1 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 10:28:05 iQaq 1/19

――先日

――事務所

ザーザー

「うわ……すごい雨」

奈緒「困ったな。傘は二本しかないし」

加蓮「ふふっ、そのうち一本は奈緒とプロデューサー専用だしね」

奈緒「茶化すな!」プンプン

「とりあえず、奈緒は電車だからいいとして、加蓮はウチまで来る?」

「ある程度止むまでいていいからさ……あ、お茶ぐらい出すよ」

加蓮「んー、今日は早く帰りたい気分だから、奈緒の傘だけ借りてくよ」ヒョイ

奈緒「おいおい、大丈夫かよ」

加蓮「へーきだってば!」ダッシュ

タッタッタッ



奈緒「大丈夫かなぁ……」

「うん……」

元スレ
【モバマス】奈緒「加蓮がまた倒れた」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1630805285/

2 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 10:29:28 iQaq 2/19

――次の日

加蓮『ごめん……』ケホケホ



奈緒「だーっ!!」

「どうどう」

3 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 10:30:23 iQaq 3/19

今日は加蓮の誕生日です

短いですがよろしくお願いいたします

4 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 10:33:47 iQaq 4/19

加蓮『うぅ~ポテトぉ……』

奈緒「風邪ひいて胃の調子が悪い時ぐらい、油モノは止めとけ!」

加蓮『だって、誕生日だよ。おいしいものいっぱい食べたいじゃん』

「ふーん。じゃあ、風邪を引いたのは誰のせい?」

加蓮『……』



加蓮『ちひろさんが搾取するせいってことで……』

奈緒「やめろ」

5 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 10:38:39 iQaq 5/19

加蓮『うー、ポテトが食べたいよぅ……』

加蓮『重湯とかゼリーばかりで、お腹にたまらないんだよぉ』

奈緒「まったく……レトルトのポタージュスープでいいか?」

加蓮『奈緒、愛してる!!』

「とりあえずレッスンが終わってからいくからね」

奈緒「それまで大事にしとけよ!」

加蓮『うん。今、奈緒から貰ったアユマリン見てるとこ』

加蓮『サイレントコアのチェストってカッコイイよね!』

奈緒「寝・と・け!」

6 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 10:41:32 iQaq 6/19

――レッスン後

奈緒「ふぅ……今日もキツかったな」

「加蓮がいない分余計にこっちまで来た気がするね」

奈緒「じゃあ、加蓮のお見舞いに行くとするか」トコトコ

「あれ?どこ行くの?そっちは玄関じゃないけど……」

奈緒「いいんだよ」トコトコ

「?」

7 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 10:50:26 iQaq 7/19

――キッチン

ガチャ

奈緒「ちゃーっす」

「あ、オツカレー」

千枝「奈緒さん、ご注文の品はできてますよ」

奈緒「さんきゅ。あ、これ」コソコソ

千枝「わぁ、かわいいです!本当にもらってもよかったんですか?」

「何々……あ、サンリオのコラボのあれね」

奈緒「前から千枝達が欲しいって聞いてたからな」

「ねーねー、ゆいはナニかないのー?」

奈緒「はいはい。貰いもんだけどスイパラの無料券な」

「やったー!コレ、今大人気なんだよ!」

「ふーん……」

「で、何か作ってもらったわけだよね」

千枝「はいっ!今度の秋の新作の試作を兼ねてですが」

「じゃがいものポタージュと、メキシコ風シチューだよ☆」

千枝「あと、ジャーマンオムレツ風ハッシュポテトと、温かいポテトサラダです!」

8 : 名無しさ... - 21/09/05 11:01:41 iQaq 8/19

「温かいポテトサラダ?珍しいね、それ」

「ようは肉じゃがのポテトサラダ風とゆーわく!」

千枝「ビネガードレッシングで和えたポテトを、ベーコンや玉葱とかと混ぜて蒸し器で蒸しました!」

「少し残ってるから食べる?」

「是非」

9 : 名無しさ... - 21/09/05 11:16:33 iQaq 9/19

ハムハム

「んー、少し味がモノ足らないけど、意外においしいね」モグモグ

「さやいんげんがアクセントになってるけど、肉じゃががヒントでしょ」モグモグ

「バレたー?」ニヤニヤ

「うん。……ちょっとマヨネーズ混ぜてもいい?」

千枝「どうぞどうぞ」

「ん……温かいから少し違和感あるね。コーンとか入れてもいいかも」モグモグ

「あ、これハムじゃなくてベーコンなんだ。市販のスライスじゃなくて塊から作っているよね、悪くない悪くない」モグモグ

奈緒「……凛。少しだけしか食べないんじゃないのか?」

「…………き、気のせいだよ」ゲプ



「お鍋いっぱいあったのにねー☆」

千枝「半分に減っちゃいました」

10 : 名無しさ... - 21/09/05 11:24:38 iQaq 10/19

「ま、まぁ、おいしいから大丈夫だよ」

奈緒「……本来は、加蓮のお見舞い兼誕生日用のなんだけどな」

「まぁまぁ」

千枝「おいしいって言ってもらえるのは嬉しいですから」

千枝「あ、愛梨さんからケーキを預かってますんで……」

奈緒「お、サンキュー」

「じゃあ、進めて行こうか。私たちへの導きのままに」

奈緒「カッコ決めてんじゃねぇ!」

「アハハハハッ!」

千枝「じゃ、じゃあ、千枝送りますね」

奈緒「あぁ、よろしくな」

11 : 名無しさ... - 21/09/05 11:30:31 iQaq 11/19



――次の日、加蓮は胃痛で休んだ

――原因?食い過ぎだよ!



――ケーキも半分近く一人で平らげたっていうから、アタシはもう知らん!

――ま、風邪は直ったようでよかったよ

――まったくアイツは

――とりあえず



HAPPY BIRTHDAY HOUJOU KAREN

12 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 11:33:58 iQaq 12/19

おまけ



バタン

瑞樹「すっかり遅くなっちゃったわね」

瑞樹「お腹も空いたし、早く帰って」グルルゥ



瑞樹「す、少しだけ何かないかしら?」

13 : 名無しさ... - 21/09/05 11:37:21 iQaq 13/19

瑞樹「えっと冷蔵庫には……」

瑞樹「何かしらコレ?」

パカッ

瑞樹「まぁ、ポテトサラダね……ご飯はあるかしら?」

カパッ

瑞樹「うんうん、茜ちゃんの炊飯器から少しだけいただくわね」

ヨソイヨソイ

瑞樹「いただきます!」

14 : 名無しさ... - 21/09/05 11:42:03 iQaq 14/19

パクッ

瑞樹「んー、ビネガーの味ね」

瑞樹「……少しだけマヨネーズと」ネリネリ

瑞樹「おソースを……」ドバドバ

パクッ

瑞樹「うん、おいしいっ!」

瑞樹「こんな時間に食べちゃうなんてお肌に悪そうだけど……」モグモグ

瑞樹「お箸が止まらないわ」パクパク

瑞樹「……なんだかお酒も飲みたくなってきちゃった」ゴクリ

瑞樹「ダメダメ、明日も収録があるのよ」





瑞樹「……」

15 : 名無しさ... - 21/09/05 11:53:15 iQaq 15/19

プシュー

瑞樹「ふふっ、友紀ちゃんの隠していたのから借りてきちゃった」

瑞樹「また、こっそり返しておけばいいわよね」

瑞樹「じゃあ、誰もいないけどカンパーイ!」

瑞樹「んくっんくっ…」

瑞樹「ぷはーっ!」

瑞樹「うん、やっぱり味の濃い食べ物にはビールが合うわね」

瑞樹「ご飯も進むわ」パクパク

瑞樹「あ、このポテトサラダ、ベーコンが入ってるのね」パクパク

瑞樹「噛み締めるたび、ベーコンの旨味がソースと絡んで……」クミクミ

瑞樹「ご飯が止まらないわーっ!」ガツガツ

16 : 名無しさ... - 21/09/05 12:01:35 iQaq 16/19

――小一時間後



瑞樹「どうしよう……」

瑞樹「お釜のご飯全部食べちゃった……」

瑞樹「ポテトサラダも全部食べちゃったし……」

瑞樹「……」

瑞樹「うん」

瑞樹「バレなければいいのよ!」

瑞樹「ミズキ、なんてステキなアイディア。ランランラン~♪」

瑞樹「じゃあ、キチンと片付けましょう」カチャカチャ







「」

17 : 名無しさ... - 21/09/05 12:34:58 iQaq 17/19

「……」

「コウメチャンニシラセナイト…」

18 : 名無しさ... - 21/09/05 12:42:03 iQaq 18/19

――次の日、川島さんがどうなったのかは誰も知らない

――茜の全力トライに巻き込まれたとも

――とときら学園に参加したとも言われているそうな







瑞樹「わからないわ……」グスン

おしまい

19 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/09/05 12:47:47 iQaq 19/19

秋といえばお芋。今回はジャガ芋でしたが、次回はどうなるやら



では、読んでくださった方へジャガ芋のかてめしを

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