1 : ◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:17:37 ASu 1/20



島村卯月「! き、気になります・・・!」うずうず

藍子「凛ちゃんはこの業界では有名なチョコ好き・・・」

藍子「その凛ちゃんがお仕事終わりに食べる、特別なチョコレート・・・いったいどんな風なんでしょうかっ♪」

卯月「わあ・・・! 分かりません! 見てみたいです! キラキラしているんでしょうか!?」うずうず

藍子「うふふ♪ ですよねっ!」

藍子「それじゃあちょうど帰って来るころですし、ちょっと見に行っちゃいましょうかっ♪」

卯月「はい! わあいっ♪」

元スレ
高森藍子「凛ちゃんが冷蔵庫に隠しているチョコ、卯月ちゃんは気になりませんかっ?」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1537755457/

4 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:18:51 ASu 2/20

前作?
渋谷凛「怒らないから正直に言って。私のプリンを食べたのは誰? 藍子?」
https://ayamevip.com/archives/55702777.html

5 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:19:09 ASu 3/20



渋谷凛(・・・ふう、今日もいい仕事した)テクテク


コソッ


(あのボレーシュートは完璧だった。でもドリブルは課題かな・・・次までに練習しておこう・・・)ウンウン


コソコソッ


(さて、今日はどれにしよう? アーモンド・・・いや、ホワイトチョコ・・・ビターも捨てがたい・・・)ルンルン


コソコソ コソッ


(・・・つけられてる気がする)テクテク


卯月(わくわく!)

藍子(わくわく・・・うふふ♪)

7 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:20:13 ASu 4/20



(・・・)テクテク




藍子(!)ピキーン

「!」クルッ

卯月「わあっ?!」


「卯月・・・それに、藍子・・・!」

藍子「あ~見つかっちゃいました~・・・」アハハ

卯月「び、びっくりしました~・・・はぁ」

「な、なんかごめん・・・」

(卯月に、藍子・・・?)

8 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:20:42 ASu 5/20



「えっと・・・二人でなんかしてたの・・・?」

卯月「えへへ、実は~・・・」

藍子「二人であのウワサ、確かめてみたかったんですよねっ」

「うわさ?」

(まさか・・・)

卯月「はいっ! 凛ちゃんのチョコレート、どんなのだろうって♪」

藍子「ねーっ♪」

(や、やっぱり・・・!)



(私の・・・チョコが狙い!!!)

9 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:21:09 ASu 6/20



藍子「凛ちゃん、お仕事で疲れてるかもしれないからこっそり見ようとしてたんですけど―」

卯月「あっさり見つかっちゃいましたね~・・・」

藍子「流石凛ちゃんですっ」

卯月「はいっ!」

「いや、ただの偶然だって」

「それに、チョ、チョコだって・・・別に、ただの普通の、本当にただの普通のチョコだよ・・・?」

藍子「またまたー♪ さ、給湯室はもう目の前ですっ! 行きましょうっ、凛ちゃん卯月ちゃん!」グイグイ

「あ、ああ・・・ああぁぁ・・・!」ズルズル


卯月「わくわく♪ わくわく♪」


・・・

10 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:21:29 ASu 7/20



藍子「うーん・・・いつ見ても、冷蔵庫のどこにあるか分かりませんね~」パカッ

「そんなに分かりにくいかな・・・? 今は、ここ。ほら」ヒョイ

卯月「え、ええ~っ?! そんなところに~!?」

「ふふ、卯月。ちょっと大げさ」

卯月「だ、だって・・・! 今なにもないところからチョコの箱が出たようにしか見えませんでしたよ! ねえ、藍子ちゃん!」

藍子「はいっ、手品みたいでした~!」

「藍子まで・・・」

(くっ・・・どうする? どうすればいいの・・・?)

11 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:21:54 ASu 8/20



「まあ、今日は私も食べる気ないんだけどね」

藍子「え? そうなんですか?」

「いや、私、チョコが好きとは言ったけど、ずっとチョコばっかりは食べないし・・・」

(大丈夫、見せるだけ・・・)

「今日だって少しお茶飲んだら帰ろうとしてただけだから」

(本当は食べたいけど、今食べたら流れで2人にあげることはきっと避けられない・・・)

(私が食べようとしなければ、そんな流れにはならない・・・!)

「はい。ね? 普通のチョコでしょ?」パカッ

卯月「お、おお~!?」

藍子「これは~!?」

12 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:23:08 ASu 9/20



(チョコの一つと思われるかもしれない・・・)

(でも、この箱のチョコ、1つ1つ違うんだもん・・・同じ味ないんだもんっ・・・!)

(これは・・・これは分けられない・・・!)

卯月「す・・・すごく丁寧に作られてます! 模様まで綺麗・・・あ、こっちは可愛い♪」

(このチョコは・・・!)

藍子「すごいですっ! まさかここまでとは・・・!」

藍子(どれにしようか迷うな~♪)ルンルン

卯月「こんな素敵なチョコレート、どこに売っていたんですか、凛ちゃん!」キラキラ

「これは・・・あそこ。駅中のお土産屋さん」

(このチョコは分けられない~・・・!)

卯月「わあ・・・♪ 知りませんでした~・・・♪」←純粋な瞳

(・・・・・・この、チョコは・・・)ハウ…

卯月「はあ・・・♪ なんだかキラキラして見えちゃいます・・・♪」←食べようなんて考えていない瞳

(・・・・・・・・・・・・こ・・・の・・・チョコ・・・だけは・・・)ウウ…

卯月「おおー・・・! こっちの、もしかして金粉・・・!」←なんら悪意のない瞳


「・・・・・・・・・・・・・・・ひとつ・・・・・・食べる・・・?」


卯月「え、ええっ!? い、いいんですかっ? あ、ああでもこんな良いものは流石に・・・!」イヤイヤイヤ

「いいって。ほら、藍子も」

藍子「いいんですか~♪ そこまで言ってもらっちゃったら、返って断るのも申し訳ないですねっ! じゃあいただきまーすっ♪」パクッ

(あ、ああ・・・ああぁぁ・・・私の、生チョコ・・・)

藍子「! お、美味しー! こんなチョコレート初めてです~っ♪」ンー

13 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:23:39 ASu 10/20



卯月「お、おお~・・・! 藍子ちゃん、とっても美味しそうに・・・!」

「ほら、卯月も選びなよ・・・私、今お茶淹れるから」コトッ

卯月「じゃ、じゃあひとつだけ・・・!」

「うん・・・うん・・・いいよ・・・」コポコポ

卯月「ん~じゃあ・・・これっ!」ヒョイパクッ

卯月「! な、なんて美味しいでんしょうか・・・! くちどけがすごく柔らかくて、甘さも上品です・・・♪」ポリポリ

「はは・・・よかったよ、うん・・・はい、お茶」コト コトッ


・・・

14 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:23:56 ASu 11/20



卯月「はあ・・・美味しかった。ありがとうございます、凛ちゃん♪」エヘー

藍子「凛ちゃんっ! ありがとう!」ニッコニコ

「ううん、気に入ってくれたならよかったよ・・・」



(トホホ・・・卯月の笑顔には・・・勝てなかったよ・・・)ガクッ


・・・

15 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:24:16 ASu 12/20



・・・


「―と、いうことがあってね・・・」

藤原肇「はあ」

17 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:24:44 ASu 13/20



「完全に謀られたよ・・・すべて藍子の計算通りにことが運ばれたんだ」

「卯月の純粋な、下心の一欠けらもない笑顔を見れば・・・見てしまえば、私はチョコを渡さざるをえない・・・」

「そこまで計算して卯月を抱きこんだ。ふっ・・・手のひらで踊りすらできずに私は詰んでいたんだよ」

「肇も面倒見がいい方だから分かるはずだよ。かわいい子を前にして、お菓子を渡さずにはいられないって」

「ええっと・・・」

「まさにモリアーティ・・・自らの手を汚すことなく目的を果たす、346プロのナポレオンと呼ぶに相応しいね・・・」ウンウン

「その、凛ちゃんの考えすぎということは・・・?」

「くっ・・・そう簡単に信じてもらえるとは思わなかったけど、でも本当なんだよ!」

「藍子はあんなゆるふわしておいてその実パッション集団のまとめ役をこなせるやり手なんだよ! 物語終盤で明かされる実は黒幕だったとしても驚かない存在なんだよ!」

19 : ↓◆V3Fjr8ecS/x1 - 18/09/24(月) 11:41:34 3CX 14/20



「はあ・・・それで、どうして私にその話を?」

「きっと、純粋無垢と天然とぽんこつと元気とアホの多いキュートとパッションは簡単に藍子に言いくるめられる・・・」

「対抗できるのはクール・・・! その中で・・・肇」

「ビビッドカラーエイジ・・・前は名前違ったけど、それでも肇がクールの中で一番藍子との付き合いが長いと思う」

「肇なら・・・肇なら藍子を知っている・・・藍子に対抗できる・・・!」

「お願い! 私のチョコを守って!」

「り、凛ちゃんがそこまで・・・」

「・・・分かりました。そこまで言っていただけるなら、私は全力で凛ちゃんのチョコを守りましょう・・・!」

「肇・・・ありがとう・・・!」

20 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:44:31 3CX 15/20



「ちなみに、今日藍子ちゃんは・・・?」

「・・・そこのソファーで昼寝してるよ」

「・・・今日も私のチョコをお腹いっぱい食べたから」グスン

「よ、よしよし・・・」ナデナデ


藍子「むにゃむにゃ・・・もう食べられませ~ん・・・」Zzz…


「! ・・・なるほど、分かりました。藍子ちゃん攻略の糸口が・・・!」

「! 本当に!?」

「いいですか? まず―」ゴニョゴニョ ヒソヒソ

「うん、うん・・・! そ、そんな手が―!」


・・・

21 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:51:23 3CX 16/20



・・・


「お疲れ様、差し入れ持ってきたよ。今日はドーナツ」ガチャッ

卯月「わあ♪ 凛ちゃんありがとうございますー♪」

「私も、クッキーを。よければいかがですか?」

藍子「いいですね♪ 私お茶淹れてきますっ」パタパタ

卯月「あっ、じゃあ私はお皿を―」イソイソ

「ありがとう藍子、卯月。ああでも、私レッスンの前にこれ置きに来ただけだから」

藍子「そうなんですか? じゃあ凛ちゃんが帰ってきてから食べましょうかっ」

卯月「はい! 一緒に食べた方が美味しいですから♪」

「いいって。早く食べた方が美味しいんだから。お茶と一緒にちひろさんにもあげて」

22 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:54:13 3CX 17/20



「・・・その後、いかがですか?」

「うん。チョコは無事だよ」ニコニコ

「チョコを狙う前にお腹いっぱいにさせる。なるほどいい手だよ」ニコニコ

「ふふふ、ご満足していただけたなら良かったです」

「はあ・・・本当によかった。じゃあ私レッスン行くね。このお礼は後で必ずするから」ニッコニコ

「いえ、そんなお礼なんて―・・・行ってしまいました」

23 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:57:15 3CX 18/20



藍子「あれ? 凛ちゃんもう行っちゃったんですか?」

「はい。お茶は、ちひろさんを誘って先にいただいちゃいましょうか」

藍子「そうですねっ。あっ、そうそう! 私も今日はお菓子を持ってきてるんですっ! いつも貰ってばっかりは悪いですからっ」

藍子「岡山銘菓キビ団子~♪」テレテレッテレー

「キビ団子・・・!」

藍子「うふふ♪ この前肇ちゃんに食べてもらってからも練習しましたから、きっと前より美味しいはずですよっ♪ ささ、どうぞっ♪」

「そうですか? ではさっそく、いただきます」パクッ

「! 藍子ちゃん、腕を上げましたね」

藍子「本当ですかっ! よかったぁ」

卯月「わあ、それキビ団子ですかっ!」

藍子「私が作ったんですっ。卯月ちゃんもどうぞ♪」

卯月「はい! いただきまーす♪」マムマム

24 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 11:59:42 3CX 19/20
















藍子「・・・うふふ♪」



藍子「画面の前の皆さんはもしかして―」



藍子「この高森藍子は桃太郎よろしく事前に肇ちゃんをキビ団子で仲間にしていたのかと疑うかもしれませんが―」



藍子「そんなことはありませんよ?」



藍子「本当にほんと~にっ! そんなことはなかったんですよ~♪」



藍子「あ~むっ♪ ん~♪ 凛ちゃんが持ってきてくれたドーナツも絶品ですね~♪」モグモグ









お・わ・り

25 : ↓◆VMJ7jgxHww4G - 18/09/24(月) 12:01:07 3CX 20/20



―次回、最終話



「藍子、ここが私たちのライヘンバッハの滝だよ!」



嘘、続かない


本当に終わり

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