1 : 名無しさ... - 21/12/15 23:28:35 NQLd 1/32

こちら【SS冬祭Pドル21】参加SSです。
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=23317&ukey=0&cat=765

ここでしか読めないSSもありますし、よければ足を運んでみてください。

元スレ
中谷育「いっしょにねていい?」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1639578515/

2 : 名無しさ... - 21/12/15 23:30:03 NQLd 2/32


(トゥインクルリズム地方公演、ホテルの駐車場)

中谷育「あ、プロデューサーさんがもどってきたよ」

松田亜利沙「お二人とも、荷物と変装は大丈夫ですか?」

七尾百合子「はい。それじゃあ降りましょう」ガチャ

P「ちょっと待って、一旦車の中で」

百合子「え?」

……

3 : 名無しさ... - 21/12/15 23:31:26 NQLd 3/32


P「今回の引率、急に律子から俺になっただろ?」

亜利沙「はい、そうですね」

P「それで、音無さんが部屋を変更するのを忘れて、ツイン二部屋のままになってるんだ」

百合子「……あっ」

P「部屋もいっぱいだから、変更が出来ないみたいなんだ。狭くて悪いんだけど、三人は二人部屋に泊まってもらう形に……」

4 : 名無しさ... - 21/12/15 23:32:34 NQLd 4/32


百合子「これはもしかして、この中の誰かがプロデューサーさんと同じ部屋で一夜を共にすることに……若い男女が一つ屋根の下、何もしないと言うプロデューサーさん、でも何も起きないわけがなく……」

亜利沙「……百合子ちゃんどうしましょう?」

P「もうほっとこう。亜利沙も育もそれでいいか?」

「どうして?」

P「え?」

5 : 名無しさ... - 21/12/15 23:33:42 NQLd 5/32


「なんでプロデューサーさんといっしょの部屋はダメなの?」

P「そりゃあ、常識的に考えて」

「わたしはいっしょでもいいよ」

亜利沙「だっ、ダメですよぉ!」

「どうして?」

亜利沙「そ、それは……男性と女性ですし……あと、育ちゃんは三人一緒は嫌ですか?」

6 : 名無しさ... - 21/12/15 23:34:47 NQLd 6/32


「だって、三人だと、一つのベッドに二人でねなきゃいけないんだよね?」

亜利沙「それは、そうなりますね」

「みんなつかれてるし、せまいと体によくないよね?」

亜利沙「……そうかもしれませんね」

「だから、ふつうに二人ずつでいいと思うんだけど」

P「いや、でもな、流石に」

亜利沙「わ、わかりました!」

7 : 名無しさ... - 21/12/15 23:35:32 NQLd 7/32


P「はい?」

亜利沙「ええ、育ちゃんの言う通りです。普通に二人ずつ使いましょう」

「だよね!」

P「ちょっと」

亜利沙「ただ、プロデューサーさんとの相部屋は年長のありさにします!//」

P「いや、何言ってるの!?」

8 : 名無しさ... - 21/12/15 23:38:49 NQLd 8/32


亜利沙「プロデューサーさんはアイドルに手は出しませんよね?」

P「当たり前だ」

亜利沙「それなら大丈夫です! それに万が一、気の迷いが起きても、こんな魅力ゼロのオタクなら襲われることもないはずです!」

P「襲われるとか言うなって!」

亜利沙「だから、ありさが」

百合子「ちょっと待ってください!」

9 : 名無しさ... - 21/12/15 23:39:54 NQLd 9/32


亜利沙「ゆゆ百合子ちゃん、戻りましたか」

百合子「プロデューサーさんと相部屋するのは私です!//」

P「いや、勝手に話を進めるなって」

亜利沙「ムムッ……話を聞きましょう」

百合子「ありささんは……け、け、結婚できる年齢です! 危ないです!」

亜利沙「そそそそそんな結婚なんて全然考えて……」

10 : 名無しさ... - 21/12/15 23:41:24 NQLd 10/32


百合子「その点、私はまだ中学生です! 中学生に手を出したら犯罪です!」

亜利沙「……たしかに」

百合子「それに私はいつも警戒心MAXです。プロデューサーさんが近かっただけで、慌てて逃げてます!」

P「それはそれでどうなの?」

11 : 名無しさ... - 21/12/15 23:42:32 NQLd 11/32


百合子「だから、たとえ同じベッドに入っても、プロデューサーさんには指一本、触れさせません!」

P「ベッドは二つあるからな」

百合子「万が一、そういう空気になって、私が壁際に自然に追いやられる形になって、いつの間に逃げ場が……ってなったらわからないですけど、その時はちょっと早い気もしますけど、覚悟を決めて……//」

P「」ムニー

百合子「いひゃいいひゃい」

亜利沙「触れられてるじゃないですか……」

12 : 名無しさ... - 21/12/15 23:43:25 NQLd 12/32


「なんだかよくわからないけど、わたしがプロデューサーさんといっしょじゃダメなの?」

亜利沙「ダメですよ!」

「なんで?」

亜利沙「それは……こんな純粋無垢な子に……ねぇ?」

百合子「そ、そうですよ」

「いっしょの部屋でねるだけだよ? 何がダメなの?」

13 : 名無しさ... - 21/12/15 23:44:20 NQLd 13/32


亜利沙「……たしかに、育ちゃんなら大丈夫ですかね」

P「え?」

百合子「……そうかもしれませんね。私たちより、しっかりしてますし」

P「はい?」

亜利沙「育ちゃん、プロデューサーさんが怖くなったら、すぐ連絡してくださいね」

「うん? わかった」

P「いや、ちょっと……」

……

14 : 名無しさ... - 21/12/15 23:45:59 NQLd 14/32


P「ほら、こっちの部屋のカギ」

亜利沙「はい、たしかに預かりました。育ちゃん、何かあったらすぐ駆けつけますからね」

「うん? わかった」

P「……それじゃ、また明日な。おやすみ」

百合子「はい、おやすみなさい」ガチャ バタン

P「……はぁ、どうしてこんなことに」

「プロデューサーさん」

P「ん? どうした?」

15 : 名無しさ... - 21/12/15 23:47:13 NQLd 15/32


「先にシャワー、あびてくるね」

P「……その台詞を育から最初に聞くことになるとは」

「え?」

P「いや、ごめん。何でもない」

「へんなの」

……

16 : 名無しさ... - 21/12/15 23:48:00 NQLd 16/32


(しばらくして)

「おやすみなさい」

P「おやすみ」

「……」

P「……」

「……」

P「……」

17 : 名無しさ... - 21/12/15 23:48:32 NQLd 17/32


「……ねぇ、プロデューサーさん」

P「……ん?」

「そっちのベッドに行っていい?」

P「いや、何言ってるの?」

18 : 名無しさ... - 21/12/15 23:50:00 NQLd 18/32


「さいきん、ひとりでねはじめたんだけど、さびしくて……」

P「うん?」

「でもおかあさんに、またいっしょにねよう、って言うのもはずかしいから……いい?」

P「ダメだって。というか、そもそも狭いと体に悪いって言って、俺との相部屋になっただろ」

「わたしがねるまででいいから。わたしがねたら、プロデューサーさんがこっちのベッドをつかってくれたらいいよ」

P「……ダメだよ。我慢してくれ」

19 : 名無しさ... - 21/12/15 23:50:59 NQLd 19/32


「こんなことおねがいできるの、プロデューサーさんしかいないの」

P「……ダメ」

「……わたし、今日がんばったよ」

P「……うん」
 
「だから今日だけ! 今日だけやってくれたら、またがんばる。だから……グスッ」

P「……」

20 : 名無しさ... - 21/12/15 23:51:31 NQLd 20/32


「おねがい……グスッ」

P「……育が寝つくまでだからな」

「やった!」ゴソゴソ

21 : 名無しさ... - 21/12/15 23:52:10 NQLd 21/32


「プロデューサーさん、ありがとう」

P「俺、甘いよなぁ……」

「……頭、なでてほしいな」

P「……ん」ナデナデ

「えへへ、安心するな」

P「……そうか」

22 : 名無しさ... - 21/12/15 23:52:41 NQLd 22/32


「これから毎日やってくれる?」

P「……はい?」

「じょうだんだよ。おやすみ」

P「……おやすみ」

「……」

……

23 : 名無しさ... - 21/12/15 23:53:13 NQLd 23/32


「」スースー

P(寝たか……さて、俺も寝るか)

「」スースー

P(起こさないように……もう一つのベッドに……)

「」スースー

24 : 名無しさ... - 21/12/15 23:53:42 NQLd 24/32


P(よし、じゃあ寝よう。おやすみ)

「」スースー




「……」

25 : 名無しさ... - 21/12/15 23:54:33 NQLd 25/32


(プロデューサーさん)

(わたしがいつまでも子どもだと思ってたら、おおまちがいだよ)

(明日は早おきして、じゅんびしなきゃ……)

……

26 : 名無しさ... - 21/12/15 23:55:11 NQLd 26/32

(翌朝)

亜利沙「何してるんですかぁ!!」

P「おわぁ!」

27 : 名無しさ... - 21/12/15 23:55:56 NQLd 27/32


百合子「あわわわ……//」

亜利沙「育ちゃんと同じベッドに寝てるなんて……どういうことですか!?」

P「……え? 育?」

「おはよう! プロデューサーさん!」

P「ちょっ、え、なんで」

28 : 名無しさ... - 21/12/15 23:56:41 NQLd 28/32


亜利沙「事後ですか!? 育ちゃんを襲ったんですか!?」

P「い、いや、育が寂しいって言うから、寝かしつけただけで」

「うん、プロデューサーさん、やさしくしてくれたよ」

亜利沙「優しくシたんですか!?」

P「多分だけど字面が違う!」

29 : 名無しさ... - 21/12/15 23:57:28 NQLd 29/32


「あとね、ゆびわもらっちゃった」

P「は?」

亜利沙「婚約指輪!?」

百合子「ひょえええ! 二人はそんなところまで行って……//」

P「いや、ちょっと、何のこと?」

「これだよ」

30 : 名無しさ... - 21/12/15 23:58:21 NQLd 30/32


P「それ……たしかにあげたけど、ずいぶん前にあげたやつで」

亜利沙「随分前から狙ってたんですか!?」

P「そういうことじゃなくて、というか婚約指輪じゃないし」

亜利沙「育ちゃん、どうなんですか?」

「うん、こんやくゆびわじゃないよ」

P「ほら、育もこう言ってるだろ」

31 : 名無しさ... - 21/12/15 23:58:52 NQLd 31/32


「ほんものは大きくなってから、だよね?」

P亜利沙百合子「」

32 : 名無しさ... - 21/12/15 23:59:31 NQLd 32/32


亜利沙「……こっ、この、■リコン!!」

P「違う、違うって!」

「……えへへ」

おわり

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