1 : 名無しさ... - 19/08/31 01:18:06 XlS 1/10

超短くて取り留めのない話です。
酔いどれ美優さんいいですよね。相変わらず趣味全開で書きました。
もし良ければよろしくお願いします。

元スレ
【モバマスSS】好きだっていいじゃない【三船美優】
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1567181886/

2 : 名無しさ... - 19/08/31 01:18:51 XlS 2/10



オツカレサマデース

「美優さん、お疲れ様です。今回のステージもとても美しくて……目を奪われてしまいました。」

美優「あ、楓さん。お疲れ様です。楓さんにそう言ってもらえるなんて……光栄です。」

「いえいえ。いつも美優さんのステージは私にとっても刺激になって……あれ? 」

美優「? 楓さん、どうかしましたか? 」

「いえ、何か違和感が……ああ、そうです!プロデューサーさんは今日はいらっしゃっていないんですか?」

美優「……今日は、他のお仕事が忙しいみたいで……来られないと連絡がありました。」

「あの人が美優さんのお仕事、それもライブに来られないなんて珍しいですねぇ。」

美優「そうですね。でも、最近は専務からも色々なお仕事を任されているみたいで……仕方のないことだと思います。それに……」

「まぁ、出世とかなんとかにも関わりますしねぇ。それでも、やっぱり寂しい、ですよね? 」

美優「そ、それは……そうなんですが、私も大人ですし。そう言った点でのわがままは、ダメかなって、思うんです、よね……」

3 : 名無しさ... - 19/08/31 01:19:20 XlS 3/10

「……ぁー…………これは……」

美優「? 楓さん? 」

「美優さん!この後、もしよければ一緖に一杯、どうでしょうか。」

美優「え、は……はい。私で、良ければ……ぜひ。」

「ふふふ。決まりですね!それでは早速準備して……レッツゴー!」

美優「か、楓さん……そんなに急かさなくても、私は逃げませんよ!?」

4 : 名無しさ... - 19/08/31 01:19:55 XlS 4/10




美優「だきゃらぁ……私だって、私だってですね……!プロデューサーしゃんにちゃんと休んでほしいんでしゅ!働きすぎです!最近は、特に!」

「そーだ、そーだー♪」

美優「でも、でも、私も寂しい気持ちはあるんです……あるんですけど、でもそれをプロリューサーに言っても、迷惑になるだけじゃないかなって……」

「そーんなことないぞー♪」

美優「そ……そうですかね!? 楓さん、そうでしゅかね!?」

「そーですよー。大人だって甘えたい時がありますし、それが頼りにしている人なら、尚更です。」

美優「そう思ってくれればいいんですけど……でも、大人の私が甘えるより、もっと精神的に大変な子とか、小さな子とかに、やっぱり時間を割いてあげるべきだとは思うんでしゅ。」

「そーですかねー?」

美優「それはそうだと思います……わかってる、つもりなんですけど。」

美優「……でも、でもぉ~……!でも、やっぱり私が頑張った後、あの人に褒めてもらいたい。『よくやった』、『頑張りましたね』って、言って欲しいんです……!」

5 : 名無しさ... - 19/08/31 01:20:20 XlS 5/10

「……そうですよ。そうだと思います。」

美優「我儘なのはわかっているんです……私って重い女だなって、思ったりもするんです……」

「あ、それはやっぱりそう思ってるんですか」

美優「!? か、楓さん、私ってやっぱり、重い女なんでしゅか~……!? 」

「広義の誘い受けですね。美優さん、流石です。流石ですよ。美優さん流石です。」

美優「……? ぇへへ、それほどでもぉ~……うふふ。楓さんから褒めてもらっちゃった!」

「ほんと可愛い」

美優「?」

6 : 名無しさ... - 19/08/31 01:20:56 XlS 6/10

「ふふ。でも、本当に褒めて欲しいのは、やっぱり……ね? 」

美優「……っ! ぅぅ……楓しゃ~ん!わたし、わたしぃ~!」

「わかります、わかりますよ。迷惑はかけたくないけど、でもやっぱり自分が大切にされているって感じたいですもんね。」

美優「うっ……うっ……ヒック……ぐす。」

「大人だから遠慮しなきゃなっていう気持ちと、でもやっぱり大人になりきれない気持ち。その二つの気持ちで板挟み。ああ、辛い!……そうですか?」

美優「楓さん……な、なぜ私の考えていることをそこまで正確に……!? 」

「全部聞きましたし、全部話してくれましたから??……でもね、美優さん。」

美優「……? はい。」

7 : 名無しさ... - 19/08/31 01:21:51 XlS 7/10

「好きだって気持ちは、大人だって子供だって変わりませんよ……それにそういう気持ちに関してはともすると、大人の方が臆病になってしまいがち、ですから。」

「だから、ね? いいじゃないですか。」

「大人だって、好きだって。言っちゃって、泣いちゃっても。それでも、きっと。」

8 : 名無しさ... - 19/08/31 01:22:12 XlS 8/10

「案外、それで色んなことが解決しちゃったりして……美優さんの方も、プロデューサーさんの方も。」

美優「……そう、なんですかねぇ……そう、ですかねぇ……」

「私は自信を持って “そうだ” と言えますが、本当のところがどうかは、やってみないと……ですね。」

美優「……楓さん、ちょっといじわる、です。」

「ふふふ。数ある真実は事実よりも甘いものですから。……だから、幸せな夢を見れるのだとも思います。」

美優「……? 」

「でも、美優さんの夢はきっと、夢のまま消えたりはしませんよ。夢から覚めたら、それより綺麗な世界が広がってるんじゃないかなって。……ふふっ。これも、私が思うことですけど。」

美優「……そう、かな……そうだったら……いいなぁ……!」

「ええ。それはもう、とってもいいですね!」

9 : 名無しさ... - 19/08/31 01:23:04 XlS 9/10




P「……呼ばれましたよー……なーに美優さん潰してくれちゃってんですか、この世紀末歌姫。」

「歌姫なんてそんな……お褒め頂きありがとうございます。でも、お酒はちょっと舐めただけ、ですよ? 」

P「……ワインがボトルで2本空いてるんですが? 」

「不思議ですよねぇ。飲んだら無くなったんです。」

P「今度、因果関係とかこの世の摂理とかそこら辺のお勉強をしましょうね。……じゃあ美優さんは回収しときますんで、楓さんもあまり遅くまで飲みすぎちゃダメっすよ」

「ふふふ。程々にしておきます。……プロデューサーさん? 」

P「はい?」

「……今日の美優さん、それはもう、とっても、と~っても、お綺麗でしたよ♪」

P「…………オツカレサマデス。ソレデハ。」

「……ふふふ。もう。あんなにわかりやすいのに、お互いの気持ちはわからないものなんですねぇ……」

「もう、ほとほと困ったものです……♪さ、2件目に行こうっと!」

10 : 名無しさ... - 19/08/31 01:26:24 XlS 10/10

以上です。

もっと色んな人に、色んな美優さん書いてほしい……!!私も細々と書いていきたいと思います。

他には最近こんなものを書いていました(最近の3つです)。
これらも含め、過去作もよろしければぜひ。
よろしくお願いします。


【モバマスss】ハートなんて柄じゃないけど 【佐藤心】
https://ayamevip.com/archives/55907162.html

【モバマスss】A thing which is contrary to the second law of thermodynamics 【かこほた】
https://ayamevip.com/archives/55907147.html

【モバマスss】前川被害者事件簿 その2
https://ayamevip.com/archives/55907139.html

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