日葵「真っ赤になんか//」
櫻子「なってないもんね!!//」
撫子「・・・・」
撫子「実は付き合ってるんでしょ?」
櫻子「だから違うって!」
向日葵「いい加減その話題やめません?」
撫子「だって、この前キスしてる所を見たよ?」
向日葵「な、何を言ってますの!?」
櫻子「あああああ、あれはちげーし!」
向日葵「さ、櫻子!?何を言ってますの!?」
撫子「あれ?冗談のつもりだったんだけど、本当にしてたんだ?」
向日葵「してませんわ!してませんわよ!ね?櫻子?」
櫻子「そうそう、向日葵の唇についてた生クリームを舐めとったのはノーカウントだし!」
向日葵「さ、櫻子!?それは秘密だって!!」
櫻子「へ?・・・・あっ・・・・あぅぅぅ//」シュー
撫子「あっ、そうだ・・・映画のチケットがあるんだけど、明日映画行く?」
櫻子「クリクリくり子ちゃんの劇場版だ!」
向日葵「ああ、楓が好きなアニメですわね」
櫻子「もしかして、向日葵見てないの?すげー面白いんだぞ!」
向日葵「・・・それ小さい子向けアニメでしょ?」
櫻子「な!?」
撫子「うちのクラスでも映画見に行く子、何人かいるよ?・・・私は見てないけど」
向日葵「そうなんですの?」
櫻子「ほら見ろ、そんな風に世間に疎いからおっぱいなんだよ」
向日葵「どういう理屈ですのよ」
撫子「・・・で、行くの?行かないの?」
櫻子「行くー行くー!」
向日葵「仕方ありませんわね・・・」
撫子「あと、お小遣いも上げるから二人でご飯食べておいで」
櫻子「やったー♪ステーキがいいー」
向日葵「え?いや、その・・・さすがにそこまでは・・・」
撫子「気にしないで、ほら普段櫻子の面倒を見てもらってるし、お菓子作りのお礼ってことで・・・ね?」
向日葵「うぅ・・・そういうことなら、ありがとうございますわ」
櫻子「そうだぞ!向日葵は私のお陰で和牛ステーキが食べられんだぞ!ほら私を褒め称えろ」ヘヘーン
向日葵「話の流れから意味不明ですわ、もっと考えてから喋ってくださらない?」
櫻子「なんだと!まるで私がバカみたいじゃん!向日葵のバカ!」
向日葵「なんですって!?」
向日葵「あなたのバカなところなんて10個でも100個でも言えますわよ!」
櫻子「んぎぎぎぎぎ!!」
向日葵「ぐぬぬぬぬぬ!」
撫子「ただし!」
向日葵・櫻子「?」
撫子「せっかくだから、クリスマスデートっぽく行ってきな」
櫻子「はぁ!?なんで?」
向日葵「そうですわ!櫻子とデートなんて!」
撫子「デートって言ってもさ、家で待ち合わせじゃなくて、外で待ち合わせしたり」
撫子「いつも以上にオシャレしたり、手を繋いだりして歩いたりとか、普段と違うことでいいから」
櫻子「・・・それなら、別にいいかな」
向日葵「いえ、最後に何か最大の難関があったような気がしますわよ?」
撫子「はい、お小遣い・・・櫻子に渡しておくから、ひま子をエスコートしてやりな」
櫻子「わーい、お金ー♪」
向日葵「それは、明日のお金ですからね!使わないでよ!」
櫻子「わかってるって♪」
撫子(本当はお母さんから、櫻子はひま子に普段世話になってるからお小遣いを渡しておいてって、お金を貰ったんだけど・・・)
撫子(これで少しでも二人の仲が進展すれば・・・)
櫻子「ゲーム買いに行こうっと♪」
向日葵「だから、それは明日のお金とあれほど!」
撫子(進展すればいいなー)
■クリスマス当日
向日葵「家が隣同士なのに、駅前で待ち合わせになりましたわ・・・」スタスタ
向日葵「今日は寒いから、櫻子が遅刻しなければいいんですけど」スタスタ
向日葵「・・・って、あれは櫻子!?・・・まさか櫻子の方が先についてるなんて」
向日葵「とりあえず、声を掛けてみましょう」
櫻子「向日葵!ようやく来たのか!」
向日葵「櫻子・・・早いのね」
櫻子「そこは『櫻子様!お待たせしてすいませんですわ、お詫びに足をお舐めします!』だろ!」キィッ
向日葵「じゃあ、足を出してくださらない?」ニコッ
櫻子「いや、寒いからいい」
向日葵「今日は早いのね、まだ待ち合わせ1時間前ですわよ?」
櫻子「いや、朝・・・ねーちゃんに叩き起こされて・・・着せ替え人形にされて・・・」
向日葵「それでやたら今日はオシャレなんですのね」
櫻子「その後、家を追い出されちゃってさー」
櫻子「・・・へぇ~、向日葵もおしゃれしてるねー」
向日葵「べ、別に深い意味はありませんわ、撫子さんからのお願いだから仕方なくですわ」
櫻子「ふーん」
向日葵「//」チラッチラッ
櫻子「じゃあ、早く行こうー、今なら朝一番の映画に間に合うし」
向日葵「はいはい、別に何も期待してませんし、早く行きましょうか」
櫻子「?」
櫻子「ねえ、向日葵」
向日葵「なんですの?」
櫻子「みんなさ・・・そのうち、恋人を作って・・・バラバラになっちゃうのかな?」
向日葵「・・・」
櫻子「友達がいくら多くても、イベントの時はみんな恋人と一緒・・・」
櫻子「恋人がいない私とかは・・・独りぼっちになっちゃうのかな?」
向日葵「はぁ・・・櫻子は独りになるかもしれなくて怖いんですの?」
櫻子「むっ・・・向日葵は怖くないのかよ」
向日葵「それは、怖いですわ」
櫻子「ほらみろ、向日葵だって怖いんじゃないか」
向日葵「それは独りになったら・・・孤独になったらでしょう?」
櫻子「だから、さっきからそういってるじゃん」
向日葵「だったら、私は独りになりそうにはないですわね」
櫻子「え?」
向日葵「だ、だって、私の横にはいつも櫻子がいるでしょ?」
櫻子「へ?」
向日葵「私と櫻子は腐れ縁なんですから、私が最後まで一緒にいるしかないでしょ」
櫻子「・・・」ポカーン
向日葵「まったく、櫻子は寂しがりやなんだから・・・私がいないとダメですわね//」プイッ
櫻子「・・・・そっかー向日葵が・・・・・・・・えへへ」ボソッ
向日葵「ほら、今日は櫻子がエスコートしてくれるんでしょ?早く行きましょう」
櫻子「よし!今日は世界で一番楽しいクリスマスにしてやるから覚悟しろよ!向日葵!」
向日葵「はいはい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
向日葵「映画面白かったですわね」
櫻子「ご飯も美味しかったー」キュップイ
西垣「おぉー、二人ともこんな所でデートかー?」
向日葵「デートなんかじゃ」
櫻子「ないもん!」
西垣「相変わらず息ぴったりじゃないかー」
向日葵「って、会長!?」
櫻子「おぉー、ゴスロリってやつですか!?可愛いです!」
松本「・・・//」
西垣「だろー、私がせっかくクリスマスプレゼントに選んでやったのに、さっきまでごねててな」
櫻子「へー」
西垣「ごねてた松本も可愛かったけどな」
松本「・・・//」ポカポカ
西垣「やめろ、痛いって」
松本「・・・」プー
西垣「はいはい、何でもご馳走しますよ、お嬢様」
松本「・・・」
西垣「じゃあ、私たちは行くよ、二人とも危ない事はするなよー」
向日葵「はい、わかりましたわ」
櫻子「先生が危ないことをして、杉浦先輩に怒られないように気をつけてくださいねー」
西垣「ははは、それは約束できないなー」
松本「・・・」
向日葵「あっ、吉川さんですわ」
櫻子「歳納京子ー先輩ーこんにちはー」
京子「ちっぱいちゃん、ひまっちゃん、やっほー」
ちなつ「げっ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん・・・」
櫻子「『げっ』?」
ちなつ「違うの!京子先輩とはさっきたまたま偶然そこで会っただけで、本当に偶然で!!」
向日葵「そうなんですの?てっきりデートかと思ってましたわ」
ちなつ「京子先輩とデートなんてしてるわけないでしょ?」ハハハハハ
京子「ちなみに、昨晩からずっと一緒です」
ちなつ「京子先輩!?」
京子「昨日のちなつは可愛かったよ」キリッ
バキドカ
京子「痛い・・・」
ちなつ「違うの!本当は今朝から一緒だったから、昨夜はちゃんと家に帰ったから!」
向日葵「そ、そうなんですの」
櫻子「//」シュー
京子「あれ?もしかして、二人もデート?」
向日葵「デートなんかじゃ」
櫻子「ないもん!」
向日葵「・・・あら?二人『も』って事は、歳納先輩と吉川さんは・・・」
京子「うん、デートだよ♪」
ちなつ「京子先輩!?」
京子「ちなつちゃんったら可愛いんだよ、みんなには内緒にしてって」
ちなつ「だ、だって、恥ずかしいじゃないですか//」
京子「ちなちゅー可愛いー♪」
ダキッ
ちなつ「ちょっと、二人が見てますってやめて・・・やめてくださいってば!」
京子「えー、だって二人っきりの時はちなつちゃんから抱きついてくるのにー」
京子「あっ・・・・ちなつちゃんってツンデレ?」
ちなつ「違います!!」
京子「そんなちなつちゃんも可愛いよー」
向日葵「あっ、私たちお邪魔みたいですし、行きますわね」
櫻子「ちなみに学校でもバレバレだから隠さなくてもいいと思うよ」
京子「うん、バイバイー」
ちなつ「え?櫻子ちゃん?どういうこと?あ!待ってー行かないで!」
向日葵「イチャイチャでしたわね・・・」
櫻子「何か羨ましいなー」チラッ
向日葵「ふぇっ?//」
櫻子「ちげーし!たまたま向日葵を見ただけだから!別にして欲しいわけじゃないから!」
向日葵「そ、そうなんですのね、たまたまなら仕方ない・・・って船見先輩!?」
櫻子「あっ、あかりちゃんもいる!こんにちはー」
あかり「櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、こんにちはー」
結衣「こんにちは、二人はデートかな?」
向日葵「デートなんかじゃ」
櫻子「ないもん!」
向日葵「えーと、お二人は?」
櫻子「デート?」
あかり「いや、あのね・・・その・・・」
結衣「あっ!京子とちなつちゃんがまた手を繋いでる!」
向日葵「え?」
櫻子「手?」
あかり「そんなぁ・・・ちなつちゃん・・・あかりとデートの練習いっぱいしたのに・・・何で本番はしてくれないの?」
結衣「毎年毎年、京子は私とクリスマスを過ごしてたのに・・・なんで今年は・・・」
あかり「あっ、結衣隊長!ちなつちゃん達が映画館に入りますぜ!」
結衣「なんだと!ダメだ・・・二人っきりにはさせられない!あかり隊員!突入するぞ!」
あかり「ブラジャー!」
向日葵「行ってしまいましたわ・・・」
櫻子「・・・・手」
向日葵「え?」
ギュウウウ
向日葵「ちょっと、急に手を繋いでどうしましたの!?」
櫻子「ね、ねーちゃんが言ってたじゃん・・・ほら、手を繋げって・・・だから仕方ないだろ・・・」
向日葵「あっ、そういえば・・・」
櫻子「貰ったお金でご飯も食べちゃったしさ・・・だから・・・ほら」
向日葵「・・・それなら、仕方ありませんわよね//」
櫻子「うん、仕方ないね//」
向日葵「あら?あっちに杉浦先輩と池田先輩が・・・」
櫻子「本当だ・・・って、ええ!?」
向日葵「き、キスしようとしてますわ」ドキドキ
櫻子「い、行こう!向日葵!!」
向日葵「そ、そうですわね」
向日葵「・・・・」スタスタ
櫻子「・・・・」スタスタ
向日葵「あの・・・櫻子?」
櫻子「なに?」
向日葵「・・・これ・・」スッ
櫻子「ん?」
向日葵「あげますわ」
櫻子「あ・・・・」
向日葵「く、クリスマスだから・・・べつに深い意味はありませんわ//」プイッ
櫻子「綺麗なラッピング・・・ありがとう・・・」
向日葵「それで・・・その//」モジモジ
櫻子「実は、私も・・・はい」スッ
向日葵「え?」
櫻子「ほ、ほら、私もクリスマスだし・・・勘違いすんなよ//」プイッ
向日葵「ありがとう・・・櫻子がプレゼントをくれるなんて・・・」
櫻子「そうだ!もっと感謝しろ!」
向日葵「開けてもいい?」
櫻子「べ、べつにいいけど」
パカッ
向日葵「ストラップ・・・2個入ってますわ・・・」
向日葵「一つは『ひまわり』・・・もう一つは・・・『さくら』」
櫻子「ほら、向日葵って携帯にストラップつけてないじゃん?」
櫻子「そ、それにさ、向日葵が今日言ってくれたよね?」
向日葵「え?」
櫻子「『私と櫻子は腐れ縁なんですから、私が最後まで一緒にいるしかないでしょ』って」
櫻子「だから、『ひまわり』と『さくら』・・・ずっと一緒なの!わかったか!おっぱい!」キィッ
向日葵「ふふふ、そうなの・・・ふふふ♪」
櫻子「ニヤニヤしてる・・・キモッ//」
向日葵「そんな櫻子は顔真っ赤ですわね♪」
櫻子「ムカッ!ムカムカッ!」
向日葵「それより、私からのプレゼントも開けてくれないかしら?」
櫻子「はいはい、向日葵は注文が多いなー、だからだめっぱいなんだよ」ブツブツ
向日葵「・・・・さすがに怒りますわよ」
パカッ
櫻子「・・・・あっ」
向日葵「驚きました?」
櫻子「私がプレゼントしたのと同じだ・・・『ひまわり』と『さくら』のストラップ・・・」
向日葵「・・・本当にすごい偶然ですが・・・私も・・・櫻子と同じ考えですわ」
櫻子「そっかー、今日は偶然が多いね・・・えへへへ♪」
向日葵「はぁ~・・・それにしても櫻子と同じ思考レベルなんて、私もダメですわね」
櫻子「なんだとー!私をバカにしてるな!向日葵のバカ!」
向日葵「だって、あなたバカですし」
櫻子「んぎぎぎぎぎぎ!!」
向日葵「櫻子?」
櫻子「なんだよ・・・」
向日葵「その・・・素敵なプレゼントをありがとう」
櫻子「・・・・」
櫻子「うん、私もありがとう、向日葵」
櫻子「そうだ!さっそく携帯につけようっと♪」
向日葵「私もそうしようかしら・・・携帯に何もつけてませんし」
櫻子「おぉー、さすが私からのプレゼント!さっそく役にたったね!」
向日葵「・・・おそろいは恥ずかしいですわね」
櫻子「でも、向日葵からのプレゼントだから、私はつけるよ!」
向日葵「・・・私もつけないと何か負けた気分になるから、私もつけますわ!」
櫻子「それでこそ私の永遠のライバルだね!」
向日葵「櫻子には負けませんわよ!」
櫻子「つけた・・・・」
向日葵「私も・・・・」
櫻子「・・・・」
向日葵「・・・・」
櫻子「おそろいか・・・」ボソッ
向日葵「っ//」カァー
櫻子「キモッ!なんで赤くなるんだよ//」
向日葵「さ、櫻子こそ//」
櫻子「うぅ・・・//」
向日葵「・・・・//」
櫻子「・・・・//」
向日葵「ふふふふ//」
櫻子「えへへへ//」
櫻子「あっ・・・雪だ」
向日葵「あら本当ですわ・・・ホワイトクリスマスですわね」
櫻子「・・・お腹減ってきた・・・向日葵!ケーキ!」
向日葵「あなた雪を見た感想がケーキなんですの?」
櫻子「ケーキ作ったんでしょ?早く食べないと勿体無い!早く食べよう!」ダダダダダ
向日葵「ちょっと、待ちなさい!櫻子!」
向日葵「そういえば、楓に今から帰るってメールしなきゃ・・・」めるめる
向日葵「あっ・・・おそろいのストラップ・・・」
向日葵「ふふふ//」
向日葵「最高のクリスマスプレゼントをありがとう櫻子」
櫻子「向日葵ー!何してるのー、置いて行くよー」
向日葵「はいはい、今から行きますわよ」タタタタタ
向日葵「そういえば、櫻子?」
櫻子「なに?」
向日葵「来年もプレゼント交換しましょうね?」
櫻子「あたり前だし!だって・・・」
向日葵・櫻子「ずっとずっと一緒」
向日葵「ですものね!」
櫻子「だもんね!」
櫻子「ぐぐぐぐぐ!」
向日葵「ふふふふ」クスクス
櫻子「向日葵!私の台詞とるなよ!」
向日葵「じゃあ、来年はもっと気が利いた台詞を考えてね♪」
櫻子「絶対に絶対にすごい事をしてやるから、覚えていろよ!」
向日葵「ふふふ、楽しみにしてますわ♪」
終わり
おまけ①
西垣「いやー、松本は何でも似合うなー」
西垣「メイド服、チャイナ、巫女、園児服・・・etc」
西垣「いやー、可愛かったぞ」
松本「・・・・・・・・・・・・・」
西垣「はぁ?今度は私を着せ替え人形にしたい?」
松本「・・・」
西垣「と言ってもなー、私は何も似合わないぞ」
松本「・・・」
西垣「な、ななな、男装だと//」
松本「・・・」コクコク
西垣「え?そんなに見たいのか?」
松本「・・・・」
西垣「し、仕方ない・・・今度の年末か年始に見せてやるよ」
松本「・・・」パァァァ
西垣「ああ、あまり期待はしないでくれ」
西垣「・・・まぁ、可愛い松本が見れたからこれくらいいいか」
松本「・・・」
西垣「ああ、忘れてた」
西垣「ハッピーメリークリスマス、松本」
松本「・・・・♪」
おまけ②
綾乃「・・・・」
千歳「・・・・」
千歳「取れたでー」
綾乃「ありがとう、千歳」
千歳「ええよー、目にごみが入っただけやし」
綾乃「鏡があれば自分で取るんだけどね・・・って千鶴さん!?」
千鶴「・・・」だぱー
綾乃「千鶴さん!?倒れてどうしたの!?」
千歳「あらあら、うふふふ、千鶴ったらたまにそうなるんよ」
綾乃「いやいや、笑ってる場合じゃないでしょう!」
千鶴「我が生涯に一片の悔い無し・・・・」ガクッ
千歳「うふふふ」
綾乃「ちょっと、千鶴さん!?千鶴さーーーん!」
本当に終わり