柚「……」アイコンタクト
美嘉「……」アイコンタクト
唯「とゆーわけで、プリンのカレー味を作りたいと思いマース!」
柚「じゃあ、用事思い出したから」ダッシュ
美嘉「ここで解散ねー☆」ダッシュ
唯「あ……あの……ね」
柚「何で!ドアが開かないよ!」ガチャガチャ
美嘉「体当たりしても、全然開いてくれないし……」バンバン
唯「無駄だってば~」
「だって」
「カレープリン食べるまで出られない部屋に改造しちゃったからネ☆」
柚美嘉『』
元スレ
美嘉「夏だ!」柚「カレーだ!」唯「カレーをプリンに入れよう!」美嘉柚『』
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1626577768/
2 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/07/18 12:11:19 GPGX 2/14暑さで気が狂ったわけではありません
こちら独自の内容がありますのでよろしくお願いします
美嘉「で、どういうコトなの?」ハイライトオフ
柚「柚、ようやくありすチャンの魔の手から逃れるようになったんだけどナー」ハイライトオフ
唯「アキラメロンってば」キャハハ
「とりあえずなんだけど、今度千枝ちゃんとカレー料理対決するわけで」
美嘉「……簡単に引き受けたわね。あの子、料理なら今じゃこの事務所で1.2位を争える腕前よ」
柚「えっ、そーなんだ!?」
唯「うん、知ってる。だからゆい、先に会場のお客さん層とか手伝ってもらって調べたワケ」
美嘉(手伝ってもらってって、マキノ辺りかしら……?)
マキノ「くしゅん!」
泉「あれ?マキノさん、風邪?」
マキノ「……最近、空調に頼りっきりだからかも」
泉「まだ夏が始まったばかりだからね。体調管理は気をつけないと」
マキノ「えぇ、気をつけるわ」
唯「で、夏休み初日のショッピングセンターのフードコートって聞いて」
美嘉「なるほど、千枝ちゃんが得意とする本格的レシピよりは、甘いスイーツで釣った方が勝てそうね」
柚「えっと……ドユコト?」
――柚に、リーマンはまず来ないショッピングセンターの夏休みの客層について説明しました
柚「ナルホド。でも、カレープリンってねぇ……」
唯「ゆいも自信がないから……毒…………味見役を☆」
柚「今、毒って言ったよ!」
美嘉「せめて自分で味見してからじゃないと……」
唯「あ、ダイジョーブ。他にも呼んでるから」
美嘉「そういう問題じゃないんだけどな……」
唯「まず、四人前のプリンの材料に、大匙一杯のカレー粉を加えたヤツだよ」
ツーン
柚「に、匂いがカレー過ぎてプリンじゃないよ……」ツーン
美嘉「ちょっとこれは……私はパスかな」
茜「辛いです!辛いですが、その中にあるほんのり甘いのは私は好きです!!」パクパク
クラリス「プリンというには辛くて……カレーには微妙に甘くて……不思議な食感ですね」パクパク
美嘉「人選ミス?」
唯「やっぱ?」
唯「続いて中匙一杯のヤツ!」
美波「んン……ッ──後から(辛さが)きて……」
美優「あ、これ…(辛くて)ダメェェ──!」
美波「でも、慣れるとイイ……美波(何杯でも)イケちゃうっ!」
美優「はぁ──はァァ──わ、私はもう(辛くて)……(口の)中が──ハァハァ」
美嘉「人選ミスPart2?」
唯「メンゴ☆」
唯「最後は小匙一杯だよ」
輝子「フヒ……少しピリリとくるけどプリンだ……な」モシャモシャ
幸子「ふむ、悪くありませんね。この微妙な風味がエキゾチックなそれを思い浮かべますね」
小梅「南方のとか……食べたの?」
幸子「南方といえば、小っちゃなバナナが美味しかったですね。ボクに負けないぐらいカワイイバナナでしたよ」
小梅「ふふっ、な、南方で戦死した……日本軍のみんなが一緒に……くっついて帰ってきたよね」
幸子「……やっぱり知ってたんじゃないですか」
唯「ナンの話をしてるんだろ?」
美嘉「ポートモレスビーで沈没した戦艦の話かな?」
柚「ナムナム……」
唯「とりあえず、カレープリンの味はケッテー!」
美嘉「ねぇ、プリンはいいけど、審査はカレーライスよね?大丈夫なの?」
唯「心配すんなって!ちゃんと用意してるから☆」
グツグツ
柚「これがそうかな?」
ズズッ
美嘉「一見、普通のカレーだけど?」
唯「ふふーん」
ガサゴソ
美嘉「ちょ!」
柚「な、何を!?」
プッチン
ポチャ
美嘉「あー」
柚「こんなのおいしくないよ……」
唯「まぁまぁ、遠慮すんなって」グイグイ
美嘉「もう……一杯だけだからね」
柚「ありすチャンのいちごパスタよりマシかなぁ……」
パクッ
美嘉「あら?コクがあって意外においしいわね」
柚「辛さはないけど、まろやかになってるよね?」
唯「ふふーん!」ドヤッ
美嘉「ドヤ顔してるけど、きっとありすちゃんか誰かに調べてもらってるから」コソコソ
柚「案外、プリンを落として偶然なっただけじゃないカナ?」
唯「き・こ・え・て・るからね!」
美嘉「わ~」ドタドタ
柚「逃げろ~」バタバタ
唯「まったくもう~」
「でも」
「これなら千枝ちゃんに勝てるかもね」ニヤリ
――その頃
ガガガガガガガッ
千枝「これぐらいでいいかな?」
葵「ふぐの骨なんて何にするっちゃ?」
ネネ「ダシに使うのかな?」
千枝「はい!伊勢海老よりもいいお味が出ると聞きました!」
葵「伊勢海老……」ゴクリ
ネネ「よりも……ですか?」ゴクリ
千枝「はい!これで今回も唯さんに勝ちますから」
葵「これはうまかっちゃ!」
ネネ「すごいスープになるんですね」
葵「でも、カレーのスパイスを効かせ過ぎるとせったくの風味が台なしになるから……」
ネネ「難しいですね……もしかして?」
千枝「はい、お二人にも味見を手伝って欲しいのです!」
葵「任せるっちゃ!」
ネネ「責任重大ですね」
葵「まず、揚げ物や獣肉は排除しきらんと」
ネネ「せっかくのスープですから、玉葱だけでもいいのでは?」
千枝「えーっと、どんな場所で開催されるかわからないので……」
葵「なるほど、体育会系スポーツの大学寮と宝塚の寮では大違いたい」
ネネ「臨機応変に……ですね」
千枝「はいっ!」
葵「じゃあ、ウチも味のチェックをするたいね。このスープを貰ってくっちゃ」チャプチャプ
ネネ「じゃあ、私も……」チャプチャプ
千枝「あ、はい。どうぞ」
(だ、大分減っちゃいましたけど、大丈夫ですよね……?)
――なお、当日の栗原家の晩御飯が贅沢仕様のカレーとなったのは当然の結果であった
ネネ「しーちゃん、おいしいかな?」
しーちゃん「うんっ!」
――同じく女子寮
葵「お待たせっちゃ!今夜は麦ご飯と冷や汁」
「もしくは冷やし天丼っちゃ!!」
真奈美「どうしたんだい?今日に限ってこうも豪華な」
葵「まぁ、色々と……たい」
瑞樹「冷や汁かぁ……お酒がちょこっと欲しくなるわね」ズズズッ
悠貴「て、天丼は野菜が一杯で……」
みく「あ、みくの魚の天ぷらと交換する?」
ワイワイ
響子「冷や汁のダシ……食べたことがない味ですね」サラサラ
まゆ「本当に……しっかりとうまみが効いてるのにあっさりしてて」サラサラ
薫「葵ちゃん、これは何の出汁でー?」
葵「企業秘密っちゃ!」
三人『むぅ……そう言われると余計に気になります』
響子(この味を盗められたら……)
まゆ(まゆのPさんと……夜の……きゃあ(///)
おしまい
14 : ◆Vysj.4B9aySt - 21/07/18 14:20:28 GPGX 14/14中学生時代のコレスが料亭の息子で、まかないを一度食べさせてもらったことがありまして……
では、読んでくださった方へカレープリンを