京子「ね~ぇ、ゆ~い~」
結衣「んー?」カキカキ
京子「ちょっと休憩しようよ~」
結衣「んー……」ケシケシ
京子「ねぇ……ね~えってば」
結衣「ん」モクモク
京子「……結衣の分のおやつ、たべていい?」ボソッ
結衣「ん~」カキカキ
京子「むぅ……」ムスッ
京子「……私のこと、本当に好k」
結衣「好き、大好き」キリッ
京子「なんだ、ちゃんと聞いてたんじゃん……」ハァ
結衣「え、なんの話?」
京子「さっきっから何回も呼んでんのに、ちゃんと答えないから……」
結衣「全然気づかなかった……ごめん……」
京子「じゃあ、一番最後のやつも聞こえてなかったの?」
結衣「……うん、無意識だよ」
京子「嘘つけ」
結衣「……で、私を呼び続けたのはどうして?」
京子「いや、そろそろ休憩しようよーって」
結衣「もうそんな時間……って、まだ始めてから一時間も経ってないじゃん」
京子「30分間隔で休息を入れるのがベスト」
結衣「自信満々で根拠のないことを口にするな」
京子「30分勉強して60分休憩する……な、なんという黄金比率……!」ワナワナ
結衣「それ逆でも多いくらいなのに」
京子「もう、いいから休憩しよ!休憩!」グテー
結衣「じゃあお茶でも入れてくるか……」スタスタ
京子「あ……戸棚の中に私が買ったカステラが入ってるから、それもお願いー」ゴロゴロ
結衣「はいよー」
京子「……まず、こたつで勉強するってのがそもそもの間違いなんだよな」ゴロゴロ
京子「これじゃあ、勉強したくたってできないよ」ゴロニャン
京子「あー……あったかぁ……」
…………………
結衣「お茶とカステラ持ってきた……よ……?」
京子「すぅ……すぅ……」グッスリ
結衣「……」
結衣「おーい……きょーこー……?」ユサユサ
京子「ううん……すぅ……」スヤスヤ
結衣「お前の分のカステラ、食べちゃうぞー……」ボソッ
京子「あ……ゆいぃ……だめぇ、わたしの【ピー】たべちゃだめぇ……すぅ……」Zzz
結衣「ぶふっ!」
結衣「こ、こいつ……どんな夢見てるんだよ、まったく」
結衣「おい、お茶冷めちゃうから、ほらっ起きろ」ユッサユッサ
京子「んあっ、あー……寝てた」ボー
結衣「お茶飲んだら、目が覚めるよ」
京子「うん……そうする……んっ」ゴクリ
結衣「……なんか夢でも見てたのか?」
京子「え?……あー見てたかも、内容覚えてないけど」テヘヘ
結衣「私が出てきたんじゃ?」
京子「……あっ///」ボフッ
結衣「思い出した?」ニヤニヤ
京子「お、思い出したりなんかしてないっ!///」カァー
結衣「ま、寝言で内容バレバレなんですけどねー……相変わらずえっちな子だなぁ京子は」
京子「寝言!?な、なに!?私何言ってた!?」
結衣「さぁー?」ニヤニヤ
…………………
結衣「それ食ったら勉強再開だからな」
京子「ん……」モグモグ
ゴクン
京子「……というかさぁ、私いつも一夜漬けだって言ってるのに、なんでわざわざテスト勉強させるかなぁ」
結衣「なんでって……」
京子「これで点数落ちたら、結衣の責任なんだからねっ!」
結衣「……私は、別に京子が一夜漬けで学年1位を取ったって、点数が落ちたってかまわないんだよ」
京子「なんだよ、じゃあ早速一夜漬けで――」
結衣「だけどさ……」
結衣「今はその……私にも責任がかかるようになったというか……」
京子「?」
結衣「もし、一夜漬けで京子の点数が悪かったりしたら……せっかくの二人での暮らしが……な?」
京子「……あ、そっか」
結衣「勉強もしっかり出来て初めて、この暮らしも許可が下りてるんだよ」
結衣「プレッシャーかけるわけじゃないけど、やっぱ私と暮らしてる以上はしっかり勉強して、いい点数取ってほしい」
京子「そっか……そうだよね、今回は私だけの責任じゃないもんね」フムフム
結衣「わかってくれたか」ホッ
京子「だ・け・どー」
京子「それは結衣も同じじゃん?」
結衣「うっ……だ、だから私はこうやって勉強をだな……」アセアセ
京子「そうだ!じゃあ、勝負しようよ!」
結衣「勝負……?」
京子「そう!テストの点数勝負!」ワクワク
結衣「えっ、なんで私たちで勝負しなきゃならないんだよ」
京子「いーじゃん、互いに高めあっていけてさ」
結衣「うーん……じゃあ負けたら、勝った方の言うことを何でも聞く……ってことで……」
京子「よっしゃ!それでいこうそれで!」
結衣「負けても文句言うなよ……?」
京子「結衣こそ……!」
結衣「けど……勝負するからって一夜漬けは無しな」
京子「うん……まぁしょうがないが、ちゃんと勉強してみるよ」ウンウン
結衣「あと、互いの勉強を邪魔したりも無しな」
京子「そんな卑怯なマネするかよー」
結衣「えっちも無し」
京子「うんうん、それも……って、ええっ!?」
結衣「当たり前だろ?勉強に身が入らなくなっちゃうし」
京子「テストまであと1週間もあるんだよ!?それまで我慢しろと!?」
結衣「たった1週間だろが……我慢しろよ」ハァ
京子「無理!無理無理!2日……いや3日は何とか我慢できると思うけどさぁ……1週間……」ガックリ
結衣「当然、一人でするのも無し」
京子「……はぁっ!?」
京子「な、なにそれ……死刑宣告……?」ボーゼン
結衣「どんだけ落ち込んでんだよ」
京子「だって!色々溜まりやすい年頃の娘に1週間オナ禁だよ!?無理でしょうそれは!」
結衣「お前、その発言は変態すぎんだろ……」ドンビキ
京子「中学二年生の女子なんて、大体こんなもんだろがー!結衣がムッツリすぎんだよ!バカーッ!」エーン
結衣「泣くほどのことか……?」
…………………
~テスト勉強3日目~
結衣「……」モゾモゾ
京子「ふんふーん……」カキカキ
結衣「んっ……///」ゴソゴソ
京子「……結衣?」
結衣「……」モゾモゾ
京子「おい、結衣さんよ」
結衣「ん……///あ、どした?」アセッ
京子「……このムッツリが」ボソッ
結衣「なんか言った?」
京子「ううん、なんにもー」
…………………
~5日目~
京子「あー、ここはこう解けばいいのか……」フムフム
結衣「はぁっ……はぁっ……///」
京子「……」カキカキ
結衣「あー……もう……///」
京子「結衣……別に我慢しなくていいんだよ?」
結衣「いや……言い出しっぺだから……」
京子「けど、ここ何日も勉強に集中できてないでしょ?」
結衣「……逆に聞くけど、なんで京子はそんなに勉強はかどってんだよ……?」
京子「んー、なんか勉強しなきゃって思ったら自然に」
結衣「ちくしょう……私だけか……こんな不甲斐ない……」ガックリ
京子「まぁ、もういいから、こっちおいで……///」
結衣「……いやだ」グッ
京子「なんでだよ!こんな魅力的に誘ってんのに……」シュン
結衣「このまま流されちゃったら、きっと後悔するからさ……///」モゾモゾ
京子「……じゃあさ」
ちゅー
京子「……ぷはっ、これが京子ちゃんなりの『闘魂注入』っつうことで」
結衣「……///」ポー
京子「さぁ、テスト勉強すっぞ!」
結衣「……///」ポー
…………………
~テスト前日~
結衣「ダメだ……前日になってようやく邪念が払えたけど……もう遅すぎ……」ガーン
京子「諦めんなよ!!」カッ
京子「まだ時間はあるから!一か八か、一夜漬けだ!!」
結衣「ははは……まさか自分が一夜漬けに頼ることになるとは……」
京子「とりあえず、今回のテストに出そうなとこを、このノートにまとめたから!これ丸暗記!」
結衣「いつもと立場が逆転……」シュン
京子「じゃ、私はもう寝るから!」
結衣「え、もう寝るのかよ……早過ぎないか?」
京子「……もう、ちょっと自制が限界にきててね……結衣見るたびにムラムラ……///」モゾモゾ
結衣「私を襲わないうちにはよ寝ろ」
結衣「京子……私、負けないから」
京子「一夜漬けで勝てるのかよ」フフッ
結衣「やってみないと……わかんないだろ?」
京子「私、今回すげー自信あるから……おやすみ」
結衣「おやすみ」
…………………
~テスト当日朝~
京子「ふぁああ~、おはよ~……」ネオキー
結衣「ああ……おはよう……」ゲッソリ
京子「結衣、大丈夫……?目の下のクマがすごいことに……」
結衣「徹夜で丸暗記……ばっちり」ニヘラ
京子「そんな状態で学校行けんのかよ……?」
結衣「ああ……ここで休んだら、せっかく頑張った意味がなくなるじゃないか……」
結衣「ちょっと……立ってるのも辛いから肩貸して……」ヨロッ
京子「あ、ああ……マジで大丈夫か?一夜漬けだけでそんなボロボロになるなんて」
結衣「ずっと集中力を切らさずに頑張ったからかな……疲れは尋常じゃないや……けど」ギュ
ちゅー
京子「……!!」
結衣「……ぷはっ、闘魂注入……いや、吸収かな」ハハッ
結衣「あー、元気出た!今日は頑張ろうな、テスト」
京子「あ、ああ……///」
…………………
~テスト結果発表~
結衣「」
京子「」
京子「まさか……」
結衣「夢じゃ……ないよな……?」
「「互いにオール満点!!」」
京子「ききき、きたあああああ!!!」
結衣「……」ポロポロ
京子「おま……せっかくの奇跡を前に、泣くなんて……」ジワッ
結衣「だって……だって……」ポロポロ
京子「よく頑張ったなぁ……結衣」ナデナデ
結衣「一夜漬けで……怖かったよぉ……京子ぉ……」ブワッ
京子「よしよし……」
京子「けど、これで私たちも胸を張って一緒に暮らせるな」
結衣「うん……よかった……」シクシク
京子「一夜漬けも、案外悪くないでしょ?」ニコッ
結衣「めちゃくちゃ辛いし、怖いけどな」
京子「あと、やっぱり好きな人との触れ合いは……重要だね」
結衣「逆に集中できなくなるし、ストレスも溜まるし」
京子「私、朝のちゅーですごく元気もらったし」
結衣「私も……アレがなかったら……」
京子「……で、だ」
結衣「……もう互いに同点なんだし、ドローでよくね?」
京子「だめっ!やっぱりしっかり勉強した私の勝ち!」
結衣「えー……点数かわんないんだし、無効だよあんな約束」
京子「じゃあ……さ、お互いにしてもらいたいことを……やってもらうとか……?///」
結衣「……ま、まぁそれならいいんじゃないか///」
京子「……なんとなく私と結衣の考えてることが……一緒なんじゃないかって……///」
結衣「……さ、さぁー?どうだろうなぁ……///」
京子「……」
結衣「……」
ガバッ
~おまけ~
千歳「ほんま、2人とも満点とか凄いわぁ」
結衣「ま、まぁ……そんなことは……///」
京子「私は当たり前の結果だかなっ!」ガハハ
綾乃「私は3位……」ガーン
綾乃「歳納京子っ!な、なんであなたはいつもいつも一夜漬けで……!」
京子「え……?今回は一夜漬けじゃあないよ?」ハテナ
綾乃「ええっ!?あなたがまともに勉強したっていうの!?」
京子「結衣との約束だったんだよ、一夜漬けすんなって……まぁその言い出しっぺは一夜漬けなんですけどねー」ニヒヒ
結衣「面目ない……」
千歳「えっ、船見さんが一夜漬けってすごく珍しいんちゃう?」
綾乃「けど、本当によく勉強したわね……満点とか普通取れないでしょう?」
京子「うーん……結衣にえっちぃことも禁止されてたから……そのフラストレーションが原動力かな?」
綾乃「えっ」
千歳「えっちいこと……?」
結衣「な、なんでもない!なんでもないよっ!!///」
京子「そのくせ言い出しっぺは我慢するのが辛くて、勉強どころじゃなかったって言うねー」
結衣「……おい、お前だって邪魔すんなって約束破って、キスしてきたじゃん!なんだよ『闘魂ちゅー入』って!ダジャレか!///」
京子「なっ!ゆ、結衣だって、テストの日の朝無理矢理キスしてきたじゃん!しかも二人とも満点だってわかった瞬間、襲ってきたし!結衣のケダモノ!///」
結衣「言わせておけば……!京子だってあの晩すっごく激しくて、発情期の犬みたいだったし!///」
京子「なんだとこらーっ!」
結衣「やんのかこらーっ!」
ギャーギャーワーワー
綾乃「∵」
千歳「ぶっしゃあ」
綾乃「おしまう」
55 : 以下、名... - 2012/01/24(火) 23:59:54.94 AysE5DBEO 29/29結衣京子同棲前提です
エロ書けません