兄「特に今欲しいものも無いし、こんな願いでいっか」カキカキ
兄「あーあ、せっかくの七夕なのに何やってんだか……」ガサゴソ
弟「クリスマスツリーなんか飾って何やってんの?」
兄「おう、世は七夕だからな、笹の代わりだ」
弟「ふーん、何書いたの?」
兄「ククク、お前の背じゃ届かないとこに飾ったから見られませーん、残念でしたぁ」ベロベロバー
弟「いや、そこまで知りたいわけじゃないけど」
兄「そう……」
弟「俺もなんか書こ」
兄「やめろ!願いが分散してパワーダウンするだろうがッ!!!」
弟「ん~そうだなぁ……」カキカキ
兄「ぐぁぁああやめろぉおおお!!」
元スレ
兄「弟が妹に変身しますように」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1405694000/
弟「ま、いっかこれで」
兄「ん?なになに?[兄ちゃんの願いが叶いますように]」
兄「……え?なにこれ」
弟「どうせ大学受かりますようにとかだろ?ならこれでいいんじゃない?」
兄「あっ…あっ……」
弟「んじゃ、スイカ食ってくる!」
兄「い、いってらっしゃーい………」
兄「…………」
兄「うわっしにてぇ……」
兄「…………寝よ」
兄「はぁ……朝からくそ蒸し熱いな」
兄「牛乳牛乳~」
妹「うおぉおおおおおお!?」
兄「!?」ビクッ
兄「あぁん……牛乳がこぼれちまったぁぁ……じゅるる」
妹「おい兄ちゃん!!兄ちゃん!!うわっ!きもっ!!虫かよ!」ドタドタ
兄「うむ、朝からいいツッコミだ」
兄「……ってお前だれ?」
妹「兄ちゃん大変だ!!!ちんちんが無くなった!!!」
兄「そうかちんちんが無くなったのか……そりゃ大変だ」ゴクゴク
兄「ってちんちんが無くなったァ!?!?」ブハァァ
妹「いやきたねぇから」
兄「ちち、ちんちん!!ちんちん!!?マイサン!?」ガサゴソ
兄「ってなんだちゃんとあるじゃないか……」ボロン
妹「いや、兄ちゃんのじゃなくて俺のだって」
兄「なんだ……お前のか……」
兄「ってちんちんなくなったぁぁ!?!?」
妹「あぁもう…めんどくさい人だなぁ…」ヌギヌギ
兄「ちょ!?童貞にはキツイ!童貞にはキツイ!!」
妹「あのねぇ…一応緊急事態なんだぞ…?」
兄「………」チラッ
妹「ね?」
兄「見事につるつるだ………けどお前誰なの?」
妹「………………はぁ」
兄「つまりお前は俺の弟で、朝起きたらちんちんがどっかにいっちんちんまったワケか」
妹「うん、理解が遅くて助からない」
兄「そんな話信じられると思うか?」
妹「……兄ちゃんの小学校の時のあだ名」
兄「おいやめろ」
妹「うんk」
兄「ばーか!ばーか!!ちげぇし??うんこマンじゃねぇし!!?」
妹「ね?うんこマン」
兄「マジかよ……」
兄「で、こっからどうすんだ?」
妹「それは俺にもわからん」
兄「とりあえず色々必要だよな…」
妹「色々?例えば?」
兄「ブラとか?あとランジェリーとかブラジャー…?」
妹「うん、頭の中お花畑だ」
兄「ま、帰りになんか買ってきてやるよ、今日はお留守番しとけ」
妹「なんか妙に優しいね」
兄「そりゃ負いm……お兄ちゃんだからな!」
妹「ところで俺ってブラ必要あるの?」ペターン
兄「ばっかおめぇ女の子といったらブラだろ!!」
妹「そういうもんなのか……」
兄「いってきまーす!」ガチャ
妹「いってら~」
妹「…ってよく考えたら兄ちゃんに任せたらブラしか買ってこなくないか?」
妹「兄ちゃんちょっと待って!」ガチャ
妹「はやっ!もう豆粒みたいになってるよ……」
妹「はぁ、なんでこんな身体に……」ペタペタ
妹「…………」サスサス
妹「鏡見よ………」
兄「やっと終わったぜぇぇ」
友「今日ゲーセン行く?」
兄「いや、今日はランジェリーショップに…」
友「お前が女装?似合わねぇぞ?」
兄「バカ言え、お前が着るんだよ」
友「え…///」
兄「いや、嘘だけど」
友「知ってたし?期待なんかしてねーし?」
兄「さて、デパートでも行くか」
友「……でもスカートは履いてみたいよな?」
兄「何の話だよ……」
兄「ランジェリーランジェリー」
兄「ん、あの服可愛いな…あいつに似合いそうだ」
兄「……ちょっと買ってみるか」
兄「すみませーん」
店員「はいなー」
兄「あの服でこの体型に合ったサイズのある?」ピラッ
店員「こっ…このメモは…!」
店員(なんという詳細さ……ッ!!!メモを見てるだけでまるで本人が目の前にいるような気がしてくる……ッ!!)
店員「少々お待ちください…」
兄「弟、もとい妹を舐め回すように見ておいて良かった、サイズはなんとかなりそうだな」
兄「ふぅ……色々買いすぎたな」
兄「ただいまー」ガチャ
兄「あり?誰もいないのか?」
妹「………っ……っ…!」
兄「ん?部屋にいるのか」
兄「おーい、弟~帰ったぞー」コンコン
妹「わっ!」ガタガタ
兄「おいおい、大丈夫か?」
妹「だ、だいじょぶ!だからちょっと待って!」
兄「はぁ」
妹「……何か用?」ガチャ
兄「なんか用…って色々買ってきたんだが」
妹「あ、ありがとう」
兄「なんか顔赤いけど大丈夫か?」
妹「ストレッチしてたからだよ!うん!」
兄「とりあえず~スカートだろ?夏っぽいシャツとガーディアン?みたいなやつだろ?」
妹「あれ、すごいまとも」
兄「あっ!!!!!」
妹「どした?」
兄「ブラジャー買い忘れた……」
妹「……パンツはあるんだけど」
兄「あぁ、パンツは店の人に選んで貰ったんだ」
妹「……つまり?」
兄「うーん、あのメモ書きを見てブラジャーは必要無いとみなされたんだな」
妹「………」ツルーン
兄「ま、絆創膏でいいだろ」
妹「とりあえず着てみる」
兄「おう」
妹「ん~…」
妹「新品のパンツは流石に汚したくないから、ノーパンでいっか……」
妹「これがスカートかぁ………」
妹「うわっ……履いてるのに履いてないみたいだ」
兄「もういいかーい」ガチャ
妹「まだだオラ!」
兄「指!!指はさんでる!!!」
妹「もう……最低」
兄「閉め出すなんてお兄ちゃんは悲しいよ……」イジイジ
妹「はいはい、上も着たから」ガチャ
兄「おぉ……」
妹「どう?」
兄「流石俺…、服選ぶセンスあるな」
妹「……でも少し短くない?」
兄「短いっていってもこう…靴紐結ぶふりして覗かないと見えないだろ?」
妹「っておい!」
兄「あれ……?ノーパnギャアアアア!!?」
妹「除くの禁止!!」
兄「目にチョップはあかん……目にチョップはあかんでぇ……」
妹「兄ちゃんはデリカシー無さすぎ」
兄「でもなんでノーパnギャアアアアァァ!!?」
妹「恥ずかしいからまだ履きたくないの!!」
兄「今別にチョップする必要無かったよね……」
妹「うるさいなぁ」
兄「……あとこれが女の子から匂う謎のいい匂いの匂いシャンプーとボデーソープで」
妹「なんか気持ち悪いなそれ…」
兄「こんなもんかな」
妹「本当に色々買ったんだね」
兄「ま、いきなりで大変だろうしな、お兄ちゃんにできることってこんくらいしかないから」ナデナデ
妹「ぅ………」
兄「う?」
妹「もっと撫でろ」
兄「へいへい」ナデナデ
妹「………今日はありがと」
兄「どういたしまして」
妹「はぁ……今日は色々あったなぁ……」
妹「兄ちゃんも妙に優しいし……」
妹「女になっちゃったから変に意識しちゃうだろ!」
妹「うー!!」バタバタ
妹「はぁ……そしてアレ、声出ちゃうし、兄ちゃんがいる時はできないよなー…」
妹「あぁ……もう寝よ」
妹「………」
妹「……」
妹「Zzz」
兄「おはよ」
妹「ん、おはよう」
兄「早速その格好してるけどどっかいくのか?」
妹「流石にこの服だけだと不便だし、その…ブラジャーとか?」
兄「あぁ、そういえば俺がブラジャー選んでたら通報されかねないもんな……あぶねー」
妹「だから買いにいってくる」
兄「一人で!?」
妹「うん」
兄「だ、誰かにお持ち帰りされない??痴漢とか大丈夫か??」
妹「はぁ、毎日兄ちゃんという痴漢に遭ってるから大丈夫だよ」
兄「そ、そうか……それならいいんだが…」
妹「わぁ、ちょっとラッシュの時間ずらしたのにすごい人だ……今日何かあるのかな」
妹「これも見逃すかn……むぎゅ」
妹「………押し込まれてしまった……」
妹「うぅ……身長が縮んだせいで圧迫感がすごい……」
おじさん「………」スッ
妹「ん?」
妹(気のせいか……)
おじさん「…………」スリスリ
妹(う……窮屈すぎて後ろで何が起きてるのかわからん……)グググ
おじさん「………」モミモミ
妹(えっ?)
妹(こいつまさか……)
おじさん「………」モミモミ
妹(くっ……マジで痴漢かよっ…!俺は男だっつーの!!)
妹(……って今は女の子だったっけ)
おじさん「………」クリクリ
妹「んにゅ…っ!?」
妹(こ、これはやべぇぞ……!)ジワァ
おじさん「……ノってきちゃった?」ボソ
妹(ノってねー!DJかよ!!)
おじさん「………」クチュクチュ
妹「んんっ!……くっ……!」
妹(痴漢だ!って言いたいのにこれじゃ声が出せねぇ…!)
おじさん「おいおい、もうびしょびしょじゃないか」クチュクチュ
妹「ふっ…んっ…ふぁ……」
おじさん「ふふ、おっぱいもいいかな?」モニュ
妹「ぁ……」
おじさん「あれ?君ノーブラなの?えっちだなぁ……」
妹(さ、最悪だ……)
おじさん「えっちな子はおっぱいとおま○こ両方でイっちゃおうね」クチュクチュ
妹「んんぅっ!?」
おじさん「しっ…しずかに」
妹「むぐっ…んーっ…!んーっ…!」
妹(ヤバい…!こいつ上手い……!)
おじさん「ここが弱点かな?」クイッ
妹「にうっ!?」
妹(これぇ…やば……イ……く……)
兄「おい、おじさんっそろそろ変われよっ!!」
おじさん「おぉすまんすまん……」
妹「え?」
おじさん「え?」
兄「え?」
ドア「プシュゥゥウウウ」
おじさん「くっ!」ダッ
妹「あ、逃げた」
兄「なんだったんだあいつ」
妹「………はぁぁぁ、怖かったぁ……」
妹「ところで兄ちゃん学校は?」
兄「あるぞ」
妹「おいおい!」
兄「でも弟があまりにも心配だったもんで……」
妹「あ…ぅ…それは…その……ありがとう…」
兄「うぇ?」
妹「痴漢……ってほんとにあるんだね…」
兄「…あ、弟に痴漢するの忘れてた!」
妹「…………」
妹「……それが目当てでついてきたのか…」
兄「そんなことない!そんなことないからチョップの構えやめて!!」
妹「はぁ……別に兄ちゃんならいいけど…」ボソ
兄「え?」
妹「……なんでもない」
兄「なんでもないんかい!」
妹「では、下着を買おうと思う」
兄「童貞にはキツイ、目のやり場に困るな」
妹「というかどうやって買えばいいの……」
兄「俺が手本を見せてやろう」
妹「うわぁ……ダメなパターンだ…」
兄「すみません、彼女の勝負下着が欲しいんですが」
店員「は、はぁ」
兄「な、弟……あれ?」
店員「お連れ様ならあちらのエスカレーターに……」
兄「やめてっ!!こんなところで一人にしないで!!!」
妹(最低だ……)
妹「もう、あそこじゃ買えないじゃん!」
兄「えぇ?だって勝負下着持ってないだろ?」
妹「いらないから!!」
兄「しょうがないやつだな…じゃあ、あそこで買うか…」
妹「………?」
兄「えーっとどこだどこだー」
妹「……ここ薬局だよ?」
兄「お、あったぞ、好きなのを選ぶがいい」
妹「………絆創膏ね」
兄「これなんか可愛いぞ」
妹「兄ちゃんは絆創膏の方が好みなの?」
兄「えっ?」
妹「それなら絆創膏でもいいけど…」
兄「よし、こっからここまで全部買おう」
妹「………ふふ」
兄(う……なんかこいつ可愛いぞ…?)
妹「そだ、これちゃんと兄ちゃんが貼ってよね」
兄「ほぇあっ!?」
妹「えへへ、半分冗談」
兄「なんだよ……冗談かよ……」
兄「結局買えたのは服とパンツと絆創膏だけか…」
妹「ま、これで当分は大丈夫でしょ」
兄「このおっぱいもいずれ成長すればブラが似合うようになるのだろうか」スリスリ
妹「って急に触るな!」
兄「じゃあ事前に言えばいいのか!?」
妹「それは………」
兄「お?」
妹「……家でならいいよ」
兄「ぇえ~それならいいや」
妹「なんでやねん!!」
兄「うーんいいツッコミだ」
妹「はぁ……まったく……」
兄「ただいま~」
妹「荷物持ちご苦労~」
兄「力使いすぎて腹減った…」
妹「んじゃ何か作るね」
兄「え?お前料理できたっけ?」
妹「折角女の子になったんだから料理の一つできないとなぁ」
兄「そっか、頑張れ」
妹「何が食べたい?」
兄「そうめん」
妹「うわぁ…作りがいのない…」
兄「まずは簡単な事から始めればいいさ」
妹「んじゃオムレツか何かにしよ」
兄「オムそうめんか」
妹「それは絶対マズイ」
妹「~~~♪」トントン
兄「………」ジーッ
妹「~~~♪」パッパッ
兄(なんか料理姿ってエロいな)
兄「………」ソーッ
妹「~~~♪」
兄「えいっ……」ワシワシ
妹「ひゃっ!?」
妹「何すんだ!!危ないだろ?」
兄「いや……吸い寄せられて…つい……」
妹「もう……子どもじゃないんだから」
兄「ま、気にせず続けてくれ」サスサス
妹「んっ……や、やりにくいなぁ」
妹「んっ……なんとかできたぁ…」ハァハァ
兄「期待していたアクシデントは起きなかった」
妹「ほら、食べるぞ」
兄「よし」
妹「……ん?」
兄「え?」
妹「食べないの?」
兄「いや、あーんしてくれるんじゃ……」
妹「な、なんでだよ!」
兄「俺……人生で一度もあーんしたことないのに……もう人生おしまいだ……」イジイジ
妹「もう、するから!いじけないの!」
兄「ッシャァァアアイ!!!」
妹「は、はい、あーん」
兄「あーん♡」キラキラ
妹「う………」
兄「………」キラキラ
妹「やっぱはずい!きもい!!むり!!」ガコォ
兄「おぼがぁ!?!?」
妹「うぅ……」
兄「ゲホッゲホッ!!!」
妹「ご、ごめん」
兄「お前……!スプーンの4/5くらい口に入ったぞ……!」
妹「ごめんって」
兄「くそ~、次は俺がやるからな!」
兄「オラ!口を開けな!!」
妹「あ、あーん」
兄「オラッ!!」
妹「むぐっ!」
兄「うりうりうり~」
妹「ん~っ!ん~っ!」
兄「こぼさずに全部飲むんだぞ…?」
妹「ふ…ふぁい…」
妹「んぐっ……」
兄「どう?」
妹「うん、普通に美味しくできたみたい」
兄「今まで料理できなかった癖にやるな……段々理想の妹になってきてるぞ……」
妹「理想の妹…?」
妹「そういえば兄ちゃんにとって理想の妹ってどんな感じなの?」
兄「うーん、そうだなぁ…料理できてー、おっぱいはあんま無くてー、ショートパンツで無防備に寝っ転がっててー、お尻が…」
妹「うーん、聞くんじゃなかった」
兄「ま、俺にはお前がいるし、理想もへったくれも無いけどな」
妹「じゃあさ、妹にしてみたいことは?」
兄「妹にしてみたいこと……うーん」
妹「あ、えっちなのはダメね」
兄「今、候補の98%位が削除されたぞ」
妹「本当にお花畑だな……」
兄「そうだ、強いて言えばアレがやりたい」
妹「……アレ?」
妹「………」チョコン
妹「あの」
兄「ん?」
妹「これは一体何の意味が?」
兄「おいおい、妹を膝に乗っけるという重大イベントに意味なんているだろうか?いやいるはずはない」
妹「うーん、あんま面白くない」
兄「でも落ち着くだろ?」ナデナデ
妹「ぁ………」
兄「膝に妹とか、感動的だなぁ……!」ウルウル
妹「ま、たまには乗ってもいいよ」
兄「たまにだけかよ~じゃ、堪能し尽くさないと」クンクン
妹「ちょっ!変なとこ嗅ぐな!」
兄「いやいや、妹と言ったら脇だろ?」
妹「全然違う」
兄「ちょっとだけだから!ちょいペロだけ!!」
妹「えっちなのはダメって言ったじゃん」
兄「おぉ?脇がえっちなのか?弟の脇はえっちなのかぁ?」
妹「え、えっちじゃないけど……」
兄「じゃあいいよな?」
妹「というかそもそも、したい事を実行していいとはいってない!」
兄「ちぇ~」コチョコチョ
妹「ひっ!?あははっ…!や、やめっあはははっ」
兄「お?、さてはお前、脇が弱点だな?」コチョコチョ
妹「やめてぇぇぇ!あはははっ!!しんじゃうっ!!しんじゃう!!」
妹「うぅ……おもちゃにされた……」グテー
兄「やはり妹は脇だったな」
妹「もう……変な汗かいたし、お風呂入ってくる……」
兄「一緒に入る?」
妹「ふん、そんな勇気無い癖に」
兄「もちろん無い!!」
妹「……まぁ別にいいけど」
兄「えっ!?本当に!?水着とゴーグルとスイカのビニールボール持ってくる!!」ドタドタ
妹「あんたは小学生か!」
妹(……あぁぁ軽くOK出しちゃったけどどうしよう…)モジモジ
兄「お風呂~っ!お風呂~っ!」
妹「………」
兄「ん?どうした?」
妹「や、先にどうぞ…」
兄「なんだよ、テンション低いな!」ヌギヌギ
妹「あ、後から入るね」
兄「おう」
妹「って本当に水着着るのかい!」
兄「あぁ、お前の身体は綺麗だからいいけど、俺のなんて誰も得しないからな」
妹「俺は全裸前提なのね」
兄「早くこいよっ」ガラガラ
妹「………はぁ、どうしてこうなった…」
妹「ども……」ガラガラ
兄「ん?なんでタオルしてんだよ!!」
妹「だって、恥ずかしいじゃん」
兄「とうっ!不意打ちスイカアタック!」
妹「わっ!?あぶなっ!」ハラリ
兄「あ」
妹「あ…」
兄「す、すまん」
妹「あ…ぅ………」カァァ
妹「せ、背中!!!背中流せ!!」バッ
兄「せ、背中??」
妹「いいからはやくっ!」
妹(う~…前までは裸なんて見られてもなんともなかったのに、なんなんだ…!)ドキドキ
兄「ではたっぷりソープを垂らしまして」ドバドバ
妹「ちょっと、かけすぎてない?」
兄「ぬーりぬり」
妹「……なんか手つきもいやらしいし…」
兄「も~それはお前が意識しすぎなだけ」
妹「う……そうなの……かな」
兄「ほれ、腕上げて」
妹「んー……」
兄「ぬーりぬり」
妹「んっ…!わ、脇はだめだって…」
兄「優しくするから大丈夫大丈夫」
妹(声が出ちゃうって事だよ!!察しろ!!)
兄「ほれ、綺麗になっただろ?」ジャァァ
妹「あ、ありがとう」
妹(えっちな事ばっか言うけど、なんだかんだ兄ちゃんは兄ちゃんか……)
兄「さて、俺も洗おう」
妹「じゃ、俺の番ね」
兄「いや、それは恥ずかしいからいいよ」
妹「なんでだよ!!乙女か!!」
兄「ほらほら、湯船入っとけ」
妹「む~」ザブン
兄「すげぇ!!ゴーグル付けながらだとシャワーの出る瞬間が見れる!!」
妹「まったく……子どもなんだから」
兄「ふ~いい湯だ」
妹「………」ブクブク
兄「この家、無駄に風呂が広いからさ、弟と風呂入るの結構好きだったんだぜ?」
妹「ふ~ん」ブクブク
兄「だから久々にはしゃいじゃった」
妹「……なんで一緒に入らなくなったの?」
兄「それは思春期の弟を思ってだな……」
妹「……別に俺も一緒に入るの嫌いじゃなかったのに」ブクブク
兄「えっそうだったの!?」グイ
妹「ちょっ!ちかいちかい!」
兄「んじゃ、これからは一緒に入ろうな!!」スリスリ
妹「すりすりしない!!」
妹「うぅ…のぼせた……」
兄「おいおい、そんなに入ってないぞ?」
妹「なんかのぼせたの!」
兄「じゃ、先に上がって身体拭いとけ」
妹「うん、そうする」ザパァ
兄「あっ」
妹「ん?どしたの?」
兄「その湯船またぐポーズ、最kぎゃぁあああ!」
妹「変態めっ」ガラガラ
兄「ぐぉぉ…折角目に焼き付けてたのに消えたぁぁ!!」バシャバシャ
兄「はぁ……酷い目に遭った…」
妹「ん」ズイ
兄「え?」
妹「ん!」ズイズイ
兄「なんだ?抱きしめて欲しいのか……?」ギュ
妹「ち、違うよ!!」グイー
兄「え?」
妹「髪、乾かして欲しい」
兄「んだよ…言わなきゃわからんだろうが!」
妹「いや、ちゃんとわかってくれたけど…ね?」
兄「???」
妹「はいはい、はやくっドライヤー!」
兄「わけのわからんヤツだなぁ…」
兄「………」ブォォォオオオ
妹「♪」
兄「なんか今日はやけに上機嫌だな」ブォォォオオオ
妹「♪」
兄「聞こえてないんかい!!」ブォォォオオオ
兄「弟~可愛いぞ~愛してる~」ブォォォオオオ
妹「♪」
兄「本当に聞こえてないな」ブォォォオオオ
兄「おっぱいペロペロするぞ~」ブォォォオオオ
妹「………」ゴッ
兄「ぐえっ!?聞こえとんのかい!!」
妹「ん、ドライヤーありがと」
兄「へいへい」
兄「あぁ…明日は学校だぁ……」
妹「あっそういえば学校!!」
兄「ん?」
妹「ん?じゃない!学校どうしよう!!」
兄「なんだ今更……」
妹「うぅぅ……このままじゃ行けないよ……」
兄「大丈夫、嫁入りしちまえば学歴なんて関係ないさ」
妹「嫁入りかぁ……」ジーッ
兄「そうそう」
妹「それでも……いやいや、それはいろんな意味でダメだ!!」ジタバタ
兄「ま、親父に頼んでみるか」
妹「お父さんに?」
兄「あぁ、確か色んな学校とも強力なコネを持っているはずさ」
妹「あんまりお父さんと話したことないんだけど……」
兄「まぁ、全然帰ってこないしな」
妹「というかそもそもこの状況、何て言えばいいの……」
兄「弟が妹になった、と言えば仕事投げて、無理してでもハァハァ言いながら帰ってきちゃうからなぁ……」
妹「えっ」
兄「なるべく興奮させないように頼んでみるよ」
妹「お父さんってそんな人だっけ……」
兄「ふぁぁ…まぁ学校の事は明日考えよう」
兄「んじゃ、今日は寝よ…おやすみ」
妹「おやすみ~」
妹「………あれ」
妹「なんか身体が重い……な」
妹「俺も早く寝よ……」
兄「牛乳牛乳~」
兄「うおっ!?何もアクシデントがないせいで逆にこぼした!!」ジュルルル
妹「あ…おあよ…」
兄「ん、珍しくツッコまないのか」
妹「ちょっとね……」
兄「おいおい、元気ないぞ?」
妹「なんか身体が重いというか…もやもやするというか……」
兄「あぁ、それは恋だな」
妹「こ、恋!?」
兄「いや、適当に言った」
妹「うぅ……ノーテンキめ…」
兄「まぁ真面目に言うと風邪でもひいたんだろ、急に女の子になったわけだしな」
妹「そっか…」
兄「ま、今日は安静にしとけ」
妹「うん」
兄「帰りにアイスとか風邪薬買ってくるよ」
妹「………うん」
兄「そんな顔すんなってすぐ治るすぐ治る」ナデナデ
妹「………大丈夫、元気でた」
兄「なんかあったらすぐ連絡しろよ?」
妹「いってらっしゃい…」ガチャ
妹「あぁ……なんかお腹まで痛くなってきた…」
妹「兄ちゃん……早く帰ってこい…」
妹「うー……」ジタバタ
妹「寝て起きたら兄ちゃん帰ってきてるよね……」
妹「…………兄ちゃんのベッドでねよ…」
妹「…………」ガチャ
妹「………」スンスン
妹「あんまり匂い気にしたこと無かったけど……」
妹「うん……安心する」モフ
妹「Zzz……」
妹「ん………」ムクリ
妹「兄ちゃん……?」
妹「あれ?」
妹「げっ、まだこんな時間かぁ」
妹「っ…」
妹「うぅ…これお腹の痛さじゃない…な」サスサス
妹「………!」ニチョ
妹「え……なにこれ………血…?」
妹「ななな、何が起きて…??」バッ
妹「えっ…あそこから……?」
妹「どうしよう……これってやっぱり女の子になった副作用…?」
妹「兄ちゃんに言ったらきっとパニックになっちゃうよね……」
妹「うぅぅ……Yahee知恵袋で聞くしかない…」カチカチ
妹「性転換して女の子になると、股から血が出るのですが、これは病気ですか……と」カチカチ
兄「ん…?なんかYahee知恵袋で変な事聞いてるヤツがいるな」
兄「性転換して股から血が出る?…って、本物の女の子にでもなったんかこいつは……」
兄「それは生理が来たということでは?おめでとう、赤ちゃんができる準備ができたという事ですよ……っと」カタカタ
兄「あ、やべ、次俺当たりそうだな……」パラパラ
妹「わっ、返事はやい、流石知恵袋だ」
妹「えっ…生理?赤ちゃん…?」
妹「うぅぅ…どういうことだ……」カチカチ
妹「…………ふむふむ」
妹「なになに……子宮の内側の膜が剥がれ……えっ…グロ……」
妹「血を処理するために…たんぽん……ナプキン……確かにCMとかで聞いたことはあるような…」
妹「あれってこれのためだったのか…女の子は皆おしっこ漏れやすいのかと思ってた……」
妹「はぁ……これは兄ちゃんに買ってきてもらうか………」
妹「ごめん、帰りにタンポンかナプキン買ってきて><っと…」ポチポチ
兄(お……?弟からメールだ)
兄「………!」
兄「赤飯炊かなきゃ!!」ガタッ
教師「!?」ビクッ
兄「あ、すいません、下から6行目の式からプラスマイナス間違えてますよ」
教師「おっ、すまんすまん」
兄(あぁ……やっぱ弟は女の子なんだなぁ…)
兄(ダッシュで帰らないと、今頃涙目になってるだろうな……)
妹「うぅ……はやく帰ってきてよ……」ウルウル
妹「あっ」
妹「……これ兄ちゃんのベッドで寝てたのがバレる……」
兄「終わった!!」
兄「よっしゃ!待ってろ赤飯!!」
友「相変わらず未来に生きてるな、お前」
兄「うるせぇな、射精管理するぞ」
友「えっ…///」
兄「とりあえず薬局だな」
友「おい!キラーパスしてスルーすんのやめろ!!」
兄「後は総菜屋で赤飯か」
友「放置されちゃうぅぅんいぐぅぅぅう!!」
兄「少し静かにしてくれ」
友「はい」
兄「ただいま弟!!」
妹「うぅぅ……兄ちゃん……おそいよ……」
兄「ほい、これ痛み止めと例のブツと赤飯」
妹「ありがとう…あと…その……」
兄「ん?」
妹「兄ちゃんのベッドに血が付いちゃった……ごめん…」
兄「あぁ、どうせどっかに血のシミができるだろうなぁと思ってオキシドール買っといたから大丈夫」
妹「おきしどーる?」
兄「うん、というか…なんで俺のベッド?」
妹「あ……安心するから…勝手に入ってごめん……」モジモジ
兄「100万回許す!!!」
妹「ところで、なんで赤飯?」
兄「日本のよくわからん伝統の内の一つだ、気にするな」
妹「すいません、って言ってチョップの構えをしながら電車を降りるサラリーマンのアレと一緒?」
兄「多分違う」
妹「違うのかぁ……」
兄「ささ、本日の主役なんだから、たんとお食べ」
妹「いただきまふ……」
兄「ところで」
妹「んー?」モグモグ
兄「俺赤飯食えないんだった」
妹「………なんで買ったんだ…」
兄「やっぱ焼きそばは十平ちゃんだな」ズルズル
妹「あーっ、俺も赤飯じゃなくて焼きそばが良かったな」
兄「ん、米ついてるぞ」
妹「えっ?どこ?」
兄「ここ、ほっぺ」ヒョイパク
妹「ぁ……」ドキッ
兄「ギャァァァアア赤飯食っちまったァァアア!」
妹「…………」
妹「ちょっとドキっとした気持ちを返せっ!」
兄「中和!!!からしマヨで中和!!」
妹「………はぁ」
兄「じゃ、後片付けしとくから、風呂入って早めに寝ときな」
妹「………えーっと」
兄「ん?」
妹「一緒に入らなくていいの?」
兄「んー、まぁ今日はいいだろ、明日かららぶらぶちゅっちゅしようぜ」
妹「ら、らぶらぶはしない!!」
兄「ほれ、行った行った」
妹「んじゃ、お先に……」
妹「なーにが、らぶらぶだよまったく…」ヌギヌギ
妹「ん……パンツも汚れちゃったな……」
妹「あ…………」
妹「まさかあそこ洗うから気を使ってくれたのかな……」
妹「はは………まさかね」ガラガラ
妹「…………」
妹「はぁ……そういうのずるいよなぁ…」ザァァァ
妹「………兄ちゃん…」ザァァァ
兄「へっくしょおおおおい!!」
兄「うーむ、誰か良からぬ噂をしてるか……?」ズル
兄「ふぅ……いい湯だった」
テレビ「ワハハハハ!!」
兄「あれ?まだ起きてんのか」
妹「あ、うん」
兄「枕なんて持ってきちゃって、ここで寝るのか?」
妹「いや……えと…」
妹「今日……兄ちゃんのとこで寝ていい…?」
兄「ちょっと部屋片付けてくる」
妹「えっ?」
兄「馬鹿野郎!女の子が俺の部屋に遊びにくる人生最大級のイベントだぞ!?」
妹「あぁ…そう…」
妹「でももう一回入って寝ちゃったんだけど」
兄「NOOOOOOOO!!!」
兄「知らない間に処女を奪われるとか……どんだけビッチなんだ俺の部屋は……」
妹「なんでそうなる」
兄「うぅ……俺の部屋はビッチ……」
妹「ほらっはやく寝よ!ね?」
兄「よっと」ヒョイ
妹「わっ!?」
兄「それじゃ参りましょう、お姫様」
妹(な、なにこれ急すぎるよ…)ドキドキ
兄「ちょっと狭いかもしれんが、我慢してくれ」
妹「兄ちゃんのベッドで一緒に寝るの久しぶりだね」
兄「あぁ、確か井戸から出てくる貞美に怖がったお前がベッドに飛び込んできたんだよな」
妹「え、怖がったのは兄ちゃんで、兄ちゃんが俺を拘束したんだよ……」
兄「えぇ?そうか?なんで貞美なんかで俺が怖がらなければならないんだ」
妹「あ、兄ちゃんの肩に……」
兄「やめて」
妹「白い手が……」
兄「やめて」
妹「ね?」
兄「すいませんでした」
妹「ところでさ……」
兄「ん?」
妹「なんで上半身裸なの?」
兄「あぁすまん、上下切り替えた方がいいか?」
妹「いや着ろよ!!」
兄「洋画の真似してたら上脱がないと寝られないようになっちゃった……」
妹「はぁ……これじゃ寝にくいし部屋もどろか…」
兄「………」ガシ
妹「にゃ?」
兄「白い手とか言っといて俺を一人にするのは死亡フラグだろうが!!」
妹「えぇ……」
妹(うぅ……上だけとはいえ……これは……)ドキドキ
兄「あぁ~やっぱ髪、いい匂いするな」スンスン
妹「か、かぐな!」
兄「ククク、がっしりつかんでるからな、逃れられないぞ」
妹「…………」ドキドキドキ
妹(こ、これ、心臓の音……ばれちゃわないかな……)ドキドキドキ
兄「なんか心臓の音早いな」
妹(ば、ばれてるっ!)ドキッ
兄「と思ったら俺の腹の音だった、あっはっは」
妹「…………」ツネリ
兄「いだだだだ!なんで!?」
妹「…………」
兄「…………」
妹「兄ちゃん?」
兄「Zzz……」
妹「あれ、寝ちゃったのか」クルッ
兄「Zzz……」
妹「はぁ……なんでこんなのにドキドキしちゃうんだろ…」ツンツン
兄「あふん…Zzz…」
妹「あれ……これってキス……できないかな…」
妹「って何考えてるんだ!!」ブンブン
妹「…………」ドキドキ
妹「少し……ほんの少しだけ……」
ピピピピ
兄「ん…朝か…」
妹「Zzz………」スースー
兄「顔ちかいな…」
兄「牛乳飲も……」ムクリ
妹「Zzz…」
妹「んにゃ……」
妹「あれ?兄ちゃんがいない」
妹「んー……なんかすごい夢を見たような……」
妹「まだ唇にリアルな感触が残ってる……」サスサス
妹「夢…じゃなかったのかな……」
妹「うーっ!どっちだっ……」ジタバタ
兄「やっぱ朝はパンだな」
妹「えーご飯だよ」
兄「………」ジーッ
妹「……?」モグモグ
兄「なんか、動作が女の子っぽくなったよな」
妹「え?」
兄「座り方も内股だし」
妹「あ……」
妹「…………」
兄「や、すまん、気持ち悪いこと言っちゃったな」
妹「……呼び方」
兄「え?」
妹「呼び方とかも変えよっか…?」
妹「兄ちゃん…とか呼ぶのちょっと乱暴だし、一人称も俺だし……」
兄「そうだなぁ呼び方をお兄ちゃんで一人称私にしたら破壊力は増しそうだが……」
妹「お兄ちゃん……」
兄「うっ」ドキリ
妹「お兄ちゃん…?私ね…?」ジリジリ
兄「ちょ…ちかいちかい」
妹「きす……したいな…」
兄「グハァッ!!」
妹「とか言ったり?」
兄「まさか弟から攻めてくるとは……不覚……!」
妹「へへ、でもやっぱ恥ずかしいから兄ちゃんでいいや」
兄「あぁ…じゃないとこっちがもたない」
兄「それじゃ、いってくるよ」
妹「いってらっしゃい」
兄「いってらっしゃいのチューは?」
妹「へ?」
兄「ほらほら~」
妹「……えい」ゴスッ
兄「ギャァァァアア!!」
妹「………」チュ
兄「あれ……?今ほっぺになにか…」
妹「ほ、ほら、はやく行った行った!」
兄「んじゃ、大人しくしてるんだぞ」ガチャ
妹「…………」
妹「へへ……♪」
兄「ふぁぁ……」
友「珍しく眠そうだな」
兄「あぁ、夜ちょっと激しかったんでな」
友「ナニやってんだよ」
兄「それよりさ、少し気になってる事があるんだが」
友「ん?」
兄「七夕の伝説って何か知ってるか?」
友「七夕…?あぁ…確か色々あったな」
兄「ちょっと聞かせてくれ」
友「おう」
友「まずは七夕の起源だが……」
友「というわけで中国では女の子の日、と呼ばれたりして、今では日本でいうバレンタインデーになってるんだよ」
兄「ふーん、女の子の日ねぇ……」
友「お?女の子に興味が湧いたか?一緒に女装するか?」
兄「それで、願い事を書くのはなんでなんだ?」
友「あぁ、それは笹に意味があるみたいだ」
兄「えっ?」
友「え?って普通七夕は笹だろ……」
兄「そこは多分あんまり関係ないな」
友「そうか?でも確かに強い思いが伝わればなんでもいいのかもな」
兄「強い思い……か」
友「実際それで女の子になっちゃったって人もいるらしいしな」
兄「……え?」
友「まぁこれは日本の都市伝説みたいなもんだが、少しの間だけ女の子になる話。中々興奮したよ」
兄「少しの間?元に戻っちゃうのか?」
友「あぁ、ま、物語なんてそういうものだろ」
兄「なんで元に戻ったんだ?」
友「うーん、理由はよくわからないけど」
友「俺の憶測だが、愛した男と結ばれ無かったからだろうな」
兄「ふーん……」
友「元男は無理だって言われて泣いちゃうシーンで抜いたから間違い無いと思う」
兄「その情報はいらない」
友「なぁ、なんで急に七夕なんて聞いてきたんだ」
兄「あぁ、実は……」
友「マジで…?」
兄「あぁ、嘘だと思ってくれても全然構わないけどな」
友「お前なぁ、こんなとこにいる場合か!!」
兄「え?」
友「ひょっとしたら今、男に戻っちゃってるかもしれないんだぞ?」
兄「…………」
友「ったく……これだから童貞は……」
兄「なら、俺はどうしたらいいんだよ……」
友「どうするも何もやることは一つしかないだろ!」
兄「それは……?」
友「それは……!!」
妹「んっ……ここぴりぴりする……」コスコス
妹「最初は自分自身の姿でやってたけど……」
妹「はぁ……兄ちゃんの匂い……」コスコス
妹「んっ……だめだよ…兄ちゃん……」クリクリ
妹「んっ……ふっ……」
兄「ただいまぁ……」
妹「………!!?」ビクッ
妹「え?兄ちゃん…?はや…スカートスカート……!」ガサゴソ
兄「はぁ……」ガチャ
妹「ぁ、お、お帰り…なさい」
兄「なんだ、俺の部屋にいたのか」
妹「ん…ちょっとね……」
兄(いかん…友があんなこと言うから……意識しちまう…)
妹(なんかきまずい……)
兄「なぁ、弟…」
妹「んー?」
兄「元に戻れるとしたら、戻りたいか?」
妹「え?どうしたの急に」
兄「いやな、少し気になっただけ」
妹「………ずるい」
兄「えっ?」
妹「その質問はずるいよ兄ちゃん」ジリジリ
兄「あ……」
妹「それは俺の方から言わなきゃ……だめ?」
兄「………いや」
兄「そうだな、俺は弟に女の子のままでいて欲しい」
兄「……だめかな?」
妹「へへ、俺に選択権は無いよ」モフ
兄「う………」
妹「………は、はずいんだからなんとかしろ!」
兄「………」ギュ
妹「…へへ、兄ちゃんの匂い」
兄「おいおい、人には嗅ぐな嗅ぐな言っておきながら…」
妹「…兄ちゃんはだめなのっ」
兄「難しいお年頃だな……」
妹「……♪」
兄「あー……ごほんごほん」
妹「ん?」
兄「弟、その……セ……ごほん」
妹「セ?」
兄「セック……スは嫌か?」
妹「…………」
兄「いや、やっぱなんでもない!!」
妹「嫌じゃないけど……」
兄「そうか、嫌じゃないかぁ!だよなぁ、あはは…」
兄「って、え?」
妹「まさかこのタイミングでくるとは……」
妹(うぅ……さっきのでもう濡れちゃってるのに……)モジモジ
兄「よし!やるか!!」ヒョイ
妹「わっ!」
兄「とうっ」
妹「あわわっ」ボフン
妹「人を物みたいになげ…むっ!?」
兄「………」チュ
妹「んっ……ん……」
兄「し、死ぬ程恥ずかしいんだからな」
妹「ぁぅ……」ポー
兄「上脱がすからバンザイして」
妹「ん……」
兄「ば、絆創膏も剥がすぞ…?」ペリペリ
妹「んんっ……ゆっくりはがしてよぉ…」
兄「見事なちっぱいだな」
妹「あ、あんまり言うなぁ……」
兄「ほら、隠さない」
妹「うぅ……」
兄「胸にちんちん擦り付けてもいい?」
妹「えっ!?」
兄「だめか……夢だったのに……」
妹「そ、それ。いいよって言ったら俺が変態みたいじゃん……そういうのは強引にやってよ……」
兄「よし、言ったな?」ボロン
妹「ぁ……」
兄「うりうり」コスコス
妹(う……兄ちゃんの……大きくなってる……)キュンキュン
妹「これも兄ちゃんの匂い……」
妹「あむっ……」
兄「うおっ!?咥えちゃった!?」
妹「んむっ……ちゅ……」
兄「ぎこちない!可愛い!!」
妹「う、うるひゃい!」
兄「あだだだっ!喋るな!!」
妹「んっ……んっ……」
兄「やべ……早くも出そう」
妹「んっ……ちゅっ……」
兄「それは出してもいいという合図だな?ううっ…!」ドビュルルル
妹「むぐっ!?」
妹「んーっ…!んぐっ…!」
妹「んえー……」タラー
兄「ほい、ティッシュ」
妹「口の中すごいねばねばする……」
兄「うがいするか?」
妹「うん……このままじゃキスしたくない……」
兄「………」ギンギン
妹「もう……そんなにして…すぐ戻ってくるから、ちょっと待ってて」ツンツン
兄「…………」
兄「はぁ……あいつたまにドツボ突いてきやがる……」
妹「がらがらぁー、ぺっ」
妹「……ふぅ」
妹「ふぇっ!?」
兄「………」サスサス
妹「ちょっ…んっ…兄ちゃんここ洗面所…!」
兄「こんなに濡れてるんだからどこでも一緒だろ?」クチュ
妹「んんっ…!ゆ、指…!」
兄「ほら…入ってくるのわかるか?」
妹「ぁぅ……指の形がお腹に……」
兄「お腹じゃなくて、おま○こだ」クチュクチュ
妹「んっ…おまn…それは言わない…っ!」
兄「なんだよ、恥ずかしいのか?」クチュクチュ
妹「ふぁ……んっ…はげしいっ…っ!」
兄「おまえ、ここが弱いな……」クチュ
妹「ひっ…んっ…そこ…頭ぴりぴりする……」
兄「童貞の知識フル稼働だぜ」クチュクチュ
妹「んっ…あ、足が……」クテ
兄「ちゃんと洗面台掴んでろよ」ニチュニチュ
妹「あっ……だめっ……ぴりぴりが…っ!」プシャッ
兄「ふぅ……イったみたいだな」
妹「うぅ……ちょっとひどい……」
兄「でも気持ちいいだろ?」
妹「…………」コク
妹「兄ちゃん……まだ挿れないの…?」
兄「うーん…指2本は入るようになったけど……」
妹「……お兄ちゃんのちょうだい…?」
兄「ぐっ……それは反則」
妹「向かい合ってしたい……」
兄「ベッド行くか?」
妹「ん……またもらしちゃうかもしれないからお風呂で……」
兄「あぁ、さっきのはお漏らしじゃないけどな」
妹「え…そうなの?」
兄「ま、血も洗えるしお風呂のがいいな」
妹「え………血?」
兄「最初は血が出るかもしれないんだよ、怖いか?」
妹「ん……兄ちゃんと一緒なら大丈夫……」
兄「そうか、なるべく痛くないようにするな」
妹「うん………」
兄「よし、挿れるぞ?」メリ
妹「っ……!」
兄「大丈夫か?」
妹「や…やめたら怒る……」
兄「まったく……」メリメリ
妹「んんっ……っ……!」
兄(…やっぱり血が出ちゃうな)
妹「は……はいった…?」
兄「うん、全部じゃないけどな」
妹「うぅ……」
兄「まぁ気にすんな、これから毎日開発してやるよ」ナデナデ
妹「………ばか」
兄「バカですから」
妹「……きすして」
兄「はいはい」チュ
妹「お、おでこ……」
兄「すまん、首が届かん」
妹「うぅ……あとでちゃんと口にも!」
兄「ほいほい」ナデナデ
妹「ん……♪」
妹「うぅ……ジンジンする…」
兄「そのうち俺のちんちんの型になるから大丈夫だって」ザァァァ
妹「そ、そういう事は言わないっ!」
兄「はいはい、ちゃんと股を開かんと洗えんぞ」ザァァァ
妹「んっ……」
兄「そうだ、親父に連絡しないと」ザァァァ
妹「えっ……今日の事…?」
兄「ばか、そんなこと言ったらハァハァ言いながら帰ってくるから」ザァァァ
妹「うぅ……お父さんの株がだだ下がり……」
兄「今日から正式に妹ができましたってな」ザァァァ
妹「………?」
兄「うん……つまり親父が帰ってきたら弟に戻っちゃうんだよ……」
親父『クッ……なんという事だッ!家に帰りたいッ!家に帰りたいッ!』
兄「写メとか送ってやるから、な?」
親父『はぁ…………とりあえず学校の事は任せなさい』
兄「助かるよ」
親父『お前は大学、大丈夫なのか?』
兄「あのなぁ、親父の力で受かっても意味ないだろ?」
親父『はは、それもそうだな』
兄「んじゃ、ちゃんと母さんにも報告してくれよ」
親父『あぁ……あいつも驚くだろうなぁ』
兄「はは……お盆にはそっち行くよ」
妹「どうだった?」
兄「あぁ、学校は任せなさいだって」
妹「やった!」
兄「母さんにも伝えるってさ」
妹「……お母さんか」
兄「ハチャメチャな事が好きだったらしいし、きっと喜ぶさ」
妹「……お母さんってどんな人だったの?」
兄「んー、そうだな……」
兄「すげぇ綺麗な人だった、って印象かな」
妹「ほぇ~」
兄「ま、お前も成長したら美人さんになるってことだ」
妹「本当?」
兄「胸は望み薄いけどな」
妹「う、うるさい!」
兄「ふぁぁ……牛乳牛乳」
妹「あ、おはよう」
兄「おぉ珍しく早いな」
妹「今日から制服だもん」
兄「おいおい、ちょっと短いぞ」
妹「キュートでしょ」
兄「はぁ……そうだ言葉遣い、気をつけろよ?」
妹「大丈夫だよお・に・い・さ・ま?」
兄「まぁ女子校なら俺って言うヤツもいそうなもんだけど」
妹「うぐ……突っ込まれないと逆にはずい……」
兄「いや、俺はお兄様でも一向に構わん」
妹「残念、兄ちゃんは兄ちゃんのままでーす」
兄「そんじゃ、行くか」
妹「ん」ズイ
兄「ん?」
妹「ん!」ズイズイ
兄「あぁ、キスか」チュ
妹「ん……」
兄「お前最近キス魔になりつつあるな…」
妹「……だめ?」
兄「ムラムラする」
妹「そ、それは帰ってきてから!」
兄「へいへい……」
兄「ふんふーん」
友「お、今日はやけに機嫌いいな」
兄「あぁ、だって弟が女子校デビューだぜ?」
友「その響きは確かに神だな」
兄「俺の弟が女子校デビューしたんだがってラノベ作ったら売れそうだよな」
友「俺らも女子校デビューしねぇか?」
兄「お前なら今すぐデビューできるだろ」
友「えぇ……そうかな」
兄「あぁ」
友「そうだ、今日暇?」
兄「ん、まぁな」
友「おっしゃ、久々にゲーセンだ!!」
兄「うぐぁ……また負けた……」
友「腕が落ちたな!!」
兄「はぁ……修行しねぇと」
友「そうだ……兄」
兄「ん?」
友「実は俺……自分の弟の事が好きになっちまったんだよ」
兄「さらっとすごいことカミングアウトしたな」
友「なぁ……お前ら兄妹でラブラブじゃん?何かいい方法ないかなぁ…」
兄「そうだなぁ…旧暦7月7日」
友「え?」
兄「新暦に治すと8月7日だ」
友「というと……?」
友「………チャンスがある……か」
友弟「ん、おかえり」
友「あぁ、ただいま」
友弟「なんか暗いなぁまた兄さんとなんかあったの?」
友「いや、ちょっと考え事をしていただけだよ」
友「あのさ、友弟……」
友弟「ん?」
友「お姉ちゃん……欲しくねぇか?」
友弟「………?」
というところまで広げておいてひとまず終わり、保守ありがとう、またなんか建てるかもしれないんでこれにて終幕!!