雑誌「私がこのコンビニに来たのは三日前」
雑誌「にもかかわらず、もう十人以上の男に股を開いてる…」
元スレ
雑誌「私って何てダメな女なんだろう…死にたい」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1273342416/
雑誌「男達は無理矢理私の股を開くと私の大事な部分をなめるように見回すの…」
雑誌「あっまた!クッ…だめっ見ないでぇ!!//////」
カタン
雑誌「ハァハァ…、また…私の大事なトコロ見られちゃったよぉ…」
???「はーぁ、あきれる」
雑誌「え、エロ本さん……」
エロ本「あなたホントに尻軽ね、イヤらしいったらありゃしない。一体どれだけの男に股を開くのよ?あなたみたいのをビッチって言うのよwww」
エロ本「それに比べて私たちはこれときめた男性にしか股を開かないわ。あなた達と違って清楚ですからねwww
ほらここに仕切りがあるでしょ、ここからこっちは清楚なグループそっちはビッチのグループよ!www」
その日の深夜であった
エロ本「いやっ何するのよ!!アンタなんか!ちょっと!!」
私はエロ本さんの悲鳴で目を覚ました
みると四十代後半、眼鏡をかけたデブでハゲ、眉毛はボサボサ、口の周りは真っ青で酸っぱい臭いのする男がその毛だらけの太い指でエロ本さんを持ち上げていた
エロ本「ダメッ!やめて!!お願い!」
男は辺りをキョロキョロと見回すと
なんと、エロ本さんのガッチリと閉じた足に貼ってある青いテープをはがし始めたのだ
二枚のテープがはがされる頃にはエロ本さんの声はもう渇れていた
男はエロ本さんの大事な部分の匂いを嗅ぐかのように顔を近づけ
時々左手で自分の股間をいじっているようだった
私たちはそんな凌辱の一部始終を見ながらどうすることも出来なかった
いつも元気なジャンプくんもぶとう派のヤングジャンプくんも大人しめなアフタヌーン君も
旦那のいない専業主婦四コマ雑誌さんたちもみんな
三こすり半劇場(四十代男性)さんだけはなんかハアハア言っていた
カタン
男はなにも買わずに店を出ていった
エロ本さんは元に戻されても一言も喋らなかった
誰も声を掛けることなんか出来なくて、彼女のすすり泣く声だけが店内に響いていた
どうやら寝てしまったらしい
耳に入ってきたボソボソとした喋り声で目を覚ました
起きるとジャンプ君はいなくなっていた
さてボソボソとした声は何処から聞こえてきたか
その事にすぐ私の興味は移った
声はどうやらいわゆる清楚グループの方から聞こえてくるらしい
耳をすます
「イヤねー汚らわしい」
「近づかないで欲しいわ」
「早くどっか行かないかしら」
「よりによってレイプって…」
「何が清楚よあんたなんか私たちと同じグループにいて欲しくないわ」
どうやら他のエロ本さん達があの娘の悪口をいっているらしかった
被レイプエロ本さんはずっとうつむいたまま何も言わなかった
その日は私は誰にも見られることはなかった
何人かの仲間達が伴侶に迎えられ、少し恥ずかしそうな、だけど嬉しそうな顔でラックを去っていった
皆は笑顔で手を振っていたが、やはりその時も、私は被レイプエロ本さんのことは、考えていたと思う
夜になり客足も減り皆がだんだんと眠り始めた頃
私は名前を呼ばれた
被レエロ本さんだった
被レ「もう…私どうしたら良いんだろう…わたしの大事な部分こんなになっちゃってさ…」
見ると彼女の誇りであった純潔の証、青いテープは埃にまみれ粘着力を失っていた
私は言うべき言葉を持たなかった
少しスッキリしたような気もしたけれど覇気を失った彼女はもう以前の被レさんではなく
同情が大きく膨れ上がっていった
私が黙ったままでいると何か大きなものが私たちに影を落とした
店員だ
皆がめを覚まし空気がはりつめたのがわかった
何人かの仲間達が店のかごに入れられていく
私の隣にいたヤングキングさんも無造作にかごに入れられていった
そして
被レさんが持ち上げられた
店員「先輩これもテープはがれちゃってるから良いっすか?」
先輩「あー、お願ーい」
被レさんは泣いていた
無造作にかごに落とされる瞬間
被レさんが「今までごめんね…」と言ったのが聞こえた
被レさんを入れると店員はかごを持ち店の奥へと消えていった
私は訳がわからなかった
またそれが顔に出ていたのだろう
三こすり半さんが話しかけてきた
三こすり「なんだお嬢ちゃん気付いてなかったのかい。
今のは返本て言ってな売れなかった雑誌は皆つれてかれちまうんだよ。
毎晩行われてるんだぜ、もう二度と帰ってこられない。殺されちまうんだよ」
私は少し泣いた
そして絶望した、自分の未来もあぁなんじゃないかと
ソレから二週間が過ぎた
あるものは伴侶に迎えられまたあるものは返本されていった
三こすりさんもまた
若い雑誌たちのまだキラキラと光る表紙を見ると胸が痛み
私は返本の恐怖に怯えていた
それから二日後だった夜中寝ているとき私の上に影が
すぐに目を覚ましたが恐怖で目が開けられなかった
「よかった…やっと見つけた」
いつもと雰囲気の違うことに気付き恐る恐るめをあける
そこに立っていたのは二十代の青年であった
彼は私を手にとるとまっすぐにレジに向かった
ラックにいる皆も目を覚ましていたらしい
見ると笑顔で手を振っていた
その日私は股を開くことはなく彼の家の小さなテーブルの上で眠った
翌日、彼は袋に入ったままの私を持つと家を出る
電車に乗り、とある駅で降りると花屋によった
小さな花束は私と同じ袋に入れられ
私はその香りと暖かな日差しに包まれながらうとうとしてしまった
ガチャ
扉の開く音で目を覚ますとそこはとある病室だった
「母さん、遅くなってごめんな。はいこれいつも楽しみにしてる雑誌」
彼は窓際のベットで腰を起こしている女性に袋ごと私と花束を渡した
「あら、いつもありがとうねえ」
女性は明るい笑顔で私を受け取り傍らの机においた
青年と母親は楽しそうに話していた
ソレを見て私はこの人たちに買われて良かったと思った
日が傾きどうやら彼が帰る時間が来たようだ
二人は名残惜しそうに別れの挨拶を交わす
花瓶に活けられた小さな花は甘い香りを漂わせていた
老眼鏡を掛けると女性は私を手にとり私の大事な部分をめくった
私は少し恥ずかしいような嬉しいようなくすぐったいような気持ちだった
私の大事な部分を見終わると女性は小さな本だなに私を並べた
そこには私と同じ名前を持った先輩達が沢山いて私を歓迎してくれた
みな何度も読まれているのだろう、少し歪んでいながらも誇らしげな顔をしている
ソレから一年間私は何度も大事な部分をさらけ出した。
日に焼け少しずつ歪んでいったが、私の変化につれ、後輩も増えていった
この暖かなときが永遠に続くこと望んでいた
春の暖かな日に包まれながら女性は天に召された
青年は泣き崩れた
私も悲しかった
どうやら私もお役御免のようだ
私は棺に入れられ女性と共に天に上っていくのだった
終わり