やよい「エロ本じゃないですー、漢字の勉強です!」フンフン
真「漢字?」
やよい「今度クイズ番組の出演するので、難しい漢字を覚えたいって言ったら小鳥さんが『この本でお勉強しなさい。ハァハァ』って言って貸してくれました」
雪歩「色々お勉強できちゃうね」
やよい「うっうー!もう『猥褻』『淫靡』『凌辱』の3つも覚えちゃいました!」ピョンピョン
千早「意味も分からず卑猥な単語を口にする高槻さんカワイイ」ハァハァ
伊織「止めなさいよ」
千早「そうは言っても、この胸のトキメキを止めることはできないわ」ハァハァ
伊織「やよいを止めろって言ってんのよ!」
元スレ
千早「どうしたの高槻さん、フンフン言いながらエロ本なんか読んで」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1350189976/
真「やよいの覚えた単語から察するに、小鳥さんの渡したエロ本は結構アレなジャンルっぽいね」
雪歩「最低のクズだね」
千早「萩原さんの口からそんなステキなセリフが出てくるなんて」
真「なんだか興奮して勃ってきちゃったよ」ハァハァ
千早「チンコが?」
真「ないよそんなもの!乳首だよ!」ムキー
やよい「でも、このマンガの真さんにはチンコがついてますよ」
伊織「!?」
真「やよい、ちょっとその本を見せてくれる?」
やよい「いいですよ。あっ、正確には真さんじゃなくて『みこと』さんでした」
雪歩「でも、このチンコの色と大きさは間違いなく真ちゃんだね///」
千早「やっぱりチンコついてるの?」
真「ついてないよ!雪歩も適当なこと言わないでよ!」
やよい「あと、こっちの『しおり』ちゃんは伊織ちゃんそっくりだよ」
雪歩「名前のセンスがまんまパロディAVだね」
伊織「ちょっと……何よこれ……」
真「やよい、もしかしてこれって」
やよい「はい!小鳥さんが『自信作よ!』って言ってましたー!」
伊織「小鳥はどこにいるのかしら?」
雪歩「『9月9日に世界が滅亡しなかったから、ショックでしばらく休むわ』って言って、一ヶ月有給を取ってたよ」
千早「相変わらず仕事をする気が全くないわね」
真「事務所にいても仕事してないから、大して変わらない気がするけどなぁ」
雪歩「なんか『事務所ではトイレでしかオ○ニーできないから気疲れする』ってほざいてたよ」
千早「そういえば最近、トイレがやけにベタベタしてるわね」
伊織「社長に報告してくるわ」
雪歩「社長がハッスルしちゃうだけかもね」
真「それにしても、やよいが登場人物をボクのことだと認識してるのがショックなんだけど」
雪歩「完全に男だもんね、このキャラ」
やよい「でも、この上腕二頭筋の質感は真さんそっくりですよ」
千早「随分マニアックなところを見てるのね」
雪歩「やよいちゃん、素質あるなぁ」
真「もっとこう、キャピキャピな笑顔とか、ふとした瞬間の乙女な仕草とか、なんかないの?」
やよい「このマンガの『みこと』さんは、『しおり』ちゃんの右乳首を執拗に責め続けるド変態です」
雪歩「サディスティックな真ちゃんもいいなぁ」ハァハァ
真「ボクはそんなことしないからね!」
千早「私にも高槻さんの右乳首を責めさせてもらえないかしら?」
伊織「やよいに近寄らないで」
伊織「やよい、こっちのキャラはどうして私だと思ったの?」
真「デコでしょ?」
伊織「殴るわよ?」
やよい「え、えっと。全体的な雰囲気というか、顔のあたりの雰囲気というか」
雪歩「やっぱりデコなんだね」
伊織「やよい……」グスン
やよい「あっ、あと!何かにつけてお金持ちをアピールするところもそっくりだよ、伊織ちゃん!」アセアセ
千早「フォローがド下手クソな高槻さんカワイイ」ハァハァ
真「やよいが覚えた単語の割に、ハッピーエンドなんだね、このマンガ」パラパラ
やよい「うっうー!二人とも幸せそうでよかったです!」
千早「多分、この前の芸能人運動会にインスピレーションを受けたんじゃないかしら」
やよい「伊織ちゃんと真さん、あの日はとっても楽しそうでした!」
千早「祝勝会の後は二人で歓楽街に消えていったものね」
雪歩「伊織ちゃん、ちょっと話が」
伊織「千早の妄言に騙されるんじゃないわよ」
千早「ほら。チンコを握ってる絵なんて、水瀬さんが真にバトンを渡すシーンにそっくり」ケラケラ
雪歩「この手が!この手が真ちゃんの股間のバトンを握ったのね!切り落としてやる!」
伊織「ちょ、やめなさいよ!」
真「どうして雪歩は、ボクにチンコが生えてると思い込んでるの?」
雪歩「事実だからだよ」
真「どうしよう、不安になってきた。もしかして、本当に生えてるのかな?」ガクガク
伊織「気をしっかり持ちなさい」
千早「ああ言って確かめさせるふりをして、誰かに股間を触らせるつもりなのね」
やよい「やっぱり真さんはド変態です」
千早「怖いわね。あっちの部屋に避難しましょう、高槻さん」
真「あぁっ、千早がやよいと二人きりになろうとしてる」
雪歩「密室で右乳首を執拗に責め続けるつもりなんだね」
伊織「待ちなさいよ千早!」
千早「水瀬さんも右乳首責めたいの?」
伊織「違う!」
━翌日・小鳥のマンション━
小鳥「あら、どうしたのあなた達?」
真「ちょっと聞きたいことがありまして」
小鳥「そうなの。まぁ上がってちょうだい」
雪歩「ところで小鳥さん、どうしてトゥーフェイスみたいな顔してるんですか?」
小鳥「昨日の夜、伊織ちゃんに襲撃されたのよ」
やよい「伊織ちゃんは行動が早いなぁ」
真「今日はドラマの収録で来れないって言ってたしね」
亜美「ちなみに、トゥーフェイスを知らない人は検索するとき注意してね!」
真美「あしゅら男爵みたいなもんだと思ってると、エラい目にあうよ!」
千早「あら、いたのね二人とも」
亜美「無理やり連行してきてよく言うよ」
真美「せっかくのオフが台無しだよ」
小鳥「大変だったのよ?昨日は顔の半分どころか、全部腫れ上がってたし」
千早「一日で右半分だけ回復したんですね」
雪歩「どうしてそんな中途半端な治り方をしてるんですか?」
小鳥「最近、半身浴に凝ってるのよ。昨日は右半身だけ湯船に浸かってたの」
真「そうなんですか、アホなんですね」
亜美「でも、下半身だけ湯船に浸かってたら右も左も治らなかったね」
真美「アホでよかったね」
小鳥「そこは『アホなようで実は聡明なピヨちゃんステキ!抱いて!』って言うべきじゃない?」ハァハァ
千早「自分で言ったセリフに興奮してるわ」
雪歩「本当に最低のクズだね」
真「バカ話はこれくらいにして、やよいに渡したエロ同人誌について説明を要求します」
小鳥「心温まるお話でしょう?」
真「エロ本で心が温まるバカがこの世のどこにいるっていうんですか」
雪歩「そんなことより、なんで相手役の女の子が私じゃないんですか?」
真「ゆ、雪歩?」
千早「萩原さんがお茶と仕事以外のことに真剣になってるわ」ゴソゴソ
亜美「いい傾向だね」
小鳥「ちょ、千早ちゃん!?なに勝手に人の本棚漁ってるの!?」
千早「ちはやよのエロ同人誌を探してるんです」ゴソゴソ
やよい「どうしてですか?」
千早「高槻さんのお勉強に使うのよ」ニコッ
真美「一体何のお勉強なのかなぁ」
千早「ごっそり見つかったわ」ホクホク
亜美「千早お姉ちゃんの満足げな顔を見れて良かったよ」
真「話を戻しますけど、なんであのカップリングだったんですか?」
小鳥「だって、ゆきまこなんてわざわざ描かなくても事務所で毎日堪能できるじゃない」
千早「じゃあなんで、ちはやよのエロ同人誌が30冊もあるんですか?」
小鳥「あり得ないカップリングを楽しむのが、妄想の醍醐味なの」
千早「じゃあなんで、ちはやよのエロ同人誌が30冊もあるんですか?」
小鳥「あり得ないカップリングを楽しむのが、妄想の醍醐味なの」
千早「アルカディアァァァァァァァァ!!」カンチョー
小鳥「ヒュルラリラァァァ!!」ズリュズリュズリュ
雪歩「あぁっ、千早ちゃんの指が小鳥さんのアルカディアを侵食していく」
真美「アルカディアってのはケツの穴のことだったの?」
やよい「そんなとこ目指したくないなぁ」
千早「まぁいいわ。これから、ちはやよを日常風景にしてあげるから」
真「事務所が地獄と化すからやめてくれないかな」
千早「というわけで私はこれから高槻さんのアルカディアを目指すことにするわね」ガシッ
やよい「た、助けて!」ジタバタ
亜美「そうはいってもねぇ」
真美「返り討ちにあって、真美たちのアルカディアを開発されちゃうのは困るし」
雪歩「やよいちゃん、頑張ってね」
やよい「みんなひどいですー!!」ジタバタ
バタン
亜美「いっちゃった」
コノヘンタイッ ドヘンタイッ エルヘンタイッ
ドカッ バキッ ボコッ
ンアー
ガチャ
伊織「アンタ達、何やよいを見捨ててんのよっ!」ハァハァ
真美「いおりん、ドラマの収録が終わったんだね」
真「どうして興奮しているの?」
雪歩「千早ちゃんに凌辱されるやよいちゃんを見て、お股が濡れ濡れになっちゃったんだよ」
伊織「息を切らしてんのよっ!」ハァハァ
やよい「伊織ちゃん、怖かったよぉ」ダキッ
伊織「やっ、やめなさいよやよい、こんなところで///」
真「こんなところじゃなければいいんだ」
雪歩「もうパンツまでビショ濡れなんだね」
伊織「違う!」
小鳥「ヴヴ……ヤヨイオリ……ヤヨイオリ……」ズルズル
亜美「変態が復活しちゃった」
真美「やよいおりのパワーはすさまじいね」
真「とにかく、もうあんなものは描かないでくださいね」
小鳥「わかったわ。これからは現実に忠実に、ゆきまこや、やよいおりを描くことにするわ」
真「そういう意味じゃないですよ!」
雪歩「…………///」ハァハァ
伊織「…………///」モジモジ
亜美「い、いおりん?」
真美「意外な反応だね」
やよい「うっうー、めでたしめでたし!」
第一話 終わり
━第二話━
━765プロ━
千早「ねぇ、亜美、真美」
亜美「どしたの、千早お姉ちゃん?」
千早「私たち、765プロの大切な仲間よね?」
真美「お金なら貸さないよ」
千早「いや、そういうことじゃなくて」
亜美「心配しなくても、千早お姉ちゃんは大切な仲間だし、大切な友達だよ」
千早「春香とか、高槻さんとかとも同じくらい?」
真美「もちろんだよ」
千早「じゃあなんで私だけ、あだ名で呼ばれないのかしら?」
亜美「あぁ、メンドくさいことになってきた」
真美「早く誰か来ないかなぁ」
亜美「別に、あだ名じゃないのは千早お姉ちゃんだけじゃないよ?」
真美「あずさお姉ちゃんだって、あだ名じゃないじゃん」
千早「おっぱいおばけのことはどうでもいいわ」
亜美「おばけて」
真美「二人をあだ名で呼んでないのは、二人のことをリスペクトしてるからだよ」
千早「じゃあ、アホの春香を含む他の765プロのメンバーのことは尊敬してないのね?」ワクワク
亜美「千早お姉ちゃんは、はるるんの親友だよね?」
千早「そうだけど?」
真美「まず、中学生のみんなは年が近いからあだ名で呼んでるんだ」
亜美「ピヨちゃんもおつむが中学生だから、同じ理由だね」
真美「りっちゃんは鬼軍曹だから、少しでも怖さを緩和するために、あだ名で呼んでるよ」
亜美「お姫ちんは上品で近寄りがたいから、あえて親近感を持たせるためにあだ名をつけて」
真美「ゆきぴょんは小動物っぽいから、ウサギさんみたいなイメージのあだ名で」
亜美「まこちんは、チンコ生えてそうだから、まこちんだよ」
千早「春香のアホは?」
真美「千早お姉ちゃんは、本当にはるるんの親友なの?」
亜美「えーと、はるるんはなんか元気そうな感じが、はるるん♪って感じ。うん、そんな感じ」
真美「かなり苦しいね」
亜美「とゆ→わけで、納得してくれたかな?」
千早「死ぬわ」ウルウル
真美「えっ、なんで?」
千早「あなた達の話を裏返せば、私は身体も心も若くなくて年下にもナメられてて下品でかわいくもなくチンコも生えてなくて元気もない最低アイドルってことでしょ?」グスン
亜美「メンドくさいなぁ」
真美「チンコは生えてなくていいじゃん」
亜美「そうじゃなくて、千早お姉ちゃんはそういった要素よりも、歌に対するストイックな姿勢の方が印象が強いから、リスペクトしてあだ名で呼んでないってだけの話だよ」
千早「なんだ、そうだったのね」ホッ
亜美「思いとどまってくれて本当によかったよ」
ガチャ
響「じゃあ自分は、身体も心も若くなくて年下にもナメられてて下品でかわいくもなくチンコも生えてなくて元気もないうえにリスペクトもされてないってことか?」グスン
亜美「クソメンドくさいなぁ」
真美「早く誰か来ないかなぁ」
亜美「えーと、ひびきんはなんか元気そうな感じが、ひびきん♪って感じ。うん、そんな感じ」
響「それじゃ春香と同じじゃないか!」ムキャー
真美「どこから聞いてたのさ」
千早「大丈夫よ我那覇さん。被ってしまって困るのは、むしろ無個性の春香の方だから」
響「それなら安心だな♪」ナンクルー
亜美「千早お姉ちゃん、やっぱりはるるんのこと嫌いでしょ」
ガチャ
春香「つかまえて~♪好きだよと♪逝って星井~♪」
真美「またややこしいタイミングで帰ってきたなぁ」
響「春香、美希のこと嫌いなのか?」
春香「大好きだよ?」
千早「春香、我那覇さんが『春香は自分の完全下位互換だぞ!ゼハハハハ!』って言ってたわ」
響「ゲゲェーッ!?そこまで言ってないぞ!」アタフタ
春香「じゃあどこまで言ってたの?」
響「えっと、それはその」
亜美「『はるるん』と『ひびきん』が、あだ名の語感が被ってるねって話だよ」
春香「なるほど、『互換』と『語感』ってワケね。それくらいなら気にしないよ」
響「た、助かったぞ亜美」
亜美「ゴ→ジャスセレブプリン」
響「はい」
春香「ところで、なんの話をしてたの?」
真美「千早お姉ちゃんにあだ名がない理由を延々と説明させられてたところだよ」
春香「あはは、なるほどねー」
千早「まぁ、私の歌に対する姿勢をリスペクトしてくれているなら、文句はないわ」
春香「そっか。ところでさ」
亜美「な→に?」
春香「私の歌に対する姿勢をリスペクトしていないのは、どういうワケかな?」
真美「どうして今日はメンドくさい人ばっかり集まるんだろう」
春香「私も千早ちゃんに負けず劣らず歌好きなんだよ?」
亜美「好き嫌いはリスペクトするしないと関係ないんだけど」
真美「じゃあ試しにここで歌ってみてよ」
春香「ゴマヘー ゴマヘー ガンバッテイキマヒョー」
パリーン サララララ ビシビシビシッ
亜美「あぁっ、窓ガラスが!」
真美「飾ってあった壺が砂に!」
千早「壁にヒビが入っていくわ!」
響「や、やめろ春香ぁ!」
春香「どうかな?」
亜美「とびきりの笑顔だね」
真美「事務所を半壊させといて、よくそんな顔ができるね」
響「まるで地獄の鬼のようだぞ」
千早「いっそ地獄くんに改名したらどうかしら?」
春香「えー、それじゃ天海地獄になっちゃうよ」
亜美「空・陸・海を制覇したみたいでかっこいいじゃん」
春香「ホントだ、ゲッターロボみたいだね♪」
真美「てか、こんな歌声でライブは大丈夫なの?」
春香「もちろん!この前なんて、みんな耳から血を流すほど興奮してたよ」
亜美「どうして笑顔でそんな話ができるの?」
響「まるで悪魔だな」
千早「いっそ悪魔くんに改名したらどうかしら?」
春香「えー、それじゃ天海悪魔になっちゃうよ」
真美「ピッタリだと思うよ」
春香「オトメヨー タイシヲイダケー」
真美「うぎゃああああああ!」ブシュー
亜美「大変!真美が耳から血を流してる!」
千早「今夜はお赤飯ね」ハァハァ
千早「じゃあ、如月悪魔に改名したらどうかしら?」
春香「えっ、それって」
千早「結婚しましょう」
春香「千早ちゃん……///」
亜美「エンダアアアアアアアアアアアアアアア」
真美「イヤアアアアアアアアアアアアアアアア」
響「名字を変えたところで問題は解決してないと思うんだけど、自分がおかしいのか?」
千早「というわけで、これから私は春香のお股から血を流す作業に入るから邪魔しないでね」
春香「///」
亜美「好きにすればいいよ」
響「ところで春香、プロデューサーがまだ来ないんだけど、何か知らないか?」
真美「ひびきん、兄ちゃんに何か用なの?」
響「ああ。これから一緒に営業に行くんだけど」
春香「プロデューサーさんならレコーディング室で倒れてるよ」
響「えっ、何があったんだ!?」
春香「私の新曲のレコーディングに付き合ってたら、ケツから血を流してブッ倒れたよ」
千早「もはや凶器を通り越して兵器ね」
亜美「どうしてそのまま放置しているの?」
春香「だって血便っぽかったし……いい歳してウンコ漏らすなんて、人として最低じゃない?」
真美「もう少し兄ちゃんを信じてあげようよ」
ガチャ
P「オウフ……オウフ……」ビチャビチャ
亜美「あっ、兄ちゃん」
真美「兄ちゃんの通った道がすごいことになってる」
春香「プロデューサーさん、ウンコくらいトイレでしてください」
P「ヒィ!ア、アクマ!」
千早「そうです、今日から春香は如月悪魔です」
響「噛み合ってるようで全然話が噛み合ってないからな」
響「プロデューサー、今日の営業大丈夫か?律子に代理頼んだらどうだ?」
P「うーん、でも今日行くところの担当は男にしか興味ないからなぁ」
亜美「聞かなかったことにしよう」
真美「でも、兄ちゃんのケツの穴が使えなかったら、どのみち意味がないんじゃない?」
千早「不潔だわ」
P「いや、担当の人は女性なんだが」
亜美「えっ?」
真美「えっ?」
春香「亜美と真美はどうして担当が男の人だと思ったのかな?」ニヤニヤ
P「普段からそんな卑猥な妄想をしてるのかな?」ニヤニヤ
千早「不潔だわ」
亜美「ぐぬぬ……」
真美「むむむ……」
響「てか、春香いいのか?」
春香「何が?」
響「さっきのってつまり、プロデューサーが営業先の女と……あひんあひんしてるってことだろ?」
亜美「あひんあひんて」
春香「そんなことより、亜美と真美をいじくり倒すことの方が先だよ」
P「春香は人の弱みを握ることが大好きだからな」
真美「ホント悪魔だね」
響「も、もしかしてプロデューサーの陰部も握られちゃったりしてるのか?」アセアセ
亜美「あぇ?」
真美「ひびきんが何か勘違いしている」
P「人の弱みってのは比喩であって、肉体的な話じゃないぞ」
春香「普段からチンコのことばかり考えてるから、そんな風に勘違いしちゃうんじゃない?」
千早「不潔だわ」
響「ぐぬぬ……」
亜美「ターゲットがひびきんに移った」
真美「この隙に逃げよう」
ガチャ
小鳥「違うわっ!女の子が男の子の陰部のことを考えるのはとてもとても自然なことなのよっ!」
亜美「ああ、また話がこじれてきた」
P「言っときますけど、小鳥さんはもう女の子じゃないですからね」
小鳥「そんなことないわ。さっき真美ちゃんが『ピヨちゃんは心が中学生みたいに純真』って言ってたもの」
真美「どっから聞いてたのさ」
千早「聞いてたにしては、随分とねじ曲がった解釈をしてるわね」
春香「老人は都合のいいことしか聞こえないからね」
小鳥「春香ちゃん、ちょっと」
春香「おっと、聞こえてた」
響「ピヨ子はおいといて、プロデューサーは男の子なのか?」
小鳥「そうね、まだ皮被ってるもの」
千早「不潔だわ」
P「何言ってるんですか、これは皮の鎧です。まさにこれから魔王を討伐せんとする勇者のごとく……」
春香「でもその鎧に包まれてるのは銅の剣じゃなくて毒針ですよね」
亜美「魔法使いの装備だね」
真美「せめてひのきの棒になってから出直してきなよ」
P「ゲフンッ」バターン
響「え、皮?毒針?みんな何のことを言ってるんだ?」キョトン
亜美「カマトトぶるのもいい加減にしなよ」ペッ
春香「そんなんだからバイキンマンみたいなアダ名で呼ばれるんだよ」
響「えっ、『ひびきん』って『ひび菌』って意味だったのか!?」グスン
小鳥「春香ちゃんの言うことを真に受けちゃダメよ」
千早「それを言うなら、春香はカビるんるんみたいなアダ名よね」キャッキャ
真美「千早お姉ちゃん、はるるんが嫌いならハッキリ言った方がいいと思うよ」
春香「カビるんるんだと、まるで私が響ちゃんの手下みたいで心底不愉快だなぁ」
響「何もそこまで言わなくても」
小鳥「あっ、響ちゃんがバイキンマンで春香ちゃんがカビるんるんなら、
私はドキンちゃんってことにならないかしら?」ワクワク
亜美「『ちゃん』しかあってないじゃん」
真美「どこまであつかましいのさ」
千早「音無さんはバタ子さんがお似合いですよ」
春香「バター犬とか使ってそうだもんね」
小鳥「うーん、いぬ美ちゃんがバター好きだったら良かったんだけどねぇ」
響「二度といぬ美に近づくなよ」
小鳥「ところで響ちゃん、そろそろ営業に行く時間じゃない?」
響「あっ、ホントだ」
亜美「でも、さっきから兄ちゃんがピクリとも動かないよ」
千早「ケツから血を吹き出してブッ倒れてるわね」
春香「カレーパンマンだ!」ケキャケキャ
小鳥「カレーパンマンって、口からカレーを吐き出すんじゃなかったかしら?」
春香「でも、プロデューサーさんのケツから吹き出てるものもカレーっぽいですよ」
千早「よく満面の笑みでそんなおぞましいセリフが吐けるわね」
真美「やっぱりはるるんは悪魔だよ」
亜美「これからはるるんのことを閣下と呼ぼう」
第二話 終わり
━第三話━
━765プロ━
美希「ねぇ亜美、なに持ってるの?」
亜美「バウリンガルだよ」
雪歩「随分と懐かしい物を持ってきたね」
真美「昨日部屋を片付けてたら出てきたんだ」
美希「バウリンガル?なにそれ?」
亜美「これを使えば動物の喋ってる事がわかるんだよ」
美希「すごいの!まるでほんやくコンニャクなの!」
雪歩「ねぇ、これ響ちゃんの首につけてみようよ」
美希「わぁ、すっごく楽しそうなの!」キャッキャ
真美「やろうやろう!」キャッキャ
響「お前たちどうしてそんな楽しそうなんだ?」
亜美「だってひびきん、時々日本語とは思えない言語を話すじゃん」
真美「あれって犬語かハム語でしょ?」
響「そんなの喋ってないよ!お前達が言ってるのはうちなーぐち(沖縄方言)のことだろ!」
美希「どのみち分かんない言葉だからどっちでもいいの」ガチャガチャ
響「ちょっ、無理矢理つけるなって……ってクサッ!犬臭いぞこれ!」
真美「さっきいぬ美につけて遊んでたからね」
雪歩「いぬ美ちゃんはなんて言ってたの?」
亜美「えっと、『最近ペットが自分のご飯をつまみ食いしてきてウザい』だったかな」
響「ウソだよな?」
真美「バウリンガルを信じられないの?」
響「お前達を信じられないんだよっ!」
雪歩「なんでもいいから、とにかくバウリンガルに向かって喋ってみてよ」
響「しょうがないなぁ……えーと、ゴニョゴニョゴニョ」
バウリンガル『ピピピピッ』
亜美「さてさて、どう出るかな?」
響「……」ドキドキ
バウリンガル『ピッ』
バウリンガル『ともだちほしい』
雪歩「……」
真美「……」
亜美「……」
響「おい、何か言えよ」
美希「今度うちにあるファービー持ってきてあげるの」
響「そうじゃないだろ!」ムキャー
響「言っとくけど、そんなこと言ってないからな!」プンプン
真美「でもこれって、声のトーンとかで動物の感情を判別してるんだよね」
雪歩「響ちゃんは友達が欲しそうな声をしてたってことだね」
亜美「今度、亜美んちのAIBOあげるよ」
雪歩「うちにリカちゃん電話があったから、今度持ってくるね」
響「そんなバーチャルな友達ばっかりいらないよ!」
真美「ゼータクだなぁ」
響「ってかなんで誰からも『大丈夫、私たち友達だよ』の一言が出ないんだよっ!」
亜美「やっぱ友達ほしいんじゃん」
美希「素直じゃないの」
ガチャ
春香「いっちねんせ~になったら♪」
真「いっちねんせ~になったら♪」
春香「とっもだち100にん♪でっきるかな~♪」
真「100にんで食べたいな~♪」
伊織「ただいま」
真美「なんかぞろぞろやってきたよ」
春香「この歌って、友達が一人ハブられてると思わない?」
響「なんで自分を見ながら言うんだ?」
亜美「ところでいおりんはどうして耳栓をしているの?」
伊織「春香の歌を聞くと気が狂ってしまうのよ」
雪歩「まるでタチの悪い呪いだね」
春香「人聞きの悪いことを言うなぁ」
美希「呪いなら対処法があるだけマシなの」
伊織「ところでみんな、何してたの?」
真美「ひびきんで遊んでたんだよ」
響「今『で』って言わなかった?」
亜美「バウリンガルでひびきんの言ってることを翻訳してもらったんだ」
真「へー。なんて言ってたの?」
雪歩「えっと、『ともだちほしい』だって」
伊織「…………」
真「(´;ω;`)ブワッ」
春香「ゲラゲラゲラゲラ」
真美「リアクションが三者三様だなぁ」
美希「相変わらず春香は悪魔じみてるの」
響「いや、真面目な反応をされる方が困るんだけど」
亜美「というわけで次はいおりんにバウリンガルをつけてみよう」
伊織「何がというわけでなのよ」
真美「まぁいいからいいから」ガチャガチャ
伊織「ちょっ、無理矢理つけないでよ!……ってクサッ!犬臭いわこれ!」
美希「さっきまで響がつけてたの」
響「誤解を招くようなこと言うなよ!いぬ美の臭いだろ!」
真「どのみち我那覇家から持ち込まれた臭いであることに変わりはないんだね」
春香「さぁさぁ、伊織早く何か喋ってよ」
伊織「そんな急に言われてもねぇ」
雪歩「愛するプロデューサーに対して一言、とか?」
伊織「ばっ、バカ言ってんじゃないわよっ!誰があいつのことなんか! あんなドジでダサくてマヌケでオレンジジュース一つマトモに買ってこれなくてでもいざと言うときにはちょーっと頼りになるしたまに見せる真面目な横顔はほんのちょっとだけカッコイイかなって思うときもあって~~ゴニョゴニョゴニョ」
亜美「ゆきぴょん、責任取りなよ」
雪歩「きっと耳栓が不良品だったんだね」
真「さぁさぁ、伊織はほっといてバウリンガルをチェックだー!」
バウリンガル『ピピピピッ』
真美「さてさて、バウリンガルはいおりんのツンデレーションを解読できるかな?」
春香「もしできたら、バウリンガルはプロデューサーさんより賢いってことになるね」
響「子供のオモチャよりバカなプロデューサーはちょっと嫌だぞ」
亜美「そしたら社長に言ってクビにしてもらおうよ」
バウリンガル『ピッ』
バウリンガル『かみのけほしい』
春香「ゲラゲラゲラゲラ」
美希「ゲラゲラゲラゲラ」
伊織「……」ツカツカツカツカ ガラッ
真美「ま、待っていおりん!窓から投げ捨てようとしないで!」
亜美「もうそれどこで買えるかわかんないんだYO!」
伊織「言っとくけど、そんなこと全然思ってないんだからねっ!」
真美「だったらそんなにムキにならなくていいじゃん」
伊織「何か言った?」
真美「いえなにも」
響「自分の時も変な結果だったし、それ壊れてるんじゃないか?」
春香「むしろこの上ない精度だと思うんだけどなぁ」
真「じゃあ今度はボクが試してみるよ!なんだか面白そうだし」
亜美「うーん、まこちんかぁ」
真「え、ダメなの?」
亜美「今の流れで行くと、まこちんがやったら『ちんこほしい』って出ると思うんだよね」
真美「他の人ならクソビッチ発言ですむけど、まこちんが言うとふたなり願望っぽくなっちゃうYO!」
春香「うわぁ、それはシャレにならないね」
真「お前ら全員シャレにならない顔面にしてやる」
美希「大丈夫なの。真クンはチンコがついてた方が似合ってるの☆」
雪歩「うんうん///」
真「二人が何を言ってるか理解に苦しむよ」
春香「話が進まないからさっさと喋ってよ」
真「ちくしょう、覚えてろよぉ……ゴニョゴニョゴニョ」
バウリンガル『ピピピピッ』
亜美「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか」
雪歩「たぶん蛇だよ、チンコだけに」
美希「真クンのへび香、楽しみなの!」
響「へび香をバカにするな!」
真美「別にチンコが生えてくるって話じゃないんだけどね」
バウリンガル『ピッ』
バウリンガル『昨日は最高だったよ、美希』
伊織「…………」
雪歩「言い訳は地獄で聞くよ、真ちゃん」
真「うん。やっぱり壊れてるよ、これ」
美希「真クン、ありがとうなの☆」
真「み、美希さん?」アタフタ
雪歩「真ちゃんの浮気者ォォォォォォォォ!!」ブンッ
真「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
響「雪歩と真って付き合ってたのか?」
亜美「ゆきぴょんの脳内ではそういうことになってるらしいね」
真美「はるるん、最近ゆきぴょんに歌を聞かせたでしょ?」
春香「人聞きの悪いことを言うなぁ」
響「ところで美希、昨日真と何かあったのか?」
美希「何もないよ?」
亜美「じゃあどうして、まこちんにありがとうって言ったの?」
美希「ホメられたらお礼を言うのはジョーシキなの。素直にありがとうを
言える子はイイ子だって、菜緒お姉ちゃんも言ってたの」
春香「何言ってんだコイツ」
真美「ミキミキにこそバウリンガルが必要だったね」
第三話 終わり
━第四話━
━765プロ━
千早「委員長がしたいわ」
亜美「どしたの急に?」
千早「委員長になって、アバンストラッシュの練習をするクラスメイトに『ちょっと男子!ちゃんと掃除しなさいよ!』とか言ってみたいじゃない?」
真美「千早お姉ちゃんってホント変わった生き物だよね」
亜美「学校楽しい?」
千早「そういういじり方はやめてちょうだい」
真美「まぁでもそれなりに暇は潰せそうだし、ちょっとやってみよっか」
千早「じゃあ真を呼んでこないとね」
真「どうしてそこでボクが出てくるのさ」
亜美「まこちん、いたんだ」
真美「今の千早お姉ちゃんの話を聞いてなかったの?」
真「最初から聞いてたよ。そのうえで尋ねてるんだよ」
千早「ちゃんと聞いていたのに理解できないんなんて」
亜美「まこちんってホント変わった生き物だよね」
真美「学校楽しい?」
真「ボクはちゃんとクラスに馴染んでるよ!」
千早「ボク『は』ってどういうことかしら?」
律子「委員長をするなら、メガネでおさげで事務員兼任じゃないとダメよ」
亜美「あっ、りっちゃん」
千早「それって律子が売れなかったときのキャッチフレーズじゃない?」
真「アハハハハ!それじゃまるで売れてるときがあったみたいな言い方だよ、千早」ケラケラ
千早「あらそうね、動転してアホの春香みたいなことを口走ってしまったわ」ケラケラ
律子「わふー☆」バキャッ ドゴッ
真「スズタッ」バターン
千早「ミヤコッ」バターン
真美「アイドルをチューチョなく殴るなんて」ガクガク
亜美「フッ、亜美達もとんでもないプロデューサーを持っちまったもんだぜ……」
真美「でも、言われてみればりっちゃんは委員長っぽいよね」
亜美「掃除しない男子生徒には、さっきみたいに鉄拳制裁をくらわしてたんだろうね」
律子「バカね、そんなことしないわよ。暴力反対よ」
真「よくわからない言葉が聞こえたんだけど、ボクの耳と律子の脳ミソのどっちが悪いのかな?」
千早「間を取って、真の脳ミソがやられてることにしたらどうかしら?」
真「千早はどっちの味方なの?」
千早「私より胸がデカい女はすべて敵よ」
亜美「それじゃあへび香くらいしか味方になれないなぁ」キャッキャ
真美「いぬ美とワニ子も千早お姉ちゃんより大きそうだもんね」キャッキャ
律子「そう考えると、我那覇家は巨乳の宝庫ね」
千早「ちょっと我那覇さんの家に行ってくるわ」
バタン
真「ああっ、行っちゃった」
亜美「明日が楽しみだなぁ」ニヤニヤ
律子「あら。亜美ったらいい笑顔をするようになったわね」
亜美「りっちゃんのキョーイクのタマモノだYO!」ピョンピョン
真「いったいどんな狂育なんだろう」
真美「妹がだんだん遠い存在に感じられてきたよ」
ガチャ
あずさ「おはようございます~」
貴音「ただいま戻りました」
亜美「お姫ちん、お帰り」
真「あずささん、もう10時ですよ」
あずさ「うふふ、ごめんなさい。迷ってたらちょっと遅刻しちゃったわね」
律子「10時って言っても夜の10時ですけどね」
あずさ「あらあら?」
真美「ところで二人とも、千早お姉ちゃんに会わなかった?」
貴音「いえ、会いませんでしたが」
あずさ「こんな時間にどこに向かったの?」
亜美「ひびきんの家に巨乳狩りに行ったんだよ」
あずさ「あらあら、今夜はごちそうね」
真「意味が分かりませんよ」
真美「まぁ、あずさお姉ちゃんはおばあちゃんだからね」
亜美「おおかた、ブドウ狩りか何かと勘違いしたんだよ」
真美「未だに自分は婚期を逃してないと信じて疑わないあずさお姉ちゃんならではの勘違いっぷりだね」
亜美真美「ゲラゲラゲラゲラ」
あずさ「今夜はみんなに双子丼を振る舞いたい気分なんだけど、厨房を貸してもらえるかしら?」
律子「ちょうどよかった、最近事務所に業務用の鍋を買ったんですよ。豚二匹入る大きさの」
亜美「りっちゃん、冗談だよね?」ガクガク
律子「大丈夫よ、誰も亜美と真美が豚みたいに太ってるなんて思ってないから」
真「でも、大は小を兼ねるって言うからね」
貴音「双子丼!?それはみそらぁめんよりも美味なのですか?」キラキラ
真美「やべぇ、コイツら目がマジだ」
あずさ「それじゃあ二人とも、体中にこの壷の中の塩をたくさんもみ込んでちょうだいね」
真「わぁ、注文の多い料理店だね!」キャピルン
貴音「ヤサイマシマシニンニクアブラカラメでお願いします」ワクワク
亜美「どうしようか、真美?」モミモミ
真美「そろそろタイミング的にいおりんが助けにきてくれるんじゃないかな」モミモミ
ガチャ
千早「ただい……あら、大勢いるわね」
亜美「おやおや、デコがツルっとした人じゃなくてムネがツルっとした人が来ちゃったよ」
真美「千早お姉ちゃん助けて~。すべてツルっとまるっと解決してよ~」
千早「帰るわね」
亜美「ごめんなさい千早様!」
真美「もうデモンズウォールって陰で呼んだりしないから助けてください!」
千早「そういえば二人は、どうして裸になって塩を体に塗り込んでるの?」
律子「バストアップ体操よ」
千早「まぁステキ!全然興味ないけど汗かいちゃったから服を脱ごうかしら」スッポンポン
真「あずささん、どうします?」
あずさ「うーん、千早ちゃんなら薄いから一緒にお鍋に入るかしら」
千早「あれ、いたんですかあずささん。ダメですよ老人ホームから勝手に抜け出しちゃ」ペッ
あずさ「貴音ちゃん、双子丼じゃなくて、まな板の姿煮でもいいかしら?」
貴音「まな板の姿煮!?それはしおらぁめんよりも美味なのですか?」キラキラ
亜美「なんとか助かった」
真美「ところで千早お姉ちゃん、その手に持ってるちっこいのは何なの?」
千早「あぁ、この方はうさ江先輩よ」
あずさ「うさ江ちゃんって響ちゃんのペットの?」
真「なんでうさ江を連れてきたのさ」
千早「実はさっき我那覇さんに、巨乳になる秘訣を教わりに行ったの」
律子「巨乳狩りに行ったんじゃなかったのね」
亜美「千早お姉ちゃんには失望したよ」ガックシ
千早「あいにく我那覇さんには会えなかったけど、いぬ美先輩に巨乳の極意を教わってきたわ」
真美「すごいなぁ、千早お姉ちゃんは」
亜美「これから千早お姉ちゃんのことをひびきんって呼んでもいい?」
千早「やめて、そういうのってイジメよ」
真「誰に対してのイジメなんだろうね」
貴音「それでどうして、うさ江を連れてきたのですか?」
千早「それがね、うさ江先輩は私よりも胸が小さいのよ!」
あずさ「はちきれんばかりの笑顔ね」
真「小動物と張り合うなんて、本気なの?」
千早「モチロンよ」
律子「正気なの?」
千早「それは分からないわ」
真美「すごいなぁ、千早お姉ちゃんは」
亜美「それで?」
千早「同じ哺乳類で私より胸が小さい子がいたことに感激して
思わず連れて帰ってきてしまったのよ」
真美「ロリコンと同じ発想だね」
真「どうする?」
律子「とりあえず警察に通報しましょう」
あずさ「あらあら。それじゃあ千早ちゃんのために最後の晩餐を用意しなきゃね」
律子「じゃあ、ウサギのソテーなんてどうかしら?」
亜美「柔らかお肉と明日のひびきんの顔で二度おいしいね!」キャウキャウ
うさ江「コ、コイツら狂ってやがる」
真「竜宮小町は怖いなぁ」
真美「妹が遠くに行ってしまったよ」
第四話 終わり
━第五話━
━765プロの近所━
愛「えっほ、えっほ」タッタッタッ
絵理「あれ、愛ちゃん?」
涼「そんなに急いでどうしたの?」
愛「あっ、涼さん絵理さん!今ドロボーさんと追いかけっこしてるんです!」
涼「えっ、泥棒!?」
愛「さっきそこのコンビニでウンコ盗んでました!」
絵理「それは多分かりんとうだと思う」
涼「絵理ちゃん、分かっててもそれは言っちゃいけないよ」
絵理「どうして?」
涼「今かりんとうを食べてる人がいるかもしれないでしょ」
愛「今ウンコを食べてる人もいるかもしれないですよ!」
涼「愛ちゃんは黙ってて」
絵理「でも、こっちには怪しい人は走ってこなかったと思う?」
愛「うーん、もうすぐ来ると思いますよ」
涼「え、どういうこと?」
愛「さっき私が追い抜かしたから、今度はドロボーさんが私を追いかける番です!」ハナマルー
絵理「何言ってんだコイツ」
涼「泥棒に追いついたんなら、どうして捕まえなかったの?」
愛「やだなぁ涼さん、ドロボーさんを捕まえるのは追いかけっこじゃなくてドロケイですよ」キャウキャウ
絵理「何言ってんだコイツ」
涼「一応聞いとくけど、その泥棒はどんな格好をしてたの?」
愛「えっと、黒っぽかったです」
絵理「黒?」
涼「黒い服を着てたってこと?」
愛「それはわかんないですけど、後ろ姿が黒っぽいなーって思いました」
タッタッタッ
絵理「誰かくる?」
涼「もしかしたら泥棒かも!」
響「えっほ、えっほ」タッタッタッ
いぬ美「ばうあう、ばうあう」タッタッタッ
愛「確保ぉーーー!!」ドゴッ
響「うぎゃぁぁぁァァァァァ!!」バターン
涼「すごい、みぞおちめがけて思い切り頭突きをかました」
絵理「亀頭アタック?」
涼「絵理ちゃん」
絵理「でもほら、チンコをツッコんだ後みたいに痙攣してるし」
響「」ピクピク
愛「絵理さん涼さん見てください!後ろが黒っぽい人ですよ!」ハナマルハナマル
絵理「この人、響さんじゃない?」
涼「確かに響さんは背中の半分くらいがポニーテールで隠れてるからなぁ」
絵理「ていうか愛ちゃん、響さんのこと知らないの?」
愛「知ってますよ、肩にハムスター乗っけてる人ですよね!」
涼「ダメだこりゃ」
響「いたたたた……」
絵理「響さん、大丈夫ですか?」
涼「じゃあ警察呼びますね」
響「け、警察?救急車じゃなくて?」
愛「ドロボーさんは警察に通報するのが市民のギムです!」エッヘン
響「あっ、愛!お前なんでイキナリ頭突きしてくるんだよ!ヒドいぞ!」プンスカ
涼「ごめんなさい、愛ちゃんがさっき見た泥棒が響さんそっくりだったみたいで」
愛「ドロボーさんは背中が真っ黒でしたー!」
響「なんか自分の背中が汚いみたいな言い方はやめてくれないか?」
絵理「響さんはどうして走ってたんですか?」
響「いや、いぬ美の散歩をしてただけなんだけど」
いぬ美「ばう」
涼「ところで、その手に持っているのってなんですか?」
響「これか?いぬ美のフンだぞ」
いぬ美「ごめんなさいね、恥ずかしい物を見せてしまって」
絵理「犬のフン……つまり、ウンコ?」
愛「確保ぉーーー!!」ドゴッ
響「うぎゃぁぁぁァァァァァ!!」バターン
絵理「これは言い逃れできないね」
涼「じゃあ警察呼ぼうか」
響「ま、待って!意味が分からないぞ!」
愛「ドロボーさんはコンビニでウンコを盗んだんです!」
涼「物的証拠まで挙がっちゃったらもう確定ですよ」
絵理「愛ちゃんのミジンコなみの脳ミソもたまには役立つ?」
響「ウンコを盗むってどう考えても頭おかしいだろ!二人ともどうして愛を信じられるんだ!」フンガー
涼「なんかサウザーみたいなこと言いますね」
愛「でも、スーパー超天使アイドル天海春香さんが『響ちゃんって時々犬とかハムスターとお話してて頭おかしい(ゲラゲラ)』って言ってました!」
響「春香ぁぁぁァァァァァ!!」
響「はっ、そうだ!いぬ美に証言してもらえばいいんだ!」
絵理「え、今の流れでそれを言います?」
涼「本格的に頭がおかしい人に見えますよ」
響「なんでだよ!さっきいぬ美が喋ってるの、みんな聞いてただろ!ほら、いぬ美!」
いぬ美「ばうばう」
絵理「響さん……」
愛「ドロボーさん……」
響「そんな目で見るなぁ!」
ピーポーピーポー
ハナシハショデキコウカ
ウギャー
ピーポーピーポー
絵理「行っちゃった」
愛「いいことした後は気持ちがいいです!」
涼「そりゃよかった」
愛「ところで思い出したんですけど、さっきの人はドロボーさんと見た目が違いました」
絵理「よりによって今思い出しちゃったの?」
愛「私は中学生になってミジンコより頭がよくなったから、思い出すことが
できるようになったんですよ!」エッヘン
涼「むしろ忘れたままの方がよかったなぁ」
絵理「大人になるって悲しいことなんだね」
第五話 終わり
━第六話━
━765プロ━
やよい「フルスロットル飛ばしてみましょ~」ペチング ペチング
社長「ヒヒーン!ヒヒーン!///」ハァハァ
P「もういいでしょ社長、早く変わってくださいよ!やよい、次は俺とタコさんごっこやろう!」ハァハァ
あずさ「あらあら、汚い大人の欲望がうずまいてるわね」
亜美「実に汚らわしいね」
律子「やよいのあの恍惚とした表情、素晴らしいわ!ぜひ竜宮小町に欲しいわね」ハァハァ
伊織「アンタ達なんでそんなに落ち着いていられるのよ!さっさと止めるわよ!」
あずさ「皆さん、まだお昼ですしそういうプレイは早いですよ」
P「やぁあずささん、こんにちは」
社長「いや、これは合意の上でだね」
やよい「ゴーイっていうかゴーインって感じでした」
伊織「言い訳は警察ですることね」ピポパ
P「ま、待ってくれ伊織!」
伊織「伊織?」
社長「待ってください伊織さん!伊織さま!」
P「ごめんなさいデコ神さま!」
亜美「そのへんで許してあげなよ、デーコン小暮閣下」
伊織「水瀬家では有事に備えて、エイズ患者に使った注射針を保管してあったのを思い出したわ。確か三本あったわね」ピポパポパ
亜美「そ、それは流石にシャレにならないよいおりん」ガクガク
あずさ「有事ってなんなのかしら?」
律子「まぁまぁみんな落ち着いて。実はこれ、今度やる新しい仕事の練習なのよ」
伊織「イメクラはアイドルの仕事じゃないわよ」
P「いや、本当にまっとうな仕事なんだ」
やよい「実は今度、教育番組の歌のお姉さんに抜擢されたんです!」
亜美「随分若い歌のお姉さんだね」
社長「ディレクターによると、視聴率アップのために成人男性層を取り込みたいそうだ」
やよい「ライバルはまいんさんです!」
あずさ「うふふ。親子で楽しく見れるわね」
伊織「その番組のターゲットになるような男は、一生結婚なんてできないと思うけどね」
社長「そしてその番組の目玉企画が『やよいお姉さんのお馬さんごっこ』というわけだよ」
律子「毎回、一般参加の男の子を馬にしてやよいがスタジオ内を駆け回るのよ」
亜美「日本は狂ってるね」
あずさ「あらあら、それは言い過ぎじゃないかしら?」
P「そして今度俺が番組に持ち込む企画が『やよいお姉さんとPちゃんのイカさんごっこ』というわけだ」
亜美「タコさんじゃなかったの?」
伊織「どっちにしろ狂ってるわね」
P「あらあら、それは言い過ぎじゃないかしら?」
やよい「うっうー!プロデューサーのあずささんのマネ、心底気持ち悪いですー!」
P「ゲフンッ!」バターン
あずさ「よくやったわ、やよいちゃん」ヨシヨシ
亜美「兄ちゃんがピクリとも動かないよ」
千早「仕方ないわね、プロデューサーの新企画は私が引き継ぐことにするわ」
伊織「アンタどっから入ってきたのよ」
千早「企画名は『やよいお姉ちゃんとちーちゃんのヌルヌル触手プレイ』でどうかしら?」ハァハァ
律子「聞いちゃいねェ」
あずさ「とうとうプレイって言っちゃったわね」
社長「うーむ、如月君の一人称を『ちーちゃん』にするのはアリかもしれんな」
やよい「うっうー!『ちーちゃん』ってなんだか響きが可愛いです!」ピョンピョン
千早「インフェルノォォォォォォ!!」ブバシュゥゥゥゥゥ
亜美「わぁ、千早お姉ちゃんの鼻血とヨダレで床中がベトベトだ」
あずさ「まさに地獄ね」
律子「ちょうどいいわ、この鼻血とヨダレを使って料理を作る企画を番組に持ち込みましょう」
伊織「アンタ悪魔なの?」
千早「いくら私でも、自分の鼻血とヨダレを人に食べさせて興奮するような変態ではないわ」
律子「『やよいちゃんの手ごねハンバーグ涎入り~鼻血ソースを添えて~』なんてどうかしら」クエックエッ
千早「ステキね。もちろん調理用ビニール手袋なんて使わせないわ」キョーッキョッキョッ
伊織「やよい、逃げるわよ」
やよい「辞表ここに置いときますね、社長」
社長「ま、待ってくれやよい君!」
あずさ「まぁまぁ。落ち着いてみんなで話し合って、落としどころを探りましょう」
伊織「とりあえず、律子と千早は961プロにでも移籍したらどうかしら?」
律子「いぬ美みたいな声を出すアイドルと同じ事務所なんて嫌よ」
亜美「でもそんなこと言ったらウチにはハム蔵みたいな声を出すアイドルがいるよ」
ガチャ
春香「どこぞのボーカロイドみたいな声を出すアイドルもいるよねぇ」
亜美「あ゙?」
千早「ちょうどよかったわ春香、ここにある鼻血とヨダレを使って何か料理が作れないかしら?」
春香「千早ちゃんは黒魔術にでもハマってるの?」
律子「違うわ。『もったいない』の精神よ、春香」
春香「じゃあこのまま献血車に持っていきましょうよ」
亜美「やっぱりはるるんはダントツで悪魔じみてるなぁ」
あずさ「春香ちゃん、この赤い色ってお菓子に使えないかしら?」
春香「そうですねぇ、スポンジ生地に混ぜ込めばマーブル模様になってキレイかも」
律子「スポンジってことは……」
亜美「ケーキだね!」
春香「よーし、それじゃあ今からみんなでケーキ作りをはじめよう☆」
千早あずさ律子亜美「おー!」
伊織「社長、辞表ここに置いとくわね、2枚」
やよい「バイバイドラゴンワールド」
社長「ま、待ってくれ二人とも!」
第六話 終わり
━最終話━
━765プロ入口の前━
響「それじゃあ、これから会議をはじめるぞ」
ハム蔵「え、また?」
いぬ美「最近会議が多いわね」
響「今日の議題は『なんで自分ばっかりヒドい目にあうのか』だぞ」
うさ江「その議題はもう39回目だよ」
響「効果が出るまで何度でもやるんだよ!」ムッキー
ワニ子「前回の結論は『自分は完璧過ぎるからみんなにイジメられる。だからたまにボケてみて、かわいさアピール狙っちゃうぞ!』だったわね」
ハム蔵「実行した日の翌日は大変だったね」
いぬ美「まさか精神病院に呼び出されるとは思いもしなかったわ」
響「無理やり連れてかれてヘンな薬をいっぱい飲まされたぞ……なんで765プロのみんなは冗談が通じないんだ!?」
うさ江「むしろ冗談が通じちゃったから、やり返されたんじゃないかな」
響「とにかく!今日こそは有効な案が出るまで頑張るぞ!」
――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
――――――――――――――
響「ウギャーウギャー!」
ハム蔵「ヂュイヂュイ!」
いぬ美「ばうばうばう」
うさ江「ウサウサウサ」
ワニ子「ぐああああああああ!」
亜美「見て、またひびきんが動物とお話しているよ」
真美「かわいそうな人だね」
雪歩「最終話 終わり」
響「全部聞こえてるんだよ!てか勝手に終わらすなよ!」
亜美「てゆーか家族みんなで神妙な顔して何してるの?お通夜?」
響「縁起でもないこと言うなよ!大体、プロデューサーもここにいるぞ」
P「女の子に囲まれて幸せだなぁ」ドロドロ
真美「興奮して溶けてる」
雪歩「いぬ美ちゃんとかワニ子ちゃんを性的な目で見てるあたり、本気で気色悪いなぁ」
亜美「兄ちゃんがいなければハム蔵のハーレムだったのにね」
ハム蔵「やれやれだぜ」
いぬ美「しょうがないわ、プロデューサーさんも疲れてるでしょうし」
真美「いぬ美は優しいなぁ」
雪歩「そうだね、ふふふ」
響「今の流れに何かおかしいところがなかったか?」
亜美「そういえばゆきぴょん、いぬ美のこと怖がらなくなったね」
雪歩「いつまでもちんちくりんじゃいられないからね」
響「いやそれもそうだけど、今ハム蔵たちと話してたよな?」
真美「モルダー、あなた疲れてるのよ」
響「疲れてないよ!ほらハム蔵、さっきみたいに喋るんだ!」
ハム蔵「ヂュヂュイ」
亜美「ひびきんはかわいそうな人だね」
響「ハム蔵、お前自分のこと嫌いだろ?」
雪歩「多分春香ちゃんと一緒で、響ちゃんを困った顔を見るのが楽しいだけだと思うよ」
亜美「ていうかなんで事務所に入らないの?」
響「いや、春香たちが『準備があるから入っちゃダメ』って言うんだ」
真美「準備って何の?」
響「わかんないぞ。でも『包丁』とか『ローソク』とか聞こえてきて、なんだか怖いんだ……」ガクガク
雪歩「……あ」
真美「どったの、ゆきぴょん?」
雪歩「ううん、ただハム蔵ちゃんが喜びそうな展開が待ってそうだなぁって」
亜美「わぁ、それは楽しみだね!」キャッキャ
響「なんか寒気がしてきたぞ」ブルブル
ガチャ
春香「響ちゃーん、もういいよー……ってあれ、みんなもいたんだ」
真美「はるるん、何してたの?」
春香「ふふっ、それは入ってのお楽しみだよ~」
響「ち、血は流れないよな?」
春香「あはは~、もう流れないから大丈夫だよ~」
雪歩「もう?」
亜美「実に楽しみだなぁ」
春香「みんな~、こっちだよ~」
デデーン
響「わぁ、すごいぞこれ!」
真美「おいしそうなケーキだね!」
亜美「はるるん。これ、この前みんなで作ったやつじゃないよね?」
春香「違うよ、あれは美希にあげたから」ケキョケキョ
響「でも、どうしてケーキなんか作ったんだ?」
春香「ふふふ、それはね!」
ザッザッザッ
社長「ハッピーバースデートゥーユー♪」
小鳥「ハッピーバースデートゥーユー♪」
真「ハッピーバースデーディアひーびきー♪」
春香「ハッピーバースデートゥーユー♪」
春香「……と、いうわけだよ!」フフン
亜美「わぁ、すごいすごい!」
真美「サプライズパーティーだね!」
響「み、みんな……」
社長「我那覇君、誕生日おめでとう」
小鳥「驚かせてごめんなさいね、でもこうした方が喜ぶかなって」
真「さぁ響、ローソクを吹き消して」
春香「一息で吹き消すと、願い事が叶うって言うよ☆」
響「いや、自分の誕生日もう過ぎてるんだけど」
社長「えっ?」
春香「σのヮの」
雪歩「ハム蔵ちゃん、楽しい?」
ハム蔵「実に愉快です」
ガチャ ドゴーン
愛「大丈夫です、みなさん!」
響「愛!?」
亜美「どったの、愛ぴょん?」
愛「スーパー超天使アイドル天海春香さんに呼ばれてきましたっ!」
真美「はるるん、いつもあんな風に呼ばせてるの?」
春香「授業料がわりにね」
小鳥「なんの授業なのかしら」
雪歩「愛ちゃん、大丈夫ってどういうこと?」
愛「昔見た映画で、ヒーローが地球を自転と逆方向にグルグル飛びまわると時間が過去に戻ったって話があるんです」
亜美「作者はケツからアルコールでも摂取してたの?」
愛「それを応用して、響さんをジャイアントスイングすれば響さんの体内時計が誕生日の日に戻るはずです!」
春香「すごいすごい!さすがは私の弟子だね!」
愛「ふふふ、もう中学生ですから!中学生は頭がいいんです!だって中学生ですから!」
真美「愛ぴょんはケツからアルコールでも摂取してるの?」
愛「というわけでいきますよ~!そりゃー!!」グルグルグルグル
響「うぎゃぁぁぁァァァァァ!!」グルグルグルグル
真「わっ、すごいな。なんかタケコプターみたいだ」
春香「よーし、まずは軽く100回転いってみよー!」
愛「わかりましたー!いーち、にーい、さーん、しーい」グルグルグルグル
雪歩「いぬ美ちゃん、止めなくていいの?」
いぬ美「最近私のご飯をつまみ食いしてばかりだから、少しお灸をすえようと思うの」
愛「ごーお、ろーく……あれ、6の次ってなんでしたっけ?」グルグルグルグル
小鳥「そういうときは指を折って数えるといいわよ」
愛「わかりましたー!」パッ ドゴーン ウギャー
愛「1、2、3、4、5、6、7!6の次は7です!」ハナマルゲー
春香「よかったね、愛ちゃん」
亜美「よく中学に入れたね」
真美「日本の未来が心配だよ」
愛「あれ、響さんはどこですか?」
春香「壁に穴を掘って埋まってるよ」
愛「わぁ、雪歩先輩のマネですね!」ピョンピョン
社長「今日の主役は我那覇君なんだから、自ら進んで芸をやらなくていいのに」
小鳥「ふふっ、そこが響ちゃんのいいところなんですよ」
響「お前らほかに言うことはないのか?」ムクリ
春香「そこそこ笑えたし、そろそろ解散しよっか」
響「謝れよ!」
真「ごめんな響、誕生日を間違えちゃって」
響「それ以上に謝ることがあるし、どちらかというと謝るべきは別の人だと思うんだ」
亜美「ひびきんは欲張りさんだなぁ」
小鳥「じゃあそんな響ちゃんにプレゼントをあげましょう」
響「えっ、何かくれるのか?」ワクワク
真美「この期に及んでまだ人を信じられるひびきんが羨ましいよ」
小鳥「はい、トモダチコレクションよ」
真「ボクからはこれ、ニンテンドッグスだよ」
社長「私のお古のラブプラスをあげよう」
春香「これ、どうぶつの森っていうんだ。響ちゃんにピッタリだと思うよ」
亜美「友だちが増えるよ!!」
真美「やったねひびきん!」
響「おいやめろ」
響「もう!みんな自分のことをなんだと思ってるんだ!」プンプン
愛「とっても大切だと思ってますよ!」
響「え、そう?なんか照れるな///」
雪歩「愛ちゃんは自分のことを大切に思ってるって言ったんじゃないかな」
響「え、だから自分のことを大切に思ってくれてるんだろ?」
亜美「ひびきんの言ってる自分じゃなくて、普通の人が言う自分のことだよ」
響「え、え、え?自分の言ってる自分と他の人が言う自分って違うのか?」
真美「ひびきんは自分で自分のことを自分って呼んでるからややこしいのさ」
愛「じぶん?じぶん?じぶじぶんじぶぶぶじじぶじぶぶぶぶbbbbbb」プスプス
小鳥「大変!愛ちゃんの頭から煙が出ているわ!」
春香「やだなぁ愛ちゃん、マンガじゃないんだから」ゲラゲラ
真「少しは弟子を心配してやりなよ」
響「つまりどういうことなんだ?」
雪歩「愛ちゃんは別に響ちゃんのことを大切に思ってないってことだよ」
響「そ、そうなのか……」グスン
愛「大丈夫ですよ、響さん!」
小鳥「愛ちゃん?」
愛「昔見た映画で、みんなが心も体もひとつになって、とてもとても気持ちよくなっちゃうって話があったんです」
亜美「気持ち悪い話だね」
愛「それを応用して、私と響さんがひとつになれば私は私のことも大切に思えるし、響さんのことも大切に思えるはずです!」
真美「気持ち悪い話だね」
響「そこまでしないと大切に思ってもらえないのか?」
春香「よーし愛ちゃん、さっそく響ちゃんと合体だー!」
愛「とつげきぃぃぃィィィィィ!!」ドゴーン
響「うぎゃぁぁぁァァァァァ!!」バターン
小鳥「愛ちゃんはどうして響ちゃんに体当たりをしたの?」
愛「ママの若い頃のホームビデオで勉強しました!」
真「どういうこと?」
愛「ママが『あなたと合体したい!』って言いながら裸のパパに体当たりするシーンがあったんです」
小鳥「随分と特殊なプレイね」ハァハァ
ワニ子「野性的でステキだわ」
雪歩「私は道具を使って責めた方がいいかなぁ」
亜美「ゆきぴょん?」
雪歩「てへっ」
真美「それで、合体の成果は出たの?」
春香「さっきから響ちゃんがピクリとも動かないよ」
響「」
愛「せいこうです!」
小鳥「性交?」ハァハァ
愛「響さんが動かないのは、響さんの魂が私の魂と合体したからです!とにかく大成功です!」ブイブイッ
真「そうなのかなぁ」
春香「それじゃあ愛ちゃん改め、愛+響ちゃん、お誕生日ケーキをどうぞ♪」
愛「わぁっ、スポンジがマーブル模様でスゴクかわいいです!」
春香「ふふっ、美希に頑張ってもらったからね」
真美「ミキミキはなんでここにはいないの?」
社長「私たちが来たときには既にいなかったよ」
春香「頑張り過ぎたみたいで、病院に運ばれていったよ。残念だねぇ、とっても」
雪歩「何を頑張ったのかなぁ」
亜美「知らない方が身のためだよ」
愛「おいしいおいしい!このケーキ、スゴクおいしいです!」バクバクバクバク
春香「喜んでもらえて嬉しいよ。なんなら全部食べても構わないよ」
亜美「亜美もそれを強くおススメするよ」
ハム蔵「さてと、ボクらは帰ろうか」
いぬ美「響ったら、こんなに軽くなって」
うさ江「実家のコケ麿にも連絡しないとね」
ワニ子「それにしても、綺麗な顔してるわね」
ハム蔵「死んでるんだぜ、それ」
いぬ美「見て下さい、この安らかな死に顔を」
うさ江「あなたは、こんな顔で死ねますか?」
ワニ子 「最終話 終わり」
響「生きてるよ!」ムキャー
最終話 終わり