螺旋を描いて天の土星を衝く
あかりちゃんが土星にいくための道だからだ
土星では土星人があかりちゃんの襲来に備えている
彼らはウェールズ人のように父祖の地を大切に思っているからだ
赤座あかりによる第二次土星侵攻がはじまった
元スレ
あかり「あかり幸せだよぉ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1427898627/
赤座あかりちゃんが持っているものは
己の身一つだ
社会で鍛えられた己の肉体を武器にして
土星人を蹂躙していく
赤座あかりちゃんが進んだ後には
道が出来る
そして草も生えない
土星人の血で汚れた道は
二度とは元に戻らない
赤座あかりちゃんは螺旋の道を塞ぐ
土星人を悉く蹂躙して進んだ
赤座あかりちゃんは泣いていた
あかり「闘わねばならないんだよぉ」
あかり「自分が滅ぼされないために」
あかり「滅ぼされるより早く相手を滅ぼすんだよぉ」
あかりちゃんは社会で得た教訓をもってして
土星人を屠殺の如く次々に処理していく
あかり「油断すると次は自分の番なんだよぉ」
誰も助けてくれない
太陽からの平均距離14億3000万の闇の世界で
赤座あかりちゃんは己に課された仕事を
淡々とこなしていく
土星人は壁のように立ちふさがる
赤座あかりちゃんは暴風のように進む
彼らはいつも他人事だった
生の側から死を覗くことはあっても
生きる事を生の側から見つめてはいなかった
死の側から生を見つめる事などは
想像もしていなかった
あかり「あ」
一人の土星人が恐怖に怯えて転んだまま立ち上がれないでいた
恐怖と懇願の目が赤座あかりをとらえていた
赤座あかりは一瞬振り下ろすその手をためらった
だけど殺さねばならないのだ
殺さねば次にやられるのはあかりなのだ
だから殺さねばならないのだ
それが自然の摂理なのだ
あかりが今ここでやらなければ必ず公開することになるのだ
あかり「あかりはやらないといけないんだよぉ」
赤座あかりは垂直に振り下ろした
迷いのない一筋の閃光は古い時代の決心と確信だった
それでも胸が潰れるのだ
赤座あかりの涙はあふれて止まらない
か弱きものを助けていた
あの優しい時代の色が
赤座あかりの心の片隅に差し込むのだ
あの時代を土星のリングを形成する塵芥から反射する光にみるのだ
あかり「あかり、苦しい」
土星への行程その中ほどで
赤座あかりちゃんはその侵攻をとめた
土星人が退却していったからだ
赤座あかりちゃんといえど
常に闘い続ける事なんて出来ない
あかざあかりちゃんはよっこらしょだよぉと座り
アサヒスーパードライの350ml缶を開け
勢いよく飲み干してから柿ピーの袋を開けた
二本目も立て続けに開けた
闘い続けるには休息をとらねばならないのだ
赤座あかりちゃんはそういった自己管理も
よくわかっていた
社会で鍛えられた肉体はなにも
漫然と仕上げられたものではなかった
言ってしまえば赤座あかりちゃんの
至福の時間だった
あかり「ぶっひぇー」
あかり「きくよぉ!」
自分を誤魔化せ
脳を麻痺させろ
忘れるんだ
赤座あかりちゃんは言葉にせずとも
それが最良で最善の方法であることを
経験で知っていた
脳とは?
赤座あかりちゃんはいつも騙すものだと知っていた
中枢神経系という言葉は
本質を司るということを示唆しているが
その実自分の感覚を騙すことに
かなりの部分で長けていた
脳のシナプス反応を変質させてしまえばいいというのは
最もありきたりなものではあるが
その時その瞬間で我々は
認識世界を欺瞞させることなど造作もなかった
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・
ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・
デ・ラ・サンティシマ・トリニダードを見よ
変質こそ最大の至福なのだ
我々は知らねばならないのだ
知らねば生きていけない
赤座あかりちゃんは生きる為に土星人を殺すのだ
その術も何故そうできるかの
答えもすでに持っているのだ
赤座あかりちゃんに目指すものはなくても
生きているには生きるための行為が
必要なのだ
おやすみ