1 : 名無しさ... - 19/10/14 17:43:41 Fuj 1/16俺なりのギャグです。
解釈違いが激しそうでビクビクしてますがそこは趣味全開で書きました。
城ヶ崎姉妹のことが愛しくてたまらないという LiPPS という感じですがオリ設定もそこかしこに入っています。
よろしければぜひ。よろしくお願いします。
元スレ
【モバマスss】城ヶ崎家(見守り隊)は大変なのです。【LiPPS】
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1571042621/
◇
美嘉「はぁぁぁぁぁ~~………」
周子「どうしたん美嘉坊、この世の終わりみたいな顔をして」
美嘉「ん…いや、なんでもないよ……心配かけてごめん……はぁぁぁぁぁぁぁ~~………」
周子「あらら、えらい重症やん。奏ちゃん、なんか知ってるー?」
奏「いえ、特には……プロデューサーさんに告白でもしたのかしら?」
美嘉「してないよ! そういうのはまだ早いというか、まずはでっででデデデっっででデートからって言うじゃん………!」
周子「まずはプロデューサーさんに普通に話しかけられるようになるとええねぇ。あ、それじゃあ。フレちゃんと志希ちゃんのお世話をしてたとか?」
美嘉「……当たらずも、遠からずって感じ……」
奏「あら? フレちゃんと志希ならさっきエントランスのカフェで莉嘉ちゃんと一緒にいたけど……」
美嘉「はぁぁぁぁぁ~~………はぁぁぁぁぁぁぁ~~………はぁぁぁぁぁ~~………」
周子「あ、これやね。」
奏「わかりやすいわね…… どうしたの? 彼女たちと絡んで妹の将来が心配? 大丈夫よ、彼女は年下の子には優しいから……」
美嘉「アタシも年下なのに!」
周子「いや、あのふたりなんだかんだ言って美嘉ちゃんには優しいじゃん。いつもコンビニ行ったらなんか買ってきてくれるし、たまに宿題手伝ってくれてるみたいやし。まぁ迷惑かけんのも美嘉ちゃんなら何とかしてくれるっていう信頼の裏返しやと思うし。」
美嘉「そう、それはそうなんだけど……そうなんだけど……」
奏「まぁ、察するにあまりあるわね。園長先生。」
美嘉「そのあだ名! 最近川島さんからも言われたんだけど! 誰が言ってるのそれ!?」
周子「うーーーーん……主に LiPPS かな。」
美嘉「アタシも!!!! LiPPS!!!! てかあんたらも言っとったんかい!」
奏「なんなら最初に言い出したのは周子よ。」
周子「ラジオで言ったのは奏ちゃんかなー。」
美嘉「全国に向けて配信!? 事後報告!?」
奏「おかげでとときら学園からオファーが来たってあなたのプロデューサーさんが言ってたわよ。」
美嘉「えっそうなの? それは嬉しいかも……ってちがーーーーーーう! 私は他のメンバーの保母さんじゃなーーーーーいーーーーーー! 」
周子「お母さんやもんねぇ。」
美嘉「それも違う! 結婚もまだしていないのに!」
奏「なら……『お姉さん』かしら。……『お姉ちゃん』の方がいい?」
美嘉「………………………………………………………………」
奏「…………あら?」
周子「目の色がやばい、濁りきってる濁りきってる」
美嘉「………………グスッ………………」
奏・周子「!?!?!?!?!?!?」
周子「みみみみみみみみみみみみ美嘉ちゃんどした、大丈夫か!? なんか嫌なことでもあったん!? 」
奏「……美嘉、何か辛いことがあるなら教えてちょうだい。志希もフレデリカも呼んで万難を排してあなたの望みを叶えて見せるわ。」
美嘉「周子ちゃん……奏……あ、あのね……!」
美嘉「私を、お姉ちゃんにして欲しいの……!!」
奏・周子「…………は?」
◇
周子「……なるほどねぇ。莉嘉ちゃんが取られちゃったみたいで寂しいと。」
美嘉「うぅ…最近は加蓮とか川島さんに懐いてるなーと思ったら志希ちゃんやフレちゃんにも手を出し始めたんだもん……」
周子「手を出すって」
奏「でも仲がいいことは素晴らしいことでしょう? それに家に帰ったら一緒じゃない。」
美嘉「違う……違うのよ……足りないの……リカリウムが足りないの……」
周子「なんて?」
美嘉「リカリウムが足りない」
奏「カルシウムが足りないみたいね、牛乳を飲むといいわ」
美嘉「むっ……じゃあ二人ともこれ見てみなよ、二週間前に莉嘉と行ったデートの時の動画なんだけど……」
周子「どれどれ………………おおぅ。」
奏「これは…………これは…………良いものね…………」
周子「ごめん美嘉ちゃん、これはあたし達が間違ってたわ……莉嘉ちゃんめっちゃ可愛い……妹にしたい…………」
美嘉「でしょ? ……でも最近、莉嘉はアタシ以外の人と喋るのが好きみたいで……莉嘉が大人になってくのは嬉しいんだけど、やっぱりちょっと寂しいかなって…………」
周子「それでさっきの珍妙な発言に行きついたわけか。」
奏「お姉ちゃんにしてって言われてもね……具体的には何をすれば良いのかしら」
周子「なんで奏ちゃんそんな乗り気なん……」
奏「まぁ他ならぬ美嘉の頼みだし……」
美嘉「周子ちゃん、奏、ありがとう! えっとね、それじゃあね……」
周子「なんかあたしも参加することになっとるやないかーい。正直そんな気が進まんのやけど……」
美嘉「まずは! お姉ちゃんに頭を撫でさせて欲しいな!」
周子「美嘉ちゃん、しゅーこちゃんの頭は撫で心地は最高だよ」
奏「ずるいわ周子、あなた乗り気じゃないって言ってたじゃない……美嘉、私も頭の形には自信があるわよ……」
周子「いやいやいやいやいやいや奏ちゃん、美嘉ちゃんに頭撫でてもらえるんよ? 恥も外聞もへったくれもあるわけないっしょ……!」
奏「ふふ……美嘉は『お姉ちゃん』らしい振る舞いがしたいって言ってるのよ……歳上のあなたには荷が重いんじゃないかしら……!?」
周子「歳上の妹ってのもいいもんだよ奏ちゃん……!」
奏「屈折した性壁を暴露したわねあなた……!」
美嘉「コラーーーーーーーーー!!!! まったく、喧嘩しちゃダメだよもう! 二人とも撫でてあげるから、ほら!!」
周子「あっ……」
奏「ああっ…………んっ…………」
周子「(こ、この手のひらの温度! 柔らかさ! 頭を駆け抜けていく絶妙なスピード!)」
奏「(そして何よりも…………時に強く、時に優しく、体の芯からポカポカするような、最高の力加減! こ、これは…………)」
奏・周子「(最の高が過ぎる…………!!)」
奏「ふっふふふ…………ふふ…………ふふふふ………………!」
周子「えっへへ……えへへ………もっと、もっとぉ…………!」
美嘉「二人とも、喧嘩しちゃダメだよ。わかった?」
周子「はぁい…………」
奏「わかりましたぁ…………」
◇
奏「とんでもない目にあったわね」
周子「一応クールでミステリアスがウリなアイドルがしていい表情やなかったね」
美嘉「二人ともありがとう! それでね、次は……」
奏「あら、まだあるの? いい加減私はパスするわ。」
美嘉「ハグさせて欲しい……な。」
周子「あ、奏ちゃんはもういいんだっけ? やったーん、じゃあ周子ちゃんが気の済むまで抱かれてあげよう。」
奏「ずるいわ周子。美嘉、私の胸の方が大きくて柔らかいわよ。ハグするなら私にしなさい、いえするべきよ、しなければいけないのよ」
周子「妹が姉より胸あってどうすんねーん。やっぱ手頃なサイズの方がいいでしょ、妹なんだから。」
奏「姉よりスタイルがいい妹なんて珍しくないわ。それにそういうので『ぐぬぬ』ってなってる姉の姿を見ると興奮するじゃない。」
周子「異常性壁の暴露大会になっとるやん……まあそれはわからんではない。」
奏「そもそもこの趣味嗜好を異常だなんて言わないで欲しいわ。少女漫画とかだとよくあるじゃない。」
周子「奏ちゃん少女漫画とか読むん? へー意外やわー。意外と普通の女の子なんやねぇ。」
奏「違っ…………いいえ。違わないわ。そうよ。わたしも普通の女子高生。だから甘えたい日もあるの、そこを退きなさい周子……!」
周子「いやや、ここは譲れん……! 美嘉ちゃんにギュッとしてチュッとしてはぁんしてもらうんはあたしが先や…………!!」
奏「それ765さんの歌よね……!? それに微妙に歌詞違うわよそれ……!」
美嘉「こーーらーーー!! 喧嘩はダメって言ったでしょーー!? どっちもちゃんとしてあげるから、順番! ほら、おいで!」
周子「やったお先!」
奏「あっ美嘉のファーストハグ……!」
周子「はい美嘉ちゃんよろしゅう…………ん、んんん!?」
奏「な、何? 周子、何が起きているの!?」
周子「…………………………………………………………こんなんあかんやん……………………」
奏「な、何? 何? なんなの、なんなの!?」
美嘉「はい、周子ちゃんの番は終わり! 次、奏ちゃんおいで。」
奏「し、失礼します…………こ、これは!?」
周子「(そう…………まず驚くのはその圧倒的な『暖かさ』…………)」
周子「(さっきの頭撫での時もそうやったけど、美嘉ちゃんは基本体温が高い。子供体温とそう変わらん。)」
周子「(しかしハグの場合は触れ合う『表面積』が先ほどと雲泥の差……! 中学の理科とかでよく書くアレや……熱伝導の効率が違う…………!)」
奏「あ、ああ、あああああああ!?!?」
周子「(そう、それとほぼ同時に感じるのは『柔らかさ』……! いろいろなサイズを逆サバしてる美嘉ちゃんの本当の姿が明らかになる…………! 具体的にいうとすげぇおっぱいでけぇ。)」
美嘉「ふふっ…………奏ちゃん、いいこ、いいこ…………」
奏・周子「!?!?!?!?!?!?!?」
周子「ず、ずるい! あたしの時にはそんなオプションなかったのに! 追加!追加ハグを希望します!」
奏「見苦しいわよ周子。これはわたしだけに与えられた私服の時…………ああ、お姉ちゃん…………もっと………………もっと愛して………………」
周子「奏ちゃん闇見せるのやめーや? ああ、早く変わってぇ…………我慢できないよぉ……」
奏「それはそれで闇が深い発言よね?」
◇
美嘉「付き合ってもらっといてなんだけど、やっぱり何か違う…………」
奏「もう、しょうがないわね美嘉は」(テカテカ)
周子「ほんまやねー。なにがあかんかったん?」(ピカー)
美嘉「妹じゃ…………ない…………」
奏「それを言ってしまうの……」
周子「まあなぁ。」
美嘉「うん……あ、こんな遅い時間までありがとね……アタシ、莉嘉連れてそろそろ帰るわ……」
周子「……ま、家で仲良くねー。本当の姉妹は莉嘉ちゃんだけなんだしさ。大切にしたげて。」
美嘉「そうだね……うん! 二人とも、今日は付き合ってくれてありがと! ちょっと元気出たよ! それじゃあ、また明日! ばいばい!」
オツカレサマデース
周子「……なあ、奏ちゃん。」
奏「なにかしら、周子ちゃん。」
周子「……………………とうと、」
奏「い。」
ガチャッ
志希「呼ばれて飛び出てフレデリカ!」
フレデリカ「呼ばれてないけど一ノ瀬志希!」
周子「お、自由人コンビお疲れー。名前逆やぞー。」
奏「お疲れ様。そちらは莉嘉ちゃんと一緒だったみたいだけど、どうだった?」
フレデリカ「…………」
志希「……………………とうと、」
フレデリカ「い。」
周子「まあそうやろねぇ。そっちはどんな会話してたん?」
フレデリカ「お? 聞きたいかね塩見くん。」
志希「聞きたいなら教えてあげよう塩見くん。」
周子「塩見は聞きたいから教えてくださいな二人とも」
フレデリカ「ふっふっふ……………………………………秘密だ…………」
塩見「いやなんでやねーん」
フレデリカ「ウソウソ。あのね、莉嘉ちゃんは…………」
○ ◇ ○ ◇ ○
莉嘉『あのね、最近お姉ちゃんと遊べてないの……ミカニウムが足りないの。』
志希「新元素発見かな~? 理研に知り合いいるから紹介してあげよっか?」
莉嘉「帰ってくると志希ちゃんが何した、とかフレちゃんがアレした、とかそういう話をしてくれるんだけど……」
フレデリカ「おおう! フレちゃんは知らない間に莉嘉美嘉ちゃん’s ハウスにお邪魔しちゃったようだ! いい夢見ろよベイベー! フレちゃんも夜は寝てるけどね!」
莉嘉「奏ちゃんもしゅーこちゃんもそう……お姉ちゃん本当に嬉しそうだし、それはいいんだけど……やっぱりアタシにももっと構ってほしい! 最近お姉ちゃん力が足りない!」
フレデリカ「そうかいそうかい若者よ。して、ワシらに何用かな?」
莉嘉「お姉ちゃん力をもっともらいたいから、今だけお姉ちゃんになって!」
志希「にゃはは~こんにちはー、城ヶ崎志希です。」
フレデリカ「またまたこんばんは。城ヶ崎・宮本・アンドレーヌ・フレデリカです。」
莉嘉「…………なんか違うっぽいけどまあいっか! じゃあねじゃあね、今日は少し……甘えたいかも……」
フレデリカ「あ、マスター。デザートのメニュー、ここからここまで持ってきてください」
志希「如何にしましょうか、マドモアゼル?」
莉嘉「わぁ……っ 二人ともありがとう! 大好き!」
フレデリカ・志希「!!!」
○ ◇ ○ ◇ ○
フレデリカ「その後はここでは言えない、くんずほぐれつの時間……」
志希「あの素晴らしい愛をもう一度……」
周子「いや古いな、なんで知ってるん?」
志希「さっき莉嘉ちゃんと一緒に聞いた! 川島さんから教えてもらったんだって~」
周子「……なら妥当…………なんかなぁ?」
奏「あの姉妹は本当にもう…………素直でいい子なのに肝心なところは伝わらないというか…………」
周子・フレデリカ・志希「でも、そこがいい。」
奏「…………ええ。本当に、可愛い子達よね。」
◇
○
美嘉「お疲れ様ー……」
志希「あ、美嘉ちゃんおつー。」
フレデリカ「おやおや? ガッカリしてメソメソしてどうしたんだい? 」
美嘉「あ、志希ちゃん……フレちゃん……おはよう…………」
志希「……ちょい、美嘉ちゃん。目の下のクマ、どうしたの?」
フレデリカ「…………何か嫌なこととか、あったの? 困ったことがあればなんでも、アタシ達に話して?」
美嘉「うん…………あのね………………」
○
莉嘉「おはよー。あ、奏ちゃん、しゅーこちゃん…………」
奏「……莉嘉ちゃん、大丈夫?」
周子「…………昨日、美嘉ちゃんとなんかあった? もし話して気が楽になりそうなら、お姉さん達に話してみ?」
莉嘉「う……うん……! あ、あのね…………!」
○
奏・周子・フレデリカ・志希「……………………ああ~ご馳走さまです………………」
15 : 名無しさ... - 19/10/14 17:54:10 Fuj 15/16以上です。
限界城ヶ崎家オタク LiPPS という電波を受信したので書きました。
至らぬ部分も(とても)多いと思いますが、個人的にはとても楽しく書けました。
他には最近こんなものを書いていました(最近の3つです)。
これらも含め、過去作もよろしければぜひ。
よろしくお願いします。
【モバマスss】Ms.Moonlight【かこほた】
https://ayamevip.com/archives/55925516.html
【モバマスss】腹ペコシスターの今日の一品;豚キムオムライス
https://ayamevip.com/archives/55925513.html
【モバマスss】腹ペコシスターの今日の一品;さつまいもの甘煮
https://ayamevip.com/archives/55907206.html
16 : 名無しさ... - 19/10/14 17:55:53 Fuj 16/16そして誤字脱字は必ずあります。アホやなぁと思って読み進んでいただければ幸いです。