1 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 17:58:48.72 HC8DVoY30 1/19

・モバマスSS
・しぶりんと響子ちゃん、誕生日おめでとう
・コレジャナイ感があるかもしれません

それでは、よろしくお願いします。




元スレ
P「凛と響子と夏祭り」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376125128/

2 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:04:16.46 HC8DVoY30 2/19


「えー、皆さんこんばんは。Pです」

「僕はこれから、近所の夏祭りに向かいます」

「……夏祭りなんて、何年ぶりでしょうかね」

「なんて考えていると、今日の主役のご登場です」



渋谷凛「プロデューサー、誰に話してるの?」

五十嵐響子「ほら、Pさん早く行きましょうっ!」

「ああ、そうだな。……二人とも、浴衣似合ってるよ」

響子「そ、そうですか?ありがとうございます!」

「……ふふっ。ありがと、プロデューサー」


3 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:09:20.07 HC8DVoY30 3/19


ガヤガヤ……

響子「わぁー、とっても大きなお祭りですね!」

「そうだね。お祭りなんて久しぶりだなぁ」

「ははは。人も多いから、あんまり離れるなよ」

響子「それじゃPさん、ちょっと失礼しますね」ギュッ

「こらこら、そんなにくっつかれると歩きづらいんだが……」

響子「そうですか?少しくらいいいじゃないですか」

「やれやれ……凛?」

「……何?」

「……りーんー?」ジーッ

「何なの、さっきから」ソワソワ

「こっち、空いてるけど」

「……そう」ギュッ

(両手に花。傍から見たら凄い状況だろうなぁ)

4 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:15:08.28 HC8DVoY30 4/19


「今日は二人とも、好きに楽しんでいいよ。俺の奢りだ」

響子「え、いいんですか?……なんだか気が引けますね」

「……じゃあプロデューサー、私はかき氷が食べたいな」

「おう、いいぞ。響子は?」

響子「わっ、私も食べたいです!」

「そうか。すみませーん、かき氷二つ。味は?」

響子「イチゴ味で!」

「ブルーハワイかな」

5 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:20:02.93 HC8DVoY30 5/19


「冷たくておいしいね。……プロデューサー、ほら」

「ん?」

「ほら。あーん」スッ

「ああ」パクッ

「んー、冷たい。でも、夏って感じがしていいよな」

響子「……」ジーッ

「響子?」

響子「はい、Pさん。あーん、です」スッ

「おう」パクッ

「イチゴ味もいいよな」

「プロデューサーは何味が好きなの?」

響子「あ、それ私も気になります」

「ミルク金時。置いてる所はそんなに多くないけどな」

6 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:25:20.01 HC8DVoY30 6/19


「他には何かあるか?遠慮するなよー」

響子「はーいっ。……あ、Pさん!私、射的やりたいです!」

「射的か。凛もやるか?」

「うん。……たまにはいいかなって」

響子「じゃあ凛ちゃん、どっちが多く落とせるか勝負ですっ!」

「いいよ。勝った方は……」ゴニョゴニョ

響子「っ!!わっ、わかりました!」

「?」

7 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:30:15.76 HC8DVoY30 7/19


「射的なんて、最後にやったのは小学校の頃かな……えいっ」パンッ

響子「私もです。難しいんですよね……それっ」パンッ


「難しいなぁ……上手く当たらないや」パンッ

響子「えへへ、それじゃあ私が……あれっ、当たらないなぁ……」パンッ


「あともう少し……あっ、弾切れだ」

響子「あれっ、私もです……引き分けですね」


「……二人とも、あれが欲しかったのか?」

「い、いや……うん、そうだけど」

響子「Pさん、どうするんですか?」

「まあ、見てなって」

8 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:35:29.15 HC8DVoY30 8/19


「ほら。こっちは凛で、こっちは響子だな」

「うん……ありがと」

響子「は、はいっ!ありがとうございます!」

「……プロデューサー、射的上手いんだね」

響子「私もびっくりでした」

「昔取ったなんとやら、だよ」


「にしても……二人とも、そんな玩具のネックレスでよかったのか?」

「っ!?」

響子「へっ!?」

「あー、いや。変な意味じゃない。そういう可愛いのが好きなのかなって」

響子「……あはは、そうですよね。ええ、好きですよこういうの」

「私は……あんまりこういうの、似合わないんじゃないかって思うけどね」

9 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:40:54.98 HC8DVoY30 9/19


「そんなことないぞ。貸してみろ」

スッ

「あっ……」

「うん。似合う似合う」

「ほら、響子も貸してくれ」

スッ

響子「……どう、ですか?」

「いいね。似合ってるよ」

10 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:45:39.21 HC8DVoY30 10/19


「似合ってる、かぁ……ふふっ」

響子「凛ちゃん、とっても素敵な笑顔です♪」

「……響子もね」

響子「へっ!?ほ、本当ですか!?」カァァァ


「……どうした、二人とも?」

「なんでもない。なんでもないから」

響子「な、なんでもないですよ?」

「そうか?」

「うん。ほら、行くよプロデューサー」ギュッ

響子「わわっ、待ってください!」ギュッ

「だから、歩きづらいっての。……やれやれ」


12 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 18:50:39.46 HC8DVoY30 11/19


「ん、そういえば……二人ともちょっとごめんな。電話かけてくるから、少し待っててくれ」

「いいけど……お仕事?」

「あー、半分公用だな」

響子「Pさん、はやく戻ってきてくださいね」

「ああ、わかってるよ」



「……ねぇ、響子」

響子「なんですか?」

「響子はさ……プロデューサーの事、どう思ってるの?」

13 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:00:22.43 HC8DVoY30 12/19


響子「えっ!?」

「いきなりごめんね。言いたくなかったらいいよ」

響子「……Pさんは優しくて、どこか抜けてるけど頼りになる人だな、って」

「……そっか」

響子「凛ちゃんは?」

「こんな私を可愛いって言ってくれて、アイドルにしてくれて……」

「うん、信頼してる。やっぱりプロデューサーには頼っちゃうなぁ」

14 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:05:14.90 HC8DVoY30 13/19


響子「……えへへ。私達、おんなじですね」

「同じ?」

響子「はい。年も、誕生日も、アイドルなのも、それから……」


「おう、すまなかったな。……どうした二人とも?」

響子「何でもありませんよっ!さあ、行きましょう!」

「響子、さっきのは……」

響子「ナイショです♪」

15 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:10:01.63 HC8DVoY30 14/19


「何か食べたいものは他にあるか?」

「あ……クレープ食べたいな」

響子「いいですね、クレープ。Pさん、いいですか?」

「もちろん。味は?」

「じゃあ、プロデューサーにお任せ」

響子「私もそれでっ!」

「おいおい、困ったな……わかった、ちょっと待ってな」


「はい。好きな方選んでくれ」

「うん、ありがと。……じゃあ私はイチゴにしようかな」

響子「私のは……チョコバナナですね。うん、おいしいですっ」

「そっか、そりゃよかった。……二人とも、こっちこっち」

16 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:16:05.32 HC8DVoY30 15/19


「プロデューサー、私達どこに行くの?」

「まあ、まあ。この辺がベストポジションかな」

響子「ベストポジション?何がですか?」

「時間も……そろそろか。二人とも、あっち注目」

「……?」

響子「何ですか?」


ドーン……


「あ……花火だ」

響子「綺麗ですね……」

「うん。……流石、プロデューサーだね」

17 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:20:15.50 HC8DVoY30 16/19


「……ごめんな、誕生日なのにプレゼントもなくて」

響子「いえ、こうしてPさんと凛ちゃんと一緒に来れて、とっても嬉しいです」

「……私もだよ。来年も、プロデューサーと響子と、また三人で来ようね」

「ああ。約束だな」

響子「はいっ、約束です♪」ギュッ

「うん、約束だよ」ギュッ


「凛、響子。二人とも、誕生日おめでとう」


ドーン……


「……プロデューサー、ありがとう。今日のこと、ずっと忘れないよ」

響子「……Pさん、ありがとうございます。今日は今までの中で、最高の誕生日ですっ!」

19 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:25:23.80 HC8DVoY30 17/19


「さ、花火も終わったし帰ろうか」

「そうだね。……ねえ、プロデューサー」

「どうした?」

「その……」

「?」

「えいっ」ギュッ

「……手を繋ぎたかったのなら、そう言えばいいのに」

「……ばか」

響子「ふふっ。凛ちゃんばっかり、ずるいです♪」ギュッ

「響子もか」

響子「はいっ!このまま事務所まで帰りましょう?」

「そうだな」

20 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:30:17.05 HC8DVoY30 18/19


「うん、いい時間だな。打ち合わせ通り」

「……どうしたの、プロデューサー?事務所の前で立ち止まって」

「あー、二人とも。俺より先に入って」

響子「え?どういうことですか――」


ガチャ


「あ――」

響子「わぁ――」



「――誕生日おめでとう!」



「……うん」

響子「……はいっ!」



「――ありがとう」



おわり

22 : ◆.FkqD6/oh. - 2013/08/10 19:38:42.24 HC8DVoY30 19/19

書き溜めしているSSが煮詰まったと思ったら、
誕生日の二人と夏祭りに行くSSを書けと急にお告げが来たので。
ただ、タイトルはミスりました。モバPにするはずだったのに……。

しぶりんも響子ちゃんも誕生日おめでとう!
ということで、ではまた。

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