あやめ速報-SSまとめ-

数時間後

ｶﾞﾁｬ

あかね｢あかり、ただいま～｣

あかり｢おかえり、お姉ちゃん…｣ｼｭﾝ

あかね｢あらあら、どうしたの？学校で何かあったの？｣ｱｾｱｾ

あかね｢お姉ちゃんで良ければ、何でも聞くわよ！｣ﾆｺﾆｺ

あかり｢お姉ちゃん……ごめんね!!｣ﾍﾟｺﾘﾝ

あかね｢えっ！？｣ﾋﾞｸｯ

あかね｢どうして、お姉ちゃんに謝るのよ？｣ｱｾｱｾ

あかり｢お姉ちゃんから来たメール、間違いと気付かず読んじゃったんだぁ…｣

あかね｢私があかりに間違いメールを…｣

あかね｢それは一体どんな内容の物かしら？｣ﾆｺﾆｺ

あかり｢何か、淫乱アッカリーンがどうとかってやつなんだけど｣

あかね｢｣ﾆｺﾆｺ

あかね｢……｣ﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺ

あかり｢お姉ちゃん？｣

あかね｢ああああかりは気にしなくていいのよ、私が悪いんだし!!｣ﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺ

あかね｢こっちこそ、変なメールを送っちゃってごめんなさいね？｣ﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺ

あかり｢そんな、悪いのは件名あったのに気付かず読んだあかりなんだよう!!｣

あかり｢よく考えれば、あかりの事を主人公扱いする人なんか居ないもんね｣ｼﾞﾜﾜ

あかね｢あぁ、そこ落ち込んじゃうのね…｣

あかね｢大丈夫よ、これから可愛さをアピールして目立てばいいじゃない！｣

あかり｢そうすれば、みんなあかりの事を主人公って認めてくれるかなぁ？｣ｸﾞｽﾝ

あかね｢認めるわ、現にお姉ちゃんはあかりを主人公だと認めているもの!!｣

あかり｢お姉ちゃん！｣ﾊﾟｧｰ

あかね｢あかり！｣ﾀﾞｷｯ

あかね(うふふ、役得役得♪)ﾆｺﾆｺ

あかり｢ところで…｣

あかり｢淫乱アッカリーンって、なぁに？｣

あかね｢……｣ﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺ

あかね｢その…淫乱アッカリーンっていうのはね……｣ﾆｺﾆｺﾆｺﾆｺ

あかね｢そうだ！あかりは同人誌、知らないわよねぇ！？｣ﾆｺﾆｺ

あかり｢知ってるよ。京子ちゃんが作ってて、あかりによくくれるし｣

あかね｢そ、そう…あかりは物知りなのね……｣

あかり｢えっへん！｣

あかね(どうしましょう、同人誌は聖書だと言って誤魔化そうとしたのに…)

あかり｢あっ、淫乱アッカリーンは同人誌なんだね！｣ﾋﾟｺﾘｰﾝ

あかり｢同人誌だったら、あかりも読んでみたいなぁ～♪｣

あかね(ああん、これでは墓穴だわ!!)

あかり｢お姉ちゃん、淫乱アッカリーン読ませてよ！｣

あかり｢お姉ちゃんの好きな物、あかりも知りたいの｣

あかね｢あかり…｣

あかね(こんな純粋な子に、あんな『犯っちゃってる』物見せられないわよね？)

あかね(ここからでも、なんとかして誤魔化さないと！)

あかね｢あかり、あのね…｣

あかね｢確かに淫乱アッカリーンは同人誌で、お姉ちゃん同人誌大好きなんだけど｣

あかり｢けど？｣

あかね｢淫乱アッカリーンはいわゆる『ハズレ』なの！｣

あかり｢ハズレ？｣

あかね｢そう、同人誌って表紙ばかりで中身を見るまで分からないじゃない？｣

あかり｢あかり、自分で買った事無いからそういうのよく分からないよぉ｣

あかね｢とにかく、淫乱アッカリーンは『お姉ちゃんの好きな物』じゃないのよ！｣

あかり｢そ、そうなんだ…｣

あかね(本当は、貴重なあかり本として重宝してるんだけどね♪)

あかね(さぁ、ここから私の反撃よ!!)

あかね｢お姉ちゃんの好きな同人誌なら、他のを出すわ｣

あかね｢前々からあかりに読ませたいと思ってた、とっておきの物があるの！｣

あかり｢わぁ、あかり楽しみだよぉ～♪｣

あかね(うふふ、遂にあかりに姉妹百合を見せる時が来たわね！)ｺﾞｸﾘ

あかね(恋する過程が丁重に書かれた、トップスリー※をあかりに見せれば…)

あかね(私とあかりの姉妹百合も夢じゃないわぁーーっ!!)


※トップスリー
私は妹に恋した
大好きお姉ちゃん
私のお姉ちゃん

あかね｢あかり、持ってきたわよ！｣ﾀｯﾀｯﾀ

ﾊﾟｻｻ

あかり｢へぇ、これがお姉ちゃんの好きな同人誌なんだね｣

ﾋｮｲ

あかね(あかりに限って、『姉妹物！？きもっ!!』なんて言わないわよね？)

あかり｢……｣ｼﾞｰ

あかね｢……｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかり｢それじゃ、さっそく読んでみるね♪｣

あかね｢｣ﾎｯ

あかり｢……｣

あかり｢｣ﾍﾟﾗｯ

あかね(あぁ、あかりに私のコレクションが読まれてる…)

あかね(まるで、私の中を覗かれてるようで興奮するわ！)ﾊｧﾊｧ

１時間後

ﾊﾟｻ

あかり｢…ふぅ｣

あかり｢３冊、全部読んだよぉ～｣

あかね｢それで、読んでみた感想はどうかしら！？｣ﾌﾝﾌﾝ

あかり｢うん、すっごく面白かった！｣ﾊﾟｧｰ

あかね｢……｣

あかね｢…えっ？｣

あかり｢あれれ、えっとぉ…｣ｱｾｱｾ

あかり｢すっご～く、面白かったよぉ!!｣

あかね｢そ、そう…お姉ちゃん嬉しいわ……｣ﾆｺﾆｺ

あかり｢また面白い同人誌があったら読ませてね、お姉ちゃん♪｣

あかね(この反応……アレ、よね？)

あかね(分かって、無いっ!!)ｶﾞｰﾝ

あかね｢うぅ…｣ﾖﾛﾖﾛ

ﾊﾞﾌｯ

あかね(あかりに姉妹百合を否定されたようで悲しいわ)

あかね(あかりの度の過ぎた純粋さにも困りものね)

あかね｢はぁ…｣

あかね｢淫乱アッカリーンでも読んで、元気出しましょう｣ｺﾞｼｺﾞｼ

ーーーーー

あかり｢う～ん…う～ん……｣ﾓｿﾞﾓｿﾞ

あかり｢ああん、全然寝付けない！｣ﾊﾞｻｯ

あかり｢やっぱり、淫乱アッカリーンが気になるよぉ～!!｣

あかり｢もう、間違いメール送った癖に教えないお姉ちゃんのせいだ！｣ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

あかり｢こうなったら明日、同人誌に詳しい京子ちゃんに聞いちゃうんだから!!｣

翌日

京子｢……｣ｽﾞｽﾞｽﾞ

あかり｢あっ、京子ちゃんが珍しく部室で１人お茶飲んでるよぉ！｣

あかり｢ねぇねぇ、京子ちゃ～ん♪｣ﾋﾟﾄ

京子｢おぉ、あかりか……珍しいな！｣

あかり｢あかりは珍しく無いよ！？｣ｶﾞｰﾝ

あかり｢朝だって、一緒に登校したでしょ！｣ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

京子｢だから、１日に２回も会うは珍しいかな～って…｣

あかり｢２回も３回も全然珍しく無いよねぇ！？｣ｶﾞｰﾝ

京子｢そうだっけ？｣ｹﾛｯ

あかり｢もー、京子ちゃんったら～｣ﾌﾟﾝﾌﾟ～ﾝ

京子｢あはは、わりぃわりぃ｣

京子｢そんで、私に何か用？｣

あかり｢そうそう、京子ちゃんは淫乱アッカリーンって知ってる？｣

京子｢……｣

京子｢……｣ｽﾞｽﾞｽﾞ

京子｢ぶぅーーっ!!｣

あかり｢きゃあ！？｣ﾋﾞｸｯ

京子｢いきなり変な事言うなよ、お茶吹き出しちゃっただろ!!｣

あかり｢今、あかりの話を聞いてからお茶飲んだよねぇ！？｣ｶﾞｰﾝ

あかり｢…って、あれ？｣

あかり｢あかり、変な事言ったかなぁ？｣

京子｢言ったよ！結衣がいきなり私に告るぐらい変な事言ったから!!｣

あかり｢そ、そんなにぃーー！？｣ｶﾞｰﾝ

京子｢えっ、いや、そこは『全然変な事じゃないよぉ』とか言ってくんないの？｣

京子｢まぁ、いいや｣

京子｢それで、あかりはどこで淫乱アッカリーンを知ったんだ？｣

あかり｢昨日、お姉ちゃんから間違いメールが来て…｣

あかり｢淫乱アッカリーンを落札したけど鼻血がついてて嫌だって、出品者に｣

京子｢うわっ、確かにあかりのねーちゃん買いそう…｣

あかり｢あっ、お姉ちゃんが買いそうな本なんだ！｣

あかり｢それじゃ、やっぱり姉妹物なのかなぁ～？｣

あかり｢えへへ、あかり益々興味わいてきちゃったよ♪｣

京子｢やめといた方がいいよ？｣

あかり｢えっ、どうして？｣

京子｢どうしてって、そりゃ～あかりが私に…｣

あかり｢あかりが京子に？｣

京子｢ﾊｯ!!｣ﾄﾞｷｯ

京子｢な、何でもないよぉ！あかりは知らなくていい事だから!!///｣ｱﾀﾌﾀ

あかり｢んもぉ～、京子ちゃんも教えてくれないの！？｣ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

京子｢いや、教えてやってもいいけどさ…｣

あかり｢けど？｣

京子｢それを読んだ後、私の事を変な目で見んなよな？｣

あかり｢そんな、あかりは何があっても京子ちゃんを変な目で見たりしないよぉ！｣

京子｢それなら、いいけど｣

あかり｢読んだ後って、京子ちゃん淫乱アッカリーン持ってるの？｣

京子｢一応、ゆるゆり本だしね！｣

京子｢ほんと、ゆるゆり本は貴重でさぁ～｣

あかり｢京子ちゃんは描かないの？｣

京子｢それはお答え出来ません｣ｷｯﾊﾟﾘ

あかり｢えっ？｣ｷｮﾄﾝ

京子｢とにかく、淫乱アッカリーンが読みたきゃ放課後私の家に来いよ｣

あかり｢うん、分かった。ありがとうね、京子ちゃん！｣

あかり｢わぁ、今から放課後が楽しみだよぉ～♪｣

京子｢…何だろうね、この罪悪感は？｣

京子宅

ﾊﾟｻ

京子｢ほい、淫乱アッカリーンだよ｣

あかり｢へぇ、これが…｣ﾋｮｲ

あかり｢……｣

あかり｢///｣ﾎﾞｯ

あかり｢きゃあぁぁぁぁぁああ!!///｣ﾎﾟｲｯ

京子｢あっ、こら。投げんなよ！｣

あかり｢だって、なんか表紙がえっちなんだもん!!///｣ｶｧｰ

京子｢そりゃ、男性向けのエロ本だからな…｣ﾋｮｲ

あかり｢男性向け！？エロ本！？///｣ｱﾀﾌﾀ

京子｢…まさか、知らなかったとか言うんじゃ｣

あかり｢てっきり、お姉ちゃんが好きそうな本っていうから姉妹物かと…｣

京子｢淫乱だよ、淫乱！い・ん・ら・ん!!｣

京子母｢こら、女の子が何変な事大声で叫んでるのよ～！？｣

京子｢……｣ﾌﾟｽﾌﾟｽ

京子｢…とにかく、せっかく来たんだから読みなよ｣ｽｯ

あかり｢こんなの絶対読めないよぉ～///｣ｲﾔｲﾔ

京子｢あかりが読まなきゃ、私が殴られ損だろ!!｣ｸﾞﾘｸﾞﾘ

あかり｢ぶわ～ん、淫乱アッカリーンを顔に押し付けないでよぉ～｣ｲﾔｲﾔ

京子｢いい加減にしないと、私が音読するぞ！？｣

あかり｢うぅ…｣

あかり｢分かったよぉ、あかり読むね｣ｼｭﾝ

京子｢遂に、純粋アッカリーンと淫乱アッカリーンのご対面～♪｣

あかり｢///｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかり｢京子ちゃん、これって…///｣ｶｧｰ

京子｢あぁ、そういう事だな｣

あかり｢///｣ﾍﾟﾗｯ

あかり｢わぁ、これなんか凄い事になってるよぉ～///｣ｶｧｰ

京子｢へへ、この後もっと凄い事になるぞぉ～？｣

あかり｢あかり、ちゃんと最後まで読めるかなぁ？///｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

京子｢今日、ここで読みきれなかったらお持ち帰りです！｣

あかり｢そ、そんなぁ～!!///｣ｱｯｶﾘｰﾝ///

数分後

ﾊﾟｻ

あかり｢や、やっと読み終わったよぉ～///｣ﾊｧﾊｧ

京子｢あかり、顔真っ赤で髪との境目が無くなってるよ？｣

あかり｢えぇ！？///｣ｶﾞｰﾝ

京子｢あちゃ～、あかり淫乱になっちゃったか～｣

あかり｢あかり、淫乱なんかになってないもん！///｣ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

京子｢あぁ、あかりを下品な言葉で罵りたい…｣

あかり｢やめてっ!!///｣ｶｧｰ

京子｢そういや、何であかりは淫乱アッカリーンなんて読みたがってたんだよ？｣

あかり｢それは、その……お姉ちゃんがあかりに隠すから｣

京子｢面白そうだからって、あかりに協力した私が言うのも難だけど｣

京子｢好奇心で人の秘密を探りたがるのは良くないよ？｣

あかり｢違うの、そんなんじゃ無いの!!｣

あかり｢ただ、お姉ちゃんはすぐあかりに隠し事するし｣

あかり｢自分の部屋にだって入れてくれないんだよ？｣

京子｢!!｣ﾄﾞｷｯ

京子｢べ、別に部屋くらいどうでもいいじゃん!!｣ｱｾｱｾ

あかり｢姉妹の居ない京子ちゃんには分からないよ！｣

京子｢なっ…｣ｶﾁﾝ

京子｢あかり、そういう言い方は無いだろう！？｣

京子｢確かに、私には血の繋がった姉妹は居ないけどさ｣

京子｢その代わりに、あかりの事を妹のように思ってるんだからな!!｣

あかり｢京子ちゃん…｣

京子｢隠し事されるのが嫌なら嫌ってハッキリ言えよ！｣

京子｢それこそ、本物の姉妹なんだからさ…｣

あかり｢……｣

ﾋﾟﾄ

京子｢うおっ、あかり！？｣ﾋﾞｸｯ

あかり｢京子ちゃん、さっきは酷い事言っちゃってごめんね!!｣

あかり｢あかりにはお姉ちゃんが居たから…その……｣

あかり｢京子ちゃんの事をお姉ちゃんのように思えなかったの！｣

京子｢べ、別にあかりにねーちゃんのように想われたいとか思ってねーし!!｣ﾌﾟｲ

あかり｢京子お姉ちゃん、京子お姉ちゃん♪｣ｸﾞｲｸﾞｲ

京子｢やめろって、からかうなよぉ～///｣

あかり｢えへへ、膝の上乗っちゃおーっと！｣ﾉｼｯ

京子｢くぅ～、この淫乱娘め!!｣

京子｢こうなったら胸を揉んでやるー｣ﾓﾐﾓﾐ

あかり｢や～ん、京子お姉ちゃんのえっちぃ～///｣ｷｬｯｷｬｯ

あかり｢…あかりの事を元気づけてくれてありがとね、京子ちゃん｣

京子｢な～に。普段鞭ばかりだから、たまには飴もやらないとな｣

あかり｢京子ちゃんに言われた事、お姉ちゃんにメールで送ってみるよぉ！｣ｶﾁｶﾁ

京子｢どれどれ？｣ﾁﾗｯ

『淫乱アッカリーン読んだよう、帰ったらお姉ちゃんの部屋で一緒に話そうよぉ』

京子｢ちょっ｣

京子｢待て待て、これはマズいだろ！あか…｣

あかり｢送信っと♪｣ﾎﾟﾁｯ

京子｢あ～あ｣

あかり｢それじゃ、あかりはもう帰るね！｣ｽﾄﾝ

あかり｢血は繋がって無くても、京子ちゃんはあかりのお姉ちゃんだから///｣ﾆｺ



京子『それが、私の見た最後のあかりの笑顔でした…』



お わ り ！