1 : 名無しさ... - 21/12/15 23:28:35 NQLd 1/32こちら【SS冬祭Pドル21】参加SSです。
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元スレ
中谷育「いっしょにねていい?」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1639578515/
(トゥインクルリズム地方公演、ホテルの駐車場)
中谷育「あ、プロデューサーさんがもどってきたよ」
松田亜利沙「お二人とも、荷物と変装は大丈夫ですか?」
七尾百合子「はい。それじゃあ降りましょう」ガチャ
P「ちょっと待って、一旦車の中で」
百合子「え?」
……
P「今回の引率、急に律子から俺になっただろ?」
亜利沙「はい、そうですね」
P「それで、音無さんが部屋を変更するのを忘れて、ツイン二部屋のままになってるんだ」
百合子「……あっ」
P「部屋もいっぱいだから、変更が出来ないみたいなんだ。狭くて悪いんだけど、三人は二人部屋に泊まってもらう形に……」
百合子「これはもしかして、この中の誰かがプロデューサーさんと同じ部屋で一夜を共にすることに……若い男女が一つ屋根の下、何もしないと言うプロデューサーさん、でも何も起きないわけがなく……」
亜利沙「……百合子ちゃんどうしましょう?」
P「もうほっとこう。亜利沙も育もそれでいいか?」
育「どうして?」
P「え?」
育「なんでプロデューサーさんといっしょの部屋はダメなの?」
P「そりゃあ、常識的に考えて」
育「わたしはいっしょでもいいよ」
亜利沙「だっ、ダメですよぉ!」
育「どうして?」
亜利沙「そ、それは……男性と女性ですし……あと、育ちゃんは三人一緒は嫌ですか?」
育「だって、三人だと、一つのベッドに二人でねなきゃいけないんだよね?」
亜利沙「それは、そうなりますね」
育「みんなつかれてるし、せまいと体によくないよね?」
亜利沙「……そうかもしれませんね」
育「だから、ふつうに二人ずつでいいと思うんだけど」
P「いや、でもな、流石に」
亜利沙「わ、わかりました!」
P「はい?」
亜利沙「ええ、育ちゃんの言う通りです。普通に二人ずつ使いましょう」
育「だよね!」
P「ちょっと」
亜利沙「ただ、プロデューサーさんとの相部屋は年長のありさにします!//」
P「いや、何言ってるの!?」
亜利沙「プロデューサーさんはアイドルに手は出しませんよね?」
P「当たり前だ」
亜利沙「それなら大丈夫です! それに万が一、気の迷いが起きても、こんな魅力ゼロのオタクなら襲われることもないはずです!」
P「襲われるとか言うなって!」
亜利沙「だから、ありさが」
百合子「ちょっと待ってください!」
亜利沙「ゆゆ百合子ちゃん、戻りましたか」
百合子「プロデューサーさんと相部屋するのは私です!//」
P「いや、勝手に話を進めるなって」
亜利沙「ムムッ……話を聞きましょう」
百合子「ありささんは……け、け、結婚できる年齢です! 危ないです!」
亜利沙「そそそそそんな結婚なんて全然考えて……」
百合子「その点、私はまだ中学生です! 中学生に手を出したら犯罪です!」
亜利沙「……たしかに」
百合子「それに私はいつも警戒心MAXです。プロデューサーさんが近かっただけで、慌てて逃げてます!」
P「それはそれでどうなの?」
百合子「だから、たとえ同じベッドに入っても、プロデューサーさんには指一本、触れさせません!」
P「ベッドは二つあるからな」
百合子「万が一、そういう空気になって、私が壁際に自然に追いやられる形になって、いつの間に逃げ場が……ってなったらわからないですけど、その時はちょっと早い気もしますけど、覚悟を決めて……//」
P「」ムニー
百合子「いひゃいいひゃい」
亜利沙「触れられてるじゃないですか……」
育「なんだかよくわからないけど、わたしがプロデューサーさんといっしょじゃダメなの?」
亜利沙「ダメですよ!」
育「なんで?」
亜利沙「それは……こんな純粋無垢な子に……ねぇ?」
百合子「そ、そうですよ」
育「いっしょの部屋でねるだけだよ? 何がダメなの?」
亜利沙「……たしかに、育ちゃんなら大丈夫ですかね」
P「え?」
百合子「……そうかもしれませんね。私たちより、しっかりしてますし」
P「はい?」
亜利沙「育ちゃん、プロデューサーさんが怖くなったら、すぐ連絡してくださいね」
育「うん? わかった」
P「いや、ちょっと……」
……
P「ほら、こっちの部屋のカギ」
亜利沙「はい、たしかに預かりました。育ちゃん、何かあったらすぐ駆けつけますからね」
育「うん? わかった」
P「……それじゃ、また明日な。おやすみ」
百合子「はい、おやすみなさい」ガチャ バタン
P「……はぁ、どうしてこんなことに」
育「プロデューサーさん」
P「ん? どうした?」
育「先にシャワー、あびてくるね」
P「……その台詞を育から最初に聞くことになるとは」
育「え?」
P「いや、ごめん。何でもない」
育「へんなの」
……
(しばらくして)
育「おやすみなさい」
P「おやすみ」
育「……」
P「……」
育「……」
P「……」
育「……ねぇ、プロデューサーさん」
P「……ん?」
育「そっちのベッドに行っていい?」
P「いや、何言ってるの?」
育「さいきん、ひとりでねはじめたんだけど、さびしくて……」
P「うん?」
育「でもおかあさんに、またいっしょにねよう、って言うのもはずかしいから……いい?」
P「ダメだって。というか、そもそも狭いと体に悪いって言って、俺との相部屋になっただろ」
育「わたしがねるまででいいから。わたしがねたら、プロデューサーさんがこっちのベッドをつかってくれたらいいよ」
P「……ダメだよ。我慢してくれ」
育「こんなことおねがいできるの、プロデューサーさんしかいないの」
P「……ダメ」
育「……わたし、今日がんばったよ」
P「……うん」
育「だから今日だけ! 今日だけやってくれたら、またがんばる。だから……グスッ」
P「……」
育「おねがい……グスッ」
P「……育が寝つくまでだからな」
育「やった!」ゴソゴソ
育「プロデューサーさん、ありがとう」
P「俺、甘いよなぁ……」
育「……頭、なでてほしいな」
P「……ん」ナデナデ
育「えへへ、安心するな」
P「……そうか」
育「これから毎日やってくれる?」
P「……はい?」
育「じょうだんだよ。おやすみ」
P「……おやすみ」
育「……」
……
育「」スースー
P(寝たか……さて、俺も寝るか)
育「」スースー
P(起こさないように……もう一つのベッドに……)
育「」スースー
P(よし、じゃあ寝よう。おやすみ)
育「」スースー
育「……」
育(プロデューサーさん)
育(わたしがいつまでも子どもだと思ってたら、おおまちがいだよ)
育(明日は早おきして、じゅんびしなきゃ……)
……
(翌朝)
亜利沙「何してるんですかぁ!!」
P「おわぁ!」
百合子「あわわわ……//」
亜利沙「育ちゃんと同じベッドに寝てるなんて……どういうことですか!?」
P「……え? 育?」
育「おはよう! プロデューサーさん!」
P「ちょっ、え、なんで」
亜利沙「事後ですか!? 育ちゃんを襲ったんですか!?」
P「い、いや、育が寂しいって言うから、寝かしつけただけで」
育「うん、プロデューサーさん、やさしくしてくれたよ」
亜利沙「優しくシたんですか!?」
P「多分だけど字面が違う!」
育「あとね、ゆびわもらっちゃった」
P「は?」
亜利沙「婚約指輪!?」
百合子「ひょえええ! 二人はそんなところまで行って……//」
P「いや、ちょっと、何のこと?」
育「これだよ」
P「それ……たしかにあげたけど、ずいぶん前にあげたやつで」
亜利沙「随分前から狙ってたんですか!?」
P「そういうことじゃなくて、というか婚約指輪じゃないし」
亜利沙「育ちゃん、どうなんですか?」
育「うん、こんやくゆびわじゃないよ」
P「ほら、育もこう言ってるだろ」
育「ほんものは大きくなってから、だよね?」
P亜利沙百合子「」
亜利沙「……こっ、この、■リコン!!」
P「違う、違うって!」
育「……えへへ」
おわり


