-あかりの家-
ピンポーン
京子「あかりー」
あかり『はぁーい』
ガチャ
京子「おーっすあかり」
あかり「京子ちゃん! どうしたの?」
京子「えーっと…」
あかり「あっ、もしかして覚えててくれたの?」
京子「ん?」
あかり「あかりの誕生日だよぉ」
京子「……」
京子「たん…じょうび…?」
あかり「えぇ!?」
京子「いや、私は暇だったから遊びに来ただけだよ?」
あかり「そ、そうなんだ…」
京子「そっか、今日はあかりの誕生日だったのか」
あかり「てっきり覚えててくれたのかと思ったのに…」
京子「あはは、ごめんごめん」
京子「じゃ、誕生日おめでとう!」
あかり「えへへ、ありがとぉ」
京子「家あがっても大丈夫?」
あかり「うん、いいよぉ」
―
-あかりの部屋-
あかり「今日は何して遊ぶの?」
京子「そうだなー…」
京子「やっぱり…あかりの誕生日だし、出かけるか!」
あかり「お出かけ?」
京子「うん、ついでに夜ご飯も食べに行こう!」
京子「あ…家の予定とかあったりする?」
あかり「ううん、大丈夫!」
京子「それなら良かった」
あかり「でもお姉ちゃんには言っておかないと」
京子「じゃあそれ言ったら早速行こっか」
あかり「うんっ」
―
京子(とりあえず外に出たけど、特に行く所がないな…)
あかり「京子ちゃん、どこ行くの?」
京子「え? あ、うーん…」
京子「…行きたい場所とかある?」
あかり「あかりは京子ちゃんにおまかせするよぉ」
京子「んー…」
あかり「…あっ、ネコさんだぁ!」
京子(ネコ…)
あかり「にゃあー」
あかり「おいでー」
あかり「…あー、行っちゃった…」
京子「…よし」
京子「あかり、ネコを見に行こう!」
―
-ペットショップ-
あかり「わぁ! ネコさんがいっぱい!」
京子「ネコに逃げられたあかりがあまりにも不憫だったから…」
あかり「せ、せめて少しぐらいは遠回しに言って欲しかったよぉ…」
京子「ネコに逃げられるあかりを見てたら、なんか居たたまれなくなったから…」
あかり「それ全然変わってなってないよね!?」
京子「あははっ」
あかり「もぉ~」
京子「…おっ、このネコかわいい!」
あかり「ほんとだぁ! あ、こっちのネコさんもかわいいよぉ」
京子「これもおいしそう!」
あかり「おいし…?」
あかり「…って京子ちゃん!? それはネコさんのご飯だよぉ!」
―
あかり「ネコさんかわいかったねぇ」
京子「満足した?」
あかり「あかりは大満足だったよぉ」
京子「それはなによりだ!」
京子(…3時)
京子「じゃ、次はゲーセンに行こう!」
―
-ゲームセンター-
あかり「あかり、あんまりこういう所来ないから、少し緊張するよぉ」
京子「そしたら…UFOキャッチャーやってみようよ!」
あかり「う、うん」
京子「簡単そうなのないかなー」
京子「…おっ、これならあかりでも取れるかも」
あかり「くらげのマスコットだぁ」
あかり「でも難しそうかも…」
京子「とりあえず一回やってみ!」
チャリン
あかり「えっ、お金はあかりが出すよぉ」
京子「いいのいいの! 今日はあかりの誕生日なんだからさ!」
あかり「えへへ…ありがとう、京子ちゃん!」
―
あかり「うぅ…やっぱり取れなかったよぉ…」
京子(……)
京子「…そうだ!」
京子「あかり、手貸して」
あかり「え? わ、わかったよぉ」
ギュッ
あかり「京子ちゃん…?」
京子「一緒にやろっ」
あかり「…うんっ!」
京子「私はあかりの手の上に乗せるから、力抜いててね」
あかり「わかったよぉ」
あかり(京子ちゃんの手、温かくて…なんだか心地いいなぁ)
京子「じゃあ、ボタン押すよ」
あかり「うん」
京子「えっと…縦はここで…」
京子「…横はこの辺!」
ススス…
あかり「……」
京子「……」
あかり「…わっ、持ち上がった!」
京子「このまま…」
コトン
京子「よっし!」
あかり「京子ちゃんすごーい!」
京子「~♪」ゴソゴソ
あかり「かわいいマスコットだねっ」
京子「……」
京子「…はい、あかりにあげる!」
あかり「えっ、いいの?」
京子「いいよ!」
あかり「ありがとう! えへへ、京子ちゃんは優しいなぁ」
京子「お、大袈裟だって」
あかり「ずっと大切にするねっ」
京子「あかり…」
京子「…私の形見だと思って、是非大切にしてくれたまえ!」
あかり「あははっ、何それぇ」
京子「京子ちゃんとの約束だぞ!」
京子(っと…もう4時か…)
京子「そうだ、アイスが食べたいな!」
あかり「アイス?」
京子「うん」
京子「あかりにもおごってあげよう」
あかり「そ、それは悪いよぉ」
京子「遠慮しない!」
あかり「…じゃあ、お願いしても…いいかな?」
京子「おう!」
―
-公園、ベンチ-
京子「やっぱり暑い時はアイスに限るなー」
あかり「うん、そうだねぇ」
京子「……」
京子「…あかり、あーん」
あかり「えっ?」
京子「一口あげる」
あかり「あ、ありがとう」パクッ
あかり「…おいしいっ」
京子「でしょー?」
あかり「うん!」
あかり「…はい、京子ちゃんも」
京子「ん、ありがと!」パクッ
京子「…うまい!」
あかり「えへへ」
京子「なんかさ、こういうのって…」
京子「カップルみたいじゃない?」
あかり「えっ!?」
あかり(や、やっぱりそう見える…のかな…?)
あかり(……)
あかり「でも…」
あかり「あかりに京子ちゃんはもったいないと思うな…」
京子「ん、なんで?」
あかり「だって、京子ちゃんはいつも元気で…皆の注目の的だから…」
あかり「影の薄いあかりにはもったいないかなって…」
京子「……」
あかり「え、えへへ…」
京子「あかり…」
ナデナデ
京子「…そんな顔するなよ」
あかり「……」
京子「私さ、昔…あかりに憧れてたんだ」
あかり「えっ、あかりに?」
京子「うん…私って気弱で、泣き虫だったでしょ?」
京子「私が泣いてる時、落ち込んでる時…いつもあかりが励ましてくれて…」
京子「そんなあかりに憧れて、私もそんな風になれたらなってずっと思ってた」
あかり「……」
京子「そしたらさ…そんな私でも変われたんだ」
京子「だから、あかりもきっと変われるよ!
京子「自分に自信を持って! ね?」
あかり「…ありがとう、京子ちゃん」
あかり「あかり、京子ちゃんに元気もらってばかりだねっ」
京子「それにしても…」
京子「あのあかりが、今みたいになっちゃうとは思ってもみなかったなー」
あかり「な、なっちゃうって…なんか言い方ひどいよぉ!」
京子「あはは、冗談だって…」
京子「…でも、私は今のあかりも好きだよ」
あかり「えっ…」ドキッ
ピロリーン
京子「あ、メールだ…ちょっとごめんね」
あかり「う、うん…」
京子「……」
from 結衣
本文
準備出来たよ
ちなつちゃんも待ってるから、5時ちょうどに家に来てね
京子が言い出した事なんだから、ちゃんとあかりを連れて来るように!
京子(わーかってるって…)
あかり「京子ちゃん、どうしたの?」
京子「ん、なんでもないよ」
京子(今は…4時30分…)
京子「さてと…」
京子「それじゃ、行こっか!」
あかり「えっ、どこに?」
京子「んー…」
京子「着いてからのお楽しみっ!」
終わり
40 : ◆Tina2b6i.2 - 2013/07/24(水) 23:12:18.92 kUivzJy80 22/22ありがとでした
なんかよく分からんくなってごめん