あやめ速報-SSまとめ-

松田亜利沙「」ﾍﾟｺｯ

亜利沙「皆様、いかがお過ごしでしょうか」

亜利沙「ニュース765TVの時間です」

亜利沙「この番組は、劇場の細やかな日常をお伝えする番組となっております」

亜利沙「申し遅れました。わたくし、キャスターの松田亜利沙です」

亜利沙「よろしくお願いいたします」

田中琴葉「アシスタントの田中琴葉です」

島原エレナ「同じくアシスタントの島原エレナです」

亜利沙「本日は、この3人でお送りしたいと思います」

亜利沙「それでは、最初のニュースです」

亜利沙「松田亜利沙、泣く泣く返金処理」

亜利沙「アイドル松田亜利沙がまたも返金処理をしたことが明らかになりました」

亜利沙「これは某アイドルのライブが中止になったためで」

亜利沙「劇場の控え室で泣いていたとのことです」

亜利沙「なお、松田亜利沙はやけ食いならぬ、グッズのやけ買いをした模様です」

琴葉「残念でしたね」

亜利沙「残念でしたが、その分グッズが買えた、ということにして諦めました」

エレナ「いくらくらい使ったんですか？」

亜利沙「ちょっとここでは言えないくらいですね。ライブのチケット代や物販の方が遥かに安く済んだ、とだけ」

琴葉「気持ちはわかりますが……」

エレナ「次のライブを楽しみにしましょう」

亜利沙「はい……続いてのニュースです。田中さん」

琴葉「はい」

琴葉「田中琴葉、エントランスでバカンス」

琴葉「アイドル田中琴葉が、劇場のエントランスで」

琴葉「アイドル双海真美らと共に、バカンスをしていたことが明らかになりました」

琴葉「準備のために、浮き輪とビーチチェア、パラソルを出したものの」

琴葉「準備の息抜きとして、それらで思いっきりくつろいでいた模様です」

亜利沙「田中さんの頭のハイビスカスが素敵でした」

エレナ「かわいかったですね」

琴葉「関係者の皆様、浮かれていたことをお詫びします」

亜利沙「大丈夫ですよ」

エレナ「そうですよ。ノリノリ失恋サマーも良かったです」

琴葉「『真夏のダイヤ☆』ですよ。オンラインイベントは百瀬莉緒さんにお任せすることになってますが、よろしくお願いします」

亜利沙「楽しみですね。続いてのニュースです。島原さん」

エレナ「はい」

エレナ「島原エレナ、許しましょう」

エレナ「アイドル島原エレナが、懺悔を許していたことが明らかになりました」

エレナ「これは、置いてあったアイドル秋月律子のシスターの衣装を着て、遊んでいたのが原因で」

エレナ「全てを受け入れるポジティブな答えが好評だった模様です」

エレナ「それ以来、次々と懺悔する人を許しているとのことです」

琴葉「この夏、アイスを食べ過ぎてしまいました。不摂生な私をお許しください」

エレナ「なるほど。夏は暑く、冷たいものが欲しくなるのは自然なことです」

エレナ「それに、コトハは太ってませんし、体調も崩していません。だから気に病むことはありません」

エレナ「許しましょう」

琴葉「ありがとうございます」

亜利沙「わたくしは、皆様のレアな姿を撮影するため、カメラを無断でセットしています。どうかお許しください」

エレナ「許しません」

亜利沙「えっっ！」

エレナ「盗撮は一歩間違えたら犯罪です。罰としてアリサは、劇場内でサッカーをする許可を貰ってください」

亜利沙「え、あ、あのぅ……田中さん、少しお話しても良いでしょうか？」

琴葉「ダメです。物が壊れる可能性があるので。野球ですが前科もありますから」

エレナ「残念です」

亜利沙「……ええっと、別の形で償わせていただきます。続いてのニュースです」

亜利沙「野々原茜、ただの美少女」

亜利沙「アイドル野々原茜が、自称ただの美少女になっていたことが明らかになりました」

亜利沙「外ハネの髪型を変えたことにより、いつもの元気なイメージから」

亜利沙「アイドル白石紬も認める正統派美少女になったとのことです」

亜利沙「なお、当の野々原茜は、単純に照れている模様です」

エレナ「かわいかったですよね」

琴葉「そうですね」

亜利沙「はい！　エレナさんもそうでしたが、髪型を変えることによって新たな一面を見られて、わたくしは大満足です」

エレナ「そうですか」

亜利沙「あ、それと、野々原茜さんから田中さんに伝言があります」

琴葉「私にですか？　何でしょう？」

亜利沙「アフロは任せた、とのことです」

琴葉「え？　いや、あれはあの一回限りのつもりなんですけど……」

エレナ「すごくきれいな目をしていたコトハですから、きっとアフロでも上手くやっていけるはずです」

琴葉「いや、やりません……やらされないですよね？」

亜利沙「そこは自信を持って言い切ってくださいよ……続いてのニュースです」

亜利沙「ロコナイズファイヤーワーク」

亜利沙「アイドルロコが、花火を打ち上げてしまう事件がありました」

亜利沙「これは、アイドル永吉昴が屋台で売っていたものを差し入れに持ってきて」

亜利沙「2人で談笑しながら食べていたところ」

亜利沙「ロコがフランクフルトのケチャップを衣装につけ、花火のようなシミを作ってしまったとのことです」

エレナ「あれは手遅れだったんですか？」

亜利沙「何とか目立たないレベルにはなったようですが、よく見るとわかってしまうようですね」

琴葉「衣装のまま食べるのは気をつけないといけませんね。ライブのケータリングもそうですが」

亜利沙「田中さんは毎回着替えてから食べてるイメージですけど」

琴葉「普段はそうですけど、7thはアイスがあったので、ついそのまま……」

エレナ「許しましょう」

琴葉「あ、ありがとう、ございます」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「所恵美、メイクの達人」

亜利沙「アイドル所恵美が、他のアイドルにメイクを施していることが明らかになりました」

亜利沙「最近更に上達したということで、いろいろな要望に合わせているとのことです」

亜利沙「なお、メイクを施されたうちの1人であるアイドル松田亜利沙は」

亜利沙「自分の顔の出来より、近距離だった所恵美の顔に満足した模様です」

亜利沙「心のカメラにしかと収めました」

琴葉「よ、良かったですね」

エレナ「メグミは本当に上手ですよね。私もよくお任せしています」

琴葉「たしかによく見ますね」

亜利沙「是非、今度その様子を撮影したいと思いますので、その機会があったら教えてください」

エレナ「わかりました」

亜利沙「楽しみにしておきます」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

琴葉「アシスタントの田中琴葉と」

エレナ「同じくアシスタントの島原エレナでした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙琴葉エレナ「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございます！　流石の演技力ですね！」

エレナ「エヘヘ、ありがサンキューだヨー！」

琴葉「そんなこと……私は普段に近いし。亜利沙とエレナは普段と違うから、むしろ二人の方が演技力高いよ」

亜利沙「おおお、演技派の琴葉ちゃんから……もったいないお言葉ですぅ！」

琴葉「それに、この組み合わせで呼んでくれたことには本当に感謝してるわ」

エレナ「ワタシもコトハといっしょで嬉しかったヨー！」

亜利沙「ありさも実現してムフフ♪って思いましたよ。765プロに所属して以来の、両思いのお二人ですから」

琴葉「そ、そんな、両思いなんて」

エレナ「うんうん。コトハ、ダイスキ！」ﾀﾞｷｯ

琴葉「エ、エレナ……もう//」

亜利沙「ふおおおお……」



所恵美「みんな、おつかれー」

エレナ「あっ、メグミ！　ありがとう！」ﾀﾞｷｯ

恵美「にゃははっ、エレナすごかったよー。普段と違って固い演技もバッチリだね」

エレナ「でも疲れるヨー。メグミ、いやして欲しいナー」

恵美「オッケー。よしよしよしよし……」

エレナ「エヘヘ……コトハにもやってあげて？」

琴葉「えっ、私？」

恵美「オッケー、ほら琴葉」

琴葉「い、いや、私は恥ずかしいから」

恵美「大丈夫大丈夫。アタシたちしかいないじゃん」

琴葉「ふ、普通にスタッフさんもまだいるんだけど」

恵美「気にしない気にしない。ほら、よしよしよしよし……」

琴葉「あ、えと……」

亜利沙「TSV勢揃いで、この素敵空間……ムフフ、眼福眼福、ですぅ」

エレナ「あれ？　アリサ、カメラはいらないノ？」

亜利沙「ええ、大丈夫ですよ。あちらに隠し……あ」

琴葉恵美「え？」

琴葉「この部屋にも隠しカメラがあるの？」

亜利沙「えっ、いや、そのぉ……きょ今日だけ特別に……えっと」

恵美「エレナ、亜利沙の罪はどう？」

エレナ「ユルしません」

亜利沙「ああ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

エレナ「冗談だヨ♪」

亜利沙「ああ、神様仏様エレナ様……」

琴葉「……まぁ、亜利沙は悪用しないと思うし、良いんじゃないかな」

恵美「にゃははっ、亜利沙、良かったね♪」

おわり