1 : VIPに... - 2014/12/03 18:56:12.42 O6ZDx+3d0 1/20

まえおき

・モバマス
・みじかい
・たくみん

OKならどうぞー

元スレ
モバP「ある冬の日のこと」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417600562/

2 : VIPに... - 2014/12/03 18:57:20.95 O6ZDx+3d0 2/20


P「ふぅ…」ヌクヌク

拓海「あったけぇ…」

P「ネコはこたつで丸くなる、とは言うけど」

拓海「ライオンもこれには勝てねえよ…」グテー

P「…うん。そうだけどさ」

3 : VIPに... - 2014/12/03 18:58:55.86 O6ZDx+3d0 3/20




P「なんで拓海が俺の家にいるんだよ!」バンッ

拓海「こまけえこたぁいいんだよ」ヌクヌク

P「アイドル連れ込んでちひろさんに怒られるの俺なんだぞ!」



4 : VIPに... - 2014/12/03 19:02:00.57 O6ZDx+3d0 4/20


拓海「でぇじょうぶだ。コイツの顔を見に来てるだけ、って言えば反論できねえよ。なー?」

ネコ「にゃーお!」

P「そのネコもだいぶ大きくなったぞ」

拓海「アタシが拾った時はチビ助だったのにな。いいモノ食わせてもらってんだな、このこの!」

ネコ「にゃっ」ツンツン

「太りすぎないようにするのは大変なんだぞ?」

拓海「…コイツを飼ってくれてありがとな」

「我が家の癒しが増えたからいいよ」

5 : VIPに... - 2014/12/03 19:05:31.54 O6ZDx+3d0 5/20


P「………」ムキムキ

拓海「このミカンうめえな」モグモグ

P「楓さんが実家に帰った時に、お土産として持ってきてくれたんだ」

拓海「楓さんは…和歌山出身か」

P「ミカンといえば愛媛…って考えがちだけど、和歌山も名産地なんだよなぁ」

拓海「…アルミ缶の上に」

P「勿論それは言ってたぞ」

拓海「だよな」

6 : VIPに... - 2014/12/03 19:08:05.12 O6ZDx+3d0 6/20


P「あっ」

拓海「ミカンなくなっちまったな」

P「ミカンの段ボールが廊下にあるけど…」

拓海「………」ジーッ

「寒いからイヤだぞ」

拓海「アタシも寒いんだよ」ジーッ

「ジャンケンで負けたほうが取りに行く…これでどうだ」

拓海「うーし、絶対勝つ」グググ

「…その覗き込むヤツ、意味あるの?」

拓海「知らねえ。気分の問題だ」

7 : VIPに... - 2014/12/03 19:09:47.68 O6ZDx+3d0 7/20


「最初はグー!」

拓海「ジャンケンッ…」

「「ポンッ!」」





「っしゃあ!勝ったぁぁぁ!」グー

拓海「ちくしょう…」チョキ

「というわけでミカン取ってきてね」

拓海「うう…寒ぃ」ズルズル

「コタツごと移動しようとするな」

8 : VIPに... - 2014/12/03 19:13:52.14 O6ZDx+3d0 8/20


拓海「ほら、持ってきたぜ…ああ、寒い寒い」ドサッ

「ご苦労」

拓海「ああ…オマエとは離れたくねえ」ヌクヌク

「言う相手がコタツじゃなかったらロマンティックなんだけどな」

拓海「ロマンティックなんぞ止めてやるよ」

「じゃあ俺がロマンティックあげるよ」

拓海「…………」フッ

「鼻で笑われた…っ! こんな屈辱は初めてだっ!」

拓海「アンタはロマンティックって柄じゃねえだろ」

9 : VIPに... - 2014/12/03 19:15:35.02 O6ZDx+3d0 9/20


拓海「…あ、サッカーやってんな」ピッ

「拓海はサッカーとか見るのか?」

拓海「晴ほど熱心ってワケじゃねえけど、たまに見るぜ」

「そうか。試合は…後半アディショナルタイムか」

拓海「このまま逃げ切りだろうな」

「どうかね? ワンチャンスあれば同点くらい…」


10 : VIPに... - 2014/12/03 19:19:02.87 O6ZDx+3d0 10/20



<ニアサイドに飛び込んで…ゴール!!!起死回生の同点ゴール!!!

「な?」

拓海「マジかよ…予言者かアンタは」

「晴が言ってたんだよな。サッカーは何が起こるかわからないって」

拓海「やってる人間が言うと説得力が違えな」

「まったくだ」

11 : VIPに... - 2014/12/03 19:21:14.98 O6ZDx+3d0 11/20






「………」ウツラウツラ

ネコ「………」スピー

拓海「すー、すー…」

「…ハッ!?」ガバッ

(あれ、今何時だ?)チラッ

時計「20:30」

(げえっ、20時過ぎてる! そろそろ拓海を帰さないとヤバい時間)

12 : VIPに... - 2014/12/03 19:24:54.11 O6ZDx+3d0 12/20




<prrrr

「………」タラー

携帯「着信だぞ」prrrr

(アカン)



13 : VIPに... - 2014/12/03 19:26:21.88 O6ZDx+3d0 13/20


<ピッ

「…もしもし」

早苗「あ、Pくん? そっちに拓海ちゃんいない?」

「…コタツで寝てます」

早苗「なら安心ね。まだ帰ってきてなかったから心配だったのよ?」

「…あの、このことはちひろさんはご存じなのでして?」

早苗「大丈夫よ。誤魔化して報告したから」

「早苗さんマジ天使!(ありがとうございます!)」

早苗「なんか逆になってるわよー」

14 : VIPに... - 2014/12/03 19:28:07.75 O6ZDx+3d0 14/20


早苗「ただ、その代わりとして…わかってるわよね?」

「…何ケースですか?」

早苗「今度は居酒屋1回でいいわよ。一緒に飲みたいだけだからオゴリじゃなくていいから」

「…マジですか?」

早苗「マジマジ。ちゃんと予定空けておいてね?」

「来週の金曜を空けておくんで大丈夫です!」

早苗「それじゃ、早めに送り届けてねー♪」

「はーい」ピッ

15 : VIPに... - 2014/12/03 19:31:42.62 O6ZDx+3d0 15/20


「拓海ー、起きろー」ユサユサ

拓海「んむぅ…」

「起きないとキスするぞー」ユサユサ

拓海「………」

「…寝息が止まった。早く起きなさい」

拓海「…あっさりバレたな」ムクッ

「流石にわかるわ。ほら、もう外暗いから帰りなさい」

16 : VIPに... - 2014/12/03 19:33:26.61 O6ZDx+3d0 16/20


拓海「今何…ゲッ、20時!?」

P「だから起こしたんだ。ほら、送っていくから」

拓海「オウ…」イソイソ

P「忘れ物はないか?」

拓海「大丈夫だ。貴重品は財布しか持ってねえよ」

P「ん」

17 : VIPに... - 2014/12/03 19:38:10.86 O6ZDx+3d0 17/20


拓海「うわっ…外さみぃな…」

P「手袋持ってこなかったのか?」

拓海「昼間はなくても平気だったからよ…」

P「…んー」



ぎゅっ

「これなら多少マシだろ?」

拓海「ちょ…何してやがる?!」

「だって俺も手袋ないし…こうやって手をつなげばあったかいだろ?」

拓海「そうだけどよ…!」

「さ、行くぞ」

拓海(顔が熱くなるんだよバカ!)

18 : VIPに... - 2014/12/03 19:40:48.44 O6ZDx+3d0 18/20


「あ、着いた」

拓海「な、なぁ…もう手放していいだろ?」

「いいけど…そんなに一刻も早く手を放したいのか…」

拓海「いや、そういう意味で言ったワケじゃ」

「そうだよな…こんなオッサンと手をつなぐなんてイヤだよな…」

拓海「ッ! アンタとだったらいくらでも手ぐらいつないでや…」

19 : VIPに... - 2014/12/03 19:42:13.69 O6ZDx+3d0 19/20


「…いくらでも、か」ニヤニヤ

拓海「…テメエ、わかっててわざと煽っただろ!」

「ハハハ、ごめんごめん」

拓海「このヤロォ…!」ワナワナ

20 : VIPに... - 2014/12/03 19:43:13.88 O6ZDx+3d0 20/20


「拓海」

拓海「ンだよ」

「…また、手繋がせてくれるか?」



拓海「…考えといてやるよ、じゃあな!」

「早く寝ろよー」フリフリ

(残った手の温もりが温度以上にあったかかった。そんなある冬の夜だった)

おわり。

記事をツイートする 記事をはてブする