にこ「」
真姫「」
海未「最近、凛のかわいさが増し過ぎて心が耐え切れなくなりそうです」
にこ「え、今なんて?」
海未「ですから、凛がかわいすぎてつらいと」
にこ「そ、その前よ」
海未「凛と一夜の間違いを犯したい」
にこ「」
元スレ
海未「凛と一夜の間違いを犯したい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413826909/
にこ「なんで? どうしたの、海未?」
海未「どうしたのとは?」
にこ「あんた、そういうの苦手じゃなかったの?」
海未「まぁ、苦手ではありますが、私だってそういう年ごろですから」
にこ「意味わかんないんだけど」
海未「にこと真姫はいつ間違いを?」
にこ「夏休みが明ける前だったk……おい」
海未「……」
にこ「黙らないで!」
海未「……まぁ、いいです」
にこ「あ、うん」
海未「どうすれば間違いは犯せるのでしょう?」
にこ「あの、犯すって言い方やめない?」
海未「ではどう言えと」
にこ「……まぁいいわ」
海未「で、どうしたらいいと思いますか?」
にこ「知らないわよ、そんなの」
海未「にこの場合はどうだったのですか?」
にこ「えー、言わなきゃだめ?」
海未「ぜひご教授願いたいです」
にこ(そんなかしこまられてまで話すことじゃないよなぁ)
にこ「単純な話よ」
海未「そうなのですか?」
にこ「真姫ちゃんの家に遊びに行ったとき、遅くなっちゃったから泊まることにしたの」
海未「遅くまでなにしてたんですかね」
にこ「」イラッ
海未「あ、続けてください」
にこ「……で、ちょうどその日、真姫ちゃんのご両親がいなかったのよ」
海未「おぉ、絶好のチャンスですね」
にこ「……そしたら、真姫ちゃんに誘われて」
海未「真姫が誘ったのですか? あの、真姫が? 真姫ですよ?」
真姫「真姫真姫うるさいわよ!」バァン
にこ「」
海未「」
海未「ま、真姫? いたのですか?」
真姫「最初からいたわよ!」
にこ(やばい)ソロソロ
真姫「にこちゃん!」
にこ「はいぃっ!」ビクッ
真姫「余計なことをべらべらと……許さないわよ」
にこ「え……真姫ちゃん? ごめん、許してぇ!」
海未(あの後、にこは真姫に連れられてどこかへ行ってしまいました)
海未「明日はお休みでしょうね」
凛「だれがお休みにゃ?」ピョコ
海未「凛! 今日もかわいいですね!」
凛「う、海未ちゃん……照れるにゃ……」
海未「照れた顔もまた素敵です。今夜うちに来ませんか?」
凛「」
海未「あ」
凛(い、いま海未ちゃんなんて……)
海未(おや、私今なにを……)
凛「……きょ、今日、遊ぼうってこと、かな?」
海未「え? ……え、ええ。そうですね」
凛「……」
海未「……」
海未(明らかに凛が一歩引いているんですが、それは)
凛(あ、あの海未ちゃんが、誘ってくるなんて……)
海未(先走った感半端ないですね……)
凛(さすがの凛もこれには予想外にゃ)
海未(もう少し、時と場所を考えるべきでしたか)
凛(う、受けるべき……だよね)
海未「い、いえ。無理にとは……」
凛「わかったよ」
海未「……いいのですか?」
凛「うん、でも、ちょっと用意してから行くから、遅くなるかも」
海未「構いませんよ。では、またあとで」
凛「わかったにゃ」
――海未の部屋
海未(誘ってしまいました。どうしましょう)
海未(え、というか、間違いってどういうことでしたっけ?)
海未(どうすればいいのかまったくわかりません)
海未(結局、にこからは何も聞くことができませんでしたし)
海未「困りました」
凛「こんばんはー!」
海未「凛!」
海未「さぁ、上がってください。お茶を用意します」
凛「ありがとにゃ」
凛(今夜、って言ったってことは、そういうことだよね!)
凛(い、一応シャワー浴びてきたけど、走ってきちゃったし……)
凛(汗臭くないかなぁ……)クンクン
海未「お待たせしました」
凛「にゃ!」
海未「?」
――
凛「でねー、そのときかよちんったら……」
海未「ふふ、花陽らしいですね」
海未(凛が来てからというもの)
凛(ただだらだら話してるだけにゃ)
海未「……おや、もうこんな時間ですか」
凛「! そ、そうだね」
海未「……」
凛「……?」
海未(このあとどうすればいいのでしょう?)
凛(あれ、もしかして、凛の勘違い、だったとか?)
海未「もう、寝ますか?」
凛「う、うん!」
凛「……あれ?」
海未「どうしました?」
凛「ううん、なんでも……」
海未「そうですか」
凛(結局別々のふとんかぁ……)
海未(すみません、凛……また日を改めて誘います!)
凛「へたれ」ボソッ
海未(耳が痛い)
――翌朝
凛「はぁ……」
海未「おはようございます、凛。今朝は早いのですね」
凛「あ、おはよう、海未ちゃん……」
海未「? 元気がないようですが、大丈夫ですか?」
凛「ねぇ海未ちゃん」
海未「はい」
凛「凛、魅力ないのかなぁ……」
海未「いえ、そんなことありません!」
凛「でも」
海未「でもとかそういうのではないのです!」
凛「」
海未「いいですか? 凛はμ’sの中で、いえ、音ノ木坂の中でも一番にかわいい存在!」
凛「いや、そんな」
海未「だれもが認めるそのかわいい凛を独り占めできるというこの喜び!」
凛「」
海未「ですが」
凛「どうしたの?」
海未「そのぶん、凛を傷つけてしまうのではないかと不安になることもあるのです」
凛「海未ちゃん……」
海未「……その時がきたら」
凛「でも」
海未「?」
凛「据え膳くわぬはなんちゃら、ってもいうよね」
海未「」
凛「今度は、期待してるからね」
海未「! 任せてください」
凛「早くしないと、凛、逃げちゃうかもよ?」
海未「そ、それは困ります!」
凛「ふっふっふー、凛は気まぐれだからねーっ」
海未「次! 次こそは必ず! だから逃げないでくださいね、凛!」
――終わり
曜「ぐふっ」
歩夢「ごぼっ」
千歌「言われ慣れてるかと思ってたけど」
あなた「トラウマになってるみたいだね」